JP3799884B2 - スロットル制御装置 - Google Patents

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセルペダルの操作量をセンサによって検出し、この検出されたアクセルペダルの操作量に応じたスロットル開度となる様にスロットルバルブをアクチュエータによって開閉するスロットル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の様に内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブは、運転者により踏み込み操作されるアクセルペダルとワイヤ等を通じて機械的に連結されており、その開度はアクセルペダルの踏み込み量に応じて一義的に決定される。これに対して、近年では、内燃機関の運転状態に基づいてスロットルバルブをモータ等のアクチュエータを用いて開閉制御するようにしたシステム、いわゆる電子スロットル制御システムも採用されている。
【0003】
この電子スロットル制御システムにあっては、アクセルペダルの操作量を検出するためのセンサが設けられており、このセンサによって検出されたアクセルペダルの操作量と内燃機関の運転状態に基づいて目標スロットル開度を算出し、スロットルバルブの開度が該目標スロットル開度となる様にスロットルバルブをアクチュエータによって開閉している。
【0004】
ところで、電子スロットル制御システムにおいては、安全性を向上させるために二重の制御系統を備えており、アクセルペダルの操作量を検出するセンサも少なくとも2つ設け、一方のセンサが故障したときには他方のセンサの検出出力をスロットルバルブの開閉制御に用いている。
【0005】
例えば、特開平10−299513号公報に記載の装置においては、2つのアクセルセンサのうちの一方が故障したときには、正常な方のアクセルセンサを選択し、更に十分な安全性を確保するために、正常な方のアクセルセンサの検出出力を1/2倍にしてからスロットルバルブの開閉制御に用いていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置においては、正常なアクセルセンサの検出出力を1/2倍にしてスロットルバルブの開閉制御に用いるので、アクセルペダルの操作量に対するスロットルバルブの開閉制御の応答が悪化し、運転者の意志がスロットルバルブの開閉制御に十分に反映されないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、複数のセンサのうちの少なくとも1つに異常が発生したときでも、十分な安全性を確保し、かつアクセルペダルの操作量に対するスロットルバルブの開閉の応答性を良好に保つことが可能なスロットル制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明は、アクセル操作部材の操作量を複数のセンサによって検出し、該各センサによって検出されたアクセル操作部材の操作量に応じたスロットル開度となる様にスロットルバルブをアクチュエータによって開閉するスロットル制御装置において、前記各センサの異常を判定する異常判定手段と、前記異常判定手段により該各センサの少なくとも1つが異常と判定されたときには、該各センサのうちの正常なセンサによって検出された前記アクセル操作部材の操作量の変化分を求めて、この変化分を減少させるように補正し、この補正した値を該異常が判定される直前に該各センサによって検出された該アクセル操作部材の操作量に加算して、この和を該異常が判定された後の該アクセル操作部材の操作量として設定する演算手段とを備え、前記演算手段は、該各センサのうちの正常なセンサによって検出された前記アクセル操作部材の操作量の変化分が負である場合に、該変化分について前記補正せずに、該変化分を該異常が判定される直前に該各センサによって検出された該アクセル操作部材の操作量に加算して、この和を該異常が判定された後の該アクセル操作部材の操作量として設定している。
【0009】
本発明によれば、各センサの少なくとも1つが異常と判定されたときには、正常なセンサによって検出されたアクセル操作部材の操作量の変化分を求めて、この変化分を減少させるように補正し、この補正した値を該異常が判定される直前に検出された該アクセル操作部材の操作量に加算して、この和を該異常が判定された後の該アクセル操作部材の操作量として設定している。つまり、異常が発生した後は、異常が発生する以前の正常に検出されたアクセル操作部材の操作量を元にして、この操作量を正常なセンサによって検出されたアクセル操作部材の変化量に応じて増減し、これによってアクセル操作部材の操作量を設定している。この様に異常が発生する以前の正常に検出されたアクセル操作部材の操作量を元にして、この操作量を増減すれば、アクセル操作部材の操作量を急激に変化させずに正常な状態でかつ運転者の意志を十分に反映させて設定することができる。
【0011】
ここで、正常なセンサによって検出されたアクセル操作部材の操作量の変化分が負であるときには、運転者の意志によってスロットルバルブが閉じられようとしており、内燃機関がより安全な状態にされようとしている。このため、アクセル操作部材の操作量の変化分を補正せずに、つまり該変化分を減少させることなく、該変化分をアクセル操作部材の操作量に加算し、これによって異常が判定された後のアクセル操作部材の操作量を速やかに減少させ、スロットルバルブを速やかに閉じる様にしている。
【0012】
一実施形態では、前記演算手段は、該各センサのうちの正常なセンサによって検出された前記アクセル操作部材の操作量の変化分を予め定められた定数で除算することにより該変化分を補正している。
【0013】
この場合、定数が大きくなる程、アクセル操作部材の操作量の変化分が小さく補正される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明のスロットル制御装置の一実施形態を示している。本実施形態のスロットル制御装置は、自動車の内燃機関に設けられたものである。
【0016】
図1において、第1アクセルセンサ11は、抵抗帯11aと該抵抗帯11a上を摺動する摺動子11bを有しており、この摺動子11bがアクセルペダル13の操作に連動して該抵抗帯11a上を摺動する。同様に、第2アクセルセンサ12は、抵抗帯12aと該抵抗帯12a上を摺動する摺動子12bを有しており、この摺動子12bがアクセルペダル13の操作に連動して該抵抗帯12a上を摺動する。
【0017】
ECU(電子コントロールユニット)10は、基準電圧Vc(例えば5.0V)及び接地電位E(例えば0V)を第1及び第2アクセルセンサ11,12の抵抗帯11a,12aに印加する。
【0018】
アクセルペダル13の操作に連動して、第1及び第2アクセルセンサ11,12の摺動子11b,12bがそれぞれの抵抗帯11a,12a上を摺動し、これらの摺動子11b,12bの位置に対応するそれぞれの検出信号VPa1及びVPa2が該各摺動子11b,12bからECU10に出力される。ECU10は、それぞれの検出信号VPa1及びVPa2に基いてアクセルペダル13の操作量を求める。そして、ECU10は、アクセルペダル13の操作量や内燃機関の他の各種パラメータ(空気吸入量、内燃機関の回転数等)に基いて内燃機関のスロットルバルブ14の目標スロットル開度を求め、アクチュエータ15を駆動制御することによってスロットルバルブ14を開閉し、スロットルバルブ14のスロットル開度を目標スロットル開度に調節する。
【0019】
尚、ここでは、アクセルペダル13を例示しているが、スロットルバルブ14のスロットル開度を指示するためのアクセル操作部材であれば、どの様なものでも良い。足踏みによって操作されるアクセルペダル13の他には、例えば手によって操作されるアクセル操作部材がある。
【0020】
また、自動車の制動時に操作されるブレーキペダル16には、ブレーキスイッチ17が設けられている。ブレーキペダル16が操作されると、ブレーキスイッチ17がオンになる。ECU10は、ブレーキスイッチ17のオンオフによりブレーキペダル16が操作されているか否かを判定する。
【0021】
さて、この様な構成において、第1及び第2アクセルセンサ11,12のいずれかが故障しても、十分な安全性を確保し、かつアクセルペダル13の操作量に対するスロットルバルブ14の開閉の応答性を良好に保つべく、図2のフローチャートに従ってアクセルペダル13の操作量を設定している。
【0022】
まず、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12からのそれぞれの検出信号VPa1及びVPa2に基いて、第1及び第2アクセルセンサ11,12の故障を判定する(ステップ101〜108)。
【0023】
例えば、第1アクセルセンサ11の検出信号VPa1が低レベルしきい値A(例えば0.5V)よりも低いか否かを判定し(ステップ101)、低ければ(ステップ101,Yes)、第1アクセルセンサ11に断線又はショートが発生しているので、ショートフラグXPA1UPをオフにすると共に、断線又はショートフラグXPA1DNをオンにする(ステップ102)。
【0024】
また、低くなければ(ステップ101,No)、第1アクセルセンサ11の検出信号VPa1が高レベルしきい値B(例えば4.8V)よりも高いか否かを判定し(ステップ103)、高ければ(ステップ103,Yes)、第1アクセルセンサ11にショートが発生しているので、ショートフラグXPA1UPをオンにすると共に、断線又はショートフラグXPA1DNをオフにする(ステップ104)。
【0025】
更に、第2アクセルセンサ12の検出信号VPa2が低レベルしきい値Aよりも低いか否かを判定し(ステップ105)、低ければ(ステップ105,Yes)、第2アクセルセンサ12に断線又はショートが発生しているので、ショートフラグXPA2UPをオフにすると共に、断線又はショートフラグXPA2DNをオンにする(ステップ106)。
【0026】
また、低くなければ(ステップ105,No)、第2アクセルセンサ12の検出信号VPa2が高レベルしきい値Bよりも高いか否かを判定し(ステップ107)、高ければ(ステップ107Yes)、第2アクセルセンサ12にショートが発生しているので、ショートフラグXPA2UPをオンにすると共に、断線又はショートフラグXPA2DNをオフにする(ステップ108)。
【0027】
次に、ECU10は、各フラグXPA1UP,XPA1DN,XPA2UP,XPA2DNのいずれかがオンであるか否かを判定し(ステップ109)、いずれかがオンであれば(ステップ109,Yes)、ステップ114に移る。また、いずれもオンで無ければ(ステップ109,No)、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1及びVPa2の差の絶対値ΔVPa(=|VPa1−VPa2|)を求め(ステップ110)、この差の絶対値ΔVPaが予め定められた誤差しきい値Eよりも低いか否かを判定する(ステップ111)。差の絶対値ΔVPaが誤差しきい値E以下であれば(ステップ111,Yes)、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12に故障が発生していないものとみなし、異常フラグXVPARをオフに設定する(ステップ112)。また、差の絶対値ΔVPaが誤差しきい値Eよりも高ければ(ステップ111,No)、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12に故障が発生しているものとみなし、異常フラグXVPARをオンに設定する(ステップ113)。
【0028】
こうして第1及び第2アクセルセンサ11,12の故障を判定し、各フラグXPA1UP,XPA1DN,XPA2UP,XPA2DN,XVPARを設定した後、ECU10は、第1アクセルセンサ11の断線又はショートフラグXPA1DN及び第2アクセルセンサ12の断線又はショートフラグXPA2DNの少なくとも一方がオンであるか否かを判定する(ステップ114)。いずれもオフであれば(ステップ114,No)、ECU10は、第1アクセルセンサ11のショートフラグXPA1UP及び第2アクセルセンサ12のショートフラグXPA2UPの少なくとも一方がオンであるか否かを判定する(ステップ115)。いずれもオフであれば(ステップ115,No)、ECU10は、異常フラグXVPARがオンであるか否かを判定する(ステップ116)。異常フラグXVPARがオフであれば(ステップ116,No)、全てのフラグがオフであり、第1及び第2アクセルセンサ11,12が正常に動作していることになる。この場合、ステップ117の処理1(図3に示す)に移る。
【0029】
図3のフローチャートにおいて、ECU10は、例えば第1アクセルセンサ11の検出信号VPa1に対応する仮アクセル開度PAを求め(ステップ201)、更に該仮アクセル開度PAを制御用アクセル開度PACALとして設定する(ステップ202)。この後、ステップ101に戻る。
【0030】
こうして制御用アクセル開度PACALが設定されると、ECU10は、制御用アクセル開度PACALや内燃機関の他の各種パラメータ(空気吸入量、内燃機関の回転数等)に基いてスロットルバルブ14の目標スロットル開度を求め、アクチュエータ15を駆動制御することによってスロットルバルブ14のスロットル開度を目標スロットル開度に調節する。
【0031】
すなわち、第1及び第2アクセルセンサ11,12が正常に動作している場合は、第1アクセルセンサ11の検出信号VPa1に基いて制御用アクセル開度PACALが設定され、この制御用アクセル開度PACALや他の各種パラメータに応じたスロットル開度となる様にスロットルバルブ14が制御される。
【0032】
尚、ステップ201においては、第1アクセルセンサ11の検出信号VPa1に対応する仮アクセル開度PAを求める代わりに、第2アクセルセンサ12の検出信号VPa2に対応する仮アクセル開度PAを求めても良い。また、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1及びVPa2のいずれか低い方に対応する仮アクセル開度PAを求めても構わない。あるいは、各検出信号VPa1及びVPa2の平均値に対応する仮アクセル開度PAを求めても良い。
【0033】
次に、図2のフローチャートにおいて、第1及び第2アクセルセンサ11,12の少なくとも一方が断線又はショートしており、第1アクセルセンサ11の断線又はショートフラグXPA1DN及び第2アクセルセンサ12の断線又はショートフラグXPA2DNの少なくとも一方がオンであれば(ステップ114,Yes)、ステップ118の処理2(図4に示す)を経て、ステップ119の処理3(図5に示す)に移る。
【0034】
図4のフローチャートにおいて、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12が共に断線又はショートしているか否かを判定する(ステップ301)。第1及び第2アクセルセンサ11,12が共に断線又はショートしており、各断線又はショートフラグXPA1DN,XPA2DNのいずれもがオンであれば(ステップ301,Yes)、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1,VPa2のいずれも選択せず、仮アクセル開度PA=0と設定する(ステップ302)。また、第1及び第2アクセルセンサ11,12のいずれか一方のみが断線又はショートしており、各断線又はショートフラグXPA1DN,XPA2DNのいずれか一方のみがオンであれば(ステップ301,No)、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1,VPa2の和を予め定められた定数K1で割った商を求め、この商に対応する仮アクセル開度PAを求める(ステップ303)。
【0035】
ここで、第1及び第2アクセルセンサ11,12のいずれか一方のみが断線又はショートしている場合は、各検出信号VPa1,VPa2の一方が低レベルしきい値A(例えば0.5V)よりも低く、他方がアクセルペダル13の操作量に対応したレベルを示す。従って、定数K1を予め適宜に設定しておき、各検出信号VPa1,VPa2の和を該定数K1で割れば、この商がアクセルペダル13の操作量に対応する正常な検出信号のレベルよりも僅かに低いレベルとなり、仮アクセル開度PAがアクセルペダル13の操作量に対応する開度よりも僅かに閉じ側に設定される。
【0036】
引き続き図5のフローチャートにおいて、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12の少なくとも一方に異常が発生する直前、つまり各フラグの少なくとも1つがオンとなる直前に、ステップ202において求めた制御用アクセル開度PACALを前回アクセル開度PAOLDとして設定し、各ステップ302,303のいずれかにおいて求めた仮アクセル開度PAから前回アクセル開度PAOLDを引いた差(アクセル開度の変化量)を求め、この差を予め定められた定数K3で割った商(アクセル開度の変化量を補正した値)を前回アクセル開度PAOLDに加算して、スロットルバルブ14の目標スロットル開度を求めるための制御用アクセル開度PACALを求める(ステップ401)。
【0037】
そして、ECU10は、前回アクセル開度PAOLDと各ステップ302,303のいずれかにおいて求めた仮アクセル開度PAを比較し(ステップ402)、仮アクセル開度PAが前回アクセル開度PAOLDよりも小さくて、アクセル開度が小さくなる傾向にある場合は(ステップ402,Yes)、ステップ401において求めた制御用アクセル開度PACALを該制御用アクセル開度PACALよりも小さな仮アクセル開度PAに再設定する(ステップ403)。この後、前回アクセル開度PAOLDを再設定された制御用アクセル開度PACALに更新する(ステップ404)。
【0038】
また、仮アクセル開度PAが前回アクセル開度PAOLD以上であって、アクセル開度が大きくなる傾向にある場合は(ステップ402,No)、ステップ401において求めた制御用アクセル開度PACALを再設定せずに、前回アクセル開度PAOLDを制御用アクセル開度PACALに更新する(ステップ404)。
【0039】
この様に第1及び第2アクセルセンサ11,12の少なくとも一方が断線又はショートしている場合は、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1,VPa2に基いて仮アクセル開度PAを設定するか、又は仮アクセル開度PAを固定値(=0)に設定し、仮アクセル開度PAと前回アクセル開度PAOLDからアクセル開度の変化量を求め、この変化量を補正した値を前回アクセル開度PAOLDに加算することによって制御用アクセル開度PACALを求めている。つまり、正常な状態での前回アクセル開度PAOLDを元にして、この前回アクセル開度PAOLDを増減して制御用アクセル開度PACALを求めている。このため、アクセルペダル13の操作量を急激に変化させずに正常な状態でかつ運転者の意志を十分に反映させて設定することができ、スロットルバルブ14のスロットル開度も同様に制御することができる。
【0040】
また、アクセル開度が小さくなる傾向にある場合は、制御用アクセル開度PACALを仮アクセル開度PAに再設定している。これによって制御用アクセル開度PACALが速やかに小さくなり、これに伴ってスロットルバルブ14が閉じられるので、安全性の向上を果たすことができる。
【0041】
次に、図2のフローチャートにおいて、第1及び第2アクセルセンサ11,12の少なくとも一方がショートしており、第1アクセルセンサ11のショートフラグXPA1UP及び第2アクセルセンサ12のショートフラグXPA2UPの少なくとも一方がオンであれば(ステップ115,Yes)、ステップ120の処理4(図6に示す)を経て、ステップ119の処理3(図5に示す)に移る。
【0042】
図6のフローチャートにおいて、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12が共にショートしているか否かを判定する(ステップ501)。第1及び第2アクセルセンサ11,12が共にショートしており、各ショートフラグXPA1UP,XPA2UPのいずれもがオンであれば(ステップ501,Yes)、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1,VPa2のいずれも選択せず、仮アクセル開度PA=0と設定する(ステップ502)。また、第1及び第2アクセルセンサ11,12のいずれか一方のみがショートしており、各ショートフラグXPA1UP,XPA2UPのいずれか一方のみがオンであれば(ステップ501,No)、ECU10は、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1,VPa2のうちの小さい方を選択し、この選択した検出信号に対応する仮アクセル開度PAを求める(ステップ503)。
【0043】
尚、ステップ503においては、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1,VPa2のうちの小さい方を求めるだけでなく、更に小さい方の検出信号を予め定められた定数K2で割ることにより補正し、この補正値に対応する仮アクセル開度PAを求めても良い。
【0044】
引き続き図5のフローチャートにおいて、ECU10は、各フラグの少なくとも1つがオンとなる直前に、ステップ202において求めた制御用アクセル開度PACALを前回アクセル開度PAOLDとして設定し、各ステップ502,503のいずれかにおいて求めた仮アクセル開度PAから前回アクセル開度PAOLDを引いた差(アクセル開度の変化量)を求め、この差を定数K3で割った商(アクセル開度の変化量を補正した値)を前回アクセル開度PAOLDに加算して、制御用アクセル開度PACALを求める(ステップ401)。これによって、アクセルペダル13の操作量を急激に変化させずに正常な状態でかつ運転者の意志を十分に反映させて設定することができる。
【0045】
そして、ECU10は、各ステップ502,503のいずれかにおいて求めた仮アクセル開度PAが前回アクセル開度PAOLDがよりも小さくて、アクセル開度が小さくなる傾向にある場合は(ステップ402,Yes)、ステップ401において求めた制御用アクセル開度PACALを仮アクセル開度PAに再設定し(ステップ403)、これによって制御用アクセル開度PACALが速やかに小さくなるようにする。この後、前回アクセル開度PAOLDを再設定された制御用アクセル開度PACALに更新する(ステップ404)。
【0046】
また、仮アクセル開度PAが前回アクセル開度PAOLD以上であって、アクセル開度が大きくなる傾向にある場合は(ステップ402,No)、ステップ401において求めた制御用アクセル開度PACALを再設定せずに、前回アクセル開度PAOLDを制御用アクセル開度PACALに更新する(ステップ404)。
【0047】
次に、図2のフローチャートにおいて、第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号VPa1及びVPa2の差の絶対値ΔVPaが大きくて、異常フラグXVPARがオンである場合は(ステップ116,Yes)、各ショートフラグXPA1UP,XPA2UPの少なくとも一方がオンであるとき(ステップ115,Yes)と同様に、ステップ121の処理4(図6に示す)を経て、ステップ119の処理3(図5に示す)に移る。
【0048】
ステップ121の処理4は先に説明したステップ120の処理4と全く同様であり、またステップ119の処理3は先に説明したので、これらの処理の説明を省略する。
【0049】
この様に本実施形態では、第1及び第2アクセルセンサ11,12の少なくとも一方が断線又はショートしているか、第1及び第2アクセルセンサ11,12の少なくとも一方がショートするか、又は第1及び第2アクセルセンサ11,12の検出信号の差が大きい場合は、アクセル開度の変化量を求め、この変化量を補正した値を前回アクセル開度PAOLDに加算することによって制御用アクセル開度PACALを求めている。このため、アクセルペダル13の操作量を急激に変化させずに正常な状態でかつ運転者の意志を十分に反映させて設定することができる。
【0050】
また、アクセル開度が小さくなる傾向にある場合は、制御用アクセル開度PACALを仮アクセル開度PAに再設定することによって、制御用アクセル開度PACALを速やかに小さくし、スロットルバルブ14を閉じて、安全性の向上を果たしている。
【0051】
図7のフローチャートは、図5のフローチャートに代る処理であって、図4の各ステップ302及び303において求められた仮アクセル開度PA、あるいは図6の各ステップ502及び503において求められた仮アクセル開度PAに基いて制御用アクセル開度PACALを設定するための処理5を示している。
【0052】
図7のフローチャートにおいて、ECU10は、仮アクセル開度PAが定数Kp1未満であれば(ステップ601,Yes)、制御用アクセル開度PACAL=0とし(ステップ602)、また仮アクセル開度PAが定数KP1以上定数KP2未満であれば(ステップ603,Yes)、制御用アクセル開度PACAL=KP1とし(ステップ604)、また仮アクセル開度PAが定数KP2以上定数KP3未満であれば(ステップ605,Yes)、制御用アクセル開度PACAL=KP2とし(ステップ606)、更に仮アクセル開度PAが定数KP3以上であれば(ステップ605,No)、制御用アクセル開度PACAL=KP3とする(ステップ607)。
【0053】
この結果、制御用アクセル開度PACALは、図8のグラフに示す様に仮アクセル開度PAに対して段階的に設定されることになり、求められる仮アクセル開度PAがノイズ等の影響で変動しても制御用アクセル開度PACALを安定した値とすることができる。
【0054】
尚、図5及び図7のフローチャートの最後尾に、ブレーキペダル16の操作に応答して制御用アクセル開度PACAL=0と再設定する様にしても良い。具体的には、ECU10は、ステップ404又は607の後に、ブレーキスイッチ17のオンオフを確認し、ブレーキスイッチ17がオンであれば、制御用アクセル開度PACAL=0と再設定する。これによって、ブレーキペダル16が操作され、自動車の停止が指示されたときには、制御用アクセル開度PACAL=0となるので、スロットルバルブ14の目標スロットル開度が全閉位置に設定されて、スロットルバルブ14が閉じられ、内燃機関の回転数を低下させることができ、安全性の向上を果たすことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、各センサの少なくとも1つが異常と判定されたときには、異常が発生する以前の正常に検出されたアクセル操作部材の操作量を元にして、この操作量を正常なセンサによって検出されたアクセル操作部材の変化量に応じて増減し、これによってアクセル操作部材の操作量を設定している。この様に異常が発生する以前の正常に検出されたアクセル操作部材の操作量を元にして、この操作量を増減すれば、アクセル操作部材の操作量を急激に変化させずに正常な状態でかつ運転者の意志を十分に反映させて設定することができる。
【0056】
また、正常なセンサによって検出されたアクセル操作部材の操作量の変化分が負であるときには、運転者の意志によってスロットルバルブが閉じられようとしており、内燃機関がより安全な状態にされようとしているので、アクセル操作部材の操作量の変化分を補正せずに、つまり該変化分を減少させることなく、該変化分をアクセル操作部材の操作量に加算し、これによって異常が判定された後のアクセル操作部材の操作量を速やかに減少させ、スロットルバルブを速やかに閉じる様にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットル制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の装置における処理を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートにおけるステップ117の処理1を示すフローチャートである。
【図4】図2のフローチャートにおけるステップ118の処理2を示すフローチャートである。
【図5】図2のフローチャートにおけるステップ119の処理3を示すフローチャートである。
【図6】図2のフローチャートにおけるステップ120の処理4を示すフローチャートである。
【図7】図2のフローチャートにおけるステップ119の他の処理5を示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートによって求められる仮アクセル開度PAに対する制御用アクセル開度PACALの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ECU(電子コントロールユニット)
11 第1アクセルセンサ
12 第2アクセルセンサ
13 アクセルペダル
14 スロットルバルブ
15 アクチュエータ
16 ブレーキペダル
17 ブレーキスイッチ

Claims (2)

  1. アクセル操作部材の操作量を複数のセンサによって検出し、該各センサによって検出されたアクセル操作部材の操作量に応じたスロットル開度となる様にスロットルバルブをアクチュエータによって開閉するスロットル制御装置において、
    前記各センサの異常を判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段により該各センサの少なくとも1つが異常と判定されたときには、該各センサのうちの正常なセンサによって検出された前記アクセル操作部材の操作量の変化分を求めて、この変化分を減少させるように補正し、この補正した値を該異常が判定される直前に該各センサによって検出された該アクセル操作部材の操作量に加算して、この和を該異常が判定された後の該アクセル操作部材の操作量として設定する演算手段とを備え、
    前記演算手段は、該各センサのうちの正常なセンサによって検出された前記アクセル操作部材の操作量の変化分が負である場合に、該変化分について前記補正せずに、該変化分を該異常が判定される直前に該各センサによって検出された該アクセル操作部材の操作量に加算して、この和を該異常が判定された後の該アクセル操作部材の操作量として設定するスロットル制御装置。
  2. 前記演算手段は、該各センサのうちの正常なセンサによって検出された前記アクセル操作部材の操作量の変化分を予め定められた定数で除算することにより該変化分を補正する請求項1に記載のスロットル制御装置。
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