JP3802007B2 - 擁壁用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックとしての最下段積ブロック - Google Patents

擁壁用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックとしての最下段積ブロック Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スピード土留プレハブ工法において使用するものであり工場で予め製造した道路脇の法面或いは堤防の法面などの擁壁施工に使用するコンクリート製の大型積ブロック、特に植栽用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックとしての最下段積ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
現行の道路脇の崖部の擁壁の施工あるいは河川の堤防などの擁壁の施工における大型積ブロックを使用したスピード土留プレハブ工法における擁壁用の大型積ブロックは、図6に示すように、横幅が約2000mmで高さが約1000mmにもなる化粧面を有する長方形の前壁2とその左右端部分から後方の控え方向に垂直に約900mm延びる左右の控壁3、3及び前壁下端から後方の控え方向に延びる横幅が約2000mmで奥行きが約900mmの長方形の底版4からなる工場生産の箱型の大型積ブロック1から形成され、擁壁の下段から上段になるに連れて前壁2が後方に傾斜して積載されている。さらに、上記の擁壁用の大型積ブロック1は、その左右の控壁3、3の中間の前壁背面5の中央6から前壁背面5と底版上面7間を2辺とする三角形状で控え方向に延びる中間壁8を有しており、また、底版4には、胴込土砂の埋戻しや、胴込コンクリート打設の作業性、充填性を確保するために、底版開口9を有しており、左右の控壁3、3にも同様の控壁開口10を有しており、前壁2の左右の化粧面の下部にそれぞれ水抜孔12、12を背面から連通して開口されている(特許文献1)。
さらに擁壁とするとき、自然環境に配慮して擁壁の前面側に植栽用大型積ブロック21が要求され、図5に示すように、前壁22が側部の控壁23から接合壁31で上部側が離間して前方に張り出され、前壁背面25の後方の部分に植物を植栽して景観に配慮したものが使用されている。このように植栽をするための植栽用大型積ブロック21は左右の控壁23の後端と中間壁26の後端をつなぎ植栽用の土壌を保持する背の低い背面壁29を有し、さらに底版24に底版開口27を、左右の控壁23に控壁開口28をそれぞれ設けており、また前壁22には水抜孔30が内部から開口されている。このような大型の植栽用大型積ブロック21では、この前壁背面25と背面壁29間のブロック内に植栽用の土壌が入れられるので、植栽用大型積ブロック21全体に重量が掛かることとなる。
【0003】
これらの擁壁用の大型積ブロック1を積載する一般的な方法は、図7に示すように、土盤に直接この大型積ブロック1を積むことはなく、土盤に基礎コンクリート13を打ち、最下段の大型積ブロック1の下面の四隅の当接する部分の下側に、硬質プラスチック製のセットプレート14の適宜枚数を重ねて設置して高さを均一水平面に調整し、さらにセットプレート14の高さに合わせて隣りのセットプレート14、14間の基礎コンクリート10上に敷モルタル15を打ち、この敷モルタル15の上に最下段の大型積ブロック1を載置している。
【0004】
ところで、上記のように最下段の大型積ブロック1を敷設した後、さらに上段の大型積ブロックを順次に積載して形成した擁壁において、特に重量の掛かる植栽用大型積ブロック21を積載する擁壁において、植栽用大型積ブロック21の最下段に設置する根石ブロックとしての最下段積ブロック16には、上部から大きな重量が掛かるため、最下段積ブロック16の前壁上端部17、特にその中央部の上端前面から下方にクラック18が発生する場合があることが判明した。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−29945号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、高速道路などの道路側部の崖の擁壁あるいは河川堤防の擁壁などに用いる大型積ブロック、特に環境に配慮した植栽用大型積ブロックにおいて、最下段に積んだ根石ブロックとしての大型積ブロックの前壁に生じるクラックの発生を防止した根石ブロックとしての最下段積ブロックを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、発明者らは、擁壁用の大型積ブロック、特に植栽用大型積ブロックの最下段に根石ブロックとして積む最下段積ブロックの構造について、敷モルタルや下部の不陸や精度の影響を考慮検討するため、次の手段を講じて実験を行った。すなわち、最下段積ブロックの横幅中央より左右に振り分け、敷モルタルの代わりに敷き砂を施工し、最下段積ブロックの下面の四隅に当接するセットプレートを置き、さらに最下段積ブロックの前壁中央上端に歪ゲージを取付け、上方から掛かる大型積ブロックからなる擁壁の積荷重の圧力を加えて、最下段積ブロックと敷モルタルに代わる敷き砂とプラスチック製のセットプレートとの関係およびこれらと最下段積ブロックに入るクラックのとの関係について実験した。
【0008】
この実験における最下段積ブロックの供試体は、図9に示すように、控壁開口と底版開口は無くして底版と底辺が当接した中間壁を有する最下段積ブロックの(a)または(a’)と、控壁開口と底版開口は無くし、さらに中間壁を無くした最下段積ブロックの(b)または(b’)と、控壁開口と底版開口並びに底版と底辺が当接した中間壁を有する現行の最下段積ブロックの(c)または(c’)の3種を最下段積ブロックとした。
【0009】
実験は、敷き砂の幅を500mmとした実験(1)と、敷き砂の幅を2000mmとした実験(2)からなり、それぞれにおいて左右前後の計4点のセットプレートを使用した。
【0010】
(1)の敷き砂500mmとした実験
(a)の控壁開口と底版開口は無くして中間壁を有するブロックでは、クラック18の発生荷重は290kN、破壊荷重は500kN以上、ひび割れ幅は1.2mmであり、クラック18は中央がほぼブロックの下辺に達し、かつ、途中で左右に分岐したクラック18が入った。
【0011】
(b)の控壁開口と底版開口は無くし、かつ、中間壁も無くしたブロックでは、荷重500kN、破壊荷重500kNでクラック18の発生は全く無かった。
【0012】
(c)の現行の最下段積ブロックでは、クラック18の発生荷重142kN、破壊荷重300kN以上で中心にほぼ下辺に達する1本のクラック18が入った。
【0013】
(2)の敷き砂2000mmとした実験
(a’)の控壁開口と底版開口は無くして中間壁を有するブロックでは、クラック18の発生荷重180kN、破壊荷重500kN以上、ひび割れ幅は1.5mmで、クラック18は中央がほぼ縦の2/3の長さで、かつ、途中で左右に分岐して下辺に達するクラック18が入った。
【0014】
(b’)の控壁開口と底版開口は無くして中間壁を無くしたブロックでは、(b)と同様に荷重500kN、破壊荷重500kNでクラック18の発生は全く無かった。
【0015】
(c’)の現行の最下段積ブロックでは、クラック18の発生荷重250kN、破壊荷重467kN以上で中心および左右に複数本のクラック18が入った。
【0016】
この上記の実験の結果、中間壁の有無で耐荷重に大きな差が生じることが判明した。従って、最下段の根石ブロックには中間壁が無いものが良い。このように中間壁が無ければ、目標荷重の1.7倍以上の荷重が作用してもクラックが発生することが無いことが判った。
【0017】
一方、現行の大型積ブロックにあっては、図8に示すように、最下段に載置する最下段積ブロック16の上に積む上段積ブロックに対する最下段積ブロック16の当接面19は、最下段積ブロックの上端の斜線で示す前壁2の上面および控壁3の上面である。ところで最下段積ブロック16に上段ブロックから伝達される鉛直荷重は、擁壁が勾配のため背面側にもたれ掛かる結果、最下段積ブロック16の前面側より背面側で大きくなる。そこで、この鉛直荷重はその大部分を控壁3で支承することとなって鉛直荷重の伝達は控壁3で効率良く行われる。
【0018】
ところで、現行の大型積ブロック1の最下段積ブロック16の前壁上端部から入るクラック18の発生原因について、発明者は種々検討したところ、(1)セットプレート14の硬度が低く、鉛直荷重に対する圧縮変形量の大きな材質を使用した場合や(2)敷モルタル15の敷き均しの平滑度に差異があり、中央部が両端部より高くなっている場合で、かつ、(3)敷モルタル15と最下段積ブロック15の当接が最下段積ブロック16の中央より左右に振り分けて全幅で500〜1000mm程度の場合などの特定の条件が重なって最下段積ブロック16の前壁上端部17にクラック18が発生することが上記の実験により判った。
【0019】
そこで、さらに発明者は以下の点について検討をした。
(1)最下段積ブロック16に対するセットプレートの設置位置
セットプレート14は最下段積ブロック16の控壁3の直下に設置するのが一般的である。
【0020】
(2)最下段積ブロック16の設置直後
最下段積ブロック16の設置直後は、まだ、セットプレート14の圧縮変形の量はあまり生じていないものと考えられる。
【0021】
(3)セットプレート14の圧縮による変形
上段に全ての大型積ブロックを設置し終えた施工後に最大となる鉛直力が作用し始め、セットプレート14の圧縮変形も最大になり始めると考えられる。
【0022】
(4)セットプレート14の変形後に想定される構造モデル
最下段積ブロック16の底版4は敷モルタル15で支承されているので、地盤バネによる支承であると考えられる。また上記(3)のセットプレート14の圧縮による変形を踏まえると、最下段積ブロック16のの控壁3の直下に大きな鉛直力が作用しているものと考えられる。
【0023】
(5)最下段積ブロックの変位およびたわみ
上記の(4)のセットプレート14の変形後に想定される構造モデルのように考えると、最下段積ブロック16の変位およびたわみは、その端部で大きくなり中央部は小さいものと考えられる。
【0024】
上記の考えに基づき最下段積ブロック16の前壁上端部17のクラック18の発生原因をコンピュータ解析によりシミュレーションし、検討したところ以下の結果が得られた。
【0025】
a.最下段積ブロック16の前壁上端部17の応力集中は、最下段積ブロック16の形状に起因したものであり、中間壁8は上段積みブロックからの鉛直荷重に抵抗するために必要な支柱部材である。しかし、中間壁8が存在することによって同時に前壁上端部17に応力集中を発生させる原因になっているものと考えられる。
【0026】
b.控壁3の控壁開口10および底壁4の底版開口9は、それら自体の存在によって応力集中を招く原因になっているものと考えられる。
【0027】
c.地盤バネ(地盤の上向きの抗力による)を考慮した弾性支承で無いならば最下段積ブロック16の前壁上端部17に対する応力集中は発生しないものと考えられる。
【0028】
そこで、以上の結果に基づき、最下段に根石ブロックとして敷設する大型積ブロックの形状を見直して得た、本発明の最下段積ブロック16は前壁上端部17の中央からのクラック18の発生を抑制した新規な構造としたものである。
【0029】
以上のことから、上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、上部を前傾し背面上部を植栽部32とした長方形の前壁22と、前壁22の左右の端部からそれぞれ接合壁31を介して控え方向に延び上部を後方に後退して平行四辺形状とした垂直な控壁23と、前壁22の下端から控え方向に延びる長方形状の底版24と、左右の控壁23の下部を連接する背面壁29と、前壁背面25の中央から控壁23に平行で底部を底版24に後部を背面壁29に連接した垂直な中間壁26とからなり、左右の平行四辺形状の控壁23に控壁開口27を有し、さらに底版24に底版開口28を有する擁壁用の大型積ブロック1において、擁壁の最下段に敷設する大型積ブロックを根石ブロックの最下段ブロック16として、植栽部32を無くし上部を後方に傾斜した前壁3と、接合壁31と控壁開口27を無くし前壁2の左右の端部から控え方向に延びる垂直な平行四辺形状の控壁3と、底版開口29を無くし版体のみとした底版4と、下部を下辺として底版4との間を離間した中間壁8とから形成し、かつ背面壁29を無くしたことを特徴とする擁壁用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロック用の最下段積ブロック16である。
【0030】
請求項2の発明では、中間壁8は吊り上げ用の吊り孔11を有することを特徴とする請求項1の手段の擁壁用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックとしての最下段積ブロック16である。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の大型積ブロックの最下段に根石ブロックとして敷設する最下段積ブロック16で、(a)は前壁2を正面側から見た斜視図であり、(b)は前壁2を背面側から見た斜視図である。図2は本発明の最下段積ブロック16の正面図である。図3は本発明の最下段積ブロック16の側面図である。図4の(a)は図2のA−A切断の矢視方向の断面図で、(B)は図2のB−B切断の矢視方向の断面図である。図5は本発明の最下段積ブロック16の上に積載する積載する前面に植栽部を有する植栽用大型積ブロック21の(a)は前壁22を正面側から見た斜視図で、(b)は前壁22を背面側から見た斜視図である。
【0032】
本発明の最下段積ブロック16の1実施の形態について、図1に示す斜視図の(a)および(b)で説明する。最下段積ブロック16は道路脇の崖の法面あるいは堤防の法面に擁壁として積載する大型積ブロック1、特に植栽用大型積ブロック21の最下段に根石ブロックとして設置するもので、最下段積ブロック16の上部は設置する崖あるいは堤防の法面の傾斜に対応して後方に後退して傾斜した、横長の長方形状の大きさが、縦1000mm、横2000mmからなる前壁2からなる。前壁2は左右対称の化粧板を前面に有し、根石ブロックとして最下段に設置するものであるので、上段に積載する植栽用大型積ブロック21が前壁22に有する水抜孔30が、最下段積ブロック16には設けられていない。しかし、出水の多い場所では適宜必要により水抜孔12を設けてもよい。
【0033】
最下段積ブロック16の前壁2の前壁背面5の左右の端部にはそれぞれ控え方向に延在する左右の平行四辺形状の垂直な控壁3、3が設けられている。一方、前壁背面5の横幅の中央6から控え方向に下部を底辺として離間して上部の前壁背面5の中央6の部分を頂点とする三角形状とした垂直な中間壁8を有する。さらに前壁2の下端から控え方向に長方形状の底版4を延在して有する。左右の平行四辺形状の垂直な控壁3、3には控壁開口27および底版4には底版開口28を設けることなく単なる壁版からなるものとする。さらに、三角形状の垂直な中間壁8の下辺は底版4から離間して間隙20を設けている。
【0034】
さらに、三角形状の垂直な中間壁8には、施工時に最下段積ブロック16をクレーンで吊り上げるためのワイヤーを通す吊り孔11を開口している。
【0035】
大型積ブロック1、特に植栽用大型積ブロック21による道路側部の崖部の擁壁の施工あるいは河川の堤防などの擁壁の施工において、本発明の最下段積ブロック16を根石ブロックとして擁壁の最下段に敷設するために使用したことにより以下の結果が得られた。
【0036】
(1)基礎コンクリート13上に敷モルタル15を施工することなく、図7に示すように、四隅に配設したセットプレート14のみで本発明の根石ブロックである最下段積ブロック16の四隅を支持した場合でも、安定計算上想定される荷重を大きく上回る大型積ブロック1、例えば植栽用大型積ブロック21、からなる擁壁の積載による荷重を掛けたが、最下段積ブロック16の前壁上端部17の前壁2の中央にクラック18の発生は見られなかった。
【0037】
(2)敷モルタル15の均しが均一であれば、安定計算上想定される荷重を大きく上回る植栽用大型積ブロック21による擁壁の荷重を積載しても、最下段積ブロック16の前壁上端部17の前面2の中央にクラック18の発生は見られなかった。
【0038】
(3)敷モルタル15の均しが不十分でその中央部で隆起して最下段積ブロック16の支承状態が左右の両端部が下がって天秤のような状態になった場合、前壁上端部17の前壁2の中央に生じるクラック18は安定計算上想定される荷重の程度で発生することがあった。例えば、最下段積ブロックの横幅が2000mmの場合、敷モルタル15の中央部の隆起部分の幅が500mm以上1000mmまでの範囲にあるとき、特にクラック18が発生する傾向が強い。敷モルタル15による均一な設置面が1000mm以上、好ましくは1500mm以上の範囲であれば、安定計算上想定される荷重を大きく上回る荷重の大型積ブロック1による擁壁を載荷しても、最下段積ブロック16の前壁上端部17の中央にはクラック18の発生は見られなかった。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、道路側部の法面の擁壁あるいは河川の堤防の法面の擁壁として積む大型積ブロック、特に植栽用大型積ブロック、の最下段に敷設する最下段積ブロックにおいて、その上段に積む大型積ブロックが従来の大型積ブロックと同様に左右の控壁に控壁開口および底版に底版開口をそれぞれ有するのに対し、本発明の最下段積ブロックでは左右の控壁および底版から開口を無くし、さらに最下段積ブロックの前壁背面中央から延びる三角形状の垂直の中間壁の下辺を底版から離間して間隙を設け、かつ、この垂直の中間壁に吊り孔を開口して施工時の吊り上げ用としたことで、大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックに特化したことで、擁壁の敷設中、特に敷設後に最下段積ブロックの前壁上端中央から発生していたクラックを解消することができ、強度を大幅に高め、視覚的にも美しくなるなど、本発明はの最下段積ブロックは従来にない効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最下段積ブロックで、(a)は前壁を正面側から見た斜視図で、(b)は前壁を背面側から見た斜視図である。
【図2】本発明の最下段積ブロックの正面図である。
【図3】本発明の最下段積ブロックの側面図である。
【図4】本発明の最下段積ブロックの図2に示す矢視図で、(a)は図2のA−Aで切断の矢視図で、(B)は図2のB−Bで切断の矢視図である。
【図5】本発明の最下段積ブロックの上に積載する積載する前面に植栽部を有する植栽用大型積ブロックの(a)は前壁を正面側から見た斜視図で、(b)は前壁を背面側から見た斜視図である。
【図6】従来の最下段積ブロックを含む大型積ブロックで、(a)は前壁を正面側から見た斜視図で、(b)は前壁を背面側から見た斜視図である。
【図7】従来の大型積ブロックの最下段積ブロックの設置状況の説明図である。
【図8】大型積ブロックの最下段積ブロックの上段ブロックとの接触面を示す図である。
【図9】大型積ブロックの最下段積ブロックの控壁開口および底壁開口の有無および中間壁の有無におけるクラックの発生の差異を示す図である。
【符号の説明】
1 大型積ブロック
2 前壁
3 控壁
4 底版
5 前壁背面
6 中央
7 底壁上面
8 中間壁
9 底版開口
10 控壁開口
11 吊り孔
12 水抜孔
13 基礎コンクリート
14 セットプレート
15 敷モルタル
16 最下段積ブロック
17 前壁上端部
18 クラック
19 当接面
20 間隙
21 植栽用大型積ブロック
22 前壁
23 控壁
24 底版
25 前壁背面
26 中間壁
27 控壁開口
28 底版開口
29 背面壁
30 水抜孔
31 接合壁
32 植栽部

Claims (2)

  1. 上部を前傾し背面上部を植栽部とした長方形の前壁と、前壁の左右の端部からそれぞれ接合壁を介して控え方向に延び上部を後方に後退して平行四辺形状とした垂直な控壁と、前壁の下端から控え方向に延びる長方形状の底版と、左右の控壁の下部を連接する背面壁と、前壁背面の中央から控壁に平行で底部を底版に後部を背面壁に連接した垂直な中間壁とからなり、左右の平行四辺形状の控壁に控壁開口を有し、さらに底版に底版開口を有する擁壁用の大型積ブロックにおいて、擁壁の最下段に敷設する大型積ブロックを根石ブロックの最下段ブロックとして、植栽部を無くし上部を後方に傾斜した前壁と、接合壁と控壁開口を無くし前壁の左右の端部から控え方向に延びる垂直な平行四辺形状の控壁と、底版開口を無くし版体のみとした底版と、下部を下辺として底版との間を離間した中間壁とから形成し、かつ背面壁を無くしたことを特徴とする擁壁用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックとしての最下段積ブロック。
  2. 中間壁は吊り上げ用の吊り孔を有することを特徴とする請求項1に記載の擁壁用の大型積ブロックの最下段に敷設する根石ブロックとしての最下段積ブロック。
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