JP3791368B2

JP3791368B2 - Hot-rolled steel strip rolling method

Info

Publication number: JP3791368B2
Application number: JP2001260371A
Authority: JP
Inventors: 徹簑手; 善道日野; 貞和升田; 雅明山本; 尚智江田; 琢雅寺内; 豊三原
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 2001-08-29
Filing date: 2001-08-29
Publication date: 2006-06-28
Anticipated expiration: 2016-10-16
Also published as: JP2002113512A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラブを加熱炉で加熱した後、粗圧延機と仕上圧延機とで圧延して、所定厚さの熱延鋼帯を製造する圧延方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
熱延鋼帯の製造においては、連続鋳造機からスラブを直送して圧延する場合を除き、スラブを加熱炉内で所定温度に加熱してから圧延を行う。通常の操業では、スラプ加熱温度は１２００〜１３００℃、加熱時間は２００〜３００分である。加熱中にスラブの表面は酸化されて、スケールを生成する。スケールによるスラブの重量損失は約１％に達する。
【０００３】
加熱炉内でのスケールの生成を抑制するための従來技術として、特開昭55-94701号公報が知られている。ここで提案されているのは、スラブの上下面に保護板を当てて高温の炉内雰囲気にスラブ表面が直接触れないようにすることと、酸化防止剤塗布の二つの方法である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭55-94701号公報の方法は、手間がかかることや、保護板や酸化防止剤が必要であることからコストが高くなってしまう。よほどの高級品でない限り使用するべきではない。
【０００５】
スラブ加熱温度を下げることも、スケール損失の低減には有効である。ただし、次のような問題を生ずる。
（１）圧延負荷が大きくなる。
（２）圧延仕上温度が低くなる。
（３）スラブの均熱化が困難になる。
本発明は、スラブ加熱温度を下げることにより、スケール損失を低減し、かつ上記（１）〜（３）の問題を生じないような、熱延鋼帯の圧延方法を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱延鋼帯の圧延方法は、スラブを加熱する工程と、加熱したスラブを粗圧延して粗バーとなす工程と、粗圧延して得られた粗バーを幅方向全体にわたって加熱する加熱工程と、加熱された粗バーを仕上圧延する工程とを備えた熱延鋼帯の圧延方法において、
スラブを加熱する工程は１１５０℃以下にスラブを加熱し、かつ、
粗バーの加熱工程は、粗バーの長手方向の温度分布が所定温度よりも低温のスキッドマーク部分を前記加熱工程の入り側で検出し、検出されたスキッドマーク部分が前記所定温度分布となるように加熱制御する方法であって、
当該粗バーの加熱工程は、粗バーの加熱工程の入り側で、粗バー温度及び粗バー搬送速度を検出し、これら検出値に基づいて、粗バーの低温のスキッドマーク部が加熱工程に入る時に加熱を開始し、出る時に加熱を終了又は減少させ、加熱工程における昇温量が低温のスキッドマーク部分のみがその他の部分よりも高くなるように制御することを特徴とするものである。
【０００７】
こうして、スラブ加熱温度を１１５０℃以下にすることにより、加熱中に生成する酸化スケールの成長を抑えてスケール損失を低滅する。そして、スラブ加熱温度を下げた分は、粗圧延機と仕上圧延機の間に設置した加熱手段によって粗バーを幅方向全体にわたって加熱することにより補償する。
【０００８】
この場合、前記の加熱手段としては誘導加熱方式が望ましい。そして、粗バー加熱の制御は、加熱手段の入側または出側に設置された、粗バーの温度を検出する手段によって測定された温度と、粗バーの搬送速度とをもとに行われる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の一例について、図１により説明する。図１は本発明の実施形態の一例を示す概略側面図である。加熱炉１によって１１５０℃以下の所定温度に加熱されたスラブ２は、粗圧延機３で粗圧延されて粗バ−５となる。粗バ−５は、粗圧延機３と仕上圧延機１０の間を、テーブルロール４によって搬送される途中、加熱手段８によって幅方向全体にわたり加熱されてから仕上圧延機１０に入り、仕上圧延されて所定厚さの熱延鋼帯となる。
【００１０】
加熱炉１によるスラブ加熱温度は通常１２００℃以上であるが、本発明では１１５０℃以下としている。スラブ加熱温度を下げることによって、スラブ加熱中の酸化スケールの成長が抑制され、酸化スケールによるスラブの重量損失が減少して歩留りが向上する。スケール損失の低滅は、１１５０℃以下で特に顕著となる。
【００１１】
ところが、スラブ加熱温度を下げると、［発明が解決しようとする課題］に述べたような（１）〜（３）の問題を生じる。もう少し詳しく説明すると以下のようになる。
【００１２】
（１）スラブ加熱温度を下げると、圧延温度も下がり変形抵抗が高くなる。圧延荷重や圧延動力が大きくなることにより、ロールの肌荒れが生じたり、表面疵が発生しやすくなる。ロールのたわみが大きくなるために、板クラウンも増大する。ひどい場合には、圧延荷重や圧延動力が圧延機の能力を越えて圧延できなくなってしまう。
【００１３】
（２）良好な材質の熱延鋼帯を製造するためには、圧延仕上温度をフェライト変態開始温度以上に確保する必要がある。スラブ加熱温度が低ければ、当然これは難しくなる。
【００１４】
（３）低温でスラブ２を加熱すると、スラブ２の均熱化が困難になる。特に、スラブ２が加熱炉１内のスキッドレールに接触している部分の温度が、他の部分よりも低くなってできるスキッドマークは、スラブ加熱温度が低いほど顕著に発生する。スキッドマークが存在すると、それに応じた板幅や板厚、材質の変動を生じて問題である。
【００１５】
そこで、本発明では粗圧延機３と仕上圧延機１０との間に加熱手段８を設置して、粗バー５を幅方向全体にわたり加熱する。圧延荷重や圧延動力が問題となるのは、通常、仕上圧延においてである。仕上圧延機１０の入側で粗バ−５を加熱すれば、仕上圧延中の被圧延材の変形抵抗を下げることができる。圧延仕上温度の確保にも有効であることは明らかである。加熱手段８を適当に制御すれば、粗バー５の温度を長手方向に均一化することも可能である。
【００１６】
ここで、スキッドマークの除去方法について詳しく説明する。図１に示すように、本発明を実施する熱間圧延設備は、加熱手段８の入側に粗バ−５の温度を検出する温度検出手段６と搬送速度検出用テーブルロール７を備える。制御装置９は、温度検出手段６で検出された粗バ−５の温度とテーブルロール７により検出された搬送速度をもとにして、粗バ−５の長手方向温度分布が、所定の分布となるように加熱手段８の出力を制御する。
【００１７】
すなわち、温度検出手段６が図２に示すようなスキッドマークの低温部を検出すると、搬送速度検出用テーブルロール７の回転速度をもとに、スキッドマーク部が加熱手段８に入るときに加熱を開始または増加し、スキッドマーク部が加熱手段８から出るときに加熱を終了または減少させるように、加熱手段８を制御する。
【００１８】
このときの粗バー５の昇温量は図３に示すように、スキッドマーク部のみで高く、そのほかの部分では低くなっている。図２の温度分布に図３の昇温量が加わることによって、スキッドマークは除去される。また、温度検出手段６を加熱手段８の出側に設置して、加熱手段８をフィードバック制御することも可能である。このような加熱制御を行うために、加熱手段８は極めて精度の高い制御応答性を要求される。
【００１９】
加熱手段８としては、ガスバーナー、通電加熱装置、または誘導加熱装置が考えられる。しかし、ガスバーナーは、加熱温度制御がほとんど不可能であり、本発明の加熱手段８とはなりえない。
【００２０】
通電加熱装置は電極ロールを粗バー５に接触させて直接通電して加熱する。この方法では電極ロールと粗バー５の間にスパークが出て、粗バー５の表面に疵をつける恐れがあることや、電極の消耗が激しくメンテナンス性に難があるなど好ましくない。
【００２１】
誘導加熱装置はこの中では最も制御応答性に優れ、加熱効率も高い。粗バー５に非接触で加熱できるため、粗バー５に疵をつける恐れもなく、メンテナンス性にも優れている。
【００２２】
粗バー５の加熱に用いることのできる誘導加熱装置には、磁束が粗バーの板厚方向に発生するトランスバース型と、磁束が粗バーの横断面を貫くように発生するソレノイド型の２種類がある。
【００２３】
トランスバース型とソレノイド型とを比較すると、（１）トランスバース型は粗バーのエッジ部が過加熱されやすく、幅方向の温度分布を均一にすることが難しい、（２）粗バーの板厚30〜40mmでは、ソレノイド型の方が効率がよい（トランスバース型の０．６５に対し、ソレノイド型は０．７５），といったことから、加熱手段８としてはソレノイド型誘導加熱装置が最も優れている。
【００２４】
現状では、一台あたりの容量は６０００kW程度が限度であるが、それ以上の加熱が必要な場合には、２台以上のソレノイド型誘導加熱装置を設置すればよい。本発明では、スケール損失の低減だけでなく、以下のような付随的効果も期待できる。
【００２５】
（１）材質の向上スラブ加熱温度を下げたことにより、抽出時のオーステナイト粒径が小さくなり、熱延鋼帯の材質が向上する。
（２）エネルギー原単位の向上通常の熱延鋼帯の圧延で、圧延荷重や圧延動力、圧延仕上温度が問題となるのは、被圧延材の先端部においてである。圧延荷重や圧延動力は、被圧延材が圧延ロールにかみ込まれるときに最も大きくなる。圧延仕上温度の確保という点でも、問題は先端部である。
【００２６】
温度確保の手段として普通に用いられる仕上加速圧延（被圧延材の先端から後端に向かって仕上圧延速度を上げていく）により、仕上圧延速度の最も遅い熱延鋼帯の先端部以外は、十分な圧延仕上温度の確保が容易だからである。
【００２７】
以上から、粗バー先端部の誘導加熱だけでも十分な効果が得られることがわかる。ほとんどの場合、誘導加熱に費やされるエネルギーは、スラブ加熱温度を下げたことによって発生したエネルギー節約分より小さくてすみ、全体としてエネルギー原単位は下がることになる。
【００２８】
【実施例】
本発明の効果について、実施例をあげて述べる。小型燃焼実験炉にて、炭素鋼のスケール損失を調査するための実験を行った。ＣＯガスバーナーで試験片を所定の温度、時間加熱し、加熱前後の重量差を測定した。重量増分から酸化減量した鉄の量を求め、それをもとに焼き減りした鉄の厚み（焼き減り量）を計算した。その結果を図４に示す。加熱温度が下がるにつれて、焼き減り量が小さくなるが、その関係は直線的ではなく１１５０℃で顕著に焼き減り量が小さくなる。通常のスラブ加熱時間３００分で比較すると、加熱温度１２５０℃の焼き減り量が１．７mmであるのに対し、１１５０℃のそれは１．０mmである。加熱温度を１２５０℃から１１５０℃へと１００℃下げることにより、約４０％のスケール損失低減が期待される。
【００２９】
厚さ２２６mmの鋼スラブを加熱炉にて１１３０℃に加熱した後、粗圧延機で粗圧延して厚さ３０mmの粗バーとしてから仕上圧延機で仕上圧延し、厚さ１．６mmの熱延鋼帯を製造した。圧延仕上温度の変化を図５の実線に示す。
【００３０】
圧延仕上温度をフェライト変態開始温度以上にするという観点から決められる目標温度はこの場合８１０℃であるが、熱延鋼帯の先端付近で圧延仕上温度が８１０℃以下となっており、先端部において必要な材質が確保できなかつた。
【００３１】
これに対して、同じスケジュールで圧延し、ソレノイド型誘導加熱装置により粗バーの先端付近を板厚平均で約７０℃昇温したときの、圧延仕上温度の変化を図５の点線で示す。熱延鋼帯の先端から圧延仕上温度が目標温度を超えており、熱延鋼帯の全体にわたり良好な材質が得られた。
【００３２】
本発明のようにスラブを１１５０℃以下という低温で加熱すると、スキッドマークが顕著に発生する。図６は厚さ２２６mmのスラブを加熱炉にて１１５０℃に加熱し、粗圧延して厚さ３８mmの粗バーとしてから、ソレノイド型誘導加熱装置による加熱を行わずに仕上圧延して板厚２．８mmの熱延鋼帯を製造したときの、圧延仕上温度の熱延鋼帯長手方向分布を示す。スキッドマーク部は他の部分に比べて３０℃以上低温になっている。
【００３３】
図７は図６と同じ熱延鋼帯の仕上板厚と目標板厚の差を示している。スキッドマークの存在によつて、±５０μｍ近い板厚変動が認められる。図８は厚さ２２６mmのスラブを１１５０℃に加熱後、粗圧延して厚さ３８mmの粗バーとしてから、ソレノイド型誘導加熱装置で粗バーを加熱し、仕上圧延機によって仕上板厚２．７mm、幅１０５０mmの熱延鋼帯としたときの、圧延仕上温度の長手方向分布を示す。ソレノイド型誘導加熱装置は、圧延仕上温度が熱延鋼帯の長手方向にほぼ均一な温度分布となるように制御された。
【００３４】
図６と比較すると、図８ではスキッドマークがほとんど除去されていることがわかる。図９は図８と同じ熱延鋼帯の仕上板厚と目標板厚の差を示した図である。熱延鋼帯の最先端部を除き、ほぼ均一な板厚分布が得られている。本発明はスキッドマークの除去にも有効であることがわかる。
【００３５】
スラブ加熱温度を下げると、熱延鋼帯の板クラウンの増大が懸念される。厚さ２２６mmの鋼スラブを、厚さ３８mmの粗バーとし、仕上圧延により板厚３．０mmの熱延鋼帯とする実機圧延試験を行った。加熱条件は表１の上段に示すように、スラブ加熱温度１２３０℃、スラブ加熱温度１１３０℃、スラブ加熱温度１１３０℃に加えソレノイド型誘導加熱装置で粗バーを約７０℃昇温、の３条件である。このときの熱延鋼帯の板クラウンを表１の下段に示す。
【００３６】
【表１】

【００３７】
スラブ加熱温度を１２３０℃から１１３０℃へ１００℃下げることにより、板クラウンは１５μｍ大きくなっている。これは圧延温度が低下して圧延ロールのたわみが大きくなることによる。
【００３８】
これに対し、仕上圧延前にソレノイド型誘導加熱装置で粗バーを加熱すると、仕上圧延温度を上げることができ、仕上圧延ロールのたわみが小さくなる。粗バーの加熱により、板クラウンは６０μｍから５０μｍへと１０μｍ小さくなる。
【００３９】
スラブ加熱温度を下げれば、板クラウンが大きくなるが、本発明のように、仕上圧延機の前でソレノイド型誘導加熱装置によって粗バーを加熱すれば、板クラウンが低減されることがわかる。
【００４０】
【発明の効果】
本発明では、スラブ加熱温度を１１５０℃以下にしたことにより、酸化スケールの生成を抑制して、酸化スケールによるスラブの重量損失を減らすことができる。
【００４１】
粗圧延機と仕上圧延機の間に設置した加熱手段で粗バーを幅方向全体にわたって加熱することにより、仕上圧延荷重、仕上圧延動力、および板クラウンを低減し、圧延仕上温度をフェライト変態開始温度以上に確保することも容易になる。
【００４２】
加熱手段をソレノイド型誘導加熱装置とすれば、粗バーを効率よく加熱でき、粗バーに疵をつける心配もない。誘導加熱装置は制御応答性に優れるため、スキッドマークの除去も可能である。以上の効果により、品質のばらつきの少ない優れた材質の熱延鋼帯を歩留りよく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の一例を示す概略側面図。
【図２】スキッドマーク付近の粗バー温度分布を示す説明図。
【図３】スキッドマーク除去に必要な粗バー昇温量を示す説明図。
【図４】加熱温度と焼き減り量との関係を示す説明図。
【図５】本発明の実施前後で圧延仕上温度の変化を比べた説明図。
【図６】スキッドマークの存在を示す圧延仕上温度の変化を表す説明図。
【図７】スキッドマークの存在を示す仕上板厚と目標板厚の差の変化を表す説明図。
【図８】本発明によりスキッドマークが除去されたことを示す、圧延仕上温度の変化を表す説明図。
【図９】本発明によりスキッドマークが除去されたことを示す、仕上板厚と目標板厚の差の変化を表す説明図。
【符号の説明】
１…加熱炉、２…スラブ、３…粗圧延機、４…テーブルロール、５…粗バー、６…粗バー温度検出手段、７…搬送速度検出用テーブルロール、８…加熱手段、９…制御装置、１０…仕上圧延機、１１…仕上圧延機出側温度計、１２…コイラー。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rolling method for manufacturing a hot-rolled steel strip having a predetermined thickness by heating a slab in a heating furnace and then rolling it with a roughing mill and a finishing mill.
[0002]
[Prior art]
In the production of a hot-rolled steel strip, the slab is heated to a predetermined temperature in a heating furnace and rolled, except when the slab is directly fed from a continuous casting machine and rolled. In normal operation, the slap heating temperature is 1200 to 1300 ° C., and the heating time is 200 to 300 minutes. During heating, the surface of the slab is oxidized to produce scale. The weight loss of the slab due to the scale reaches about 1%.
[0003]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 55-94701 is known as a conventional technique for suppressing scale formation in a heating furnace. The two methods proposed here are to apply protective plates to the upper and lower surfaces of the slab so that the slab surface does not directly touch the high-temperature furnace atmosphere, and to apply an antioxidant.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the method of Japanese Patent Application Laid-Open No. 55-94701 is costly because it takes time and requires a protective plate and an antioxidant. It should not be used unless it is a very high quality product.
[0005]
Lowering the slab heating temperature is also effective in reducing scale loss. However, the following problems occur.
(1) The rolling load increases.
(2) The rolling finishing temperature is lowered.
(3) It becomes difficult to equalize the slab.
The present invention provides a method for rolling a hot-rolled steel strip that reduces scale loss by reducing the slab heating temperature and does not cause the above problems (1) to (3).
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The method for rolling a hot-rolled steel strip according to the present invention includes a step of heating a slab, a step of roughly rolling the heated slab to form a coarse bar, and heating the coarse bar obtained by rough rolling over the entire width direction. In the method of rolling a hot-rolled steel strip comprising a heating step and a step of finish rolling the heated coarse bar ,
The step of heating the slab heats the slab to 1150 ° C. or lower, and
In the heating process of the rough bar, a skid mark portion whose temperature distribution in the longitudinal direction of the rough bar is lower than a predetermined temperature is detected on the entrance side of the heating step, and the detected skid mark portion becomes the predetermined temperature distribution. a heating control to that method,
In the heating process of the rough bar, the rough bar temperature and the rough bar conveyance speed are detected on the entry side of the heating process of the rough bar, and the low temperature skid mark portion of the rough bar enters the heating process based on these detection values. Heating is sometimes started, and heating is terminated or reduced when exiting, so that only the low temperature skid mark portion is controlled to be higher than the other portions in the heating step .
[0007]
Thus, by setting the slab heating temperature to 1150 ° C. or lower, the growth of oxide scale generated during heating is suppressed, and the scale loss is reduced. And the part which lowered | hung the slab heating temperature compensates by heating a rough bar over the whole width direction with the heating means installed between the rough rolling mill and the finishing mill.
[0008]
In this case, an induction heating method is desirable as the heating means. The control of the coarse bar heating is performed based on the temperature measured by the means for detecting the temperature of the coarse bar installed on the entry side or the exit side of the heating means and the conveyance speed of the coarse bar.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An example of an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a schematic side view showing an example of an embodiment of the present invention. The slab 2 heated to a predetermined temperature of 1150 ° C. or less by the heating furnace 1 is roughly rolled by the roughing mill 3 to become a rough bar 5. The coarse bar 5 is heated across the entire width direction by the heating means 8 while being transported between the rough rolling mill 3 and the finishing mill 10 by the table roll 4, and then enters the finishing mill 10 and is finish-rolled. Thus, a hot-rolled steel strip having a predetermined thickness is obtained.
[0010]
Although the slab heating temperature by the heating furnace 1 is usually 1200 ° C. or higher, it is 1150 ° C. or lower in the present invention. By reducing the slab heating temperature, the growth of oxide scale during slab heating is suppressed, the weight loss of the slab due to the oxide scale is reduced, and the yield is improved. Decrease in scale loss becomes particularly remarkable at 1150 ° C. or lower.
[0011]
However, when the slab heating temperature is lowered, the problems (1) to (3) described in [Problems to be Solved by the Invention] occur. The following is a more detailed explanation.
[0012]
(1) When the slab heating temperature is lowered, the rolling temperature is also lowered and the deformation resistance is increased. When the rolling load and rolling power are increased, the roll becomes rough and surface flaws are likely to occur. As the deflection of the roll increases, the plate crown also increases. In a severe case, the rolling load or rolling power exceeds the capacity of the rolling mill and rolling becomes impossible.
[0013]
(2) In order to manufacture a hot-rolled steel strip made of a good material, it is necessary to ensure the rolling finishing temperature equal to or higher than the ferrite transformation start temperature. Of course, this is difficult if the slab heating temperature is low.
[0014]
(3) When the slab 2 is heated at a low temperature, it is difficult to equalize the slab 2. In particular, a skid mark in which the temperature of the portion where the slab 2 is in contact with the skid rail in the heating furnace 1 is lower than the other portions is more prominent as the slab heating temperature is lower. If a skid mark exists, the plate width, the plate thickness, and the material are changed accordingly, which is a problem.
[0015]
Therefore, in the present invention, the heating means 8 is installed between the rough rolling mill 3 and the finish rolling mill 10 to heat the rough bar 5 over the entire width direction. The rolling load and rolling power are usually a problem in finish rolling. If the rough bar 5 is heated on the entry side of the finish rolling mill 10, the deformation resistance of the material to be rolled during finish rolling can be reduced. It is clear that it is effective for securing the rolling finishing temperature. If the heating means 8 is appropriately controlled, the temperature of the coarse bar 5 can be made uniform in the longitudinal direction.
[0016]
Here, a method for removing the skid mark will be described in detail. As shown in FIG. 1, the hot rolling facility for carrying out the present invention is provided with temperature detecting means 6 for detecting the temperature of the coarse bar 5 and a table roll 7 for conveying speed detection on the entry side of the heating means 8. Based on the temperature of the coarse bar 5 detected by the temperature detecting means 6 and the conveying speed detected by the table roll 7, the control device 9 determines that the longitudinal temperature distribution of the coarse bar 5 is a predetermined distribution. Thus, the output of the heating means 8 is controlled.
[0017]
That is, when the temperature detection means 6 detects the low temperature part of the skid mark as shown in FIG. 2, heating is performed when the skid mark part enters the heating means 8 based on the rotational speed of the transport speed detection table roll 7. The heating means 8 is controlled to start or increase and to end or decrease heating when the skid mark portion exits the heating means 8.
[0018]
As shown in FIG. 3, the temperature rise of the coarse bar 5 at this time is high only at the skid mark portion and low at the other portions. The skid mark is removed by adding the temperature increase amount of FIG. 3 to the temperature distribution of FIG. It is also possible to install the temperature detection means 6 on the outlet side of the heating means 8 and perform feedback control of the heating means 8. In order to perform such heating control, the heating means 8 is required to have a highly accurate control response.
[0019]
As the heating means 8, a gas burner, an electric heating device, or an induction heating device can be considered. However, the gas burner is almost impossible to control the heating temperature and cannot be the heating means 8 of the present invention.
[0020]
The energization heating device heats the electrode roll in contact with the coarse bar 5 by direct energization. This method is not preferable because a spark may be generated between the electrode roll and the rough bar 5 and the surface of the rough bar 5 may be wrinkled, or the electrode may be consumed excessively and may be difficult to maintain.
[0021]
Of these, the induction heating device has the highest control response and high heating efficiency. Since the coarse bar 5 can be heated in a non-contact manner, there is no fear of wrinkling the coarse bar 5, and the maintenance is excellent.
[0022]
There are two types of induction heating devices that can be used for heating the coarse bar 5: a transverse type in which magnetic flux is generated in the plate thickness direction of the coarse bar, and a solenoid type in which magnetic flux is generated so as to penetrate the cross section of the coarse bar. There is.
[0023]
When the transverse type and the solenoid type are compared, (1) the transverse type is easy to overheat the edge of the coarse bar and it is difficult to make the temperature distribution in the width direction uniform. (2) the thickness of the coarse bar In the case of 30 to 40 mm, the solenoid type is more efficient (0.65 for the transverse type and 0.75 for the solenoid type), so the solenoid type induction heating device is the most excellent as the heating means 8. Yes.
[0024]
At present, the capacity per unit is limited to about 6000 kW, but when more heating is required, two or more solenoid type induction heating devices may be installed. In the present invention, not only the reduction of scale loss but also the following incidental effects can be expected.
[0025]
(1) Material improvement By reducing the slab heating temperature, the austenite grain size at the time of extraction becomes small, and the material of the hot-rolled steel strip is improved.
(2) Improvement of energy intensity In normal hot-rolled steel strip rolling, the rolling load, rolling power, and rolling finishing temperature are problematic at the tip of the material to be rolled. The rolling load and rolling power are maximized when the material to be rolled is bitten by the rolling roll. In terms of securing the rolling finishing temperature, the problem is the tip.
[0026]
By means of finish accelerated rolling (usually increasing the finish rolling speed from the tip of the material to be rolled toward the rear end), which is normally used as a means for ensuring temperature, except for the tip of the hot-rolled steel strip with the slowest finish rolling speed, This is because it is easy to ensure a sufficient rolling finishing temperature.
[0027]
From the above, it can be seen that a sufficient effect can be obtained only by induction heating of the front end of the coarse bar. In most cases, the energy consumed for induction heating is less than the energy savings generated by lowering the slab heating temperature, and overall energy intensity is reduced.
[0028]
【Example】
The effect of the present invention will be described with reference to examples. An experiment was conducted to investigate the scale loss of carbon steel in a small combustion experimental furnace. The test piece was heated for a predetermined temperature and time with a CO gas burner, and the weight difference before and after heating was measured. The amount of iron reduced by oxidation was determined from the weight increment, and the thickness of the iron that was burned out (burned amount) was calculated based on that. The result is shown in FIG. As the heating temperature decreases, the amount of burn-out decreases, but the relationship is not linear, and the amount of burn-out decreases significantly at 1150 ° C. When compared with a normal slab heating time of 300 minutes, the burn-out amount at a heating temperature of 1250 ° C. is 1.7 mm, whereas that at 1150 ° C. is 1.0 mm. By reducing the heating temperature by 100 ° C. from 1250 ° C. to 1150 ° C., a reduction in scale loss of about 40% is expected.
[0029]
A steel slab having a thickness of 226 mm is heated to 1130 ° C. in a heating furnace, then roughly rolled by a roughing mill to form a rough bar having a thickness of 30 mm, and then finish-rolled by a finishing mill, and then hot rolled to a thickness of 1.6 mm A steel strip was produced. The change in rolling finishing temperature is shown by the solid line in FIG.
[0030]
In this case, the target temperature determined from the viewpoint of making the rolling finish temperature equal to or higher than the ferrite transformation start temperature is 810 ° C., but the rolling finish temperature is 810 ° C. or less near the tip of the hot-rolled steel strip. The necessary material could not be secured.
[0031]
On the other hand, the rolling finish temperature change is shown by the dotted line in FIG. 5 when the rolling is performed according to the same schedule and the vicinity of the end of the coarse bar is heated by about 70 ° C. on the average sheet thickness by the solenoid induction heating device. The rolling finish temperature exceeded the target temperature from the tip of the hot-rolled steel strip, and a good material was obtained throughout the hot-rolled steel strip.
[0032]
When the slab is heated at a low temperature of 1150 ° C. or lower as in the present invention, skid marks are remarkably generated. FIG. 6 shows that a slab having a thickness of 226 mm is heated to 1150 ° C. in a heating furnace and roughly rolled into a coarse bar having a thickness of 38 mm, then finish-rolled without heating by a solenoid-type induction heating device, and a plate thickness of 2 The longitudinal distribution of the hot rolling steel strip at the rolling finishing temperature when a hot rolled steel strip of .8 mm is manufactured is shown. The skid mark part is 30 ° C. or more lower than the other parts.
[0033]
FIG. 7 shows the difference between the finished thickness and the target thickness of the same hot-rolled steel strip as in FIG. Due to the presence of the skid mark, a plate thickness variation of approximately ± 50 μm is recognized. In FIG. 8, a slab having a thickness of 226 mm is heated to 1150 ° C. and then roughly rolled to obtain a coarse bar having a thickness of 38 mm. Then, the coarse bar is heated by a solenoid-type induction heating device, and a finishing plate thickness of 2.7 mm is obtained by a finishing mill. The longitudinal direction distribution of rolling finishing temperature when it is set as the hot rolled steel strip of width 1050mm is shown. The solenoid type induction heating device was controlled so that the rolling finishing temperature had a substantially uniform temperature distribution in the longitudinal direction of the hot-rolled steel strip.
[0034]
As compared with FIG. 6, it can be seen that in FIG. 8, the skid mark is almost removed. FIG. 9 is a diagram showing the difference between the finished plate thickness and the target plate thickness of the same hot-rolled steel strip as in FIG. Except for the most advanced part of the hot-rolled steel strip, a substantially uniform thickness distribution is obtained. It can be seen that the present invention is also effective in removing skid marks.
[0035]
When the slab heating temperature is lowered, there is a concern about an increase in the sheet crown of the hot-rolled steel strip. An actual rolling test was conducted in which a steel slab having a thickness of 226 mm was made into a rough bar having a thickness of 38 mm and a hot-rolled steel strip having a thickness of 3.0 mm was formed by finish rolling. As shown in the upper part of Table 1, the heating conditions are three conditions: a slab heating temperature of 1230 ° C., a slab heating temperature of 1130 ° C., a slab heating temperature of 1130 ° C., and a coarse bar heated by a solenoid type induction heating device. is there. The plate crown of the hot-rolled steel strip at this time is shown in the lower part of Table 1.
[0036]
[Table 1]

[0037]
By reducing the slab heating temperature from 1230 ° C. to 1130 ° C. by 100 ° C., the plate crown is increased by 15 μm. This is because the rolling temperature is lowered and the deflection of the rolling roll is increased.
[0038]
On the other hand, when the rough bar is heated with a solenoid type induction heating device before finish rolling, the finish rolling temperature can be raised and the deflection of the finish rolling roll is reduced. By heating the coarse bar, the plate crown is reduced by 10 μm from 60 μm to 50 μm.
[0039]
If the slab heating temperature is lowered, the plate crown becomes large. However, as in the present invention, if the rough bar is heated by a solenoid type induction heating device in front of the finishing mill, it can be seen that the plate crown is reduced.
[0040]
【The invention's effect】
In the present invention, by setting the slab heating temperature to 1150 ° C. or lower, generation of oxide scale can be suppressed, and the weight loss of the slab due to the oxide scale can be reduced.
[0041]
By heating the rough bar across the entire width with heating means installed between the roughing mill and the finishing mill, the finishing rolling load, finishing rolling power, and sheet crown are reduced, and the rolling finishing temperature is changed to the ferrite transformation start temperature. It is also easy to ensure the above.
[0042]
If the heating means is a solenoid type induction heating device, the rough bar can be heated efficiently, and there is no fear of wrinkling the coarse bar. Since the induction heating device is excellent in control response, the skid mark can be removed. Due to the above effects, a hot-rolled steel strip made of an excellent material with little variation in quality can be produced with high yield.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view showing an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a coarse bar temperature distribution near a skid mark.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a rough bar temperature increase amount necessary for skid mark removal.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a relationship between a heating temperature and a burn-out amount.
FIG. 5 is an explanatory diagram comparing changes in rolling finishing temperature before and after the implementation of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a change in rolling finishing temperature indicating the presence of a skid mark.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a change in a difference between a finish plate thickness and a target plate thickness indicating the presence of a skid mark.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing changes in rolling finishing temperature, showing that skid marks have been removed according to the present invention.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a change in the difference between the finished plate thickness and the target plate thickness, showing that the skid mark has been removed according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Heating furnace, 2 ... Slab, 3 ... Rough rolling mill, 4 ... Table roll, 5 ... Coarse bar, 6 ... Coarse bar temperature detection means, 7 ... Table roll for conveyance speed detection, 8 ... Heating means, 9 ... Control Equipment: 10 ... finish rolling mill, 11 ... finish rolling mill delivery side thermometer, 12 ... coiler.

Claims

A step of heating the slab, a step of roughly rolling the heated slab to form a coarse bar , a heating step of heating the coarse bar obtained by rough rolling over the entire width direction, and finish rolling the heated coarse bar In a method for rolling a hot-rolled steel strip comprising a step of:
The step of heating the slab heats the slab to 1150 ° C. or lower, and
In the heating process of the rough bar, a skid mark portion whose temperature distribution in the longitudinal direction of the rough bar is lower than a predetermined temperature is detected on the entrance side of the heating step, and the detected skid mark portion becomes the predetermined temperature distribution. a heating control to that method,
The coarse bar heating process detects the coarse bar temperature and the coarse bar conveyance speed on the entry side of the coarse bar heating process, and based on these detection values, the low temperature skid mark portion of the coarse bar enters the heating process. Heating is sometimes started, and heating is terminated or reduced when exiting, and the temperature rise in the heating process is controlled so that only the low-temperature skid mark portion is higher than the other portions . Rolling method.