JP3780954B2 - 画像生成装置およびその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術の分野】
本発明は、画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置およびその方法に関するものである。具体的には、ゲーム機やグラフィックスコンピュータ、ビデオ機器などで画像を生成する際に用いるコンピュータグラフィックス技術に係り、特に表示画像内で、光沢を持つ物体のリアルな表現を行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータグラフィックスは、ゲーム機やグラフィックスコンピュータ、ビデオ機器で表示画像を生成する際に使用されている。
特に、コンピュータ内に3次元空間を数値的に再現し、仮想のカメラを用いた撮影処理を行うことによって画像を生成する3次元コンピュータグラフィックスは、陰影付けされたリアリティの高い画像を生成する技術であり、映画の特殊撮影から一般家庭用ゲームまで幅広く応用される技術となっている。
【0003】
3次元コンピュータグラフィックスでは、コンピュータ内に数値的に表現された3次元世界をつくり、数値的に表現された物体を配置し、照明が当たった場合の陰影付け計算を行って、生成画像内に表示される物体の色の決定を行っている。
物体の色計算を行う際には、光源と物体表面の法線方向ならびに反射パラメータから陰影を計算するライティング処理と、物体表面に画像を貼り付けるテクスチャマッピング処理が施される。
【0004】
図1は、光源からの光線が物体上で反射する様子をモデル化した図である。
【0005】
図1に示すように、光源LSからの光線は、物体の表面SFC上でスネルの法則に則り、法線NRMに対して線対称になる方向に反射する鏡面反射成分MRCと、物体内部の色素DYでの反射を繰り返した後、再び物体外部に放射される拡散反射成分DRCとに分かれる。
物体表面を観察した場合には、鏡面反射成分MRCと拡散反射成分DRCとの和が物体表面SFCの反射光として観察されるため、物体表面の色は下記の(1)式に示すように鏡面反射成分MRCと拡散反射成分DRCの和として表すことができる。
また、(2)式は(1)式の拡散反射成分DRCを算出する計算式である。
【0006】
【数1】
Figure 0003780954
【0007】
【数2】
Figure 0003780954
【0008】
ここで、(Lx,Ly,Lz)は光線が飛来する方向を示し、(Nx,Ny,Nz)は物体の面法線の方向を示している、また、(Rod,God,Bod)は物体表面の拡散反射係数を示し、(Rld,Gld,Bld)は光源色の拡散項である。
【0009】
拡散反射成分DRCは、入射した光線のエネルギーがすべての方向に対して均等に配分されるように反射した光線である。
したがって、単位面積あたりに飛来する光線のエネルギー量と比例するため、上記(2)式のように示すことができる。
【0010】
下記の(3)式は(1)式の鏡面反射成分MRCを算出する計算式である。
【0011】
【数3】
Figure 0003780954
【0012】
ここで、(Hx,Hy,Hz)はハーフベクタと呼ばれ、光源方向と視点方向を2分する方向を示す。(Ros,Gos,Bos)は物体表面の鏡面反射係数を示し、(Rls,Gls,Bls)は光源色の鏡面項である。
物体表面SFCは、図1に示すように、微細な凹凸を持っており、法線方向にはばらつきがある。
(3)式のsは法線方向のばらつき具合を反映するためのパラメータで、sが大きい場合には面の凹凸が少なく滑らかな表面であることを示し、sが小さい場合には粗い面であることを示している。
ただし、光源LSが物体の面法線と逆方向にある場合には鏡面反射成分MRCと拡散反射成分DRCはともに(0,0,0)になる。
【0013】
以上のライティング処理とは別に物体表面に画像を貼り付けるテクスチャマッピング処理がある。
テクスチャマッピング処理では,単純にテクスチャ画像を物体表面に貼り付けるだけではなく、物体表面に貼り付けた画像を上述のライティング処理の結果の色情報で変調することや、あらかじめ指定しておいた固定の色情報とライティング処理の結果の色情報をテクスチャ画像を合成率として合成することもできる。
【0014】
テクスチャ画像から得られたテクスチャ色とライティング処理の結果得られたシェーディング色、並びにあらかじめ指定した固定のテクスチャ環境色をもとに表示画像の各画素の色情報を算出する方法には、図2に示す4種のテクスチャブレンド方法が広く使用されている。
すなわち、「REPLACE」、「MODULATE」、「DECAL」、および「BLEND」である。
また、図2において、(Rf,Gf,Bf,Af)はシェーディング色、(Rt,Gt,Bt,At)はテクスチャ色、(Rc,Gc,Bc,Ac)はテクスチャ環境色、(Rv,Gv,Bv,Av)は出力色をそれぞれ表している。
また、RGBは色情報、Aは輝度情報を示す。
【0015】
図2に示すテクスチャブレンド方法は、コンピュータグラフィックスにおける実質的な標準インターフェースである「OpenGL」で規定されている方法である。
なお、「OpenGL」は米国シリコングラフィックス社の原型をもとに策定されたグラフィックスライブラリインターフェースであり、現在OpenGLアーキテクチャ検討委員会(ARB)により管理されている。
【0016】
図2のテクスチャブレンド方法を満たすテクスチャブレンド回路を実現するためには、出力色Rv,Gv,Bvの各コンポーネントを算出するために乗算器1個と加減算器2個以上が必要であり、出力色Avのコンポーネントを算出するために乗算器が1個必要である。
【0017】
図3および図4に図2のテクスチャブレンド方法を行うことができるテクスチャブレンド回路の一例を示す。
【0018】
図3は、出力色Rv,Gv,Bvを算出するテクスチャブレンド回路の一例を示す図である。
このテクスチャブレンド回路10は、入力選択回路(MUX)11〜14、加算器15、乗算器16、および加算器17を有している。
また、図3において、TXECはテクスチャ環境色、TXCはテクスチャ色、SHDCはシェーディング色をそれぞれ示している。
【0019】
図3において、入力選択回路11は、テクスチャ環境色とテクスチャ色のRGB成分と(0,0,0)から1色を選択して出力する。
入力選択回路12は、シェーディング色か(0,0,0)から1色を選択して出力する。
加算器15では、入力選択回路11が出力したRGB成分から入力選択回路12が出力したRGB成分をRGBの成分ごとに減算して乗算器16の入力とする。
乗算器16は、加算器15の出力RGB成分と入力選択回路13で選択されたRGB成分とを乗算して加算器17に出力する。
加算器17は、乗算器16の出力RGB成分と入力選択回路14で選択されたRGB成分を加算し、これにより最終的な出力RGB成分が得られる。
【0020】
図4は、出力色Avを算出するテクスチャブレンド回路の一例を示す図である。
このテクスチャブレンド回路20は、乗算器21および入力選択回路22を有している。
【0021】
図4においては、乗算器21でテクスチャ色のA(輝度情報)成分とシェーディング色のA成分を乗算し、入力選択回路22で乗算器21の乗算結果のA成分とテクスチャ色のA成分、シェーディング色のA成分のうちの1個を選択して出力A成分Avとする。
【0022】
以上により図2のテクスチャブレンド方法をすべて満たすテクスチャブレンド回路が一回路で実現できる。
テクスチャブレンド方法はユーザの選択により変更されるので、テクスチャブレンド回路が1個の回路で実現できることは回路規模の面から考えると重要である。
こうしたテクスチャブレンド回路では、テクスチャ色とテクスチャ環境色、シェーディング色から各画素の色情報を算出することができるが、中でも重要なのはシェーディング色を用いたテクスチャ画像の陰影付け処理である。
【0023】
シェーディング色を用いたテクスチャ画像の陰影付け処理は本来、ディフューズマッピングとグロスマッピングに分けられる。
ディフューズマッピングは、上記(2)式の(Rod,God,Bod)をテクスチャ画像上の色で置き換える処理である。
一方、グロスマッピングは、上記(3)式の(Ros,Gos,Bos)をテクスチャ画像上の色で置き換える処理である。
【0024】
図5は、ディフューズマッピングとグロスマッピングを行う場合の処理概要を示す図である。
【0025】
グロスマップと呼ばれるテクスチャ画像は、図5(A−1)に示すように、物体表面の鏡面反射係数(Ros,Gos,Bos)を画像データに収めたものである。
ディフューズマップと呼ばれるテクスチャ画像は、図5(B−1)に示すように、物体表面の拡散反射係数(Rod,God,Bod)を画像データに収めたものである。
これらのテクスチャ画像に対して、図5(A−2)、(A−3)および(B−2)、(B−3)に示すように、白色物体の鏡面反射光と拡散反射光で変調を掛けて物体の鏡面反射成分MRCと拡散反射成分DRCを求める。
【0026】
白色物体の鏡面反射光は、上記(3)式において(Ros,Gos,Bos)を白色(1,1,1)として算出した鏡面反射成分MRCを示す。
したがって、グロスマップ内の鏡面反射係数が鏡面反射光を乗算することによって、図5(A−3)に示すように、グロスマップを貼り付けた後にライティング処理をした場合と同じ効果を得ることができる。
白色物体の拡散反射光についても同様に、上記(2)式で(Rod,God,Bod)を白色(1,1,1)として算出した拡散反射成分DRCを示す。
したがって、ディフューズマップ内の拡散反射係数を拡散反射光に乗算することによって、図5(B−3)に示すように、ディフューズマップを貼り付けた後にライティング処理を行った場合と同じ効果を得ることができる。
【0027】
以上のようにグロスマップに対する鏡面反射光の変調と、ディフューズマップに対する拡散反射光の変調を行うことで、図5(A−3)および(B−3)に示すように、グロスマップとディフューズマップを貼り付けた物体に対するライティング処理後の鏡面反射成分MRCと拡散反射成分DRCを得ることができる。
【0028】
この鏡面反射成分の画像と拡散反射成分の画像を色情報であるRGBコンポーネント毎に加算することによって、図5(C)に示すように、最終的に出力される画像を得ることができる。
【0029】
図4で示したように鏡面反射成分と拡散反射成分は物理的に異なる性質をもっているため、物体の(Ros,Gos,Bos)として使用されるグロスマッピング用のテクスチャ画像と、(Rod,God,Bod)として使用されるディフューズマッピング用のテクスチャ画像は一般には一致しない。
【0030】
図6は、上述したグロスマッピングとディフューズマッピングを同時に行う回路ブロックを示す図である。
図6の回路ブロック30は、テクスチャマッピング回路31、内挿回路32、テクスチャブレンド回路33、テクスチャマッピング回路34、内挿回路35、テクスチャブレンド回路36、および加算器37を有している。
なお、図6において、TXIはテクスチャ情報、TXCOはテクスチャ座標、TCOは頂点座標、TCIは頂点色情報、TXCはテクスチャ色、TXECはテクスチャ環境色、SHDCはシェーディング色をそれぞれ示している。
【0031】
図6の回路ブロック30は、単純に同一構成の処理系を2系統有し、テクスチャマッピング回路31、内挿回路32、およびテクスチャブレンド回路33をディフューズマッピング処理に用い、テクスチャマッピング回路34、内挿回路35、テクスチャブレンド回路36をグロスマッピング処理に用いる。
そして、加算器37において、グロスマッピング処理とディフューズマッピング処理の双方で得られた色を加算して最終の出力色(Rv,Gv,Bv,Av)を求めている。
このように、図6の回路ブロック30は、単純に同一構成の処理系を2系統有していることから、ハードウエア規模が大きくなっている。
【0032】
ハードウェア規模を小さくするために複数テクスチャを扱わず、ディフューズマッピング処理だけとした場合には、図7に示す回路ブロック30Aのように、図6のテクスチャマッピング回路34とテクスチャブレンド回路36のハードウェア量の削減を行うことができる。
【0033】
図7の回路に対するハードウェア量の更なる削減については、特開平10−326351号公報(文献1)に示されている。
この文献1では、白色物体に対するライティング処理における鏡面反射成分を頂点色情報のA成分に格納し、拡散反射成分を頂点色情報のRGB成分に格納することによって、2回路必要であった内挿回路をRGBAに対する内挿回路1個で処理できるようにしている。
【0034】
さらに、文献1では、図3、図4のテクスチャブレンド回路10,20を、図8、図9のテクスチャブレンド回路10A,20Aに変更することに相当する改善を行うことにより、図7のディフューズマッピング処理における内挿回路35と加算器37を削減している。
【0035】
図3に対して図8で行った変更点は図中の2重線で示したシェーディング色のA成分をMUX14に入力する点である。
図4に対して図9で行った変更点はテクスチャ色、シェーディング色のA成分を入力とする加算器23の追加と加算結果をMUX22に入力した点である。
この結果、A成分に白色物体の鏡面反射成分の輝度を格納し、RGB成分に拡散反射成分の色情報を格納することでディフューズマッピングと鏡面反射成分の輝度の合成が可能になった。
【0036】
内挿回路の回路規模は加算器に比較して大きいため、内挿回路の削減は大きな意味を持っている。
この削減を可能にしたのは鏡面反射成分と拡散反射成分の2ワード必要であった色情報を1ワードで処理できるようにした工夫である。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記文献1における鏡面反射成分は単色の輝度信号であり、ビニールコーティングした物体などの必ずしも単色ではない鏡面反射成分を扱うことは不可能である。拡散反射成分、鏡面反射成分ともに何らかの色づけ方法があることが望ましい。
【0038】
また、上記文献1に記載のテクスチャブレンド回路は、グロスマッピングとディフューズマッピングを同時に行う場合には有効ではなく、図6と同様の回路規模になってしまう。
したがって、小さな回路規模で描画速度の劣化させずに表示画像のリアリティの向上を行えるグロスマッピングとディフューズマッピングを同時に行えるグラフィックスプロセッサが期待されている。
【0039】
グロスマッピングは雨上がりに水溜りのできた地面の表現や、金属の粉や石材を塗り込んだ壁など、鏡面反射成分が異なる素材が散在する面の表現を行う際に威力を発揮できる処理方法であるが、拡散反射成分を全く無視して使用することはできない。
【0040】
図2に示したテクスチャブレンド処理によってグロスマッピングを有効に行おうとすると、図6に示したグロスマッピングとディフューズマッピングを同時に行う回路を用いるか、グロスマッピングとディフューズマッピングを独立に行い、表示画像を画素毎に加算する処理が必要になる。
ディフューズマッピングを使用しない拡散反射成分と、グロスマッピングを使用した鏡面反射成分を加算することによって表示画像の生成を行えるグラフィックスプロセッサ回路があれば、比較的容易に水溜りのある地面などの表現を行えるようになる。
したがって、回路規模の増大や描画処理時間の増大を伴わずに、拡散反射成分とグロスマッピングを行った鏡面反射成分を扱えるグラフィックスプロセッサ回路が期待されている。
【0041】
また別の問題として、ライティング処理の結果得られたシェーディング色とテクスチャ画像から得られるテクスチャ色を合成する際に合成率の変更の負荷が大きいことがある。
【0042】
シェーディング色とテクスチャ色を合成する際の合成率は、図2の「OpenGL」の規定ではテクスチャ画像中のすべての画素のA値を変更して用いなければならない。
テクスチャ画像にビデオ映像を用いる場合や、合成率を刻々と変化させてライティング色からテクスチャ色に切り替える処理などを行う場合、テクスチャ画像のすべての画素のA値を変更することは負荷が大きく現実的ではない。
したがって、こうした合成率の変更を容易に、しかもハードウェア量の増大を伴わずに行うことができるグラフィックスプロセッサが望まれている。
【0043】
本発明の第1の目的は、物体色の鏡面反射成分と拡散反射成分とを別個に扱って表示画像のリアリティを向上させるにあたり、描画速度の劣化させずに、しかも、グラフィックスプロセッサなどのハードウエア規模をほとんど増大させることなく、ディフューズマッピングを行った場合と同等の拡散反射成分と、RGB3成分を持つ鏡面反射成分との合成により、リアリティの高い表示画像の生成を行える画像生成装置およびその方法を提供することにある。
【0044】
本発明の第2の目的は、描画速度を劣化させず、しかも、グラフィックスプロセッサなどのハードウェア規模をほとんど増大させることなく、グロスマッピングを行った場合と同等の鏡面反射成分と、RGB3成分をもつ拡散反射成分との合成により、リアリティの高い表示画像の生成を行える画像生成装置およびその方法を提供することにある。
【0045】
本発明の第3の目的は、1枚のテクスチャマッピングを処理できるグラフィックスプロセッサの回路規模に比して2倍よりも小さな回路規模で、ディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理できるグラフィックスプロセッサの実現を可能とする画像生成装置およびその方法を提供することにある。
【0046】
本発明の第4の目的は、回路規模の増大を伴わずにシェーディング色とテクスチャ色の合成における合成率の変更を容易に行うことができるグラフィックスプロセッサの実現を可能と画像生成装置およびその方法を提供することにある。
【0047】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る画像生成装置は、画像データの複数の要素のデータが与えられた各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、上記画素に対するテクスチャ画像から得た色情報に、上記画素に与えられる複数の要素のデータのうちの一つの第1の特定要素のデータを乗算した変調色情報を出力する乗算手段と、上記複数の要素のデータのうちの第2の特定要素のデータと、上記乗算手段による変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する。
【0048】
本発明の第2の観点に係る画像生成装置は、画像データの複数の要素のデータが与えられた各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、テクスチャ画像から得た色情報から一つの第1の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を出力する減算手段と、第2の特定要素のデータを上記減算手段による第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を出力する乗算手段と、上記複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、上記乗算手段による第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する。
【0049】
本発明では、好適には、上記複数の要素のデータのうち上記第1の特定要素のデータと、すべての要素が0である上記第1の特定要素のデータのうちのいずれかを選択して上記減算手段に供給する選択手段をさらに有する。
【0050】
本発明では、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する混合率を示す要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す要素のデータである。
【0051】
本発明では、上記乗算手段に供給される第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する輝度情報を示す一つの要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す要素のデータである。
【0052】
本発明では、上記乗算手段で供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の上記第1の特定要素のデータから算出される一つの要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の要素のデータである。
【0053】
本発明では、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の上記第1の特定要素のデータから算出される一つの要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の要素のデータである。
【0054】
好適には、上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する混合率を示す1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す3要素のデータである。
【0055】
また、好適には、上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する輝度情報を示す1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す3要素のデータである。
【0056】
また、好適には、上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の上記第1の特定要素のデータから算出される1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の3要素のデータである。
【0057】
また、好適には、上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の上記第1の特定要素の3要素のデータから算出される1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の3要素のデータである。
【0058】
本発明の第3の観点に係る画像生成装置は、多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、頂点座標、テクスチャ座標、およびテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付けるテクスチャ色を抽出する第1の回路と、上記頂点座標および頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点のシェーディング色を求める第2の回路と、上記第1の回路によるテクスチャ色情報と、上記第2の回路によるシェーディング色情報を入力して出力色を得る第3の回路と、を有し、上記第3の回路は、上記テクスチャ色情報に、上記シェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの一つの第1の特定要素のデータを乗算した変調色情報を出力する乗算手段と、上記複数の要素のデータのうちの第2の特定要素のデータと、上記乗算手段による変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する。
【0059】
本発明の第4の観点に係る画像生成装置は、多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、頂点座標、テクスチャ座標、およびテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付けるテクスチャ色を抽出する第1の回路と、上記頂点座標および頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点のシェーディング色を求める第2の回路と、上記第1の回路によるテクスチャ色情報と、上記第2の回路によるシェーディング色情報を入力して出力色を得る第3の回路と、を有し、上記第3の回路は、テクスチャ色情報から上記シェーディング色情報に含まれる一つの第1の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を出力する減算手段と、上記シェーディング色情報に含まれる第2の特定要素のデータを上記減算手段による第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を出力する乗算手段と、上記テクスチャ情報またはシェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、上記乗算手段による第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する。
【0060】
本発明の第5の観点に係る画像生成装置は、多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、頂点座標、第1のテクスチャ座標、および第1のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第1のテクスチャ色を抽出する第1の回路と、上記頂点座標および第1の頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点の第1のシェーディング色を求める第2の回路と、上記第1の回路による第1のテクスチャ色情報と、上記第2の回路による第1のシェーディング色情報を入力して第2のシェーディング色を得る第3の回路と、上記頂点座標、第2のテクスチャ座標、および第2のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第2のテクスチャ色を抽出する第4の回路と、上記第2の回路による第2のテクスチャ色情報と、上記第3の回路による第2のシェーディング色情報を入力して出力色を得る第5の回路と、を有し、上記第3の回路および第5の回路の少なくとも一方は、上記テクスチャ色情報に、上記シェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの一つの第1の特定要素のデータを乗算した変調色情報を出力する乗算手段と、上記複数の要素のデータのうちの第2の特定要素のデータと、上記乗算手段による変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する。
【0061】
本発明の第6の観点に係る画像生成装置は、多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、頂点座標、第1のテクスチャ座標、および第1のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第1のテクスチャ色を抽出する第1の回路と、上記頂点座標および第1の頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点の第1のシェーディング色を求める第2の回路と、上記第1の回路による第1のテクスチャ色情報と、上記第2の回路による第1のシェーディング色情報を入力して第2のシェーディング色を得る第3の回路と、上記頂点座標、第2のテクスチャ座標、および第2のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第2のテクスチャ色を抽出する第4の回路と、上記第2の回路による第2のテクスチャ色情報と、上記第3の回路による第2のシェーディング色情報を入力して出力色を得る第5の回路と、を有し、上記第3の回路および第5の回路の少なくとも一方は、テクスチャ色情報から上記シェーディング色情報に含まれる一つの第1の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を出力する減算手段と、上記シェーディング色情報に含まれる第2の特定要素のデータを上記減算手段による第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を出力する乗算手段と、上記テクスチャ情報またはシェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、上記乗算手段による第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する。
【0062】
本発明の第7の観点に係る画像生成方法は、画像データの各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成方法であって、上記画素に対して与えられる複数の要素のデータを一つの第1の特定要素のデータと第2の特定要素のデータとに分ける第1のステップと、上記画素に対するテクスチャ画像から得た色情報に、上記画素に与えられる複数の要素のデータのうちの一つの上記第1の特定要素のデータを乗算した変調色情報を得る第2のステップと、上記複数の要素のデータのうちの上記第2の特定要素のデータと、上記変調色情報を要素ごとに加算処理する第3のステップとを有する。
【0063】
本発明の第8の観点に係る画像生成方法は、画像データの各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成方法であって、上記画素に対して与えられる複数の要素のデータを一つの第1の特定要素のデータと第2の特定要素のデータとに分ける第1のステップと、テクスチャ画像から得た色情報から一つの上記第2の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を得る第2のステップと、上記第1の特定要素のデータを上記第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を得る第3のステップと、上記複数の要素のデータのうちの上記第2の特定要素のデータと、上記第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する第4のステップとを有する。
【0064】
本発明によれば、たとえば物体色の鏡面反射成分と拡散反射成分とを別個に扱って表示画像のリアリティを向上させるにあたり、描画速度の劣化させずに、しかも、グラフィックスプロセッサなどのハードウェア規模をほとんど増大させることなく、ディフューズマッピングを行った場合と同等の拡散反射成分と、たとえばRGB3成分を持つ鏡面反射成分との合成により、リアリティの高い表示画像の生成を行える。
また、描画速度の劣化させずに、しかも、グラフィックスプロセッサなどのハードウェア規模をほとんど増大させることなく、グロスマッピングを行った場合と同等の鏡面反射成分と、RGB3成分をもつ拡散反射成分との合成により、リアリティの高い表示画像の生成を行える。
さらに、1枚のテクスチャマッピングを処理できるグラフィックスプロセッサの回路規模に比して2倍よりも小さな回路規模で、ディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理できるグラフィックスプロセッサを実現することが可能となる。
【0065】
また、本発明によれば、回路規模の増大を伴わずにシェーディング色とテクスチャ色の合成における合成率の変更を容易に行うことができるグラフィックスプロセッサの実現が可能になる。
また、回路規模の増大を行うことなく、画像生成を行う状況に合わせて、画像生成を行うユーザが選択することが可能になる。
【0066】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好ましい実施の形態について図面に関連付けて説明する。
【0067】
まず、本発明を適用するシステムについて説明する。
図10は、本発明に係る画像生成装置が適用される、コンピュータグラフィックス処理を行って表示画像生成を行う画像生成システムの一実施形態を示すブロック図である。
このような画像生成システム100は、たとえば3次元画像を比較的高精度かつ高速度に表示することが要求される家庭用ゲーム機に使用されるシステムである。
【0068】
本画像生成システム100は、図10に示すように、CPU101、メインメモリ102、ビデオメモリ103、グラフィックスプロセッサ104、メインバス105、インターフェース回路106、入力デバイス107、およびオーディオプロセッサ108を有している。
【0069】
CPU101は、マイクロプロセッサなどからなる中央演算処理装置であり、入カパッドやジョイスティックなどの入力デバイス107の操作情報をインターフェース回路106およびメインバス105を通して取り出す。
CPU101は、取り出した操作情報に基づいてメインメモリ102に記憶されている表示画像生成のためのポリゴン(多角形)データに、頂点座標に対する座標変換処理や、ポリゴンの面法線と光源方向ならびに視点の方向によリポリゴンの頂点に対する陰影付け処理などを施す。
さらに、CPU101は、ポリゴンの頂点に対する、座標、テクスチャ座標、色情報(Rf,Gf,Bf,Af)をメインバス105を通してグラフィックスプロセッサ104に転送するといった役割をもっている。
なお、RGBは色情報、Aは一般的にはアルファブレンド用の混合比を示すが、本回路ではAを輝度情報として使用する。
【0070】
グラフィックスプロセッサ104は、入力のポリゴンデータを処理して画像データを生成するプロセッサであり、後で詳述するように、テクスチャブレンド回路を含む各処理ブロックを有している。
【0071】
そして、本実施形態に係るテクスチャブレンド回路は、グラフィックスプロセッサ内においても効果的な回路であり、表示画像のための画像データをビデオメモリ103に描く処理を行う。
ビデオメモリ103に描かれた画像データはビデオ信号のスキャン時に読み出されて図10には図示していない表示装置上に画像表示される。
また、上述の画像表示とともに画像データ生成に用いられたポリゴンデータに対応した音声情報がメインバス105を通してCPU101からオーディオプロセッサ108に転送される。
オーディオプロセッサ18は、入力された音声情報に再生のための処理を行い、音声データとして出力する。
【0072】
なお、本発明を適用する上で図10のシステムにおける音声処理は必須のものではないため、オーディオプロセッサを持たない画像表示専用のシステムにおいても本発明は有効である。
【0073】
以下に、グラフィックスプロセッサ104の好適な4つの第1〜第4の実施形態について、図面に関連付けて順を追って説明する。
【0074】
第1の実施形態
本第1の実施形態は、RGB3成分を持つ鏡面反射成分MRCとディフューズマッピングを行った場合と同等の拡散反射成分DRCとを合成することにより、リアリティの高い表示画像の生成を行う場合である。
本第1の実施形態では、物体表面での反射を図1に示す反射モデルで考慮しており、上記(1)式で示されるように、上記(2)式の拡散反射成分DRCと上記(3)式の鏡面反射成分MRCの和によって物体の表面色が決まるとしている。
特に、本第1の実施形態は(2)式の拡散反射成分の(Rod,God,Bod)をテクスチャ画像中のテクスチャ色により置き換えるディフューズマッピング処理の例である。
ディフューズマッピングを行う場合、白色光源下でライティング処理を行う場合が非常に多い。
本第1の実施形態ではその点に着目し、光源色の拡散反射項(RId,Gld,Bld)を単色(Rld=Gld=Bld)として(2)式を扱うこととする。
【0075】
図11は、図10の画像生成システム10におけるグラフィックスプロセッサ104の具体的な構成例を示すブロック図である。
【0076】
このグラフィックスプロセッサ104は、図11に示すように、第1の回路としてのテクスチャマッピング回路201、第2の回路としての内挿回路(DDA:Digital Differential Analyzer)202、および第3の回路としてのテクスチャブレンド回路203の各処理ブロックを有している。
なお、図11において、TXIはテクスチャ情報、TXCOはテクスチャ座標、TCOは頂点座標、TCIは頂点色情報、TXCはテクスチャ色、TXECはテクスチャ環境色、SHDCはシェーディング色、OTCは出力色をそれぞれ示している。
【0077】
テクスチャマッピング回路201は、CPU101からメインバス105を介して供給される頂点座標TCO、テクスチャ座標TXCO、およびテクスチャ情報TXIに基づいて、ポリゴン内の各点に貼り付けるテクスチャ色TXC(Rt,Gt,Bt,At)を取り出し、テクスチャブレンド回路203に出力する。
【0078】
内挿回路202は、CPU101からメインバス105を介して供給される頂点座標TCOと頂点色情報TCIに基づいて、ポリゴン内の各点のシェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf,Af)を内挿計算により求め、テクスチャブレンド回路203に出力する。
【0079】
テクスチャブレンド回路203は、テクスチャマッピング回路201から供給されたテクスチャ色TXC(Rt,Gt,Bt,At)と内挿回路202から供給されたシェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf,Af)を入力として、RGBの各成分毎に乗算を行い、出力色OTC(Rv,Gv,Bv,Av)を得る。
【0080】
このテクスチャブレンド回路203については、前述のコンピュータグラフィックスの標準インターフェースとされる「OpenGL」により図2に示すテクスチャブレンド方法が規定されている。
【0081】
図12および図13に、図2のテクスチャブレンド方法を行うことができる本第1の実施形態に係る図11のテクスチャブレンド回路の一例を示す。
【0082】
図12は、図11のテクスチャブレンド回路の出力色OTC(Rv,Gv,Bv)を算出する回路の一例を示す図である。
このテクスチャブレンド回路1000は、図12に示すように、入力選択回路(MUX)1001〜1004、減算手段としての加算器1005、乗算器1006、および加算器1007を有している。
【0083】
入力選択回路1001は、図示しない制御系からの指示に従って、テクスチャ環境色TXEC(Rc,Gc,Bc)と、テクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と、(0,0,0)のうちの1色を選択して加算器1005に出力する。
【0084】
入力選択回路1002は、図示しない制御系からの指示に従って、シェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf)と(0,0,0)のうちの1色を選択して加算器1005に出力する。
【0085】
入力選択回路1003は、図示しない制御系からの指示に従って、テクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と、テクスチャ色TXCのA成分(At,At,At)と、シェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf)と、シェーディング色SHDC(Af,Af,Af)のうちの1色を選択して乗算器1006に出力する。
【0086】
入力選択回路1004は、図示しない制御系からの指示に従って、テクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と、シェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf)と(0,0,0)のうちの1色を選択して加算器1007に出力する。
【0087】
加算器1005は、入力選択回路1001が出力されたRGB成分から入力選択回路1002から出力されたRGB成分をRGBの成分ごとに減算(変調)して第1の変調色情報を乗算器1006に出力する。
【0088】
乗算器1006は、加算器1005の出力RGB成分と入力選択回路1003で選択されたRGB成分またはA成分とを乗算(変調)して第2の変調色情報を加算器1007に出力する。
【0089】
加算器1007は、乗算器1006から出力された第2の変調色情報に含まれるRGB成分、A成分と入力選択回路1004で選択されたRGB成分を要素に加算し、これにより最終的な出力RGB成分、すなわち出力色OTC(Rv,Gv,Bv)を得る。
【0090】
図13は、図11のテクスチャブレンド回路の出力色Avを算出する回路の一例を示す図である。
このテクスチャブレンド回路2000は、乗算器2001および入力選択回路2002を有している。
【0091】
乗算器2001は、テクスチャ色TXCのA成分とシェーディング色SHDCのA成分を乗算し、入力選択回路2002に出力する。
【0092】
入力選択回路2002は、図示しない制御系からの指示に従って、乗算器2001の乗算結果のA成分とテクスチャ色TXCのA成分、シエーディング色SHDCのA成分のうちの1個を選択してA成分Avとして出力する。
【0093】
上述したテクスチャブレンド回路は、シェーディング色のA成分Afを乗算器1006への入力選択回路1003に入力するパスを有することから、ハードウェアの規模を大きくしたり処理速度を低下させずに、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができる。
【0094】
次に、テクスチャブレンド回路として図12および図13の回路を含むグラフィックスプロセッサを用いて、本第1の実施形態のディフューズマッピング処理を行う手順について、図14のフローチャートに関連付けて説明する。
【0095】
ステップST11
まず、ステップST11において、図12および図13のテクスチャブレンド回路の設定として、図示しない制御系の指示に従って、入力選択回路1001の選択色をテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)とし、入力選択回路1002の選択色を(0,0,0)とし、入力選択回路1003の選択色をシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)とし、入力選択回路1004の選択色をシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とし、入力選択回路2002の選択値をシェーディング色SHDCのA成分Afとする。
【0096】
物体表面に張り詰められた各ポリゴン(多角形)について、以下の処理を行う。
【0097】
ステップST12
ステップST12において、各頂点について上記(3)式で示される鏡面反射成分MRC(Rs,Gs,BS)を算出する。
【0098】
ステップST13
ステップST13において、各頂点について上記(2)式で示される拡散反射成分DRC(Rd,Gd,Bd)を算出する。
ただし、この算出にあたり、(2)式のうち、(Rod,God,Bod)を(1,1,1)とし、(Rld,Gld,Bld)をたとえば、Rld,Gld,Bldの最大値mを用いて(m,m,m)などとして算出する。
この結果、Rd=Gd=Bd=Mdとなる拡散反射成分DRCが得られる。
【0099】
ステップST14
ステップST14においては、ステップST12で得られた鏡面反射成分MRC(Rs,Gs,Bs)とステップST13で得られた拡散反射成分Md(=Rd=Gd=Bd)を用いて、頂点色(Rf,Gf,Bf,Af)に(Rs,Gs,Bs,Md)をそれぞれ格納する。
【0100】
ステップST15
ステップST15において、各頂点にテクスチャ画像内のどの画素を参照するかを示すテクスチャ座標を割り当てる。
【0101】
以上のステップST12からステップST15までの処理を行うと、拡散反射成分DRCをAf成分にもち、鏡面反射成分MRCをRf,Gf,Bfにもつ頂点色とテクスチャ座標を、各ポリゴンの頂点に持たせることができる。
以上のステップST12からステップST15までの処理は、図10のCPU101において行われる。
【0102】
ステップST16
図11のグラフィックスプロセッサ104の入力として、ステップST12からステップST15まで行ったポリゴンから、頂点座標TCOと頂点色情報TCI、テクスチャ座標TXCOを入力するとともに、テクスチャ情報TXIには上記(2)式の物体の拡散反射の際の反射率(Rod,God,Bod)を画像として保持しているテクスチャ画像を入力する。
このテクスチャ画像は、図10のビデオメモリ103中に保持されており、テクスチャマッピング回路201が必要に応じてビデオメモリ103にアクセスし、所望のテクスチャ色TXCを得られるようになっている。
また、本第1の実施形態の場合には、テクスチャ環境色TXECは使用しないのでどんな値であっても構わないが、この設定はCPU101からグラフィックスプロセッサ104に対して、たとえば(0,0,0)を指定する。
【0103】
以上の手順により、グラフィックスプロセッサ104は稼動できるようになり、図12および図13のテクスチャブレンド回路1000,2000にテクスチャ環境色TXECとテクスチャ色TXC、シェーディング色SHDCが入力される。
【0104】
上記ステップST11で行われた入力選択回路1001〜1004、2002の設定により、図12および図13において、以下の処理が行われる。
【0105】
ステップST17
ステップST17においては、図12の回路の加算器1005で入力選択回路1001により選択されたテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と入力選択回路1002により選択された(0,0,0)との加算(減算)が行われる。
乗算器1006では、加算器1005の出力の(Rt,Gt,Bt)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色のA成分(Af,Af,Af)とが乗算される、
そして、加算器1007において、乗算器1006の出力の(RtAf,GtAf,BtAf)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とが加算される。
結果として、加算器1007による出力色(Rv,Gv,Bv)は(RtAf+Rf,GtAf+Gf,BtAf+Bf)となる。
【0106】
ステップST18
また、ステップST18において、図13の回路の乗算器2001により2001でテクスチャ色TXCのA成分Atとシェーディング色SHDCのA成分Afとが乗算され、入力選択回路2002に供給されるが、入力選択回路2002においては、シェーディング色SHDCのA成分Afが選択される。
したがって、図13の回路の出力色AvはAfとなる。
【0107】
ステップST14において、シェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)に鏡面反射成分MRCを格納し、A成分Afに白色物体に対する拡散反射成分DRCの最大輝度を格納していることから、テクスチャ色TXCによる変調を考慮すると、次の(4)式で示されるライティング計算式を実行していることになる。
【0108】
【数4】
Figure 0003780954
【0109】
この結果、白色光源下でのディフューズマッピングを行った拡散反射成分DRCとRGB3成分を有する鏡面反射成分MRCとを合成することが可能となった。
白色光源下という制限付のディフューズマッピングではあるが、模様のついた物体に対する拡散反射による陰影付けでは多くの場合白色光源が使用されているため大きな問題とはならない。
その上、本第1の実施形態によれば、上記の拡散反射成分算出結果に対してRGB3成分の鏡面反射成分によって輝きを表現することが可能となる。
しかも、本第1の実施形態によれば、図12の太い実線で示したように入力選択回路1003における入力色を増加させただけであり、演算器の増加はほとんどなく、演算処理時間を増大させることはなく、ハードウェアの規模を大きくしり処理速度を低下させずに、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができる。
【0110】
第2の実施形態
本第2の実施形態は、RGB3成分を持つ拡散反射成分とグロスマッピングを行った場合と同等の鏡面反射成分とを合成することにより、リアリティの高い表示画像の生成を行う場合である。
本第2の実施形態においても、物体表面での反射を図1に示す反射モデルで考慮しており、上記(1)式で示されるように、上記(2)式の拡散反射成分DRCと上記(3)式の鏡面反射成分MRCの和によって物体の表面色が決まるとしている。
特に、本第2の実施形態は、上記(3)式の鏡面反射成分MRCの(Ros,Gos,Bos)をテクスチャ画像中のテクスチャ色により置き換えるグロスマッピング処理の例である。
グロスマッピングを行う場合、白色光源下でライティング処理を行う場合が非常に多い。
本第2の実施形態ではその点に着目し、光源色の拡散反射項(Rls,Gls,Bls)を単色(Rls=Gls=Bls)として上記(3)式を扱うこととする。
【0111】
本第2の実施形態においては、図10の画像生成システムにおけるグラフィックスプロセッサの回路ブロックとして、第1の実施形態と同様に、図11に回路が適用される。そして、上述したように、テクスチャブレンド回路ブロックについては、前述のコンピュータグラフィックスの標準インターフェースとされる「OpenGL」により図に示すテクスチャブレンド方法が規定されている。
また、本第2の実施形態に係る図11のテクスチャブレンド回路には、第1の実施形態と同様に、図12および図13に回路が適用される。
これら図11〜図13に係る回路構成については、基本的に第1の実施形態の場合と同様であることから、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0112】
以下に、テクスチャブレンド回路として図12および図13の回路を含むグラフィックスプロセッサを用いて、本第2の実施形態のグロスマッピング処理を行う手順について、図15のフローチャートに関連付けて説明する。
【0113】
ステップST21
まず、ステップST21において、図12および図13のテクスチャブレンド回路の設定として、図示しない制御系の指示に従って、入力選択回路1001の選択色をテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)とし、入力選択回路1002の選択色を(0,0,0)とし、入力選択回路1003の選択色をシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)とし、入力選択回路1004の選択色をシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とし、入力選択回路2002の選択値をシェーディング色SHDCのA成分Afとする。
【0114】
物体表面に張り詰められた各ポリゴン(多角形)について、以下の処理を行う。
【0115】
ステップST22
ステップST22において、各頂点について上記(3)式で示される鏡面反射成分MRC(Rs,Gs,Bs)を算出する。
ただし、この算出にあたり、(3)式のうち、(Ros,Gos,Bos)を(1,1,1)とし、(Rls,Gls,Bls)をたとえば、Rls,Gls,Blsの最大値mを用いて(m,m,m)などとして算出する。
この結果、Rs=Gs=Bs=Msとなる拡散反射成分DRCが得られる。
【0116】
ステップST23
ステップST23において、各頂点について上記(2)式で示される拡散反射成分DRC(Rd,Gd,Bd)を算出する。
【0117】
ステップST24
ステップST24においては、ステップST23で得られた拡散反射成分DRC(Rd,Gd,Bd)とステップST22で得られた鏡面反射成分Ms(=Rs=Gs=Bs)を用いて、頂点色(Rf,Gf,Bf,Af)に(Rd,Gd,Bd,Ms)をそれぞれ格納する。
【0118】
ステップST25
ステップST25において、各頂点にテクスチャ画像内のどの画素を参照するかを示すテクスチャ座標を割り当てる。
【0119】
以上のステップST22からステップST25までの処理を行うと、鏡面反射成分MRCをAf成分にもち、拡散反射成分DRCをRf,Gf,Bfにもつ頂点色とテクスチャ座標を、各ポリゴンの頂点に持たせることができる。
以上のステップST22からステップST25までの処理は、図10のCPU101において行われる。
【0120】
ステップST26
図11のグラフィックスプロセッサ104の入力として、ステップST22からステップST25まで行ったポリゴンから、頂点座標TCOと頂点色情報TCI、テクスチャ座標TXCOを入力するとともに、テクスチャ情報TXIには上記(3)式の物体の鏡面反射の際の反射率(Ros,Gos,Bos)を画像として保持しているテクスチャ画像を入力する。
このテクスチャ画像は、図10のビデオメモリ103中に保持されており、テクスチャマッピング回路201が必要に応じてビデオメモリ103にアクセスし、所望のテクスチャ色TXCを得られるようになっている。
また、本第2の実施形態の場合には、テクスチャ環境色TXECは使用しないのでどんな値であっても構わないが、この設定はCPU101からグラフィックスプロセッサ104に対して、たとえば(0,0,0)を指定する。
【0121】
以上の手順により、グラフィックスプロセッサ104は稼動できるようになり、図12および図13のテクスチャブレンド回路1000,2000にテクスチャ環境色TXECとテクスチャ色TXC、シェーディング色SHDCが入力される。
【0122】
上記ステップST21で行われた入力選択回路1001〜1004、2002の設定により、図12および図13において、以下の処理が行われる。
【0123】
ステップST27
ステップST27においては、図12の回路の加算器1005で入力選択回路1001により選択されたテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と入力選択回路1002により選択された(0,0,0)との加算(減算)が行われる。
乗算器1006では、加算器1005の出力の(Rt,Gt,Bt)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色のA成分(Af,Af,Af)とが乗算される。
そして、加算器1007において、乗算器1006の出力の(RtAf,GtAf,BtAf)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とが加算される。
結果として、加算器1007による出力色(Rv,Gv,Bv)は(RtAf+Rf,GtAf+Gf,BtAf+Bf)となる。
【0124】
ステップST28
また、ステップST28において、図13の回路の乗算器2001により2001でテクスチャ色TXCのA成分Atとシェーディング色SHDCのA成分Afとが乗算され、入力選択回路2002に供給されるが、入力選択回路2002においては、シェーディング色SHDCのA成分Afが選択される。
したがって、図13の回路の出力色AvはAfとなる。
【0125】
ステップST24において、シェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)に拡散反射成分DRCを格納し、A成分Afに白色物体に対する鏡面反射成分MRCの最大輝度を格納していることから、テクスチャ色TXCによる変調を考慮すると、次の(5)式で示されるライティング計算式を実行していることになる。
【0126】
【数5】
Figure 0003780954
【0127】
この結果、白色光源下でのグロスマッピングを行った鏡面反射成分MRCとRGB3成分をもつ拡散反射成分DRCとを合成することが可能となった。
グロスマッピングは、雨上がりの水溜りのある地面など、鏡面反射成分MRCが場所毎に変化する面を表現する上で非常に有効な描画処理方法であるが、地面であれば鏡面反射成分MRCのほかに土の色を表現するための拡散反射成分DRCが必要である。
本第2の実施形態では、(5)式で示したようにグロスマッピングによる鏡面反射成分MRCのほかにRGB3成分をもつ拡散反射成分DRCを加算した結果を出力できるため、上述の水溜りのある地面などは本発明の適用により、表現力を上げることができる好適な例である。
しかも、本第2の実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様に、図12の太い実線で示したように入力選択回路1003における入力色を増加させただけであり、演算器の増加はほとんどなく、演算処理時間を増大させることはなく、ハードウェアの規模を大きくしたり処理速度を低下させずに、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができる。
【0128】
第3の実施形態
第3の実施形態は、本発明をディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理するグラフィックスプロセッサに適用した場合である。
【0129】
図16は、本第3の実施形態に係るディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理するグラフィックスプロセッサの構成例を示すブロック図である。
【0130】
本第3の実施形態に係るグラフィックスプロセッサ104Aは、図16に示すように、第1の回路としての第1のテクスチャマッピング回路301、第2の回路としての内挿回路(DDA)302、第3の回路としての第1のテクスチャブレンド回路303、第4の回路としての第2のテクスチャマッピング回路304、および第5の回路としての第2のテクスチャブレンド回路305を有している。
なお、図16において、TXI1はテクスチャ情報1、TXI2はテクスチャ情報2、TXCO1はテクスチャ座標1、TXCO2はテクスチャ座標2、TCOは頂点座標、TCI1は頂点色情報1、TXC1はテクスチャ色1、TXC2はテクスチャ色2、TXEC1はテクスチャ環境色1、TXEC2はテクスチャ環境色2、SHDC1はシェーディング色1、SHDC2はシェーディング色2、OTCは出力色をそれぞれ示している。
【0131】
図5に示したディフューズマッピングとグロスマッピングを同時並列的に行う場合には、図11のテクスチャマッピング回路ブロックが少なくとも2ブロック必要である。
また、図11のテクスチャブレンド回路ブロックにおけるテクスチャブレンド方法を、前述のコンピュータグラフィックスの標準インターフェースとされる「OpenGL」に合わせてディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理する場合には図6に示す回路ブロック構成のグラフィックスプロセッサが必要になる。
しかし、本第3の実施形態に係る図16のグラフィックスプロセッサ104Aは、図6の内挿回路35と加算器37を削減した構成と等価な回路構成によりディフューズマッピングとグロスマッピングの同時処理を実現している。
【0132】
また、本第の実施形態では、テクスチャ情報1、テクスチャ座標1、頂点色情報1で拡散反射成分を扱い、テクスチャ情報2、テクスチャ座標2で鏡面反射成分を扱う。
頂点色情報1で扱う拡散反射成分は、上記(2)式の(Rod,God,Bod)を(1,1,1)として行った計算結果を入力する。
【0133】
第1のテクスチャマッピング回路301は、CPU101からメインバス105を介して供給される頂点座標TCO、テクスチャ座標TXCO1、およびテクスチャ情報TXI1に基づいて、ポリゴン内の各点に貼り付ける第1のテクスチャ色TXC1(Rt1,Gt1,Bt1,At1)を取り出し、第1のテクスチャブレンド回路303に出力する。
テクスチャ情報TXI1には(2)式の(Rod,God,Bod)に使用するためのテクスチャ画像が格納されている。
【0134】
内挿回路302は、CPU101からメインバス105を介して供給される頂点座標TCOと頂点色情報TCI1に基づいて、ポリゴン内の各点のシェーディング色SHDC(Rf1,Gf1,Bf1,Af1)を内挿計算により求め、テクスチャブレンド回路303に出力する。
【0135】
テクスチャブレンド回路303は、第1のテクスチャマッピング回路301から供給された第1のテクスチャ色TXC1(Rt1,Gt1,Bt1,At1)と内挿回路302から供給されたシェーディング色SHDC1(Rf1,Gf1,Bf1,Af1)を入力として、RGBの各成分毎に乗算を行い、その結果を第2のシェーディング色SHDC2(Rf2,Gf2,Bf2,Af2)として第2のテクスチャブレンド回路305に出力する。
【0136】
第2のテクスチャマッピング回路304は、CPU101からメインバス105を介して供給される頂点座標TCO、テクスチャ座標TXCO2、およびテクスチャ情報TXI2に基づいて、ポリゴン内の各点に貼り付ける第2のテクスチャ色TXC2(Rt2,Gt2,Bt2,At2)を取り出し、第2のテクスチャブレンド回路305に出力する。
テクスチャ情報TXI2には(3)式の(Ros,Gos,Bos)に使用するためのテクスチャ画像が格納されている。
【0137】
第2のテクスチャブレンド回路305は、第2のテクスチャマッピング回路304から供給された第2のテクスチャ色TXC2(Rt2,Gt2,Bt2,At2)と第1のテクスチャブレンド回路303から供給された第2のシェーディング色SHDC2(Rf2,Gf2,Bf2,Af2)を入力として、次の計算により出力色OTC(Rv,Gv,Bv,Av)を得る。
【0138】
【数6】
Rv=Rf2+Af2*Rt2
Gv=Gf2+Af2*Gt2
Bv=Bf2+Af2*Bt2
Av=Af2
【0139】
この乗算処理は図2で示す「OpenGL」のテクスチャブレンド処理のうちの「MODULATE」と呼ばれる処理である。
なお、「OpenGL」のテクスチャブレンド方法を実現できる第3の実施形態に係る第1および第2のテクスチャブレンド回路303,305の実現例としては、上述した第1および第2の実施形態と同様に、図12および図13が適用される。
これら図11〜図13に係る回路構成については、基本的に第1の実施形態の場合と同様であることから、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0140】
以下に、第1および第2のテクスチャブレンド回路として図12および図13の回路を含むグラフィックスプロセッサを用いて、本第3の実施形態のディフューズマッピング処理とグロスマッピング処理を同時並列的に行う手順について、図17のフローチャートに関連付けて説明する。
【0141】
ステップST31
まず、ステップST31において、図12および図13の第1のテクスチャブレンド回路303の設定として、図示しない制御系の指示に従って、入力選択回路1001の選択色をテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)とし、入力選択回路1002の選択色を(0,0,0)とし、入力選択回路1003の選択色をシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)とし、入力選択回路1004の選択色を(0,0,0)とし、入力選択回路2002の選択値をシェーディング色SHDCのA成分Afとする。
この設定により、図16のテクスチャブレンド回路104Aの出力はテクスチャ色(RtRf,GtGf,BtBf)となる。これは「OpenGL」で定義されているMODULATE処理である。
【0142】
ステップST32
ステップST32において、図12および図13の第2のテクスチャブレンド回路305の設定として、図示しない制御系の指示に従って、入力選択回路1001の選択色をテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)とし、入力選択回路1002の選択色を(0,0,0)とし、入力選択回路1003の選択色をシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)とし、入力選択回路1004の選択色を(Rf,Gf,Bf)とし、入力選択回路2002の選択値をシェーディング色SHDCのA成分Afとする。
この設定により、図16のテクスチャブレンド回路の出力はテクスチャ色(RtAf+Rf,GtAf+Gf,BtAf+Bf)となる。
【0143】
このグラフィックスプロセッサに入力するデータは物体表面に張り詰められた各ポリゴン(多角形)について図10のシステム内のCPU101で処理を行ったものである。この処理は次のステップST33からステップST37の処理にによって行われる。
【0144】
ステップST33
ステップST33において、各頂点について上記(3)式で示される鏡面反射成分MRC(Rs,Gs,BS)を算出する。
ただし、この算出にあたり、(3)式のうち、(Ros,Gos,Bos)を(1,1,1)とし、(Rls,Gls,Bls)をたとえば、Rls,Gls,Blsの最大値mを用いて(m,m,m)などとして算出する。
この結果、Rs=Gs=Bs=Msとなる拡散反射成分DRCが得られる。
【0145】
ステップST34
ステップST34において、各頂点について上記(2)式で示される拡散反射成分DRC(Rd,Gd,Bd)を算出する。
【0146】
ステップST35
ステップST35においては、ステップST34で得られた拡散反射成分DRC(Rd,Gd,Bd)とステップST33で得られた鏡面反射成分Ms(=Rs=Gs=Bs)を用いて、頂点色(Rf,Gf,Bf,Af)に(Rd,Gd,Bd,Ms)をそれぞれ格納する。
【0147】
ステップST36
ステップST36において、各頂点にテクスチャ画像1内のどの画素を参照するかを示すテクスチャ座標1を割り当てる。
【0148】
ステップST37
ステップST37において、各頂点にテクスチャ画像2内のどの画素を参照するかを示すテクスチャ座標2を割り当てる。
【0149】
以上のステップST33からステップST37までの処理を行うと各ポリゴンの頂点に、テクスチャ座標1、2と、Rf,Gf,Bfに拡散反射成分DRC、Afに鏡面反射成分MRCを格納した頂点色を持たせることができる。
【0150】
ステップST38
図16のグラフィックスプロセッサ104Aの入力として、ステップST33からステップST37まで行ったポリゴンから、頂点座標TCOと頂点色情報TCI、テクスチャ座標TXCO1とテクスチャ座標TXCO2を入力するとともに、テクスチャ情報TXI1には(2)式の物体の拡散反射の際の反射率(Rod,God,Bod)を画像として保持しているテクスチャ画像を入力する。
また、テクスチャ情報TXI2には(3)式の物体の鏡面反射の際の反射率(Ros,Gos,Bos)を画像として保持しているテクスチャ画像を入力する。
これらのテクスチャ画像1,2は図10のビデオメモリ103中に保持されており、図16の第1のテクスチャブレンド回路303および第2のテクスチャブレンド回路305が必要に応じてビデオメモリ103にアクセスし、所望のテクスチャ色を得られるようになっている。
また、本第3の実施形態の場合には、テクスチャ環境色TXEC1、2は使用しないのでどんな値であっても構わないが、この設定はCPU101からグラフィックスプロセッサ104Aに対して、たとえば(0,0,0)を指定する。
【0151】
以上の手順により、グラフィックスプロセッサ104Aは稼動できるようになり、図12および図13のテクスチャブレンド回路1000,2000にテクスチャ環境色TXECとテクスチャ色TXC、シェーディング色SHDCが入力される。
【0152】
上記ステップST32で行われた入力選択回路1001〜1004、2002の設定により、図12および図13において、以下の処理が行われる。
【0153】
ステップST39
ステップST39においては、図12の回路の加算器1005で入力選択回路1001により選択されたテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と入力選択回路1002により選択された(0,0,0)との加算(減算)が行われる。
乗算器1006では、加算器1005の出力の(Rt,Gt,Bt)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色のA成分(Af,Af,Af)とが乗算される、
そして、加算器1007において、乗算器1006の出力の(RtAf,GtAf,BtAf)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とが加算される。
結果として、加算器1007による出力色(Rv,Gv,Bv)は(RtAf+Rf,GtAf+Gf,BtAf+Bf)となる。
【0154】
ステップST40
また、ステップST40において、図13の回路の乗算器2001により2001でテクスチャ色TXCのA成分Atとシェーディング色SHDCのA成分Afとが乗算され、入力選択回路2002に供給されるが、入力選択回路2002においては、シェーディング色SHDCのA成分Afが選択される。
したがって、図13の回路の出力色AvはAfとなる。
【0155】
以上の手順により、図16のグラフィックスプロセッサ104Aは稼動できるようになり、下記の(6)式で示されるラィティング計算式を実行していることになる。
【0156】
【数7】
Figure 0003780954
【0157】
この結果、白色光源下でのグロスマッピングを行った鏡面反射成分MRCとディフューズマッピングを行った拡散反射成分DRCとを合成することができる。しかも、本第3の実施形態によれば、第1および第2の実施形態の場合と同様に、図12の太い実線で示したように入力選択回路1003における入力色を増加させただけであり、演算器の増加はほとんどなく、演算処理時間を増大させることはなく、ハードウェアの規模を大きくしり処理速度を低下させずに、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができることはもとより、グラフィックスプロセッサの構成ブロックである内挿回路と加算器を削減することができる。
すなわち、第3の実施形態によれば、図12で行った回路の改善に要したハードウェア規模の増加に比べ、図16で行ったハードウェア規模の減少は著しく、本発明の有効性が確認できる。
【0158】
第4の実施形態
本第4の実施形態は、本発明をグラフィックスプロセッサに適用し、シェーディング色とテクスチャ色の合成を行う際の合成率の変更が容易になることを示す例である。
本第4の実施形態では、シェーディング色中のA成分Afを単純にシェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf)とテクスチャ色TXC(Rt,Gt,Bt)の合成比率として処理を行う。
【0159】
本第4の実施形態においては、図10の画像生成システムにおけるグラフィックスプロセッサの回路ブロックとして、第1および第2の実施形態と同様に、図11に回路が適用される。そして、上述したように、テクスチャブレンド回路ブロックについては、前述のコンピュータグラフィックスの標準インターフェースとされる「OpenGL」により図3に示すテクスチャブレンド方法が規定されている。
また、本第4の実施形態に係る図11のテクスチャブレンド回路には、第1および第2の実施形態と同様に、図12および図13の回路が適用される。
これら図11〜図13に係る回路構成については、基本的に第1の実施形態の場合と同様であることから、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0160】
以下に、テクスチャブレンド回路として図12および図13の回路を含むグラフィックスプロセッサを用いて、本第4の実施形態のシェーディング色とテクスチャ色の合成処理を行う手順について、図18のフローチャートに関連付けて説明する。
【0161】
ステップST41
まず、ステップST41において、図12および図13のテクスチャブレンド回路の設定として、図示しない制御系の指示に従って、入力選択回路1001の選択色をテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)とし、入力選択回路1002の選択色をシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とし、入力選択回路1003の選択色をシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)とし、入力選択回路1004の選択色をシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とし、入力選択回路2002の選択値をシェーディング色SHDCのA成分Afとする。
【0162】
物体表面に張り詰められた各ポリゴン(多角形)について、以下の処理を行う。
【0163】
ステップST42
ステップST42において、各頂点について頂点色の(Rf,Gf,Bf)を算出する。
この算出は、上記(1)式で与えられるライティング処理による色情報算出であっても、単に固定色を指定するのみであっても構わない。
【0164】
ステップST43
ステップST43において、各頂点にテクスチャ画像内のどの画素を参照するかを示すテクスチャ座標を割り当てる。
【0165】
ステップST44
ステップST44においては、各頂点について頂点色の(Rf,Gf,Bf)とテクスチャ画像内の画素から得られるテクスチャ色(Rt,Gt,Bt)とを合成する合成比率をAfとして指定し、頂点色(Rf,Gf,Bf,Af)を決定する。
【0166】
以上のステップST42からステップST44までの処理を行うと、混合比率をAf成分にもつ頂点色とテクスチャ座標を、各ポリゴンの頂点に持たせることができる。
ステップST42からステップST44の処理は、図10のCPU101において行われる処理である。
【0167】
ステップST45
図11のグラフィックスプロセッサの入力として、ステップST42からステップST44まで行ったポリゴンから、頂点座標TCOと頂点色情報TCI、テクスチャ座標TXCOを入力するとともに、テクスチャ情報TXIには合成に用いるテクスチャ画像を入力する。
このテクスチャ画像は、図10のビデオメモリ103中に保持されており、図11のテクスチャマッピング回路201が必要に応じてビデオメモリ103にアクセスし、所望のテクスチャ色を得られるようになっている。
また、本第4の実施形態の場合には、テクスチャ環境色TXECは使用しないのでどんな値であっても構わないが、この設定はCPU101からグラフィックスプロセッサ104に対して、たとえば(0,0,0)を指定する。
【0168】
以上の手順により、グラフィックスプロセッサ104は稼動できるようになり、図12および図13のテクスチャブレンド回路1000,2000にテクスチャ環境色TXECとテクスチャ色TXC、シェーディング色SHDCが入力される。
【0169】
上記ステップST41で行われた入力選択回路1001〜1004、2002の設定により、図12および図13において、以下の処理が行われる。
【0170】
ステップST46
ステップST46においては、図12の回路の加算器1005で入力選択回路1001により選択されたテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)から入力選択回路1002により選択されたシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)が減算される。
乗算器1006では、加算器1005の出力の(Rt−Rf,Gt−Gf,Bt−Bf)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色のA成分(Af,Af,Af)とが乗算される。
そして、加算器1007において、乗算器1006の出力の(RtAf−RfAf,GtAf−GfAf,BtAf−BfAf)と入力選択回路1004により選択されたシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)とが加算される。
結果として、加算器1007による出力色(Rv,Gv,Bv)は(AfRt+(1−Af)Rf,AfGt+(1−Af)Gf,AfBt+(1−Af)Bf)となる。
【0171】
ステップST47
また、ステップST47において、図13の回路の乗算器2001により2001でテクスチャ色TXCのA成分Atとシェーディング色SHDCのA成分Afとが乗算され、入力選択回路2002に供給されるが、入力選択回路2002においては、シェーディング色SHDCのA成分Afが選択される。
したがって、図13の回路の出力色AvはAfとなる。
【0172】
この結果、出力色(Rv,Gv,Bv)はテクスチャ色TXCとシェーディング色SHDCが混合比Afで混合されている。
AfはCPU101側で容易に操作できるため、合成比率を容易に変えることができる。
【0173】
「OpenGL」の「BLEND」ではテクスチャ画像のAtを全画素について変更しなければならないため、リアルタイムに合成比率を変化させることが必要な動画像のエフェクト処理には向かない。
【0174】
さらに、2枚のテクスチャ画像を扱うことが可能な図16のグラフィックスプロセッサ104の第2のテクスチャブレンド回路305に本発明を適用し、ステップST41の設定を行い、第1のテクスチャブレンド回路303では「OpenGL」で規定されている「REPLACE」処理を行い、内挿回路302から入力されるシェーディング色SHD1のRGB成分(Rf,Gf,Bf)をテクスチャ色TXC1のRGB成分Rt1,Gt1,Bt1)で置き換えれば、出力色(Rv,Gv,Bv)は頂点色情報TCI1のAflを混合率として、テクスチャ色TXC1とテクスチャ色TXC2の混合を行った色情報となる。
つまり、テクスチャ画像1とテクスチャ画像2の混合率をAfによってCPU101側で容易に操作できるようになる。
【0175】
合成比率を変化させることで動画像1から動画像2への切替を行うことは良く行われており、CPU101側で容易に操作できるAfによって、テクスチャ画像1からテクスチャ画像2への切替が行えるようになることで、グラフィックスプロセッサにおいても動画像の切替処理が容易にできるようになる。
しかも、本第4の実施形態によれば、第1および第2の実施形態の場合と同様に、図12の太い実線で示したように入力選択回路1003における入力色を増加させただけであり、演算器の増加はほとんどなく、演算処理時間を増大させることはなく、ハードウェアの規模を大きくしたり処理速度を低下させずに、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができる。
【0176】
図19は、本発明を適用したテクスチャブレンド方法のRGB成分の処理を実現するテクスチャブレンド回路の他の例を示す図である。
【0177】
このテクスチャブレンド回路1000Aが、図12のテクスチャブレンド回路1000と異なる点は、入力選択回路1003Aおよび入力選択回路1004Aの選択する色にある。
すなわち、入力選択回路1003Aは、図示しない制御系からの指示に従って、テクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と、テクスチャ色TXCのA成分(At,At,At)と、シェーディング色SHDC(Rf,Gf,Bf)と、シェーディング色SHDC(Af,Af,Af)の4つの色に加えて、テクスチャ環境色TXECを含む5つのうちの1色を選択して乗算器1006に出力する。
また、入力選択回路1004Aは、図示しない制御系からの指示に従って、テクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)と、シェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)と(0,0,0)の3つの色に加えて、シェーディング色SHDCのA成分Afを含む4つのうちの1色を選択して加算器1007に出力する。
【0178】
また、図20は、本発明を適用したテクスチャブレンド方法のA成分の処理を実現するテクスチャブレンド回路の他の例を示す図である。
【0179】
この図20のテクスチャブレンド回路2000Aが、図13のテクスチャブレンド回路2000と異なる点は、加算器2003を追加した点と、入力選択回路2002Aの選択する色にある。
すなわち、加算器2003は、テクスチャ色TXCのA成分Atとシェーディング色SHDCのA成分Afとを加算して、入力選択回路2002Aに出力する。
入力選択回路2002Aは、図示しない制御系からの指示に従って、乗算器2001の乗算結果のA成分とテクスチャ色TXCのA成分At、シエーディング色SHDCのA成分Afの3つの色に加えて、加算器2003の出力AtAfを含む4つのうちの1色を選択してA成分Avとして出力する。
【0180】
このような構成を有する図19および図20のテクスチャブレンド回路を用いることにより、図21に示す5種類のテクスチャブレンド機能が追加される。
具体的には、「ADD」、「HILIGHT」、「CONSTANT COLOR BLEND」、「FRAGMENTALPHA BLEND」および「WEIGHTED ADD」の5種類のテクスチャブレンド機能である。
入力選択回路に対して総当りの場合を考えると更にテクスチャブレンド機能は追加されるが、テクスチャをまったく使わない組み合わせなど無意味な組み合わせがあるため、無駄に回路規模を大きくしないような配慮が必要である。
【0181】
本実施形態に係る図12の回路構成によってもたらされるテクスチャブレンド機能は、図21の中では、「WEIGHTED ADD」と「FRAGMENTALPHA BLEND」として表現している。
【0182】
「WEIGHTED ADD」は、図12のテクスチャブレンド回路において、入力選択回路1001ではテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)を選択して出力し、入力選択回路1002は(0,0,0)を選択して出力し、入力選択回路1003はシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)を選択して出力し、入力選択回路1004はシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)を選択して出力する。
【0183】
13のテクスチャブレンド回路においては、テクスチャ画像がRGB成分のときには入力選択回路2002でシェーディング色SHDCのA成分Afを選択して出力し、テクスチャ画像がRGBA4成分のときには入力選択回路2002では乗算器2001の乗算結果を選択して出力することで実行できる。
【0184】
「FRAGMENT ALPHA BLEND」は、図12のテクスチャブレンド回路において、入力選択回路1001はテクスチャ色TXCのRGB成分(Rt,Gt,Bt)を選択して出力し、入力選択回路1002はシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)を選択して出力し、入力選択回路1003はシェーディング色SHDCのA成分(Af,Af,Af)を選択して出力し、入力選択回路1004はシェーディング色SHDCのRGB成分(Rf,Gf,Bf)を選択して出力する。
【0185】
13のテクスチャブレンド回路においては、テクスチャ画像がRGB成分のときには入力選択回路2002でシェーディング色SHDCのA成分Afを選択して出力し、テクスチャ画像がRGBA4成分のときには入力選択回路2002では乗算器2001の乗算結果を選択して出力することで実行できる。
【0186】
図19、図20は、演算器数をあまり増加させずに演算器入力の選択可能にするだけで、様々なテクスチャブレンド方法を行うことを可能にした例であり、ハードウェア規模の増大を抑えながら多くの機能を提供できる回路構成となっている。
【0187】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像データの各画素に対してテクスチャ画像から得た色情報を、各画素に与えられる複数の要素のデータ、たとえば単一ワード内に格納された4要素のデータのうちの1要素によって変調することができ、変調したテクスチャ色と残りの3要素のデータを合成することが可能となる。
この結果、画像データの各画素の鏡面反射成分ならびに拡散反射成分をそれぞれRGB3成分として別個に算出した後、合成することができる。
しかも、本発明は既存のグラフィックスプロセッサが備えるテクスチャブレンド回路中の乗算器回路に対し、上記の輝度1成分を入力可能に変更するのみで実現できるため、ほとんどハードウエア量の増量なしで実装することができる。
【0188】
本発明は、以上の性質を備えているため、物体色の鏡面反射成分と拡散反射成分とを別個に扱って表示画像のリアリティを向上させるにあたって、描画速度を劣化させずに、しかも、グラフィックスプロセッサなどのハードウエア規模をほとんど増大させることなく、ディフューズマッピングを行った場合と同等の拡散反射成分と、RGB3成分を持つ鏡面反射成分との合成により、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができる。
また、描画速度を劣化させずに、しかも、グラフィックスプロセッサなどのハードウエア規模をほとんど増大させることなく、グロスマッピングを行った場合と同等の鏡面反射成分と、RGB3成分をもつ拡散反射成分との合成により、リアリティの高い表示画像の生成を行うことができる。
さらに、1枚のテクスチャマッピングを処理できるグラフィックスプロセッサの回路規模に比して2倍よりも小さな回路規模で、ディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理できるグラフィックスプロセッサを構成することが可能となる。
【0189】
また、本発明によれば、画像データの各画素に対して与えられる単一ワード内の4要素のデータのうちの1要素を混合率として、テクスチャ色と残りの3要素のデータの混合を行うことができる。
この混合率は図1のCPU11で容易に制御できるため、テクスチャ画像中のA値の変更を行うことなく、テクスチャ色とシェーディング色の混合ができる。テクスチャ画像が動画像の場合や刻々と混合率が変化する場合には、テクスチャ画像のA値を変更することは難しく、本発明を用いた混合率の変化によるメリットは大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】光源からの光線が物体上で反射する様子をモデル化した図であって、物体表面での反射モデルを説明するための図である。
【図2】「OpenGL」で定義されているテクスチャブレンド方法を示す図である。
【図3】「OpenGL」で定義されたテクスチャブレンド方法のRGB成分の処理を実現する回路の一例を示す図である。
【図4】「OpenGL」で定義されたテクスチャブレンド方法のA成分の処理を実現する回路の一例を示す図である。
【図5】ディフューズマッピングとグロスマッピングを用いた陰影付け処理を説明する図である。
【図6】「OpenGL」準拠のテクスチャブレンド回路を用いた場合にグロスマッピング処理とディフューズマッピング処理を同時処理することができる回路を説明するための図である。
【図7】鏡面反射成分とディフューズマップによる拡散反射成分の合成処理を実現する回路の一例を示す図である。
【図8】特開平10−326351号公報に記載された発明を適用したテクスチャブレンド回路の一例(RGB成分)を示す図である。
【図9】特開平10−326351号公報に記載された発明を適用したテクスチャブレンド回路の一例(A成分)を示す図である。
【図10】本発明に係る画像生成装置が適用される、コンピュータグラフィックス処理を行って表示画像生成を行う画像生成システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図11】図10の画像生成システムにおけるグラフィックスプロセッサの具体的な構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明を適用したテクスチャブレンド方法のRGB成分の処理を実現する回路の一例を示す図である。
【図13】本発明を適用したテクスチャブレンド方法のA成分の処理を実現する回路の一例を示す図である。
【図14】本第1の実施形態に係るディフューズマッピング処理を行う手順について説明するためのフローチャートである。
【図15】本第2の実施形態に係るグロマッピング処理を行う手順について説明するためのフローチャートである。
【図16】本第3の実施形態に係るディフューズマッピングとグロスマッピングを同時に処理するグラフィックスプロセッサの構成例を示すブロック図である。
【図17】本第3の実施形態のディフューズマッピング処理とグロスマッピング処理を同時並列的に行う行う手順について説明するためのフローチャートである。
【図18】本第4の実施形態のシェーディング色とテクスチャ色の合成処理を行う手順について説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明を適用したテクスチャブレンド方法のRGB成分の処理を実現する回路の他の例を示す図である。
【図20】本発明を適用したテクスチャブレンド方法のA成分の処理を実現する回路の他の例を示す図である。
【図21】図19,図20を使用することにより新たに付け加わった処理を含むテクスチャブレンド処理を示す図である。
【符号の説明】
100…画像生成システム、101…CPU、102…メインメモリ、103…ビデオメモリ、104,104A…グラフィックスプロセッサ、105…メインバス、106…インターフェース回路、107…入力デバイス、108…オーディオプロセッサ、201…テクスチャマッピング回路、202…内挿回路、203…テクスチャブレンド回路、301…第1のテクスチャマッピング回路、302…内挿回路(DDA)、303…第1のテクスチャブレンド回路、304…第2のテクスチャマッピング回路、305…第2のテクスチャブレンド回路、1000,1000A…テクスチャブレンド回路、1000〜1004,1003A,1004A…入力選択回路(MUX)、1005…加算器、1006…乗算器、1007…加算器1007、2000…テクスチャブレンド回路、2001…乗算器、2002,2000A…入力選択回路(MUX)、2003…加算器。

Claims (9)

  1. 画像データの複数の要素のデータが与えられた各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置において
    上記画素に対するテクスチャ画像から得た色情報に、上記画素に与えられる複数の要素のデータのうちの一つの第1の特定要素のデータを乗算した変調色情報を出力する乗算手段と、
    上記複数の要素のデータのうちの第2の特定要素のデータと、上記乗算手段による変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段とを有する画像生成装置であって
    上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する輝度情報を示す1要素のデータであり、上記加算手段に供給される上記第2の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す3要素のデータであるかまたは
    上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の3要素のデータから算出される1要素のデータであり、上記加算手段に供給される上記第2の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の3要素のデータであるかまたは
    上記複数の要素のデータは、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の3要素のデータから算出される1要素のデータであり、上記加算手段に供給される上記第2の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の3要素のデータである
    画像生成装置。
  2. 画像データの複数の要素のデータが与えられた各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、
    テクスチャ画像から得た色情報から第1の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を出力する減算手段と、
    上記複数の要素のデータのうちの第2の特定要素のデータを上記減算手段による第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を出力する乗算手段と、
    上記複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、上記乗算手段による第2の変調色情報を要素ごとに処理する加加算処理する加算手段と
    を有する画像生成装置。
  3. 上記複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、すべての要素が0である上記第1の特定要素のデータのうちのいずれかを選択して上記減算手段に供給する選択手段を
    さらに有する請求項2記載の画像生成装置。
  4. 上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する混合率を示す要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す要素のデータであるかまたは
    上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する輝度情報を示す一つの要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す要素のデータであるかまたは
    上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の要素のデータから算出される一つの要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の要素のデータであるかまたは
    上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の要素のデータから算出される一つの要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の要素のデータである、
    請求項2記載の画像生成装置。
  5. 上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する混合率を示す1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す3要素のデータであるかまたは
    上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する輝度情報を示す1要素のデータであり、
    上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する色情報を示す3要素のデータであるかまたは
    上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の3要素のデータから算出される1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の3要素のデータであるかまたは
    上記複数の要素のデータが、1ワード内に格納された4要素のデータであり、上記乗算手段に供給される上記第2の特定要素のデータが、画像データの各画素に対する鏡面反射光の3要素のデータから算出される1要素のデータであり、上記減算手段および加算手段に供給される上記第1の特定要素の3要素のデータが、画像データの各画素に対する拡散反射光の3要素のデータである
    請求項2記載の画像生成装置。
  6. 多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、
    頂点座標、テクスチャ座標、およびテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付けるテクスチャ色を抽出する第1の回路と、
    上記頂点座標および頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点のシェーディング色を求める第2の回路と、
    上記第1の回路によるテクスチャ色情報と、上記第2の回路によるシェーディング色情報を入力して出力色を得る第3の回路と、
    を有し、
    上記第3の回路は、
    テクスチャ色情報から上記シェーディング色情報に含まれる第1の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を出力する減算手段と、
    上記シェーディング色情報に含まれる第2の特定要素のデータを上記減算手段による第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を出力する乗算手段と、
    上記テクスチャ情報またはシェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、上記乗算手段による第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段と
    を有する画像生成装置。
  7. 多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、
    頂点座標、第1のテクスチャ座標、および第1のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第1のテクスチャ色を抽出する第1の回路と、
    上記頂点座標および第1の頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点の第1のシェーディング色を求める第2の回路と、
    上記第1の回路による第1のテクスチャ色情報と、上記第2の回路による第1のシェーディング色情報を入力して第2のシェーディング色を得る第3の回路と、
    上記頂点座標、第2のテクスチャ座標、および第2のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第2のテクスチャ色を抽出する第4の回路と、
    上記第2の回路による第2のテクスチャ色情報と、上記第3の回路による第2のシェーディング色情報を入力して出力色を得る第5の回路と、
    を有し、
    上記第3の回路および第5の回路の少なくとも一方は、
    上記テクスチャ色情報に、上記シェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの一つの第1の特定要素のデータを乗算した変調色情報を出力する乗算手段と、
    上記複数の要素のデータのうちの第2の特定要素のデータと、上記乗算手段による変調色情報を要素ごとに処理する加加算処理する加算手段と
    を有する画像生成装置。
  8. 多角形画像データの各画素に対するテクスチャ画像から得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成装置であって、
    頂点座標、第1のテクスチャ座標、および第1のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第1のテクスチャ色を抽出する第1の回路と、
    上記頂点座標および第1の頂点色情報に基づいて、上記多角形内の各点の第1のシェーディング色を求める第2の回路と、
    上記第1の回路による第1のテクスチャ色情報と、上記第2の回路による第1のシェーディング色情報を入力して第2のシェーディング色を得る第3の回路と、
    上記頂点座標、第2のテクスチャ座標、および第2のテクスチャ情報に基づいて、上記多角形内の各点に貼り付ける第2のテクスチャ色を抽出する第4の回路と、
    上記第2の回路による第2のテクスチャ色情報と、上記第3の回路による第2のシェーディング色情報を入力して出力色を得る第5の回路と、
    を有し、
    上記第3の回路および第5の回路の少なくとも一方は、
    テクスチャ色情報から上記シェーディング色情報に含まれる一つの第1の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を出力する減算手段と、
    上記シェーディング色情報に含まれる第2の特定要素のデータを上記減算手段による第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を出力する乗算手段と、
    上記テクスチャ情報またはシェーディング色情報に含まれる複数の要素のデータのうちの上記第1の特定要素のデータと、上記乗算手段による第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する加算手段と
    を有する画像生成装置。
  9. 画像データの各画素に対するテクスチャ画像から色情報を得、得た色情報を用いて表示出力画像の画素の色情報を算出する画像生成方法であって、
    上記画素に対して与えられる複数の要素のデータを一つの第1の特定要素のデータと第2の特定要素のデータとに分ける第1のステップと、
    テクスチャ画像から得た色情報から一つの第2の特定要素のデータを要素ごとに減算処理した第1の変調色情報を得る第2のステップと、
    上記第1の特定要素のデータを上記第1の変調色情報に乗算した第2の変調色情報を得る第3のステップと、
    上記複数の要素のデータのうちの上記第2の特定要素のデータと、上記第2の変調色情報を要素ごとに加算処理する第4のステップと
    を有する画像生成方法。
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