JP3785612B2

JP3785612B2 - Speaker diaphragm

Info

Publication number: JP3785612B2
Application number: JP2001181417A
Authority: JP
Inventors: 雅弥笠井
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 2001-06-15
Filing date: 2001-06-15
Publication date: 2006-06-14
Anticipated expiration: 2021-06-15
Also published as: JP2002374594A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スピーカ振動板に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、スピーカ振動板にリブ等を設けることにより、スピーカ振動板を強化することが試みられている。このようなリブ等により強化されたスピーカ振動板は、分割振動の発生を抑制して周波数特性を平坦化することにより、放射音に歪みが生じることを防止することができる。
例えば、図５（ａ）に示すような従来のスピーカ振動板は、中心付近から放射状に配列された凸部１０を有している。そして、この凸部１０により、周方向を節とする分割振動に対し、スピーカ振動板の放射方向の強度を増強して、分割振動の発生を抑制することができる。
【０００３】
しかしながら、図５（ａ）に示す従来のスピーカ振動板は、リブ（凸部１０）が配置されていない箇所において補強がなされていないため、スピーカ振動板全体としての強度が充分なものでなかった。そのため、放射方向を節とする分割振動を効果的に抑制することができなかった。
このような課題を解決する技術が、本願と同一の出願人による特開２０００−３０８１７８号公報に開示されている。この特開２０００−３０８１７８号公報には、スピーカ振動板全体の強度を増強し、分割振動を抑制するために、図５（ｂ）に示すような、スクリュープロペラ形状を呈するスピーカ振動板が提案されている。
【０００４】
すなわち、図５（ｂ）に示すスピーカ振動板は、中心部１１とエッジ部１３との間の傾斜部１２において、稜線１４に代表して示される３つの凸部と、溝線１５に代表して示される３つの凹部とが形成されている。そして、これらの凸部及び凹部が、スピーカ振動板全体の強度を増強して、分割振動を抑制するため、放射音の音質の向上を図ることができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
図５（ｂ）に示すような従来のスピーカ振動板は、全体が同一の材質にて形成されるため、材質の有する固有振動の影響を避けることができない。つまり、この固有振動の影響を低減させることができれば、独特のスクリュープロペラ形状を活かし、更に分割振動を抑制することが可能となる。
【０００６】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、放射音の音質を向上させると共に、見栄えの良いスピーカ振動板を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第１の観点に係るスピーカ振動板は、
略円錐形状のスピーカ振動板であって、
中心部からエッジ部に向かって放射状に配列するように、傾斜部に所定形状の凸部と凹部とが交互に複数形成され、
前記凸部を形成する材質と他の部位を形成する材質とが異なる材質により構成されている、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第２の観点に係るスピーカ振動板は、
略円錐形状のスピーカ振動板であって、
中心部からエッジ部に向かって放射状に配列するように、傾斜部に所定形状の凸部と凹部とが交互に複数形成され、
前記凸部は、前記スピーカ振動板を形成する材質とは異なる材質の補強材が貼り付けられてなる、
ことを特徴とする。
【０００８】
上記目的を達成するため、本発明の第３の観点に係るスピーカ振動板は、
略円錐形状のスピーカ振動板であって、
傾斜部に凸部と凹部とが交互に形成され、中心部に向かう空気に、周方向の力を与えるためのスクリュープロペラ形状を呈し、
前記凸部を形成する材質と他の部位を形成する材質とが異なる材質により構成されている、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第４の観点に係るスピーカ振動板は、
略円錐形状のスピーカ振動板であって、
傾斜部に凸部と凹部とが交互に形成され、中心部に向かう空気に、周方向の力を与えるためのスクリュープロペラ形状を呈し、
前記凸部は、前記スピーカ振動板を形成する材質とは異なる材質の補強材が貼り付けられてなる、
ことを特徴とする。
【０００９】
前記凸部は、中心部からエッジ部に向かうに従って周方向に湾曲し、
傾斜部において前記凸部から前記凹部に向かう面の一方が折曲した形状に形成されていてもよい。
【００１０】
前記凹部は、底付近が他の部位と比較して厚く形成されていてもよい。
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板について詳細に説明する。
【００１１】
図１は、この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板の平面図である。また、図２は、スピーカ振動板の断面図であり、（ａ）が、図１に示す切断線Ａにおける断面図であり、（ｂ）が、図１に示す切断線Ｂにおける断面図である。
【００１２】
図１及び図２に示すように、このスピーカ振動板は、パラボリック体を基調とした略円錐形状を呈し、中心部１と、傾斜部２と、エッジ部３とから構成される。
中心部１は、底面にボイスコイルボビンを接合する等して、スピーカ振動板を振動させるための振動発生源となる部位である。
【００１３】
傾斜部２は、中心部１からの振動を周囲の空気に伝達するための部位であり、図１に示すように、稜線４に代表して示される３つの凸部と、溝線５に代表して示される３つの凹部とが形成されている。
図１の稜線４が示すように、この凸部は、スピーカ振動板の中心部１からエッジ部３に向けて放射状に伸びていると共に、エッジ部３に向かうに従って、周方向に湾曲して形成されている。また、図１の溝線５が示すように、凹部は、凸部と凸部との間に形成されている。
すなわち、スピーカ振動板の凸部（稜線４に代表して示される）と凹部（溝線５に代表して示される）は、スクリュープロペラに類似した形状に形成され、スピーカ振動板が振動する際に、振動板表面の空気の流れに回転力を与えることができる。
【００１４】
なお、凸部だけは、スピーカ振動板を構成する他の部位の材質と異なった材質により構成されている。例えば、凸部は、マイカ入りポリプロピレンを基体とした樹脂から構成され、一方、凹部及びその他の部位は、例えば、カーボンファイバ入りポリプロピレンを基体とした樹脂から構成される。つまり、この発明のスピーカ振動板は、傾斜部２における凸部と、他の部位（傾斜部２における凹部も含む）とが異なった材質により形成されている。
【００１５】
スピーカ振動板は、これらの凸部及び凹部により、放射方向を節とする分割振動の内で、スピーカ振動板の特性劣化に大きく影響する４分割振動を効果的に抑制する。また、凸部及び凹部は、４分割振動以外の分割振動にも効果的に抑制する。
更に、凸部の材質と他の部位の材質とが異なるため、固有振動の影響を低減させることができる。そして、凸部における特性の変化の幅を大きくとることができ、分割振動の抑制を更に効果的なものとすることができる。
【００１６】
また、図２（ｂ）に示すように、スピーカ振動板は、凸部から周方向に沿って凹部へ向かう面の一方が曲面的に形成されている。また、曲面的に形成されている方向と反対方向の面は、例えば、稜線４から溝線５までが曲面的に形成され、溝線５にて折曲している。このような形状を有することで、スピーカ振動板は、外観上スクリュープロペラの形状を強調すると共に、リブとしての凸部の強度を増強している。
また、スピーカ振動板の凹部の底６の付近は、他の部位に比べて厚く成形されている。これにより、スピーカ振動板は、凹部における分割振動の発生を防止して放射音の音質を向上させる。
【００１７】
図１に示すエッジ部３は、このスピーカ振動板を音響機器に固定するための固着部であり、例えば、ねじ止め式のフレームや接着剤等によりスピーカシステムのキャビネットに固定される。
【００１８】
以下に、この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板を音響機器に適用した場合の具体例を示す。
【００１９】
このスピーカ振動板を音響機器に装着する際には、通常のスピーカ振動板と同様の工程により装着可能である。すなわち、エッジ部３をねじ止め式のフレームや接着剤等によりスピーカボックスに固定すると共に、中心部１の底面にボイスコイルボビンを接合して磁気回路を構成し、磁気回路に電流を流すことでスピーカ振動板を振動させて放射音を発生させることができる。
【００２０】
ここで、一般に、スピーカ振動板が大きな振幅で振動する状態においてスピーカ振動板が底面方向に動くときには、スピーカ振動板の中心部の気圧が低下する。このため、スピーカ振動板が底面方向に動くときには、空気はスピーカ振動板のエッジ部から中心方向に集まろうとする性質がある。
【００２１】
この際、この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板は、上述したように凸部及び凹部により、スクリュープロペラに類似した３次元構造を有していることから、スピーカ振動板の中心部１に向けて流れようとする空気に対して回転力を与えることができる。
【００２２】
図３は、スピーカ振動板が大きな振幅で振動し、スピーカ振動板の中心部１及び傾斜部２が底面方向に動く場合の表面付近における空気の流れを示す図である。図示するように、このような場合、スピーカ振動板の表面付近にて中心部１へ集まろうとする空気は、凸部（稜線４に代表して示される）により周方向への力を受ける。すなわち、スピーカ振動板の凸部は、スピーカ振動板の中心方向へ集まろうとする空気に回転力を与えることができる。これにより、空気による中心部１への圧迫を軽減することができ、大きな音量の放射音を能率良く放射することができる。
【００２３】
また、傾斜部２には、凸部及び凹部がそれぞれ３つずつ形成されている。このことから、スピーカ振動板は、放射方向を節とする分割振動、その中でも特に、スピーカ振動板の特性劣化に大きな影響を与えるとされる４分割振動を、強く抑制することができる。これにより、スピーカ振動板の周波数特性が平坦化され、放射音の音質を向上させることができる。
更に、凸部の材質が他の部位の材質と異なるため、固有振動の影響を低減させることができる。そして、凸部における特性の変化の幅を大きくとることができ、分割振動の抑制を更に効果的なものとすることができる。
【００２４】
また、凹部の底６の付近が、他の部位に比べて厚く形成されていることから、スピーカ振動板の凹部での分割振動を抑制することができる。これにより、スピーカ振動板の周波数特性が平坦化され、放射音の音質を向上させることができる。
更に、スピーカ振動板の凹部は、溝線５において屈曲してスピーカ振動板の放射方向の強度を増強しており、周方向を節とする分割振動を抑制することができる。これにより、スピーカ振動板の周波数特性が平坦化され、放射音の音質を向上させることができる。
【００２５】
また、スピーカ振動板は、ポリプロピレンを基体とした樹脂（凸部がマイカ入りポリプロピレン、それ以外の部位がカーボンファイバ入りポリプロピレン）から構成されているため、製造工程において様々な色彩を付加することが容易である。その際、凸部とそれ以外の部位とに異なった彩色を施すことにより、見た目に心地よい外観を呈することができる。例えば、凸部を金色に彩色し、それ以外の部位を銀色に彩色することにより、高級感を与えつつ、見た目に心地よい外観を呈することができる。
【００２６】
以上説明したように、このスピーカ振動板は、傾斜部２が複数の凸部と凹部を形成しており、スクリュープロペラに類似した３次元的な立体構造をしている。これにより、このスピーカ振動板は、中心部１へ集まろうとする空気に回転力を与えて中心部１への圧迫を軽減することができ、また、放射方向及び周方向を節とする分割振動を強く抑制することができる。
更に、凸部の材質が他の部位の材質と異なるため、固有振動の影響を低減させることができる。そして、凸部における特性の変化の幅を大きくとることができ、分割振動の抑制を更に効果的なものとすることができる。
この結果、分割振動が抑制され、放射音の音質を向上させることができる。
【００２７】
また、このスピーカ振動板は、製造工程において様々な色彩を付加することが容易であり、さらに、構造自体に特徴があることから、見た目に印象の強い優れた外観を呈することができる。
【００２８】
上記の実施の形態では、凸部の材質がマイカ入りポリプロピレンにより構成され、それ以外の部位がカーボンファイバ入りポリプロピレンにより構成される場合を一例として説明したが、これらの材質は、ポリプロピレン等に限定されず、他の樹脂材料等をそれぞれ異なるように、凸部及びそれ以外の部位に用いることができる。
【００２９】
上記の実施の形態では、凸部とそれ以外の部位とを異種材質で構成することにより、固有振動の低減を図り、分割振動の抑制を更に効果的なものとしたが、同一材質により形成したスピーカ振動板において、凸部を異種材質で補強することにより、固有振動の低減を図ってもよい。
例えば、上述した形状のスピーカ振動板を同一材料にて射出成形した後に、図４に示すように、他の材料にて形成された補強材７を貼り付けることにより、凸部を補強する。この場合も、固有振動の低減を図り、分割振動の抑制を更に効果的なものとすることができる。
【００３０】
この発明は、上記実施の形態に限定されず様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、傾斜部２において、凸部と凹部とがそれぞれ３つずつ形成されている場合について説明したが、凸部及び凹部の数は、任意である。なお、この場合、スピーカ振動板の特性劣化に大きな影響を与える４分割振動を強く抑制するため、凸部の個数は奇数であることが望ましい。
【００３１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、放射音の音質を向上させると共に、スピーカ振動板の見栄えも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板の平面図である。
【図２】（ａ），（ｂ）共に、この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板の断面図である。
【図３】この発明の実施の形態に係るスピーカ振動板の表面付近を流れる空気を説明するための模式図である。
【図４】この発明の他の実施の形態に係るスピーカ振動板の断面図である。
【図５】（ａ），（ｂ）共に、従来のスピーカ振動板の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
１中心部
２傾斜部
３エッジ部
４稜線
５溝線
６底
７補強材
Ａ，Ｂ切断線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a speaker diaphragm.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, attempts have been made to strengthen the speaker diaphragm by providing ribs or the like on the speaker diaphragm. Such a speaker diaphragm reinforced with ribs or the like can prevent generation of distortion in the radiated sound by suppressing the occurrence of divided vibration and flattening the frequency characteristics.
For example, the conventional speaker diaphragm as shown in FIG. 5A has convex portions 10 arranged radially from the vicinity of the center. And with this convex part 10, the intensity | strength of the radial direction of a speaker diaphragm can be strengthened with respect to the divided vibration which makes a circumferential direction a node, and generation | occurrence | production of a divided vibration can be suppressed.
[0003]
However, the conventional speaker diaphragm shown in FIG. 5 (a) is not reinforced at the portion where the rib (projection 10) is not disposed, so that the strength of the speaker diaphragm as a whole is not sufficient. . For this reason, it has been impossible to effectively suppress the divided vibration having the radial direction as a node.
Technique to solve such a problem is disclosed in Japanese Open 2000-308178 Patent Publication by the same applicant as the present application. The Japanese Open 2000-308178 discloses, to enhance the strength of the whole loudspeaker diaphragm, in order to suppress the divided vibration, as shown in FIG. 5 (b), speaker diaphragm exhibits a screw propeller shape is proposed ing.
[0004]
That is, the speaker diaphragm shown in FIG. 5B is represented by three convex portions represented by the ridge line 14 and the groove line 15 in the inclined portion 12 between the center portion 11 and the edge portion 13. And three recesses are formed. And since these convex part and recessed part reinforce the intensity | strength of the whole speaker diaphragm and suppress a division | segmentation vibration, the improvement of the quality of a radiated sound can be aimed at.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Since the conventional speaker diaphragm as shown in FIG. 5B is entirely formed of the same material, the influence of the natural vibration of the material cannot be avoided. That is, if the influence of this natural vibration can be reduced, it becomes possible to further suppress the divided vibration by utilizing a unique screw propeller shape.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a loudspeaker diaphragm that improves the sound quality of radiated sound and has a good appearance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a speaker diaphragm according to a first aspect of the present invention includes:
A substantially conical speaker diaphragm,
A plurality of predetermined convex portions and concave portions are alternately formed on the inclined portion so as to be arranged radially from the center portion toward the edge portion,
And the material for forming the material with other parts to form the convex portion is constituted by different materials,
It is characterized by that.
In order to achieve the above object, a speaker diaphragm according to a second aspect of the present invention is:
A substantially conical speaker diaphragm,
A plurality of predetermined convex portions and concave portions are alternately formed on the inclined portion so as to be arranged radially from the center portion toward the edge portion,
The convex portion is formed by attaching a reinforcing material made of a material different from the material forming the speaker diaphragm.
It is characterized by that.
[0008]
In order to achieve the above object, a speaker diaphragm according to a third aspect of the present invention is:
A substantially conical speaker diaphragm,
Convex parts and concave parts are alternately formed in the inclined part, and presents a screw propeller shape for applying circumferential force to the air toward the center part,
And the material for forming the material with other parts to form the convex portion is constituted by different materials,
It is characterized by that.
In order to achieve the above object, a speaker diaphragm according to a fourth aspect of the present invention is:
A substantially conical speaker diaphragm,
Convex parts and concave parts are alternately formed in the inclined part, and presents a screw propeller shape for applying circumferential force to the air toward the center part,
The convex portion is formed by attaching a reinforcing material made of a material different from the material forming the speaker diaphragm.
It is characterized by that.
[0009]
The convex portion is curved in the circumferential direction from the central portion toward the edge portion,
One of the surfaces from the convex portion toward the concave portion in the inclined portion may be formed in a bent shape.
[0010]
The concave portion may be formed thicker in the vicinity of the bottom than other portions.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a speaker diaphragm according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0011]
FIG. 1 is a plan view of a speaker diaphragm according to an embodiment of the present invention. 2 is a cross-sectional view of the speaker diaphragm, in which (a) is a cross-sectional view taken along the cutting line A shown in FIG. 1, and (b) is a cross-sectional view taken along the cutting line B shown in FIG. .
[0012]
As shown in FIGS. 1 and 2, the speaker diaphragm has a substantially conical shape based on a parabolic body, and includes a central portion 1, an inclined portion 2, and an edge portion 3.
The central portion 1 is a portion that becomes a vibration generation source for vibrating the speaker diaphragm by bonding a voice coil bobbin to the bottom surface.
[0013]
The inclined portion 2 is a part for transmitting vibration from the central portion 1 to the surrounding air, and is represented by three convex portions represented by the ridge line 4 and the groove line 5 as shown in FIG. The three recessed parts shown are formed.
As shown by the ridge line 4 in FIG. 1, the convex portions extend radially from the center portion 1 of the speaker diaphragm toward the edge portion 3 and are curved in the circumferential direction toward the edge portion 3. Has been. Moreover, as the groove line 5 of FIG. 1 shows, the recessed part is formed between the convex part.
That is, the convex portion (represented by the ridge line 4) and the recessed portion (represented by the groove line 5) of the speaker diaphragm are formed in a shape similar to a screw propeller, and the speaker diaphragm vibrates. In addition, a rotational force can be applied to the air flow on the diaphragm surface.
[0014]
In addition, only the convex part is comprised with the material different from the material of the other site | part which comprises a speaker diaphragm. For example, the convex portion is made of a resin based on mica-containing polypropylene, while the concave portion and other portions are made of a resin based on carbon fiber-containing polypropylene, for example. That is, in the speaker diaphragm of the present invention, the convex portion in the inclined portion 2 and other parts (including the concave portion in the inclined portion 2) are formed of different materials.
[0015]
The speaker diaphragm effectively suppresses the four-part vibration that greatly affects the deterioration of the characteristics of the speaker diaphragm, among the divided vibrations having the radial direction as a node, by these convex portions and concave portions. Moreover, the convex part and the concave part effectively suppress the divided vibration other than the four-divided vibration.
Furthermore, since the material of the convex portion is different from the material of other portions, the influence of natural vibration can be reduced. And the width of the change of the characteristic in a convex part can be taken large, and suppression of division vibration can be made still more effective.
[0016]
Moreover, as shown in FIG.2 (b), as for the speaker diaphragm, one of the surfaces which go to a recessed part along a circumferential direction from a convex part is formed in the curved surface. Further, the surface in the direction opposite to the direction formed in a curved surface is formed, for example, from the ridge line 4 to the groove line 5 in a curved surface, and is bent at the groove line 5. By having such a shape, the speaker diaphragm enhances the strength of the convex portion as a rib while enhancing the shape of the screw propeller in appearance.
Further, the vicinity of the bottom 6 of the concave portion of the speaker diaphragm is formed thicker than other portions. Thereby, the speaker diaphragm prevents the occurrence of divided vibration in the concave portion and improves the sound quality of the radiated sound.
[0017]
An edge portion 3 shown in FIG. 1 is a fixing portion for fixing the speaker diaphragm to an audio device, and is fixed to a speaker system cabinet by, for example, a screw-type frame or an adhesive.
[0018]
Below, the specific example at the time of applying the speaker diaphragm which concerns on embodiment of this invention to an audio equipment is shown.
[0019]
When this speaker diaphragm is mounted on an acoustic device, it can be mounted by the same process as that for a normal speaker diaphragm. That is, the edge portion 3 is fixed to the speaker box with a screw-type frame or adhesive, and a voice coil bobbin is joined to the bottom surface of the central portion 1 to form a magnetic circuit, and a current is passed through the magnetic circuit to Radiation sound can be generated by vibrating the diaphragm.
[0020]
Here, in general, when the speaker diaphragm moves in the bottom direction in a state where the speaker diaphragm vibrates with a large amplitude, the air pressure at the center of the speaker diaphragm decreases. For this reason, when the speaker diaphragm moves toward the bottom surface, air tends to collect from the edge portion of the speaker diaphragm toward the center.
[0021]
At this time, the speaker diaphragm according to the embodiment of the present invention has a three-dimensional structure similar to a screw propeller due to the convex part and the concave part as described above. A rotational force can be given to the air which is going to flow toward.
[0022]
FIG. 3 is a diagram showing the air flow in the vicinity of the surface when the speaker diaphragm vibrates with a large amplitude and the central portion 1 and the inclined portion 2 of the speaker diaphragm move in the bottom direction. As shown in the figure, in such a case, the air that tends to collect in the central portion 1 near the surface of the speaker diaphragm receives a force in the circumferential direction by the convex portion (represented by the ridge line 4). That is, the convex portion of the speaker diaphragm can give a rotational force to the air that tends to gather in the center direction of the speaker diaphragm. Thereby, the pressure to the center part 1 by air can be reduced, and a radiated sound with a large sound volume can be radiated efficiently.
[0023]
The inclined portion 2 is formed with three convex portions and three concave portions. From this, the speaker diaphragm can strongly suppress the divided vibration whose node is the radial direction, and particularly the four-part vibration that is considered to have a great influence on the characteristic deterioration of the speaker diaphragm. Thereby, the frequency characteristic of the speaker diaphragm is flattened, and the sound quality of the radiated sound can be improved.
Furthermore, since the material of the convex part is different from the material of other parts, the influence of natural vibration can be reduced. And the width of the change of the characteristic in a convex part can be taken large, and suppression of division vibration can be made still more effective.
[0024]
Moreover, since the vicinity of the bottom 6 of the concave portion is formed thicker than other portions, it is possible to suppress the divided vibration in the concave portion of the speaker diaphragm. Thereby, the frequency characteristic of the speaker diaphragm is flattened, and the sound quality of the radiated sound can be improved.
Further, the concave portion of the speaker diaphragm is bent at the groove line 5 to enhance the strength of the speaker diaphragm in the radial direction, and the divided vibration having the node in the circumferential direction can be suppressed. Thereby, the frequency characteristic of the speaker diaphragm is flattened, and the sound quality of the radiated sound can be improved.
[0025]
In addition, the speaker diaphragm is made of polypropylene-based resin (polypropylene with mica and other parts with carbon fiber), making it easy to add various colors in the manufacturing process. It is. At that time, by giving different colors to the convex portions and other portions, it is possible to provide a visually pleasing appearance. For example, by coloring the convex portion in gold and coloring the other portions in silver, it is possible to provide a visually pleasing appearance while giving a high-class feeling.
[0026]
As described above, in the speaker diaphragm, the inclined portion 2 forms a plurality of convex portions and concave portions, and has a three-dimensional structure similar to a screw propeller. Thereby, this speaker diaphragm can reduce the compression to the center part 1 by giving a rotational force to the air which is going to gather to the center part 1, and also the divided vibration which makes a radial direction and a circumferential direction a node. Can be strongly suppressed.
Furthermore, since the material of the convex part is different from the material of other parts, the influence of natural vibration can be reduced. And the width of the change of the characteristic in a convex part can be taken large, and suppression of division vibration can be made still more effective.
As a result, the divided vibration is suppressed and the sound quality of the radiated sound can be improved.
[0027]
In addition, this speaker diaphragm can easily add various colors in the manufacturing process, and further has a characteristic in the structure itself, so that it can exhibit an excellent appearance with a strong visual appearance.
[0028]
In the above embodiment, the case where the material of the convex portion is made of mica-containing polypropylene and the other portion is made of carbon fiber-containing polypropylene has been described as an example. However, these materials are limited to polypropylene or the like. First, other resin materials can be used for the convex portions and other portions so as to be different from each other.
[0029]
In the above embodiment, the convex part and the other parts are made of different materials, thereby reducing the natural vibration and further suppressing the divided vibration, but made of the same material. In the speaker diaphragm, the natural vibration may be reduced by reinforcing the convex portion with a different material.
For example, after the speaker diaphragm having the above-described shape is injection-molded with the same material, as shown in FIG. 4, a reinforcing material 7 formed of another material is pasted to reinforce the convex portion. Also in this case, the natural vibration can be reduced and the divided vibration can be more effectively suppressed.
[0030]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications and applications are possible. For example, in the above-described embodiment, a case has been described in which three convex portions and three concave portions are formed in the inclined portion 2, but the number of convex portions and concave portions is arbitrary. In this case, it is desirable that the number of convex portions is an odd number in order to strongly suppress the four-part vibration that greatly affects the characteristic deterioration of the speaker diaphragm.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to improve the quality of the radiated sound and improve the appearance of the speaker diaphragm.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a speaker diaphragm according to an embodiment of the present invention.
2A and 2B are cross-sectional views of a speaker diaphragm according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining air flowing near the surface of a speaker diaphragm according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a speaker diaphragm according to another embodiment of the present invention.
FIGS. 5A and 5B are plan views showing an example of a conventional speaker diaphragm. FIGS.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Center part 2 Inclined part 3 Edge part 4 Edge line 5 Groove line 6 Bottom 7 Reinforcement material A, B Cutting line

Claims

A substantially conical speaker diaphragm,
A plurality of predetermined convex portions and concave portions are alternately formed on the inclined portion so as to be arranged radially from the center portion toward the edge portion,
And the material for forming the material with other parts to form the convex portion is constituted by different materials,
The speaker diaphragm characterized by the above-mentioned.

A substantially conical speaker diaphragm,
A plurality of predetermined convex portions and concave portions are alternately formed on the inclined portion so as to be arranged radially from the center portion toward the edge portion,
The convex part is formed by attaching a reinforcing material made of a material different from the material forming the speaker diaphragm.
The speaker diaphragm characterized by the above-mentioned.

A substantially conical speaker diaphragm,
Convex parts and concave parts are alternately formed in the inclined part, and presents a screw propeller shape for applying circumferential force to the air toward the center part,
And the material to form a material with other parts to form the convex portion is constituted by different materials,
The speaker diaphragm characterized by the above-mentioned.

A substantially conical speaker diaphragm,
Convex parts and concave parts are alternately formed in the inclined part, and presents a screw propeller shape for applying a circumferential force to the air toward the center part,
The convex part is formed by attaching a reinforcing material made of a material different from the material forming the speaker diaphragm.
The speaker diaphragm characterized by the above-mentioned.

The convex portion is curved in the circumferential direction from the central portion toward the edge portion,
One of the surfaces from the convex part toward the concave part in the inclined part is formed in a bent shape,
The speaker diaphragm according to any one of claims 1 to 4, wherein the speaker diaphragm is provided.

The recess is formed thicker in the vicinity of the bottom than other parts,
The speaker diaphragm according to any one of claims 1 to 4, wherein the speaker diaphragm is provided.