JP3850010B2 - 縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御装置及びその原点復帰制御方法 - Google Patents
縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御装置及びその原点復帰制御方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は縦形製袋充填包装機の横ヒートシーラに係わり、詳しくは横ヒートシールを適切に行うために、そのシール位置の厳密な設定に必要となる原点復帰、つまり、横ヒートシーラにおける一対のヒータブロックの原点復帰を行う原点復帰制御装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平10-101027号公報に開示されているように、縦形製袋充填包装機は横シール装置、つまり、横ヒートシーラを備えており、この横ヒートシーラは一対のヒータブロックを有している。これらヒータブロックは互いに接触する位置を閉原点として有し、この閉原点を基準にその開閉作動が制御されて筒状の包材に横シールを形成する。したがって、電源の投入動作を伴う包装機の運転開始時や再開時、横ヒートシーラにおける一対のヒータブロックには閉原点への復帰動作が毎回必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、包装機の運転が開始または再開されるときには、前日または前回の作業の包材が一対のヒータブロック間に残されていることから、一対のヒータブロックに原点復帰動作をさせるに先立ち、ヒータブロック間の包材を取り除かなければならない。このため、ヒータブロックの原点復帰に手間がかかり、包装機の運転開始や再開を迅速かつ容易に行えず、その生産性を低下させる要因となる。
【0004】
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、包材の有無に拘わらず、ヒータブロックの原点復帰を容易にかつ迅速に行うことができ、その生産性の向上に大きく寄与する縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御装置及びその制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御装置(請求項1)は、ヒータブロックを移動させる正逆回転可能な駆動源を含み、この駆動源からヒータブロックの移動量を示す移動量信号が出力される駆動手段と、包材の繰出し経路からヒータブロックの開方向に所定の離間距離を存して配置され、ヒータブロックを検出したとき、その検出信号を出力する原点センサと、駆動手段によりヒータブロックを原点センサに向けて移動させ、原点センサからの検出信号と駆動源からの移動量信号とに基づき、原点センサの近傍に規定された開原点にヒータブロックを復帰させる開原点復帰手段と、駆動手段により開原点からヒータブロックを閉方向に移動させ、駆動源からの移動量信号に基づいて、一対のヒータブロックの移動が停止し、これらヒータブロックが互いに当接したことを示す位置をヒータブロックの閉原点として検出する一方、開原点から閉原点までの原点間距離を記憶保持する閉原点検出手段とを備えている。
【0006】
上述の原点復帰制御装置によれば、電源の投入を伴う包装機の運転開始時や再開時、横ヒートシーラにあっては一対のヒータブロックが互いに離れた状態にて、ヒータブロックの開原点復帰、そして、ヒータブロックの閉原点の検出及び原点間距離の記憶保持が行われることで、横ヒートシーラの原点復帰制御が完了し、この後、これら開原点及び原点間距離に基づき、一対のヒータブロックはその開閉動作が制御される。
【0007】
好ましくは、上述の開原点復帰手段は原点センサから開方向に離間したオーバリミット位置に配置され、ヒータブロックを検出したとき、その検出信号を出力するオーバリミットセンサを含む(請求項2)。この場合、原点センサ及びオーバリミットセンサからの検出信号に基づき、ヒータブロックの現在位置が容易に検索可能となり、前記開原点へのヒータブロックの復帰が自動的かつ迅速に行われる。
【0008】
また、本発明は、請求項1,2の原点復帰制御装置により実施される横ヒートシーラの原点復帰制御方法(請求項3,4)もまた提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は縦形製袋充填包装機を概略的に示しており、この包装機は鉛直な充填チューブ2を備えている。充填チューブ2の上端にはロアホッパ4、シャッタ7、アッパホッパ8及び計量器6が順次接続され、計量器6は充填包装すべき物品を計量した後、アッパホッパ8、シャッタ7及びロアホッパ4を通じて充填チューブ2に投入し、そして、投入信号を出力する。
【0010】
一方、包材ロールRから引き出された熱溶着性フィルム等の包材Fは充填チューブ2における上端のフォーマ10に導かれ、このフォーマ10にて、充填チューブ2を囲む円筒状に成形された後、充填チューブ2に沿って下方に延出されている。なお、充填チューブ2を囲む包材Fの両側縁は所定の形態にて重ね合わされ、縦シールを受ける継ぎ目を形成している。
【0011】
充填チューブ2の両側に配置した一対のサクションベルト22は包材Fを吸着し、その走行に伴い一定の速度で下方に繰り出す。この際、充填チューブ2の外側には縦ヒートシーラ24が包材Fの継ぎ目と同一の線上に配置され、この継ぎ目をヒートシール、すなわち、縦シールする。したがって、縦ヒートシーラ24を通過すると、包材Fは完全な筒状に成形される。
【0012】
更に、充填チューブ2の下方には横ヒートシーラ26が配置され、この横ヒートシーラ26は充填チューブ2を通過した包材Fを所定の間隔毎にヒートシール、すなわち、横シールし、この直後、その横シールの中央から切断する。ここで、充填チューブ2、つまり、包材F内への物品の投入と包材Fの横シールとは交互に実行され、横ヒートシーラ26からは個々に物品が充填された包装品Pが排出される。包装品Pはシュート30を介してベルトコンベア32に受け取られ、このベルトコンベア32は包装品Pを箱詰め機(図示しない)に向けて移送する。
【0013】
図2は横ヒートシーラ26をより具体的に示しており、横ヒートシーラ26は包材Fの繰出し経路、つまり、充填チューブ2の軸線を挟んで一対のヒータブロック34を備えており、これらヒータブロック34はシーラフレーム(図示しない)に水平方向に移動自在に支持されている。また、シーラフレームには回動軸36が回転自在に支持され、この回動軸36に揺動クランク38がその中央にて取り付けられている。揺動クランク38の一端はリンクロッド40を介して一方のヒータブロック34に連結され、その他端はリンクロッド42を介して他方のヒータブロック34に連結されている。
【0014】
回動軸36には正逆回転可能なサーボモータ44の出力軸に連結されており、このサーボモータ44は回動軸36、つまり、揺動クランク38を正逆方向に回動させることができる。揺動クランク38の正逆回動は一対のヒータブロック34を連動して互いに接離する方向に移動させ、包材Fの繰出し経路を開閉する。ここで、一対のヒータブロック34の一方には他方に向けて突出可能な切断刃(図示しない)が内蔵され、そして、他方のヒータブロック34には切断刃のための受け溝が設けられている。
【0015】
サーボモータ44はサーボアンプ46を介してコントローラ48,つまり、そのインタフェース50に電気的に接続されている。したがって、コントローラ48はサーボアンプ46を介して駆動指令、すなわち、駆動パルスをサーボモータ44に供給し、この駆動パルスに従い、サーボモータ44は正又は逆方向に回転される。
【0016】
サーボモータ44はエンコーダ52を内蔵し、このエンコーダ52もまたサーボアンプ46を介してコントローラ48のインタフェース50に電気的に接続されている。エンコーダ52は、サーボモータ44の回転を示す帰還パルスに加えてサーボモータ44の基準回転角信号(Z相信号)を出力し、これらはサーボアンプ46を介してコントローラ48に供給される。ここで、一対のヒータブロック34の開動作及び閉動作はサーボモータ44における複数の回転回数にて達成されるように設定されている。
【0017】
コントローラ48はインタフェース50にバスラインを介して接続されたマイクロプロセッサ(MPU)54、種々の制御プログラムを保持した制御部56,データを記憶保持する記憶部58及び表示部60等を含んでいる。
更に、コントローラ48はそのインタフェース50を介して包装機の電源ボタン61、運転ボタン62、原点センサ64及びオーバリミットセンサ66が電気的に接続され、これらからの信号をそれぞれ受け取ることができる。原点センサ64及びオーバリミットセンサ66は例えば近接スイッチからなり、一方のヒータブロック34に取り付けた被検出子68を検出し、その検出信号を出力する。より詳しくは、原点センサ64は一方のヒータブロック34側にて、包材Fの繰出し経路からヒータブロック34の開方向に離間した所定の離間位置に位置付けられ、そして、オーバリミットセンサ66は原点センサ64から更に開方向に離間した位置に位置付けられている。
【0018】
図3を参照すると、前述した一対のヒータブロック34の開閉運動がより具体的に示されている。先ず、図3中(I)は、一対のヒータブロック34が包材Fの繰出し経路FL(1点鎖線)から開方向に所定の距離だけ移動した状態を示し、図3中(II)は、(I)の状態から一対のヒータブロック34が更に開方向(繰出し経路FLから離れる方向)に移動し、一方のヒータブロック34の被検出子68が原点センサ64を越えて、原点センサ64とオーバリミットセンサ66との間にある状態を示している。
【0019】
そして、図3中(III)は図3中(II)の状態から一対のヒータブロック34が閉方向に移動し、被検出子68が原点センサ64の検出域から外れた状態、図3中(IV)は一対のヒータブロック34が更に閉方向に移動し、互いに当接した閉の状態、更に図3中(V)はその閉の状態が維持されている状態を示し、(IV)から(V)の間にて前述した包材Fの横シール及び切断が実施される。
【0020】
なお、包材Fが連続して繰り出される場合、横ヒートシーラ26はその一対のヒータブロック34が閉方向に移動するときに下降し、そして、(IV)から(V)の間にて包材Fの繰出し速度と等速で下降する。逆に、一対のヒータブロック34が開方向に移動するとき、横ヒートシーラ26は上昇する(図3中の(VI)の状態を参照)。
【0021】
前述したコントローラ48は、横ヒートシーラ26、すなわち、一対のヒータブロック34を原点復帰させるデイリールーチンを実行可能であり、そのメインルーチンが図4に示されている。
原点復帰のメインルーチンでは、先ず、電源ボタン61がオン操作されたか否かが判別され(ステップS1)、ここでの判別結果が真(Yes)になると、運転ボタン62がオン操作され、そのオン操作が電源ボタン61のオン操作後、1回目か否かが判別される(ステップS2)。
【0022】
ここでも、その判別結果が真の場合には、後述するヒータブロック34の位置検索サブルーチンS3、ヒータブロック34の開原点復帰動作サブルーチンS4、ヒータブロック34の閉原点検出動作サブルーチンS5、そして、ヒータブロック34の開位置への移動・停止サブルーチンS6が順次実行される。これに対し、ステップS2の判別結果が偽(No)の場合、ステップS2からはステップS6が直ちに実行される。
【0023】
ヒータブロック34の位置検索サブルーチンS3はその詳細が図5及び図6に示されており、このサブルーチンS3では先ず、サーボモータ44が駆動され、一対のヒータブロック(以下、単にヒータブロックと称する)34をその開方向に移動させる(ステップS10)。
次に、センサオフフラグが1にセットされている否かが判別されるが(ステップS11)、このサブルーチンが運転ボタン62のオン操作から最初に実行されるとき、センサオフフラグは0にリセットされた状態にある。それゆえ、この時点では、ステップS11の判別結果は偽となり、原点センサ64から検出信号、つまり、そのオン信号が出力されているか否かが判別される(ステップS12)。ここでの判別結果が真の場合、ヒータブロック34の被検出子68は原点センサ64の検出領域、つまり、図3中B位置にあると判定される(ステップS13)。なお、以降の説明において、ヒータブロック34の位置とは被検出子68の位置を示すものとする。
【0024】
一方、ステップS12の判別結果が偽の場合、次に、オーバリミットセンサ66から検出信号、つまり、そのオン信号が出力されたか、又は、オン信号からオフ信号に切り替わったか否かが判別され(ステップS14)、ここでの判別結果が真の場合、ヒータブロック34はオーバリミットセンサ66の検出領域、つまり、図3中D位置にあると判定される(ステップS15)。なお、このサブルーチンS3では、ステップS14の判別結果が真の場合、ヒータブロック34の開方向への移動は直ちに停止される。
【0025】
しかしながら、ステップS14の判別結果が偽であると、図3から明らかなようにヒータブロック34の被検出子68が原点センサ64よりも閉方向に位置するか、または、原点センサ64とオーバリミットセンサ66との間に位置していることになり、この場合には、センサオフフラグを1にセットしてステップS10に戻り、このステップ以降が繰り返して実施される。この場合、次のステップS11ではその判別結果が真になるから、図6のステップS17に移行し、このステップにて原点センサ64からオン信号が出力されているか否かが判別され、この判別結果が偽の場合、オーバリミットセンサ66から出力がオフ信号からオン信号に切り替わったか否かが判別される(ステップS18)。ここでも、その判別結果が偽の場合には、ステップS10以降のステップ、つまり、ステップS17,S18が繰り返して実施される。このような状況にて、例えば、ステップS17の判別結果が真になると、ヒータブロック34は図3中A位置にあったと判定され(ステップS19)、これに対し、ステップS18の判別結果が真になると、ヒータブロック34は図3中C位置にあったと判定される(ステップS20)。
【0026】
上述したようにしてヒータブロック34の位置検索が完了すると、次に、ヒータブロック34の開原点復帰動作サブルーチンS4が実施されるが、このサブルーチンS4の詳細は図7及び図8に示されている。
図7に示されているように、サブルーチンS4では、ヒータブロック34が開方向に移動される(ステップS21)。つまり、ヒータブロック34の開方向への移動が継続される。
【0027】
次に、前述したヒータブロック34の位置検察結果に基づき、ヒータブロック34の位置がA位置またはB位置である否かが判別され(ステップS22)、ここでの判別結果が偽の場合には、ヒータブロック34の位置がC位置であるか否かが判別される(ステップS23)。ここでも、その判別結果が偽の場合には、ヒータブロック34の位置はD位置にあり、ステップS24にてヒータブロック34の移動は停止される。したがって、D位置にある場合、ヒータブロック34は実質的に開方向に移動されることはなく、停止状態に維持される。
【0028】
これに対し、ステップS22の判別結果が真の場合、つまり、ヒータブロック34がA位置またはB位置にある場合、原点センサ64からの検出信号がオンからオフに切り替わったか否かが判別され(ステップS25)、ここでの判別結果が真になるまで、ヒータブロック34の開方向の移動が継続される。そして、ステップS25の判別結果が真になった時点で、ヒータブロック34は停止される(ステップS24)。
【0029】
一方、ステップS23の判別結果が真の場合、つまり、ヒータブロック34がC位置にある場合、オーバリミットセンサ66からの検出信号がオフからオンに切り替わったか否かが判別され(ステップS26)、ここでの判別結果が真になるまで、ヒータブロック34の開方向の移動が継続される。そして、ステップS26の判別結果が真になった時点で、ヒータブロック34は停止される(ステップS24)。
【0030】
したがって、前述の説明から明らかなようにヒータブロック34がA位置またはB位置にある場合、ヒータブロック34は原点センサ64よりも開方向側にて停止され、そして、C位置またはD位置にある場合、ヒータブロック34はオーバリミットセンサ66の位置またはこのセンサ66よりも開方向側にて停止される。つまり、ヒータブロック34はA,B,C,Dの何れの位置にあっても、原点センサ64よりも開方向側に移動された状態にある。
【0031】
この後、ステップS24からは図8のステップS27が実施され、このステップでは、ヒータブロック34は今までとは逆に閉方向に移動される。そして、次に、通過フラグが1にセットされているか否かが判別されるが(ステップS28)、このサブルーチンS4が最初に実施されるときには、通過フラグは0にリセットされた状態にあり、それゆえ、ステップS28の判別結果は偽となって、原点センサ64からオン信号が出力されたか否かが判別される(ステップS29)。
【0032】
ここでの判別結果が偽の場合、ステップS27以降のステップが繰り返して実施され、ヒータブロック34の閉方向の移動は継続される。つまり、ヒータブロック34は原点センサ64に向け、その閉方向の移動が継続される。
この後、ステップS29の判別結果が真になると、通過フラグが1にセットされ(ステップS30)、ステップS27以降のステップが繰り返して実施されるが、この時点では、ステップS28の判別結果が真になるので、次に、前述したエンコーダ52から基準回転角信号がオン出力されたか否かが判別される(ステップS31)。ここでの判別結果が偽の場合には、ステップS27が繰り返して実施され、ヒータブロック34の閉方向の移動は継続される。
【0033】
このような状態にてステップS31の判別結果が真になると、サーボモータ44に停止信号、具体的にはヒータブロック34の停止までに要する停止パルス数Psの停止信号が出力され(ステップS32)、そして、ヒータブロック34が停止した否かが判別される(ステップS34)。ここでの判別は、前述したサーボモータ44からの帰還パルスに基づいて実施される。
【0034】
ステップS34の判別結果が真になると、サーボモータ44からの帰還パルスを計測する帰還パルスカウンタCFBの値が0にリセットされ(ステップS35)、そして、ヒータブロック34の開原点をCFB=0として設定する(ステップS36)。
上述の説明から明らかなようにヒータブロック34の開原点は、エンコーダ52から基準回転角信号がオン出力された後、サーボモータ44の停止パルス数PSに相当する距離だけヒータブロック34が更に閉方向に移動した位置となる。
【0035】
図9を参照すると、ヒータブロック34がA位置にあって、そして、ヒータブロック34が前述の開原点に移動されるまでの動作,つまり、開原点への復帰動作時におけるヒータブロック34の移動速度、原点センサ64、オーバリミットセンサ66及び基準回転角信号のオンオフが示されている。
図9から明らかなようにヒータブロック34がA位置にある場合、ヒータブロック34は原点センサ64を越えるまで一旦開方向に移動されて停止し、この後、閉方向に移動され、そして、基準回転角信号のオン出力を受けた後、開原点にて停止されることが分かる。
【0036】
また、図10、図11及び図12はヒータブロック34がB位置、C位置及びD位置のそれぞれから、開原点に復帰する際での同様なタイミングチャートを示している。
上述したようにしてヒータブロック34が開原点に復帰されると、この後、前述したヒータブロック34の閉原点検出動作サブルーチンS5が実施され、その詳細は図13に示されている。
【0037】
このサブルーチンS5では、先ず、このサブルーチンの実施が初回であるか否かが判別される(ステップS37)。ここでの判別結果が真の場合、サーボモータ44への駆動パルスを計測する駆動パルスカウンタCDが0にリセットされた後(ステップS38)、サーボモータ44が駆動され、ヒータブロック34は開原点から閉方向に移動される(ステップS39)。そして、駆動パルスカウンタCDでのカウントが開始される(ステップS40)、また、前述した帰還パルスカウンタCFBでのカウントもまた開始される(ステップS41)。
【0038】
次のステップS41では、駆動パルスカウンタCDの値と帰還パルスカウンタCFBの値との間のパルス偏差ΔCが所定値X(例えば40パルス)よりも大であるか否かが判別される(ステップS42)。ここでの判別結果が偽の場合、ステップS39以降のステップが繰り返して実施され、ヒータブロック34の閉方向の移動は継続される。
【0039】
ステップS42の判別結果が真になると、つまり、一対のヒータブロック34が互いに当接した状態となって、この時点からパルス偏差ΔCが増加していき、所定値Xを越えると、つまり、一対のヒータブロック34相互の当接が確実に確認されると、サーボモータ44の駆動、つまり、ヒータブロック34は停止され、そして、この時点での帰還パルスカウンタCFBの値がヒータブロック34の閉原点として検出されるとともに、記憶保持される(ステップS43)。
【0040】
一方、ステップS37の判別結果が偽の場合、サブルーチンS5は実質的に実施されることなく終了する。つまり、日常のヒータブロック34の原点復帰は、その閉原点を規定する帰還パルスカウンタCFBの値が既に記憶保持されているので、その開原点への復帰動作を行うだけで、ヒータブロック34の閉原点を特定することができる。
【0041】
上述した閉原点の検出動作時、ヒータブロック34の移動速度及びパルス偏差ΔCの変化は図14に示されている。
このようにしてヒータブロック34の閉原点検出後、ヒータブロック34は閉原点から所定の開位置に移動され、この後、停止される(図4のステップS6参照)。ここで、ヒータブロック34の開位置は前述した開原点を基準として任意に選択される。例えば、ヒータブロック34の開位置は包材Fの大きさに基づいて設定されるものであり、その開位置は開原点よりもヒータブロック34の閉方向または開方向の何れにあってもよい。
【0042】
上述したようにしてヒータブロック34の原点復帰メインルーチンが完了すると、この時点からヒータブロック34の開閉制御が実施可能となり、その概略は図15に示されている。
ここでは、先ず、ヒータブロック34の閉指令が出力されたか否かが判別され(ステップS44)、ここでの判別結果が真になる、ヒータブロック34の閉動作が開始される(ステップS45)。そして、次に、ヒータブロック34がヒートシール位置に到達したか否かが判別される(ステップS46)。ここで、ヒートシール位置は包材Fの厚み等を考慮し、前述した閉原点に基づき適切に設定されている。
【0043】
ステップS46の判別結果が真になると、ヒータブロック34はそのヒートシール位置にて停止され(ステップS47)、開指令の有無を判別するステップS48の判別結果が真になるまで、ヒートシール位置に待機する。この間にて、前述した包材Fの横シール及び切断が実施される。この後、ステップS48の判別結果が真になると、ヒータブロック34の開動作が開始され(ステップS49)、そして、ヒータブロック34が開位置に到達したか否かが判別される(ステップS50)。ここでの判別結果が真になると、ヒータブロック34は開位置にて停止され(ステップS51)、次の閉指令まで待機する。
【0044】
本発明は上述の一実施の形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、一対のヒータブロック34を開閉する機構は図2に示したものに限られるものではないし、原点センサ64やオーバリミットセンサ66にも種々のタイプのセンサ、または、スイッチを利用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の横ヒートシーラの原点復帰制御装置及び請求項3の原点復帰制御方法は、一対のヒータブロックの原点復帰をその開原点にて実施するから、一対のヒータブロック間に包材が残っていても、その包材に拘わらず、その原点復帰が可能となり、日々の原点復帰作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0046】
そして、請求項2の原点復帰制御装置及び請求項4の原点復帰制御方法は、原点復帰に先立ち、先ずヒータブロックの現在位置を検索するので、その原点復帰をより迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦形製袋充填包装機の概略斜視図である。
【図2】横ヒートシーラの概略構成図である。
【図3】横ヒートシーラにおける一対のヒータブロックの位置及び動きを説明するための図である。
【図4】ヒータブロックの原点復帰メインルーチンを示したフローチャートである。
【図5】図4の位置検索サブルーチンの詳細を示したフローチャートの一部である。
【図6】図5のフローチャートの残部である。
【図7】図4の開原点復帰動作サブルーチンの詳細を示したフローチャートの一部である。
【図8】図7のフローチャートの残部である。
【図9】ヒータブロックがA位置にある場合での開原点復帰を示したタイミングチャートである。
【図10】ヒータブロックがB位置にある場合での開原点復帰を示したタイミングチャートである。
【図11】ヒータブロックがC位置にある場合での開原点復帰を示したタイミングチャートである。
【図12】ヒータブロックがD位置にある場合での開原点復帰を示したタイミングチャートである。
【図13】図4の開原点検出動作サブルーチンを示したフローチャートである。
【図14】開原点からのヒータブロックの閉原点検出動作を示したタイミングチャートである。
【図15】1包装サイクルでのヒータブロックの開閉制御ルーチンを示したフローチャートである。
【符号の説明】
2 充填チューブ
26 横ヒートシーラ
34 ヒータブロック
44 サーボモータ
48 コントローラ
52 エンコーダ
61 電源ボタン
62 運転ボタン
64 原点センサ
66 オーバリミットセンサ
F 包材
Claims (4)
- 筒状に成形された包材の繰出し経路を挟んで両側に配置された一対のヒータブロックを備え、これらヒータブロックを互いに連動して接離させて前記繰出し経路を開閉し、前記包材に横シールを形成する縦形製袋充填包装機の横ヒートシーラにおいて、
前記ヒータブロックを移動させる正逆回転可能な駆動源を含み、この駆動源から前記ヒータブロックの移動量を示す移動量信号が出力される駆動手段と、
前記繰出し経路からヒータブロックの一方の側の開方向に所定の離間距離を存して配置され、前記ヒータブロックを検出したとき、その検出信号を出力する原点センサと、
前記駆動手段により前記ヒータブロックを前記原点センサに向けて移動させ、前記原点センサからの検出信号と前記駆動源からの前記移動量信号とに基づき、前記原点センサの近傍に規定されたヒータブロックの開原点に前記ヒータブロックを復帰させる開原点復帰手段と、
前記駆動手段により前記開原点から前記ヒータブロックを閉方向に移動させ、前記駆動源からの前記移動量信号に基づいて、前記一対のヒータブロックの移動が停止し、これらヒータブロックが互いに当接したことを示す位置を前記ヒータブロックの閉原点として検出する一方、前記開原点から前記閉原点までの原点間距離を記憶保持する閉原点検出手段と
を具備したことを特徴とする縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御装置。 - 前記開原点復帰手段は、前記原点センサから前記開方向に離間したオーバリミット位置に配置され、前記ヒータブロックを検出したとき、その検出信号を出力するオーバリミットセンサを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の横ヒートシーラの原点復帰制御装置。
- 筒状に成形された包材の繰出し経路を挟んで両側に配置された一対のヒータブロックを備え、これらヒータブロックを互いに連動して接離させて前記繰出し経路を開閉し、前記包材に横シールを形成する縦形製袋充填包装機の横ヒートシーラにおいて、
前記ヒータブロックを移動させる正逆回転可能な駆動源を含み、この駆動源から前記ヒータブロックの移動量を示す移動量信号が出力される駆動手段及び前記繰出し経路から前記ヒータブロックの一方の側の開方向に所定の離間距離を存して配置され、前記ヒータブロックを検出したとき、その検出信号を出力する原点センサを準備し、
前記駆動手段により前記ヒータブロックを前記原点センサに向けて移動させ、前記原点センサからの検出信号と前記駆動源からの前記移動量信号とに基づき、前記原点センサの近傍に規定された開原点に前記ヒータブロックを復帰させる開原点復帰工程と、
前記駆動手段により前記開原点から前記ヒータブロックを閉方向に移動させ、前記駆動源からの前記移動量信号に基づいて、前記一対のヒータブロックの移動が停止し、これらヒータブロックが互いに当接したことを示す位置を前記ヒータブロックの閉原点として検出する一方、前記開原点から前記閉原点までの原点間距離を記憶保持する閉原点検出工程と
を具備したことを特徴とする縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御方法。 - 前記開原点復帰工程は、前記原点センサから前記開方向に離間したオーバリミット位置に配置され、前記ヒータブロックを検出したとき、その検出信号を出力するオーバリミットセンサを更に使用し、前記開原点への復帰に先立ち、前記原点センサ及び前記オーバリミットセンサからの検出信号に基づいて前記ヒータブロックの現在位置を検出する位置検出ステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の縦形製袋充填包装機における横ヒートシーラの原点復帰制御方法。
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