JP3777663B2 - レーザクラッデイング装置 - Google Patents

レーザクラッデイング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3777663B2
JP3777663B2 JP20827096A JP20827096A JP3777663B2 JP 3777663 B2 JP3777663 B2 JP 3777663B2 JP 20827096 A JP20827096 A JP 20827096A JP 20827096 A JP20827096 A JP 20827096A JP 3777663 B2 JP3777663 B2 JP 3777663B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow
tube
pipe
cylindrical body
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20827096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1052783A (ja
Inventor
桂 大脇
末美 平田
幸三 長谷川
実 上原
昇 木治
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP20827096A priority Critical patent/JP3777663B2/ja
Publication of JPH1052783A publication Critical patent/JPH1052783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3777663B2 publication Critical patent/JP3777663B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザクラッデイング装置に関し、特にエルボ管のような曲った管の内周面を容易且つ確実にクラッデイング処理し得るようにしたレーザクラッデイング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、原子炉圧力容器等に用いられる配管は、その交換が容易でないため耐蝕性を向上させることにより寿命の延長を図る必要がある。
【0003】
そこで、耐蝕性を向上させるため、従来から配管の内周面にニッケル、クロム、モリブデン、鉄等を含有する金属粉末をペースト状にしたものを塗布して前処理層を形成し、該前処理層にレーザ光を照射して前処理層を固化させる、いわゆるクラッデイング処理が行われている。
【0004】
而して、斯かるクラッデイング処理には、レーザクラッデイング装置が使用されており、従来のレーザクラッデイング装置としては、図5に示すごときものがある。
【0005】
すなわち、レーザクラッデイング装置は、光ファイバ1から出射されたYAGレーザ等のレーザ光2を集光レンズ3で集光すると共に、反射ミラー4で軸線と略直交する方向へ反射して出射窓5から配管6の内周面へ照射させるようにしたトーチ本体7と、トーチ本体7を回転可能に支持する昇降可能な支持ケーシング8と、支持ケーシング8内にトーチ本体7の軸心と同軸となるよう設けられ、減速装置9を介してトーチ本体7を回転させるモータ10を備えており、図5では、光ファイバ1はモータ10の出力軸11を中空として該中空部を通すようにしている。
【0006】
なお、12は配管6内周面にニッケル、クロム、モリブデン、鉄等を含有する金属粉末のペーストを塗布して形成した表面改質用の前処理層である。
【0007】
クラッデイング処理を行う場合には、前述のレーザクラッデイング装置を原子炉圧力容器等に用いられる配管6内へ挿入し、光ファイバ1からのレーザ光2を集光レンズ3、反射ミラー4、出射窓5を介して配管6内へ照射させる。この際、モータ10、減速装置9を介してトーチ本体7を円周方向へ回転させたり、支持ケーシング8ごとトーチ本体7を配管6に対し昇降させ、前処理層12へレーザ光2を照射して配管6内周面の前処理層12をクラッデイング処理する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すレーザクラッデイング装置においては、配管6が図5に示すように真直ぐな場合には何等支障なくレーザ光2の照射によるクラッデイング処理を行うことができる。
【0009】
ところで、近年、掘削された石油を輸送する配管の曲り部(エルボ管)内周面が石油に含有されている硫化水素等により腐食することが問題となっているが、従来のレーザクラッデイング装置によりエルボ管内周面をクラッデイング処理しようとしても、細長く直線状に延びるレーザクラッデイング装置をエルボ管内に挿入することができず、従って、エルボ管内周面をクラッデイング処理するのは困難であるという問題があった。
【0010】
本発明は上述の実情に鑑み、エルボ管のように曲った管の内周面を容易且つ確実にクラッデイング処理し得るようにすることを目的としてなしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、円弧状に曲折した管を平面的に見て回転中心に対し同心状にセットし得るようにした水平方向へ往復回動可能な回転テーブルと、
前記管内へ挿入し得るようレーザ光進行方向先端側の平面形状が前記管の曲折方向へ沿い曲折し且つ軸心部にレーザ発装置からの光ファイバを挿通させ得るよう構成され、しかも軸心を基準として回転し得るようにした回転機構と、
前記光ファイバから投射されたレーザ光を集光し得るよう、光ファイバのレーザ光進行方向先端前方に配設された集光レンズと、
前記回転機構により回転し得るよう、集光レンズのレーザ光進行方向前方に配設され且つ集光レンズからのレーザ光を前記管の径方向へ向けて略90度屈折させ管内周面に照射させ得るようにした反射ミラー
とを備えたものである。
【0012】
本発明では、集光レンズ及び反射ミラーが円弧状に曲折した管内に挿入された状態で回転テーブルが水平方向へ往復回動され、光ファイバから出射されたレーザ光は集光レンズで集光されて反射ミラーに投射され、反射ミラーで管の径方向へ向け反射して管内に塗布してある前処理層に照射され、而して管の軸線方向へ向けてクラッデイング処理が行われる。
【0013】
又、所定個所での管の軸線方向へのクラッデイング処理が終了したら回転機構により反射ミラーの向きを管の円周方向へ僅かに変更し、再び回転テーブルを往復回動させることにより管の軸線方向へクラッデイング処理を行う。
【0014】
このように円弧状に曲折した管でも容易且つ確実に内周面のクラッデイング処理を行うことができるため、管の耐蝕性が向上し、長期間使用することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【0016】
なお、以下の各部分の説明においては、後述のレーザ光68の進行方向下流側を先端、前方と称し、レーザ光68の進行方向上流側を後端、後方と称する。
【0017】
図1〜図4は、本発明の実施の形態の一例である。
【0018】
而して、床面に立設した架台21の上面には、駆動装置22により水平面上を往復回転し得るようにした回転テーブル23が配置されていると共に、架台21上面の一隅部には、図1に示すごとく平面的に見て回転テーブル23に対し右斜め上方位置に箱状のケーシング24が配設されている。
【0019】
ケーシング24の回転テーブル23から離れた後面部24aには、図2に拡大して示すように後端がケーシング24外に突出し、出力軸25側がケーシング24内に位置するよう、減速電動機のごとき駆動装置26が水平設置され、駆動装置26の出力軸25には、ギア27が外嵌されている。
【0020】
ケーシング24の回転テーブル23に近接した前面部24bに嵌入した軸受28には、軸線の延長線が前記出力軸25の軸線と合致するよう軸29が嵌合され、軸29のギア27側端部は、ボルト30によりギア27の側部に締結されている。而して、軸29をギア27に締結することにより、ギア27は出力軸25に対し摺動せずに出力軸25と共に一体的に回転し得るようになっている。
【0021】
ケーシング24の前面部24bには、軸線が前記駆動装置26の出力軸25及び軸29の軸線と平行となるよう、中空円筒体31が、前面部24bを貫通して固設され、中空円筒体31の中空部のケーシング24内側の後端部分には、大径の軸受32が嵌入されている。
【0022】
軸受32には、中空円筒体31と同心状に回転可能な中空円筒体33が嵌入されると共に、中空円筒体33外周には、前記ギア27に噛合するギア35が外嵌され、ギア27はキー34を介して中空円筒体33に固定されている。
【0023】
中空円筒体31のケーシング24前面部24b外側方には、後端が中空円筒体31のケーシング24外側部分に内嵌された小径の中空円筒体36が、中空円筒体31から前方へ所定の長さに亘り突出するよう配設され、中空円筒体36はフランジ36aを介して中空円筒体31の前面にボルト37により締結されている。
【0024】
ケーシング24の後面部24a及び中空円筒体36の中空部後端には、夫々軸線の延長線が、中空円筒体33や36の軸線と合致するよう、小径の軸受38,39が嵌入されている。
【0025】
中空円筒体33の中空部には、中空円筒体33と同心状に中空軸40が貫通し、その後端及び先端は、軸受38,39に嵌入されている。而して、中空軸40は中空円筒体33と一体的に回転し得るよう、中空円筒体33の内周と中空軸40外周の間には、キー41が介在しており、中空軸40のケーシング24前面部24b側端部には、中空軸40の中空部内径よりも若干大径の孔40aが形成されている。
【0026】
中空円筒体36の先端には、軸線が中空円筒体36の軸線と合致するようにした中空円筒体42が螺着され、中空円筒体42の中空円筒体36側端部中空部内には、軸受43が嵌入されている。
【0027】
中空円筒体36内には、同心状に中空軸44が挿通され、而して、中空軸44の後端は、前記中空軸40の孔40aに嵌入されて止めねじ45により中空軸40に固定され、中空軸44の先端は軸受43に嵌入、支持されている。
【0028】
中空円筒体42の先端には、中空円筒体46の後端を形成する短管46aが螺着されており、短管46a内には、軸受47が嵌入されている。
【0029】
中空円筒体42内には、同心状に中空軸48が挿通され、中空軸48の後端は、軸継手49を介して中空軸44に接続され、中空軸48の先端は、軸受47に回転可能に支持されている。
【0030】
而して、中空円筒体31,33,36,42、中空円筒体46の短管46a、中空軸40,44,48は真直に形成されており、又中空軸48及び中空円筒体42の先端は、中空軸48及び中空円筒体42の軸線方向において、回転テーブル23の径方向中心部近傍に位置し、中空軸48及び中空円筒体42の径方向において、回転テーブル23の径方向中間に位置している。
【0031】
中空円筒体46は、中空円筒体42の先端に螺着される短管46a、該短管46aに対し軸線が合致するよう溶接され且つ平面的に見て回転テーブル23の回転中心O側の管長が短く回転テーブル23の回転中心Oから離れた側の管長が長くなるよう、先端が斜めに切断された短管46b、軸線が平面的に見て短管46bの軸線に対し回転テーブル23の円周方向へ向い若干曲折した状態で短管46bの先端に溶接された短管46c、軸線が短管46cの軸線と合致するよう短管46cの先端に溶接された短管46dを備えている。
【0032】
中空円筒体46の先端側に配設される中空円筒体50は、中空円筒体46の短管46dに軸線が合致するよう螺着され且つ中空部に軸受52を内嵌した短管50a、該短管50aに対し軸線が合致するよう溶接され且つ平面的に見て回転テーブル23の回転中心O側の管長が短く回転テーブル23の回転中心Oから離れた側の管長が長くなるよう、先端が斜めに切断された短管50b、軸線が平面的に見て短管50bの軸線に対し回転テーブル23の円周方向へ向い若干曲折した状態で短管50bの先端に溶接された短管50c、軸線が短管50cの軸線と合致するよう短管50cの先端に溶接された短管50dを備えている。
【0033】
中空円筒体50の先端側に配設される中空円筒体51は、中空円筒体50の短管50dに軸線が合致するよう螺着された短管51a、該短管51aに対し軸線が合致するよう溶接され且つ平面的に見て回転テーブル23の回転中心O側の管長が短く回転テーブル23の回転中心Oから離れた側の管長が長くなるよう、先端が斜めに切断された短管51b、軸線が平面的に見て短管51bの軸線に対し回転テーブル23の円周方向へ向い若干曲折した状態で短管51bの先端に溶接された短管51c、軸線が短管51cの軸線と合致するよう短管51cの先端に溶接され且つ中空部に軸受53を内嵌した短管51dを備えている。
【0034】
而して、中空円筒体46,50,51を接続した状態では、中空円筒体46,50,51を通る軸線L1,L2,L3,L4を結ぶことにより平面的に見て回転テーブル23の円周方向へ延びる円弧に近い多角形が形成されるようになっている。
【0035】
軸受53には、図4に拡大して示すように先端が軸受53から前方へ突出するよう中空円筒体54が嵌入されると共に軸受53の外周側には、中空円筒体51の短管51d外周に螺合されたストッパ55が外嵌されている。
【0036】
中空円筒体54の中空部先端側には軸受56が嵌入され、軸受56には、先端側が段状に拡径された中空環体57の中途部が嵌入、支持されている。
【0037】
中空環体57の外周には、内部に集光レンズ58が収納、支持された中空レンズ支持筒59が螺合され、中空レンズ支持筒59の先端外周には中空円筒状のブッシュ60が外嵌、固定されている。
【0038】
中空円筒体54の軸受53よりも前方には、中空円筒体54の外周に螺合されると共に、つば部が中空円筒体54の先端と中空環体57の拡径部の背面(後端)との間に位置し、しかも大径部内周は中空レンズ支持筒59の後端外周に対し遊嵌されるようにした中空環状体82が配設されている。
【0039】
中空環状体82の先端外周には、軸線L4の延長線である軸線L方向へ延在する中空ミラー支持筒61が螺合されており、中空ミラー支持筒61の長手方向中間部は、ブッシュ60の外周に回転自在に支持されている。
【0040】
中空ミラー支持筒61内には、集光レンズ58よりも前方に位置するよう反射ミラー62が収納されており、反射ミラー62の集光レンズ58に対する対向面は、軸線Lに対し45度の傾斜角度に形成されている。
【0041】
前記軸受52に嵌合した中空軸63の後端及び先端には、夫々ユニバーサルジョイント64,65の先端側及び後端側が外嵌され、ユニバーサルジョイント64の後端側は中空軸48の先端に嵌合している。
【0042】
中空円筒体54の背面(後端)にはユニバーサルジョイント66の先端側が固設され、ユニバーサルジョイント66の後端側とユニバーサルジョイント65の先端側は図示してない中空軸を介して連結されている(図3参照)。
【0043】
架台21の後方に配置した図示してないレーザ光発生装置からの光ファイバ67は、中空軸40,44、軸継手49の図示してない中空孔、中空軸48、ユニバーサルジョイント64の中空孔、中空軸63、ユニバーサルジョイント65の中空孔、図示してない中空軸、ユニバーサルジョイント66の中空孔、中空円筒体54、中空環体57を挿通されてその先端は、中空環体57の中空部先端まで延在している。而して、光ファイバ67から照射されたレーザ光68は集光レンズ58で集光されて投射され反射ミラー62で光軸が90度変るよう反射され、中空ミラー支持筒61の外周に形成された出射窓61aから、所要の曲率半径で曲折したエルボ管69の内周面に塗布されている前処理層に照射され、エルボ管69のクラッデイング処理を行い得るようになっている。
【0044】
回転テーブル23上の所定位置には、内部に集光レンズ58及び反射ミラー62がセットされて回転テーブル23の円周方向へ延在するエルボ管69を回転テーブル23に三点で固定するためのエルボ管固定具70,71が設けられている。
【0045】
エルボ管固定具70は、エルボ管69円弧外周の曲げ半径の小さい側を押え得るようになっており、エルボ管固定具71は、エルボ管69円弧外周の曲げ半径の大きい側を押え得るようになっている。
【0046】
又、クラッデイング処理を施すエルボ管69の直径に対応して、エルボ管固定具70は回転テーブル23の径方向位置を調整し得るようになっており、エルボ管固定具71はエルボ管69の径方向へのボルト72の突出量を調整し得るようになっている。
【0047】
而して、エルボ管69を回転テーブル23の所定位置にセットした場合には、集光レンズ58の光軸L5(図3、4に示す軸線Lと同じ)は、平面的に見てエルボ管69の円弧状の軸線L6に対し反射ミラー62の光束中心点O1において接触し得るようになっており、これによりクラッデイング処理時にレーザ光68が反射する反射ミラー62の光束中心点O1からエルボ管69内周面迄の距離を一定に保持し得るようになっている。
【0048】
なお、図1、2中、73,74はケーシング24の水平方向位置を調整するアジャストボルト、75はケーシング24の高さ方向位置を調整するアジャストボルト、図2中、76は中空軸40のロックナット、77はギア35のロックナット、78,79,80は軸受38,32,39のスペーサ、図4中、81は軸受56のスペーサである。
【0049】
次に本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0050】
エルボ管69を回転テーブル23上にセットする場合には、予め駆動装置22により回転テーブル23を図1の位置よりも時計方向へ回転させて停止させておき、エルボ管69のセット時にエルボ管69がレーザクラッデイング装置の中空ミラー支持筒61等に干渉しないようにしておく。
【0051】
而して、この状態でエルボ管69の曲りが回転テーブル23の円周方向へ沿うと共に内部に中空レンズ支持筒59が収納された状態の中空ミラー支持筒61をエルボ管69内へ挿入し得るよう、エルボ管69を回転テーブル23の所定位置に載置し、反射ミラー62の光束中心点O1がエルボ管69の円弧状の軸線L6と合致するよう位置の調整を行い、エルボ管固定具70,71によりエルボ管69を回転テーブル23上に固定する。
【0052】
次に、駆動装置22により、回転テーブル23を回転中心Oを基準として図1の矢印方向Dへ往復回動させる。この際、エルボ管69の中空円筒体42に近い側の端部が、図1、3のイの位置に到達し、中空円筒体42から離れた側の端部が図1、3のロの位置まで到達するように回転テーブル23を往復回動させる。
【0053】
又、回転テーブル23を往復回動させつつ図示してないレーザ発装置を起動してYAGレーザ等のレーザ光68を出射する。そうすると、レーザ光68は光ファイバ67を通過して中空環体57先端から出射され、集光レンズ58で集光されて反射ミラー62側へ送られ、反射ミラー62で90度屈折して中空ミラー支持筒61の出射窓61aを通り、エルボ管69内周面に塗布されている、ニッケル、クロム、モリブデン、鉄等の粉末をペースト状にした前処理層に照射され、エルボ管69はその軸線方向へクラッデイング処理を施される。
【0054】
エルボ管69円周方向の1番目の位置においてその軸線方向へクラッデイング処理が行われたら、駆動装置22を停止して駆動装置26を駆動する。
【0055】
そうすると、出力軸25、ギア27,35、中空円筒体33、中空軸40,44、軸継手49、中空軸48、ユニバーサルジョイント64、中空軸63、ユニバーサルジョイント65、図示してない中空軸、ユニバーサルジョイント66、中空円筒体54、中空環状体82、中空ミラー支持筒61が円周方向へ若干回動し、このため、中空ミラー支持筒61と一体的に反射ミラー62も光軸L5を回転中心として僅かに中空ミラー支持筒61の円周方向へ回動し、エルボ管69内周面に対する反射ミラー62の向きが変更される。なお、反射ミラー62が回動しても光束中心点O1の位置は、集光レンズ58の光軸L5上にあり、エルボ管69の軸線L6は光束中心点O1で光軸L5と接触した状態となっている。
【0056】
反射ミラー62が所定量回動したら、駆動装置26を停止し、駆動装置22を再び駆動する。このため、回転テーブル23は回転中心Oを基準として円周方向へ往復回動し、エルボ管69も軸線方向へ往復回動する。
【0057】
従って、図示してないレーザ発装置からレーザ光68を出射すると、レーザ光68は光ファイバ67を通って先端から集光レンズ58に集光され、反射ミラー62で90度向きを変えられ、出射窓61aから出射されてエルボ管69の内周面に塗布されている前処理層に照射され、エルボ管69はその軸線方向へクラッデイング処理が施される。
【0058】
エルボ管69円周方向の2番目の位置においてその軸線方向へのクラッデイング処理が行われたら、駆動装置22を停止させて駆動装置26を駆動し、反射ミラー62を所定量回動させてエルボ管69内周面に対する反射ミラー62の向きを変更し、駆動装置26を停止させると共に駆動装置22を駆動し、レーザ発信装置から出射されたレーザ光68をエルボ管69の内周面に塗布されている前処理層に照射し、エルボ管69円周方向の3番目の位置におけるエルボ管69軸線方向へのクラッデイング処理を行う。
【0059】
このように、反射ミラー62の向きを順次変更し、レーザ光68を出射しつつ回転テーブル23を往復回動させてエルボ管69を軸線方向へ往復動させることにより、エルボ管69内周面全体のクラッデイング処理が行われる。
【0060】
本発明の実施の形態例においては、エルボ管69のような曲った管の内周面に対するクラッデイング処理が可能となり、従ってエルボ管69内周面の耐蝕性が向上して使用期間を長期間とすることができる。
【0061】
なお、本発明は前述の実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0062】
【発明の効果】
本発明のレーザクラッデイング装置によれば、エルボ管のごとき曲った管の内周面にクラッデイング処理を施すことができ、従って曲った管の耐蝕性が向上してその使用期間を長期にすることができる、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザクラッデイング装置の実施の形態の一例を示す平面図である。
【図2】図1のケーシング近傍部の拡大平断面図である。
【図3】図1の中空ミラー支持筒及びその後方に接続される中空円筒体の部分の拡大平断面図である。
【図4】図3の中空ミラー支持筒近傍の拡大平断面図である。
【図5】従来のレーザクラッデイング装置の概略縦断面図である。
【符号の説明】
23 回転テーブル
40 中空軸(回転機構)
44 中空軸(回転機構)
48 中空軸(回転機構)
49 軸継手(回転機構)
54 中空円筒体(回転機構)
58 集光レンズ
61 中空ミラー支持筒(回転機構)
62 反射ミラー
63 中空軸(回転機構)
64 ユニバーサルジョイント(回転機構)
65 ユニバーサルジョイント(回転機構)
66 ユニバーサルジョイント(回転機構)
67 光ファイバ
68 レーザ光
69 エルボ管(管)
82 中空環状体(回転機構)
O 回転中心

Claims (1)

  1. 円弧状に曲折した管を平面的に見て回転中心に対し同心状にセットし得るようにした水平方向へ往復回動可能な回転テーブルと、
    前記管内へ挿入し得るようレーザ光進行方向先端側の平面形状が前記管の曲折方向へ沿い曲折し且つ軸心部にレーザ発装置からの光ファイバを挿通させ得るよう構成され、しかも軸心を基準として回転し得るようにした回転機構と、
    前記光ファイバから投射されたレーザ光を集光し得るよう、光ファイバのレーザ光進行方向先端前方に配設された集光レンズと、
    前記回転機構により回転し得るよう、集光レンズのレーザ光進行方向前方に配設され且つ集光レンズからのレーザ光を前記管の径方向へ向けて略90度屈折させ管内周面に照射させ得るようにした反射ミラー
    とを備えたことを特徴とするレーザクラッディング装置。
JP20827096A 1996-08-07 1996-08-07 レーザクラッデイング装置 Expired - Fee Related JP3777663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20827096A JP3777663B2 (ja) 1996-08-07 1996-08-07 レーザクラッデイング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20827096A JP3777663B2 (ja) 1996-08-07 1996-08-07 レーザクラッデイング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1052783A JPH1052783A (ja) 1998-02-24
JP3777663B2 true JP3777663B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=16553471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20827096A Expired - Fee Related JP3777663B2 (ja) 1996-08-07 1996-08-07 レーザクラッデイング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3777663B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7942307B2 (en) * 2007-09-18 2011-05-17 1272507 Alberta Ltd. Apparatus for applying metallic cladding to interior surfaces of pipe elbows
CN106148950B (zh) * 2016-08-26 2018-07-20 阳江东华激光智能科技有限公司 五金刀剪激光熔覆工作站
JP6607649B2 (ja) * 2017-09-01 2019-11-20 株式会社ワイヤード レーザ加工装置、レーザ加工方法およびこれを用いて加工された薄板

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1052783A (ja) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104364047B (zh) 用于借助于轨道焊接来连接由钢制成的管的端部的装置
JPH07209080A (ja) 光学走査装置
JPS6032555B2 (ja) レ−ザビ−ム溶接回転ヘツド
CN106391595B (zh) 一种管道内壁去污的激光清洗系统
KR900006065A (ko) 특히 원자력 발전소의 증기 발생기에서, 관내부에 부시를 원격 용접하기 위한 방법 및 장치
JPH04289500A (ja) レーザによる加工装置
EP0474219B1 (en) Laser beam welding apparatus using an ultrasonic motor
CN109078938B (zh) 一种用于管道内壁的激光清洗头
JP3777663B2 (ja) レーザクラッデイング装置
JP4697699B2 (ja) レーザー加工装置
JP2022054423A (ja) 管体内面除染装置
EP1772526B1 (en) Device for improving residual stress of piping
KR20220030427A (ko) 원형빔을 이용한 배관 내부 검사장치
CN106362992A (zh) 管道内壁去污的激光清洁系统
JP2872644B2 (ja) レーザクラッデイング装置
CN208083776U (zh) 一种用于管件焊接的固定装置
CN206240877U (zh) 一种管道内壁去污的激光清洁系统
CN110006998B (zh) 一种用于检测空心管件焊缝的检测系统以及检测方法
JP3224987B2 (ja) 超音波探傷装置
JPS6153155B2 (ja)
JP2001259877A (ja) レーザ出射光学系及びレーザ加工方法
SE439267B (sv) Anordning for att styra ett arbetsstycke under ett fixt verktyg
EP0078072A1 (en) A centering apparatus for a measuring probe
CN216386831U (zh) 一种管外激光清洗及无损检测系统
CN214348351U (zh) 一种管道内壁双反射镜旋转激光清洗装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060220

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees