JP3781786B2

JP3781786B2 - Decorative paper

Info

Publication number: JP3781786B2
Application number: JP26876693A
Authority: JP
Inventors: 英二日西; 克典西島; 亮太郎佐藤
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1993-10-27
Filing date: 1993-10-27
Publication date: 2006-05-31
Anticipated expiration: 2021-05-31
Also published as: JPH07117182A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、内装材、家具、住宅機器等に使用する化粧紙貼り化粧板の製造方法に関し、特に天然木などに酷似した、表面に同調する凹凸を有する外観を持ち、耐薬品性や耐溶剤性などの表面性能に優れた化粧板を得るための、化粧紙の製造方法を提供するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、前記用途に使用する化粧紙としては、薄葉紙等の紙基材に通常の絵柄印刷層を施した後、撥液性を有する印刷インキにて印刷し、トップコート樹脂を塗布することにより、撥液性を有する印刷インキの上のトップコート樹脂がはじかれて、凹凸を形成するというものが使用に供されてきた。つまり撥液性を持たせた乾燥後の固体状の印刷インキと液状のトップコート樹脂のぬれ性の差によって、樹脂をはじかせるものである。
【０００３】
しかしこの方法によれば、トップコート樹脂の粘度や塗布量、樹脂の乾燥硬化させる温度や時間や速度などにより、撥液性を有する印刷インキによるはじき方が変わるため、トップコート樹脂の印刷インキ層や紙層への浸透度合いを安定させないと、凹凸が不均一になる。はじかれ方を一定にするためには条件巾が狭いものとなる。
【０００４】
また化粧紙の凹部は撥液性を有する印刷インキのみで形成されている為、その部分の耐薬品性や耐溶剤性なども表面のトップコート樹脂部分に比べて十分であるとは言い難い。特に、溶剤ラビングテストでは凹部が著しく劣るという結果になるのが実際である。
【０００５】
トップコート樹脂も塗布量が多くなるにつれ見かけ上のぬれ性が良くなり、はじき性が悪くなる。溶剤や水で希釈する必要のある熱硬化型や蒸発乾燥型のトップコート樹脂では、例えば固形分４０％のものであっても、乾燥後塗布量の２．５倍もの塗液塗布量が必要であり、はじき性を良くするために減らす塗布量には限度がある。そのことから耐摩耗性などの表面耐性としても限度がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決し、特に天然木に酷似した、表面に同調する凹凸を有する外観を持ち、耐薬品性や耐溶剤性などの表面性能にも優れた化粧板を製造するための化粧紙を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を解決するために、紙基材の表面に第一の絵柄層２を設け、その上に着色した第一の絵柄層３を設け、その上にアンカー層を設け、その上に撥液性を有するインキで前記第一の絵柄層３の絵柄模様と配置が一致した第二の絵柄層５を設け、その上にトップコート樹脂を塗布し、該トップコート樹脂を前記第二の絵柄層５によってはじかせてなる化粧紙において、前記撥液性を有する第二の絵柄層５は、体質顔料及び／又はマット剤を含有し、前記第１の絵柄層３を透視可能な艶消しの印刷インキからなることを特徴とする化粧紙を提供する。
【０００８】
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図１に本発明の製造方法による化粧紙の一実施例の断面の構成を示す。紙基材１に第一の絵柄層２、３を通常の印刷インキで印刷した後、全面にアンカー層４を塗布し、凹部を設ける部分にそれと同調して撥液性を有するインキで第二の絵柄層５を印刷して、化粧紙を作成する。次に、トップコート樹脂６を全面に塗布して、第二の絵柄層５にトップコート樹脂がはじかれて、絵柄層の上部が凹部となった、表面に同調する凹凸を有する化粧紙が得られる。
【０００９】
この化粧紙は最終的に合板やパーティクルボード等の化粧板基材に貼って化粧板とするものであるが、トップコート樹脂６を塗布した後に基材に貼っても、第二の絵柄層５までを設けた化粧紙を基材に貼った後トップコート樹脂６を塗布してもかまわない。いずれの方法によっても、表面に同調する凹凸を有する化粧板が得られる。
【００１０】
紙基材としては、薄様紙、樹脂混抄紙、チタン紙などの化粧紙用原紙が使用可能である。また、紙の性質、性能によって、絵柄印刷に先だって、紙層を強化するためのシーラー層の形成や隠蔽性を付与するためのベタ印刷などは適宜行うことに何ら支障はない。
【００１１】
第一の絵柄層２及び３は、通常の印刷インキにて行う。２と３は、ここでは特に差はなく、３は最終的には凹部となる部分ではあるが、撥液性を付与した第二の絵柄層により決まってくるものである。
【００１２】
アンカー層４は、後述のトップコート樹脂が、撥液性を有する絵柄層のインキや紙基材へ浸透する度合いを制御するものであり、かつ撥液性を有するインキが紙基材へ浸透する度合いも制御するものであり、トップコート樹脂のはじき性を安定するために設けるものである。これにより、トップコート樹脂のはじき方が横に広がることなく、シャープな凹凸が得られる。特に紫外線硬化型のトップコート樹脂を用いる場合は、紙層に浸透した樹脂が硬化しにくいため、アンカー層による浸透度合いの制御は重要である。さらにアンカー層は、印刷インキの保護・強化の役目もはたす。
【００１３】
アンカー層に使用するアンカー剤としては、表面のトップコート樹脂と密着性が良く、望ましくは絵柄層のインキと架橋する樹脂系のアンカー剤を選定するのが好ましい。またアンカー層は、溶剤ラビングテストによる第二の絵柄層５の消失から考えると、後述するように、やや艶消しにした二液反応硬化型を用いるのが好ましい。
【００１４】
撥液性を有する第二の絵柄層５は、表面のトップコート樹脂をはじかせるために、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの撥液剤を含む印刷インキを用いる。木目導管の場合、その印刷インキにはマット剤等を使用して、トップコート樹脂より艶消しにしたほうが、実際の凹凸だけでなく、より立体感が得られる。また、第二の絵柄層５でのはじき性を良くするために、撥液剤を表面に浮き出させることから、硬化が速い二液反応硬化型の印刷インキを用いるのが望ましい
【００１５】
第二の絵柄層５の色は、第一の絵柄層３と同様の色とするのが基本的であるが、艶消し度合をより低く表現することを目的として体質顔料・マット剤などの多い無色の印刷インキを用いても、第一の絵柄層３の色があるため、外観の意匠的には何ら支障がない。
【００１６】
また、凹部の溶剤ラビングテストでの消失などから考えてもより耐性のある二液反応硬化型の印刷インキを使用することが好ましい。また、溶剤ラビングテストで、凹部となる第二の絵柄層５が消失しても、アンカー層４があるため、第一の絵柄層３の色はそのまま残っており、外観の意匠効果はほとんど変わらない。そのことからも、アンカー層４の艶を、凹部を形成する第二の絵柄層５と同様に艶消しにしておくのが望ましい。
【００１７】
トップコート樹脂としては、電子線硬化型樹脂又は紫外線硬化型樹脂が好適である。これらは固形分がほぼ１００％であり、同様の塗布条件でも、溶剤や水で希釈する必要のある熱硬化型トップコートや蒸発乾燥型トップコートに比べて塗液塗布量は同じであっても乾燥後塗布量は一般的に３倍以上のものとなる。よって、表面耐性の良いものを得るには大変有利である。
【００１８】
ここで使用する電子線硬化型樹脂としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート等の（メタ）アクリル酸エステルオリゴマー等に、単官能または多官能のモノマ−、スリップ剤・マット剤等の添加剤を配合して粘度を数１０〜数１００ｃｐｓに調整したものが好ましい。電子線の加速電圧は２００〜２５０ｋＶ、照射量は３〜５Ｍｒａｄ程度が良い。通常この処理は５０〜１５０ｍ／分のライン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
【００１９】
紫外線硬化型樹脂としては、前記（メタ）アクリル酸エステルオリゴマー、モノマー、スリップ剤・マット剤などの添加剤等に重合開始剤を添加したものが使用できる。この場合の紫外線照射量は８００ｍＪ程度で良い。
【００２０】
【作用】
以上に示したように、本発明により、紙基材に、第一の絵柄層、アンカー層、撥液性を有する第二の絵柄層が順次設けられた化粧紙に、トップコート樹脂を塗布することにより、撥液性を有する乾燥後の固体状の印刷インキと液状のトップコート樹脂のぬれ性の差によって、撥液性を有する印刷絵柄層の上のトップコート樹脂がはじかれることにより、表面に同調した凹凸を有する化粧紙が得られる。
【００２１】
ここでアンカー層はトップコート樹脂や撥液性を有する印刷インキが下の印刷インキ層や紙層へ浸透する度合いを制御して、はじき性をシャープで安定させる作用をする。また、凹部の耐薬品性や耐溶剤性を向上させる作用をする。
【００２２】
【実施例】
＜実施例１＞
紙基材として坪量３０ｇ／ｍ²の薄葉紙を用い、これに第一の絵柄層として、ウレタン系二液硬化型樹脂のシーラー層、硝化綿系印刷インキのベタ層を設けた後、同じ硝化綿系印刷インキにてオーク木目柄の印刷絵柄層を設け、ウレタン系二液硬化型樹脂にてアンカー層を形成した後、アミノアルッキッド系二液硬化型樹脂にシリコーン樹脂を添加して撥液性を有する印刷インキにより撥液性を有する第二の絵柄層としてオーク木目柄の導管絵柄印刷層を同調して印刷した。いずれもグラビア印刷法によるインライン印刷により行った。シーラー層、ベタ層は１．５ｇ／ｍ²、アンカー層は２．５ｇ／ｍ²の乾燥後塗布量とし、導管絵柄印刷層とアンカー層はマット剤の調整により同じ艶消し度合いとした。
【００２３】
次に、同じくインラインにてグラビアコート法により、粘度２００ｃｐｓに調整した電子線硬化型樹脂（ダイセルユーシービー（株）製「エベクリル８１０」７０重量部、２官能モノマー２４重量部、マット剤５重量部、スリップ剤１重量部）を１０ｇ／ｍ²塗布し、電子線照射装置にて、加速電圧２００Ｋｖ、３Ｍｒａｄの電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化させ、化粧紙を得た。
【００２４】
得られた化粧紙を合板基材に貼ったところ、オーク木目柄で同調した凹凸が表面に形成されており、極めて天然木に酷似した化粧板が得られた。これをメチルエチルケトンにて溶剤ラビングテストをしたところ、凹部でも印刷色の消失がなかった。
【００２５】
＜実施例２＞
紙基材として坪量３０ｇ／ｍ²の樹脂混抄紙を用い、これに第一の絵柄層としてアクリル系印刷インキのベタ層を設けた後、同じアクリル系印刷インキにて石目柄の印刷絵柄層を設け、ウレタン系二液硬化型樹脂にてアンカー層を形成した後、ウレタン系二液硬化型樹脂にフッ素樹脂を添加して撥液性を有する無色の印刷インキにより石目のクラック模様の撥液性を有する第二の絵柄層を同調して印刷した。いずれもグラビア印刷法により、ベタ層は２ｇ／ｍ²、アンカー層は３ｇ／ｍ²の乾燥後塗布量とし、石目のクラック模様とアンカー層はマット剤の調整により同じ艶消しとした。
【００２６】
次に、グラビアオフセットコート法により、粘度３００ｃｐｓに調整した紫外線硬化型樹脂（東亜合成化学工業（株）製「アロニックスＭ−８０３０」７４重量部、２官能モノマー２０重量部、マット剤２重量部、スリップ剤１重量部、重合開始剤３重量部）を１０ｇ／ｍ²塗布し、直ちに紫外線照射装置を通過させ、８００ｍＪの紫外線を照射して硬化させ、化粧紙を得た。
【００２７】
得られた化粧紙をパーティクルボード基材に貼ったところ、石目柄でクラック模様が同調した凹凸が形成されており、極めて天然の石に酷似した化粧板が得られた。
【００２８】
＜実施例３＞
紙基材として坪量８０ｇ／ｍ²の茶色着色のチタン紙を用い、これにアクリル系印刷インキにてオーク木目柄の第一の絵柄層を設け、ウレタン系樹脂にてアンカー層を形成した後、ウレタン系二液硬化型樹脂にシリコーン樹脂を添加して撥液性を有する印刷インキによりオーク木目柄の第二の絵柄層を印刷して、化粧紙を作成した。いづれもグラビア印刷法によるインライン印刷により行い、アンカー層は３ｇ／ｍ²の乾燥後塗布量とした。
【００２９】
次に、化粧紙をパーティクルボード基材に貼った後、ロールコーター法により、粘度３００ｃｐｓに調整した電子線硬化型樹脂（ダイセルユーシービー（株）製「エベクリル８１０」７０重量部、３官能モノマー２７重量部、マット剤２重量部、スリップ剤１重量部）を２０ｇ／ｍ²塗布し、電子線照射装置にて、加速電圧２００Ｋｖ、５Ｍｒａｄの電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化させ、化粧板を得た。
【００３０】
得られた化粧板は、表面にオーク木目柄で同調した凹凸が形成されており、極めて天然木に酷似した化粧板であり、耐摩耗性、耐溶剤性、耐薬品性などに優れていた。
【００３１】
【発明の効果】
以上に示したように、本発明の化粧紙により、撥液性を有する第二の絵柄層およびトップコート樹脂は、アンカー層によって下の第一の絵柄層や紙層への浸透度合いが制御されているため、はじき性がシャープであり、はじき方を安定させるための加工条件巾も広くできる。
【００３２】
また、化粧紙の凹部をやや艶消しにした第二の絵柄層、アンカー層を経て下に色のある第一の絵柄層があるため、耐溶剤性・耐薬品性などに優れ、特に溶剤ラビングテストにおいて、やや艶消しにした第二の絵柄層やアンカー層が消失しても、色のある第一の絵柄層が残るため、表面のトップコート部分に比べても、著しく劣るということはない。
【００３３】
また凹部を形成する第二の絵柄層として無色で艶消しの度合いの低い印刷インキを用いることができるため、導管の艶消し効果が大きい。
【００３４】
さらに表面のトップコートとして、固形分がほぼ１００％である電子線硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂を使用することにより、はじき性に影響する塗液塗布量が同じであっても、溶剤や水で希釈する必要のある熱硬化型トップコートや蒸発乾燥型トップコートに比べて硬化後塗布量が多くなるため、表面耐性の良いものを得るのに有利である。
【００３５】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の製造方法による一実施例の断面の構造を示した説明図である。
【符号の説明】
１…紙基材２…第一の絵柄層３…第一の絵柄層４…アンカー層
５…撥液性を有する第二の絵柄層６…トップコート樹脂[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for producing a decorative sheet with decorative paper for use in interior materials, furniture, housing equipment, and the like, and in particular, has a similar appearance to natural wood and the like, and has an uneven appearance that synchronizes with the surface, and is resistant to chemicals and solvents. The present invention provides a decorative paper manufacturing method for obtaining a decorative board having excellent surface performance such as property.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as decorative paper used for the above-mentioned application, after applying a normal pattern printing layer to a paper base such as thin paper, printing with a printing ink having liquid repellency, and applying a topcoat resin, A top coat resin on a printing ink having liquid repellency has been repelled to form irregularities. In other words, the resin is repelled by the difference in wettability between the solid printing ink after drying with liquid repellency and the liquid topcoat resin.
[0003]
However, according to this method, the method of repelling with printing ink having liquid repellency changes depending on the viscosity and coating amount of the topcoat resin, the temperature and time and speed of drying and curing the resin, etc. If the degree of penetration into the paper layer is not stabilized, the unevenness becomes uneven. In order to make the repelling method constant, the condition range becomes narrow.
[0004]
Further, since the concave portion of the decorative paper is formed only by the printing ink having liquid repellency, it is difficult to say that the chemical resistance and solvent resistance of the portion are sufficient as compared with the surface topcoat resin portion. In particular, in the solvent rubbing test, it is actually the result that the recess is extremely inferior.
[0005]
As the coating amount of the topcoat resin increases, the apparent wettability improves and the repellent property deteriorates. For thermosetting and evaporative drying topcoat resins that need to be diluted with a solvent or water, for example, even if they have a solid content of 40%, a coating amount that is 2.5 times the coating amount after drying is required. Thus, there is a limit to the amount of coating that can be reduced to improve repellency. For this reason, there is a limit to surface resistance such as wear resistance.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned problems, in particular, to produce a decorative board having an appearance having irregularities synchronized with the surface, which is very similar to natural wood, and excellent in surface performance such as chemical resistance and solvent resistance. The decorative paper is provided.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, the present invention provides a first picture layer 2 on the surface of a paper substrate, a colored first picture layer 3 provided thereon, an anchor layer provided thereon, The second pattern layer 5 having the same arrangement as the pattern of the first pattern layer 3 is provided with ink having liquid repellency, a top coat resin is applied thereon, and the top coat resin is applied to the second pattern layer. In the decorative paper that is repelled by the pattern layer 5, the second pattern layer 5 having liquid repellency contains extender pigments and / or a matting agent, and is a gloss that allows the first pattern layer 3 to be seen through. Provided is a decorative paper comprising erase printing ink.
[0008]
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a cross-sectional configuration of an example of decorative paper produced by the production method of the present invention. After the first picture layers 2 and 3 are printed on the paper substrate 1 with a normal printing ink, the anchor layer 4 is applied to the entire surface, and the second portion is coated with a liquid-repellent ink in synchronization with the portion where the concave portion is provided. The pattern layer 5 is printed to create a decorative paper. Next, the top coat resin 6 is applied to the entire surface, and the top pattern resin is repelled on the second pattern layer 5 so that the upper part of the pattern layer becomes a recess, and a decorative paper having irregularities synchronized with the surface is obtained. It is done.
[0009]
This decorative paper is finally attached to a decorative board substrate such as plywood or particle board to form a decorative board. However, even if it is applied to the base material after the top coat resin 6 is applied, the second pattern layer 5 is used. The top coat resin 6 may be applied after the decorative paper provided with the above is pasted on the base material. By either method, a decorative board having irregularities synchronized with the surface can be obtained.
[0010]
As the paper base material, base paper for decorative paper such as thin paper, resin-mixed paper, and titanium paper can be used. Also, depending on the nature and performance of the paper, there is no problem in appropriately performing the formation of a sealer layer for strengthening the paper layer or the solid printing for imparting concealment before the pattern printing.
[0011]
The first pattern layers 2 and 3 are made with ordinary printing ink. There is no particular difference between 2 and 3 here, and 3 is a portion that eventually becomes a recess, but is determined by the second pattern layer imparted with liquid repellency.
[0012]
The anchor layer 4 controls the degree to which the below-described topcoat resin penetrates into the ink of the pattern layer having liquid repellency and the paper substrate, and the ink having liquid repellency penetrates into the paper substrate. The degree is also controlled, and is provided to stabilize the repellency of the topcoat resin. Thereby, sharp unevenness | corrugation is obtained, without the way of repelling topcoat resin spreading laterally. In particular, when an ultraviolet curable topcoat resin is used, since the resin that has penetrated into the paper layer is difficult to cure, it is important to control the degree of penetration through the anchor layer. The anchor layer also serves to protect and strengthen printing ink.
[0013]
As the anchor agent used for the anchor layer, it is preferable to select a resin-based anchor agent that has good adhesion to the top coat resin on the surface and desirably crosslinks with the ink of the pattern layer. Further, considering the disappearance of the second pattern layer 5 by the solvent rubbing test, it is preferable to use a two-component reaction curing type in which the anchor layer is slightly matted as will be described later.
[0014]
The second pattern layer 5 having liquid repellency uses a printing ink containing a liquid repellent such as a silicone resin or a fluorine resin in order to repel the top coat resin on the surface. In the case of a wood conduit, a matte agent or the like is used for the printing ink to make the matte more glossy than the top coat resin. Further, in order to improve the repellent property of the second pattern layer 5, it is desirable to use a two-component reaction curable printing ink that is quickly cured because the liquid repellent is raised on the surface.
The color of the second picture layer 5 is basically the same color as that of the first picture layer 3, but there are many extender pigments, matting agents, etc. for the purpose of expressing the matte degree lower. Even when a colorless printing ink is used, there is no problem in appearance design because of the color of the first picture layer 3.
[0016]
Further, it is preferable to use a two-component reaction-curing type printing ink that is more resistant from the viewpoint of disappearance of the concave portion in the solvent rubbing test. In the solvent rubbing test, even if the second pattern layer 5 that becomes the concave portion disappears, the anchor layer 4 remains, so the color of the first pattern layer 3 remains as it is, and the design effect of the appearance is almost the same. Absent. For this reason as well, it is desirable that the anchor layer 4 has a matte gloss like the second pattern layer 5 that forms the recesses.
[0017]
As the top coat resin, an electron beam curable resin or an ultraviolet curable resin is suitable. These have a solid content of almost 100%, even under the same coating conditions, even if the coating liquid application amount is the same as the thermosetting topcoat or evaporation drying type topcoat that needs to be diluted with a solvent or water. The coating amount after drying is generally three times or more. Therefore, it is very advantageous to obtain a product with good surface resistance.
[0018]
Examples of the electron beam curable resin used here include (meth) acrylic acid ester oligomers such as urethane acrylate, polyester acrylate, epoxy acrylate, and silicon acrylate, monofunctional or polyfunctional monomers, slip agents, matting agents, and the like. Those having the viscosity adjusted to several tens to several hundreds cps by blending these additives are preferred. The acceleration voltage of the electron beam is preferably 200 to 250 kV, and the irradiation amount is preferably about 3 to 5 Mrad. Since this treatment is usually possible at a line speed of 50 to 150 m / min, the production efficiency is extremely high.
[0019]
As the ultraviolet curable resin, those obtained by adding a polymerization initiator to additives such as the (meth) acrylic acid ester oligomer, monomer, slip agent and matting agent can be used. In this case, the ultraviolet irradiation amount may be about 800 mJ.
[0020]
[Action]
As described above, according to the present invention, the top coat resin is applied to the decorative paper in which the first picture layer, the anchor layer, and the second picture layer having liquid repellency are sequentially provided on the paper base material. The top coat resin on the printed pattern layer having liquid repellency is repelled due to the difference in wettability between the solid printing ink having liquid repellency after drying and the liquid top coat resin. A decorative paper having irregularities synchronized with the above is obtained.
[0021]
Here, the anchor layer controls the degree of penetration of the topcoat resin or the liquid-repellent printing ink into the lower printing ink layer or paper layer, and acts to sharpen and stabilize the repellency. It also acts to improve the chemical resistance and solvent resistance of the recess.
[0022]
【Example】
<Example 1>
After using a thin paper with a basis weight of 30 g / m ^{2 as} the paper base material and providing a sealer layer of urethane two-component curable resin and a solid layer of nitrified cotton-based printing ink as the first pattern layer, the same nitrification A print pattern layer of oak wood pattern is provided with cotton-based printing ink, an anchor layer is formed with urethane-based two-component curable resin, and then a silicone resin is added to the aminoalkyd-based two-component curable resin to make the liquid repellent As a second pattern layer having liquid repellency, an oak wood pattern pipe pattern print layer was printed in synchronism with the printing ink. All were performed by in-line printing by a gravure printing method. The sealer layer and the solid layer were 1.5 g / m ² , the anchor layer was applied after drying at 2.5 g / m ² , and the conduit pattern printed layer and the anchor layer had the same matte degree by adjusting the matting agent.
[0023]
Next, 70 parts by weight of an electron beam curable resin adjusted to a viscosity of 200 cps by in-line gravure coating method (“Evecryl 810” manufactured by Daicel UCB Co., Ltd.), 24 parts by weight of a bifunctional monomer, 5 parts by weight of a matting agent , 1 part by weight of a slip agent) was applied at 10 g / m ^2, and an electron beam irradiator was irradiated with an electron beam with an acceleration voltage of 200 Kv and 3 Mrad to cure the electron beam curable resin to obtain a decorative paper.
[0024]
When the obtained decorative paper was affixed to a plywood substrate, irregularities synchronized with an oak wood grain pattern were formed on the surface, and a decorative board very similar to natural wood was obtained. When this was subjected to a solvent rubbing test with methyl ethyl ketone, the printed color did not disappear even in the concave portions.
[0025]
<Example 2>
A resin mixed paper with a basis weight of 30 g / m ² is used as the paper base, and after this is provided with a solid layer of acrylic printing ink as the first pattern layer, the same acrylic printing ink is used to print the stone pattern. After forming an anchor layer with a urethane-based two-component curable resin, a fluororesin is added to the urethane-based two-component curable resin, and a liquid-repellent colorless printing ink is used to create a crack pattern. The second pattern layer having liquid repellency was printed synchronously. In both cases, the solid layer was 2 g / m ² and the anchor layer was 3 g / m ² after drying by the gravure printing method, and the crack pattern of the grain and the anchor layer were made the same matte by adjusting the matting agent.
[0026]
Next, an ultraviolet curable resin adjusted to a viscosity of 300 cps by gravure offset coating method (74 parts by weight of “Aronix M-8030” manufactured by Toagosei Co., Ltd.), 20 parts by weight of a bifunctional monomer, 2 parts by weight of a matting agent, 10 g / m ^{2 of a} slip agent and 3 parts by weight of a polymerization initiator were applied, immediately passed through an ultraviolet irradiation device, and cured by irradiation with 800 mJ of ultraviolet light to obtain a decorative paper.
[0027]
When the obtained decorative paper was affixed to the particle board substrate, irregularities were formed in which the crack pattern was synchronized with the stone pattern, and a decorative board very similar to natural stone was obtained.
[0028]
<Example 3>
After using brown-colored titanium paper with a basis weight of 80 g / m ^{2 as} the paper base, providing the first pattern layer with an oak grain pattern with acrylic printing ink, and forming the anchor layer with urethane resin Then, a silicone resin was added to the urethane-based two-component curable resin, and a second pattern layer having an oak grain pattern was printed with a printing ink having liquid repellency to prepare a decorative paper. All were performed by in-line printing by the gravure printing method, and the anchor layer had a coating amount after drying of 3 g / m ² .
[0029]
Next, after applying the decorative paper to the particle board substrate, 70 parts by weight of an electron beam curable resin (Ecacryl 810 manufactured by Daicel UC Corporation) adjusted to a viscosity of 300 cps by a roll coater method, trifunctional monomer 27 2 parts by weight, 2 parts by weight of a matting agent, and 1 part by weight of a slipping agent) are applied at 20 g / m ^2, and an electron beam irradiator is irradiated with an electron beam with an acceleration voltage of 200 Kv and 5 Mrad to cure the electron beam curable resin. , Got a decorative board.
[0030]
The obtained decorative board has an uneven surface synchronized with an oak wood grain pattern on the surface, and is a decorative board very similar to natural wood, and has excellent wear resistance, solvent resistance, chemical resistance, and the like.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, with the decorative paper of the present invention, the degree of penetration of the second pattern layer and the top coat resin having liquid repellency into the first pattern layer and the paper layer below is controlled by the anchor layer. Therefore, the repellency is sharp and the processing condition width for stabilizing the repellency can be widened.
[0032]
In addition, since there is a second pattern layer with the concave part of the decorative paper slightly matted, and the first pattern layer with a color under the anchor layer, it has excellent solvent resistance and chemical resistance, especially solvent rubbing In the test, even if the second pattern layer or anchor layer, which is slightly matte, disappears, the colored first pattern layer remains, so it is not significantly inferior to the top coat part of the surface. .
[0033]
In addition, since the printing pattern ink that is colorless and has a low degree of matting can be used as the second pattern layer that forms the recess, the matting effect of the conduit is great.
[0034]
Furthermore, by using an electron beam curable resin or an ultraviolet curable resin having a solid content of almost 100% as a top coat on the surface, even if the coating liquid application amount affecting the repellency is the same, a solvent or water Since the coating amount after curing is larger than that of a thermosetting topcoat or evaporation drying type topcoat which needs to be diluted with the above, it is advantageous for obtaining a product having good surface resistance.
[0035]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a cross-sectional structure of an embodiment according to a manufacturing method of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Paper base material 2 ... 1st pattern layer 3 ... 1st pattern layer 4 ... Anchor layer 5 ... 2nd pattern layer which has liquid repellency 6 ... Topcoat resin

Claims

The first pattern layer 2 is provided on the surface of the paper substrate, the colored first pattern layer 3 is provided thereon, the anchor layer is provided thereon, and the first ink layer is formed with the liquid repellent ink. A decorative paper obtained by providing a second pattern layer 5 having the same arrangement as the pattern of the pattern layer 3, applying a top coat resin thereon, and repelling the top coat resin by the second pattern layer 5. The second pattern layer 5 having liquid repellency contains an extender pigment and / or a matting agent, and is made of a matte printing ink that can be seen through the first pattern layer 3. Decorative paper.