JP3802607B2 - 筆具収納具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆具収納具に関し、特に、筆具と、その筆具とともに使用される手帳、再剥離性メモの積層体等のメモパッドとを収納可能な空間を有する開閉自在の筆具収納具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば新しいアイデアや、俳句、思いつき等、急いで書き留めることが必要な場合が多々あり、そのため従来よりメモを取るための手帳と筆具とが一体化された筆記用具が使用されている。しかしこのような従来の筆記用具は、以下の問題点がある。即ち、(1)上記筆具を取り出すまでに時間がかかる。(2)用件を記入すべきページを開くのに手間取る。(3)書き留めた内容を後で整理するのに不便である。これらの問題点の内、上記(3)に記載する問題点は、例えば「ポストイットノート」(ミネソタ マイニング アンド マニュファクチュアリング(以下、「3M」と記す)社、登録商標)のような、繰り返し貼ってはがせる再剥離性のメモ用紙を使用することで改善されているが、上記(1)及び(2)に記載の問題点は依然として解決されていないのが現状である。そのため、瞬間的にひらめいたアイデア等を書き留めるまでに時間がかかるので、書き留めるまでの間にせっかくの上記アイデア等を忘れてしまうことがしばしばある。
尚、上記再剥離性のメモ用紙を手帳のように使用する方法は、実開昭59−155158号公報に開示され、又、ペン立てを備えた手帳又はノートは実開昭57−141071号公報に開示されている。しかし、実開昭59−155158号公報に開示される考案では、筆具を手帳内に収納することができない。又、実開昭57−141071号公報に開示される考案は、表紙を開いた後に筆具を筆立て部に差し込むものであり筆具を差し込んだまま表紙を閉じることは筆具の厚みにより困難である。よって、当該考案も筆具を筆記用具内に収納するものではない。したがって、これらの考案に係る物品は、いずれも筆具の取り出しに時間がかかり、上記(1)及び(2)に記載の問題点を解決するものではない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、書き留めたい内容を瞬時、かつ確実に記録することができる筆具収納具を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様は、左、右2枚の板状の部材が折り畳み部分にて開閉自在に重なり合うように折り畳まれ、上記折り畳み部分に配置された筆具保持部材に保持される筆具を上記板状部材が折り畳まれた状態において上記折り畳み部分にほぼ沿って収納する筆具収納具であって、
上記筆具保持部材は、
上記筆具の軸方向に異なって位置する少なくとも2つの保持箇所にて上記筆具の一端を保持する保持部と、
上記左、右の板状部材に対応して上記保持部の左右に取り付けられ上記各板状部材を開いたとき上記保持部に保持された筆具を起立させるため上記保持部を起立させる一対の連結部材とを備え、
上記各連結部材は、上記板状部材に固定される固定部と、上記保持部に接続される接続部とを有し、上記接続部と上記保持部とは折り曲げ自在な第1折り曲げ部を有し上記固定部と上記接続部とは上記筆具の起立の際に折り曲げ中心軸となる折り曲げ自在な第2折り曲げ部を有し、第2折り曲げ部は、上記折り畳み部分と、当該第2折り曲げ部の延長線とのなす角度であって上記筆具の起立側に位置する交差角度θが90度以上150度以下の値であるように延在することを特徴とする。
【0004】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態である筆具収納具の一例である筆具収納ケースについて、図を参照して以下に説明する。尚、各図において共通する構成部分については同じ符号を付している。
図1は、本実施形態の筆具収納ケース100を開いた状態を示している。筆具収納ケース100は、ケース部材11,12と、筆具保持部材4と、メモパッド3と、筆具5と、ノートにおけるページのようにめくることができる、板状体又はシート状のメモ貼着部材7とを備えている。尚、板状部材の機能を果たす一例としてケース部材11,12が相当する。又、筆具5としては、例えば、鉛筆、シャープペンシル、ボールペン、サインペン等が相当する。又、メモ貼着部材7は、筆具収納ケース100を閉じた状態におけるケース部材11,12の外面に貼付してもよい。
ケース部材11,12は、長方形状の平板111,121の周囲をそれぞれ凸状に成形することで、それぞれが凹状の断面をなすものである。このようなケース部材11,12において、長手方向のそれぞれの一辺に形成されている凸部112−2,122−2の上面112a,122aどうしをちょう番13にて上記長手方向の一端部分130を結合する。尚、上記長手方向の他端部分131は、後述の筆具保持部材4にて結合される。よって、ケース部材11,12は、折り畳み部分132を中心として、ちょう番13及び筆具保持部材4によって開閉自在に結合され、ケース部材11,12を閉じた状態ではケース部材11,12のそれぞれの周囲に形成された凸部どうしが対向するので、図2に示すように筆具収納ケース100の内部には収納部10が形成される。該収納部10には、後述のメモパッド3、筆具保持部材4、筆具保持部材4に保持された筆具5等が収納される。
【0005】
尚、ちょう番13に代えて可撓性の接着テープ等が使用できる。又、ケース部材11,12を結合した状態にて一体的に成形することでちょう番13の装着を省略してもよく、このように一体的に成形した場合に付加的に上記接着テープを結合部材として使用してもよい。又、筆具収納ケース100において、上記長手方向の他端部分131をちょう番13にて結合してもよい。
又、筆具収納ケース100ではケース部材11,12の両方においてこれらの周囲に凸部112,122を形成しているが、凸部112,122は形成されていない、若しくは少なくとも一方のケース部材11,12に形成すればよい。尚、凸部112,122を全く形成しない場合、ケース部材11,12に相当する板状部材は、凸部112若しくは凸部122のいずれか、又は、凸部112及び凸部122の両者に相当する厚みに相当する背表紙部分を介してコ字状に折り畳まれる。尚、上記背表紙部分の厚みは、後述の筆具保持部材4の保持部410の直径又は支持部412の幅よりも大きい。
さらに、ケース部材11,12が閉じられたとき、これらが不用意に開かないように、閉じた状態にて対向する例えば凸部112−3,122−3に着磁部材を設けるのが好ましい。
ケース部材11,12は、塩化ビニル、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、メラミン、ナイロンの、いずれか1種または2種以上を含んでなる樹脂から成形される。
尚、図1に示す筆具収納ケース100にあっては、縦寸法Iは180mm、横寸法IIは84mm、収納部10の厚みIIIは10mmである。
【0006】
メモパッド3は、繰り返して貼付及び剥離が可能なように裏面の一部又は全部が再剥離性粘着面であり、表面は筆具5により筆記可能であり、メモパッド3は紙片、マット加工のプラスチック片等のシート状片を積層したものである。メモパッド3の具体的なものは、3M社製のポストイット(登録商標)等がある。例えば上述のケース部材11における平坦な内面111aがメモ貼着面となる。尚、上記メモ貼付面は、JIS(日本工業規格) 0601−1994で規定された表面粗さRaが、0.006〜1μm、好ましくは0.02〜0.5μmの範囲であるものである。又、上記メモ貼着部の表面エネルギーは、30〜60dyne/cm2 、好ましくは35〜50dyne/cm2 の範囲である。
メモパッド3のメモ片31にメモ事項を書き留めた後、当該メモ片31をメモパッド3から剥離し、上記メモ貼着部に貼り付ける。このように使用することで、メモパッド3の最表層にはメモ事項が記入されていないメモ片31を露出させておくことができる。これにより、通常の手帳と異なり、記入すべき未使用のページを探すことなく、すばやくメモ事項を記入できる。又、再剥離性のメモ片31は、整理用のスクラップブックやノートに再び貼り付けることができるので、メモ事項の整理も簡便である。
【0007】
筆具保持部材4は、図3に示すように、保持部410と、連結部材421,422とを有し、保持部410と、連結部材421,422とは、例えばプラスチック材、具体的にはケース部材11,12に使用される上述した各種材料の1種又は2種以上を含む樹脂にて一体的に成形されるのが好ましい。
保持部410は、筆具5の一端5aを保持する部分であり、図4に示すように、連結部材421,422が接続される支持部412と、筆具5が嵌合される円筒形状をなす円筒部411とから構成される。尚、図5に示すように、円筒部411のみからなる保持部419とすることもできる。
保持部410は、例えば筆具5が鉛筆である場合、削られ芯が出た鉛筆の一端5aを保護する、周知のキャップに類似するものである。即ち、保持部410は、その内径が開口部410a近傍では鉛筆の外径とほぼ同じであり、保持部410の先端部分の内面は、鉛筆の芯先と接触しない様な寸法を有し、上記鉛筆キャップの様に先細りにすることもできる。又、上記先端部分は開口していてもよい。保持部410の内周部分または全体を、ゴムなどの弾性材料にて成形することで、筆具5が保持部410から脱落するのを効果的に防止することができる。
尚、保持部は、上述のように円筒形でもよいが、例えば後述する筆具保持部材414のように、筆具5の一端において、筆具5の延在方向に沿った少なくとも2カ所にて筆具5を保持すればよい。1箇所のみで保持した場合には、ケース部材11,12が開かれ保持部が起立するとき筆具5がぐらつき不安定になるからである。尚、上述の円筒形の保持部は、筆具5のぐらつきを防止するために十分な面積にて筆具5の一端部分と接触するものであり、筆具5を保持する箇所が筆具5の軸方向に沿って連続的に延在する実施形態に相当する。
【0008】
連結部材421,422は、ほぼ三角形形状のシート状の材料からなり、ケース部材11,12の内面111a,121aに固定される固定部401,402と、保持部410に接続される接続部423,424とから構成される。後述するように、ケース部材11,12を開いたとき、図6に示すように保持部410を起立させるため、固定部401と接続部423との境界部分は折り曲げ自在な第2折り曲げ部441を形成し、固定部402と接続部424との境界部分は折り曲げ自在な第2折り曲げ部442を形成している。同様に、接続部423と保持部410との境界部分は折り曲げ自在な第1折り曲げ部431を形成し、接続部424と保持部410との境界部分は折り曲げ自在な第1折り曲げ部432を形成している。これらの第1折り曲げ部431,432、第2折り曲げ部441,442は、繰り返し折り曲げ動作がなされても破断等することがないように製作されている。尚、図示の例では、第1折り曲げ部431,432、第2折り曲げ部441,442は直線状に延在する。
尚、この筆具収納ケース100において、図6に示すように、保持部410の支持部412の延長線とケース部材12の内面121aとのなす角度、換言すると保持部410の起立角度δは、10〜90度、好ましくは30〜75度の範囲である。
【0009】
尚、筆具保持部材4において、連結部材421,422と、支持部412とは、一枚の板状材料から一体成形されてもよいし、固定部401,402、接続部423,424、及び支持部412は、ぞれぞれ別個の板状体から製作し、これらを可撓性接着テープにより連結してもよい。このように接着テープを使用した場合、第1折り曲げ部431,432、第2折り曲げ部441,442は、実質的に上記可撓性接着テープから形成されるので、繰り返しの折り曲げ動作、即ちケース部材11,12の開閉動作によって、第1折り曲げ部431,432、第2折り曲げ部441,442が破損するのを効果的に防止できる。上記可撓性接着テープは、固定部401,402、接続部423,424、及び支持部412の表裏両面に貼り付けるのが好適である。
尚、上記可撓性接着テープは、可撓性の基材上に粘着剤等の接着剤の層を設けたテープである。可撓性の基材は、繰り返しの折り曲げに耐えられる強度を有する、プラスチック、金属箔等からなる。該プラスチックの例としては、塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン系共重合体、アクリル系共重合体等が挙げられる。基材の厚みは、通常、50〜2,000μmの範囲である。接着剤の例としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、合成または天然ゴムを主剤とする粘着剤を挙げることができる。
【0010】
尚、接続部423,424の厚みは、50〜1,000μm、好ましくは250〜600μmの範囲である。又、連結部材421,422と、支持部412とを成形する、上記板状材料の厚みは、50〜1,000μm、好ましくは250〜600μmの範囲である。
【0011】
第2折り曲げ部441,442は、ケース部材11,12が開かれるとき保持部410の起立動作の折り曲げ中心軸となる。よってケース部材11,12の開閉の際、固定部401,402には内面111a,121aから引き離される力が作用し、固定部401,402が破損するおそれがある。しかし、固定部401,402を内面111a,121aに強固に密着させることにより、上記破損を効果的に防ぐことができる。固定部401,402の固定方法としては、接着剤やネジ止め等の他、以下の固定方法を採ることができる。
【0012】
図7に示すように、ケース部材11,12の上部に位置する凸部112−1,122−1のそれぞれに、内面111a,121aに沿って凹部850,850をそれぞれ形成する。該凹部850,850に例えば接着剤を塗布した固定部401,402の一部又は全部をそれぞれ嵌合することで固定部401,402を凸部112−1,122−1に固定する。尚、図7並びに後述する図8〜図10はケース部材12に固定部402を固定した場合を示している。又、図13、図14、図18、図20に示す筆具保持部材4,413は、この固定方法にてケース部材11,12に固定されている。尚、図13、図14、図18は、ケース部材11とケース部材12とが閉じられた状態において、ケース部材11の記載を省略した状態を示している。
【0013】
又、図8に示すように、固定部401,402が嵌合可能な凹部851,851を形成した部材220,220を使用し、上記凹部851,851に例えば接着剤を塗布した固定部401,402を挿入した後、ケース部材11,12の内面111a,121aのそれぞれに部材220,220を密着に固定することで固定部401,402を内面111a,121aに固定する。部材220の変形例として、図9に示すような部材221がある。部材221には、凹部852が形成されており、該凹部852に固定部402が嵌合され、固定される。尚、部材221を設ける場合、ケース部材11とケース部材12とが閉じられたとき、部材221の厚み分だけ、固定部401と接続部423と、及び、固定部402と接続部424とが平たんな状態にはならない。しかし、部材221の厚みを充分に薄くすることで、ケース部材11,12を閉じた状態において、固定部401と接続部423と、及び、固定部402と接続部424とはほぼ同一平面内に配置され、第2折り曲げ部441,442にはほとんど力がかからないようにすることができる。
【0014】
又、上記部材220,221を使用しない例として、図10に示す構造がある。即ち、ケース部材11,12の平板111,121に、内面111a,121aに対して直角方向に凹部853,853を形成し、該凹部853,853に固定部401,402を嵌合し、固定する。
【0015】
ケース部材11,12を開くとともに保持部410に保持された筆具5を図1に示すように起立させるため、例えば、図3に示す交差角度θは以下の範囲に設定される。ここで交差角度θとは、筆具5が起立する際に筆具5の軸心が描く軌跡を含む仮想の軌跡面と、第2折り曲げ部441,442を含む平面、具体的にはケース部材11又はケース部材12の内面111a又は121aの延長面とが交差する交差部分に形成される直線(以下、起立直線とする)801が、第2折り曲げ部441,442の延長線となす角度であって筆具5の起立側に位置する角度をいう。
交差角度θは、90度以上150度以下の範囲、好ましくは95〜135度、特に好ましくは100〜130度の範囲である。交差角度θをこのような範囲にすることで、保持部410が起立したとき、接続部423,424はケース部材11,12の内面111a,121aに対して平行にならない様に配置され、かつ、保持部410の起立角度δを充分に大きくしつつ、筆具5の自重等の外力により、起立した保持部410が第2折り曲げ部441,442において折れ曲がって倒れることを容易に防止することができる。交差角度θが上記範囲よりも小さすぎるとこの様な効果が低下する傾向があり、大きすぎる場合には、後述する傾斜角度εが大きくなる傾向がある。
尚、交差角度θは、図3に示すように、起立直線801に対して左右同じ値であるが、これに限らず左右で異ならせてもよい。角度値を左右で異ならせた場合には、筆具5をケース部材11側又はケース部材12側のいずれかに傾かせて起立させることができ、使用者の右利き、左利きに併せてより筆具5を手に取りやすくすることができる。
【0016】
又、上記交差角度θを容易に最適範囲に設定可能とするため、例えば図3に示す角度α−1は以下の範囲に設定される。ここで角度α−1とは、第1折り曲げ部431,432の延長線と、第2折り曲げ部441,442とのなす角度であって連結部材421,422側に位置する角度をいう。
角度α−1は、90〜150度、好ましくは91度〜140度、特に好ましくは95〜130度の範囲である。角度α−1を90度以上にすることにより、上記交差角度θを最適な範囲とし、保持部410を所定の起立角度δに保持することが容易になる。又、角度α−1を90度より大きく、好ましくは91度以上にすることにより、それらの達成がいっそう容易になる。例えば、角度α−1が100度であっても、図11に示すように、固定部401,402の辺401a,402aを起立直線801側へ10度傾けて固定部401,402をケース部材11,12の内面111a,121aへ固定することで、交差角度θを110度にすることができる。尚、角度α−1が150度を越えると、起立角度δが低くなり過ぎ、筆具5が取り出しにくくなるおそれがある。
【0017】
図3に示すように、交差角度θと角度α−1とを等しくして固定部401,402を上記内面111a,121aへ固定した場合には、ケース部材11とケース部材12とを閉じた状態において保持部410の支持部412と連結部材421,422とは、図12に示すように、90度の角度にて折り畳まれて収納される。又、この場合、各連結部材421,422は、ケース部材11,12の内面111a,121aに対して平行に配置することになる。これにより、図2に示す収納部10の高さIIIを最小にでき、筆具収納ケース100を容易に薄くすることができる。
又、ケース部材11,12を閉じた状態では、固定部401と接続部423とがほぼ平面状となった状態にて、及び固定部402と接続部424とがほぼ平面状となった状態にて収納される。よって、第2折り曲げ部441,442にはほとんど力が作用せず、第2折り曲げ部441,442における連結部材421,422の破損を効果的に防止することができる。
【0018】
ところが、交差角度θと角度α−1とを等しくした場合、図13や図14に示すように、例えば凸部122−2の側面122bと筆具5との傾斜角度εはゼロより大きくなる。よって、メモパッド3a〜3cと筆具5とが重なることなく、メモパッド3a〜3cを配置する面積を充分に広くするためには、(1)図13に示すように、筆具5の長さを短くする、(2)保持部410の連結部材421,422の剛性を高くしつつ、上記交差角度θを可能な限り90度に近い角度にして上記傾斜角度εをゼロに近づける、等の工夫が必要である。尚、図14の場合、交差角度θは約103度であり、このとき傾斜角度εは約3度である。又、連結部材421,422の剛性を高くするためには、連結部材421,422の厚みを厚くする、例えば、250〜1,000μmにすることが簡便である。尚、上記傾斜角度εは、45度以下、好ましくは1〜20度、特に好ましくは3〜10度の範囲である。
尚、筆具保持部材4の他の実施形態として、図15〜図17に示す形態がある。
【0019】
さらに又、図18に示すように上記傾斜角度εをゼロ又はほぼゼロにするため、図19に示すように筆具保持部材を以下の構造とすることができる。即ち、筆具保持部材413の第1折り曲げ部431を接続部423側へ傾斜させ第1折り曲げ部432を接続部424側へ傾斜させる。このような第1折り曲げ部431,432と、上記起立直線801に平行な直線801aとのなす角度βを0度より大きく、好ましくは1〜30度、特に好ましくは5〜20度の範囲とする。ここで角度βは、ケース部材11,12が折り畳まれたとき筆具5を折り畳み部分132に対してほぼ平行に配置させるために設けられる角度であり、上述の定義とは別の定義をすると、折り畳み部分132と、第1折り曲げ部分431,432の延長線とのなす内角角度である。尚、図19に示す筆具保持部材413は、角度βが10度であり、第1折り曲げ部431,432の延長線802と、第2折り曲げ部441,442とのなす角度α−2は120度である。
このような筆具保持部材413の固定部401,402について、図11を参照し説明したように、固定部401,402の辺401a,402aを、図22に示すように、起立直線801側へ10度傾けた状態で、固定部401,402をケース部材11,12の凸部112−1,122−1へ固定する。尚、図22では、固定部402をケース部材12の凸部122−1へ嵌合して固定した状態を示す。又、図22において円筒部411は図示を省略している。又、固定部401,402は、図7に示すように、内面111a,121aに平行な状態にて凸部112−1,122−1へ固定されるが、図20に示すようにケース部材11,12が開かれたときには、起立直線801側へ上記10度の角度にて辺401a,402aを傾斜させたことに起因して、接続部423,424は、内面111a,121aに対して傾斜し、筆具保持部材413は十分な起立角度δにて起立することになる。一方、ケース部材11,12を閉じたときには、図21に示すように、角度βに起因して、固定部401,402に対して接続部423,424は10度だけ傾いて収納される。尚、図12及び図21は、ケース部材11,12を閉じたとき筆具5の他端側から筆具保持部材を見た場合の断面図である。
又、上述の10度傾けた場合、筆具保持部材413について、交差角度θは110度となるが、ケース部材11,12を閉じることで筆具保持部材413が折り畳まれたときには、第1折り曲げ部431,432は、図22から明らかなように、凸部112−2,122−2の側面112b,122bに平行な面内に延在するので、筆具保持部材413の円筒部411を側面112b,122bに対して平行に配置することができる。したがって、傾斜角度εはゼロとなり、図18に示すように筆具5は側面122bに対して平行に収納可能となる。よって、メモパッド3を配置する面積を充分に広くすることが特に容易となる。
尚、筆具保持部材413の他の形態として図23に示す形態がある。
【0020】
さらに又、図18に示すように上記傾斜角度εをゼロ又はほぼゼロにするため、図24及び図25に示すように筆具保持部材414を以下の構造とすることができる。尚、図24はケース部材11,12が閉じられ筆具5がその内部に収納された状態を示すが、ケース部材11及び、固定部401がケース部材11に固定される連結部材421は図示していない。又、図25は、筆具保持部材414に筆具5を取り付けた状態を示している。
筆具保持部材414は、連結部材421,422と、該連結部材421,422が接続され筆具5を保持する山形部材451とを有する。山形部材451は、ほぼL字状の断面にてなり、短辺部452には、筆具5の先端部が挿入され該先端部を保持する先端保持穴454が形成され、長辺部453には筆具5が挿入され筆具5の胴体部分を保持する胴体保持穴455が形成される。筆具5が長辺部453の背面453aに対して、1〜45度、好ましくは3〜30度、特に好ましくは5〜20度の範囲の角度γで背面側に傾斜するように、先端保持穴454と胴体保持穴455とが配置されている。
上述したように、筆具保持部材4においては、交差角度θを適切な範囲内の値に調整するため、固定部401,402を起立直線801側に傾斜させて配置した場合、筆具5をケース部材11,12内に収納したとき上述の傾斜角度εが大きくなってしまう。しかし、筆具保持部材414を使用することで、角度γが傾斜角度εを相殺することができる。即ち、角度γが小さすぎると、固定部401,402の起立直線801側への傾斜を大きくした場合、傾斜角度εをゼロにすることはできない。一方、角度γを大きくすれば、固定部401,402の上記傾斜を充分に大きくしつつ、傾斜角度εを最小にし、筆具5を凸部122−2の側面122bに対して平行に収納することができる。尚、角度γが大きすぎると、筆具5の収納時において、上記側面122bと筆具5との距離dが大きくなり、メモパッド3の配置面積を効果的に広げることはできなくなる。
【0021】
以上説明したような構造にてなる筆具収納ケース100は、ケース部材11,12を開くに従い、連結部材421,422の第2折り曲げ部441,442を折り曲げ中心軸として接続部423,424が起立し筆具保持部材4、筆具保持部材413又は筆具保持部材414が起立する。よって図1に示すように、これらの筆具保持部材4等に差し込まれた筆具5もこれにともない起立状態となる。よって、使用者は、筆具収納ケース100を開くだけで、直ちに筆具5を手にすることができ、該筆具5にてメモパッド3に記録事項を記載し記載したメモ片を例えばメモ貼着部材7に貼付することができる。
【0022】
尚、筆具収納ケース100を化粧品収納ケースとして使用することもできる。この様な使用方法の場合、ほお紅、口紅、アイライン、アイシャドウ等の化粧品を塗布するブラシ等の塗布具や、鉛筆型のまゆずみやアイライン等が筆具5に相当する。又、図1に示す、メモパッド3の代わりにケース部材12の内面121に化粧品パレットを配置し、ケース部材11の内面111には鏡を配置し、その化粧品専用の筆具を筆具5の代わりに配置する。この様な場合は、右利き使用者に有利な配置であるので、左利き使用者に使いやすくするには、ケース部材12の内面121に鏡を配置し、ケース部材11の内面111に化粧品パレットを配置することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の一態様によれば、板状部材を開いたとき保持部を起立させるための連結部材を設け、交差角度θを90度以上150度以下としたことから、板状部材を開いたとき、連結部材における第2折り曲げ部を折り曲げ中心軸として連結部材は回動する。よって、使用者はケース部材を開くだけで筆具が起立するので直ちに記録事項を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である筆具収納具の一例である筆具収納ケースの構造を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す筆具収納ケースを閉じた状態における筆具収納ケースの断面図である。
【図3】 図1に示す筆具保持部材の平面図である。
【図4】 図1に示す筆具保持部材の斜視図である。
【図5】 図1に示す筆具保持部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】 図1に示す筆具保持部材の起立状態を示す側面図である。
【図7】 図1に示す筆具保持部材の固定方法を説明するための図である。
【図8】 図1に示す筆具保持部材の固定方法を説明するための図である。
【図9】 図1に示す筆具保持部材の固定方法を説明するための図である。
【図10】 図1に示す筆具保持部材の固定方法を説明するための図である。
【図11】 図1に示す筆具保持部材の取り付け方法を説明するための斜視図である。
【図12】 図1に示す筆具保持部材がケース部材に収納された状態を示す断面図である。
【図13】 図1に示す筆具収納ケース内に筆具が収納された状態を示す図である。
【図14】 図1に示す筆具収納ケース内に筆具が収納された状態を示す図である。
【図15】 図1に示す筆具保持部材の他の形態を示す平面図である。
【図16】 図1に示す筆具保持部材の他の形態を示す平面図である。
【図17】 図1に示す筆具保持部材の他の形態を示す平面図である。
【図18】 図1に示す筆具収納ケース内に筆具が収納された状態を示す図である。
【図19】 図1に示す筆具保持部材の他の実施形態を示す平面図である。
【図20】 図19に示す筆具保持部材を筆具収納ケースに取り付け、筆具収納ケースを開いたときの筆具保持部材の状態を示す斜視図である。
【図21】 図19に示す筆具保持部材を取り付けた筆具収納ケースを閉じたときの筆具保持部材の状態を示す断面図である。
【図22】 図19に示す筆具保持部材をケース部材に固定した状態を示す断面図である。
【図23】 図19に示す筆具保持部材の他の形態を示す平面図である。
【図24】 図1に示す筆具保持部材の他の実施形態を示す断面図である。
【図25】 図24に示す筆具保持部材の平面図である。
【符号の説明】
3…メモパッド、4…筆具保持部材、5…筆具、7…メモ貼着部材、
10…収納部、11,12…ケース部材、13…ちょう番、
100…筆具収納ケース、
401,402…固定部、410…保持部、421,422…連結部材、
423,424…接続部、431,432…第1折り曲げ部、
441,442…第2折り曲げ部、
801…起立直線。

Claims (6)

  1. 左、右2枚の板状の部材(12,11)が折り畳み部分(132)にて開閉自在に重なり合うように折り畳まれ、上記折り畳み部分に配置された筆具保持部材(4,413,414)に保持される筆具(5)を上記板状部材が折り畳まれた状態において上記折り畳み部分にほぼ沿って収納する筆具収納具であって、
    上記筆具保持部材は、
    上記筆具の軸方向に異なって位置する少なくとも2つの保持箇所にて上記筆具の一端を保持する保持部(410)と、
    上記左、右の板状部材に対応して上記保持部の左右に取り付けられ上記各板状部材を開いたとき上記保持部に保持された筆具を起立させるため上記保持部を起立させる一対の連結部材(421,422)とを備え、
    上記各連結部材は、上記板状部材に固定される固定部(401,402)と、上記保持部に接続される接続部(423,424)とを有し、上記接続部と上記保持部とは折り曲げ自在な第1折り曲げ部(431,432)を有し上記固定部と上記接続部とは上記筆具の起立の際に折り曲げ中心軸となる折り曲げ自在な第2折り曲げ部(441,442)を有し、第2折り曲げ部は、上記折り畳み部分と、当該第2折り曲げ部の延長線とのなす角度であって上記筆具の起立側に位置する交差角度θが90度以上150度以下の値であるように延在することを特徴とする筆具収納具。
  2. 上記保持部の上記保持箇所は、上記筆具の軸方向に連続してなり上記保持部は円筒形状をなす、請求項1記載の筆具収納具。
  3. それぞれの上記第1折り曲げ部は、上記保持部にて上記左右方向へ角度βにて傾斜したものであり、ここで角度βは、上記板状部材が折り畳まれたとき上記筆具を上記折り畳み部分に対してほぼ平行に配置させるために設けられる角度であり、上記折り畳み部分と、当該第1折り曲げ部分の延長線とのなす内角角度である、請求項1又は2記載の筆具収納具。
  4. 上記板状部材の少なくとも一方には、折り畳まれたときに他方の板状部材側へ突出して、その周囲に沿って凸部が形成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の筆具収納具。
  5. 上記板状部材の一方には、さらにメモ用紙(3)を貼付する、請求項1ないし4のいずれかに記載の筆具収納具。
  6. 上記メモ用紙は、再剥離性の複数のメモ片の積層体からなる、請求項5記載の筆具収納具。
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