JP3846232B2 - 光照射器の循環空冷システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーンルーム内において、紫外光を照射する光照射器の循環空冷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被処理物の表面に塗布された、保護膜、接着剤、塗料、インキ、レジストなどを、光源ランプからの紫外光を照射することにより、硬化、乾燥または溶融、軟化させるために、光照射器を用いて処理することが各分野において広く行われている。
近年、液晶等のディスプレイパネルの製造工程においては、紫外光の照射による処理が基板やフィルタの貼り合わせなどに利用されており、例えば、紫外光硬化性のシール剤を塗布した薄膜トランジスタ(TFT)基板とカラーフィルタ基板とを貼り合わせ、この状態でシール剤に紫外光を照射して硬化させることにより、両者を接着することが行われている。
【0003】
また、液晶等のディスプレイパネルの製造工程においては、画面の高精度化の要請に応じて微細な加工技術が必要とされており、しかも、パネル素子や、パネル素子を駆動する電気回路が高密度で配設されているために、その内部に塵や埃などの異物が侵入した場合には、それがディスプレイパネルにおいて画像表示不良や動作不良を起こす原因となる。そのため、通常、ディスプレイパネルの製造は、クリーンルーム内において行われる。
【0004】
クリーンルームにおいては、その内部における単位体積あたりの浮遊塵埃の量の最大値が、当該クリーンルームの使用目的に必要とされるレベルに規定されており、通常、温度、湿度などの環境条件と共に、厳重に管理されている。また、多量の塵埃を含有した外部大気が流入することを防止するために、クリーンルーム内の気圧は、通常、外部大気より少し高い気圧状態に維持されている。
【0005】
一方、紫外光を放射する光照射器においては、処理時間の短縮を図るために、光源ランプとして出力の大きい紫外光放射ランプ、例えば棒状の高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの放電ランプが反射ミラーと組み合わせて用いられている。
【0006】
そして、例えば液晶ディスプレイパネルの接着処理工程において、シール剤が塗布されているパネルにおける、紫外光を一括して照射するべき照射領域が、200mm×200mmの大きさである場合には、光源ランプとして、例えば出力が7kW、発光長25cmの紫外光放射ランプが用いられるが、このような高出力の光源ランプを備えた光照射器においては、ランプバルブの失透や反射ミラーの破損を防ぐために、ランプの点灯中は光源ランプおよび反射ミラーを冷却することが必要である。
上記のような高出力の紫外光放射ランプを備えた光照射器の冷却手段としては、通常、冷却風による空冷方式が利用されており、この空冷方式においては、光源ランプとしてその出力が例えば7kWのものを用いる場合には、例えば7m3 /分程度の風量が必要とされる。
【0007】
図3は、従来の光照射器の空冷システムの構成を概略的に示す説明用断面図である。
この図において、光照射器30は、クリーンルーム50内に配設された、上下に区画された筐体36により構成されている。具体的には、紙面に垂直方向に伸びる棒状の光源ランプ31と、下方に光照射用の開口を有する全体が樋状の反射ミラー32が、筐体36の下部空間36Aに配設されている。
また、光源ランプ31の上方には、その長さ方向に沿って伸びるよう、反射ミラー32の最上部を貫通する冷却風吸引ノズル34が設けられている。
一方、筐体36の下面部には、反射ミラー32の開口に対向して、例えば石英からなる窓部33が設けられており、筐体36の側壁部分には、反射ミラー32と窓部33との間に開口する冷却風取入口35が設けられている。
【0008】
反射ミラー32によって囲まれた空間は、冷却風吸引ノズル34によって、筐体36の上部空間によって形成された排気室42に連通している。この排気室42の上部には排気用接続口37が形成されており、この排気用接続口37には、ダクト38を介して、クリーンルーム50の外部の大気に連通する排気用ダクト39が接続されており、その中間に排気ブロワ40が配設されている。
【0009】
以上のような、光照射器の空冷システムにおいては、排気ブロワ40が駆動されると、クリーンルーム50内におけるエアーが冷却風取入口35から吸引され、冷却風として、光源ランプ31、および反射ミラー32の表面に接触しながら流過してこれらを冷却し、その後、冷却風吸引ノズル34から排気室42、ダクト38および排気用ダクト39を介してクリーンルーム50の外部に排出される。
また、光照射器30における光源ランプ31から放射された光は、直接的に、または反射ミラー32により反射されて間接的に、窓部33を介して下方に放射され、これにより、例えば、窓部33の下方の位置において支持ローラ44により支持されて走行する搬送ベルト45上に担持された被処理物43に、予め規定された一定時間、光が照射され、これにより、目的とする光照射処理が行われる。
【0010】
しかしながら、上記の光照射器30の空冷システムにおいては、冷却風を得るために、クリーンルーム50内のクリーンエアーを吸引して最終的にはその全部が外部の大気中に排出されるため、クリーンエアーが大量に消費されると共に、クリーンルーム50内の気圧を低下させる原因となる結果、クリーンルーム50におけるクリーンエアーの供給および環境条件の維持に多大なコストが必要となる、という問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、クリーンルーム内で使用されるものでありながら、基本的にクリーンエアーを消費することがなく、あるいは消費量が少ない光照射器の循環空冷システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光照射器の循環空冷システムは、クリーンルーム内に設けられた光照射器を、冷却風を循環させて冷却する、光照射器の循環空冷システムであって、
光照射器を構成する筐体と排気ブロワの入口とを接続するダクトに冷却器が介挿されると共に、排気ブロワの出口と、前記筐体における冷却風入口とを接続する帰還ダクトが設けられることにより、クリーンルーム内のエアーとは独立した状態に区画された循環風路が形成され、
上記光照射器内の圧力が上記クリーンルーム内の圧力以下の大きさとなるように、上記排気ブロワよりの冷却風の一部を上記クリーンルームの外部に排出する外部排気手段を、上記帰還ダクトに設けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の光照射器の循環空冷システムは、クリーンルーム内に設けられた光照射器を、冷却風を循環させて冷却する、光照射器の循環空冷システムであって、
光照射器を構成する筐体と排気ブロワの入口とを接続するダクトに冷却器が介挿されると共に、排気ブロワの出口と、前記筐体における冷却風入口とを接続する帰還ダクトが設けられることにより、クリーンルーム内のエアーとは独立した状態に区画された循環風路が形成され、
上記光照射器内の圧力が上記クリーンルーム内の圧力以下の大きさとなるように、上記排気ブロワよりの冷却風の一部を、フィルタを介してクリーンルームの内部空間に排出する内部排気手段を、上記帰還ダクトに設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
本発明の光照射器の循環空冷システムによれば、光照射器を冷却して昇温した冷却風は冷却器において冷却された後、帰還ダクトにより形成される循環風路により循環されて再び光照射器に供給されるため、基本的にクリーンエアーを消費することがなく、あるいは消費量が少ない。
また、排気ブロワから光照射器に至る循環風路において、冷却風の一部がクリーンルームの外部へ排出されることにより、または、フィルタを介してクリーンルームの内部空間へ排出されることにより、光照射器内の圧力が当該クリーンルーム内の圧力以下の大きさに維持されるため、冷却風がその循環風路から非制御的にクリーンルーム内に吹き出すことが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る光照射器の循環空冷システムの構成を概略的に示す説明用断面図である。
この光照射器10の循環空冷システムにおいては、光照射器10を構成する筐体17と排気ブロワ22の入口とを接続するダクト16Aに、冷却器20が介挿されると共に、排気ブロワ22の出口と、筐体17における冷却風入口26とを接続する帰還ダクト16Bが設けられ、これにより、クリーンルーム18内のエアーとは独立した状態に区画された循環風路が形成されている。21は、冷却器20の冷却用媒体流通パイプである。
【0016】
光照射器10は、筐体17と、その内部に設けられた、紫外光を放射する紙面に垂直方向に伸びる棒状の光源ランプ11と、この光源ランプ11の上部を覆ってその長さ方向に沿って伸びるよう設けられた、下方に開口を有する全体が樋状の反射ミラー12と、筐体17の下面に設けられた、例えば石英からなる窓部13とにより構成されている。また、光源ランプ11の上方には、その長さ方向に沿って伸びるよう、排気室15に連通する冷却風吸引ノズル14が配設されている。
なお、筐体17には、冷却風取入口は形成されていない。
【0017】
ダクト16Aに介挿された冷却器20は熱交換器であり、内部に配設された冷却用媒体流通パイプ21は、例えば多数のフィンが形成された形状の表面を有し、その内部には規定の温度に冷却された冷却用媒体が外部から流通される。
【0018】
また、排気ブロワ22の出口より筐体17における冷却風入口26に伸びる帰還ダクト16Bには、これより分岐してクリーンルーム18の外部の大気に連通すると共に、その開度が制御される開閉可能なダンパ24が配設された排出口25が設けられており、これにより外部排気手段が設けられている。また、帰還ダクト16Bには、必要に応じて、排出口25より上流の位置にフィルタ23が設けられる。
【0019】
上記光源ランプ11としては特に限定されるものではないが、例えば出力の大きな棒状の紫外光放射ランプを好ましく用いることができ、そのような紫外光放射ランプの例としては、例えば、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、クセノンランプ、およびメタルハライドランプなどを挙げることができる。
【0020】
冷却器20に供給される冷却用媒体の温度およびその供給量、並びに光照射器10に供給される冷却風の供給量は、循環空冷システム全体として光源ランプ11の出力に応じた冷却効果が得られるよう、相互の熱交換効率を参酌した上で設定することができる。
冷却器20に供給される冷却用媒体の種類は、特に制限されるものではなく、例えば、水、流動性オイル、冷却ガスなどを用いることができる。この冷却用媒体として、水を用いる場合においては、水の温度は、例えば15〜25℃とされる。
また、冷却用媒体としての水の供給割合は特に制限されず、例えば5〜15リットル/分の割合で供給する。
【0021】
冷却風を循環させるための排気ブロワ22としては、光源ランプ11の出力に応じて、光源ランプ11、反射ミラー12および窓部13の冷却に必要な風量の冷却風を供給することができるものが用いられる。このような排気ブロワの一例としては、例えば5〜10m3 /分の風量で冷却風を供給するものを挙げることができる。
また、ダクトにおける接合部などにおいては、存在する微細な隙間などに対してシール処理を施すことにより、循環風路における気密性を確保することが好ましい。
【0022】
以上の構成においては、光源ランプ11から放射された紫外光は、直接、または反射ミラー12により反射された後、光照射器10の窓部13を介して下方に放射される。そして、この紫外光を、例えば、搬送手段28により担持されて光照射領域に移送された被処理物27に対して、予め規定された一定時間照射することにより、目的とする光照射処理が行われる。29は、搬送手段28を支持する支持ローラである。
【0023】
そして、光源ランプ11が点灯されると共に、排気ブロワ22が駆動され、これにより発生した冷却風が、循環風路を循環する。
すなわち、排気ブロワ22により供給された冷却風は、帰還ダクト16Bにおけるフィルタ23を通過し、冷却風入口26から筐体17に流入し、光源ランプ11、反射ミラー12および筐体17などの表面に接触しながら流過し、それらを冷却する。これにより昇温した冷却風は、冷却風吸引ノズル14を介して排気室15へと吸引され、冷却器20においてフィンに接触しながら流過して冷却された後、排気ブロワ22により、再び、循環風路へと供給される。
【0024】
排気室15よりの例えば70〜90℃に昇温した冷却風は、冷却器20において、例えば25〜35℃に冷却された状態とされる。
【0025】
而して、循環風路における冷却風吸引ノズル14と光源ランプ11との間の空隙から排気ブロワ22の入口までに至る領域Lは負圧の大きい領域であるため、実際上、この領域Lにおける、例えば排気室15または冷却器20におけるネジ孔、接合部の継ぎ目または排気ブロワ22とダクト16Aとの接合部において微小ながら存在する隙間から、クリーンルーム18内のクリーンエアーが循環風路内に流入することとなる。
そのため、循環風路内および光照射器10内の圧力は徐々に高くなるが、この圧力がクリーンルーム18内の圧力よりも高くなった場合には、光照射器10の外装板のネジ孔や接合部の継ぎ目から、冷却風が、非制御的にクリーンルーム18内に吹き出すことがある。
【0026】
このような循環空冷システムからの冷却風の非制御的な吹き出しは、クリーンルーム18内における被処理物27近傍のクリーンエアーの流れを乱す上、冷却風には、排気ブロワ22の回転軸などの動作部分に起因する塵埃が含まれている可能性があり、これらの塵埃により、被処理物27が汚染されて不良が発生する原因となることがある。
【0027】
然るに、上記の構成においては、帰還ダクト16Bにおける排気ブロワ22と光照射器10の冷却風入口26との間に、冷却風の一部をクリーンルーム18の外部に排出する排出口25により形成された外部排気手段が設けられているため、ダンパ24においてその開度を調整することにより、制御した状態で、帰還する冷却風の一部を帰還ダクト16Bから外部に排出することができ、これによって、光照射器10内の圧力が、クリーンルーム18内の圧力より高くなることを確実に防止することができる。
【0028】
図2は、本発明の他の実施例に係る光照射器の循環空冷システムの構成を概略的に示す説明用断面図である。
この図に示す光照射器10の循環空冷システムにおいては、排気ブロワ22の出口より伸びる帰還ダクト16Bには、これより分岐して、その先端の連通口63においてクリーンルーム18の内部空間に連通する内部排出ダクト60が設けられている。この内部排出ダクト60には、排出ブロワ61が介挿されると共に、この排出ブロワ61と連通口63との間には、その循環空冷システム内で発生する塵埃を取り除くためのフィルタ62が設けられており、これらにより、循環風路内を循環する冷却風の一部を、クリーンルーム18の内部空間に排出する内部排気手段が形成される。
ここで、連通口63は、クリーンルーム18内において、被処理物27近傍のクリーンエアーの流れを乱すことがない位置に配設されることが好ましい。
【0029】
排出ブロワ61としては、帰還ダクト16Bの内部と、クリーンルーム18の内部空間とにおける圧力差に応じて、循環風路における冷却風の一部を、制御された状態で排出することができるものであればよく、その一例としては、例えば冷却風の風量の1/3〜1/4の風量を生ずる能力を有するものを挙げることができる。
【0030】
第2のフィルタ62としては、例えばクリーンルーム18のクリーン度に応じたヘパフィルタを用いることが好ましく、また、例えば光源ランプ11がオゾンを発生するような紫外光放射ランプを使用する場合は、当該光照射器10内において発生して、冷却風に含まれることとなるオゾンを除去するために、オゾンフィルタを単独で、あるいは組み合わせて用いることが好ましい。
他の構成は、図1に示す構成例と同一である。
【0031】
以上の構成の光照射器の循環空冷システムにおいては、図1の構成の循環空冷システムと同様に、排気ブロワ22により冷却風が供給され、この冷却風が冷却風入口26より筐体17内に流入し、これにより、光照射器10における光源ランプ11および反射ミラー12などが冷却されることとなるが、帰還ダクト16Bにおいてフィルタ23を通過して流過する冷却風は、その一部が排出ブロワ61により内部排出ダクト60に導入され、更に第2のフィルタ62により濾過された後、連通口63からクリーンルーム18の内部空間へと排出される。
【0032】
これにより、図1に示す例の構成とされた循環空冷システムと同様に、光照射器10内の圧力が、クリーンルーム18内の圧力より高くなることを確実に防止することができると共に、内部排出ダクト60に導入された冷却風の一部は、クリーンルーム18の内部空間に排出されるため、全体としてクリーンエアーを外部に排出する必要がなく、結果として光照射器10の冷却に起因してクリーンルーム18の内部のクリーンエアーを消費することがなくなる。
【0033】
しかも、連通口63からクリーンルーム18の内部空間に排出される冷却風は、フィルタ62による除塵作用により、クリーンエアーとしての塵埃含有量における目標の基準を満足するものとなると共に、当該フィルタ62の制圧効果により、連通口63からのエアーの噴出勢いが十分に抑制されて被処理物27近傍のクリーンエアーの流れを乱すことがないため、当該エアーの排出に起因して被処理物27において不良が発生するおそれがない。
【0034】
以上、本発明の具体的な形態に基づいて説明したが、本発明は、上述の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、光照射器10の循環空冷システムは、その全体がクリーンルーム18内に収容された状態で設けられる必要はなく、光照射器10以外の循環風路の一部、例えば排気ブロワ22や冷却器20などがクリーンルーム18外に設けられた態様とすることができる。この場合には、クリーンルーム18内の空間を有効に利用することができると共に、外部に配置される部分の配設、管理維持などが容易となる利点がある。
【0035】
また、内部排出ダクト60を有する例においては、例えば内部排出ダクト60における分岐口64の近傍に、開度が調整できるダンパを配設し、これにより、連通口63からクリーンルーム18の内部へ排出されるエアーの噴出量を制御できる構成であってもよく、この場合には、排出ブロワ61が配設されない構成とされてもよい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
<実施例1>
定格出力が7kWの高圧水銀ランプよりなる光源ランプを備えた光照射器と、排気ブロワと、冷却用媒体として水を用いた冷却器とにより、基本的に図1に示す構成の循環空冷システムを構成した。
そして、排気ブロワにより、7m3 /分の風量で冷却風を循環させ、冷却器において21℃の水を10リットル/分の割合で流通させたところ、高圧水銀ランプは、反射ミラーや石英窓と共に十分に冷却された。具体的には、排気室(15)における冷却風の温度は約80℃、排気ブロワ(22)に流入する冷却風の温度は27℃であった。また、ダンパ(24)を介して排出口(25)よりクリーンルーム(18)の外部へ排出される冷却風の風量は1m3 /分であり、クリーンルームからのクリーンエアーを、7m3 /分の風量でそのままクリーンルームの外部に排出する場合に比して、光照射器(10)について所要の冷却を達成する際におけるクリーンエアーの消費量が大幅に減少した。
【0037】
<実施例2>
定格出力が7kWの高圧水銀ランプよりなる光源ランプを備えた光照射器と、排気ブロワと、冷却用媒体として水を用いた冷却器と、内部排出ダクトと、排出ブロワと、第2のフィルタとにより、基本的に図2に示す構成の循環空冷システムを構成した。
そして、排気ブロワにより、7m3 /分の風量で冷却風を循環し、冷却器において21℃の水を10リットル/分の割合で流通させると共に、排出ブロワを動作させて冷却風の一部をクリーンルームの内部空間へ排出させたところ、クリーンルーム内のクリーンエアーが消費されることなく、高圧水銀ランプは、反射ミラーや石英窓と共に十分に冷却された。具体的には、排気室(15)における冷却風の温度は約80℃、排気ブロワ(22)に流入する冷却風の温度は27℃であった。また、内部排出ダクト(60)および第2のフィルタ(62)を介してクリーンルーム(18)の内部空間へ排出された冷却風の風量は2m3 /分であり、クリーンルーム(18)全体として、クリーンエアーを消費することなく、光照射器(10)について所要の冷却を達成することができた。
【0038】
【発明の効果】
本発明の光照射器の循環空冷システムによれば、光照射器を冷却して昇温した冷却風は冷却器において冷却された後、帰還ダクトにより形成される循環風路により循環されて再び光照射器に供給されるため、基本的にクリーンエアーを消費することがなく、あるいは消費量が少ない。
また、排気ブロワから光照射器に至る循環風路において、冷却風の一部がクリーンルームの外部へ排出されることにより、または、フィルタを介してクリーンルームの内部空間へ排出されることにより、光照射器内の圧力が当該クリーンルーム内の圧力以下の大きさに維持されるため、冷却風がその循環風路から非制御的にクリーンルーム内に吹き出すことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光照射器の循環空冷システムの構成を概略的に示す説明用断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る光照射器の循環空冷システムの構成を概略的に示す説明用断面図である。
【図3】空冷システムを有する従来の光照射器の構成を概略的に示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 光照射器
11 光源ランプ
12 反射ミラー
13 窓部
14 冷却風吸引ノズル
15 排気室
16A ダクト
16B 帰還ダクト
17 筐体
18 クリーンルーム
20 冷却器
21 冷却用媒体流通パイプ
22 排気ブロワ
23 フィルタ
24 ダンパ
25 排出口
26 冷却風入口
27 被処理物
28 搬送手段
29 支持ローラ
30 光照射器
31 光源ランプ
32 反射ミラー
33 窓部
34 冷却風吸引ノズル
35 冷却風取入口
36 筐体
36A 下部空間
37 排気用接続口
38 ダクト
39 排気用ダクト
40 排気ブロワ
42 排気室
43 被処理物
44 支持ローラ
45 搬送手段
50 クリーンルーム
60 内部排出ダクト
61 排出ブロワ
62 フィルタ
63 連通口
64 分岐口

Claims (2)

  1. クリーンルーム内に設けられた光照射器を、冷却風を循環させて冷却する、光照射器の循環空冷システムであって、
    光照射器を構成する筐体と排気ブロワの入口とを接続するダクトに冷却器が介挿されると共に、排気ブロワの出口と、前記筐体における冷却風入口とを接続する帰還ダクトが設けられることにより、クリーンルーム内のエアーとは独立した状態に区画された循環風路が形成され、
    上記光照射器内の圧力が上記クリーンルーム内の圧力以下の大きさとなるように、上記排気ブロワよりの冷却風の一部を上記クリーンルームの外部に排出する外部排気手段を、上記帰還ダクトに設けたことを特徴とする光照射器の循環空冷システム。
  2. クリーンルーム内に設けられた光照射器を、冷却風を循環させて冷却する、光照射器の循環空冷システムであって、
    光照射器を構成する筐体と排気ブロワの入口とを接続するダクトに冷却器が介挿されると共に、排気ブロワの出口と、前記筐体における冷却風入口とを接続する帰還ダクトが設けられることにより、クリーンルーム内のエアーとは独立した状態に区画された循環風路が形成され、
    上記光照射器内の圧力が上記クリーンルーム内の圧力以下の大きさとなるように、上記排気ブロワよりの冷却風の一部を、フィルタを介してクリーンルームの内部空間に排出する内部排気手段を、上記帰還ダクトに設けたことを特徴とする光照射器の循環空冷システム。
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