JP3814791B2 - 給電線の保持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給電線の保持装置、特に、高周波を用いて電磁誘導により非接触で移動体への給電を行う給電設備における給電線の保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クリーンルーム内での発塵を抑えるために、物品を自動搬送する移動体に高周波を用いて電磁誘導により非接触で給電を行うようにしている。
この非接触給電設備においては、移動体側に集電コイルの鉄心を配設するとともに、走行路側に給電線を敷設するようにしている。
そして、この給電線は、移動体側に配設した集電コイルの鉄心がこの給電線に沿って移動可能なように、その一部を床面上に固定するようにして敷設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この非接触給電設備においては、高周波が使用されることから、給電線には、絶縁導体を多数より合わせたリッツ線が使用されることが多いが、この給電線は、その特性から給電線に垂れ下がりが生じないような大きな張力をかけることができないので、給電線をその長手方向に所定の間隔で支持している給電線保持部材の中間で垂れ下がりが生じやすく、この給電線が垂れ下がることによって、移動体側に設けた集電コイルと接触したり、空隙の変動により給電効率が変動、低下する等の問題があった。
なお、給電線保持部材の設置間隔を小さくしたり、無くすことにより、給電線の垂れ下がりを防止することが可能であるが、この場合、工事費を含む設備費が著しく上昇するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の給電線の保持装置の有する問題点を解決し、給電線の取り付け、取り外しを簡単に行うことができる給電線の保持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の給電線の保持装置は、移動体へ電磁誘導により給電を行うための給電設備における給電線の保持装置において、長手方向に所定の長さを有し、給電線を嵌入可能に形成した上面が開口した略U字状の給電線保持部材と、該給電線保持部材を支持するとともに、通気窓を形成した支持部材とからなり、前記略U字状の給電線保持部材の長手方向に所定の間隔をあけて縦方向の切欠きを給電線保持部材の内径のほぼ底部に達するように形成し、前記通気窓及び切欠きに架け渡した束線帯を用いて給電線を給電線保持部材に固定してなることを特徴とする。
【0006】
この給電線の保持装置は、長手方向に所定の長さを有する上面が開口した略U字状の給電線保持部材の上方から給電線を嵌入することにより、他の部材を用いることなく、給電線を保持できるので、給電線の取り付けを簡単に行うことができ、また、給電線を補修する際等の取り外しも、同様に簡単に行うことができる。
また、支持部材に形成した通気窓によって、ダウンフローや移動体の通過時等の通風を確保することができ、クリーンルーム内での発塵や塵の集積を抑制することができる。
そして、給電線保持部材に縦方向の切欠きを形成することにより、給電線を給電線保持部材に押し込み易くなるほか、切欠きを利用して、給電線を束線帯等を用いて給電線保持部材や支持部材に緊縛することができ、また、給電線を給電線保持部材から簡単に取り外すことができる。
【0007】
この場合において、給電線保持部材及び支持部材を絶縁材料で構成することができる。
【0008】
これにより、給電線保持部材及び支持部材における渦電流によるエネルギ損失、発熱を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の給電線の保持装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
この給電線の保持装置は、その上部に、上面が開口し、略U字状に形成することにより、給電線4を嵌入、保持する給電線保持部材1を備える。
給電線保持部材1の内溝13の内径Wは、給電線4の直径とほぼ等しく形成し、上面の開口幅wは、給電線保持部材1の内径W、すなわち、給電線4の直径より少し小さく形成する。
これにより、給電線4を給電線保持部材1の上方から内溝13内に押し込むことにより、給電線保持部材1の両側片12,12が、その弾性により外側に拡開して、給電線4を嵌入、保持するようにする。
なお、この給電線保持部材1は、一般的には、給電線保持部材1の内溝13内に給電線4を嵌入、保持した状態で使用することができるが、移動体(図示省略)の走行時等に発生する振動にて給電線4が給電線保持部材1から離脱するのを確実に防止するため、給電線保持部材1の内溝13内に給電線4を嵌入、保持した状態で、給電線保持部材1及び給電線4にテープ部材(図示省略)等を巻き付けることにより、両者を強固に一体化することができる。
【0011】
この場合において、給電線保持部材1に嵌入、保持する給電線4の数は、1本に限定されず、例えば、図3に示すように、2本又はそれ以上とすることもできる。
この場合、複数本の給電線4を嵌入、保持する給電線保持部材1の内溝13は、複数本の給電線4をがたつくことなく保持することができる寸法及び形状に形成するとともに、給電線保持部材1の上面の開口幅は、給電線4の直径より少し小さく形成するようにする。
【0012】
また、給電線保持部材1には、その長手方向に所定の間隔をあけて縦方向の切欠き11を形成する。
この切欠き11は、給電線保持部材1の両側片12,12に、給電線保持部材1の内径Wのほぼ底部に達するように形成する。
このように切欠き11を形成することにより、給電線4を給電線保持部材1の上方から内溝13内に押し込む際に、給電線保持部材1の両側片12,12が外側に拡開し易くなるほか、切欠き11を利用して、図4に示すように、給電線4を束線帯6等を用いて給電線保持部材1や後述の支持部材に強固に緊縛することができるものとなる。
また、切欠き11を通して給電線4を直接保持することができ、これにより、給電線保持部材1の内溝13内に嵌入、保持された給電線4を給電線保持部材1から簡単に取り外すことができるものとなる。
【0013】
給電線保持部材1の下方には、この給電線保持部材1を支持するフレーム2及びブラケット3からなる支持部材を一体に設ける。
フレーム2及びブラケット3には、その強度を著しく損なうことないようにして、長方形等の任意の形状の通気窓21,31を形成するようにする。
このように通気窓21,31を形成することにより、ダウンフローや移動体の通過時等の通風を確保することができ、クリーンルーム内での発塵や塵の集積を抑制することができる。
なお、本実施例においては、ブラケット3を床面にビス止め等にて固定するようにしたが、ブラケット3を垂直な壁面にビス止め等にて固定するように構成することもできる。
また、本実施例においては、直線形状のものを示したが、所要の曲率を有する曲線形状に形成することにより、曲路に適用することができるものとなる。
【0014】
そして、給電線保持部材1並びにフレーム2及びブラケット3からなる支持部材は、塩化ビニル樹脂等の絶縁体で構成することが望ましく、これにより、これらの部材における渦電流によるエネルギ損失、発熱を防止することができる。
また、これらの部材は、一体成形してもよく、また、各部材を組み立てることにより形成することもできる。
【0015】
この給電線の保持装置は、所定の長さに形成したものを1ユニットとし、これを移動体の走行路に沿って、隣接するユニットの給電線保持部材1を突き合わせるようにして設置する。
そして、給電線4を給電線保持部材1の上方から内溝13内に押し込むことにより、給電線保持部材1の両側片12,12が、その弾性により外側に拡開して、給電線4を嵌入、保持するようにし、必要に応じて、給電線4を束線帯6等を用いて給電線保持部材1又は支持部材に固定する。
これにより、給電線4を、その全長に亘って給電線保持部材1により支持し、給電線の垂れ下がりを防止することができる。
また、給電線4を補修する際等の取り外しも、給電線4を引っ張る等することにより、給電線保持部材1の内溝13内から簡単に取り外すことができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の給電線の保持装置によれば、長手方向に所定の長さを有する上面が開口した略U字状の給電線保持部材の上方から給電線を嵌入することにより、他の部材を用いることなく、給電線を保持できるので、給電線の取り付けを簡単に行うことができ、また、給電線を補修する際の取り外しも、同様に簡単に行うことができる。
これにより、工事費を含む設備費を上昇させることなく、給電線保持部材の設置間隔を小さくしたり、無くすことが可能となり、給電線の垂れ下がりを防止することができる。
また、支持部材に形成した通気窓によって、ダウンフローや移動体の通過時等の通風を確保することができ、クリーンルーム内での発塵や塵の集積を抑制することができる。
そして、給電線保持部材に縦方向の切欠きを形成することにより、給電線を給電線保持部材に押し込み易くなるほか、切欠きを利用して、給電線をインシュロック等の束線帯を用いて給電線保持部材や支持部材に緊縛することができ、また、給電線を給電線保持部材から簡単に取り外すことができる。
【0017】
また、給電線保持部材及び支持部材を絶縁材料で構成することにより、給電線保持部材及び支持部材における渦電流によるエネルギ損失、発熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給電線の保持装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】 同側面図である。
【図3】 給電線保持部材の変形例を示す正面図である。
【図4】 給電線をインシュロックにて緊縛した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給電線保持部材
11 切欠き
12 側片
2 フレーム(支持部材)
21 通気窓
3 ブラケット
31 通気窓
4 給電線
5 集電コイル
6 束線帯
Claims (2)
- 移動体へ電磁誘導により給電を行うための給電設備における給電線の保持装置において、長手方向に所定の長さを有し、給電線を嵌入可能に形成した上面が開口した略U字状の給電線保持部材と、該給電線保持部材を支持するとともに、通気窓を形成した支持部材とからなり、前記略U字状の給電線保持部材の長手方向に所定の間隔をあけて縦方向の切欠きを給電線保持部材の内径のほぼ底部に達するように形成し、前記通気窓及び切欠きに架け渡した束線帯を用いて給電線を給電線保持部材に固定してなることを特徴とする給電線の保持装置。
- 給電線保持部材及び支持部材を絶縁材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の給電線の保持装置。
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JP04721897A JP3814791B2 (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 給電線の保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04721897A JP3814791B2 (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 給電線の保持装置 |
Publications (2)
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JPH10229606A JPH10229606A (ja) | 1998-08-25 |
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ID=12769045
Family Applications (1)
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- 1997-02-14 JP JP04721897A patent/JP3814791B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10229606A (ja) | 1998-08-25 |
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