JP3829196B2 - 情報提供システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、急病、火災、不法侵入等の緊急時に管理センタに緊急通報を行い、管理センタが緊急通報宅の状況を確認する情報提供システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高齢者或いは障害者宅に設置し、例えば、急病、火災、不法侵入等の緊急時に、管理センタに緊急通報させる場合、高齢者或いは障害者にあっては、複雑な機械操作は不得手なものであることを考慮する必要がある。従来、緊急ボタンを操作するだけで管理センタに通報される緊急通報装置が知られているが、管理センタでは緊急通報の内容までは把握できないため、通報者宅への電話連絡やヘルパー等の協力員による通報者の安否確認作業が必要となり、迅速な対処が不可能であった。
【0003】
従来、テレビジョンカメラと、このテレビジョンカメラからの映像情報を記憶する映像メモリと、この映像メモリから読み出された映像信号を電話回線を介して伝送するための信号に変調する変調回路と、電話回線を介して伝送されてきたコマンド情報を受信する受信回路と、この受信回路で受信されたコマンド情報に基いてテレビジョンカメラ、映像メモリ及び変調回路をコントロールする制御回路とを備えたセキュリティシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、通信回線を介して電子カメラ及びクライアントに接続され、電子カメラを遠隔制御すると共に電子カメラによって撮影された画像をクライアントに送信するためのサーバを備えた遠隔撮影システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
これとは別に、インターネットラジオ局から配信される各種コンテンツ番組を受信し、ラジオ番組や情報表示を楽しむことのできるインターネットラジオ端末が知られているが、インターネットラジオ端末は配信されるコンテンツを受信する機能のみのもので、他の機能は付加されていない。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−28999号公報(特許請求の範囲、図1)
【特許文献2】
特開2001−157105公報(特許請求の範囲、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、機械操作の不得手な高齢者や障害者等が、急病、火災、不法侵入等の緊急時に緊急通報を行う場合に、簡単に操作することができ、緊急通報を受けた管理センタが、通報者宅の状況を容易に確認することができ、消防署・警察等への通報が迅速に実施できる情報提供システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る情報提供システムは、通信回線を介して管理センタに接続された情報提供装置を含むものであって、上記課題を解決するために、前記情報提供装置は、専用操作端末との無線通信を行う無線受信部と、利用者宅内を撮影する監視カメラと、マイク及びスピーカよりなる通話手段と、前記通信回線を通じて前記管理センタとの間で情報の送受信を行う送受信部と、緊急通報信号に応じて前記送受信部を介して前記管理センタに緊急通報し、前記監視カメラで撮影した映像を前記管理センタに送信すると共に前記通話手段により前記管理センタと前記利用者とを通話状態とする制御部とを備え、前記専用操作端末は緊急通報ボタンを備え、前記緊急通報ボタンへの操作に応じて前記緊急通報信号を前記情報提供装置の前記制御部に入力する構成とし、前記管理センタは、前記情報提供装置から送信される緊急通報情報に応じて、前記情報提供装置から送信される前記監視カメラで撮影される映像情報を取り込むと共に、前記通話手段により前記利用者とを通話状態とし、センタ係員による通報済の入力がなされたか否かを判別し、前記通報済が入力がなされたと判別された場合に前記情報提供装置に通報済を送信するものであり、前記情報提供装置の制御部は、前記通報済が受信されるまで、前記管理センタとの通話状態を維持することを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る情報提供システムは、請求項1に係る情報提供システムにおいて、前記通信回線がインターネットであり、前記送受信部は、前記インターネットを通じて配信局から配信されるコンテンツを受信する受信部を兼ね、前記情報提供装置が受信したコンテンツを前記スピーカから音声出力するインターネットラジオ端末であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システムの要部ブロック図である。情報提供システムは、インターネットラジオ端末を兼ねる情報提供装置1が、例えば、インターネット2で構成された通信回線を介して各種コンテンツを配信するインターネットラジオ局3および利用者を管理する管理センタ4と接続されて構成されている。
【0011】
情報提供装置1は、インターネットラジオ局3から配信される各種コンテンツ情報の受信及び管理センタ4との情報の送受を行う送受信部5、複数あるインターネットラジオ局3(図1では代表して1つのみ図示)のうちから好みの局の選定を行うための選局ボタン6及び選局部7、文字情報等の表示を行うための表示パネル8及び表示ドライバ9、専用操作端末10との通信を行う無線受信部11、ラジオ放送等のコンテンツ情報の音声出力及び管理センタ3との通話時の音声出力を行うスピーカ12、管理センタ3との通話時の音声入力を行うマイク13、スピーカ12への音声出力制御及びマイク13からの音声入力制御を行う音声制御部14、緊急時に利用者に通報のための押しボタン操作を行わせるための緊急通報ボタン15、緊急通報ボタン15のボタン操作に応じて緊急通報信号を発生する緊急ボタンI/F(緊急通報信号発生部)16、利用者或いは利用者宅を撮影する監視カメラ17及び監視カメラ17で撮影した映像を映像信号に変換して入力する監視カメラI/F18を備えている。なお、監視カメラ17の設置箇所は、例えば、図示しない情報提供装置1の筐体上面とし、撮影方向は前方とする。この場合、利用者がマイクで音声入力すると、利用者の顔映像が監視カメラ17に撮影され、テレビ電話のように音声と顔映像が送信先の管理センタ4に送られる。
【0012】
また、情報提供装置1は、これら各要素の制御を行う制御部19を備える。制御部19は、利用者の緊急通報ボタン15の操作による緊急通報信号に応じて、送受信部5を介して管理センタ4に緊急通報し、監視カメラ17で撮影した映像を管理センタ4に送信すると共に通話手段(スピーカ12及びマイク13)により管理センタ4と利用者とを通話状態とする。また、通常、情報提供装置1は、選局ボタン6により好みのインターネットラジオ局3から配信される各種コンテンツ番組を受信し、利用者はラジオ放送や情報表示を楽しむ。
【0013】
管理センタ4には、図示しない管理装置が設置され、管理装置によってインターネット2を介する情報提供装置1の管理が実質的に行われる。管理装置は、例えば、パソコンで構成される。また、管理装置にはマイクとスピーカが接続され、インターネット2を介して情報提供装置1と通話する。
【0014】
以上のように構成された情報提供システムにおける、情報提供装置1の制御部(以下、単に制御部という)19による緊急通報時の処理について説明する。図2は、情報提供装置1の制御部が実行する緊急通報時の処理(緊急通報処理)を示すフローチャートである。また、図3は、管理センタ4の管理装置が実行する緊急通報時の処理(緊急通報処理)を示すフローチャートである。
【0015】
情報提供装置1の制御部は、緊急通報処理を開始すると、緊急通報信号の入力があるか否かを判別する(ステップS01)。制御部は、緊急通報信号の入力がなければ、緊急通報処理を終了する。即ち、緊急通報信号の入力がない場合には、当該緊急通報処理は実質的に行われない。
【0016】
一方、例えば、急病、火災、不法侵入等、緊急通報する必要がある場合、利用者は緊急通報ボタン15を押せばよい。利用者が、例えば、高齢者や障害者等であって機械操作の不得手な者であっても押しボタン操作を行うだけでよいから、簡単に操作することができる。なお、緊急通報ボタンは情報提供装置1の本体に設けられているだけでなく、専用操作端末10にも設けられているものである。緊急通報ボタン15の押圧操作に応じ、緊急ボタンI/F(緊急信号発生部)16は緊急通報信号を発生し、緊急通報信号が制御部19に入力される。また、専用操作端末10の緊急通報ボタンが押された場合には、無線受信部11から緊急通報信号が制御部19に入力される。
【0017】
制御部は、緊急通報信号の入力があると、ステップS01を真と判別してステップS02に進む。制御部は、インターネット回線2を通じて管理センタ4に回線接続する(ステップS02)。管理センタ4に回線が接続すると、制御部は接続IDを管理センタ4に送信する(ステップS03)。この接続IDは、管理センタ4に登録されているシステム利用者毎に個別に付与されているもので、管理コード及び緊急通報情報が付与されている。
【0018】
制御部は、接続IDを管理センタ4に送ると、監視カメラI/F18を通じて監視カメラ17を起動し、監視カメラ17で撮影される映像情報を取り込む(ステップS04)。次いで、制御部は、スピーカ12及びマイクを通話状態にする(ステップS05)。即ち、音声制御部14を通じてマイク13から入力される音声情報を取り込むと共に、送受信部5で受信された音声情報を音声制御部14を通じてスピーカ12から出力する。次いで、制御部は、監視カメラ17で撮影される映像情報及びマイク13から入力される音声情報を管理センタに送信する(ステップS06)。
【0019】
ステップS06を行うと、制御部は、管理センタから送信される「通報済」が受信されたか否かを判別する(ステップS07)。制御部は、「通報済」が受信されなければ、ステップS06に戻り、「通報済」が受信されるまで、ステップS06及びステップS07を繰り返し実行する。従って、「通報済」が受信されるまで、監視カメラ17で撮影される映像情報が管理センタ4に送られると共に、管理センタ4との通話状態が維持される。
【0020】
一方、管理センタ4においては、管理装置(例えば、パソコンで構成される)は情報提供装置1から接続要求があるか否かを判別しており(ステップA01)、情報提供装置1から接続要求がなければ、管理装置は緊急通報処理を終了する。即ち、情報提供装置1から接続要求がなければ、当該緊急通報処理は実質的に行われない。
【0021】
一方、情報提供装置1から接続要求があると、管理装置は、ステップA01を真と判別してステップA02に進む。管理装置は、インターネット回線2を通じて情報提供装置1に回線接続する(ステップA02)。管理装置は、回線が接続すると、情報提供装置1から送られた接続IDを受信する(ステップA03)。接続IDには、利用者毎の管理コードと緊急通報情報が付与されており、管理装置は、例えば、図4に示すような利用者ファイルを検索し、接続IDの管理コードによりどの利用者からの緊急通報かを特定する(ステップA04)。なお、利用者ファイルは、利用者毎の管理コードと、当該利用者に関連する固有情報(例えば、氏名、年齢、住所、電話番号、緊急の連絡先等)とを対応付けて記憶したもので、管理装置の記憶手段に記憶されている。
【0022】
管理装置は、緊急通報した利用者を特定すると、ステップA05に進み、情報提供装置1から送信される映像情報及び音声情報を受信し(ステップA05)、受信した映像情報及び緊急通報した利用者名等をモニタに表示し(ステップA06)、マイクとスピーカによる音声通話状態にし(ステップA07)、センタ係員によって「通報済」が入力されたか否かを判別する(ステップA08)。「通報済」が入力されていなければ、管理装置は、ステップA05に戻り、「通報済」の入力があるまで、ステップA05〜ステップA08の処理ループを繰り返す。
【0023】
従って、管理センタでは、緊急通報した利用者宅の状況が映像としてモニタに表示されるので、消防署あるいは警察署に通報する必要があるかを即座に判断することができる。また、利用者宅の映像のみで判断できない場合には、緊急通報した利用者との音声通話により、詳細な状況確認や対処法の伝達等を行うことができる。緊急通報する必要があると判断される場合には、センタ係員が電話等により消防署あるいは警察署に通報し、通報が完了したらば、管理装置に「通報済」を入力する。
【0024】
センタ係員によって「通報済」が入力されると、管理装置はステップA08を真と判別し、情報提供装置1に「通報済」を送信し(ステップA09)、回線を切断し(ステップA10)、緊急通報処理を終了する。
【0025】
一方、情報提供装置1の制御部は、管理センタ4から送信された「通報済」を受信すると(ステップS07)、表示パネル8に通報済メッセージを表示し(ステップS08)、回線を切断し(ステップS09)、緊急通報処理を終了する。
【0026】
以上に説明したように、本発明の情報提供システムは、緊急通報する必要がある場合、利用者は緊急通報ボタン15を押すだけでよいので、利用者が、例えば、高齢者や障害者等であって機械操作の不得手な者であっても、簡単に操作することができる。また、通報操作を誤る可能性が低く、誤った操作による通報者宅からの誤報を減らすことができる。一方、管理センタでは、緊急通報した利用者宅の状況が映像としてモニタに表示されるので、消防署あるいは警察署に通報する必要があるかを即座に判断でき、緊急通報に迅速に対処することができる。また、利用者宅の映像のみで判断できない場合でも、音声通話により詳細な状況確認や対処法の伝達等を行うことができる。さらに、従来のインターネットラジオ端末は配信されるコンテンツを受信するだけの機能であったが、本発明によれば、インターネットラジオ端末に、緊急通報機能を搭載することができる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に記載の構成によれば、緊急通報する必要がある場合、利用者は緊急通報用のボタンを操作するだけでよいので、利用者が、例えば、高齢者や障害者等であって機械操作の不得手な者であっても、簡単に操作することができる。また、通報操作を誤る可能性が低く、誤った操作による通報者宅からの誤報を減らすことができる。一方、管理センタでは、緊急通報した利用者宅の状況が映像としてモニタに表示されるので、消防署あるいは警察署に通報する必要があるかを即座に判断でき、緊急通報に迅速に対処することができる。また、利用者宅の映像のみで判断できない場合でも、音声通話により詳細な状況確認や対処法の伝達等を行うことができる。
【0028】
請求項2に記載の構成によれば、インターネットラジオ端末に、緊急通報機能を搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る情報提供システムの要部ブロック図
【図2】情報提供装置の制御部が実行する緊急通報時の処理(緊急通報処理)を示すフローチャート
【図3】管理センタの管理装置が実行する緊急通報時の処理(緊急通報処理)を示すフローチャート
【図4】管理装置に記憶されている利用者ファイルの内容を示す図
【符号の説明】
1 情報提供装置
2 インターネット
3 インターネットラジオ局
4 管理センタ
5 送受信部
6 選局ボタン
7 選局部
8 表示パネル
9 表示ドライバ
10 専用操作端末
11 無線受信部
12 スピーカ
13 マイク
14 音声制御部
15 緊急通報ボタン
16 緊急ボタンI/F(緊急通報信号発生部)
17 監視カメラ
18 監視カメラI/F
19 制御部
Claims (2)
- 通信回線を介して管理センタに接続された情報提供装置を含む情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、専用操作端末との無線通信を行う無線受信部と、利用者宅内を撮影する監視カメラと、マイク及びスピーカよりなる通話手段と、前記通信回線を通じて前記管理センタとの間で情報の送受信を行う送受信部と、緊急通報信号に応じて前記送受信部を介して前記管理センタに緊急通報し、前記監視カメラで撮影した映像を前記管理センタに送信すると共に前記通話手段により前記管理センタと前記利用者とを通話状態とする制御部とを備え、前記専用操作端末は緊急通報ボタンを備え、前記緊急通報ボタンへの操作に応じて前記緊急通報信号を前記情報提供装置の前記制御部に入力する構成とし、
前記管理センタは、前記情報提供装置から送信される緊急通報情報に応じて、前記情報提供装置から送信される前記監視カメラで撮影される映像情報を取り込むと共に、前記通話手段により前記利用者とを通話状態とし、センタ係員による通報済の入力がなされたか否かを判別し、前記通報済が入力がなされたと判別された場合に前記情報提供装置に通報済を送信するものであり、前記情報提供装置の制御部は、前記通報済が受信されるまで、前記管理センタとの通話状態を維持する
ことを特徴とする情報提供システム。 - 前記通信回線がインターネットであり、前記送受信部は、前記インターネットを通じて配信局から配信されるコンテンツを受信する受信部を兼ね、前記情報提供装置が受信したコンテンツを前記スピーカから音声出力するインターネットラジオ端末であることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
Priority Applications (1)
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JP2003170894A JP3829196B2 (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | 情報提供システム |
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JP2003170894A JP3829196B2 (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | 情報提供システム |
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JP2005012261A JP2005012261A (ja) | 2005-01-13 |
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JP2003170894A Expired - Lifetime JP3829196B2 (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | 情報提供システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3829196B2 (ja) |
-
2003
- 2003-06-16 JP JP2003170894A patent/JP3829196B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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