JP3829986B2 - 通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、通信相手とする機器を、ユーザが、より迅速に、かつ、確実に選択できるようにする通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、近距離間の無線通信手段としてブルートゥース(Bluetooth(登録商標))通信が注目されており、様々な対応機器が開発、販売されている。
【0003】
ブルートゥース通信においては、通信を開始するとき、通信を制御するマスタと呼ばれる機器(ブルートゥースデバイス)から、周囲に存在する機器を検出するための探索メッセージがブロードキャストされ、そのメッセージに応答してきた機器が、マスタとの間で通信可能なスレーブとして検出される。
【0004】
図1は、機器の配置の例を示す図である。また、図2は、図1の各機器により行われる探索処理について説明するフローチャートである。
【0005】
探索機器1は、例えば、ユーザにより使用されている機器であり、被探索機器11乃至13は、探索機器1の近傍(電波の到達範囲内)に存在する機器である。
【0006】
図1において、ユーザが、通信可能な機器の探索を探索機器1に指示した場合、探索機器1を中心として、所定の範囲内に存在する機器の探索が行われる。
【0007】
すなわち、図2のステップS1において、探索機器1により、探索メッセージであるInquiry(問い合わせ)パケットがブロードキャストされ、それが、ステップS11およびS21において、被探索機器11および12により、それぞれ受信される。なお、図1においては、探索機器1の探索範囲(Inquiryパケットの送信に用いられる電波の到達範囲)が、探索機器1を中心とする一点鎖線の円で示されており、被探索機器13は、その外に存在する。従って、探索機器1によりブロードキャストされたInquiryパケットは、被探索機器13には受信されない。
【0008】
Inquiryパケットを受信した被探索機器11および12は、ステップS12およびS22において、それぞれ、Inquiryパケットに対する応答メッセージ(FHSパケット)を探索機器11に送信する。このFHSパケットには、ブルートゥースデバイス名、それぞれのブルートゥースデバイスに固有のものとして設定されているブルートゥースアドレス、周波数ホッピングにおけるタイムスロットの同期を図るためのブルートゥースクロックなどの情報が含まれる。
【0009】
ステップS2およびS3において、探索機器1は、被探索機器11および12から送信されてきたFHSパケットを受信し、それに含まれるブルートゥースデバイス名などをユーザに提示して、通信を確立する機器を選択させる。
【0010】
すなわち、通常、ユーザは、近傍に存在するものとして提示された機器の一覧の中から、通信を確立させる機器を選択する必要がある。
【0011】
そこで、そのような選択をユーザにさせることなく、通信相手を機器自身が特定し、自動的に通信を確立する技術として、下記特許文献1に開示されているようなものがある。
【0012】
特許文献1には、探索により検出された複数の機器から送信される電波の強度をそれぞれ検出し、最も強度の高い電波を送信してくる機器を、通信相手の機器として特定する技術が開示されている。通信相手として特定された機器との間では、自動的に、その後の通信確立処理が行われるため、ユーザは、通信相手とする機器に自分の機器を近づけるだけで、その機器との間で通信を確立することができる。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−156704号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によっては、最も強度の高い電波を送信してくる機器が、通信相手の機器として選択されるため、周囲にある電波の反射物、或いは、検出された機器の通信特性などによっては、ユーザが通信を開始しようとする機器と異なる機器との間で、通信が自動的に開始されてしまうことがあるという課題があった。
【0015】
すなわち、それぞれの機器の電波の到達範囲と、その強度には、多少なりともばらつきがあり、必ず、最も近い位置にある機器から、最も強度の高い電波が受信できるとは限らない。
【0016】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、探索により検出された複数の機器の中から、通信相手とする機器を、ユーザが、より迅速に、かつ、確実に選択できるようにするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信装置は、電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索手段と、探索手段により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御手段と、表示制御手段により表示された第1の選択画面において、第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、第1の機器の識別情報を記憶する記憶手段とを備え、探索手段は、第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、再度、探索を行い、表示制御手段は、再度行われた探索により検出された機器の中から、記憶手段により記憶されている識別情報に基づいて第1の機器を排除し、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面を表示させることを特徴とする。
【0018】
本発明の通信装置は、第1の選択画面において第1の機器が通信相手として選択された場合、または、第2の選択画面において第2の機器が通信相手として選択された場合、第1の機器または第2の機器を通信相手として、それ以降の無線通信を行う通信制御手段をさらに備えるようにすることができる。
【0019】
探索手段により行われる探索により、複数の機器が同時に検出された場合、表示制御手段は、複数の機器のうちの1つを、第1または第2の機器として第1または第2の選択画面を表示させるようにすることができる。
【0020】
探索手段により行われる探索により、複数の機器が同時に検出された場合、表示制御手段は、複数の機器のうちの最先に検出された機器を、第1または第2の機器として第1または第2の選択画面を表示させるようにすることができる。
【0021】
本発明の通信装置は、探索により検出された機器から送信される電波の、通信装置における受信強度を検出する検出手段をさらに備えるようにすることができる。この場合、表示制御手段は、検出手段による検出結果に基づいて、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器を、第1または第2の機器として第1または第2の選択画面を表示させる。
【0022】
探索手段により行われる探索により、複数の機器が同時に検出された場合、表示制御手段は、検出手段による検出結果に基づいて、複数の機器のうちの最も強度の高い電波を送信する機器を、第1または第2の機器として第1または第2の選択画面を表示させるようにすることができる。
【0023】
記憶手段は、通信相手として選択されなかった、全ての機器の識別情報を記憶するようにすることができる。
【0024】
探索手段は、第1回目の探索のときの探索範囲よりも、第2回目以降の探索のときの探索範囲の方が広くなるように、探索範囲を制御するようにすることができる。
【0025】
本発明の通信装置の通信方法は、電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索ステップと、探索ステップの処理により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示された第1の選択画面において、第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、第1の機器の識別情報を記憶する記憶ステップとを含み、第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、探索ステップの処理により、再度、探索が行われ、再度行われた探索により検出された機器の中から、記憶ステップの処理により記憶されている識別情報に基づいて、表示制御ステップの処理により第1の機器が排除され、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面が表示されることを特徴とする。
【0026】
本発明の記録媒体に記録されているプログラム、および、本発明のプログラムは、電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索ステップと、探索ステップの処理により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示された第1の選択画面において、第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、第1の機器の識別情報を記憶する記憶ステップとを含み、第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、探索ステップの処理により、再度、探索が行われ、再度行われた探索により検出された機器の中から、記憶ステップの処理により記憶されている識別情報に基づいて、表示制御ステップの処理により第1の機器が排除され、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面が表示されることを特徴とする。
【0027】
本発明の通信装置および方法、並びにプログラムにおいては、電波到達範囲内に存在する機器が無線通信により探索され、探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面が表示される。また、第1の選択画面において、第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、第1の機器の識別情報が記憶される。さらに、第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、再度、探索が行われ、再度行われた探索により検出された機器の中から、識別情報に基づいて第1の機器が排除され、再度行われた探索により検出された第2の機器が通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面が表示される。
【0028】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明を適用した探索機器(通信装置)21を含む、各機器の配置の例を示す図である。
【0029】
探索機器21は、ブルートゥース通信が可能な機器である。探索機器21は、所定のタイミングで、例えば、ブルートゥース通信におけるマスタとして動作し、探索により検出された機器の中から、通信相手として選択された機器との間でブルートゥース通信を行う。
【0030】
被探索機器31および32は、探索機器21と同様に、ブルートゥース通信が可能な機器である。なお、図3においては、探索機器21の探索範囲(探索に用いられる電波の到達範囲)が、探索機器21を中心として破線の円で示されており、被探索機器31および32は、その中に存在する。
【0031】
これらの探索機器21、被探索機器31、被探索機器32は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)などの各種の機器とすることができる。
【0032】
ユーザが、通信可能な機器の探索を探索機器21に指示した場合、探索機器21により、ブルートゥース通信規格で規定されるInquiry(問い合わせ)パケットが探索メッセージとしてブロードキャストされ、それが、被探索機器31および32によりそれぞれ受信される。
【0033】
Inquiryパケットを受信した被探索機器31および32は、それぞれ、Inquiryパケットに対する応答メッセージ(FHSパケット)を探索機器21に送信する。このFHSパケットには、ブルートゥースデバイス名、それぞれのブルートゥースデバイスに固有のものとして設定されているブルートゥースアドレス、周波数ホッピングによる通信を行うためのブルートゥースクロックなどの情報が含まれる。
【0034】
探索機器21は、被探索機器31および32から送信される応答メッセージに基づいて、被探索機器31または32を、通信相手の機器として選択するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示する。探索機器21は、選択画面において、被探索機器31または32と通信を行うことが選択されたとき、選択された機器との間で、所定の認証処理等を行い、ブルートゥース通信を確立する。
【0035】
例えば、探索機器21に対して、より近い位置にある被探索機器32から送信される応答メッセージが、被探索機器31から送信される応答メッセージよりも先に探索機器21により受信される。この場合、探索機器21の表示部には、被探索機器32を通信相手とするか否かを選択する選択画面が表示される。
【0036】
選択画面には、例えば、被探索機器32に設定されているブルートゥースデバイス名とともに、被探索機器32と通信を行うか否かを問い合わせるメッセージなどが表示される。なお、ブルートゥースアドレス、機器の属性(種別)、提供可能なサービス(プロファイル)などの情報が選択画面に表示されるようにしてもよい。
【0037】
一方、探索機器21は、選択画面において提示した被探索機器32が、通信相手の機器としてユーザにより選択されなかった場合、すなわち、ユーザが、被探索機器31との通信を希望している場合、再度、探索を行う。ここで行われる探索においては、それぞれの機器の位置が移動していない場合、直前の探索のときと同様に、探索範囲内にある被探索機器31と被探索機器32が検出される。このとき、探索機器21は、被探索機器31と被探索機器32の中から、直前の探索において、通信相手の機器として選択されなかった被探索機器32とは異なる、被探索機器31の選択画面(被探索機器31と通信を行うか否かを選択させる選択画面)を表示する。
【0038】
このように、通信相手の候補(機器)が、1台ずつ、順次提示されるため、ユーザは、提示される機器と通信を行うか否かを選択するだけで、その機器と通信を開始させることができる。すなわち、ユーザは、より迅速に、かつ確実に、所望する機器との間で、ブルートゥース通信を開始させることができる。
【0039】
仮に、最も強い電波を送信する機器、或いは、最も先に応答メッセージを送信してきた機器を、自動的に、通信相手の機器として特定するとした場合、必ずしも、ユーザの機器から最も近い位置にある機器が、通信相手として特定されるとは限らず、通信環境や機器の通信特性によっては、異なる機器が通信相手とされてしまうことがあるが、本発明によれば、そのような事態を防ぐことが可能となる。
【0040】
また、検出された複数の機器の一覧が表示され、その中から、通信相手とする機器を選択する場合に較べて、ユーザは、より効率的に、通信相手の機器を選択することができる。例えば、一覧に表示される機器の数が、2,3台であれば、通信相手の機器を選択することは、さほど困難なことではないが、10,20台の機器が探索により検出された場合、その中から、通信相手の機器を選択することは、かなり困難なものとなる。
【0041】
図4は、探索機器21の構成例を示すブロック図である。
【0042】
CPU(Central Processing Unit)41は、ROM(Read Only Memory)42に記憶されているプログラム、または、記憶部48からRAM(Random Access Memory)43にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM43にはまた、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
【0043】
CPU41、ROM42、およびRAM43は、バス44を介して相互に接続されている。このバス44にはまた、入出力インタフェース45も接続されている。
【0044】
入出力インタフェース45には、キーボードやマウスなどよりなる入力部46、および、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部47が接続される。また、入出力インタフェース45には、ハードディスクやフラッシュメモリなどよりなる記憶部48、他の機器との間でブルートゥース通信を行うブルートゥースモジュール49が接続される。
【0045】
入出力インタフェース45にはまた、必要に応じてドライブ50が接続され、そこに、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、或いは半導体メモリ54などが適宜装着される。磁気ディスク51乃至半導体メモリ54から読み出されたコンピュータプログラムやコンテンツが、必要に応じて記憶部48にインストールされる。
【0046】
なお、図3の被探索機器31および32の構成は、基本的には、図4に示される構成と同様である。従って、以下においては、図4は、必要に応じて、被探索機器31および32、並びに、後述する探索機器21以外の機器の構成としても引用される。
【0047】
図5は、探索機器21の機能構成例を示すブロック図である。図5の各構成は、例えば、CPU41により、ROM42に記憶されている制御プログラムが実行されて実現される。
【0048】
通信制御部61は、ブルートゥースモジュール49を制御し、ブルートゥース通信を制御する。例えば、ブルートゥースモジュール49は、通信相手として選択された機器との間で、ブルートゥース通信規格でいうピコネット内同期を確立する処理を行う。
【0049】
ここで、ブルートゥース通信に関して説明する。
【0050】
ブルートゥース通信のネットワークの形態には、ピコネット(piconet)と、複数のピコネットが相互接続されたスカッタネット(scatternet)があり、それぞれのピコネットには、マスタとスレーブと呼ばれる役割を有するブルートゥースデバイスが存在する。
【0051】
そして、ピコネット内の同期を確立し、各種の情報を送受信するためには、ピコネットを形成するマスタとスレーブとの間で(例えば、探索機器21と、被探索機器31および32との間で)、周波数軸と時間軸の同期が確立されている必要がある。
【0052】
ブルートゥース通信では、79MHzの周波数幅を使って、例えば、マスタからスレーブに対して信号が送信されるが、このとき、マスタは、79MHzの周波数幅を同時に占有して情報を送信するのではなく、情報の送信周波数を、1MHzの周波数幅でランダムに変化(ホッピング)させて送信する。
【0053】
一方、受信側のスレーブは、ランダムに変化されるマスタの送信周波数と同期をとり、適宜、受信周波数を変化させて、マスタから送信されてきた情報を受信する。
【0054】
このマスタとスレーブにより変化される周波数のパターンが周波数ホッピングパターンと呼ばれ、周波数ホッピングパターンがマスタとスレーブとの間で共有されている状態が、周波数軸の同期が確立した状態とされる。
【0055】
また、ブルートゥース通信では、マスタと複数のスレーブが通信するために、マスタと各スレーブ間の通信路(チャンネル)が625μ秒単位で時分割多重されている。そして、この625μ秒単位の時間間隔が時間スロットと呼ばれ、時間スロットがマスタとスレーブとの間で共有されている状態が、時間軸の同期が確立した状態とされる。
【0056】
なお、全てのスレーブは、マスタのブルートゥースアドレスに基づいて、周波数ホッピングパターンを算出し、マスタのブルートゥースクロックに基づいて、自分自身が管理するブルートゥースクロックにオフセットを加え、時間スロットのタイミングをとる。
【0057】
このブルートゥースアドレスは、それぞれのブルートゥースデバイスに対して固有な48ビットで表されるものであり、ブルートゥースクロックは、全てのブルートゥースデバイスがそれぞれ管理するものである。より詳細には、ブルートゥースアドレスは、その下位24ビットがLAP(Low Address Part)と、次の8ビットがUAP(Upper Address Part)と、そして残りの16ビットがNAP(Non-significant Address Part)とそれぞれ区分されており、周波数ホッピングパターンの算出には、LAP全体の24ビットとUAPの下位4ビットからなる28ビットが用いられる。
【0058】
従って、ピコネットを形成する前には、上述した「Inquiry(問い合わせ)」、および、「Page(呼び出し)」により、ブルートゥースアドレス、およびブルートゥースクロックを含む各種の情報が、マスタとスレーブ間で送受信される。
【0059】
以上のようにして、図5の通信制御部61により同期が確立され、その後、同期が確立された機器との間で、2.4GHzの帯域を用いた無線通信が行われる。なお、InquiryやPageなどによる機器の探索処理は、通信制御部61に含まれる探索部61Aにより行われる。
【0060】
探索部61Aにより検出された機器に関する機器情報(上述したブルートゥースデバイス名、ブルートゥースアドレス、ブルートゥースクロック、機器の属性、提供サービスなどを含む情報)は、必要に応じて、リスト管理部62、検出機器管理部63、および、機器選択部65に出力される。
【0061】
リスト管理部62は、探索により検出された機器のうち、ユーザにより、通信相手として選択されなかった機器に関する情報のリストを管理する。例えば、第1回目の探索時に、このリストに登録された機器(第1回目の探索により検出され、ユーザに提示されたにもかかわらず、通信相手として選択されなかった機器)は、第2回目の探索において再度検出された場合であっても、選択画面に提示される機器から排除される。従って、第2回目の探索により検出された機器としては、第2回目の探索により検出された機器のうち、リストに登録されている機器とは異なる機器が、ユーザに提示されることになる。以下、リスト管理部62により管理されるリストを、適宜、リボケーションリストと称する。
【0062】
リスト管理部62は、探索開始から通信相手とする機器が選択されるまでの一連の探索処理の間、或いは、探索開始から所定の要因により探索が終了されるまでの一連の探索処理の間、リボケーションリストを保持し続ける。従って、複数回探索が行われ、順次、ユーザに提示される機器が、繰り返し通信相手として選択されなかった場合、それらの機器に関する複数の機器情報が、リボケーションリストに登録される。
【0063】
リボケーションリストに登録される情報は、例えば、一連の探索処理を開始するときなどの、所定のタイミングで初期化される。これにより、リボケーションリストに1度登録された機器を、通信相手として選択できなくなることを抑制することができる。
【0064】
検出機器管理部63は、直前の探索により検出され、通信相手として選択されなかった機器の情報を管理する。すなわち、リスト管理部62においては、一連の探索処理により通信相手として選択されなかった複数の機器の情報が全て管理されるのに対し、検出機器管理部63においては、直前の探索により検出され、通信相手として選択されなかった1台の機器の情報のみが管理される。
【0065】
リスト管理部62および検出機器管理部63により管理されている情報は、適宜、機器選択部65により参照される。
【0066】
受信強度検出部64は、ブルートゥースモジュール49において受信される、他の機器からの電波の強度を検出する。後に詳述するように、例えば、探索に対する応答メッセージの送信に用いられる電波の強度が所定の閾値の強度より低い場合、その電波を送信する機器は、選択画面に提示される機器から排除される。換言すれば、閾値よりも高い強度の電波を送信する機器の中から、選択画面に提示される機器が選択される。受信強度検出部64により検出された受信強度を表す情報は、機器選択部65に出力される。
【0067】
機器選択部65は、リスト管理部62および検出機器管理部63により管理されている情報、或いは、受信強度検出部64から供給される受信強度の情報を参照し、検出された機器の中から、ユーザに提示する1台の機器を選択する。また、機器選択部65は、選択した機器を選択画面に表示することを表示制御部66に指示する。入力検出部67からの出力に基づいて、通信相手とする機器が選択されたと判断したとき、機器選択部65は、それを通信制御部61に通知し、選択された機器との間でブルートゥース通信を行わせる。
【0068】
表示制御部66は、機器選択部65からの情報に基づいて、所定の機器と通信を行うか否かを選択させる選択画面を表示部47に表示する。入力検出部67は、入力部46に対するユーザの入力を検出し、対応する信号を機器選択部65に出力する。
【0069】
次に、以上のような構成を有する探索機器21を含む、各機器の動作について説明する。
【0070】
始めに、図6のフローチャートを参照して、図3の探索機器21、被探索機器31、および、被探索機器32により行われる処理について説明する。
【0071】
図6において、探索機器21の処理に関するフローチャートと、被探索機器32の処理に関するフローチャートの間隔は、探索機器21の処理に関するフローチャートと、被探索機器31の処理に関するフローチャートの間隔より狭く図示されているが、これは、図3に示されるように、被探索機器32の方が、被探索機器31よりも探索機器21に近い位置にあることを表している。後述する、各機器の処理のフローチャートにおいても同様に、図に示される間隔が、探索機器21に対する、それぞれの機器の位置関係を表している。
【0072】
ユーザにより、探索の実行が指示されたとき、ステップS41において、探索機器21は、ブルートゥースモジュール49を制御し、Inquiryパケットをブロードキャストする。ここで行われるInquiryパケットのブロードキャスト(機器の探索)は、1台の機器のみを検出するように行われる。
【0073】
探索機器21によりブロードキャストされたInquiryパケットは、探索機器21に対して、より近い位置にある被探索機器32により、先に、ステップS31において受信され、その後、ステップS61において、被探索機器31により受信される。
【0074】
ステップS32において、被探索機器32は、Inquiryパケットに対する応答メッセージ(FHSパケット)を探索機器21に送信する。
【0075】
ステップS42において、探索機器21は、被探索機器31から送信される応答メッセージを受信し、ステップS43に進み、機器1台検出時の処理を行う。後に詳述するように、例えば、機器1台検出時の処理として、通信相手を選択する選択画面に、探索により検出された被探索機器32が提示される。そして、ユーザにより、被探索機器32が通信相手として選択されなかったとき、被探索機器32の機器情報が、検出機器管理部63により管理される。
【0076】
図7Aは、機器1台検出時の処理において、表示部47に表示される選択画面の例を示す図である。
【0077】
例えば、被探索機器32から送信されるFHSパケットが参照され、図に示されるように、「機器32(ブルートゥースデバイス名)」と接続するか否かを選択する画面が表示される。例えば、被探索機器31との通信を希望している場合、ユーザは、図7Aの画面が表示されることに応じて「No」を選択する。
【0078】
なお、被探索機器31からも、ステップS62において、探索に対する応答が行われているが、ステップS41で行われた探索は、1台の機器のみが検出されるように行われるものであるため、被探索機器31からの応答に対する処理は、ここでは行われない。
【0079】
表示した選択画面において、被探索機器32が通信相手として選択されなかったとき、ステップS44に進み、探索機器21は、再度、探索を行う。ここで行われる探索は、前回の探索対象の数を1だけインクリメントした、2台の機器が検出されるように行われる。
【0080】
探索機器21によりブロードキャストされたInquiryパケットは、ステップS33において被探索機器32により受信され、ステップS63において被探索機器31により受信される。
【0081】
被探索機器32は、ステップS34において、Inquiryパケットに対する応答メッセージを探索機器21に送信する。また、被探索機器31は、ステップS64において、Inquiryパケットに対する応答メッセージを探索機器21に送信する。
【0082】
被探索機器32からの応答メッセージ、および、被探索機器31からの応答メッセージは、ステップS45およびS46において、それぞれ探索機器21により受信される。
【0083】
このように、ステップS44での探索においては、2台の機器を検出対象としているため、ステップS41での探索の場合とは異なり、探索機器21は、被探索機器32からの応答メッセージが受信された直後に、その応答に対する処理を行うのではなく、被探索機器31からの応答メッセージ(2台目の機器からの応答メッセージ)を受信するまで待機する。
【0084】
ステップS47において、探索機器21は、機器2台検出時の処理を行う。後に詳述するように、探索機器21は、例えば、検出機器管理部63により管理されている情報に基づいて、2回目の探索において検出された被探索機器31と被探索機器32のうち、前回の探索のときに、通信相手として選択されなかった被探索機器32を排除し、被探索機器31と通信を行うか否かを選択する選択画面を表示する。
【0085】
図7Bは、機器2台検出時の処理において、表示部47に表示される選択画面の例を示す図である。
【0086】
図に示されるように、2回目の探索において検出された被探索機器31と被探索機器32のうち、前回の探索のときに通信相手として選択されなかった被探索機器32とは異なる、被探索機器31と接続するか否かを選択する選択画面が表示される。被探索機器31との通信を希望している場合、ユーザは、ここで表示される画面に対して「Yes」を選択し、被探索機器31を通信相手として選択する。
【0087】
その後、認証処理等の各種の処理が探索機器21と被探索機器31の間で行われ、ブルートゥース通信が確立される。
【0088】
以上のように、探索により検出された機器の中から、既に、通信相手としないことが選択された機器が排除され、残っている1台の機器が提示されるようにしたため、ユーザは、検出された全ての機器の一覧が表示され、そこから通信相手を選択する場合に較べて、より迅速に通信相手を選択することができる。また、単に、表示されたメッセージ(選択画面)に対して、接続するか否か(「Yes」または「No」)を選択するだけでよいため、誤った機器を選択することを抑制することができる。すなわち、ユーザは、確実に、通信相手を選択することができる。
【0089】
次に、図8のフローチャートを参照して、図6を参照して説明した探索機器21の処理の詳細について説明する。
【0090】
ステップS81において、通信制御部61は、1台の機器のみが検出されるように、探索を行う。すなわち、通信制御部61により、ブルートゥースモジュール49が制御され、Inquiryパケットがブロードキャストされる。
【0091】
通信制御部61は、ブルートゥースモジュール49における受信状況を監視し、ステップS82において、機器を検出したか否かを判定する。通信制御部61は、ステップS82において、例えば、所定時間経過したにもかかわらず、機器からの応答がなく、機器を検出していないと判定した場合、ステップS83に進み、探索失敗とした後、処理を終了させる。このとき、探索失敗時のエラー処理として、例えば、機器が近傍に存在しないことを通知する画面が表示部47に表示される。
【0092】
通信制御部61は、ステップS82において、機器を検出したと判定した場合、ステップS84に進み、検出された機器と通信を行うか否かを選択する選択画面を表示部47に表示させる。すなわち、機器選択部65は、通信制御部61により取得されたFHSパケットに含まれるブルートゥースデバイス名などに基づいて、検出した機器をユーザに提示することを表示制御部66に指示する。例えば、被探索機器32が検出された場合、表示制御部66により、上述した図7Aの画面が表示部47に表示される。
【0093】
ステップS85において、機器選択部65は、入力検出部67からの出力に基づいて、ステップS84で提示した機器が、通信を希望する機器としてユーザにより選択されたか否かを判定する。機器選択部65は、例えば、図7Aの選択画面において「Yes」が選択されたため、検出された機器が通信を希望する機器として選択されたと判定した場合、ステップS86に進み、探索成功とした後、処理を終了させる。その後、所定の認証処理等の、ブルートゥース通信を確立させるための処理が行われる。
【0094】
一方、ステップS85において、機器選択部65は、ステップS84で提示した機器が、通信を希望する機器として選択されなかったと判定した場合(図7Aの画面において「No」が選択された場合)、ステップS87に進む。
【0095】
ステップS87において、検出機器管理部63は、直前に行われた探索により検出され、通信相手として選択されなかった機器の機器情報(ブルートゥースアドレス等の識別情報を含む情報)を保存する。機器情報は、通信制御部61から検出機器管理部63に対して供給されている。
【0096】
ステップS88において、通信制御部61は、次に、2台の機器が検出されるように探索を行い、ステップS89に進み、機器を検出したか否かを判定する。機器からの応答がないため、機器を検出していないと判定した場合、通信制御部61は、ステップS83に進み、探索失敗とした後、処理を終了させる。
【0097】
一方、ステップS89において、通信制御部61は、機器を検出したと判定した場合、ステップS90に進む。検出された機器に関する情報は、機器選択部65に出力される。
【0098】
ステップS90において、機器選択部65は、通信制御部61から供給される情報と、検出機器管理部63により管理されている情報(前回の探索(ステップS81で行われる探索)において通信相手として選択されなかった機器の情報)に基づいて、今回の探索により先に検出された機器が、前回の探索により検出された機器と異なる機器であるか否かを判定する。
【0099】
ステップS90において、機器選択部65は、今回の探索で先に検出された機器が、前回の探索で検出された機器であると判定した場合、ステップS91に進み、今回の探索で2つ目に検出した機器、すなわち、前回の探索で検出された機器とは異なる機器を選択する。
【0100】
また、機器選択部65は、ステップS92に進み、ステップS91で選択した機器(前回の探索により検出された機器と異なる機器)をユーザに提示する。これにより、例えば、ステップS88で行われた探索により、被探索機器31と被探索機器32が検出され、そのうちの被探索機器32が、既に、通信相手でないとしてユーザにより選択されている場合、表示部47には、被探索機器31を提示する図7Bの選択画面が表示される。
【0101】
一方、機器選択部65は、ステップS90において、前回の探索により検出された機器と異なる機器が、今回の探索で先に検出されたと判定した場合、ステップS92に進み、前回の探索により検出された機器と異なる機器をユーザに提示する。
【0102】
その後、ステップS85以降の処理が実行され、図7Bの画面において、被探索機器31が通信相手として選択されたとき、ステップS86において、探索成功とされた後、処理が終了される。
【0103】
なお、2回目の探索により検出された2台の機器が、いずれも、1回目の探索により検出された機器と異なる場合、例えば、先に検出された機器が、優先的にユーザに提示される。これにより、通信環境によっても異なるが、探索機器21に、より近い位置にある機器が提示されることになり、通信相手として選択される可能性の高い機器を、より早い時点で、ユーザに提示することができる。すなわち、一連の探索処理を、より迅速に終了させることができる。
【0104】
また、探索処理を迅速に終了させることにより、探索に用いられる探索機器21のバッテリーの浪費を抑制することができる。
【0105】
以上においては、図3に示される配置のまま、探索機器21により、複数回の探索が行われる場合について説明したが、次に、第1回目の探索が行われてから、それ以降の探索が行われるまでの間に、それぞれの機器の位置関係が変更した場合の処理について説明する。
【0106】
図9は、探索機器21が移動した後の、各機器の配置の例を示す図である。図に示されるように、図3の場合と比較して、探索機器21と被探索機器32の間隔が広くなり、探索機器21と被探索機器31の間隔が狭くなっている。
【0107】
ここで、図10のフローチャートを参照して、第1回目の探索と第2回目の探索の間に、各機器の配置が、図3に示される配置から図9に示される配置に切り替わった場合の各機器の処理について説明する。
【0108】
図10のステップS101およびS102の処理(被探索機器32の処理)、ステップS111およびS113の処理(探索機器21の処理)、および、ステップS131およびS132の処理(被探索機器31の処理)は、図6を参照して説明した処理と同様である。すなわち、1回目の探索において、応答メッセージを先に送信してきた被探索機器32が提示され、ユーザにより、被探索機器32を通信相手としないことが選択される。
【0109】
ステップS114において、探索機器21の位置が移動し、各機器は、図9に示される位置に配置される。
【0110】
ステップS115において、探索機器21は、次に、2台の機器が検出されるように探索を行う。ここで送信されたInquiryパケットは、探索機器21を基準として、より近い位置にある被探索機器31により、ステップS133において、先に受信される。被探索機器31は、探索機器21からの探索に対して、ステップS134において、応答する。
【0111】
被探索機器31からの応答は、ステップS116において、探索機器21により受信される。探索機器21は、ステップS117において、機器2台検出時に、先に、前回の探索により検出された機器と異なる機器が検出された場合の処理を行う。
【0112】
具体的には、図8のステップS89以降の処理が実行され、被探索機器31からの応答を受信したとき、通信制御部61は、機器を検出したと判定し、ステップS90に進む。ステップS90において、機器選択部65は、前回検出された被探索機器32と異なる被探索機器31を検出したと判定し、ステップS91に進み、被探索機器32からの応答を待たずに、被探索機器32をユーザに提示する。
【0113】
なお、ステップS115で送信されたInquiryパケットは、ステップS103において、被探索機器32により受信され、ステップS104において、それに対する応答が行われる。
【0114】
以上のように、前回の探索により検出された機器と異なる機器が、先に検出された場合、他の機器からの応答を待たずに、検出された機器が提示されるようにすることにより、より迅速に、通信相手の候補である機器をユーザに提示することができる。
【0115】
また、探索機器21において受信される電波の強度に基づいてフィルタリングを行い、所定の閾値以上の強度の電波を送信(出射)する機器の中から、選択画面に提示される機器が選択されるようにしてもよい。
【0116】
一般的に、ブルートゥース通信のような近距離無線通信を行うユーザは、対象とする機器に、自分自身の機器を近接させてから通信の開始を指示するため、所定の閾値以上の強度の電波を送信してこない機器を排除することにより、通信相手として選択される可能性の高い機器を、より早い時点で、ユーザに提示することができる。
【0117】
図11は、各機器の他の配置の例を示す図である。
【0118】
図11においては、探索機器21を中心として、外側に示される破線の円により、探索機器21の探索範囲が示されている。また、その内側に示される破線の円により、所定の閾値以上の強度を有する電波が、探索機器21において受信される範囲が示されている。すなわち、図11の状態においては、被探索機器31と被探索機器33から送信される電波の強度は、所定の閾値以上のものとして探索機器21により受信され、被探索機器32から送信される電波の強度は、所定の閾値以下のものとして探索機器21により受信される。
【0119】
また、図11においては、被探索機器31乃至33から被探索機器31に向かう実線矢印の数字が、それぞれの機器から送信される電波の受信強度を表している。具体的には、被探索機器31、被探索機器32、被探索機器33から送信される電波は、それぞれ、「レベル3」、「レベル2」、「レベル4」として探索機器21により受信されることが表されている。
【0120】
探索機器21は、探索により、被探索機器31乃至33を検出したとき、所定の閾値として設定された「レベル3」以上の強度の電波を送信してこない被探索機器32を、ユーザに提示する機器から排除し、被探索機器31または被探索機器33のいずれかを提示する。
【0121】
次に、図12のフローチャートを参照して、図11の各機器により行われる処理について説明する。
【0122】
図12の処理は、送信される電波の強度を検出する処理と、検出された強度に基づいて、提示する機器を選択する処理が付加されている点を除いて、基本的には、図6を参照して説明した処理と同様の処理である。
【0123】
すなわち、機器を探索することが指示されたとき、ステップS151において、探索機器21は、Inquiryパケットをブロードキャストする。ここで行われる機器の探索は、1台の機器のみが検出されるように行われる。
【0124】
探索機器21によりブロードキャストされたInquiryパケットは、探索機器21に対して、最も近い位置にある被探索機器33により、ステップS141において受信される。被探索機器33は、Inquiryパケットを受信したとき、ステップS142に進み、Inquiryパケットに対する応答メッセージを探索機器21に送信する。
【0125】
探索機器21は、ステップS152において、被探索機器33から送信される応答メッセージを受信し、ステップS153に進み、応答メッセージの送信に用いられた電波の強度を検出し、それが、所定の閾値(例えば、「レベル3」)以上である「レベル4」であると認識する。
【0126】
探索機器21は、閾値以上の強度の電波を送信する機器が検出された場合、ステップS154に進み、機器1台検出時の処理を行う。ここでは、図6等を参照して説明した処理と同様に、検出された被探索機器33と、通信を行うか否かを選択させる、図13Aの選択画面が表示部47に表示される。
【0127】
例えば、被探索機器31との通信を希望している場合、ユーザは、図13Aの画面に対して「No」を選択する。
【0128】
なお、ステップS172において、被探索機器31からも、探索に対する応答が行われているが、先に、被探索機器33からの応答が取得されており、それに対する処理が行われているため、被探索機器31からの応答に対する処理(被探索機器31を提示する処理)は、ここでは行われない。また、ステップS182において、被探索機器32からも、探索に対する応答が行われているが、被探索機器32からの応答に用いられている電波は、閾値よりも低い強度のものとして探索機器21により受信されるため、被探索機器32と接続するか否かを選択する選択画面は表示されない。
【0129】
選択画面において、被探索機器33が通信相手として選択されなかった場合、ステップS155に進み、探索機器21は、再度、探索を行う。ここでは、2台の機器が検出されるように探索が行われる。
【0130】
ステップS155においてブロードキャストされたInquiryパケットは、ステップS143において被探索機器33により受信され、ステップS173において被探索機器31により受信され、ステップS183において被探索機器32により受信される。
【0131】
被探索機器32は、ステップS144において、探索に対する応答メッセージを探索機器21に送信する。また、被探索機器31は、ステップS174において、探索に対する応答メッセージを探索機器21に送信する。さらに、被探索機器32は、ステップS184において、探索に対する応答メッセージを探索機器21に送信する。
【0132】
被探索機器33からの応答メッセージは、ステップS156において受信され、ステップS157に進み、その電波の強度が「レベル3」以上であることが認識される。また、被探索機器31からの応答メッセージは、ステップS158において受信され、ステップS159に進み、その電波の強度が「レベル3」以上の、「レベル3」であることが認識される。
【0133】
ステップS155で行われた探索は、2台の機器を検出するように行われているため、被探索機器32から送信される応答メッセージに対する処理は行われない。仮に、被探索機器32からの応答メッセージの方が、被探索機器31等からのものより先に受信された場合であっても、被探索機器32から送信される電波は、その強度が閾値より低いものであるため、被探索機器32と接続するか否かを選択する選択画面は表示されない。この場合の処理については、図15のフローチャートを参照して後述する。
【0134】
ステップS160において、探索機器21は、機器2台検出時の処理を行う。すなわち、探索機器21は、検出機器管理部63により管理されている情報を参照し、第2回目の探索において検出された被探索機器31と被探索機器33のうち、前回の探索のときに通信相手の機器として選択されなかった被探索機器33を排除し、被探索機器31と通信を行うか否かを選択する図13Bの選択画面を表示させる。
【0135】
被探索機器31と通信することを希望している場合、ユーザは、図13Bの画選択面において「Yes」を選択し、被探索機器31を通信相手とすることを指示する。
【0136】
その後、認証処理等の各種の処理が探索機器21と被探索機器31の間で行われ、ブルートゥース通信が確立される。
【0137】
以上のように、探索により検出された機器の中から、既に、通信相手の機器としないことが選択されている機器を排除するとともに、電波の強度が低いため、比較的離れた位置にあることが予想される機器をも排除するようにしたため、通信相手として選択される可能性の高い機器を、迅速に、ユーザに提示することができる。
【0138】
次に、図14のフローチャートを参照して、図12の探索機器21の処理の詳細について説明する。図14の処理は、電波の受信強度が機器の選択において用いられる点を除いて、図8のフローチャートを参照して説明した処理と同様の処理である。
【0139】
すなわち、ステップS201において、通信制御部61は、1台の機器のみが検出されるように探索を行う。ステップS202において、受信強度検出部64は、探索に対して応答してきた機器からの、ブルートゥースモジュール49における電波の受信強度を検出する。また、受信強度検出部64は、ステップS203において、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器があるか否かを判定し、そのような機器がないと判定した場合、ステップS204に進み、探索失敗とした後、処理を終了させる。
【0140】
なお、ステップS203において、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器がないと判定された場合に、すぐに、探索失敗に遷移されるとすると、複数台の機器が検出され、偶然、検出された機器の送信電波強度が弱いだけで、処理が終了されてしまう。従って、例えば、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器が検出されなかった場合、探索対象の機器の数が1だけインクリメントされ、再度探索が行われるようにしてもよい。また、探索により、所定の閾値以上の強度の電波を送信し、かつ、前回検出された機器以外の機器が検出されるまで、或いは、新しい機器が見つからなくなるまで、探索が繰り返し実行されるようにしてもよい。
【0141】
一方、受信強度検出部64は、ステップS203において、閾値以上の強度の電波を送信する機器があると判定した場合、ステップS205に進む。ステップS205乃至S208の処理は、図8のステップS84乃至S87の処理と同様の処理である。すなわち、ステップS205において、機器選択部65は、検出した機器を通信相手として選択するか否かを選択する選択画面を表示部47に表示させる。例えば、最も近い位置に存在する被探索機器33が検出された場合、上述した図13Aの画面が表示部47に表示される。
【0142】
ステップS206において、選択画面に対して、そこに提示される機器が、通信を希望する機器であるとして選択された場合、機器選択部65は、ステップS207に進み、探索成功とした後、処理を終了させる。一方、ステップS206において、選択画面に提示される機器が、通信を希望する機器でないとして選択された場合、機器選択部65は、再度、探索を行うことを通信制御部61に指示する。
【0143】
なお、通信相手の機器でないとして選択された機器の識別情報を含む機器情報は、ステップS208において、検出機器管理部63により保存される。
【0144】
ステップS209において、通信制御部61は、2台の機器が検出されるように探索を行う。受信強度検出部64は、ステップS209で行われた探索に対する応答に用いられる電波の強度を検出し、ステップS210において、検出された機器の中に、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器があるか否かを判定する。
【0145】
受信強度検出部64は、ステップS210において、閾値以上の強度の電波を送信する機器がないと判定した場合、ステップS204に進み、探索失敗とした後、処理を終了させ、一方、閾値以上の強度の電波を送信する機器があると判定した場合、ステップS211に進む。なお、この場合においても、探索失敗に遷移され、その後、処理が終了されるのではなく、探索対象の機器の数が1だけインクリメントされ、再度探索が行われるようにしてもよい。また、探索により、所定の閾値以上の強度の電波を送信し、かつ、前回検出された機器以外の機器が検出されるまで、或いは、新しい機器が見つからなくなるまで、探索が繰り返し実行されるようにしてもよい。
【0146】
ステップS211において、機器選択部65は、検出機器管理部63により管理されている情報を参照し、今回の探索(ステップS208で行われる探索)により検出された機器が、前回の探索(ステップS201で行われる探索)により検出された機器と異なる機器であるか否かを判定し、同じ機器であると判定した場合、ステップS208に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0147】
一方、機器選択部65は、ステップS211において、今回の探索により検出された機器が、前回の探索により検出された機器と異なる機器であると判定した場合、ステップS212に進み、その機器と通信を行うか否かを選択する選択画面を表示する。例えば、通信相手でないとして選択された被探索機器33と異なる機器であり、かつ、閾値以上の強度の電波を送信する機器である被探索機器31が、2回目の探索により検出された場合、表示部47には、図13Bの選択画面が表示される。
【0148】
その後、ステップS206以降の処理が実行され、図13Bの選択画面において、被探索機器31を通信相手とすることが選択された場合、ステップS207に進み、探索成功とされた後、処理が終了される。
【0149】
次に、図15のフローチャートを参照して、図11の各機器により行われる他の処理について説明する。
【0150】
図15の処理は、図12の処理と同様の処理であり、第2回目の探索に対して、被探索機器31よりも、被探索機器33から先に応答が行われている点が異なる。例えば、機器の近傍にある反射物や、機器のブルートゥースモジュールの特性によっては、このように、探索機器21から離れた位置にある、被探索機器33により、探索に対する応答が先に行われる場合がある。
【0151】
図15のステップS221乃至S224の処理(被探索機器33の処理)、ステップS231乃至S237の処理(探索機器21の処理)、ステップS251乃至S253の処理(被探索機器31の処理)、および、ステップS261乃至S263の処理(被探索機器32の処理)は、図12を参照して説明した処理と同様である。
【0152】
すなわち、1回目の探索において、探索機器21に対して応答メッセージを最も先に送信してくる被探索機器33がユーザに提示され、その選択画面において、被探索機器33と通信を行わないことが選択される。
【0153】
ステップS264において、被探索機器32は、2回目の探索に対して応答する。この応答は、ステップS238において、探索機器21により受信され、ステップS239に進み、その受信強度が、閾値の強度(「レベル3」)以上でない(「レベル3」未満である)と判定される。図11に示されるように、被探索機器32は、閾値以上の受信強度が得られる範囲の外に存在する。
【0154】
従って、被探索機器32との間で通信を行うか否かを選択する選択画面は表示されない。
【0155】
一方、被探索機器31は、ステップS254において、2回目の探索に対して応答する。この応答は、ステップS240において、探索機器21により受信され、ステップS241に進み、その受信強度が、閾値の強度以上であると判定される。
【0156】
探索機器21は、ステップS242において、機器2台検出時の処理を行う。すなわち、探索機器21は、検出機器管理部63により管理されている情報を参照し、2回目の探索により検出された被探索機器31乃至33のうち、前回の探索のときに、通信相手として選択されなかった被探索機器33と、閾値以上の強度の電波を送信してこない被探索機器32を排除し、被探索機器31と通信を行うか否かを選択する図13Bの選択画面を表示させる。
【0157】
以上においては、複数の機器が探索により検出された場合、最先に、探索に応答してきた機器(既に、通信相手としないことが選択された機器、および、閾値以上の電波を送信してこない機器を除く)がユーザに提示されるとしたが、最も強度の高い電波を送信する機器が、優先的に、ユーザに提示されるようにしてもよい。
【0158】
また、機器の種別(パーソナルコンピュータ、PDAなどのカテゴリ)に応じて、それぞれの機器に割り当てられている優先度に基づいて、優先的に提示される機器が選択されるようにしてもよい。このように、提示する機器の選択は、各種の情報に基づいて行われるようにすることもできる。
【0159】
以上においては、探索により検出された機器の中から、その前の探索により検出され、通信相手の機器として選択されなかった機器と、閾値以上の強度の電波を送信してこない機器が、選択画面に提示される機器から排除されるとしたが、そのように排除された機器をリボケーションリストに登録しておき、そのリストに登録されている機器が、全て、選択画面に提示する機器から排除されるようにしてもよい。
【0160】
図16は、各機器の配置の例を示す図である。
【0161】
図16の例においては、被探索機器31乃至33のうち、探索機器21に対して、被探索機器31が最も近い位置にあり、次に、被探索機器32が近い位置にあるとされている。また、探索機器21に対して、被探索機器33が、最も遠い位置にあるとされている。
【0162】
図16においては、探索機器21により、リボケーションリストが管理されている。従って、一連の探索処理においてリボケーションリストに登録された機器は、繰り返し行われる探索により再度検出された場合であっても、選択画面に提示される機器からは排除される。
【0163】
次に、図17および図18のフローチャートを参照して、図16の各機器により行われる処理について説明する。
【0164】
ステップS291において、探索機器21は、Inquiryパケットをブロードキャストし、探索を行う。ここで行われる探索は、1台の機器のみが検出されるように行われる。
【0165】
探索機器21によりブロードキャストされたInquiryパケットは、探索機器21を基準として、最も近い位置にある被探索機器31により、ステップS311において受信され、それに対する応答がステップS312において行われる。
【0166】
被探索機器31により行われた応答は、ステップS292において、探索機器21により受信され、ステップS293に進み、機器1台検出時の処理が行われる。すなわち、被探索機器31を通信相手とするか否かを選択さする、図19Aの選択画面が表示部47に表示される。
【0167】
また、探索機器21は、表示した選択画面において、被探索機器31を通信相手とすることが選択されなかった場合、被探索機器31の機器情報をリボケーションリストに登録する。例えば、リボケーションリストには、通信相手として選択されなかった機器のブルートゥースデバイス名、および、ブルートゥースアドレス等の情報が登録される。
【0168】
図20Aは、リボケーションリストの例を示す図である。
【0169】
例えば、被探索機器31が通信相手として選択されなかった場合、図20Aに示されるように、被探索機器31のブルートゥースデバイス名「機器31」と、ブルートゥースアドレス「XXXXXX」がリボケーションリストに登録される。
【0170】
なお、ステップS291において送信されたInquiryパケットは、ステップS271において被探索機器32により受信され、それに対する応答がステップS272において行われている。同様に、ステップS291において送信されたInquiryパケットは、ステップS331において被探索機器33により受信され、それに対する応答がステップS332において行われている。いずれの応答に対する処理も、ここでは行われない。
【0171】
探索機器21は、ステップS294において、2台の機器が検出されるように探索を行う。
【0172】
探索機器21によりブロードキャストされたInquiryパケットは、ステップS313において被探索機器31により受信され、ステップS273において被探索機器32により受信され、ステップS333において、被探索機器33により受信される。
【0173】
被探索機器31は、ステップS314において、応答メッセージを探索機器21に送信する。また、被探索機器32は、ステップS274において、応答メッセージを探索機器21に送信する。
【0174】
被探索機器31からの応答メッセージ、および、被探索機器32からの応答メッセージは、ステップS295およびS296において、それぞれ探索機器21により受信される。なお、ステップS334において行われる、被探索機器33からの応答に対する処理は、ここでは行われない。
【0175】
ステップS297において、探索機器21は、機器2台検出時の処理を行う。探索機器21は、リスト管理部62により管理されているリボケーションリストの情報を参照し、第2回目の探索により検出された被探索機器31と被探索機器32のうち、前回の探索のときに、通信相手として選択されなかった被探索機器31を排除し、被探索機器32と通信を行うか否かを選択する図19Bの選択画面を表示させる。
【0176】
例えば、被探索機器33と通信を行うことを希望している場合、ユーザは、図19Bの画面において、被探索機器32を通信相手としないことを指示する。これに応じて、探索機器21は、被探索機器32の機器情報をリボケーションリストに登録する。
【0177】
図20Bは、図20Aのリボケーションリストに対して、被探索機器32のブルートゥースデバイス名と、ブルートゥースアドレスが追加された場合のリボケーションリストの例を示す図である。
【0178】
図20Bの例においては、被探索機器32のブルートゥースデバイス名「機器32」と、ブルートゥースアドレス「YYYYYY」が、図20Aのリボケーションリストに追加登録されている。
【0179】
これにより、それ以降の探索において、再度、被探索機器31と被探索機器32が検出された場合であっても、それらの機器は、ユーザに提示する機器の選択において排除される。
【0180】
探索機器21は、ステップS298において、さらに、探索を行う。ここで行われる探索は、前回の探索対象の台数(2台)に1だけインクリメントした、3台の機器が検出されるように行われる。
【0181】
これまでの探索のときと同様に、被探索機器31は、探索機器21からの探索をステップS315において受信し、ステップS316に進み、それに対して応答する。また、被探索機器32は、探索機器21からの探索をステップS275において受信し、ステップS276に進み、それに対して応答する。さらに、被探索機器33は、探索機器21からの探索をステップS335において受信し、ステップS336に進み、それに対して応答する。
【0182】
探索機器21は、被探索機器31からの応答、被探索機器32からの応答、および、被探索機器33からの応答を、ステップS299乃至S301においてそれぞれ受信し、ステップS302に進み、機器3台検出時の処理を行う。すなわち、探索機器21は、リボケーションリストの情報を参照し、第3回目の探索(ステップS298で行われた探索)により検出された被探索機器31乃至33のうち、前回の探索(ステップS294で行われた探索)のときに、通信相手として選択されなかった被探索機器32、および、その前の探索(ステップS291で行われた探索)のときに、通信相手として選択されなかった被探索機器31を排除し、被探索機器33と通信を行うか否かを選択する図19Cの選択画面を表示させる。
【0183】
例えば、被探索機器33と通信を行うことを希望している場合、ユーザは、図19Cの画面において、被探索機器33を通信相手とすることを指示する。その後、探索機器21と被探索機器33との間で、ブルートゥース通信が確立される。
【0184】
このように、リボケーションリストに登録されている情報に基づいて、通信相手としないことが既に選択されている機器が、全て、探索により検出された機器から排除されるようにしたため、通信相手の機器として選択される可能性の高い機器を、ユーザに提示することができる。
【0185】
なお、上述したようにしてリボケーションリストに登録された機器情報は、例えば、一連の探索処理(探索の開始が指示されてから、機器が選択されるまで、或いは、探索の終了が指示されるまでの一連の処理)の開始時、或いは、終了時に初期化される。
【0186】
これにより、リボケーションリストに1度登録された機器であっても、登録されている情報をユーザが削除するなどの操作をすることなく、次の一連の探索処理において、その機器との間で、通信を行うことができる。
【0187】
次に、図21のフローチャートを参照して、図17および図18の探索機器21の処理の詳細について説明する。図21の処理は、リボケーションリストが管理される点を除いて、基本的には、図8を参照して説明した処理と同様の処理である。
【0188】
ステップS351において、機器選択部65は、探索の検出対象とする機器の台数を表す変数nの値に1を設定するとともに、リスト管理部62により管理されているリボケーションリストを初期化する。機器選択部65により設定された変数nの値は、通信制御部61に通知される。
【0189】
なお、変数nの値は、探索が行われる毎に1ずつインクリメントされる。
【0190】
通信制御部61は、ステップS352において、機器選択部65から通知される値に基づいて、n台の機器が検出されるように探索を行う。例えば、一連の処理が開始された直後に行われる探索においては、1台の機器のみが検出されるように探索が行われる。
【0191】
通信制御部61は、ステップS353において、機器を検出したか否かを判定し、機器からの応答がないため、機器を検出していないと判定した場合、ステップS354に進み、探索失敗とした後、処理を終了させる。
【0192】
一方、通信制御部61は、ステップS353において、機器を検出したと判定した場合、ステップS355に進む。機器選択部65は、ステップS355において、リスト管理部62により管理されているリボケーションリストの情報を参照し、検出された機器の中から、リストに登録されている機器を排除する。
【0193】
ステップS355において、機器選択部65は、探索により検出された機器の中に、通信相手として選択される候補の機器があるか否かを判定する。例えば、検出された機器の全てが、リボケーションリストに登録されている機器である場合、ステップS355において、候補となる機器がないと判定され、ステップS354に進み、登録失敗とされた後、処理が終了される。
【0194】
一方、ステップS356において、検出された機器の中に、リボケーションリストに登録されていない機器があると判定した場合、機器選択部65は、ステップS357に進み、残っている機器、すなわち、リボケーションリストに登録されている機器とは異なる機器を通信相手とするか否かを選択する選択画面を表示させる。
【0195】
例えば、図16の被探索機器31がリボケーションリストに登録されていない場合、上述した図19Aの画面が表示部47に表示される。
【0196】
ステップS358において、機器選択部65は、入力検出部67からの出力に基づいて、ステップS357で提示した機器が、通信を希望する機器として選択されたか否かを判定する。機器選択部65は、ステップS358において、例えば、図19Aの画面に対して、被探索機器31を通信相手にすることが選択されたと判定した場合、ステップS359に進み、探索成功とした後、処理を終了させる。
【0197】
一方、ステップS358において、選択画面に提示した機器を、通信相手としないことが選択されたと判定した場合、機器選択部65は、ステップS360に進み、リスト管理部62を制御し、通信相手としないことが選択された機器の機器情報をリボケーションリストに登録させる。
【0198】
例えば、図19Aの画面において、被探索機器31を、通信相手としないことが選択された場合、図20Aのリボケーションリストが作成される。
【0199】
ステップS361において、機器選択部65は、変数nを1だけインクリメントする。これにより、次に行われる探索は、直前に行われた探索と較べて、1台だけ多い数の機器を対象として行われる。
【0200】
ステップS362において、機器選択部65は、通信相手として選択される可能性のある、通信相手の候補となる機器があるか否かを判定する。
【0201】
機器選択部65は、ステップS362において、通信相手の候補となる機器があると判定した場合、ステップS357に戻り、それ以降の処理を実行する。探索により、例えば、リボケーションリストに登録されていない複数の機器が同時に検出された場合、ステップS362において、候補となる機器があると判定される。
【0202】
一方、機器選択部65は、ステップS362において、候補となる機器がないと判定した場合、ステップS352に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0203】
以上のように、通信相手の機器として選択されなかった機器をリボケーションリストに登録しておき、リストに登録されている全ての機器を、提示する機器から排除することにより、通信相手の機器として選択される可能性の高い機器を、迅速に、ユーザに提示することができる。
【0204】
次に、図22のフローチャートを参照して、探索機器21の探索処理について説明する。
【0205】
図22の処理は、図21を参照して説明した処理に、所定の閾値以上の電波を送信してこない機器を、提示する機器から排除する処理(図11等を参照して説明した処理)が付加されたものである。
【0206】
すなわち、ステップS371およびS372の処理は、図21のステップS351およびS352の処理と同様であり、ステップS373において、受信強度検出部64は、探索により検出された機器から送信される電波の受信強度を検出する。また、受信強度検出部64は、ステップS374において、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器があるか否かを判定し、そのような機器がないと判定した場合、ステップS375に進み、探索失敗とした後、処理を終了させる。なお、この場合においても、探索失敗に遷移され、その後、処理が終了されるのではなく、探索対象の機器の数が1だけインクリメントされ、再度探索が行われるようにしてもよい。また、探索により、所定の閾値以上の強度の電波を送信し、かつ、前回検出された機器以外の機器が検出されるまで、或いは、新しい機器が見つからなくなるまで、探索が繰り返し実行されるようにしてもよい。
【0207】
一方、受信強度検出部64は、ステップS374において、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器があると判定した場合、ステップS376に進む。
【0208】
ステップS376において、機器選択部65は、探索により検出された機器の中から、リボケーションリストに登録されている機器、および、閾値以上の強度の電波を送信してこない機器を排除する。これにより、既に、通信相手の機器でないとして選択された機器、および、比較的、探索機器21から離れた位置にある機器を、ユーザに提示する機器から排除し、残っている機器、すなわち、通信相手の機器として選択される可能性の高い機器を、ユーザに提示することができる。
【0209】
これ以降のステップS377乃至S383の処理は、図21のステップS356乃至S362の処理と同様であるため、その説明は省略する。
【0210】
次に、図23および図24のフローチャートを参照して、探索機器21の他の探索処理について説明する。
【0211】
図23および図24の処理においては、探索により1台の機器が検出される毎に、その機器が、リボケーションリストに登録されている機器であるか否かが判定され、登録されていない機器に関しては、その都度、通信相手として選択するか否かを選択する選択画面がユーザに提示される。
【0212】
図21や図22を参照して説明した処理においては、仮に、ユーザが通信相手とすることを希望する機器が、最先に検出された場合であっても、n台の機器が検出されるまで、その後の処理は行われず、待機されることになるが、この場合に比較して、検出された機器毎に提示できるようにすることにより、より迅速に、探索処理を終了させることができる。
【0213】
図23および図24の処理は、図21の処理と基本的には同様の処理である。ステップS391において、機器選択部65は、変数nの値に1を設定するとともに、リボケーションリストを初期化する。機器選択部65により設定された値に基づいて、n台の機器が検出されるように、ステップS392において探索が開始される。
【0214】
通信制御部61は、ステップS393において、機器からのレスポンス(探索に対する応答)を受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合、ステップS394に進み、タイムアウトか否か、すなわち、探索を開始してから所定時間経過したか否かを判定する。
【0215】
通信制御部61は、ステップS394において、タイムアウトすると判定した場合、ステップS397に進み、探索失敗とした後、処理を終了させ、一方、タイムアウトしないと判定した場合、ステップS393に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0216】
ステップS393において、通信制御部61は、レスポンスを受信したと判定した場合、ステップS395に進む。機器選択部65は、ステップS395において、リスト管理部62により管理されているリボケーションリストの情報を参照し、検出された機器が、リボケーションリストに登録されている機器であるか否かを判定する。
【0217】
機器選択部65は、ステップS395において、検出された機器が、リボケーションリストに登録されている機器であると判定した場合、ステップS396に進み、n台の機器を全て検出したか否かを判定する。機器選択部65は、ステップS396において、n台の機器を全て検出していないと判定した場合、ステップS393に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行し、一方、n台の機器を全て検出したと判定した場合、ステップS397に進み、探索失敗とした後、処理を終了させる。
【0218】
機器選択部65は、ステップS395において、検出された機器が、リボケーションリストに登録されていない機器であると判定した場合、ステップS398に進み、その機器の選択画面を表示させる。例えば、図16の被探索機器31が検出され、被探索機器31が、リボケーションリストに登録されていない機器であるとして判定された直後に、上述した図19Aの画面が表示部47に表示される。
【0219】
例えば、被探索機器31と通信を行うことを希望していた場合、ユーザは、図19Aの画面において、通信相手として被探索機器31を選択する。従って、n台の機器を探索するまで待機し、検出された機器の中から、提示する機器を選択する場合に較べて、より迅速に、探索処理を終了させることができる。
【0220】
ステップS399乃至S402の処理は、図21のステップS357乃至S360の処理と同様の処理である。すなわち、ステップS399において、提示した機器が、通信を希望する機器として選択されたか否かが判定され、通信を希望する機器として選択されたと判定された場合、ステップS400に進み、探索成功とされた後、処理が終了される。
【0221】
一方、ステップS399において、選択画面に提示した機器が、通信を希望する機器として選択されなかったと判定された場合、ステップS401において、リボケーションリストに、その機器の情報が追加される。その後、ステップS402において、変数nの値が1だけインクリメントされ、ステップS392以降の処理が繰り返し実行される。
【0222】
次に、図25および図26のフローチャートを参照して、探索機器21のさらに他の探索処理について説明する。
【0223】
図25および図26の処理は、図23および図24を参照して説明した処理に、図11等を参照して説明した、閾値以上の電波を送信してこない機器を、提示する機器から排除する処理が付加されたものである。
【0224】
すなわち、ステップS411乃至S417の処理は、図23のステップS391乃至S397の処理と同様であり、ステップS418において、受信強度検出部64は、探索により検出された機器から送信される電波の受信強度を検出する。また、受信強度検出部64は、ステップS419において、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器があるか否かを判定し、そのような機器がないと判定した場合、ステップS413に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。なお、閾値以上の強度の電波を送信する機器がない場合、ステップS413以降の処理が行われるのではなく、探索対象の機器の数が1だけインクリメントされ、再度探索が行われるようにしてもよい。また、探索により、所定の閾値以上の強度の電波を送信し、かつ、前回検出された機器以外の機器が検出されるまで、或いは、新しい機器が見つからなくなるまで、探索が繰り返し実行されるようにしてもよい。
【0225】
一方、受信強度検出部64は、ステップS419において、閾値以上の強度の電波を送信する機器があると判定した場合、ステップS420に進む。
【0226】
ステップS420乃至S424の処理は、図24のステップS398乃至S402の処理と同様である。すなわち、ステップS420において、リボケーションリストに登録されておらず、かつ、閾値以上の強度の電波を送信する機器の選択画面が表示される。ステップS421において、選択画面により提示された機器が、通信相手として選択されたと判定された場合、ステップS422に進み、探索成功とされた後、処理が終了される。
【0227】
一方、ステップS421において、選択画面に提示された機器が、通信を希望する機器として選択されなかったと判定された場合、ステップS423において、リボケーションリストに機器情報が追加され、ステップS424において、変数nの値が1だけインクリメントされた後、ステップS412以降の処理が繰り返し実行される。
【0228】
以上の処理により、既に、通信相手の機器でないとして選択されている全ての機器、および、比較的、探索機器21から離れた位置にある機器を、ユーザに提示する機器から排除し、残っている機器、すなわち、通信相手の機器として選択される可能性の高い機器を、ユーザに提示することができる。
【0229】
以上においては、一連の探索処理において探索が複数回行われる場合、それぞれの探索範囲は、常に同一であるとしたが、例えば、図27に示されるように、第1回目の探索範囲は、探索機器21の位置を基準として半径数十センチの範囲内で行われ、第2回目以降の探索は、それより広い範囲で行われるようにしてもよい。
【0230】
この場合、探索部61Aは、ブルートゥースモジュール49の出力を制御し、探索の回数に応じて探索範囲を切り替える。
【0231】
これにより、第1回目の探索においては、探索範囲を制限し、候補として検出される機器の数を減らすことができる。上述したように、ブルートゥース通信などの近距離無線通信においては、ユーザは、通信を開始させるとき、接続対象とする機器の近傍に、自分自身の機器を載置することが多いため、このように、探索範囲を制限することにより、通信相手として選択される可能性の高い機器のみを検出することができる。
【0232】
また、第1回目の探索により検出された機器をユーザに提示し、その機器を通信相手とするか否かを選択させている最中に、第2回目の探索が行われるようにしてもよい。これにより、探索に要する時間を短縮することができる。
【0233】
以上においては、ブルートゥース通信における探索の場合について説明したが、ブルートゥース通信以外の各種の無線通信に、本発明は適用することができる。例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,802.11b、などの無線LAN(Local Area Network)、或いは、赤外線通信などに、本発明は適用することができる。
【0234】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0235】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0236】
この記録媒体は、図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク51(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク52(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク53(MD(登録商標)(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ54などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM42や、記憶部48に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0237】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0238】
【発明の効果】
本発明によれば、探索により検出された機器との間で、通信を行うことができる。
【0239】
また、本発明によれば、その探索を、効率的に行うことができる。
【0240】
さらに、本発明によれば、効率的に、かつ、迅速に、ユーザは、通信相手とする機器を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】機器の配置の例を示す図である。
【図2】図1の各機器間で行われる、従来の探索処理について説明するフローチャートである。
【図3】各機器の配置の例を示す図である。
【図4】探索機器の構成例を示すブロック図である。
【図5】探索機器の機能構成例を示すブロック図である。
【図6】図3の各機器により行われる処理について説明するフローチャートである。
【図7】表示部に表示される画面の例を示す図である。
【図8】探索機器の処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図9】各機器の配置の例を示す図である。
【図10】図9の各機器により行われる処理について説明するフローチャートである。
【図11】各機器の配置の例を示す図である。
【図12】図11の各機器により行われる処理について説明するフローチャートである。
【図13】表示部に表示される画面の例を示す図である。
【図14】探索機器の処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図15】図11の各機器間により行われる他の処理について説明するフローチャートである。
【図16】各機器の配置の例を示す図である。
【図17】図16の各機器により行われる処理について説明するフローチャートである。
【図18】図16の各機器により行われる処理について説明する、図17に続くフローチャートである。
【図19】表示部に表示される画面の例を示す図である。
【図20】リボケーションリストの例を示す図である。
【図21】探索機器の処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図22】探索機器の他の探索処理について説明するフローチャートである。
【図23】探索機器のさらに他の探索処理について説明するフローチャートである。
【図24】探索機器のさらに他の探索処理について説明する、図23に続くフローチャートである。
【図25】探索機器の探索処理について説明するフローチャートである。
【図26】探索機器の探索処理について説明する、図25に続くフローチャートである。
【図27】探索範囲の切り替えを示す図である。
【符号の説明】
61 通信制御部, 61A 探索部, 62 リスト管理部, 63 検出機器管理部, 64 受信強度検出部, 65 機器選択部, 66 表示制御部, 67 入力検出部

Claims (11)

  1. 電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索手段と、
    前記探索手段により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御手段と、
    前記表示制御手段により表示された前記第1の選択画面において、前記第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、前記第1の機器の識別情報を記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記探索手段は、前記第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、再度、探索を行い、
    前記表示制御手段は、再度行われた探索により検出された機器の中から、前記記憶手段により記憶されている前記識別情報に基づいて前記第1の機器を排除し、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面を表示させる
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1の選択画面において前記第1の機器が通信相手として選択された場合、または、前記第2の選択画面において前記第2の機器が通信相手として選択された場合、前記第1の機器または前記第2の機器を通信相手として、無線通信を行う通信制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記探索手段により行われる探索により、複数の機器が同時に検出された場合、
    前記表示制御手段は、前記複数の機器のうちの1つを、前記第1または第2の機器として前記第1または第2の選択画面を表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記探索手段により行われる探索により、複数の機器が同時に検出された場合、
    前記表示制御手段は、前記複数の機器のうちの最先に検出された機器を、前記第1または第2の機器として前記第1または第2の選択画面を表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 探索により検出された機器から送信される電波の、前記通信装置における受信強度を検出する検出手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づいて、所定の閾値以上の強度の電波を送信する機器を、前記第1または第2の機器として前記第1または第2の選択画面を表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載に通信装置。
  6. 前記探索手段により行われる探索により、複数の機器が同時に検出された場合、
    前記表示制御手段は、前記検出手段による前記検出結果に基づいて、前記複数の機器のうちの最も強度の高い電波を送信する機器を、前記第1または第2の機器として前記第1または第2の選択画面を表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記記憶手段は、通信相手として選択されなかった、全ての機器の前記識別情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載に通信装置。
  8. 前記探索手段は、第1回目の探索のときの探索範囲よりも、第2回目以降の探索のときの探索範囲の方が広くなるように、探索範囲を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載に通信装置。
  9. 電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索ステップと、
    前記探索ステップの処理により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示された前記第1の選択画面において、前記第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、前記第1の機器の識別情報を記憶する記憶ステップと
    を含み、
    前記第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、前記探索ステップの処理により、再度、探索が行われ、
    再度行われた探索により検出された機器の中から、前記記憶ステップの処理により記憶されている前記識別情報に基づいて、前記表示制御ステップの処理により前記第1の機器が排除され、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面が表示される
    ことを特徴とする通信方法。
  10. 電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索ステップと、
    前記探索ステップの処理により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示された前記第1の選択画面において、前記第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、前記第1の機器の識別情報を記憶する記憶ステップと
    を含み、
    前記第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、前記探索ステップの処理により、再度、探索が行われ、
    再度行われた探索により検出された機器の中から、前記記憶ステップの処理により記憶されている前記識別情報に基づいて、前記表示制御ステップの処理により前記第1の機器が排除され、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面が表示される
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  11. 電波到達範囲内に存在する機器を無線通信により探索する探索ステップと、
    前記探索ステップの処理により探索された第1の機器を、通信相手とするか否かを選択する第1の選択画面を表示させる表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示された前記第1の選択画面において、前記第1の機器が自分自身の通信相手として選択されなかった場合、前記第1の機器の識別情報を記憶する記憶ステップと
    を含み、
    前記第1の機器が通信相手として選択されなかった場合、前記探索ステップの処理により、再度、探索が行われ、
    再度行われた探索により検出された機器の中から、前記記憶ステップの処理により記憶されている前記識別情報に基づいて、前記表示制御ステップの処理により前記第1の機器が排除され、再度行われた探索により検出された第2の機器を通信相手とするか否かを選択する第2の選択画面が表示される
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラム。
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