JP3855367B2 - 印刷システム、印刷方法、印刷制御プログラムが記録された記録媒体、及び印刷装置 - Google Patents

印刷システム、印刷方法、印刷制御プログラムが記録された記録媒体、及び印刷装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ等のデータ生成装置と、当該データ生成装置に接続されており、実際に印刷を実行する印刷部を清浄化した後に印刷処理を実行することが可能な印刷装置とにより構成される印刷システムにおける印刷制御の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、インクジェット方式の印刷装置においては、長時間印刷をすることなく放置すると、プリンタヘッド部に含まれるノズル部に残留しているインクが乾燥してしまい、結果としてノズル詰りが生じる場合がある。
【0003】
また、多量の印刷処理を実行すると、ノズル部の先端から使用するインクの液垂れを生じることがあり、この場合にもノズル部が目詰りする場合がある。
【0004】
従って、これらの現象が発生したときは、従来では、例えば、負圧をかけてノズル部内の残留インクを吸出したり、また、物理的にノズル部の先端を拭き取ったり、更に印刷領域でない部分に残留しているインクを吹出したりする、いわゆるクリーニング処理が行われていた。
【0005】
そして、当該クリーニング処理は、例えば、一定期間毎又は一定印刷量毎に実行されることが一般的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際にデータ生成装置において生成される印刷データには、クリーニング処理を行ってから印刷を実行することにより得られる鮮明な印刷結果を必要とする印刷データ(例えば、最終的な印刷結果を取得したい印刷データ)と、鮮明さよりも印刷処理の迅速性を要求する印刷データ(例えば、印刷結果の態様を確認するためのいわゆる試し印刷で十分な印刷データ)の双方が存在する場合が多いが、このような場合に、上記従来のように一定期間毎又は一定印刷量毎にクリーニング処理を実行するように構成されていると、上記迅速性が要求される印刷データについては、当該クリーニング処理を実行するタイミングに当該迅速性が要求される印刷データが印刷装置に入力されたときには、当該クリーニング処理に必要な時間のために、迅速な印刷処理ができない場合があるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、クリーニング処理した後に印刷処理を実行する印刷システムにおいて、印刷データの属性(クリーニングを必要とするか否か等)に応じてクリーニング処理を実行し、迅速な印刷処理が可能な印刷システム、印刷方法、印刷制御プログラムを記録した記録媒体、及び印刷装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、出力エンジン等の印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するコンピュータ等のデータ生成装置と、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積手段を含むデータ蓄積器等の蓄積装置と、前記蓄積装置から出力された前記印刷データを印刷出力する前記印刷手段を含むプリンタ等の印刷装置と、により構成される印刷システムであって、前記蓄積手段は、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、前記印刷装置は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する装置であって、前記印刷手段を清浄化するクリーナ等の清浄化手段を更に備えると共に、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化手段により前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うように構成される。
【0009】
請求項1に記載の発明の作用によれば、データ生成装置は、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、清浄化識別情報を当該印刷データ毎に付加し、印刷データと共に出力する。
【0010】
そして、蓄積装置は、清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する。
【0011】
その後、印刷装置に含まれる印刷手段は、蓄積装置から出力された印刷データを印刷出力する。
【0012】
そして、印刷装置に含まれる清浄化手段は、印刷手段を清浄化する。
【0013】
このとき、清浄化識別情報に基づいて、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、清浄化手段により印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を行う。
【0014】
よって、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0015】
【0016】
また、請求項1に記載の発明の作用によれば、蓄積手段は、複数の印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを印刷装置に出力する。
【0017】
そして、印刷装置は、入力される印刷データを入力された順序に印刷出力する。
【0018】
よって、清浄化処理が不要な印刷データが先に印刷出力されるので、当該清浄化処理が不要な印刷データについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0019】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報は、前記清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、前記蓄積手段は、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報が付加された前記印刷データについて、前記副清浄化情報に基づいて、前記清浄化処理が短時間で完了する前記印刷データを先に前記印刷装置に出力するように構成される。
【0020】
請求項2に記載の発明の作用によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報は、清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、蓄積手段は、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報が付加された印刷データについて、副清浄化情報に基づいて、清浄化処理が短時間で完了する印刷データを先に印刷装置に出力する。
【0021】
よって、清浄化処理した後に印刷すべき印刷データについても、短時間で清浄化処理が終了する印刷データほど迅速に印刷出力することができる。
【0022】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の印刷システムにおいて、前記印刷装置は複数種類の前記印刷手段を備えると共に、前記清浄化識別情報は当該印刷手段の種類毎に設定されており、更に前記清浄化手段は、前記清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に前記清浄化処理を実行するように構成される。
【0023】
請求項3に記載の発明の作用によれば、請求項1または2に記載の発明の作用に加えて、印刷装置が複数種類の印刷手段を備えると共に、清浄化識別情報が当該印刷手段の種類毎に設定されており、更に清浄化手段が、清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に清浄化処理を実行する。
【0024】
よって、複数種類の印刷手段が備えられている場合でも、不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0025】
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記印刷データはカラー印刷を行うべきカラー印刷データであると共に、前記清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、前記清浄化手段は、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて、前記色別に前記印刷手段の清浄化処理を行うように構成される。
【0026】
請求項4に記載の発明の作用によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、印刷データはカラー印刷データであると共に、清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、清浄化手段は、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて清浄化処理を行った後に印刷データを印刷出力する。
【0027】
よって、色毎に清浄化処理の必要性の有無が判断できるので、より効率的に清浄化処理を実行することができる。
【0028】
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記清浄化手段は、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、前記清浄化識別情報は、前記印刷データが前記印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき当該清浄化の処理の種類を示す種別情報を更に含み、前記印刷装置は、前記種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて前記清浄化手段により前記印刷手段を清浄化した後に前記印刷データの印刷出力を実行するように構成される。
【0029】
請求項5に記載の発明の作用によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、清浄化手段が、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、清浄化識別情報は、印刷データが印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき種別情報を更に含み、印刷装置は、種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて清浄化手段により印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を実行する。
【0030】
よって、印刷データに対応した種類の清浄化処理を実行した後に迅速に印刷出力を実行できる。
【0031】
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成工程と、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積手段に蓄積して出力する蓄積工程と、前記蓄積工程において出力された前記印刷データを前記印刷手段を用いて印刷出力する印刷工程と、により構成される印刷方法であって、前記蓄積工程において、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、前記印刷工程は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する工程であって、前記印刷手段を清浄化する清浄化工程を更に含むと共に、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化工程において前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うように構成される。
【0032】
請求項6に記載の発明の作用によれば、データ生成工程において、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、清浄化識別情報を当該印刷データ毎に付加し、印刷データと共に出力する。
【0033】
そして、蓄積工程において、清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、蓄積手段に一時的に蓄積して出力する。
【0034】
その後、印刷工程において、蓄積装置から出力された印刷データを印刷手段を用いて印刷出力する。
【0035】
そして、清浄化工程において印刷手段を清浄化する。
【0036】
このとき、清浄化識別情報に基づいて、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、清浄化工程において印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を行う。
【0037】
よって、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0038】
【0039】
また、請求項6に記載の発明の作用によれば、蓄積工程において、複数の印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを出力する。
【0040】
そして、印刷工程において、入力される印刷データを入力された順序に印刷出力する。
【0041】
よって、清浄化処理が不要な印刷データが先に印刷出力されるので、当該清浄化処理が不要な印刷データについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0042】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の印刷方法において、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報は、前記清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、前記蓄積工程において、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報が付加された前記印刷データについて、前記副清浄化情報に基づいて、前記清浄化処理が短時間で完了する前記印刷データを先に出力するように構成される。
【0043】
請求項7に記載の発明の作用によれば、請求項6に記載の発明の作用に加えて、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報は、清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、蓄積工程において、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報が付加された印刷データについて、副清浄化情報に基づいて、清浄化処理が短時間で完了する印刷データを先に出力する。
【0044】
よって、清浄化処理した後に印刷すべき印刷データについても、短時間で清浄化処理が終了する印刷データほど迅速に印刷出力することができる。
【0045】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の印刷方法において、前記清浄化識別情報は複数種類の前記印刷手段における当該印刷手段の種類毎に設定されており、更に前記清浄化工程において、前記清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に前記清浄化処理を実行するように構成される。
【0046】
請求項8に記載の発明の作用によれば、請求項6または7に記載の発明の作用に加えて、清浄化識別情報が複数種類の印刷手段における当該印刷手段の種類毎に設定されており、更に清浄化工程において、清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に清浄化処理を実行する。
【0047】
よって、複数種類の印刷手段が備えられている場合でも、不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0048】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項6から8のいずれか一項に記載の印刷方法において、前記印刷データはカラー印刷を行うべきカラー印刷データであると共に、前記清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、前記清浄化工程において、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて、前記色別に前記印刷手段の清浄化処理を行うように構成される。
【0049】
請求項9に記載の発明の作用によれば、請求項6から8のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、印刷データはカラー印刷データであると共に、清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、清浄化工程において、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて清浄化処理を行った後に印刷データを印刷出力する。
【0050】
よって、色毎に清浄化処理の必要性の有無が判断できるので、より効率的に清浄化処理を実行することができる。
【0051】
上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、請求項6から9のいずれか一項に記載の印刷方法において、前記清浄化工程においては、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、前記清浄化識別情報は、前記印刷データが前記印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき当該清浄化の処理の種類を示す種別情報を更に含み、前記印刷工程において、前記種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて前記印刷手段を清浄化した後に前記印刷データの印刷出力を実行するように構成される。
【0052】
請求項10に記載の発明の作用によれば、請求項6から9のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、清浄化工程においては、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、清浄化識別情報は、印刷データが印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき種別情報を更に含み、印刷工程において、種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を実行する。
【0053】
よって、印刷データに対応した種類の清浄化処理を実行した後に迅速に印刷出力を実行できる。
【0054】
上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、データ生成装置に含まれるコンピュータを、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力する生成手段として機能させる第1印刷制御プログラムと、蓄積装置に含まれるコンピュータを、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に当該蓄積装置に蓄積して出力させる蓄積制御手段として機能させる第2印刷制御プログラムと、印刷装置に含まれるコンピュータを、前記蓄積装置から出力された前記印刷データを印刷出力する前記印刷手段を制御する印刷制御手段として機能させる第3印刷制御プログラムと、により構成される印刷制御プログラムが記録された記録媒体であって、前記蓄積制御手段として機能するコンピュータは、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、前記印刷装置に含まれるコンピュータは、前記印刷手段を清浄化する清浄化手段として更に機能すると共に、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力させるものであって、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことにより構成される。
【0055】
請求項11に記載の発明の作用によれば、生成手段として機能するコンピュータは、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、清浄化識別情報を当該印刷データ毎に付加し、印刷データと共に出力する。
【0056】
そして、蓄積制御手段としての機能するコンピュータは、清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積装置に蓄積して出力させる。
【0057】
その後、印刷制御手段として機能するコンピュータは、蓄積装置から出力された印刷データを印刷出力する印刷手段を制御する。
【0058】
そして、清浄化手段として機能するコンピュータは、印刷手段を清浄化する。
【0059】
このとき、清浄化識別情報に基づいて、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を行う。
【0060】
よって、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0061】
【0062】
また、請求項11に記載の発明の作用によれば、蓄積制御手段として機能するコンピュータは、複数の印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを出力する。
【0063】
そして、印刷制御手段として機能するコンピュータは、入力される印刷データを入力された順序に印刷出力させる。
【0064】
よって、清浄化処理が不要な印刷データが先に印刷出力されるので、当該清浄化処理が不要な印刷データについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0065】
上記の課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報は、前記清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、前記蓄積制御手段として機能するコンピュータは、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報が付加された前記印刷データについて、前記副清浄化情報に基づいて、前記清浄化が短時間で完了する前記印刷データを先に前記印刷装置に出力するように構成される。
【0066】
請求項12に記載の発明の作用によれば、請求項11に記載の発明の作用に加えて、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報は、清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、蓄積制御手段として機能するコンピュータは、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報が付加された印刷データについて、副清浄化情報に基づいて、清浄化処理が短時間で完了する印刷データを先に出力する。
【0067】
よって、清浄化処理した後に印刷すべき印刷データについても、短時間で清浄化処理が終了する印刷データほど迅速に印刷出力することができる。
【0068】
上記の課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、請求項11または12に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、前記印刷装置に含まれるコンピュータは、複数種類の前記印刷手段を制御する印刷制御手段として機能すると共に、前記清浄化識別情報は当該印刷手段の種類毎に設定されており、更に前記清浄化手段として機能するコンピュータは、前記清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に前記清浄化処理を実行するように構成される。
【0069】
請求項13に記載の発明の作用によれば、請求項11または12に記載の発明の作用に加えて、印刷装置に含まれるコンピュータは、複数種類の印刷手段を制御する印刷制御手段として機能すると共に、清浄化識別情報は当該印刷手段の種類毎に設定されており、更に清浄化手段として機能するコンピュータは、清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に清浄化処理を実行する。
【0070】
よって、複数種類の印刷手段が備えられている場合でも、不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0071】
上記の課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、請求項11から13のいずれか一項に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、前記印刷データはカラー印刷を行うべきカラー印刷データであると共に、前記清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、前記清浄化手段として機能するコンピュータは、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて、前記色別に前記印刷手段の清浄化処理を行うように構成される。
【0072】
請求項14に記載の発明の作用によれば、請求項11から13のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、印刷データはカラー印刷データであると共に、清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、清浄化手段として機能するコンピュータは、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて清浄化処理を行った後に印刷データを印刷出力する。
【0073】
よって、色毎に清浄化処理の必要性の有無が判断できるので、より効率的に清浄化処理を実行することができる。
【0074】
上記の課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、請求項11から14のいずれか一項に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、前記清浄化手段として機能するコンピュータは、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、前記清浄化識別情報は、前記印刷データが前記印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき当該清浄化の処理の種類を示す種別情報を更に含み、前記印刷制御手段として機能するコンピュータは、前記種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて前記印刷手段を清浄化した後に前記印刷データの印刷出力を実行するように構成される。
【0075】
請求項15に記載の発明の作用によれば、請求項11から14のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、清浄化手段として機能するコンピュータが、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、清浄化識別情報は、印刷データが印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき種別情報を更に含み、印刷制御手段として機能するコンピュータは、種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を実行する。
よって、印刷データに対応した種類の清浄化処理を実行した後に迅速に印刷出力を実行できる。
【0076】
上記の課題を解決するために、請求項16に記載の発明は、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成装置により生成され、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積手段を含む蓄積装置から出力された前記印刷データを印刷出力する前記印刷手段を含む印刷装置であって、前記蓄積手段は、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力するものであって、前記印刷手段を清浄化する清浄化手段を更に備えると共に、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化手段により前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことにより構成される。
請求項16に記載の発明の作用によれば、印刷装置は、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を印刷データ毎に付加し、印刷データと共に出力するデータ生成装置により生成され、清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積手段を含む蓄積装置から出力された印刷データを印刷手段により印刷出力する。このとき、蓄積手段は、複数の前記印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを印刷装置に出力する。印刷装置は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力するものであって、清浄化識別情報に基づいて、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、印刷手段を清浄化する清浄化手段により印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行う。
よって、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
上記の課題を解決するために、請求項17に記載の発明は、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成装置により生成され、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積工程と、前記蓄積工程から出力された前記印刷データを、前記印刷手段を含む印刷装置が受信する受信工程と、前記印刷装置が、前記受信工程において受信した前記印刷データを前記印刷手段を用いて印刷出力する印刷工程と、により構成される印刷方法であって、前記蓄積工程は、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、前記印刷工程は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する工程であって、前記印刷手段を清浄化する清浄化工程を更に含むと共に、前記印刷装置が、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化工程において前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことにより構成される。
請求項17に記載の発明の作用によれば、印刷装置が、受信工程において、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を印刷データ毎に付加し、印刷データと共に出力するデータ生成装置により生成され、清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積工程から出力された印刷データを受信し、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する印刷工程において、受信工程において受信した印刷データを印刷手段を用いて印刷出力する。このとき、印刷装置は、清浄化識別情報に基づいて、印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、清浄化工程において、印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行う。
よって、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0077】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、データ生成装置としての複数のコンピュータが、蓄積装置としての一のデータ蓄積器を介して印刷装置としてのプリンタに接続されたネットワークシステムにおいて、夫々のコンピュータにより当該プリンタを共同使用する場合の印刷制御に対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
【0078】
(I)全体構成
始めに、実施形態のネットワークシステムの構成について、図1を用いて説明する。
【0079】
図1に示すように、実施形態のネットワークシステムWは、4台のコンピュータ1乃至4と、データ蓄積器6と、夫々のコンピュータ1乃至4とデータ蓄積器6を接続する切換器5と、プリンタ7とにより構成されている。
【0080】
この構成において、各コンピュータ1乃至4は、夫々が備えるアプリケーションソフトウェア等を用いてプリンタ7において印刷出力すべき印刷データを複数個生成して切換器5に出力する。ここで、上記印刷データとしては、例えば、「Adobe Systems Incorporatedの「ポストスクリプト(Adobe Systems Incorporatedの登録商標)」」等の周知のページ記述言語により作成される。
【0081】
切換器5は、夫々のコンピュータ1乃至4からの各印刷データを一時的に記憶するバッファ部を備え、これらの印刷データをコンピュータ毎に時分割的にデータ蓄積器6に出力する。
【0082】
一方、データ蓄積器6は、各コンピュータ1乃至4から切換器5を介して送信されてくる夫々の印刷データを、後述のフローチャートで示される処理に基づいて蓄積すると共にその順序を入替え、入替えた後の順番にしたがってプリンタ7に出力する。
【0083】
そして、プリンタ7は出力されてきた印刷データ毎に当該プリンタ7が保有する変換デ
ータ(印刷用フォント、印刷用変換規則データ等)を用いて印刷出力するためのいわゆるビットマップデータに展開した後、当該ビットマップデータに基づき、対応する印刷出力を行う。
【0084】
(II)細部構成
次に、上記ネットワークシステムWを構成する各構成部材の細部構成を図2及び図3を用いて説明する。
【0085】
始めに、コンピュータ1乃至4の構成及び動作について、図2(a)を用いて説明する。なお、各コンピュータ1乃至4は、夫々同様の構成及び動作を実行するので、以下の説明では、代表してコンピュータ1について説明する。
【0086】
図2(a)に示すように、コンピュータ1は、ROM13に記憶されたプログラムを読み出してそれに含まれている各命令を実行することにより、生成手段として機能するCPU10と、キーボード、マウス等よりなる入力部11と、ネットワーク接続部12と、記録媒体としてのROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、CRT(Cathode Ray Tube)又は液晶等よりなるディスプレイ15と、コンピュータ1内の各構成部材を接続するバス16とにより構成されている。
【0087】
上記の構成において、ネットワーク接続部12は、切換器5に接続されており、コンピュータ1から出力するデータ及びコンピュータ1に入力するデータに対していわゆるインタフェース動作を行う。
【0088】
一方、入力部11は、コンピュータ1における処理に必要なデータが入力されたときそれをバス16を介してCPU10等に出力する。
【0089】
ROM13は、コンピュータ1全体の制御用のプログラム(後述の印刷処理用のフローチャートに対応するプログラムを含む。)を記憶している読み出し専用のメモリであり、所定のタイミングで必要なプログラムを読み出して、バス16に出力する。
【0090】
また、RAM14は、実際には、ハードディスク装置等の記憶装置等により構成され、CPU10における処理に必要なデータ等を一時的に記憶し、必要に応じてバス16に出力する。
【0091】
更に、ディスプレイ15は、CPU10における処理に必要な表示を行う。
【0092】
最後に、CPU10は、RAM14に記憶されているアプリケーションプログラムを用いて対応する文書作成、画像処理等の処理を行って印刷データDを生成すると共に、コンピュータ1を構成する各構成部材を制御する。
【0093】
なお、本発明に係る印刷処理におけるコンピュータ1の動作については後ほど纏めて説明する。
【0094】
次に、プリンタ7の構成及び動作について、図2(b)を用いて説明する。
【0095】
図2(b)に示すように、プリンタ7は、CPU17と、ネットワーク接続部18と、ROM19と、RAM20と、印刷手段としての出力エンジン21と、バス22と、清浄化手段としてのクリーナ23とにより構成されている。
【0096】
この構成において、ネットワーク接続部18は、データ蓄積器6に接続されており、プリンタ7に入力される当該プリンタ7において印刷出力すべき印刷データに対してインタフェース動作を行う。
【0097】
一方、CPU17は、プリンタ7を構成する各構成部材を制御し、当該印刷データの印刷出力を行う。
【0098】
また、ROM19は、プリンタ7全体の制御用のプログラムを記憶しているメモリであり、所定のタイミングで必要なプログラムを読み出して、バス22に出力する。
【0099】
更に、RAM20は、CPU17における処理に必要なデータ等を一時的に記憶し、必要に応じてバス22に出力する。
【0100】
出力エンジン21は、インクジェット方式又はレーザビーム方式等の印刷部を備えており、CPU17の制御の下、実際の印刷データの印刷出力処理を行う。このとき、上記印刷部はカラー印刷が可能な印刷部とされており、例えば、シアン色、マゼンタ色、イエロー色及びブラック色の夫々の色に対応するヘッド部を備えている。
【0101】
最後に、クリーナ23は、CPU17の制御の下、後述のフローチャートで示される処理により上記印刷部内のヘッド部に対して上記クリーニング処理を実行する。
【0102】
なお、本発明に係る印刷処理におけるプリンタ7の動作については後ほど纏めて説明する。
【0103】
最後に、データ蓄積器6の構成及び動作について、図3を用いて説明する。
【0104】
図3に示すように、データ蓄積器6は、インタフェース24及び25と、ROM27に記憶されているプログラムを読み出してそれに含まれる各命令を実行する蓄積制御手段としてのCPU26と、記録媒体としてのROM27と、蓄積手段としてのRAM28と、バス30とにより構成されている。
【0105】
更に、RAM28は、上記入力された印刷データDを蓄積記憶する記憶領域29を備えている。なお、RAM28は外部記憶装置、例えば、ハードディスク等により代用することもできる。
【0106】
この構成において、インタフェース24は、切換器5を介した各コンピュータ1乃至4からの印刷データDに対してインタフェース動作行い、バス30に出力する。
【0107】
そして、CPU26は、データ蓄積器6全体を制御すると共に、後述の印刷処理における蓄積された印刷データDの並び換えを実行する。
【0108】
次に、RAM28は、データ蓄積器6に入力されてきた各コンピュータ1乃至4からの印刷データD等を一時的に記憶し、CPU26の制御の下、並び換え処理を実行して所定の印刷タイミングでバス30に出力する。
【0109】
ROM27は、データ蓄積器6全体の制御用のプログラム(後述の印刷処理用のフローチャートに対応するプログラムを含む。)を記憶している読み出し専用のメモリであり、所定のタイミングで必要なプログラムを読み出して、バス30に出力する。
【0110】
そして、インタフェース25は、RAM28から順次出力されてくる印刷データDに対してインタフェース動作を実行し、プリンタ7に出力する。
【0111】
なお、本発明に係る印刷処理におけるデータ蓄積器6の動作については以下に纏めて説明する。
【0112】
(III)印刷処理の実施形態
次に、ネットワークシステムWにおいて実行される本発明に係る印刷処理について、図4乃至図6を用いて説明する。なお、図4は当該印刷処理に対応するフローチャートであり、図5はコンピュータにおいて生成される印刷データDの構造を示す図であり、図6はRAM28における並び換え処理を示す図である。
【0113】
また、以下の説明においては、理解の容易のために、コンピュータ1とデータ蓄積器6並びにプリンタ7を用いた印刷処理について説明する。
【0114】
更に、以下の実施形態において生成される印刷データDは、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のインクを用いて印刷されるべきカラー印刷データであるとする。
【0115】
始めに、実施形態の印刷処理におけるコンピュータ1の動作について、図4(a)及び図5を用いて説明する。
【0116】
実施形態の印刷処理においては、コンピュータ1は、始めに、印刷データDを構成するデータ部DBを一又は複数個作成する(ステップS1)。このデータ部DBは、例えば、一頁又は複数頁分の文書を含むデータ部であってもよいし、カラー印刷すべき画像を含むデータ部であってもよい。
【0117】
データ部DBが作成されると、次に、当該データ部DBの属性に対応して、どのようなクリーニング処理を実行してから当該データ部DBに含まれるデータを印刷すべきかを示す清浄化識別情報としてのクリーニング情報Cが生成され、各データ部DB毎に付加されて、印刷データDが生成される(ステップS2)。ここで、当該クリーニング情報Cは各色毎に設定される。
【0118】
なお、各データ部DBに含まれるデータの属性とクリーニング情報Cの内容との関連については、例えば、データ部DBに含まれるデータが試し印刷をするだけでよいデータであるときはクリーニング処理をしない旨のクリーニング情報Cが付加され、また、データ部DBに含まれるデータが最終的な印刷結果として取得したいデータであるときは全ての色についてクリーニング処理を実行する旨のクリーニング情報Cが付加される。
【0119】
更に、データ部DBに含まれるデータが単色印刷(上記四つの色のうち、一の色のみを用いた印刷)すべきデータであるときは当該単色印刷する色に対応するヘッド部のみクリーニング処理を実行する旨のクリーニング情報Cが付加され、更にまた、データ部DBに含まれるデータがモノクロ印刷(黒色のみを用いた印刷)すべきデータであるときは黒色に対応するヘッド部のみクリーニング処理を実行する旨のクリーニング情報Cが付加される。
【0120】
次に、ステップS2の結果生成された印刷データDの構造について図5を用いて例示しつつ説明する。
【0121】
図5に示すように、印刷データDは、印刷すべき画像等を含むデータ部DBの前に、各色に対応するフラグF1乃至F4を有した構造をしており、当該フラグF1がシアン色に対応し、フラグF2がマゼンタ色に対応し、フラグF3がイエロー色に対応し、フラグF4がブラック色に対応している。そして、夫々のフラグF1乃至F4が「1」とされているときに対応する色のヘッド部に対するクリーニング処理が実行されることとなる。
【0122】
より具体的には、例えば、図5(a)の場合には、全てのフラグF1乃至F4が全て「0」であるので、当該データ部DBに含まれているデータを印刷する際にはクリーニング処理は実行されない。すなわち、当該データ部DBに含まれているデータは上記例示における試し印刷をするだけでよいデータであることとなる。
【0123】
また、図5(b)の場合には、フラグF1及びフラグF3のみが「1」であるので、当該データ部DBに含まれているデータを印刷する際にはシアン色とイエロー色のヘッド部に対してのみクリーニング処理が実行される。
【0124】
更に、図5(c)の場合には、全てのフラグF1乃至F4が「1」であるので、当該データ部DBに含まれているデータを印刷する際には全ての色のヘッド部に対してクリーニング処理が実行される。すなわち、当該データ部DBに含まれているデータは上記例示における最終的な印刷結果として取得したいデータであることとなる。
【0125】
なお、ステップS2におけるクリーニング情報Cの付加については、予めデータ部DBに含まれるデータの属性とクリーニング処理の実行態様とを関係付けて記憶しておき、データ部DBが作成される度に自動的に付加するようにしてもよいし、或は、印刷データDを作成する使用者自身が入力部11を操作することによりデータ部DB毎に付加するように構成することもできる。
【0126】
ステップS2において印刷データDが生成されると、次に、夫々の印刷データDを作成された順に切換器5を介してデータ蓄積器6に出力する(ステップS3)。そして、印刷データDの作成を終了するか否かが確認され(ステップS4)、終了するのであれば(ステップS4;yes)そのまま処理を終了し、作成を終了しないのであれば(ステップS4;no)ステップS1に戻って上述の処理を繰り返す。
【0127】
次に、実施形態の印刷処理におけるデータ蓄積器6の動作について、図4(b)及び図6を用いて説明する。
【0128】
実施形態の印刷処理においては、データ蓄積器6は、始めに、コンピュータ1から出力されてきた印刷データDを出力された順番にRAM28内に蓄積する(ステップS5)。このステップS5が終了した状態における記憶領域29は、例えば、図6(a)に示す状態となっている。ここで、図6(a)においては、最上段の印刷データDが最初にデータ蓄積器6に入力された印刷データDである。
【0129】
印刷データDの蓄積が終了すると、次に、各印刷データDに付加されているクリーニング情報Cを参照したCPU26の制御により、蓄積されている印刷データDのうち、クリーニング処理を必要としない印刷データDを記憶領域29の先頭位置まで移動する(ステップS6)。このとき、クリーニング処理を必要としない印刷データDが複数あるときは、当該複数の印刷データDについて、先にデータ蓄積器6に蓄積された印刷データDが前となるように移動される。
【0130】
次に、クリーニング情報Cを参照したCPU26の制御により、いずれかのクリーニング処理を実行する旨のクリーニング情報Cが付加されている印刷データDについて、その中でクリーニング処理を実行する際の所要時間が短いものを記憶領域29内の前方に移動させる(ステップS7)。このとき、通常は、クリーニング処理をすべき色数が多いほど所要時間が多くかかるので、クリーニング処理をすべき色数が少ない印刷データDほど記憶領域29内の前方に移動することとなる。また、クリーニング処理をすべき色数が同じ印刷データDについては、先にデータ蓄積器6に蓄積された印刷データDが前となるように移動される。
【0131】
ここで、ステップS7の処理が終了した後の記憶領域29の状態を図6(b)に例示する。図6(b)は、図6(a)の状態となっている記憶領域29に対してステップS6及びS7の処理を実行した結果である。図6(b)に示すように、クリーニング処理が不要な印刷データDが記憶領域の先頭に移動しており、その後、順次クリーニング処理が必要な色数が多い印刷データDほど後に移動されている。
【0132】
このようにして蓄積された印刷データDの並び換え処理が終了すると、次に、並び換えた印刷データDを先頭からプリンタ7に出力する(ステップS8)。
【0133】
そして、全ての印刷データDの出力が終了したか否かが判定され(ステップS9)終了していないときは(ステップS9;no)ステップS8に戻って出力処理を繰り返し、全ての印刷データDの出力が終了した場合には(ステップS9;yes)そのまま処理を終了する。
【0134】
最後に、実施形態の印刷処理におけるプリンタ7の動作について、図4(c)を用いて説明する。
【0135】
実施形態の印刷処理においては、プリンタ7は、データ蓄積器6からの印刷データDを受信すると(ステップS10)、次に、当該受信した印刷データDに付加されているクリーニング情報Cを確認し(ステップS11)、クリーニング処理が必要な印刷データDであるときは(ステップS11;yes)、当該クリーニング情報Cに含まれているフラグF1乃至F4を参照して対応する色のクリーニング処理をクリーナ23を用いて実行し(ステップS12)ステップS13に移行する。
【0136】
一方、ステップS11の判定において、クリーニング処理が不要な印刷データDであるときは(ステップS11;no)そのまま当該印刷データDにおける一走査分のデータ(ビットマップデータにおける一行分のデータ)の印刷処理を行う(ステップS13)。
【0137】
そして、一つの印刷データDの全ての走査数分だけ印刷が終了したか否かが判定され(ステップS14)、終了していないときは(ステップS14;no)ステップS13に戻って次の一走査分の印刷処理を実行する。
【0138】
更に、ステップS14の判定において、全ての走査数分の印刷が終了した場合には(ステップS14;yes)、次に、プリンタ7に入力された全ての印刷データDの印刷が終了したか否かが判定され(ステップS15)、終了していないときは(ステップS15;no)ステップS10に戻って次に入力されている印刷データDに対して入力された順序でステップS10乃至S15の動作を繰り返す。
【0139】
また、ステップS15の判定において、全ての印刷データDに対して印刷が終了しているときは(ステップS15;yes)そのまま処理を終了する。
【0140】
以上説明したプリンタ7の動作により、印刷データDについて、プリンタ7に入力された順序で、必要に応じたクリーニング処理を実行した後に印刷処理が実行されることとなる。
【0141】
以上説明したように、実施形態の印刷処理によれば、印刷データD毎にクリーニング情報Cが付加されているので、定期的にクリーニング処理を実行する場合に比して不必要なクリーニング処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0142】
また、複数の印刷データDが蓄積された後、クリーニング情報Cに基づいて、クリーニング処理が必要な印刷データDに先立って当該クリーニング処理が不要な印刷データDをプリンタ7に出力し、プリンタ7において、入力される印刷データDを入力された順序に印刷出力するので、クリーニング処理が不要な印刷データDが先に印刷出力されることとなり、当該クリーニング処理が不要な印刷データDについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0143】
更に、クリーニング処理を行うことを示すクリーニング情報Cは、各色毎に対応するフラグF1乃至F4を更に含み、クリーニング処理を行うことを示すクリーニング情報Cが付加された印刷データDについて、クリーニング処理が短時間で完了する印刷データDを先にプリンタ7に出力するので、クリーニング処理した後に印刷すべき印刷データDについても、短時間でクリーニング処理が終了する印刷データDほど迅速に印刷出力することができる。
【0144】
更にまた、色毎にクリーニング処理の必要性の有無が判断できるので、より効率的にクリーニング処理を実行した後に印刷出力することができる。
【0145】
なお、上述の実施形態においては、クリーニング処理の必要性の有無のみ色別にクリーニング情報Cに設定していたが、これ以外に、クリーニング処理を実行する程度(例えば、実行頻度や実行回数、圧力や角度等の実行条件等)をもクリーニング情報Cに盛り込んで、クリーナ23に印刷データD毎に合わせた更に効率的で適切なクリーニング処理が実行できるようにしてもよい。また、クリーナ23に複数の機構を持たせ、クリーニング処理の種類(例えば、いわゆる吸い出し処理、ワイプ(拭き取り)処理又は吹き出し処理等)に応じてクリーニング情報Cのフラグを設定し、印刷データD毎に対応した適切なクリーニング処理がなされるようにしてもよい。なお、クリーニング処理については、特開平7−125226号公報等に詳細に記載されているので、その記載を参照されたい。
【0146】
更に、これらのクリーニング処理を実行する程度又はクリーニング処理の種類に応じて設定されたクリーニング構報Cに基づいて、簡易なクリーニング処理でよい印刷データDほど記憶領域29の前方に移動させるようにすることもできる。この場合は、各クリーニング処理の種類又は程度に応じて必要な時間をフラグにより判定し、短時間に終了するものほど記憶領域29の前方に配置されるように並べ換えれば、迅速に印刷処理が終了できることとなる。
【0147】
更に、本発明は、異なる複数種類のヘッド(例えば、解像度の異なる複数種類のヘッド、印刷ドット径の異なる複数種類のヘッド、濃度、粘度、定着性又は耐水性等の物性の異なる複数種類のインクを用いて印刷する複数種類のヘッド又はインクジェット方式やレーザビーム方式等の機構・方式の異なる複数種類のヘッド)を備えるプリンタ7について、夫々のヘッド毎に異なるクリーニング処理を実行できるようにフラグを設定して印刷データDを構成してもよい。この場合にも、各種類のヘッド毎にクリーニング処理にかかる時間をフラグにより判定し、短時間に終了するものほど記憶領域29の前方に配置されるように並び換えれば、迅速に印刷処理が終了できることとなる。
【0148】
この実施の形態について、図7乃至図9を用いて、以下に具体的に記述する。なお、上述の実施の形態と同一の機構、制御についてはその説明を省略し、差異のある構成や制御についてのみ説明を行う。更に、ここでは、図7に示すような、2種の出力エンジン21a及び21bと夫々の出力エンジン21a及び21bに対応したワイプクリーナ23a及び吸引クリーナ23b並びにワイプクリーナ23cを備えたプリンタを例にして説明する。
【0149】
このとき、図7に示す出力エンジン21aは、インクジェット方式でカラー印刷が可能な印刷部を備えており、例えば、シアン色、マゼンタ色、イエロー色及びブラック色の夫々の色に対応するヘッド部を備えている。一方、出力エンジン21bは、レーザビーム方式で印刷が可能な印刷部を構えており、内部に静電潜像を形成する感光ドラムを有するヘッド部を備えている。
【0150】
また、ワイプクリーナ23aと吸引クリーナ23bについては出力エンジン21aに対応して設けられており、夫々が出力エンジン21aの各色のヘッド部個々に対してクリーニング処理を実行する。
【0151】
また、ワイプクリーナ23cは出力エンジン21bに対応して設けられており、上記感光ドラムに対してクリーニング処理を実行する。
【0152】
なお、吸引クリーナ23bは弱吸引と強吸引の程度の異なる2つのクリーニング処理を実行可能に構成されている。
【0153】
次に、この実施の形態における印刷データDについて説明する。
【0154】
図8に示すように、当該印刷データDは、印刷すべき画像等を含むデータ部DBの前に、各ヘッド部(各色)に対応するフラグF1乃至F4及びGを備えた構造をしており、当該フラグF1がシアン色、フラグF2がマゼンタ色、フラグF3がイエロー色、フラグF4がブラック色の出力エンジン21aのヘッド部に夫々対応しており、フラグGが出力エンジン21bのヘッド部に対応している。そして、フラグF1乃至F4が「1」とされているときには、ワイプクリーナ23aにより、出力エンジン21aの対応する色のヘッド部に対してクリーニング処理が実行される。また、フラグF1乃至F4が「2」とされているときには、吸引クリーナ23bにより、弱吸引で出力エンジン21aの対応する色のヘッド部に対してクリーニング処理が実行され、フラグF1乃至F4が「3」とされているときには、吸引クリーナ23cにより、強吸引で出力エンジン21aの対応する色のヘッド部に対してクリーニング処理が実行される。また、フラグGが「1」とされているときには、ワイプクリーナ23cにより、出力エンジン21bのヘッド部の感光ドラムに対してクリーニング処理が実行される。
【0155】
より具体的には、図8(a)の場合にはフラグF4のみが「1」であるので、当該データ部DBに含まれているデータを印刷する際には、出力エンジン21aのブラック色のヘッド部に対してのみワイプクリーナ23aでクリーニング処理が実行される。更に、図8(b)の場合にはフラグF1乃至F4が「3」であるので、当該データ部DBに含まれているデータを印刷する際には、出力エンジン21aの全ての色のヘッド部に対して吸引クリーナ23bで強吸引のクリーニング処理が実行される。また、図8(c)の場合にはフラグGのみが「1」であるので、当該データ部DBに含まれているデータを印刷する際には、出力エンジン21bの感光ドラムに対してワイプクリーナ23cでクリーニング処理が実行される。
【0156】
このようにすることで、印刷データD毎で、各ヘッド部毎にクリーニング処理の必要性の有無が判断できるので、上述の実施形態と同様に、より効率的にクリーニング処理を実行した後に印刷出力することができる。
【0157】
次に、印刷データDの並べ換えの具体例について、図9を用いて説明する。
【0158】
図9(a)に並び換えをする前の記憶領域29の状態を示し、図9(b)に並び換え終了後の記憶領域29の状態を示す。本実施形態における並べ換えは、CPU26の制御により、各印刷データDに付加されているクリーニング情報Cに基づいて当該各印刷データDの印刷の際に行うクリーニング処理に所要する時間を算出し、その時間の少ないものから先に印刷されるように並び換えを行う。ここで、図9に示す例は、フラグF1乃至F4が「1」のときに行われるクリーニング処理のヘッド部1つ当たりに必要なクリーニング時間を「1」、フラグF1乃至F4が「2」のときに行われるクリーニング処理のヘッド部1つ当たりに必要なクリーニング時間を「3」、フラグF1乃至F4が「3」のときに行われるクリーニング処理のヘッド部1つ当たりに必要なクリーニング時間を「5」とすると共に、フラグGが「1」のときに行うメンテナンス処理(感光ドラムに対するクリーニング処理)に必要な時間を「4」と設定し、各印刷データDに付加されたクリーニング情報Cに基づいて所要時間を算出して並べ換えを行った結果の例である。このようにすることで、短時間でクリーニング処理が終了する印刷データDほど迅速に印刷出力することができる。
【0159】
また、上述の各実施形態においては、データ蓄積器6とプリンタ7とを別個独立の装置として説明したが、これ以外にも、プリンタそのもの又はコンピュータそのものに上記データ蓄積器としての機能を持たせることも可能である。この場合には、本発明に係る動作を示すプログラムを、コンピュータにおいて生成された印刷データDをビットマップデータに展開するための、いわゆるRIP(Raster Image Processer)プログラムとしてプリンタ内又はコンピュータ内に内蔵するようにすることができる。
【0160】
更に、上述の各実施形態に係る動作(図4参照)に係るプログラムを記録媒体としてのフレキシブルディスク等に記憶させ、必要に応じて、コンピュータ内の上記RAMを構成するハードディスク装置内に記憶させて利用するようにしてもよい。
【0161】
また、上記実施形態は、コンピュータ1、データ蓄積器6及びプリンタ7を含む動作について説明したが、他のコンピュータ2乃至4を用いても全く同様に印刷処理を実行することができる。この場合には、データ蓄積器6は、各コンピュータから入力されてきた印刷データDの全てを対象として(各コンピュータに対して印刷処理の優先順位がついているときは、当該優先順位に)上記ステップS6及びS7に示す並べ換え処理を実行することとなる。
【0162】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0163】
従って、印刷データの属性等に合わせて清浄化処理を行うことにより、迅速に印刷処理を実行することができる。
【0164】
また、請求項1に記載の発明によれば、複数の印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを印刷装置に出力し、印刷装置において入力される印刷データを入力された順序に印刷出力するので、清浄化処理が不要な印刷データが先に印刷出力されることとなり、当該清浄化処理が不要な印刷データについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0165】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報は、清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、蓄積手段は、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報が付加された印刷データについて、副清浄化情報に基づいて、清浄化処理が短時間で完了する印刷データを先に印刷装置に出力するので、清浄化処理した後に印刷すべき印刷データについても、短時間で清浄化処理が終了する印刷データほど迅速に印刷出力することができる。
【0166】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、印刷装置が複数種類の印刷手段を備えると共に、清浄化識別情報が当該印刷手段の種類毎に設定されており、当該清浄化識別情報に基づいて印刷手段毎に清浄化処理を実行するので、複数種類の印刷手段が備えられている場合でも、不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0167】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、印刷データはカラー印刷データであると共に、清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、清浄化手段は、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて清浄化処理を行った後に印刷データを印刷出力するので、色毎に清浄化処理の必要性の有無が判断でき、より効率的に清浄化処理を実行した後に印刷出力することができる。
【0168】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、清浄化識別情報が印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データであるとき種別情報を更に含み、印刷装置が種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を実行するので、印刷データに対応した種類の清浄化処理を実行した後に迅速に印刷出力を実行できる。
【0169】
請求項6に記載の発明によれば、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0170】
従って、印刷データの属性等に併せて清浄化処理を行うことにより、迅速に印刷処理を実行することができる。
【0171】
また、請求項6に記載の発明によれば、複数の印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを印刷装置に出力し、印刷装置において入力される印刷データを入力された順序に印刷出力するので、清浄化処理が不要な印刷データが先に印刷出力されることとなり、当該清浄化処理が不要な印刷データについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0172】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報は、清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、蓄積手段は、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報が付加された印刷データについて、副清浄化情報に基づいて、清浄化処理が短時間で完了する印刷データを先に印刷装置に出力するので、清浄化処理した後に印刷すべき印刷データについても、短時間で清浄化処理が終了する印刷データほど迅速に印刷出力することができる。
【0173】
請求項8に記載の発明によれば、請求項6または7に記載の発明の効果に加えて、印刷装置が複数種類の印刷手段を備えると共に、清浄化識別情報が当該印刷手段の種類毎に設定されており、当該清浄化識別情報に基づいて印刷手段毎に清浄化処理を実行するので、複数種類の印刷手段が備えられている場合でも、不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0174】
請求項9に記載の発明によれば、請求項6から8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、印刷データはカラー印刷データであると共に、清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、清浄化工程は、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて清浄化処理を行った後に印刷データを印刷出力するので、色毎に清浄化処理の必要性の有無が判断でき、より効率的に清浄化処理を実行した後に印刷出力することができる。
【0175】
請求項10に記載の発明によれば、請求項6から9のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、清浄化識別情報が印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データであるとき種別情報を更に含み、印刷装置が種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を実行するので、印刷データに対応した種類の清浄化処理を実行した後に迅速に印刷出力を実行できる。
【0176】
請求項11に記載の発明によれば、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0177】
従って、印刷データの属性等に併せて清浄化処理を行うことにより、迅速に印刷処理を実行することができる。
【0178】
また、請求項11に記載の発明によれば、複数の印刷データが蓄積された後、清浄化識別情報に基づいて、清浄化処理が必要な印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な印刷データを印刷装置に出力し、印刷装置において入力される印刷データを入力された順序に印刷出力するので、清浄化処理が不要な印刷データが先に印刷出力されることとなり、当該清浄化処理が不要な印刷データについてより迅速に印刷出力を実行することができる。
【0179】
請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載の発明の効果に加えて、清浄化処理を行うことを示す清浄化識別情報は、清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、蓄積手段は、清浄化を処理行うことを示す清浄化識別情報が付加された印刷データについて、副清浄化情報に基づいて、清浄化処理が短時間で完了する印刷データを先に印刷装置に出力するので、清浄化処理した後に印刷すべき印刷データについても、短時間で清浄化処理が終了する印刷データほど迅速に印刷出力することができる。
【0180】
請求項13に記載の発明によれば、請求項11または12に記載の発明の効果に加えて、印刷装置が複数種類の印刷手段を備えると共に、清浄化識別情報が当該印刷手段の種類毎に設定されており、当該清浄化識別情報に基づいて印刷手段毎に清浄化処理を実行するので、複数種類の印刷手段が備えられている場合でも、不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0181】
請求項14に記載の発明によれば、請求項11から13のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、印刷データはカラー印刷データであると共に、清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、更に、清浄化手段は、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて清浄化処理を行った後に印刷データを印刷出力するので、色毎に清浄化処理の必要性の有無が判断でき、より効率的に清浄化処理を実行した後に印刷出力することができる。
【0182】
請求項15に記載の発明によれば、請求項11から14のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、清浄化識別情報が印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データであるとき種別情報を更に含み、印刷装置が種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて印刷手段を清浄化した後に印刷データの印刷出力を実行するので、印刷データに対応した種類の清浄化処理を実行した後に迅速に印刷出力を実行できる。
【0183】
請求項16に記載の発明の作用によれば、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0184】
従って、印刷データの属性に合わせて清浄化処理を行うことにより、迅速に印刷処理を実行することができる。
【0185】
請求項17に記載の発明の作用によれば、印刷データ毎に清浄化識別情報が付加されているので、定期的に清浄化処理を実行する場合に比して不必要な清浄化処理を防止でき、迅速に印刷出力を実行できる。
【0186】
従って、印刷データの属性に合わせて清浄化処理を行うことにより、迅速に印刷処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 コンピュータ及びプリンタの細部構成を示すブロック図であり、(a)はコンピュータの細部構成を示すブロック図であり、(b)はプリンタの細部構成を示すブロック図である。
【図3】 データ蓄積器の細部構成を示すブロック図である。
【図4】 実施形態の印刷処理の動作を示すフローチャートであり、(a)はコンピュータにおける動作を示すフローチャートであり、(b)はデータ蓄積器における動作を示すフローチャートであり、(c)はプリンタにおける動作を示すフローチャートである。
【図5】 印刷データの構成の例を示す図であり、(a)は第1例であり、(b)は第2例であり、(c)は第3例である。
【図6】 データ蓄積器における並べ換え処理を示す図であり、(a)は並べ換え前の記憶領域の状態を示す図であり、(b)は並べ換え後の記憶領域の状態を示す図である。
【図7】 他の実施の形態におけるプリンタの細部構成を示すブロック図である。
【図8】 他の実施の形態における印刷データの構成の例を示す図であり、(a)は第1例であり、(b)は第2例であり、(c)は第3例である。
【図9】 他の実施の形態におけるデータ蓄積器における並べ換え処理を示す図であり、(a)は並べ換え前の記録領域の状態を示す図であり、(b)は並べ換え後の記憶領域の状態を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…コンピュータ
5…切換器
6…データ蓄積器
7…プリンタ
10、17、26…CPU
11…入力部
12、18…ネットワーク接続部
13、19、27…ROM
14、20、28…RAM
15…ディスプレイ
16、22、30…バス
21、21a、21b…出力エンジン
23…クリーナ
23a、23c…ワイプクリーナ
23b…吸引クリーナ
24、25…インタフェース
29…記憶領域
D…印刷データ
C…クリーニング情報
1、F2、F3、F4、G…フラグ
W…ネットワークシステム

Claims (17)

  1. 印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成装置と、
    前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積手段を含む蓄積装置と、
    前記蓄積装置から出力された前記印刷データを印刷出力する前記印刷手段を含む印刷装置と、
    により構成される印刷システムであって、
    前記蓄積手段は、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、
    前記印刷装置は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する装置であって、前記印刷手段を清浄化する清浄化手段を更に備えると共に、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化手段により前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報は、前記清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、
    前記蓄積手段は、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報が付加された前記印刷データについて、前記副清浄化情報に基づいて、前記清浄化処理が短時間で完了する前記印刷データを先に前記印刷装置に出力することを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1または2に記載の印刷システムにおいて、
    前記印刷装置は複数種類の前記印刷手段を備えると共に、
    前記清浄化識別情報は当該印刷手段の種類毎に設定されており、
    更に前記清浄化手段は、前記清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に前記清浄化処理を実行することを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
    前記印刷データはカラー印刷を行うべきカラー印刷データであると共に、
    前記清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、
    更に、前記清浄化手段は、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて、前記色別に前記印刷手段の清浄化処理を行うことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
    前記清浄化手段は、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、
    前記清浄化識別情報は、前記印刷データが前記印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき当該清浄化の処理の種類を示す種別情報を更に含み、
    前記印刷装置は、前記種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて前記清浄化手段により前記印刷手段を清浄化した後に前記印刷データの印刷出力を実行することを特徴とする印刷システム。
  6. 印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成工程と、
    前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積手段に蓄積して出力する蓄積工程と、
    前記蓄積工程において出力された前記印刷データを前記印刷手段を用いて印刷出力する印刷工程と、
    により構成される印刷方法であって、
    前記蓄積工程において、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、
    前記印刷工程は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する工程であって、前記印刷手段を清浄化する清浄化工程を更に含むと共に、
    前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化工程において前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことを特徴とする印刷方法。
  7. 請求項6に記載の印刷方法において、
    前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報は、前記清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、
    前記蓄積工程において、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報が付加された前記印刷データについて、前記副清浄化情報に基づいて、前記清浄化処理が短時間で完了する前記印刷データを先に出力することを特徴とする印刷方法。
  8. 請求項6または7に記載の印刷方法において、
    前記清浄化識別情報は複数種類の前記印刷手段における当該印刷手段の種類毎に設定されており、
    更に前記清浄化工程において、前記清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に前記清浄化処理を実行することを特徴とする印刷方法。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載の印刷方法において、
    前記印刷データはカラー印刷を行うべきカラー印刷データであると共に、
    前記清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、
    更に、前記清浄化工程において、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて、前記色別に前記印刷手段の清浄化処理を行うことを特徴とする印刷方法。
  10. 請求項6から9のいずれか一項に記載の印刷方法において、
    前記清浄化工程においては、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、
    前記清浄化識別情報は、前記印刷データが前記印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき当該清浄化の処理の種類を示す種別情報を更に含み、
    前記印刷工程において、前記種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて前記印刷手段を清浄化した後に前記印刷データの印刷出力を実行することを特徴とする印刷方法。
  11. データ生成装置に含まれるコンピュータを、印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力する生成手段として機能させる第1印刷制御プログラムと、
    蓄積装置に含まれるコンピュータを、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に当該蓄積装置に蓄積して出力させる蓄積制御手段として機能させる第2印刷制御プログラムと、
    印刷装置に含まれるコンピュータを、前記蓄積装置から出力された前記印刷データを印刷出力する前記印刷手段を制御する印刷制御手段として機能させる第3印刷制御プログラムと、
    により構成される印刷制御プログラムが記録された記録媒体であって、
    前記蓄積制御手段として機能するコンピュータは、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、
    前記印刷装置に含まれるコンピュータは、前記印刷手段を清浄化する清浄化手段として更に機能すると共に、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力させるものであって、
    前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことを特徴とする印刷制御プログラムが記録された記録媒体。
  12. 請求項11に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、
    前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報は、前記清浄化処理に要する所要時間を示す副清浄化情報を更に含み、
    前記蓄積制御手段として機能するコンピュータは、前記清浄化処理を行うことを示す前記清浄化識別情報が付加された前記印刷データについて、前記副清浄化情報に基づいて、前記清浄化処理が短時間で完了する前記印刷データを先に前記印刷装置に出力することを特徴とする印刷制御プログラムが記録された記録媒体。
  13. 請求項11または12に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、
    前記印刷装置に含まれるコンピュータは、複数種類の前記印刷手段を制御する印刷制御手段として機能すると共に、
    前記清浄化識別情報は当該印刷手段の種類毎に設定されており、
    更に前記清浄化手段として機能するコンピュータは、前記清浄化識別情報に基づいて、当該印刷手段毎に前記清浄化処理を実行することを特徴とする印刷制御プログラムが記録された記録媒体。
  14. 請求項11から13のいずれか一項に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、
    前記印刷データはカラー印刷を行うべきカラー印刷データであると共に、
    前記清浄化識別情報は、当該カラー印刷に使用される色毎に設定されており、
    更に、前記清浄化手段として機能するコンピュータは、当該色別に設定された清浄化識別情報に基づいて、前記色別に前記印刷手段の清浄化処理を行うことを特徴とする印刷制御プログラムが記録された記録媒体。
  15. 請求項11から14のいずれか一項に記載の印刷制御プログラムが記録された記録媒体において、
    前記清浄化手段として機能するコンピュータは、複数種類の異なる清浄化処理を実施可能であると共に、
    前記清浄化識別情報は、前記印刷データが前記印刷手段を清浄化して印刷すべきデータであるとき当該清浄化の処理の種類を示す種別情報を更に含み、
    前記印刷制御手段として機能するコンピュータは、前記種別情報に対応した種類の清浄化処理を用いて前記印刷手段を清浄化した後に前記印刷データの印刷出力を実行することを特徴とする印刷制御プログラムが記録された記録媒体。
  16. 印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成装置により生成され、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積手段を含む蓄積装置から出力された前記印刷データを印刷出力する前記印刷手段を含む印刷装置であって、
    前記蓄積手段は、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、
    入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力するものであって、前記印刷手段を清浄化する清浄化手段を更に備えると共に、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化手段により前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことを特徴とする印刷装置。
  17. 印刷すべき複数の印刷データを生成すると共に、印刷手段を清浄化して印刷すべき前記印刷データであるか否かを示す清浄化識別情報を前記印刷データ毎に付加し、前記印刷データと共に出力するデータ生成装置により生成され、前記清浄化識別情報が付加された印刷データを複数個、一時的に蓄積して出力する蓄積工程と、
    前記蓄積工程から出力された前記印刷データを、前記印刷手段を含む印刷装置が受信する受信工程と、
    前記印刷装置が、前記受信工程において受信した前記印刷データを前記印刷手段を用いて印刷出力する印刷工程と、により構成される印刷方法であって、
    前記蓄積工程は、複数の前記印刷データが蓄積された後、前記清浄化識別情報に基づいて、前記清浄化処理が必要な前記印刷データに先立って当該清浄化処理が不要な前記印刷データを前記印刷装置に出力し、
    前記印刷工程は、入力される前記印刷データを入力された順序に印刷出力する工程であって、前記印刷手段を清浄化する清浄化工程を更に含むと共に、
    前記印刷装置が、前記清浄化識別情報に基づいて、前記印刷手段を清浄化して印刷すべき印刷データの場合には、前記清浄化工程において前記印刷手段を清浄化した後、前記印刷データの印刷出力を行うことを特徴とする印刷方法。
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