JP3825308B2 - 盗用防止機能付き携帯電話機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、盗用防止機能付き携帯電話機に関し、所有者による事前の盗用を禁止する設定を必要とせず、且つ、所有者の操作性を損なうことなく、所有者以外の不正な使用を検知して携帯電話機の機能を制限する盗用防止機能付き携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の盗用防止機能付き携帯電話機は、所有者が盗用防止モードを所定のキー操作などで設定すると、携帯電話機が通常モードから盗用防止モードに移行し、暗証番号を入力しない限り一切の操作ができないようになり、第三者による携帯電話の盗用を防止できる盗用防止機能が備わったものがあった。
【0003】
また、特開平8−140142号公報に開示されているように、特定の通話相手の電話番号を予め所有者が登録できるようになっており、この登録された電話番号以外の発信による通話時間を計測し、計測した通話時間が予め設定した時間を超えた場合に、携帯電話の発信を不可能にする、つまり、通常モードから盗用を防止するモードに移行するものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、所有者が盗用防止モードを所定のキー操作などで予め設定しておくと、暗証番号を入力しない限り一切の操作ができないようにできる前述した第1の従来技術のものは、所有者が携帯電話にて発信などを行う場合には、その都度暗証番号を入力しなければならないという煩雑な手間がかかるという問題があると共に、盗用防止モードに設定せずに携帯電話機をどこかで紛失等してしまうと、所有者が紛失に気づき電話会社等に通報するまで、第三者に無制限に盗用を許してしまう問題もあった。
【0005】
また、登録された電話番号以外の発信による通話時間を計測し、計測した通話時間が予め設定した時間を超えた場合に、携帯電話の発信を不可能にする前述した第2の従来技術のものは、所有者自らの発信による通話であっても、電話帳に登録していない電話番号であると、所定の時間後に自動的に盗用防止モードに勝手に移行してしまい、通話の強制中段の問題や、通常モードに戻すための暗証番号の入力操作などが頻繁に必要になるといった問題があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、上記のような煩雑な暗証番号の入力操作を省くと共に、事前に盗用防止モードに設定しなくとも必要十分な盗用防止を可能にする盗用防止機能付き携帯電話機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
上記問題点を解決する為に、本発明の盗用防止機能付き携帯電話機は、所有者以外の不正な使用を検知して送信が可能な通常モードから少なくとも所定の操作を禁止する盗用防止モードに移行する盗用防止機能付き携帯電話機において、電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数又は通話時間を計数する計数手段と、電話帳に登録されている電話番号への送信又は通話によって前記計数手段の計数値を初期化する第1の初期化手段とを備え、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記盗用防止モードに移行するものである。
【0008】
ここで、通常モードとは、少なくとも携帯電話機が自由に発信できる通常の状態のモードを意味し、盗用防止モードとは、少なくとも所定の操作、例えば、任意の電話番号への発信や、電話帳に登録されている電話番号の閲覧などの操作を禁止するモードを意味するものとする。
【0009】
また、電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数とは、実際に通話状態に至った回数であってもよいし、また呼び出し状態で発信が終了してしまい実際には通話に至らなかった回数も含めたものであってもよい。
【0010】
更に、電話帳に登録されている電話番号以外への通話時間とは、実際に通話状態に至ってからの実通話時間であってもよいし、また呼び出し状態から通話が終了し終話処理が終了するまでの時間であってもよい。
【0011】
ここで、電話帳に登録されている電話番号は、所有者が予め登録してある電話番号であって、好ましくは、暗証番号等の入力により電話番号の登録ができるようにしてあるものである。その理由は、悪意の第三者が携帯電話を取得していまった場合に、任意の電話番号を登録できてしまうとすると、本発明の盗用防止機能が本来の機能を奏さないからである。勿論、悪意の第三者が本発明の盗用防止機能の内容を知得していなければ本発明の本来の機能を奏することができるのは言うまでもない。
【0012】
また、電話帳に登録されている全ての電話番号以外への送信回数や通話時間を計測するように構成してもよいが、電話帳に登録されている一部の電話番号以外への送信回数や通話時間を計測するように構成してもよい。
【0013】
本発明では、計数手段の計数値が、例えば送信回数であれば10回、通話時間であれば10分などに予め決められている構成の他に、所有者が暗証番号の入力など、所有者を特定できる条件下で任意の回数や時間を設定できるように構成してもよい。
【0014】
この回数や時間が短い設定ほど、携帯電話機を紛失した際などの第三者による悪意による損害を小さくできるが、また一方、所有者自信の発信によって意図しない盗用防止モードへの移行が頻繁に生じてしまう弊害もある。また、回数や時間が長い設定ほど、所有者自信の発信によって意図しない盗用防止モードへの移行が頻繁に生じてしまう弊害を低減することができるが、逆に、携帯電話機を紛失した際などの第三者による悪意による損害が大きくなってしまう弊害を生じてしまう。従って、所有者のニーズに合わせて回数や時間を設定、選択などできるようにするのが好ましい。
【0015】
このように構成したことによって、万一、携帯電話を紛失などして悪意の第三者により盗用されたとしても、所定の回数または所定の時間だけしか悪意の第三者は携帯電話を発信することができず、結果として悪意による損害を未然に防ぐことができる。
【0016】
また、所有者が頻繁に利用する電話番号を事前に携帯電話の電話帳に登録しておくことで、所有者による電話帳に登録されていない電話番号への所定の通話回数または所定の通話時間が経過する前に、所有者が登録してある電話番号に電話する頻度が比較的高いため、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行が発生しにくくなり、結果として所有者が自ら暗証番号を入力する手間が殆どなくなるという効果を奏することができる。
【0017】
また、本発明の盗用防止機能付き携帯電話機は、送信又は通話によって前記初期化手段を動作させる電話番号と、送信又は通話によって前記第1の初期化手段を動作させない電話番号とを前記電話帳に区別して登録し、前記電話帳に登録されている電話番号の内、前記第1の初期化手段を動作させる電話番号への送信又は通話によってのみ前記計数手段の計数値を初期化するようにしたものである。
【0018】
一般に携帯電話に登録する電話番号は、所有者の個人的な関係や環境に基づく電話番号が多数登録されることになるが、そのような関係や環境に基づかない万人が利用する可能性のある電話番号も一部登録される蓋然性も高い。
【0019】
従って、これらの電話番号として、例えば、天気予報などの情報を発する電話番号が登録されていた場合、悪意の第三者がこの電話番号に掛けることにより計数値を初期化できてしまう。
【0020】
よって、悪意の第三者が知得することが不可能な電話番号のみを初期化手段を動作させる電話番号として、他の登録した電話番号と区別して登録することにより上記した問題は解決することができる。
【0021】
また、本発明の盗用防止機能付き携帯電話は、更に、携帯電話機の所定の操作又は網側の制御に応じて前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰する第1のモード復帰手段、携帯電話機の現在位置が予め登録されている位置である場合に前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰する第2のモード復帰手段、又は、特定の充電器が接続されたことを検出する特定充電器検出手段の出力に応じて前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰する第3のモード復帰手段の内、少なくとも一つのモード復帰手段を備えたものである。
【0022】
ここで、第1のモード復帰手段は、一旦盗用防止モードに移行してしまった携帯電話器のモードを携帯電話機の所定の操作又は網側の制御に応じて前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰させるものであって、所有者による暗証番号の入力や、所有者からの通信管理会社への通報に基づく網側の制御によって行われるものである。
【0023】
また、第2のモード復帰手段は、一旦盗用防止モードに移行してしまった携帯電話器のモードを携帯電話機の位置を検出する位置検出手段により検出した現在位置が予め登録されている位置である場合に前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰させるものであって、所有者が予めある位置、例えば所有者しか携帯電話機を使用しないであろう自宅や、会社の所在地を携帯電話機に登録しておき、その登録してある位置に携帯電話機が存在している場合には悪意の第三者による盗用の可能性が著しく低いとして、通常モードに自動的に復帰させるものである。この場合には、第1のモード復帰手段と異なり所有者のモードを復帰させる操作などが不要でモードを復帰できる利点がある。
【0024】
尚、ここで、携帯電話機の位置を検出する位置検出手段は、携帯電話機が位置しているエリアを検出するものであってもよく、携帯電話機は予め登録している位置である所定のエリアと略一致するか否か、また、所定の誤差内で略一致するか否かなどの判定を行うものであってもよい。
【0025】
更に、第3のモード復帰手段は、一旦盗用防止モードに移行してしまった携帯電話機のモードを特定の充電器が接続されたことを検出する特定充電器検出手段の出力に応じて前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰させるものであって、所有者しか所有し得ない特定の充電器が携帯電話機に接続された場合には、悪意の第三者による盗用はないとして、通常モードに自動的に復帰させるものである。この場合にも、第2のモード復帰手段と同様に、所有者のモードを復帰させる操作などが不要でモード復帰できる利点がある。
【0026】
この特定の充電器は携帯電話機と同梱で販売などされるものであって、独自の認識コードが予め充電器側の回路に登録されている一方、携帯電話機側には同一の認識コードが予め内部メモリに登録されており、携帯電話機が充電器に接続された際に、携帯電話機側が充電器に登録されている認識コードを読み取り、内部メモリに予め登録されている認識コードとの一致不一致を検出して、一致が検出された場合に限って、盗用防止モード下にある場合には自動的に通常モードに復帰するように動作するものである。
【0027】
ここで、悪意の第三者が携帯電話機を充電すべく別の充電器にて充電を試みたとしても、認識コードが一致しないため、一旦盗用防止モードに移行したものを通常モードに復帰させることはできない。
【0028】
また、本発明の盗用防止機能付き携帯電話は、所有者以外の不正な使用を検知して送信が可能な通常モードから少なくとも所定の操作を禁止する盗用防止モードに移行する盗用防止機能付き携帯電話機において、電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数又は通話時間を計数する計数手段と、携帯電話機の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出した位置が予め登録されている位置である場合に前記計数手段の計数値を初期化する第2の初期化手段とを備え、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記盗用防止モードに移行するものである。
【0029】
この発明においては、携帯電話機の位置を検出する位置検出手段により検出した現在位置が予め登録されている位置である場合に計数値を初期化するものであって、所有者が予めある位置、例えば所有者しか携帯電話機を使用しないであろう自宅や、会社の所在地を携帯電話機に登録しておき、その登録してある位置に携帯電話機が存在している場合には悪意の第三者による盗用の可能性が著しく低いとして、この計数値を初期化してしまうものである。
【0030】
尚、ここで、携帯電話機の位置を検出する位置検出手段は、携帯電話機が位置しているエリアを検出するものであってもよく、携帯電話機は予め登録している位置である所定のエリアと略一致するか否か、また、所定の誤差内で略一致するか否かなどの判定を行うものであってもよい。
【0031】
本発明の上記した請求項1に記載の発明のものは、電話帳に登録してある所定の電話番号への送信又は通話によって計数値を初期化するものであったが、この発明は携帯電話機の現在位置によって自動的に計数値を初期化するものであり、所有者による電話帳に登録されていない電話番号への所定の通話回数または所定の通話時間が経過する前に、所有者が登録してある自宅や会社などの位置に移動することで計数値を初期化できるため、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行が発生しにくくなり、結果として所有者が自ら暗証番号を入力する手間が殆どなくなるという効果を奏することができる。
【0032】
また、本発明の盗用防止機能付き携帯電話機は、所有者以外の不正な使用を検知して送信が可能な通常モードから少なくとも所定の操作を禁止する盗用防止モードに移行する盗用防止機能付き携帯電話機において、電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数又は通話時間を計数する計数手段と、特定の充電器が接続されたことを検出する特定充電器検出手段とを備え、前記特定充電器検出手段の出力により前記計数手段の計数値を初期化する第3の初期化手段とを備え、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記盗用防止モードに移行するものである。
【0033】
この発明においては、特定の充電器が接続されたことを検出する特定充電器検出手段の出力に応じて計数値を初期化するものであって、所有者しか所有し得ない特定の充電器が携帯電話機に接続された場合には、悪意の第三者による盗用はないとして、通常モードに自動的に復帰させるものである。
【0034】
本発明の上記した請求項1に記載の発明のものは、電話帳に登録してある所定の電話番号への送信又は通話によって計数値を初期化するものであったが、この発明は携帯電話機が所有者しか所有し得ない特定の充電器に接続された場合に自動的に計数値を初期化するものであり、所有者による電話帳に登録されていない電話番号への所定の通話回数または所定の通話時間が経過する前に、所有者が自らの充電器に携帯電話機を接続することで計数値を初期化できるため、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行が発生しにくくなり、結果として所有者が自ら暗証番号を入力する手間が殆どなくなるという効果を奏することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における動作フローチャートを示した図である。
【0036】
ステップS101にて所有者により携帯電話機における盗用防止機能を動作させる設定がなされると、ステップS102に進み、電話帳に登録されていない電話番号への通信回数のカウンタNの値が所定値N1以上であるか否かが判断される。
【0037】
ここで、当初はNの値が零であるため続くステップS103に進むことになる。S103では、携帯電話機が発信操作されたか否かが判断され、未だ発信操作がなされない場合には、ステップS103に留まって発信操作を待つ処理となる。そして、一度発信操作がなされるとステップS104に進む。
【0038】
S104では、発信先である通信先が、携帯電話機の内部メモリに形成されている電話帳に既に登録されている電話番号と一致するか否かが判断される。
【0039】
このS104にて所有者自らが事前に携帯電話機の電話帳に登録した電話番号とは異なる電話番号に発信したことが判明すると、ステップS105に進み計数手段たるカウンタNの値が1だけカウントアップされ、続くステップS102にてカウンタNの値が所定値N1以上であるか否かが判断される。
【0040】
上記のように所有者自らが事前に携帯電話機の電話帳に登録した電話番号とは異なる電話番号に連続して発信動作されると、ステップS105にてカウンタNの値が徐々に大きくなっていくが、カウンタNの値がN1の値よりも大きくなる前に、所有者によって事前に携帯電話機の電話帳に登録した電話番号と同じ電話番号に発信操作がなされると、カウンタNの値はステップS106にてリセット、つまり初期化されて零に戻り、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行が発生しないようになる。
【0041】
また、携帯電話機が悪意の第三者に渡り盗用された場合にあっては、カウンタNの値がN1と同じになるまで、つまりN1回数だけ悪意の通話を許容することになるが、カウンタNの値がN1より大きくなった時点でステップS102からステップS107の盗用防止モードに移行し、所有者が自ら設定した所定の機能のみ許容させるようにするか、全ての機能をロックさせるか、アラームを鳴動させるか等、盗用を制限し防止することができる。
【0042】
ここで、特に図1にて図示していないが、ステップS107にて盗用防止モードに移行した場合には、所有者が携帯電話機のキー入力部の操作によって予め登録しておいた所有者しか知得し得ない暗証番号を入力することにより、通常モードに復帰することができる。また、同様に、ステップS107にて盗用防止モードに移行した場合には、所有者が携帯電話機の通信管理会社などに連絡を行うことによって網側からの操作により携帯電話機を通常モードに復帰することができる
尚、この第1の実施の形態においては、カウンタNの初期化動作を生じさせるのは、携帯電話機に登録されている複数の電話番号の内、任意の一つの電話番号を発信することでなされるよう説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、携帯電話機に登録されている複数の電話番号の内、所有者が予め指定した少なくとも一つの電話番号を発信することによってのみカウンタNの初期化動作を生じるよう構成してもよい。
【0043】
この場合には、所有者がよく通話を行う電話番号であって、且つ、第三者が知り得ない電話番号などを指定しておくのが好ましい。つまり、所有者が頻繁に発信する電話番号であれば、携帯端末はその発信に応じて随時カウンタNの初期化動作を行うことができて、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行確率を低減することができるからである。
【0044】
次に本発明の第2の実施の形態について図2の動作フローチャートに基づいて説明を行う。
【0045】
ステップS201にて所有者により携帯電話機における盗用防止機能を動作させる設定がなされると、ステップS202に進み、電話帳に登録されていない電話番号への通信回数のカウンタNの値が所定値N1以上であるか否かが判断される。
【0046】
ここで、当初はNの値が零であるため続くステップS203に進むことになる。S203では、携帯電話機の現在位置を検出する処理がなされ、携帯電話機が所有者が予め登録してある位置にあるか否かを判断する。
【0047】
ステップS203にて予め登録してある位置にないと判断した場合には、ステップS204に進み、今度は、特定の充電器に接続されているか否かが判断される。尚、ここで如何に特定の充電器に接続されているか否か判定するかについては図3を用いて後述する。
【0048】
ステップS204にて特定の充電器に接続されていないことが判明した場合には、ステップS205に進み、携帯電話機が発信操作されたか否かが判断され、未だ発信操作がなされない場合には、ステップS203に戻って処理が行われる。また、一度発信操作がなされるとステップS206に進む。
【0049】
S206では、発信先である通信先が、携帯電話機の内部メモリに形成されている電話帳に既に登録されている電話番号と一致するか否かが判断される。
【0050】
このS206にて所有者自らが事前に携帯電話機の電話帳に登録した電話番号とは異なる電話番号に発信したことが判明すると、ステップS207に進み計数手段たるカウンタNの値が1だけカウントアップされ、続くステップS202にてカウンタNの値が所定値N1以上であるか否かが判断される。
【0051】
上記のように所有者自らが事前に携帯電話機の電話帳に登録した電話番号とは異なる電話番号に連続して発信動作されると、ステップS207にてカウンタNの値が徐々に大きくなっていくが、カウンタNの値がN1の値よりも大きくなる前に、所有者によって事前に携帯電話機の電話帳に登録した電話番号と同じ電話番号に発信操作がなされると、カウンタNの値はステップS209にてリセット、つまり初期化されて零に戻り、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行が発生しないようになる。
【0052】
また、カウンタNの値がN1の値よりも大きくなる前に、所有者によって携帯電話機が予め登録した位置に運ばれた場合、更に、所有者によって携帯電話機が特定の充電器に接続された場合は、カウンタNの値はステップS208にてリセット、つまり初期化されて零に戻り、所有者の意図しない盗用防止モードへの移行が発生しないようになる。
【0053】
また、携帯電話機が悪意の第三者に渡り盗用された場合にあっては、カウンタNの値がN1と同じになるまで、つまりN1回数だけ悪意の通話を許容することになるが、カウンタNの値がN1より大きくなった時点でステップS202からステップS210の盗用防止モードに移行し、所有者が自ら設定した所定の機能のみ許容させるようにするか、全ての機能をロックさせるか、アラームを鳴動させるか等、盗用を制限し防止することができる。
【0054】
ここで、悪意の第三者は、所有者のみが有する特定の充電器を保有しておらず、また、一般に携帯電話を紛失してしまう場所は電車内や飲食店などの公共の場所であることが多いため、所有者が予め登録するだろう所有者の自宅近辺等で第三者が不正に取得した携帯電話機を使用する蓋然性も低いことから、第三者がステップS208による計数値たるカウンタのリセット動作を行える場合はない。
【0055】
ここで、ステップS210の盗用防止モードに遷移した場合は、ステップS211にて携帯電話機の現在位置が確認され、その現在位置が所有者により予め登録している所有者の自宅や会社などである場合には、第三者に不正取得された可能性が著しく低いためステップS214に進んで自動的に通常モードに復帰し、ステップS215にてカウンタをリセットしてステップS202の処理に戻る。
【0056】
また、ステップS211にて携帯電話機の現在位置が登録している複数の位置にない場合には、ステップS212に進み、携帯電話機が所有者のみが保有し得る特定の充電器に接続されているか否かが判断される。
【0057】
このステップS212にて特定の充電器に接続されていることが判明した場合には、上記と同様に、第三者に不正取得された可能性が著しく低いためステップS214に進んで自動的に通常モードに復帰し、ステップS215にてカウンタをリセットしてステップS202の処理に戻る。
【0058】
また、ステップS212にて特定の充電器に接続されていないと判断された場合にはステップS213に進み、適正な暗証番号が入力されたか否かを判別し、所有者しか知り得ない暗証番号が入力された場合には、第三者に不正取得された可能性が著しく低いためステップS214に進んで自動的に通常モードに復帰し、ステップS215にてカウンタをリセットしてステップS202の処理に戻り、暗証番号が入力されない場合にはステップS211に戻って盗用防止モードを継続する処理が行われる。
【0059】
ここで、第2の実施の形態においては、図2によりステップS211、S212、S213の3種類のモード復帰手段を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、この3種類のモード復帰手段の内、少なくとも一つを備える構成であってもよいものとする。
【0060】
更に、第2の実施の形態においては、ステップS203、S204、S206の3種類のカウンタ初期化手段を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、この3種類の初期化手段の内、少なくとも一つを備える構成であってもよいものとする。
【0061】
次に、図3を用いて携帯電話機が特定の充電器に接続されたことを検出する実施の形態について説明を行う。
【0062】
図3にて、1は携帯電話機であり、2は特定の充電器である。充電器2には充電回路7と識別コード登録部3が備えられており、携帯電話機1を充電器2にセットすると、それぞれ携帯電話機1内部のバッテリー8とCPU5に接続されることになる。
【0063】
携帯電話機1は、更に、無線通信を行う通信制御回路9と、キー入力やLCD表示を制御する入出力回路10と、予め所有者が登録を行う電話番号や位置情報を記憶しておくメモリ6と、予め出荷する際に同梱する充電器2の識別コード登録部3に登録されている識別コードを同一の識別コードを記憶してある識別コード記憶部4とを備えている。
【0064】
携帯電話機1は充電器2にセットされると、その充電回路7によってバッテリー8を充電すると共に、CPU5が充電器2の識別コード登録部に登録されている識別コードを読み取って、自らが識別コード記憶部4にて記憶している識別コードとの一致不一致を判断する。ここで、CPU5が一致を検出すると、図2のステップS204並びにステップS212にてそれぞれYESの処理に進むものであり、CPU5が不一致を検出すると、図2のステップS204並びにステップS212にてそれぞれNOの処理に進む。
【0065】
このように、携帯電話機1は内部に設けられたCPU5によって接続された充電器2が特定の充電器であるか否かを判断することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の盗用防止機能付き携帯電話機は、予め登録された電話番号以外の発信回数又は通話時間を計数し、この計数値が所定値以上に至った場合に自動的に発信等を制限する盗用防止機能を備えた携帯電話機において、盗用防止機能の能力を減じることなく、より操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の動作フローチャートを示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の動作フローチャートを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における充電器と携帯電話機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 充電器
3 認識コード登録部
4 認識コード記憶部
5 CPU
6 メモリ
7 充電回路
8 バッテリー
9 通信制御回路
10 入出力回路
Claims (5)
- 所有者以外の不正な使用を検知して送信が可能な通常モードから少なくとも所定の操作を禁止する盗用防止モードに移行する盗用防止機能付き携帯電話機において、
電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数又は通話時間を計数する計数手段と、電話帳に登録されている電話番号への送信又は通話によって前記計数手段の計数値を初期化する第1の初期化手段とを備え、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記盗用防止モードに移行することを特徴とする盗用防止機能付き携帯電話機。 - 送信又は通話によって前記初期化手段を動作させる電話番号と、送信又は通話によって前記第1の初期化手段を動作させない電話番号とを前記電話帳に区別して登録し、前記電話帳に登録されている電話番号の内、前記第1の初期化手段を動作させる電話番号への送信又は通話によってのみ前記計数手段の計数値を初期化することを特徴とする請求項1記載の盗用防止機能付き携帯電話機。
- 携帯電話機の所定の操作又は網側の制御に応じて前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰する第1のモード復帰手段、携帯電話機の現在位置が予め登録されている位置である場合に前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰する第2のモード復帰手段、又は、特定の充電器が接続されたことを検出する特定充電器検出手段の出力に応じて前記盗用防止モードから前記通常モードに復帰する第3のモード復帰手段の内、少なくとも一つのモード復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の盗用防止機能付き携帯電話機。
- 所有者以外の不正な使用を検知して送信が可能な通常モードから少なくとも所定の操作を禁止する盗用防止モードに移行する盗用防止機能付き携帯電話機において、
電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数又は通話時間を計数する計数手段と、携帯電話機の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出した位置が予め登録されている位置である場合に前記計数手段の計数値を初期化する第2の初期化手段とを備え、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記盗用防止モードに移行することを特徴とする盗用防止機能付き携帯電話機。 - 所有者以外の不正な使用を検知して送信が可能な通常モードから少なくとも所定の操作を禁止する盗用防止モードに移行する盗用防止機能付き携帯電話機において、
電話帳に登録されている電話番号以外への送信回数又は通話時間を計数する計数手段と、特定の充電器が接続されたことを検出する特定充電器検出手段とを備え、前記特定充電器検出手段の出力により前記計数手段の計数値を初期化する第3の初期化手段とを備え、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記盗用防止モードに移行することを特徴とする盗用防止機能付き携帯電話機。
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