JP3831143B2 - 画像形成装置管理サービスシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この本発明は、顧客先で使用されている複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を複合的に兼ね備えた複合機などを遠隔管理するサービスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタなど、用紙を使用する画像形成装置では、紙詰まり(ジャム)等のトラブルがまったく発生しないようにすることは困難であるため、これが発生した場合でも極力ユーザ自身でジャム紙などを排除して正常状態に復帰できるように工夫されている。しかしながら、専門のサービスマンでなければ回復できないような紙詰まり、その他の故障が発生することもあるため、一般にユーザとメーカあるいは販売会社との間で保守契約を結んで、サービスマンによる定期点検や保守作業を実施し、故障発生時には迅速に修理などが行える体制をとっている。
さらに、近年においては、客先に設置された画像形成装置の状態や使用状況などに関する情報を公衆回線などを通じて管理センタに設置された管理装置が定期的に取得し、その情報に基づいて、客先装置の使用度数の確認や、トナーカートリッジなどの消耗部品の交換時期の判断などをおこなう遠隔管理サービスシステムも実施されている。
【0003】
また、たとえば特開平8-195849号公報に見られるように、客先に設置された画像形成装置の稼働中に、用紙搬送系などに異常事象または異常事前事象が発生すると、その客先装置がその情報を管理装置に送り、管理装置がその情報を分析して、その分析結果から用紙搬送系などにおける故障の発生およびサービスマンの訪問の要否を予測し、その予測結果をその対象である客先装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信するようになした遠隔管理サービスシステムも知られている。
この種の遠隔管理サービスシステムによれば、複写機やプリンタの使用度数を確認するために客先に一々電話をかけたりする必要がなくなり、消耗部品の交換時期や、異常の発生時期を見計らって、客先を訪問したり部品を送り届けたりすることができ、サービスマンなどが客先に出向いてこれらの作業を行う必要が無くなるので、少人数で効率の良い保守・管理サービス体制を実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8-195849号公報に見られるような従来の遠隔管理サービスシステムにおいては、画像形成装置の用紙搬送系その他に異常が認められ、総合点検を要すると判断された場合、総合点検を行った後、その画像形成装置を特別管理対象装置として、一定期間の間は客先からサービスマンコール(SC)がある無しに関係なく、サービスマンが定期的に客先に出向いて、特別管理対象装置となった画像形成装置が正常に稼働しているかどうか診断していた。
このため、画像形成装置に対する総合点検後の定期的な診断作業がサービスマンにとって大きな負担となっていた。また、診断作業を行っている間、ユーザはその画像形成装置を使用できなくなるため、総合点検後にサービスマンが定期的に客先に出向いて保守作業を行うことは、ユーザの業務妨げにもなる。
そこで本発明が解決しようとする課題は、異常であると認められる画像形成装置が存在した場合に総合点検後一定期間実施される診断作業を自動化し、その診断結果を、その画像形成装置の保守管理を受け持つサービス拠点に送信することにより、再度異常が認められた場合のみ、サービスマンが客先に出向いて保守作業を行えばよい画像形成装置管理サービスシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数の画像形成装置と、該複数の画像形成装置を遠隔管理する管理装置とを通信回線で接続するとともに、該管理装置と複数のサービス拠点にそれぞれ設置される複数の端末装置とを通信回線で接続してなり、前記各画像形成装置において動作中に異常事象または異常事前事象が発生すると、前記管理装置がその発生情報を取得しその内容を分析して、前記複数の端末装置に対して選択的に画像形成装置の保守または修理に関する装置情報を送信する画像形成装置管理サービスシステムにおいて、前記端末装置は、画像形成装置毎に前記異常事象及び異常事前事象の発生情報を時系列的に蓄積しており、さらに、前記装置情報に基づく診断の結果、異常であると認められる画像形成装置が存在した場合に、前記管理装置に対し当該画像形成装置の修理、部品交換または総合点検後の情報を収集すべく依頼する機能を有し、前記管理装置は、前記端末装置から指定された画像形成装置の総合点検後の情報を一定期間定期的に取得し蓄積して、当該画像形成装置の状態に関する時系列データを得る受信情報蓄積部と、
前記受信情報蓄積部にて得られた時系列データを前記一定期間ごとに解析して前記指定された画像形成装置に異常があるか否か診断する異常診断部と、前記異常診断部により異常がある診断された場合に、画像形成装置の保守または修理を受け持つサービス拠点の前記端末装置に当該画像形成装置の保守または修理の要請情報と共に、該当する画像形成装置の保守または修理に必要な情報を送信する送信部とを備えていることを特徴としている。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置管理サービスシステムにおいて、前記管理装置は、前記異常診断部による診断内容とその診断結果とを少なくとも記載した文書を、前記画像形成装置別または顧客別に出力する顧客情報作成部を備えていること特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の画像形成装置管理サービスシステムにおいて、前記異常診断部による診断内容を、前記画像形成装置毎にまたは顧客毎に、複数種類の診断内容の中から1または複数の内容を選択して指定可能であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、複数の画像形成装置と、複数のサービス拠点に夫々設置される複数の端末装置とに接続された管理装置であって、前記端末装置から指定された画像形成装置の総合点検後の情報を一定期間定期的に取得し蓄積して、当該画像形成装置の状態に関する時系列データを得る受信情報蓄積部と、前記受信情報蓄積部にて得られた時系列データを前記一定期間ごとに解析して前記指定された画像形成装置に異常があるか否か診断する異常診断部と、前記異常診断部により異常がある診断された場合に、画像形成装置の保守または修理を受け持つサービス拠点の前記端末装置に当該画像形成装置の保守または修理の要請情報と共に、該当する画像形成装置の保守または修理に必要な情報を送信する送信部とを備えていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。図1は、この発明による画像形成装置管理サービスシステムの実施の形態の一例を示すシステム構成図である。図示するように、この画像形成装置管理サービスシステムは、各ユーザのオフィス等に設置された複数の複写装置1、1、・・・と、これら複数の複写装置1、1、・・・を遠隔管理する管理装置4とを通信回線3を介して接続するとともに、管理装置4と複数のサービス拠点にそれぞれ設置される複数の端末装置6、6、・・・とを通信回線5を介して接続してなる。通信回線3、5としては、電話回線等の公衆回線網を利用することができる。このシステムにおける各複写装置1は、それぞれ紙ジャム等の異常事象または異常事前通知事象の発生を検知する手段と、その検知情報及び必要な付加情報をデータ通信装置2及び通信回線3を通じて管理装置4へ送信する手段を備えている。
管理装置4はホストコンピュータであり、各複写装置1から送信される情報を受信して個別に記憶する手段と、その情報を分析して故障発生の予測及びサービスマン訪問の要否を予測する手段と、その予測結果によりサービスマンの訪問が必要な場合には、その複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6へ必要な情報を自動的に送信する手段と、端末装置6からの依頼に応じて、該当する複写装置1の総合点検後の情報を一定期間定期的に取得し蓄積して、その複写装置1の状態に関する時系列データを得る手段と、得られた時系列データを解析して異常かどうか診断する手段と、その診断結果を対象複写装置1の管理を受け持つサービス拠点の端末装置6に送信する手段とを備えている。
端末装置6はミニコンピュータあるいはパーソナルコンピュータであり、管理装置4から受信した情報を記憶する手段と、サービスマンに訪問先を通報したり対象複写装置1の状態等を知らせたりするための表示手段と、管理装置4から受け取った情報に基づき異常であると認められる複写装置1が存在した場合に、管理装置4に対してその複写装置1の総合点検後の情報を収集すべく依頼するための手段とを備えている。これらの詳細については後述する。
【0008】
図2は、図1中の複写装置1の画像形成に係わる各部とその転写紙搬送経路上で転写紙を検知する多数のセンサの配置を示す模式図である。図中、10は電子写真方式による画像形成プロセス機構の中心的要素をなす感光体ドラムであり、感光体ドラム10の周囲には、帯電チャージャ11、現像装置12、転写チャージャ13、およびクリーニングユニット14が配設されている。そして、矢示方向に回転する感光体ドラム10の表面を帯電チャージャ11によって一様に帯電させ、その帯電面を図示を省略したスキャナ及び露光装置によって原稿の画像に応じて露光して静電潜像を形成し、それを現像装置12によってトナーを付着させて現像する。
これに合わせて、給紙トレイ15に収容された転写紙Pを給紙ローラ16によって1枚ずつ給送し、レジストローラ対17によって所定のタイミングで感光体ドラム10の転写部位へ送出して、転写チャージャ13の作用でその転写紙Pの表面に感光体ドラム10の表面のトナー像を転写させる。その転写紙Pを搬送ベルト等からなる搬送部18によって定着ユニット19へ搬送し、そこで転写されたトナー像を熱定着して機外へ排出する。
一方、トナー像転写後の感光体ドラム10の表面は、クリーニングユニット14によってクリーニングされて、次の帯電に備える。
【0009】
この複写装置1における転写紙Pの搬送経路の要所要所には転写紙Pの通過を検知するセンサ(反射型又は透過型のフォトセンサ等)が配設されている。すなわち、給紙ローラ16の転写紙送出側に給紙検知センサA、レジストローラ対17の転写紙送出側にレジストセンサF、搬送部18に搬送センサG、定着ユニット19の入り口に定着給紙センサH、出口側に排紙センサIがそれぞれ配設されている。
これらの各センサによる転写紙検出信号と転写紙Pの搬送時間とを監視することにより、転写紙の搬送異常すなわちジャム発生の検知及びその発生個所の判別を行なうことができ、ジャム発生時にはそれを操作部に表示して動作を停止させることは、従来の複写装置と同様である。
次に、図1に示した複写装置1、管理装置4および端末装置6におけるこの発明に係る機能構成を図3〜図5に示す。
【0010】
図3は複写装置1の機能構成を示すブロック図である。
この図3において、操作部20は、操作パネルに設けられたスタートキー及び数値入力用のテンキーを含む各種入力キー(スイッチ)と各種の表示を行なう表示器からなる。
コピーシーケンス制御部21は、マイクロコンビユータによってこの複写装置1におけるコピーシーケンスを制御する部分であり、操作部20のスタートキーが押されると、図2に示した各部及び図示を省略したスキャナと露光装置、モータやクラッチ、高圧電源装置等を順次制御して、原稿の画像を転写紙にコピーする動作を制御するとともに、この複写装置1の全体を統括制御する。
各種センサ22は、図2に示した転写紙検知用のセンサAおよびF〜Iと、装置温度(及び湿度)、定着温度、感光体ドラム10の表面電位(画像電圧制御値)、各種サプライ(トナー、用紙など)の有無、図示しないトナー補給装置による現像装置12へのトナー補給量等を検知するセンサである。状態情報記憶部23は、コピーシーケンス制御部21及び各種センサ22からの信号による複写装置1の状態情報(後述するアラーム信号と共に送信する付加情報:累積コピー枚数を計数するトータルカウンタ(TC)値、給紙コロの搬送時間、定着温度、画像濃度等)を記憶するメモリである。
コピー枚数計数部24は、コピーシーケンス制御部21から1枚のコピー動作完了毎に出力されるカウント信号を入力して、コピー枚数の計数を行なう。アラームレベル記憶部25は、操作部20から入力されるアラームレベル(ジャムアラーム計数値をデクリメントするのに必要なジャムなしコピー枚数)を記憶する。この記憶は、電源のOFFによって消去されないように不揮発性メモリになされる。
【0011】
比較部26は、コピー枚数計数部24からコピー枚数計数値を、アラームレベル記憶部25からアラームレベルをそれぞれ入力して両者を比較し、コピー枚数計数値がアラームレベルになるとその比較結果をジャムアラーム計数部27に入力する。
ジャムアラーム計数部27は、ジャム発生検知部28からのジャム発生信号を受けるとジャムアラーム計数値をインクリメントしてジャムアラームを計数し、比較部26から上記比較結果の出力を受けたときジャムアラーム計数値が「0」でなければそれをデクリメントする。そして、そのジャムアラーム計数値が予め設定した値(例えば「10」)に達すると、ジャムアラーム情報を送信部29へ出力するとともに、コピー枚数計数部24にリセット信号を送って、コピー枚数の計数値をリセットさせる。
なお、このジャムアラーム計数部27は、上記のジャムアラーム計数のほかに、発生個所別のジャム発生回数の計数も行なえるようにするのが望ましい。たとえば、図2におけるセンサA、F〜Iで検知されるジャムを、それぞれAジャム、Fジャム、Gジャム、Hジャム、Iジャムとしてカウントし、上記ジャムアラーム計数値が設定値「10」になったときに、その各ジャムのカウント値、例えばAジャム「5」、Fジャム「0」、Gジャム「2」、Hジャム「1」、Iジャム「2」等をジャムアラーム情報として出力するようにするとよい。
【0012】
送信部29は、ジャムアラーム計数部27からのこのジャムアラーム情報を、状態情報記憶部23の状態情報(トータルカウンタ値、給紙コロの搬送時間、定着温度、画像濃度等の付加情報)及び複写装置の識別用IDとともに、図1に示したデータ通信装置2及び通信回線3を介して、管理装置4にジャムアラーム送信する。
ジャム発生検知部28は、コピーシーケンス制御部21によるコピー動作中における転写紙搬送時間に対応する図2に示したセンサA及びF〜Iの転写紙検知信号を監視し、搬送方向の上流側のセンサが転写紙を検知してから所定時間内に次のセンサが転写紙を検知しない場合や、同じセンサが所定時間以上転写紙を検突し続けた場合には、ジャム(紙詰まり)が発生したと判断して、ジャムアラーム計数部27に対して発生箇所別のジャム発生信号を出力する。
また、このジャム発生信号によりコピーシーケンス制御部21によるコピー動作を停止させ、操作部20にジャム発生とその発生個所を表示する。通常はその表示をオペレータが見て、自分でジャム紙を取り除いて、正常状態に復帰させることができるようになっている。
【0013】
次に、図6のフローチャートによってこの複写装置1の上記各機能部によるジャムアラーム処理について説明する。
ステップS10でコピー動作中か否かを判断する。コピー動作中のときにのみこのルーチンが有効になり、コピー動作中でないときは何もせずにこのルーチンを抜けて図示しないメインルーチンへ戻る。
コピー動作中であればステップS11へ進み、コピー枚数計数タイミングか否かを判断し、計数タイミングであればステップS12へ進んでコピー枚数を計数(加算;+1)し、ステップS13へ進む。計数タイミングでなければステップS17へ分岐する。ステップS13ではコピー枚数計数値とアラームレベルとを比較し、アラームレベル(例えば2500枚)よりコピー枚数計数の方が大きい場合はステップS14へ進む。そうでない場合はステップS17へ進む。
ステップS14及びS15では、ジャムアラーム計数値が0か否かを判断し、0であればそのままステップS16へ進むが、0でなければジャムアラーム計数値を減算(−1)してステップS16へ進む。ステップS16では、コピー枚数計数値をリセットしてステップS17へ進む。ステップS17ではジャム発生の有無を判断し、ジャムが発生したと判断するとステップS18へ進んでジャムアラームを計数(+1)し、ステップS19でコピー枚数計数値をリセットしてステップS20へ進む。ジャムが発生していないと判断した場合は、そのままステップS20へ進む。ジャムが発生した場合は、その発生箇所を判断して対応する発生箇所別ジャムカウンタも+1する。
ステップS20では、ジャムアラーム計数値が設定値(この実施の形態の場合は10)になったか否かを判断し、設定値になるとステップS21へ進んでジャムアラーム送信(ジャムアラーム情報と付加情報を複写装置の識別用IDと共に送信)し、ステップS22でジャムアラーム計数値をリセットする。ジャムアラーム計数値が設定値になっていなければ、何もせずにこのルーチンを抜ける。
【0014】
図4は、図1における管理装置4の機能構成を示すブロック図である。この管理装置4は、受信部40、受信情報記憶部41、自動ログ情報解析部42、サービスマン訪問要否予測部43、送信部44、及び顧客情報作成部45を備えている。
受信部40は、各複写装置1から送信されるジャームアラーム情報及び付加情報を受信する。
受信情報記憶部41は、その受信情報を各複写装置1の識別用ID別に逐次記憶し蓄積するメモリである。また、受信情報記憶部41には、特別管理対象装置に指定された複写装置1からの情報が定期的に蓄積される。図5は受信情報記憶部41における特別管理対象装置の情報蓄積形態を例示した説明図である。図示するように、受信情報記憶部41には、特別管理対象装置に指定された複写装置1から通報された異常通報、事前異常通報とその付加情報が、機種、識別用ID毎に、受付日時順に時系列に記憶される。
自動ログ情報分析部42は、特別管理対象装置に指定された複写装置1からの一定期間分の時系列データを受信情報記憶部41から取得し、その時系列データを分析する。この自動ログ情報分析部42による分析内容については後述する。
サービスマン訪問要否予測部43は、受信部40でジャムアラームを受信する毎に、これを各複写装置1毎にカウントし、その値すなわちジャムアラーム受信回数が所定期間内(たとえば1週間)に規定回数(この例では3回とする。)に達したら、そのジャムアラーム送信元の複写装置1はサービスマンが訪問して総合点検する必要があると予測する。そして、その旨を示すサービスマン訪問要請情報と共に、受信情報記憶部41に記憶されている情報のうち、サービスに必要な情報を送信するよう送信部44に指示する。
【0015】
また、サービスマン訪問要否予測部43は、自動ログ情報分析部42による分析結果に基づいて、異常の有無を判別し、異常ありの場合はサービスマンの訪問が必要であると予測し、その旨を示すサービスマン訪問要請情報と共に、該当する特別管理対象装置の再点検に必要な情報を送信するよう送信部44に指示する。
また、サービスマン訪問要否予測部43は、サービスマンが訪問する必要がない、すなわち特別管理対象装置が正常稼働していると判断した場合には、診断内容とその診断結果とを少なくとも記載した文書(お客様報告書)を作成し出力するよう顧客情報作成部45に指示する。
送信部44は、サービスマン訪問要否予測部43より送信指示された情報を該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に対して送信する。
顧客情報作成部45は、出力指示された内容を記載した文書を装置別または顧客別に印刷出力する。
【0016】
図7は、図1における端末装置6の機能構成を示すブロック図である。この端末装置6は、管理装置4から送信されるサービスマン訪問要請及びサービスに必要な情報を受信する受信部60と、その受信情報を記憶する受信情報記憶部61と、受信情報(ジャムアラーム情報など)を表示する表示部62と、表示部62に表示された受信情報などに基づいてサービスマンなどが診断した結果、異常であると認められる複写装置1が存在した場合に、管理装置4に対し当該複写装置1の総合点検後の特別監視を依頼するためのキーボードなどの操作部63と、管理装置4に特別監視を依頼する複写装置1の識別用IDなどを送信するための送信部64と、これら各部を統括制御する制御部65とを備えている。
以下、異常であると認められる複写装置に対し総合点検を行った後、管理装置4により実施される特別監視処理について、図8以降のフローチャートなどに従って説明する。
【0017】
図8はそのメインルーチンのフローチャートであり、管理装置4は、特別監視対象装置に指定された複写装置1毎に、定期診断実施時期になったかどうかを常にチェックし(S101)、定期診断実施時期になったら(S101でYes)、受信情報記憶部41より診断に必要な一定期間分の時系列データを取得して(S102)、ステップS103以降の各種診断処理を実施する。各診断処理は、上記時系列データを自動ログ情報解析部42が解析し、その解析結果に基づいて、サービスマン訪問要否予測部43が異常の有無を判断することによりなされる。
ステップS103における搬送系障害の診断の結果、異常がなければ(S104)、ステップS105に進み、画像系障害の診断を実施する。その結果、異常がなければ(S106でNo)、ステップS107に進み、サービスコール(SC)系障害の診断を実施する。その結果、異常がなければ(S108でNo)、ステップS109に進み、動作系障害の診断を実施する。その結果、異常がなければ(S110でNo)、ステップS111に進み、異音系障害の診断を実施する。その結果、異常がなければ(S112でNo)、入力・操作系障害の診断を実施する。その結果、異常がなければ(S114でNo)、ステップS115に進み、お客様報告書を作成する。すなわち、実施した診断のいずれにおいても異常が認められなければ、実施した診断内容とその診断結果とを記載した文書を顧客情報作成部45により印刷出力する。
一方、実施した診断のうち、どれか1つでも異常ありという結果が出たならば(S104、S106、S108、S110、S112、またはS114でYes)、サービスマン訪問要請情報と共に、再点検に必要な情報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S116)。
【0018】
ここで、各障害の症状について簡単に説明しておく。
搬送系障害の場合、紙詰まりが頻繁に生じてとれなくなったり、何回も同じ所で紙詰まりが発生するといった症状があらわれる。
画像系障害の場合、地肌汚れが発生しやすくなったり、出力画像濃度が全体的に濃くなったり、薄くなったりするといった症状があらわれる。
サービスコール系障害の場合、サービスコールが頻発して複写装置が使用不能状態となる。
動作系障害の場合、複写装置の動作が不安定になる。
異音系障害の場合、正常時においては生じなかった音が複写装置から発生するようになる。
入力・操作系障害の場合、操作ボタンを押しても複写装置が作動しなかったり、誤作動したりするといった症状があらわれる。
【0019】
次に、図8中の各診断処理について説明する。
1.搬送系障害の診断
搬送系障害の診断処理(S103)には、次の1−▲1▼〜1−▲4▼の4種類の診断処理がある。
1−▲1▼:障害発生パターンに基づく診断処理
1−▲2▼:ジャムアラーム発生率に基づく診断処理
1−▲3▼:ジャム発生による緊急サービスコール発生率(以下、「SC発生率」と記す。)に基づく診断処理
1−▲4▼:ジャムアラーム発生率およびSC発生率またはその一方が連続して増加傾向にあるか否かに基づく判断処理
図9は搬送系障害の障害発生パターンに基づく診断処理(1−▲1▼)に関するメインルーチンであり、まず、自動ログ情報分析部42が、受信情報記憶部41に累積記憶されている情報(図5参照)から、搬送系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データ(発生箇所別ジャム情報)を取得し(S201)、変化点履歴データの計算・作成・登録の処理を行なう(S202)。その詳細は後述する。
その後、サービスマン訪問要否予測部43が、同一傾向ジャムアラームの判定(サービスマン訪問要否の第1の予測)処理を行なう(S203)。その結果同一傾向ジャムアラーム(サービスマンの訪問要)であれば(S204でNo)、送信部44によってその複写装置を管理するサービス拠点の端末装置6に対して、アラ一ム送信(サービスマンの訪問要請及びそれに必要な情報の送信)処理を行う(S210)。
【0020】
同一傾向ジャムアラームでない場合には(S204でYes)、次にジャム率オーバーアラームの判定(サービスマン訪問要否の第2の予測)処理を行う(S205)。その結果ジャム率オーバーアラーム(サービスマンの訪問要)であれば(S206でYes)、送信部44によってその複写装置を管理するサービス拠点の端末装置6に対して、アラーム送信処理を行う(S210)。
ジャム率オーバーアラームでない場合には(S206でNo)、次にジャム占有率オーバーアラームの判定(サービスマン訪問要否の第3の予測)処理を行なう(S207)。その結果、ジャム占有率オーバーアラーム(サービスマンの訪問要)であれば(S208でYes)、送信部44によってその複写装置を管理するサービス拠点の端末装置6に対して、アラーム送信処理を行なう(S210)。ジャム占有率オーバーアラームでなければ(S208でNo)、変化履歴データを受信情報記憶部41に書き込んで、処理を終了する。これらの各判定処理についても後述する。
【0021】
まず、自動ログ情報分析部42による、ジャムアラーム情報からの変化点履歴データの計算・作成・登録の処理について、図10のフローチャートにより説明する。このルーチンがスタートすると、初回のジャムアラーム情報か否かを判断し(S301)、初回であればそのまま変化点履歴表の作成処理(S309)へ進むが、初回でなければ次のステップS302で、
(今回の発生箇所別ジャム累積数)−(前回の発生箇所別ジャム累積数)を今回の変化値Xiとして算出する。すなわち、ジャム発生個所ごとに前回のジャムアラーム情報からの増加値(ジャムアラーム情報の内訳)を計算する。
これをジャム発生箇所全てについて計算するまで繰り返した後(S303でYes)、稼動日数を(今回のジャムアラームの発生日)−(前回のジャムアラームの発生日)によって算出する(S304)。次いで、トータルカウンタ(TC)のカウント値を変化点履歴データへ記入する(S305)。さらに、期間枚数すなわちコピー枚数を、(今回のジャムアラームのTC)−(前回のジャムアラームのTC)によって算出する(S306)。
そして、期間枚数を今回の変化値Xiの総和(≒10)で除してJAMCBF(ジャム率:ジャムからジャムまでのコピー枚数)を算出する(S307)。次いで、今回の変化値Xiの総和を稼動日数で除して1日当たりのジャム発生数(ジャム件/日)を算出した後(S308)、変化点履歴表を作成し(S309)、その変化点履歴データを登録する(S310)。
【0022】
たとえば、図4に示した管理装置4の受信情報記憶部41に記憶された付加情報に含まれるジャムアラーム情報が、表1に示すように、自己の持つ時計機能によりジャムアラーム情報受信時の年月日と共に記憶された、トータルカウンタ(TC)値、Aジャム、Fジャム、Gジャム、Hジャム、及びIジャムの各累積発生回数であると、自動ログ情報分析部42がその各情報から表2に示すような変化点履歴表のデータを作成する。
【表1】
Figure 0003831143
【表2】
Figure 0003831143
【0023】
表2におけるAXi、FXi、GXi、HXi、IXiは、それぞれAジャム、Fジャム、Gジャム、Hジャム、及びIジャムの前回に対する変化値、ΣXiはその各ジャムの変化値の総和であり、設定値になることが多いが、ジャムアラーム計数値の減算が行なわれた場合には、その設定値より大きい数値になる。
図11はサービスマン訪問要否の第1の予側処理である同一傾向ジャムアラームの判定処理ルーチンのフローチャートである。サービスマン訪問要否予測部43は、自動ログ情報分析部により作成された変化点履歴データを読み込み(S401)、最終データが初回のジャムアラーム情報か否かを判断し(S402)、そうであれば(S402でYes)、何もせずに処理を終了する。
初回でなければ(S402でNo)、次に前回の発生箇所別のジャム数(表2におけるAXi〜IXi)のジャムアラーム占有率(変化値の総和ΣXiに占める割合)を確認し(S403)、その占有率が6割以上の発生箇所があれば(S404でYes)その発生箇所情報を記憶する(S405)。AジャムからIジャムまで全ての発生箇所に対してこの処理を行なった後(S406でYes)、今回の発生箇所別のジャム数のジャムアラーム占有率を確認し(S407)、その占有率が6割以上の発生箇所があれば(S408でYes)、その発生箇所情報を記憶する(S409)。
AジャムからIジャムまで全ての発生箇所に対してこの処理を行なった後(S410でYes)、前回のジャムアラーム情報の占有率6割以上の発生箇所情報と、今回のジャムアラーム情報の占有率6割以上の発生箇所情報とを比較し(S411)、同一箇所の発生か否かを判断する(S412)。その結果、同一箇所の発生でなければ(S412でNo)、そのまま処理を終了するが、同一箇所の発生であれば(S412でYes)、同一傾向ジャムアラーム情報(サービスマンの訪問が必要)と判定して(S413)、処理を終了する。
すなわち、ある特定箇所のジャム数の占有率が6割以上のジャムアラーム情報を、有効情報評価期間(例えば30日)以内で2回続けて受信した時に、その最終データ(変化点履歴データ)の該当箇所にマーキングし、そのデータを送出する。この場合のジャム数の占有率判断基準は6割に限らず、ユーザ特性(重点管理ユーザや前月ジャム多発ユーザ等)に応じて任意に設定可能である。
【0024】
図12はサービスマン訪問要否の第2の予測処理であるジャム率オーバーアラームの判定処理ルーチンのフローチャートである。まず、自動ログ情報分析部42から変化点履歴データを読み込み(S505)、最終データが初回のジャムアラーム情報か否かを判断し(S502)、そうであれば何もせずに処理を終了する。初回でなければ(S502でNo)、次に今回の変化点履歴データ中のJAMCBF(ジャム率:期間枚数/ΣXi)を確認し(S503)、それが設定値(この例では150枚)以下になると(S504でYes)、ジャム率オーバーアラーム情報(サービスマンの訪問が必要)と判定して(S505)、処理を終了する。
すなわち、表2に示した変化点履歴データ内のジャム率JAMCBFが設定値(150)以内になった時点で、その時の変化点履歴データをジャム率オーバーアラーム情報として送出する。この場合の設定値の「150」に限らず、ユーザ特性(重点管理ユーザや前月ジャム多発ユーザ等)に応じて任意に設定可能である。また、JAMCBFの逆数をとってジャム率としてもよい。
【0025】
図13はサービスマン訪問要否の第3の予測処理であるジャム占有率オーバーアラームの判定処理ルーチンのフローチャートである。まず、サービスマン訪問要否予測部43は、自動ログ情報分析部により作成された変化点履歴データを読み込み(S601)、最終データが初回のジャムアラーム情報か否かを判断し(S602)、そうであれば何もせずに処理を終了する。初回でなければ(S602でNo)、次に今回の発生箇所別のジャム数のジャムアラーム占有率を確認する(S603)。その占有率が8割以上の発生箇所があれば(S604でYes)、ジャム占有率オーバーアラーム情報(サービスマンの訪問が必要)と判定して(S605)、処理を終了する。
すなわち、上記各判定でサービスマンの訪問が必要と判定されなかった場合でも、ジャムアラーム情報における特定箇所のジャム数の占有率が8割以上になった場合には、サービスマンの訪問が必要と判定して、その時点の変化点履歴データを送出する。この場合の判定基準となる占有率の設定値も8割に限らず、ユーザ特性(重点管理ユーザや前月ジャム多発ユーザ等)に応じて任意に設定可能である。
【0026】
図14は各ジャム発生箇所別(Aジャム、Fジャム及びIジャムを例示)のジャムアラーム情報間での累積ジャム発生数の変化値(Xi)を、表2に示した変化点履歴データの登録時点ごとにプロットして各時点間の傾向を示している。この傾向を診断して、上述のような特定のパターンに合致したときに、サービスマンの訪問が必要(故障発生)と予測したり、その故障箇所を予測したりすることができる。
たとえば、Aジャムの場合は、ジャムの発生回数が多くなる傾向が現在も続いており、同一傾向がある回数以上続いているので、その箇所(給紙部)にジャムを起こす原因があり、サービスマンの訪問が必要だと判断したり、Iジャムの場合は、一時ジャム発生回数が多くなったが、現在は少なくなって落ち着いているので、その箇所(排紙部)にジャムを起こす原因がある可能性は低く、サービスマンの訪問を必要としないという判断をしたりする。
図15はジャムアラーム発生率に基づく診断処理(1−▲2▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、搬送系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データを取得し(S701)、前回に対する今回のジャムアラーム増加分を、(今回通報のジャムアラーム数)−(前回通報のジャムアラーム数)によって算出する(S702)。さらに、その間の複写装置の稼働日数を、(今回のアラーム通報日時)−(前回のアラーム通報日時)から算出する(S703)。そして、増加分のジャムアラーム数を稼働日数で除すことにより、ジャムアラーム発生率を求める(S704)。サービスマン訪問要否予測部43は、これが所定のジャムアラーム発生率予測値より大きければ(S705でYes)、ジャム発生率オーバーと判定して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S706)。たとえば、この場合、表2におけるジャム件/日(1日当りのジャム発生頻度)が1.0以上になった時に、サービスマンの訪問が必要と予測し、サービスマン訪問依頼通報を行う。
【0027】
図16はSC発生率に基づく診断処理(1−▲3▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、搬送系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データを取得し(S801)、前回に対する今回のSC増加分を、(今回通報のSC数)−(前回通報のSC数)によって算出する(S802)。さらに、その間の複写装置の稼働日数を、(今回のSC発生日時)−(前回のSC発生日時)から算出する(S803)。そして、増加分のSC数を稼働日数で除すことにより、SC発生率を求める(S804)。サービスマン訪問要否予測部43は、これが所定のSC発生率予測値より大きければ(S805でYes)、SC発生率オーバーと判定して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S806)。
図17はジャムアラーム発生率およびSC発生率またはその一方が連続して増加傾向にあるか否かに基づく判断処理(1−▲4▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。ここでは、ジャムアラーム発生率の傾向のみに基づく判断処理について説明する。自動ログ情報分析部42は、図15のステップS704で得られた前回のジャムアラーム発生率と所定のジャムアラーム発生率予測値とを比較し(S901)、ジャムアラーム発生率が予測値よりも大きければ(S902でYes)、更に今回のジャムアラーム発生率と予測値とを比較する(S903)。その結果、今回もジャムアラーム発生率が予測値よりも大きければ(S904でYes)、すなわちジャムアラーム発生率が連続して予測値よりも大きくなった場合は、前回と今回のジャムアラーム発生率取得間隔が予め設定した有効評価期間内に入るか否かを調べる(S905)。その結果、有効評価期間内に入れば(S906でNo)、サービスマン訪問要否予測部43は、ジャムアラーム発生率が連続して増加傾向にあると判定して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S907)。たとえば、有効評価期間内において、ジャムアラームが図18のようにカウントされた場合、図中の期間IおよびIIからジャムアラーム発生率が連続して増加傾向にあると判断される。
【0028】
図19は他の実施の形態のジャムアラーム情報記憶の説明図であり、図4に示した管理装置4における受信情報記憶部41にジャム発生箇所別の累積ジャム数を記憶せずに、単に前回のジャムアラーム情報による発生箇所別ジャム数のみを記憶し、自動ログ情報分析部42は、前回と今回の発生箇所別の各ジャム数を比較して、今回の方が前回より多いか少ないかの傾向値のみを2値データ(多いとき:1,少ないとき:0)で記憶する。そして、例えばこのデータが“1“の状態が連続して所定回以上続いたときに、サービスマンの訪問が必要と判断することができる。このようにすれば、管理装置4の使用するメモリ容量を大幅に節約することができる。
なお、搬送系障害の診断処理(S103)において、上記4種類の処理1−▲1▼〜1−▲4▼を必ずしも全て実施する必要はない。端末装置6から管理装置4に複写装置1の特別監視を依頼する際に、操作部62から希望の数値などを入力することにより、4種類の処理1−▲1▼〜1−▲4▼の中から、任意の処理および処理の順番を指定することができる。
2.画像系障害の診断
画像系障害の診断処理(S105)には、次の2−▲1▼〜2−▲4▼の4種類の診断処理がある。
2−▲1▼:画像系障害発生パターンに基づく診断処理
2−▲2▼:画像系SC発生率に基づく診断処理
2−▲3▼:画像系SC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく診断処理
2−▲4▼:画像系SC発生に係わる画像制御電圧値の変化傾向に基づく診断処理
【0029】
図20は画像系障害の障害発生パターンに基づく診断処理(2−▲1▼)に関するメインルーチンであり、まず、自動ログ情報分析部42が、受信情報記憶部41に累積記憶されている情報(図5参照)から、画像系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データ(画像制御電圧情報)を取得する(S1001)。この時系列データは、感光体ドラム10の表面電位検出値が上限限界値および下限限界値(図24参照)をそれぞれ越えた回数の各カウンタによるカウント値とそれぞれのカウント時点の年月日情報からなる時系列データである。
そして、自動ログ情報分析部42は、各カウント値Nn及びカウント時点の年月日Dnから、年月日Dnの各カウント値Nnとその前日Dn−1の各カウント値との差Nn−1をそれぞれ求めて記憶した後(S1002)、その各差からNnー(Nn−1)からそれぞれの統計値を算出して記憶する(S1003)。サービスマン訪問要否予測部43は、この統計値が所定の予測値より大きければ(S1004でYes)、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1005)。
ここで、統計値tanθ=B/Aとした場合、たとえばAは1日Dn−(Dn−1)を、Bは上記各カウンタのカウント値Nを所定値(たとえば「10」)で除した値をそれぞれ示す。また、ある複写装置1から毎日送られてくるあるカウンタのカウント値とそのカウント時点の年月日Dとの関係が例えば図18のようであったとする。この場合、年月日Dn−1から年月日Dnにかけてカウント値が急激に増加しており、近い将来故障が発生する確率が高いことを示している。そこで、統計値が「1.5」以上になった時に、対応する複写装置1で近い将来画像不良により故障が発生する可能性が高いと判断するようにすればよい。
【0030】
図21は画像系SC発生率に基づく診断処理(2−▲2▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、画像系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データを取得し(S1101)、前回に対する今回の画像系SC増加分を、(今回通報のSC数)−(前回通報のSC数)によって算出する(S1102)。さらに、その間の複写装置の稼働日数を、(今回のSC通報日時)−(前回のSC通報日時)から算出する(S1103)。そして、増加分のSCアラーム数を稼働日数で除すことにより、SC発生率を求める(S1104)。サービスマン訪問要否予測部43は、これが所定のSC発生率予測値より大きければ(S1105でYes)、画像系が異常あるいは近い将来異常になると判断して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1106)。
図22は画像系SC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく診断処理(2−▲3▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部は、図21のステップS1104で得られた前回のSC発生率と所定のSC発生率予測値とを比較し(S1201)、SC発生率が予測値よりも大きければ(S1202でYes)、更に今回のSC発生率と予測値とを比較する(S1203)。その結果、今回もSC発生率が予測値よりも大きければ(S1204でYes)、すなわちSC発生率が連続して予測値よりも大きくなった場合は、前回と今回のSC発生率取得間隔が予め設定した有効評価期間内に入るか否かを調べる(S1205)。その結果、有効評価期間内に入れば(S1206でNo)、サービスマン訪問要否予測部43は、画像系SC発生率が連続して増加傾向にあるため、画像系に障害が近い将来障害が発生すると判定して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1207)。たとえば、有効評価期間内において、SCが図18のようにカウントされた場合、図中の期間IおよびIIからジャムアラーム発生率が連続して増加傾向にあることが分かるため、画像系に近い将来障害が発生すると予測することができる。
【0031】
図23は画像系SC発生に係わる画像制御電圧値の変化傾向に基づく診断処理(2−▲4▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、受信情報記憶部41に累積記憶されている情報(図5参照)から、画像系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データ(画像制御電圧情報)を取得する(S1301)。この時系列データは、画像形成動作(トナー供給、停止など)に伴う感光体ドラム10の画像制御電圧値とそれぞれの電圧値検出時点の年月日情報からなる時系列データである。
自動ログ情報分析部42は、取得した画像制御電圧値の時系列データから、画像制御電圧値の変化パターン(変化の傾向)を検出する(S1302)。画像系の動作が正常であれば、画像制御電圧値は図24(a)に示すように周期的に変化するはずであるが、制御回路の故障などの原因で異常になると、たとえば図24(b)に示すように、画像形成動作にかかわらず画像制御電圧値が一定になるといったことが生じる。
サービスマン訪問要否予測部43は、ステップS1302で検出された変化パターンが基本パターンすなわち周期的な変化を示すものであれば(S1303でNo)、何もせずにこのルーチンを終了するが、基本パターンから外れている場合は(S1304でYes)、基本パターンから外れている期間が予め設定した有効評価期間内に入るか否かを調べる(S1305)。有効評価期間内であれば(S1305でYes)、基本パターンからの外れが検知された電圧値検出時点から何回前まで連続して画像制御電圧値が基本パターンから外れているかを調べる(S1306)。その結果、予め定めた回数(n回)以上連続して基本パターンから外れている場合は(S1306でYes)、画像系が異常であると判断し、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1307)。
【0032】
なお、画像系障害の診断処理(S105)において、上記4種類の処理2−▲1▼〜2−▲4▼を必ずしも全て実施する必要はない。端末装置6から管理装置4に複写装置1の特別監視を依頼する際に、操作部62から希望の数値などを入力することにより、4種類の処理2−▲1▼〜2−▲4▼の中から、任意の処理および処理の順番を指定することができる。
3.SC系障害の診断
SC系障害の診断処理(S107)には、次の3−▲1▼〜3−▲3▼の3種類の診断処理がある。
3−▲1▼:SC発生率に基づく診断処理
3−▲2▼:SC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく判断処理
3−▲3▼:SCに関連する制御電圧値の変化傾向に基づく診断処理
【0033】
図25はSC発生率に基づくSC系障害診断処理(3−▲1▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、SC系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データを取得し(S1401)、前回に対する今回の画像系SC増加分を、(今回通報のSC数)−(前回通報のSC数)によって算出する(S1402)。さらに、その間の複写装置の稼働日数を、(今回のSC通報日時)−(前回のSC通報日時)から算出する(S1403)。そして、増加分のSCアラーム数を稼働日数で除すことにより、SC発生率を求める(S1404)。サービスマン訪問要否予測部43は、これが所定のSC発生率予測値より大きければ(S1405でYes)、SC系が異常あるいは近い将来異常になると判断して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1406)。
図26はSC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づくSC系障害診断処理(3−▲2▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部は、図25のステップS1404で得られた前回のSC発生率と所定のSC発生率予測値とを比較し(S1501)、SC発生率が予測値よりも大きければ(S1502でYes)、更に今回のSC発生率と予測値とを比較する(S1503)。その結果、今回もSC発生率が予測値よりも大きければ(S1504でYes)、すなわちSC発生率が連続して予測値よりも大きくなった場合は、前回と今回のSC発生率取得間隔が予め設定した有効評価期間内に入るか否かを調べる(S1505)。その結果、有効評価期間内に入れば(S1506でNo)、サービスマン訪問要否予測部43は、SC発生率が連続して増加傾向にあると判定して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1507)。たとえば、有効評価期間内において、SCが図18のようにカウントされた場合、図中の期間IおよびIIからSC発生率が連続して増加傾向にあることが分かるため、SC系に近く障害が発生すると予測することができる。
【0034】
図27はSCに関連する制御電圧値の変化傾向に基づく診断処理(3−▲3▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、受信情報記憶部41に累積記憶されている情報(図5参照)から、SCに関連する制御電圧値(例えば、光源、定着ヒータ、用紙搬送系の制御電圧値等)の一定期間分の時系列データを取得する(S1601)。
自動ログ情報分析部42は、取得した制御電圧値の時系列データから、画像制御電圧値の変化パターン(変化の傾向)を検出する(S1602)。
サービスマン訪問要否予測部43は、ステップS1602で検出された変化パターンが基本パターンすなわち周期的な変化を示すものであれば(S1603でNo)、何もせずにこのルーチンを終了するが、基本パターンから外れている場合は(S1604でYes)、基本パターンから外れている期間が予め設定した有効評価期間内に入るか否かを調べる(S1605)。有効評価期間内であれば(S1605でYes)、基本パターンからの外れが検知された電圧値検出時点から何回前まで連続して画像制御電圧値が基本パターンから外れているかを調べる(S1606)。その結果、予め定めた回数(n回)以上連続して基本パターンから外れている場合は(S1606でYes)、SC系が異常であると判断し、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1607)。
【0035】
なお、SC系障害の診断処理(S107)において、上記3種類の処理3−▲1▼〜3−▲3▼を必ずしも全て実施する必要はない。端末装置6から管理装置4に複写装置1の特別監視を依頼する際に、操作部62から希望の数値などを入力することにより、3種類の処理3−▲1▼〜3−▲3▼の中から、任意の処理および処理の順番を指定することができる。
4.動作系障害の診断
動作系障害の診断処理(S109)には、次の4−▲1▼及び4−▲2▼の2種類の診断処理がある。
4−▲1▼:マニュアルコール(以下、「MC」と記す。)発生率に基づく動作系 診断処理
4−▲2▼:MC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく動作系診断処理
MCとは、複写装置1側のオペレータが操作部で予め定められた特定の操作を実行(マニュアルコールスイッチを押下する等)することによって直接管理装置4を呼び出すコールのことである。このMCに対する管理装置4側からの応答は一般電話機による場合が多い。
【0036】
図28はMC発生率に基づく診断処理(4−▲1▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部42は、動作系障害の診断に必要な一定期間分の時系列データを取得し(S1701)、前回に対する今回の画像系MC増加分を、(今回通報のMC数)−(前回通報のMC数)によって算出する(S1702)。さらに、その間の複写装置の稼働日数を、(今回のMC通報日時)−(前回のMC通報日時)から算出する(S1703)。そして、増加分のMCアラーム数を稼働日数で除すことにより、MC発生率を求める(S1704)。サービスマン訪問要否予測部43は、これが所定のMC発生率予測値より大きければ(S1705でYes)、MC系が異常あるいは近い将来異常になると判断して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1706)。
【0037】
図29はMC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく動作系障害診断処理(4−▲2▼)に関するルーチンを示したフローチャートである。自動ログ情報分析部は、図28のステップS1704で得られた前回のMC発生率と所定のMC発生率予測値とを比較し(S1801)、MC発生率が予測値よりも大きければ(S1802でYes)、更に今回のMC発生率と予測値とを比較する(S1803)。その結果、今回もMC発生率が予測値よりも大きければ(S1804でYes)、すなわちMC発生率が連続して予測値よりも大きくなった場合は、前回と今回のMC発生率取得間隔が予め設定した有効評価期間内に入るか否かを調べる(S1805)。その結果、有効評価期間内に入れば(S1806でNo)、サービスマン訪問要否予測部43は、MC発生率が連続して増加傾向にあると判定して、サービスマン訪問依頼通報を、送信部4より該当する複写装置1を管理するサービス拠点の端末装置6に送信する(S1807)。たとえば、有効評価期間内において、SCが図18のようにカウントされた場合、図中の期間IおよびIIからMC発生率が連続して増加傾向にあることが分かるため、動作系に近く障害が発生すると予測することができる。
なお、動作系障害の診断処理(S109)において、上記2種類の処理4−▲1▼及び4−▲2▼を必ずしも両方とも実施する必要はない。端末装置6から管理装置4に複写装置1の特別監視を依頼する際に、操作部62から希望の数値などを入力することにより、これら2種類の処理4−▲1▼及び4−▲2▼の中から、任意の処理および処理の順番を指定することができる。
5.異音系障害の診断
異音系障害の診断処理(S111)には、次の5−▲1▼及び5−▲2▼の2種類の診断処理がある。
5−▲1▼:MC発生率に基づく異音系診断処理
5−▲2▼:MC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく異音系診断処理
これらの処理5−▲1▼、5−▲2▼の内容は、図28及び図29に示した動作系障害の診断処理4−▲1▼、4−▲2▼と同じである。
この異音系障害の診断処理(S111)においても、上記2種類の処理5−▲1▼及び5−▲2▼を必ずしも両方とも実施する必要はなく、処理の順序も任意である。
6.入力・操作系障害の診断
入力・操作系障害の診断処理(S113)には、次の6−▲1▼及び6−▲2▼の2種類の診断処理がある。
6−▲1▼:MC発生率に基づく異音系診断処理
6−▲2▼:MC発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく異音系診断処理
これらの処理の内容は、図28及び図29に示した動作系障害の診断処理4−▲1▼及び4−▲2▼と同じである。
この入力・操作系障害の診断処理(S113)においても、上記2種類の処理6−▲1▼及び6−▲2▼を必ずしも両方とも実施する必要はなく、処理の順序も任意である。
【0038】
以上のように、この実施の形態の画像形成装置管理サービスシステムでは、異常であると認められる複写装置1に対し総合点検等を行った後、一定期間実施される診断作業を自動化し、その診断結果を、その複写装置1の保守管理を受け持つサービス拠点に送信するように構成したので、客先へのサービスマンの無駄な訪問を極力なくし、必要な点検の場合のみサービスマンが客先に出向いて実施すればよくなる。
したがって、複写装置1に対する総合点検後の定期的な診断作業によるサービスマンへの負担を大幅に軽減できるとともに、総合点検後にサービスマンが客先に出向き保守・点検作業を行っている間ユーザが複写装置1を使用できなくなることによりユーザの業務が妨げられるといった不具合も少なくできる。
また、定期点検を自動的に実施し、診断対象となった複写装置1が正常稼働していると判断した場合には、診断内容とその診断結果とを少なくとも記載した文書(お客様報告書)を作成し出力するようにしたので、その文書の内容に基づき客先の複写装置1の状態を正確に把握できるので、その後のサービスの質の向上及び効率向上に役立つ。
【0039】
なお、図8に示した診断処理のメインフローにおいては、搬送系障害の診断(S103)、画像系障害の診断(S105)、SC系障害の診断(S107)、動作系障害の診断(S109)、異音系障害の診断(S111)、および入力・操作系障害の診断(S113)からなる6種類の診断処理を全て実施するものとして説明したが、これらは必ずしも全て実施する必要はない。端末装置6から管理装置4に複写装置1の特別監視を依頼する際に、操作部62から希望の数値などを入力することにより、これら6種類の診断処理の中から、任意の処理および処理の順番を指定することができる。
また、管理装置4の自動ログ情報分析部42及びサービスマン訪問要否予測部43で使用する各種判定基準の設定値は、管理装置4の数値入力部から任意に入力して設定することができる。
また、上記の実施の形態では、複数の複写装置を遠隔管理するシステム構成を例にとり説明したが、複写装置以外の複数の画像形成装置、たとえばファクシミリ装置やプリンタ等を遠隔管理するサービスシステムにもこの発明を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、異常であると認められる画像形成装置に対し総合点検等を行った後一定期間実施される診断作業を自動化し、その診断結果を、その画像形成装置の保守管理を受け持つサービス拠点の端末装置に送信するように構成したことにより、客先へのサービスマンの無駄な訪問を極力なくし、必要な点検の場合のみサービスマンが客先に出向いて実施すればよくなるので、客先へのサービスマンの訪問コスト及び労力を大幅に削減できる。
また、自動定期診断の結果、診断対象となった画像形成装置が正常稼働していると判断した場合には、診断内容とその診断結果とを少なくとも記載した文書を、画像形成装置別または顧客別に作成し出力するようにしたので、客先の画像形成装置の状態を正確に把握できるようになり、その後のサービスの質及び効率の向上に役立てることができる。
また、自動定期診断の内容を、画像形成装置毎にまたは顧客毎に、複数種類の診断内容の中から1または複数の内容を選択して指定できるようにしたので、必要な診断のみ選択して、効率良く自動診断を実施できる。
また、画像形成装置において頻繁に障害が発生する用紙搬送系と画像系の診断を自動定期診断により実施できるので、障害の発見および予防を効率良く実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置管理サービスシステムの実施の形態の一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1中の複写装置の画像形成に係わる各部とその転写紙搬送経路上で転写紙を検知する多数のセンサの配置を示す模式図である。
【図3】図1中の複写装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図1中の管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図4中の受信情報記憶部における時系列データ記憶形態を例示した説明図である。
【図6】図3に示す複写装置のジャムアラーム処理に関するルーチンのフローチャートである。
【図7】図1における端末装置の機能構成を示すブロック図である。
【図8】自動診断処理のメインルーチンのフローチャートである。
【図9】障害発生パターンに基づく搬送系障害の診断処理に関するメインルーチンのフローチャートである。
【図10】ジャムアラーム情報に基づく変化点履歴データの計算・作成・登録の処理に関するルーチンのフローチャートである。
【図11】サービスマン訪問要否の第1の予側処理である同一傾向ジャムアラームの判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】サービスマン訪問要否の第2の予測処理であるジャム率オーバーアラームの判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】サービスマン訪問要否の第3の予測処理であるジャム占有率オーバーアラームの判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図14】ジャムアラーム情報記録に関する説明図である。
【図15】ジャムアラーム発生率に基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図16】サービスマンコール発生率に基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図17】ジャムアラーム発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく判断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図18】複写装置から管理装置に送られてくるカウント値Nとそのカウント年月日Dとの関係の一例を示す線図である。
【図19】ジャムアラーム情報記憶に関する説明図である。
【図20】画像系障害の障害発生パターンに基づく診断処理に関するメインルーチンである。
【図21】画像系サービスマンコール発生率に基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図22】画像系サービスマンコール発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図23】画像系サービスマンコール発生に係わる画像制御電圧値の変化傾向に基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図24】(a)は制御電圧値変化の基本パターンを例示した線図、(b)は制御電圧値変化の異常パターンを例示した線図である。
【図25】サービスマンコール発生率に基づくサービスマンコール系障害診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図26】サービスマンコール発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づくサービスマンコール系障害診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図27】サービスマンコールに関連する制御電圧値の変化傾向に基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図28】マニュアルコール発生率に基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【図29】マニュアルコール発生率が連続して増加傾向にあるか否かに基づく診断処理に関するルーチンを示したフローチャートである。
【符号の説明】
1:複写装置(画像形成装置)
2:データ通信装置
3:通信回線
4:管理装置
5:通信回線
6:端末装置
10:感光体ドラム
12:現像装置
22:各種センサ
23:状態情報記憶部、
24:コピー枚数計数部
25:アラームレベル記憶部、
27:ジャムアラーム計数部
28:ジャム発生検知部
29:送信部
40:受信部
41:受信情報記憶部
42:自動ログ情報解析部(異常診断部)
43:サービスマン訪問要否予測部(異常診断部)
44:送信部
45:顧客情報作成部
60:受信部
61:受信情報記憶部
62:表示部
63:操作部
64:送信部

Claims (4)

  1. 複数の画像形成装置と、該複数の画像形成装置を遠隔管理する管理装置とを通信回線で接続するとともに、該管理装置と複数のサービス拠点にそれぞれ設置される複数の端末装置とを通信回線で接続してなり、前記各画像形成装置において動作中に異常事象または異常事前事象が発生すると、前記管理装置がその発生情報を取得しその内容を分析して、前記複数の端末装置に対して選択的に画像形成装置の保守または修理に関する装置情報を送信する画像形成装置管理サービスシステムにおいて、
    前記端末装置は、
    画像形成装置毎に前記異常事象及び異常事前事象の発生情報を時系列的に蓄積しており、さらに、前記装置情報に基づく診断の結果、異常であると認められる画像形成装置が存在した場合に、前記管理装置に対し当該画像形成装置の修理、部品交換または総合点検後の情報を収集すべく依頼する機能を有し、
    前記管理装置は、
    前記端末装置から指定された画像形成装置の総合点検後の情報を一定期間定期的に取得し蓄積して、当該画像形成装置の状態に関する時系列データを得る受信情報蓄積部と、
    前記受信情報蓄積部にて得られた時系列データを前記一定期間ごとに解析して前記指定された画像形成装置に異常があるか否か診断する異常診断部と、
    前記異常診断部により異常がある診断された場合に、画像形成装置の保守または修理を受け持つサービス拠点の前記端末装置に当該画像形成装置の保守または修理の要請情報と共に該当する画像形成装置の保守または修理に必要な情報を送信する送信部とを備えていることを特徴とする画像形成装置管理サービスシステム。
  2. 前記管理装置は、前記異常診断部による診断内容とその診断結果とを少なくとも記載した文書を、前記画像形成装置別または顧客別に出力する顧客情報作成部を備えていること特徴とする請求項1記載の画像形成装置管理サービスシステム。
  3. 前記異常診断部による診断内容を、前記画像形成装置毎にまたは顧客毎に、複数種類の診断内容の中から1または複数の内容を選択して指定可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置管理サービスシステム。
  4. 複数の画像形成装置と、複数のサービス拠点に夫々設置される複数の端末装置とに接続された管理装置であって、
    前記端末装置から指定された画像形成装置の総合点検後の情報を一定期間定期的に取得し蓄積して、当該画像形成装置の状態に関する時系列データを得る受信情報蓄積部と、
    前記受信情報蓄積部にて得られた時系列データを前記一定期間ごとに解析して前記指定された画像形成装置に異常があるか否か診断する異常診断部と、
    前記異常診断部により異常がある診断された場合に、画像形成装置の保守または修理を受け持つサービス拠点の前記端末装置に当該画像形成装置の保守または修理の要請情報と共に該当する画像形成装置の保守または修理に必要な情報を送信する送信部とを備えていることを特徴とする管理装置。
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