JP3770097B2 - 懸架装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体前部に設けられたアウトリガーの伸長により車体を後下方へ傾斜させて、重機類の自走等によりその重機類を荷台上に積み下ろしする車両、いわゆる、セルフローダ車両において、後軸に装備されるエアサスペンション、とくに、その保全機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
後2軸にそれぞれエアサスペンションが装備されたセルフローダ車両においては、図4に示されているように、キャブ1の後方に設置されたアウトリガー(支柱)2の伸長により車体3全体を後下方へ傾斜させて、荷台4の後端に設けられた台板5を接地させ、渡り板6を利用して荷台4上へ重機類7を自走させることにより、その重機類7を荷台4上に積み下ろししている。
この場合、後前軸8及び後後軸9にそれぞれ装備されたエアサスペンションの内圧により車体3の高さが変化することを回避するために、従来は後前軸8及び後後軸9の各エアサスペンションにおける内圧が除去されて、車体3の高さが後記の下限位置にセットされている。
【0003】
ところが、車体3が後下方へ傾斜するに伴い、後後軸9と車体3との上下距離に対して、後前軸8と車体3との上下距離が大きくなるので、従来は図5に実線で例示されているように、後前軸8に装備されたエアサスペンション10のピストン11に上方のバンプストッパ12が突き当たった状態(車体3の高さの下限位置)から、エアサスペンション10のダイヤフラム13が上方へ引き伸ばされることとなる。
【0004】
すなわち、後下方へ傾斜した車体3上の荷台4に重機類7を搭載する場合、後2軸に作用する荷重が後後軸9に集中して、後後軸9が過負荷となるおそれがあり、また、エアサスペンション10のダイヤフラム13内が負圧となって、ダイヤフラム13の中間部分が2点鎖線で示されているように内方へ湾曲することとなり、一旦湾曲すると元の状態に戻りにくいので、車両走行姿勢に戻すための車体3の下降等によりダイヤフラム13がピストン11及びバンプストッパ12間に噛み込まれる可能性が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、後2軸の後前軸及び後後軸のそれぞれにエアサスペンションが装備されたセルフローダ車両において、車体の後下方傾斜に伴い後後軸に負荷が集中することを防止し、また、後前軸エアサスペンションのダイヤフラムを保護しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる懸架装置は、後2軸の後前軸及び後後軸のそれぞれにエアサスペンションが装備されたセルフローダ車両において、車体の後下方への傾斜時に、上記後2軸に対する荷重合計が設定値以下の場合には上記後前軸のエアサスペンションに負荷される内圧を制御し、上記後2軸に対する荷重合計が設定値以上の場合には上記後後軸のエアサスペンションに負荷される内圧を制御するように構成されている。
【0007】
従って、車体が後下方へ傾斜するとき、後2軸に対する荷重合計が設定値以下の場合には後前軸のエアサスペンションに負荷される内圧が制御されていて、後前軸が上記荷重を分担することが可能となるので、後後軸に上記荷重が集中的に作用することは容易に回避することができ、また、車体が後下方へ傾斜することにより後前軸のエアサスペンションが伸長させられても、そのエアサスペンションに内圧が負荷されていて、後前軸エアサスペンションのダイヤフラム内が負圧となることは防止されているので、後前軸エアサスペンションのダイヤフラムが内方へ湾曲することを確実に抑制することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について説明する。
図1において、後2軸セルフローダ車両の後前軸両端及び後後軸両端にそれぞれ図5と同等のエアサスペンション20、21が装備され、エアサスペンション20、21はそれぞれソレノイドバルブ22と通路23、24とを介して車載のエアタンク25に連結されており、電子制御装置26によりソレノイドバルブ22が制御されて、エアタンク25からエアサスペンション20、21へ圧縮エアが供給され、あるいは、エアサスペンション20、21のダイヤフラム内圧が除去されるようになっている。
【0009】
また、エアサスペンション20、21のダイヤフラム内圧は各圧力センサ27によりそれぞれ検出されて、それらの圧力信号が電子制御装置26へそれぞれ伝えられるように構成されている。
【0010】
次に、上記装置の作用を図2のフローチャート及び図3の線図により説明する。
重機類等が積載されていないセルフローダ車両に重機類等を積載する場合には、図2において、先ずステップS1で電子制御装置26によりソレノイドバルブ22が制御されて、エアサスペンション20、21のダイヤフラム内圧が除去され、ステップS2では、図示しない車載のハイトセンサにより車体が下限位置の高さ(エアサスペンション20、21のピストンとバンプストッパとが突き当たった状態)にまで降下しているかどうかがチェックされ、車体が下限位置の高さにまで降下していなければステップS1に戻るが、車体が下限位置の高さにまで降下していればステップS3へ移行する。
【0011】
ステップS3で車体前部のアウトリガーを伸長させるために図示しないレバーが操作されると、次のステップS4では上記レバー操作信号を受けた電子制御装置26によりソレノイドバルブ22が作動させられて、エアサスペンション20、21のダイヤフラム内圧が制御される。
【0012】
すなわち、図3に示されているように、後2軸に作用する荷重の合計Sが無積載時(空車時)の値のとき、後前軸エアサスペンション20のダイヤフラム内圧Aは通常の空車時における内圧Xとされると共に、後後軸エアサスペンション21のダイヤフラム内圧Bも通常の空車時における内圧Xとされ、後2軸荷重合計Sが空車時の値から定格積載時(積車時)の1/2の値(半積時)になるまで変化するに従ってダイヤフラム内圧Aは比例的に変化し、後2軸荷重合計Sが半積時の値であるときダイヤフラム内圧Aは通常の積車時における内圧Yとされる一方、後2軸荷重合計Sが半積時の値以下であればダイヤフラム内圧Bは内圧Xに保持されている。
【0013】
また、後2軸荷重合計Sが半積時の値以上であればダイヤフラム内圧Aは内圧Yに保持されている一方、後2軸荷重合計Sが半積時の値から積車時の値になるまで変化するに従ってダイヤフラム内圧Bは比例的に変化し、後2軸荷重合計Sが積車時の値であるときダイヤフラム内圧Bも通常の積車時における内圧Yとされている。
【0014】
ステップS5では、各圧力センサ27から電子制御装置26へ伝えられた圧力信号に基づき、ダイヤフラム内圧A及びダイヤフラム内圧Bが図3に示された各設定値に達しているかどうかが電子制御装置26によりチェックされ、いずれかの内圧が上記設定値に達していなければステップS4に戻るが、いずれの内圧もそれぞれ上記設定値に達していればステップS6へ移行する。
【0015】
ステップS6ではアウトリガーの伸長により図4のように車体が後下方へ傾斜して、重機類等の積載が可能となり、ステップS7で重機類等の積載が開始されると、次のステップS8では後2軸荷重合計Sの増大に伴い電子制御装置26によりソレノイドバルブ22が作動させられて、エアサスペンション20、21のダイヤフラム内圧A、Bがそれぞれ図3に示された設定値となるように制御される。
【0016】
ステップS9ではステップS5の場合と同様にダイヤフラム内圧A及びダイヤフラム内圧Bがそれぞれ上記設定値に達しているかどうかが電子制御装置26によりチェックされ、いずれかの内圧が上記設定値に達していなければステップS8に戻るが、いずれの内圧もそれぞれ上記設定値に達していればステップS10へ移行し、重機類等の積載が完了する。
【0017】
また、重機類等が積載されたセルフローダ車両からその重機類等を下ろす場合には、図2のフローチャートにおける「積載」を「荷下ろし」と置き換えることにより、図2と同等のプロセスを経て荷下ろし作業を完了させることができる。
【0018】
すなわち、アウトリガーの伸長により車体が後下方へ傾斜して重機類等の積み下ろしが実施されるとき、後前軸におけるエアサスペンション20のダイヤフラムが車体の傾斜により上方へ引き伸ばされても、エアサスペンション20のダイヤフラム内が上記設定エア圧に保持されていて、エアサスペンション20が装備された後前軸はダイヤフラム内圧Aに相応する荷重を負担することとなるので、後後軸に重機類等の荷重が集中的に作用することは容易に回避することができて、後後軸の過大負荷を抑制することにより車両の安全性を図ることができる。
【0019】
さらに、アウトリガーの伸長により車体が後下方へ傾斜して重機類等の積み下ろしが可能とされたとき、後前軸におけるエアサスペンション20のダイヤフラムが車体の傾斜により上方へ引き伸ばされても、エアサスペンション20のダイヤフラム内が上記設定エア圧に保持されていて、エアサスペンション20のダイヤフラム内が負圧となることはないため、上記ダイヤフラムが意図しない変形をすることは確実に防止されるので、車体の昇降に際し上記ダイヤフラムが噛み込まて損傷を受けることを未然に防止できるようになる。
【0020】
しかも、上記装置は、駆動力を確保するため大型車両等に装備されている軸重移動装置をそのまま利用することが可能であって、設備費を容易に低く抑えることができる実際的な利点がある。
【0021】
なお、上記実施形態例では、後前軸エアサスペンション20のダイヤフラム内圧A及び後後軸エアサスペンション21のダイヤフラム内圧Bをそれぞれ折れ線状に、かつ、相互に点対称的に変化させているが、車体の傾斜時に、後前軸エアサスペンション20のダイヤフラム内圧Aを正とし、かつ、ダイヤフラム内圧Aに相応した荷重を後前軸に適宜分担させる限度内で、ダイヤフラム内圧A、Bを適宜変化させるようにしても、上記実施形態例と同様な作用効果を奏することができるのはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】
本発明にかかる懸架装置においては、車体が後下方へ傾斜するとき、後2軸に対する荷重合計が設定値以下の場合には後前軸のエアサスペンションに負荷される内圧が制御されていて、後前軸が上記荷重を分担することにより後後軸に上記荷重が集中的に作用することは容易に回避することができるので、車両の安全性を図ることが可能となり、また、車体が後下方へ傾斜することによって後前軸のエアサスペンションが伸長させられても、そのエアサスペンションのダイヤフラム内が負圧となることは防止されていて、ダイヤフラムが内方へ湾曲することを確実に抑制することができるので、ダイヤフラムが損傷を受けることを防止できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における要部配置図。
【図2】上記実施形態例の作用フローチャート。
【図3】上記実施形態例の作用説明図。
【図4】セルフローダ車両の斜視図。
【図5】セルフローダ車両の要部縦断面図。
【符号の説明】
20、21 エアサスペンション
22 ソレノイドバルブ
23、24 通路
25 エアタンク
26 電子制御装置
27 圧力センサ
Claims (2)
- 後2軸の後前軸及び後後軸のそれぞれにエアサスペンションが装備されたセルフローダ車両において、車体の後下方への傾斜時に、上記後2軸に対する荷重合計が設定値以下の場合には上記後前軸のエアサスペンションに負荷される内圧を制御し、上記後2軸に対する荷重合計が設定値以上の場合には上記後後軸のエアサスペンションに負荷される内圧を制御するように構成された懸架装置。
- 請求項1において、上記後2軸に対する荷重合計が設定値以下の場合には上記後前軸のエアサスペンションに負荷される内圧を上昇させ、上記後2軸に対する荷重合計が設定値以上の場合には上記後後軸のエアサスペンションに負荷される内圧を上昇させるように構成された懸架装置。
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