JP3794605B2 - Lng気化ガスの熱量を液−液方式で調節する方法及びその装置 - Google Patents

Lng気化ガスの熱量を液−液方式で調節する方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原料LNGに増熱用LPGを液−液方式で混合することにより製造ガスの熱量を調節(増熱)する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原料LNGを気化した製造ガスを消費側に送出する場合、この製造ガスの熱量を一定の熱量となるように増熱することが行われており、この増熱原料にはLNGより熱量の高いLPGが用いられている。そして、この増熱用LPGを原料LNGに混合する場合には、一般的に液−液の状態で先に混合し、その後気化パネルで気化することが行われている。
【0003】
この液−液方式で熱量調節を行う場合、増熱用LPG中にメタノール等の不純物がある程度含まれていると、−162℃の超低温LNGをそのまま液−液方式で混合したとき、LPG中から不純物が析出してトラブルの原因になる。そこで、従来は昇温パネルを用いて混合前の原料LNGを不純物析出温度以上に昇温してかLPGと混合している。
【0004】
図2は、この従来の液−液方式を採用した気化設備が2基存在する場合のフローラインの説明図である。この図2の気化設備の場合、原料LNGライン1及び増熱用LPGライン2は2基の気化設備ごとに分岐原料LNGライン1a、1b及び分岐LPGライン2a、2bに分岐されていて、この分岐された分岐原料LNGライン1a、1bには夫々昇温パネル4、4a、液−液混合器3、3a、気化パネル5、5aが取り付けられており、気化パネル5、5aから送出された気化ガスは、送出ガスライン6、6aを経由して合流し、製造ガスライン7を経由して消費側に送出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の気化設備の場合、気化設備ごとに夫々昇温パネル4、4aと液−液混合器3、3aが取り付けられていて、各々の気化設備内で最終の熱量調節を完結させているため、すべての気化設備において前記昇温パネル4、4a、液−液混合器3、3a及び熱量制御装置等を付加する必要があり、設備費、運転経費が嵩み、設備も複雑化、大型化するという欠点がある。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みて提案されるものであって、その目的は、2基以上の気化設備が併設されている場合、このうちの1基についてのみ昇温パネル及び液−液混合器、熱量調節装置を付加して熱量調節を行うことができるLNGを原料とする製造ガスの熱量調節方法及びその装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、LNG気化ガスの熱量を液−液方式で調節する方法において、液−液熱量調節方式を採用した複数の気化設備において、その中の一部の気化設備についてのみ昇温パネルを取り付けると共に、この昇温パネルを取り付けた気化設備側に導入される増熱用LPGの流量を、同時に稼動する気化設備側全体において気化対象となる原料LNGの流量の和と熱量から演算して得た流量に設定し、これを昇温パネルを取り付けた気化設備側において原料LNGと液−液で混合し、その後気化を行い、この気化された気化器送出ガスに昇温パネルを持たない他の気化設備で気化された気化器送出ガスを合流させることにより、製造ガスの熱量を最終熱量になるように調節することを特徴とするものである。
【0008】
更に、請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、気化設備が2基存在し、そのうち1基側に昇温パネルを取り付けて行うことを特徴とするものである。
【0009】
更に、請求項3に記載の発明においては、とするLNG気化ガスの熱量を液−液方式で調節する装置において、原料LNGラインを分岐してこの分岐原料LNGラインに夫々気化パネルを取り付けたこと、一方の分岐原料LNGライン側にのみ昇温パネルを取り付けたこと、前記昇温パネルを取り付けた気化設備側にのみ増熱用LPGラインを導入して液−液方式で熱量調節を行うように構成したこと、前記増熱用LPGラインから導入する増熱用LPGの流量を、同時に稼動する気化設備全体において気化対象となる原料LNGの流量の和と熱量から演算して得た流量になるように制御する熱量演算回路を設けたこと、前記昇温パネルを取り付けた気化設備と取り付けない気化設備から送出される気化ガス用送出ガス配管を合流させたのち、これを製造ガスラインに結んだこと、を特徴とするものである。
【0010】
【作用】
原料LNGラインから導入された原料LNGは、夫々の気化設備側に分岐ラインを経由して分岐され、気化パネルで気化されて製造ガスラインで合流し、消費側に送出される。この製造工程において、昇温パネルが付加された側の気化設備においては、原料LNGの一部が昇温パネルで昇温されてから原料LNGラインに戻される。一方、増熱用LPGの流量は、夫々の気化設備に導入される原料LNGの流量の和と熱量(液密度)から製造ガスの熱量が設定熱量になるようにその流量が演算されて液−液混合器に導入され、ここで原料LNGと混合される。夫々の気化パネルで気化された気化ガスは製造ガスラインの手前で合流され、これで最終的な熱量調節が完結する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明が対象となる気化設備は、2基以上が同一工場内に設置される場合、又は既存の1基に2基以上増設する場合である。
気化設備の基数は特に限定はないが、4基以上の場合には、2基ずつブロック化して適用した方が制御性を考慮すると得策である。
【0012】
【実施例】
図1に基づいて、請求項1、2及び3に記載した本発明の実施例を詳述する。この図1は、気化設備が2基の場合であって、1は原料LNGライン、1a、1bは分岐原料LNGライン、2は増熱用LPGラインであって、この増熱用LPGライン2は、直接液−液混合器3に結ばれている。4は昇温パネル、5は増熱側気化パネル、5aは非増熱側気化パネル、6、6aは送出ガスライン、7は製造ガスラインである。以上の構成中、従来の気化設備を示した図2にあって図1にないものは、分岐LPGライン2b、液−液混合器3a、昇温パネル4aの構成である。
【0013】
8は熱量調節装置であって、この熱量調節装置8は、増熱側気化パネル5、及び非増熱側気化パネル5aに至る分岐原料LNGの流量を流量センサ9、9aで検出し、この原料LNGの流量の和と原料LNGの熱量から、製造ガスライン7から送出される製造ガスの熱量が設定熱量となるように、増熱用LPGの流量を増熱用LPGライン2に取り付けられた制御弁10で制御する。
【0014】
図1において、各ラインに記入された数値は、各ラインにおける熱量と流量のバランスを示すもので、原料LNGの熱量は10,240kcal/Nm3、増熱用LPGの熱量は24,300kcal/Nm3である。分岐原料LNGライン1a側から増熱側気化パネル5に導入される流量は127t/h、1b側は173t/h、増熱用LPGライン2側の流量は46t/hである。増熱側気化パネル5からの送出ガスの熱量は12,000kcal/Nm3、流量は173t/h、非増熱側気化パネル5a側の送出ガスの熱量は10,240kcal/Nm3、流量は173t/h、熱量調節が完結した後の製造ガスライン7の熱量は11,000kcal/Nm3、流量は346t/hである。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上のように、2基以上の気化設備でLNGを原料とする製造ガスの熱量を液−液方式で調節する場合、1基で各々の気化設備で気化する原料LNGの流量の和と熱量を基に増熱用LPGの流量を演算して最終的な製造ガスの熱量となるように液−液で混合し、気化した送出ガスに他の気化設備から送出されたガスを合流させて製造ガスの熱量調節を完結するようにしたため、次の効果を奏する。
【0016】
1.気化設備ごとに必要な昇温パネル、分岐LPGライン、液−液混合器、熱量調節装置(制御装置)、運転経費を略半減(2基に適用した場合)できる。
2.上記1の効果により、設備を小型化、簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液−液熱量調節方法及びその装置の説明図。
【図2】従来における液−液熱量調節方法及びその装置の説明図。
【符号の説明】
1 原料LNGライン
1a、1b 分岐原料LNGライン
2 増熱用LPGライン
3 液−液混合器
4 昇温パネル
5 増熱側気化パネル
5a 非増熱側気化パネル
6、6a 送出ガスライン
7 製造ガスライン
8 熱量調節装置
9、9a 流量センサ
10 制御弁

Claims (3)

  1. 液−液熱量調節方式を採用した複数の気化設備において、その中の一部の気化設備についてのみ昇温パネルを取り付けると共に、この昇温パネルを取り付けた気化設備側に導入される増熱用LPGの流量を、同時に稼動する気化設備側全体において気化対象となる原料LNGの流量の和と熱量から演算して得た流量に設定し、これを昇温パネルを取り付けた気化設備側において原料LNGと液−液で混合し、その後気化を行い、この気化された気化器送出ガスに昇温パネルを持たない他の気化設備で気化された気化器送出ガスを合流させることにより、製造ガスの熱量を最終熱量になるように調節するLNG気化ガスの熱量を液−液方式で調節する方法。
  2. 気化設備が2基存在し、そのうち1基側に昇温パネルを取り付けて行う請求項1記載のLNG気化ガスの熱量を液−液方式で調節する方法。
  3. 原料LNGラインを分岐してこの分岐原料LNGラインに夫々気化パネルを取り付けたこと、
    一方の分岐原料LNGライン側にのみ昇温パネルを取り付けたこと、
    前記昇温パネルを取り付けた気化設備側にのみ増熱用LPGラインを導入して液−液方式で熱量調節を行うように構成したこと、
    前記増熱用LPGラインから導入する増熱用LPGの流量を、同時に稼動する気化設備全体において気化対象となる原料LNGの流量の和と熱量から演算して得た流量になるように制御する熱量演算回路を設けたこと、
    前記昇温パネルを取り付けた気化設備と取り付けない気化設備から送出される気化ガス用送出ガス配管を合流させたのち、これを製造ガスラインに結んだこと、
    を特徴とするLNG気化ガスの熱量を液−液方式で調節する装置。
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