JP3828977B2 - スイッチ用カバー - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤動作を防止するスイッチ用カバーであって、断面が円弧状に形成した二つのカバーの回動によりスイッチの操作部を覆う防塵構造のスイッチ用カバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のスイッチカバーとしては、図７に示すように取付台１の対向側面に孔４を設け、この孔４に対応した軸８を設けた透明のカバー５を軸支し、開閉自在に配設される。そして、カバー５の支軸８と反対側の端面に突起７を設けた垂下片６を形成し、この垂下片６が取付台１の側面の突起３に凹凸係合される。
このように構成したスイッチ用カバーにあっては、取付台１の中央部に設けたスイッチ取付孔２にスイッチ本体を固定して、機器のパネルに取り付けるものであった。また、スイッチを操作する場合には、カバー５の軸８を中心として開いて行い、操作をしないときにはカバー５を閉じておくものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスイッチ用カバーにあっては、機器に水平に取り付ける場合には、カバーを開いた状態で操作を行なうことになるが、操作後、カバーを閉じるのを忘れてしまい、物が落下したり、誤って操作してしまう等の欠点があった。
また、機器のパネルに垂直に取り付けた場合には、カバーを開けて押さえつけなければならず、スイッチを操作する上でのスイッチ用カバーの操作性に問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の問題点を解決するために、機器のパネルに取り付けたスイッチ本体の操作部を保護するスイッチカバーにおいて、中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、この取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに上記第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、前記第１のカバーと第２のカバーの回動により前記操作部を覆うものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明は、スイッチ２３を取り付ける取付孔１５を設けた取付台の上面に対向して取付片１４を突出させる。この取付片１４には貫通孔１５を設け、後述するカバー１６、２０が軸支される。
本発明は、丸形の押ボタンスイッチを取り付けた実施例を示しており、上方に鍔部２６を設け、側面にねじ２５が刻設されたスイッチ本体２４が、取付台１１の上方から取付孔１２に挿入され、スイッチ本体２４の鍔部２６によりスイッチ本体２４の下方への抜け止めが図られている。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着され、パネルの裏面から取付ナット２９を螺合させて取り付けられる。
【０００６】
１６は第１のカバーであり、球を略１／４に分割した形状で、円弧状の中心をなすカバー１６内面に突起ａ１７を設け、同一軸上のカバー１６の外側面に突起ｂ１８を形成する。そして、この第１のカバー１６の突起ａ１７が取付台１１の取付片１４に設けた貫通孔１５に凹凸係合されて回動自在となる。
更に第１のカバー１６よりやや大きい第２のカバー２０が形成され、この第２のカバー２０の内面に第１のカバー１６の突起ｂ１８と凹凸係合される凹部２１が設けられる。
取付台１１に第１のカバー１６と第２のカバー２０が軸支され、それぞれのカバーが外側に回動されることにより、スイッチ２３の操作部２７を断面が半球状のカバーで覆われることになる。カバーの回動を容易にするため、第１のカバー１６と第２のカバー２０の端面に突片ａ１９と突片ｂ２２が形成される。
【０００７】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は本発明のスイッチ用カバーの分解斜視図、図２は本発明のスイッチ用カバーを示す正面断面図、図３は本発明のスイッチ用カバーを示す側面断面図、図４は本発明のスイッチ用カバーの使用状態を示す断面図である。
【０００８】
これらの図において、丸形の押ボタンスイッチを取り付けたスイッチ用カバーの実施例を示すもので、下面に端子２８を突出した円筒形のスイッチ本体２４の上方に鍔部２６が形成され、その上方に丸形の操作部２７から構成されている。円筒形のスイッチ本体２４にはねじ２５が刻設されており、取付ナット２９の螺合により機器のパネルに取り付けられるものである。
【０００９】
１１は円形の取付台であり、中央にスイッチ２３を取り付ける取付孔１２が形成されており、その周囲にスイッチ本体２４の鍔部２６が収納される凹所１３が設けられる。そして、取付台１１の上面には貫通孔１５を設けた取付片１４が対向して突出される。
スイッチ本体２４は、取付台１１の上方から取付孔１２に挿入され、スイッチ本体２４の鍔部２６が凹所１３に収納されてスイッチ本体２４の下方への抜け止めが図られる。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着し、パネルの裏面から取付ナット２９を螺合させて、固定される。
【００１０】
そして、取付台１１の上面に設けた取付片１４の貫通孔１５に対応した突起ａ１７を内面に設けた第１のカバー１６が配設される。この第１のカバー１６は、球を略１／４に分割した形状であり、突起ａ１７を中心にして左右に回動する。更に第１のカバー１６を覆うように第２のカバー２０が形成され、第１のカバー１６の外側面に突起ｂ１８が設けられ、この第２のカバー２０の内面に設けた凹部２１と凹凸係合される。
以上のように、取付台１１に第１のカバー１６と第２のカバー２０が軸支され、それぞれのカバーが外側に回動されることにより、スイッチ２３の操作部２７を断面が半球状のカバーで覆われることになる。また、カバーの回動を容易にするため、第１のカバー１６と第２のカバー２０の端面に突片ａ１９と突片ｂ２２が形成される。
【００１１】
本発明のスイッチ用カバーの作動について説明すると、第１のカバー１６と第２のカバー２０のどちらか一方を回動させると指で操作が可能な操作部２７の略半分を開口した後、操作を行う。そして、操作しない場合には開口したカバーを閉じればよい。
このスイッチ用カバーは、機器の取付位置により、操作が容易なほうのカバーを開けて、操作を行えば良い。
【００１２】
図５は本発明のスイッチカバーの他の実施例を示す要部分解斜視図であり、スイッチ本体が角形の鍔部、角形の操作部を設けた角形押ボタンのスイッチ用カバーの実施例である。
４１は角形の取付台であり、中央にスイッチを取り付ける取付孔４２が形成されており、その周囲にスイッチ本体の角形の鍔部が収納される凹所４３が設けられる。そして、取付台４１の上面には貫通孔４５を設けた取付片４４が対向して突出される。
スイッチ本体は、取付台４１の上方から取付孔４２に挿入され、スイッチ本体の鍔部が凹所４３に収納されてスイッチ本体の下方への抜け止めが図られる。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着し、パネルの裏面から取付ナットを螺合させて、固定される。
【００１３】
そして、取付台４１の上面に設けた取付片４４の貫通孔４５に対応した突起ａ４７を内面に設けた第１のカバー４６が配設される。この第１のカバー４６は、円柱の中心軸を略１／４に分割した形状であり、断面がコの字状に形成されており、上記実施例と同様に突起ａ４７を中心にして左右に回動する。更に第１のカバー４６を覆うように第２のカバー５０が形成され、第１のカバー４６の外側面に突起ｂ４８が設けられ、この第２のカバー５０の内面に設けた凹部５１と凹凸係合される。
以上のように、取付台４１に第１のカバー４６と第２のカバー５０が軸支され、それぞれのカバーが外側に回動されることにより、スイッチの操作部を断面が半球状のカバーで覆われることになる。また、カバーの回動を容易にするため、第１のカバー４６と第２のカバー５０の端面に突片ａ４９と突片ｂ５２が形成される。
【００１４】
図６は本発明の変形実施例を示す要部分解斜視図であり、図５と同様に、角形の取付台の中央にスイッチを取り付ける取付孔が形成されており、その周囲にスイッチ本体の角形の鍔部が収納される凹所が設けられる。そして、取付台の上面には貫通孔を設けた取付片が対向して突出される。
スイッチ本体は、取付台の上方から取付孔に挿入され、スイッチ本体の鍔部が凹所に収納されてスイッチ本体の下方への抜け止めが図られる。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着し、パネルの裏面から取付ナットを螺合させて、固定される。
【００１５】
そして、取付台の上面に設けた取付片の貫通孔に対応した突起ａ６２を内面に設けた第１のカバー６１が配設される。この第１のカバー６１は、円柱の中心軸を略１／４に分割した形状であり、断面がコの字状に形成されており、上記実施例と同様に突起ａ６２を中心にして左右に回動する。更に第１のカバー６１を覆うように第２のカバー６７が形成され、第１のカバー６１の外側面に突起ｂ６３が設けられ、この第２のカバー６７の内面に設けた凹部６８と凹凸係合される。このスイッチ用カバーの端面と取付台のどちらか一方を磁性体とし、他方を吸着部材として永久磁石６６、７０を配設したものであり、永久磁石６６、７０は、金属だけでなく、ゴムやプラスチック等の弾性を有する材料で形成することが好ましい。また、永久磁石は第１のカバー及び第２のカバーの端面の一部に設けても良い。このような構成によれば、取付台とカバー間の隙間を極めて少なくすることができ、防塵効果を高めることができる。
【００１６】
また、スポンジを併設することにより、更に防塵効果を高めることができる。尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【００１７】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
（１）中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、前記第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、第１のカバーと第２のカバーの回動により操作部を覆うようにしたので、カバーを閉じるのを忘れた場合でも第１のカバーと第２のカバーのどちらか一方により操作部が保護されるため、物が落下したり、不用意に触れて誤って操作することのないスイッチ用カバーを提供できる。
（２）中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、第１のカバーと第２のカバーの回動により操作部を覆うようにしたので、第１のカバーと第２のカバーの２方向から開けて操作が可能なため、機器への取付方向により、誤動作の安全性を高めることができ、極めて使い易いスイッチ用カバーを提供できる。
（３）中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、前記取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに前記第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、前記第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、前記第１のカバーと第２のカバーの回動により操作部を覆うようにしたので、物の落下を保護するだけでなく塵埃の侵入をも防止でき、悪環境下での使用にも耐え、広範囲な用途に使用できる。
（４）第１のカバーと第２のカバーの端面と取付台の上面のどちらか一方を永久磁石とし、他方を磁性体としたので、磁石の吸着作用により、密閉性を高め、防塵効果を高めたスイッチ用カバーが提供できる。
（５）第１のカバーと第２のカバーの端面と取付台の上面のどちらか一方に弾性部材を配設したり第１のカバーと第２のカバーの接地面間に弾性部材を配設したので、防塵効果だけでなく、防滴効果にも優れ、種々の用途に使用可能なスイッチ用カバーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスイッチ用カバーの分解斜視図である。
【図２】本発明のスイッチ用カバーを示す正面断面図である。
【図３】本発明のスイッチ用カバーを示す側面断面図である。
【図４】本発明のスイッチ用カバーの使用状態を示す断面図である。
【図５】本発明のスイッチ用カバーの他の実施例を示す要部分解斜視図である。
【図６】本発明のスイッチ用カバーの変形実施例を示す要部分解斜視図である。
【図７】従来のスイッチ用カバーを示す斜視図である。
【符号の説明】
１１、４１ 取付台
１２、４２ 取付孔
１３、４３ 凹所
１４、４４ 取付片
１５、４５ 貫通孔
１６、４６ 第１のカバー
１７、４７ 突起ａ
１８、４８ 突起ｂ
２０、５０ 第２のカバー
２１、５１ 凹部
２２、５２ 突片ｂ
２３ スイッチ
２４ スイッチ本体
２５ ねじ
２６ 鍔部
２７ 操作部
２８ 端子
２９ 取付ナット
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤動作を防止するスイッチ用カバーであって、断面が円弧状に形成した二つのカバーの回動によりスイッチの操作部を覆う防塵構造のスイッチ用カバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のスイッチカバーとしては、図７に示すように取付台１の対向側面に孔４を設け、この孔４に対応した軸８を設けた透明のカバー５を軸支し、開閉自在に配設される。そして、カバー５の支軸８と反対側の端面に突起７を設けた垂下片６を形成し、この垂下片６が取付台１の側面の突起３に凹凸係合される。
このように構成したスイッチ用カバーにあっては、取付台１の中央部に設けたスイッチ取付孔２にスイッチ本体を固定して、機器のパネルに取り付けるものであった。また、スイッチを操作する場合には、カバー５の軸８を中心として開いて行い、操作をしないときにはカバー５を閉じておくものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスイッチ用カバーにあっては、機器に水平に取り付ける場合には、カバーを開いた状態で操作を行なうことになるが、操作後、カバーを閉じるのを忘れてしまい、物が落下したり、誤って操作してしまう等の欠点があった。
また、機器のパネルに垂直に取り付けた場合には、カバーを開けて押さえつけなければならず、スイッチを操作する上でのスイッチ用カバーの操作性に問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の問題点を解決するために、機器のパネルに取り付けたスイッチ本体の操作部を保護するスイッチカバーにおいて、中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、この取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに上記第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、前記第１のカバーと第２のカバーの回動により前記操作部を覆うものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明は、スイッチ２３を取り付ける取付孔１５を設けた取付台の上面に対向して取付片１４を突出させる。この取付片１４には貫通孔１５を設け、後述するカバー１６、２０が軸支される。
本発明は、丸形の押ボタンスイッチを取り付けた実施例を示しており、上方に鍔部２６を設け、側面にねじ２５が刻設されたスイッチ本体２４が、取付台１１の上方から取付孔１２に挿入され、スイッチ本体２４の鍔部２６によりスイッチ本体２４の下方への抜け止めが図られている。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着され、パネルの裏面から取付ナット２９を螺合させて取り付けられる。
【０００６】
１６は第１のカバーであり、球を略１／４に分割した形状で、円弧状の中心をなすカバー１６内面に突起ａ１７を設け、同一軸上のカバー１６の外側面に突起ｂ１８を形成する。そして、この第１のカバー１６の突起ａ１７が取付台１１の取付片１４に設けた貫通孔１５に凹凸係合されて回動自在となる。
更に第１のカバー１６よりやや大きい第２のカバー２０が形成され、この第２のカバー２０の内面に第１のカバー１６の突起ｂ１８と凹凸係合される凹部２１が設けられる。
取付台１１に第１のカバー１６と第２のカバー２０が軸支され、それぞれのカバーが外側に回動されることにより、スイッチ２３の操作部２７を断面が半球状のカバーで覆われることになる。カバーの回動を容易にするため、第１のカバー１６と第２のカバー２０の端面に突片ａ１９と突片ｂ２２が形成される。
【０００７】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は本発明のスイッチ用カバーの分解斜視図、図２は本発明のスイッチ用カバーを示す正面断面図、図３は本発明のスイッチ用カバーを示す側面断面図、図４は本発明のスイッチ用カバーの使用状態を示す断面図である。
【０００８】
これらの図において、丸形の押ボタンスイッチを取り付けたスイッチ用カバーの実施例を示すもので、下面に端子２８を突出した円筒形のスイッチ本体２４の上方に鍔部２６が形成され、その上方に丸形の操作部２７から構成されている。円筒形のスイッチ本体２４にはねじ２５が刻設されており、取付ナット２９の螺合により機器のパネルに取り付けられるものである。
【０００９】
１１は円形の取付台であり、中央にスイッチ２３を取り付ける取付孔１２が形成されており、その周囲にスイッチ本体２４の鍔部２６が収納される凹所１３が設けられる。そして、取付台１１の上面には貫通孔１５を設けた取付片１４が対向して突出される。
スイッチ本体２４は、取付台１１の上方から取付孔１２に挿入され、スイッチ本体２４の鍔部２６が凹所１３に収納されてスイッチ本体２４の下方への抜け止めが図られる。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着し、パネルの裏面から取付ナット２９を螺合させて、固定される。
【００１０】
そして、取付台１１の上面に設けた取付片１４の貫通孔１５に対応した突起ａ１７を内面に設けた第１のカバー１６が配設される。この第１のカバー１６は、球を略１／４に分割した形状であり、突起ａ１７を中心にして左右に回動する。更に第１のカバー１６を覆うように第２のカバー２０が形成され、第１のカバー１６の外側面に突起ｂ１８が設けられ、この第２のカバー２０の内面に設けた凹部２１と凹凸係合される。
以上のように、取付台１１に第１のカバー１６と第２のカバー２０が軸支され、それぞれのカバーが外側に回動されることにより、スイッチ２３の操作部２７を断面が半球状のカバーで覆われることになる。また、カバーの回動を容易にするため、第１のカバー１６と第２のカバー２０の端面に突片ａ１９と突片ｂ２２が形成される。
【００１１】
本発明のスイッチ用カバーの作動について説明すると、第１のカバー１６と第２のカバー２０のどちらか一方を回動させると指で操作が可能な操作部２７の略半分を開口した後、操作を行う。そして、操作しない場合には開口したカバーを閉じればよい。
このスイッチ用カバーは、機器の取付位置により、操作が容易なほうのカバーを開けて、操作を行えば良い。
【００１２】
図５は本発明のスイッチカバーの他の実施例を示す要部分解斜視図であり、スイッチ本体が角形の鍔部、角形の操作部を設けた角形押ボタンのスイッチ用カバーの実施例である。
４１は角形の取付台であり、中央にスイッチを取り付ける取付孔４２が形成されており、その周囲にスイッチ本体の角形の鍔部が収納される凹所４３が設けられる。そして、取付台４１の上面には貫通孔４５を設けた取付片４４が対向して突出される。
スイッチ本体は、取付台４１の上方から取付孔４２に挿入され、スイッチ本体の鍔部が凹所４３に収納されてスイッチ本体の下方への抜け止めが図られる。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着し、パネルの裏面から取付ナットを螺合させて、固定される。
【００１３】
そして、取付台４１の上面に設けた取付片４４の貫通孔４５に対応した突起ａ４７を内面に設けた第１のカバー４６が配設される。この第１のカバー４６は、円柱の中心軸を略１／４に分割した形状であり、断面がコの字状に形成されており、上記実施例と同様に突起ａ４７を中心にして左右に回動する。更に第１のカバー４６を覆うように第２のカバー５０が形成され、第１のカバー４６の外側面に突起ｂ４８が設けられ、この第２のカバー５０の内面に設けた凹部５１と凹凸係合される。
以上のように、取付台４１に第１のカバー４６と第２のカバー５０が軸支され、それぞれのカバーが外側に回動されることにより、スイッチの操作部を断面が半球状のカバーで覆われることになる。また、カバーの回動を容易にするため、第１のカバー４６と第２のカバー５０の端面に突片ａ４９と突片ｂ５２が形成される。
【００１４】
図６は本発明の変形実施例を示す要部分解斜視図であり、図５と同様に、角形の取付台の中央にスイッチを取り付ける取付孔が形成されており、その周囲にスイッチ本体の角形の鍔部が収納される凹所が設けられる。そして、取付台の上面には貫通孔を設けた取付片が対向して突出される。
スイッチ本体は、取付台の上方から取付孔に挿入され、スイッチ本体の鍔部が凹所に収納されてスイッチ本体の下方への抜け止めが図られる。そして、機器のパネルに設けられた取付孔にパネルの上面から装着し、パネルの裏面から取付ナットを螺合させて、固定される。
【００１５】
そして、取付台の上面に設けた取付片の貫通孔に対応した突起ａ６２を内面に設けた第１のカバー６１が配設される。この第１のカバー６１は、円柱の中心軸を略１／４に分割した形状であり、断面がコの字状に形成されており、上記実施例と同様に突起ａ６２を中心にして左右に回動する。更に第１のカバー６１を覆うように第２のカバー６７が形成され、第１のカバー６１の外側面に突起ｂ６３が設けられ、この第２のカバー６７の内面に設けた凹部６８と凹凸係合される。このスイッチ用カバーの端面と取付台のどちらか一方を磁性体とし、他方を吸着部材として永久磁石６６、７０を配設したものであり、永久磁石６６、７０は、金属だけでなく、ゴムやプラスチック等の弾性を有する材料で形成することが好ましい。また、永久磁石は第１のカバー及び第２のカバーの端面の一部に設けても良い。このような構成によれば、取付台とカバー間の隙間を極めて少なくすることができ、防塵効果を高めることができる。
【００１６】
また、スポンジを併設することにより、更に防塵効果を高めることができる。尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【００１７】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
（１）中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、前記第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、第１のカバーと第２のカバーの回動により操作部を覆うようにしたので、カバーを閉じるのを忘れた場合でも第１のカバーと第２のカバーのどちらか一方により操作部が保護されるため、物が落下したり、不用意に触れて誤って操作することのないスイッチ用カバーを提供できる。
（２）中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、第１のカバーと第２のカバーの回動により操作部を覆うようにしたので、第１のカバーと第２のカバーの２方向から開けて操作が可能なため、機器への取付方向により、誤動作の安全性を高めることができ、極めて使い易いスイッチ用カバーを提供できる。
（３）中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、前記取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに前記第１のカバーの同一軸上に凹凸関係により係合させ、前記第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、前記第１のカバーと第２のカバーの回動により操作部を覆うようにしたので、物の落下を保護するだけでなく塵埃の侵入をも防止でき、悪環境下での使用にも耐え、広範囲な用途に使用できる。
（４）第１のカバーと第２のカバーの端面と取付台の上面のどちらか一方を永久磁石とし、他方を磁性体としたので、磁石の吸着作用により、密閉性を高め、防塵効果を高めたスイッチ用カバーが提供できる。
（５）第１のカバーと第２のカバーの端面と取付台の上面のどちらか一方に弾性部材を配設したり第１のカバーと第２のカバーの接地面間に弾性部材を配設したので、防塵効果だけでなく、防滴効果にも優れ、種々の用途に使用可能なスイッチ用カバーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスイッチ用カバーの分解斜視図である。
【図２】本発明のスイッチ用カバーを示す正面断面図である。
【図３】本発明のスイッチ用カバーを示す側面断面図である。
【図４】本発明のスイッチ用カバーの使用状態を示す断面図である。
【図５】本発明のスイッチ用カバーの他の実施例を示す要部分解斜視図である。
【図６】本発明のスイッチ用カバーの変形実施例を示す要部分解斜視図である。
【図７】従来のスイッチ用カバーを示す斜視図である。
【符号の説明】
１１、４１ 取付台
１２、４２ 取付孔
１３、４３ 凹所
１４、４４ 取付片
１５、４５ 貫通孔
１６、４６ 第１のカバー
１７、４７ 突起ａ
１８、４８ 突起ｂ
２０、５０ 第２のカバー
２１、５１ 凹部
２２、５２ 突片ｂ
２３ スイッチ
２４ スイッチ本体
２５ ねじ
２６ 鍔部
２７ 操作部
２８ 端子
２９ 取付ナット
Claims (3)
- 機器のパネルに取り付けたスイッチ本体の操作部を保護するスイッチカバーにおいて、中央にスイッチ取付孔を形成した取付台の上面に対向して貫通孔を設けた取付片を形成し、前記取付片の貫通孔に係合する一対の軸を形成した断面が円弧状で第１のカバーを軸支するとともに前記第１のカバーの同一軸上に凹凸係合させ、前記第１のカバーの外面と略同一形状の第２のカバーを配設し、前記第１のカバーと第２のカバーの回動により前記操作部を覆うことを特徴としたスイッチ用カバー
- 前記第１のカバーと第２のカバーの端面と取付台の上面のどちらか一方に永久磁石を、他方に磁性体を配設した請求項１記載のスイッチ用カバー。
- 前記第１のカバーと第２のカバーの端面と取付台の上面のどちらか一方に弾性部材を配設するとともに前記第１のカバーと第２のカバーの接地面間に弾性部材を配設した請求項１記載のスイッチ用カバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05387297A JP3828977B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | スイッチ用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05387297A JP3828977B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | スイッチ用カバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10241487A JPH10241487A (ja) | 1998-09-11 |
| JP3828977B2 true JP3828977B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=12954852
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05387297A Expired - Lifetime JP3828977B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | スイッチ用カバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3828977B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-02-21 JP JP05387297A patent/JP3828977B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10241487A (ja) | 1998-09-11 |
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