JP3752771B2 - 冊子作成装置における用紙折り機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冊子作成装置における用紙折り機構に係り、特に所定枚数の用紙をまとめて綴じ、綴じた冊子を1対の紙折りローラーの間に付勢力を抗して該1対の紙折りローラーの間を拡げながら挿入し、かつ搬送して綴じ位置に沿った折りぐせを付ける冊子作成装置における用紙折り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタ等によって所望の印刷処理が施された用紙(図7(A)参照)100は、例えば製本装置等によって所定枚数毎に製本される。すなわち、例えば図7(B)に示されるように、所定枚数の用紙を中綴じして冊子102を作成するようになっている。なお、中綴じとは所定枚数の用紙100を長辺の中央部付近(図7(A)の鎖線参照)でまとめて中折りし、折り目に沿って綴じ金具104等で綴じる方法である。
【0003】
また、製本装置には中綴じされた冊子102を再度折り目に沿って折り、折りぐせを付けるための用紙折り機構106が備えられている。すなわち、図7(A)に示す鎖線に沿った折りぐせを付けるようになっている。
【0004】
従来の用紙折り機構106には、図8(A)に示されるように1対のローラー108A、108Bによって構成された紙折りローラー108が設けられている。ローラー108Bは軸120Bの位置が固定され、軸120Bを中心として図8(A)に示す矢印K方向に回転する(以下、ローラー108Bをドライブローラー108Bという)。すなわち、ドライブローラー108Bは予め定められた位置に固定されている。一方、ローラー108Aはドライブローラー108Bの回転に伴って軸120Aを中心として図8(A)に示す矢印J方向に回転する(以下、ローラー108Aをアイドラーローラー108Aという)。このアイドラーローラー108Aは軸直角方向に移動可能となっており、ドライブローラー108Bと接離方向に移動する。また、通常、紙折りローラー108はコイルバネ122によって、接触状態に保持されている。
【0005】
さらに、紙折りローラー108を構成するアイドラーローラー108Aとドライブローラー108Bの共通接線位置aにはナイフブレード124が配設されている。このナイフブレード124によって冊子102が紙折りローラー108の間に挿入されると、コイルバネ122の付勢力に抗してアイドラーローラー108Aがドライブローラー108Bから離れる方向(図8(A)に示すM方向)に移動する。これにより、冊子102はコイルバネ122の付勢力によって紙折りローラー108に挟持される。このように、冊子102が紙折りローラー108に挟持搬送されることによって綴じ金具104の位置に沿った折りぐせを付けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ナイフブレード124によって押し出された冊子102が紙折りローラー108に接触すると、前述したようにアイドラーローラー108Aはドライブローラー108Bから離れる方向(図8(A)に示す矢印M方向)に移動する。このため、図8(B)に示されるように紙折りローラー108の隙間の中央位置bは紙折りローラー108の接触時における共通接線位置aからずれる。
【0007】
ここで、冊子102は紙折りローラー108の隙間の中央位置で折りぐせが付けられるようになっている。しかし、紙折りローラー108の隙間の中央位置bが紙折りローラー108の接触時における共通接線位置aからずれることによって、冊子102の綴じ位置(綴じ金具104の位置)と紙折りローラー108における冊子102の折り位置(紙折りローラー108の中央位置b)にずれが生じる。従って、冊子102の綴じ金具104の位置に沿った折りぐせを付けることができない。
【0008】
このように冊子102の綴じ金具104の位置と用紙折り機構106における折り位置がずれることは、冊子102の厚みが増す程、顕著になる。なお、製本装置等の冊子作成装置における冊子102の仕上げを美しくするためには、綴じ金具104の位置と折り位置がずれることは大きな問題である。
【0009】
本発明は上記事実を考慮して、紙折りローラーにおける冊子の折り位置と冊子の綴じ位置を精度良く一致させて冊子の綴じ位置に沿った折りぐせを正確に付けることができる冊子作成装置における用紙折り機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、所定枚数の用紙をまとめて綴じ、綴じた冊子を1対の紙折りローラーの間に付勢力を抗して該1対の紙折りローラーの間を拡げながら挿入し、かつ搬送して綴じ位置に沿った折りぐせを付ける冊子作成装置における用紙折り機構であって、前記紙折りローラーを互いに相反する方向に回転させる駆動手段と、一方の紙折りローラーの移動に追従して他方の紙折りローラーを相反する方向に移動させる移動手段、を有している。
【0011】
所定のプリント処理等が施された用紙は、所定枚数毎にまとめて綴じることによって冊子が作成される。例えば、用紙を長辺の中央部付近でまとめて中折りし、折り目に沿って綴じ金具(例えば、ホチキス)等を用いて綴じる(中綴じ)。また、綴じた冊子は再度綴じ位置に沿った折りぐせを付ける。
請求項1に記載の発明によれば、紙折りローラーを互いに相反する方向に回転させる駆動手段が設けられている。よって、冊子を1対のローラーによって構成された紙折りローラーの間を搬送させることによって折りぐせを付けることができる。このとき、紙折りローラーはそれぞれのローラーが接触するように付勢されている。従って、この付勢力に抗して1対の紙折りローラーの間を拡げながら冊子を挿入し、搬送して折りぐせを付ける。
また、1対の紙折りローラーは駆動手段による駆動力によって互いに相反する方向に回転するので、冊子を紙折りローラーとの間に噛み込ませた後は、紙折りローラーが冊子を送り込むため、単に冊子の押圧力で紙折りローラーを押し広げながら紙折りローラーとの間に冊子を送り込む場合に比べて、冊子の押圧力を低減することができる。その結果、冊子の変形や破損といった冊子に与えるダメージを軽減することができる。そして、これらの効果は、冊子の枚数が多くなり厚みが増すほど、強い押圧力が必要となるので、より有効である。
さらに、冊子作成装置における用紙折り機構には、紙折りローラーを移動させる移動手段が設けられている。この移動手段は、1対の紙折りローラーにおいて、一方の紙折りローラーの移動に追従して他方の紙折りローラーが相反する方向に移動させる。すなわち、1対の紙折りローラーは常に対称移動する。これにより、紙折りローラーが離反したときに生じる隙間の中央位置が常にこの紙折りローラーの接触時における共通接線位置と一致する。従って、紙折りローラーにおける冊子の折り位置と冊子の綴じ位置とを精度良く一致させ、冊子の綴じ位置に沿った折りぐせを正確に付けることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記移動手段は、一端部に前記紙折りローラーがそれぞれ支持され、他端部を回動軸心として回動する1対のスイングアームと、前記回動軸心間に設けられ、前記一方のスイングアームの回動に応じて他方のスイングアームを相反する方向に同一角度回動させる連結手段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、1対の紙折りローラーを移動させる移動手段は、1対のスイングアームと連結手段によって構成されている。スイングアームは、一端部に紙折りローラーがそれぞれ支持され、他端部を回動軸心として回動する。このスイングアームは、連結手段によって連結されている。連結手段はスイングアームの回動軸心間に設けられている。例えば、連結手段としては歯車等が用いられる。このように1対のスイングアームを連結することにより、一方のスイングアームの回動に応じて他方のスイングアームが相反する方向に同一角度回動する。すなわち、1対のスイングアームは対称移動する。
【0014】
従って、スイングアームが対称移動することにより、紙折りローラーが離反したときに生じる隙間の中央位置と紙折りローラーの接触時における共通接線位置とを常に一致させることができる。すなわち、紙折りローラーにおける冊子の折り位置と冊子の綴じ位置を精度良く一致させることができるので、冊子の綴じ位置に沿った折りぐせを付けることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記連結手段は、前記スイングアームのそれぞれの回動軸心に同軸に取り付けられた1対の歯車であることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、1対のスイングアームを連結する連結手段としては、1対の歯車が設けられている。この歯車は、それぞれのスイングアームにおける回動軸心に同軸に取り付けられる。このように連結手段として歯車を用いることにより常に歯車が噛み合っているため、1対のスイングアームの相対位置がずれることがない。従って、紙折りローラーが離反したときに生じる隙間の中央位置と紙折りローラーの接触時における共通接線位置とを常に一致させることができる。すなわち、紙折りローラーにおける冊子の折り位置と冊子の綴じ位置を精度良く一致させ、冊子の綴じ位置に沿った折りぐせを付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示されるように、本実施の形態に係る冊子作成装置10はプリンタ12に接続されている。
【0018】
プリンタ12では、用紙14に所定のプリント処理が施される。プリンタ12によって所定のプリント処理が施された用紙14は、プリンタ12から排出されて所定枚数毎に冊子作成装置10に搬送される。
【0019】
冊子作成装置10は、用紙綴じ部10A、用紙折り部10B及び冊子仕上げ部10Cによって構成されている。
【0020】
用紙綴じ部10Aでは、プリンタ12によって所定のプリント処理が施された所定枚数(複数枚)の用紙14を綴じ金具24(図2参照)で綴じる。なお、本実施の形態における用紙綴じ部10Aでは、所定枚数の用紙14を中綴じするようになっている。すなわち、用紙14を長辺の中央部近傍でまとめて中折りし、折り目に沿って綴じ金具24で綴じるようになっている。なお、本実施の形態では折り目に沿った2箇所を綴じ金具24によって綴じる。
【0021】
用紙綴じ部10Aで綴じ金具24によって綴じられた用紙14、すなわち冊子22(図2参照)の搬送方向(図1の矢印A方向)下流側には、用紙折り部10Bが配設されている。用紙折り部10Bでは、用紙綴じ部10Aにおいて予め中綴じされた冊子22の綴じ金具24の位置に沿った折りぐせを付けるようになっている。
【0022】
ここで、用紙折り部10Bの詳細な構成を図2乃至図5に従って説明する。
図2に示されるように、用紙折り部10Bには冊子22の搬送経路としての搬送路16が設けられている。この搬送路16の一方は、用紙綴じ部10Aと連通している。すなわち、用紙綴じ部10Aにおいて中綴じされた冊子22が搬送路16に沿って搬送されるようになっている。但し、冊子22は中央頁を見開いた状態で搬送され、かつ冊子22を仕上げたときに内側となる頁部分が後述するナイフブレード20と対向するように搬送される。また、搬送路16の他方近傍にはストッパー18が配設されている。このストッパー18は、ストッパー取付台18Aに取り付けられ、冊子22のサイズに対応する位置に移動可能に取り付けられている。すなわち、搬送路16に沿って搬送された冊子22における綴じ金具24の位置が後述するナイフブレード20の先端部と対向するようにストッパー18の位置を調整することができるようになっている。
【0023】
また、用紙折り部10Bには搬送路16に沿って搬送された冊子22を図2に示す矢印B方向(搬送路16における冊子22の搬送方向に対して垂直方向)に押し出すためのナイフブレード20が配設されている。ナイフブレード20による冊子22の押し出し時に、ナイフブレード20の先端部は冊子22の綴じ金具24を押圧する。なお、ナイフブレード20はモータ20A等の駆動手段によって駆動するようになっている。
【0024】
ナイフブレード20が配設された位置に対応する搬送路16の一部には、切欠部26が形成されている。これは、前述したようにナイフブレード20によって冊子22を搬送路16から矢印B方向に押し出すためである。また、切欠部26のナイフブレード20側には、冊子22の搬送を案内するためのガイド板28が設けられている。通常、このガイド板28は実線で示す位置に設定されているが、ナイフブレード20が作動すると共に点線で示される位置に移動するようになっている。
【0025】
さらに、ナイフブレード20によって押し出される冊子22の搬送方向(図2に示す矢印B方向)下流側には、搬送ローラー30が配設されている。この搬送ローラー30は、1対のゴムローラー30A、30Bによって構成されている。搬送ローラー30は、ナイフブレード20によって押し出された冊子22を1対のゴムローラー30A、30Bの間に挟み込みながら後述する紙折りローラー32の配設方向に搬送するようになっている。
【0026】
搬送ローラー30が配設された位置よりも冊子22の搬送方向下流側には、1対のローラー32A、32Bから構成された紙折りローラー32が配設されている。この1対のローラー32A、32Bの間を冊子22が通過するようになっている。これによって、冊子22を形成する用紙14に折りぐせを付けることができる。
【0027】
続いて、用紙折り部10Bにおける紙折りローラー32近傍の詳細な構成(用紙折り機構)を説明する。なお、紙折りローラー32は前述したようにローラー32A、32Bによって構成されている。これらのローラー32A、32B近傍の詳細な構成についてはそれぞれ略同様であるので、本実施の形態においてはローラー32Aを中心に説明し、ローラー32Bの近傍に関する詳細な説明は省略する。
【0028】
図3及び図4に示されるように、紙折りローラー32のローラー32Aは軸34Aによって軸支されている。この軸34Aは、スイングアーム44Aに形成された丸孔35Aを貫通している。軸34Aの先端部には伝達ギア38Aが取り付けられ、ローラー32Aと共に回転するようになっている。なお、軸34Aとスイングアーム44Aの接触位置には、ベアリング36が設けられている。また、伝達ギア38Aと隣接して伝達ギア40Aが配設されている。この伝達ギア40Aは、一端がスイングアーム44Aに固定された軸42Aに取り付けられている。さらに、伝達ギア40Aと隣接する位置には伝達ギア46Aが配設されている。この伝達ギア46Aは、一端がフレーム56(図4(A)参照)に固定された軸48Aに取り付けられている。軸48Aには、動力チェーン50が巻き掛けられたローラー52が設けられている。すなわち、図示しないモーターによってローラー52が回転すると同時に、伝達ギア46Aは軸48Aを中心として回転するようになっている。
【0029】
伝達ギア38A、40A、46Aは、図5(A)に示されるように所謂歯車であり、隣接した位置に配設された伝達ギアと噛み合うようになっている。従って、動力チェーン50が図3に示す矢印C方向に駆動してローラー52が回転することによって発生する駆動力は、伝達ギア46A、40A、38Aを介してローラー32Aに伝達される。これにより、ローラー32Aが図3に示される矢印D方向に回転する。
【0030】
なお、伝達ギア46Aは軸48Bに取り付けられた伝達ギア46Bと噛み合うように配設されている。このため、駆動力は伝達ギア46A、46B、40B、38Bを介してローラー32Bに伝達される。すなわち、ローラー32Bは図3に示される矢印E方向に回転する。
【0031】
ここで、図5(B)を参照してスイングアーム44A、44Bの作動機構について説明する。
【0032】
ローラー52及び伝達ギア46Aが取り付けられた軸48Aには、噛み合いギア58Aが備えられている。この噛み合いギア58Aは、スイングアーム44Aに固定されている。また、このスイングアーム44Aは軸48Aを回動軸心として回動するようになっている。一方、伝達ギア46Bが取り付けられた軸48Bには、噛み合いギア58Bが備えられている。この噛み合いギア58Bも噛み合いギア58Aと同様に、スイングアーム44Bに固定されている。また、スイングアーム44Aは軸48Aを回動軸心として回動するようになっている。さらに、噛み合いギア58Aと噛み合いギア58Bは、例えば歯車によって構成され、互いに噛み合うように配設されている。これにより、スイングアーム44A又はスイングアーム44Bの一方が回動すると、これに応じて他方のスイングアーム44B又はスイングアーム44Aが同一角度回動するようになっている。すなわち、スイングアーム44Aとスイングアーム44Bは対称移動する。従って、紙折りローラー32の中心位置a(図6参照)が紙折りローラー32の接触時における共通接線位置と一致する。
【0033】
なお、スイングアーム44A、44Bに形成された丸孔35A、35Bに紙折りローラー32の回転軸である軸34A、34Bが貫通されている。すなわち、スイングアーム44A、44Bによって紙折りローラー32が支持されている。従って、スイングアーム44A、44Bが回動すると、紙折りローラー32は円弧状に移動するようになっている。
【0034】
さらに、スイングアーム44A、44Bの端部に設けられた突起部53A、53Bにはコイルバネ54が掛止されている。従って、スイングアーム44A、44Bは常に接触する方向に付勢されている。このため、紙折りローラー32の間に冊子22が挿入されることによって紙折りローラー32は冊子22をコイルバネ54による付勢力で挟持することができる。
【0035】
このようにしてスイングアーム44A、44Bが対称移動することにより、紙折りローラー32の中心位置aが紙折りローラー32の接触時における共通接線位置と一致するので、紙折りローラー32による折り位置と冊子22の綴じ金具24の位置を精度良く一致させることができる。これによって、冊子22の綴じ金具24の位置に沿った折りぐせを正確に付けることができる。
【0036】
こうして用紙折り部10Bによって綴じ金具24の位置に沿って折りぐせが付けられた冊子22は、図1に示される冊子仕上げ部10Cに搬送される。この冊子仕上げ部10Cに搬送される冊子22は、用紙14の端面が不揃いとなっていることがある。これは、用紙綴じ部10Aによって所定枚数の用紙14を綴じ金具24で中綴じしたときに、用紙14がずれたこと等の原因による。この用紙14の端面のずれを解消するため、冊子仕上げ部10Cにおいて冊子22を予め定められた大きさに裁断して端面を揃える。
【0037】
このようにして仕上げられた冊子22は、冊子作成装置10から排出されるようになっている。
【0038】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
ここでは、冊子作成装置10における用紙折り部10Bの作動状態について説明する。
【0039】
プリンタ12によって所定のプリント処理が施され、用紙綴じ部10Aによって所定枚数毎に中綴じされて作成された冊子22は、搬送路16に沿って用紙折り部10Bに搬送される。
【0040】
用紙折り部10Bでは、図示しないセンサによって冊子22の端部がストッパー18に接触したことを検知すると、ガイド板28が点線で示す位置に移動すると共に、ナイフブレード20が所定方向に駆動する。ナイフブレード20は、この先端部で冊子22の綴じ金具24位置を押圧し、冊子22を搬送路16から押し出す。搬送路16から押し出された冊子22は、搬送ローラー30によって紙折りローラー32が配設された方向に搬送される。
【0041】
冊子22が搬送されると、この冊子22は紙折りローラー32を押圧する。この押圧力によって、紙折りローラー32は互いに離反する方向に移動される。これと同時に、紙折りローラー32を支持するスイングアーム44A、44Bも互いに離反する方向に移動される。このとき、スイングアーム44A、44Bは噛み合いギア58A、58Bによって連結されているため、図6(B)に示されるように対称移動する(W1=W2)。すなわち、紙折りローラー32の中心位置aは常時一定の位置(紙折りローラー32の接触時における共通接線位置)に維持される。従って、紙折りローラー32の中心位置aに冊子22の綴じ金具24の位置が対応するので、冊子22の綴じ金具24の位置に沿った折りぐせを正確に付けることができる。
【0042】
以上のように、本実施の形態に係る冊子作成装置10における用紙折り部10Bでは、スイングアーム44A、44Bの一方が回動すると、この回動に追従して他方のスイングアーム44B、44Aが同一角度回動するので、紙折りローラー32の中心位置aは常時一定の位置に維持される。すなわち、紙折りローラー32の中心位置aは、紙折りローラー32の接触時における共通接線位置と一致する。これによって、冊子22の綴じ金具24の位置と紙折りローラー32による折り位置を精度良く一致させ、冊子22の綴じ金具24の位置に沿った折りぐせを正確に付けることができる。
【0043】
なお、本実施の形態においては冊子22を形成するにあたり、2箇所を綴じ金具24によって止めて中綴じする場合を説明したが、綴じ金具24によって止める箇所は2箇所に限定されるものではない。また、冊子22を綴じる部材としては綴じ金具24に限定されない。
【0044】
また、本実施の形態における紙折りローラー32は円弧状に移動する構成であるが、紙折りローラー32の移動方向は円弧状に限るものではない。例えば、紙折りローラーが互いに軸直角方向に直線的に移動する構成としてもよい。この場合には、スイングアームに長孔を形成すると共に、紙折りローラーの回転軸を長孔に貫通させる。さらに、紙折りローラーの直線移動を回転移動に変換させることができる構成とする。このとき、スイングアームに形成される長孔は紙折りローラーの回転軸が遊嵌される大きさにすることが好ましい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、一方の紙折りローラーの移動に追従して他方の紙折りローラーを相反する方向に移動させることにより、紙折りローラーによる折り位置と冊子の綴じ金具の位置を精度良く一致させ、かつ冊子の綴じ金具の位置に沿った折りぐせを正確に付けることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る冊子作成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る冊子作成装置の用紙折り部の構成を示す概略構成図である。
【図3】冊子作成装置の用紙折り機構の詳細を示す斜視図である。
【図4】冊子作成装置の用紙折り機構の要部構成を示す上面図である。
【図5】(A)は伝達ギアを示す概略構成図であり、(B)はスイングアームの噛み合いギア部分を示す概略図である。
【図6】スイングアームの動作状態を示す概略図である。(A)は動作前のスイングアームを示しており、(B)は動作時のスイングアームを示している。
【図7】(A)は所定のプリント処理が施された用紙を示す正面図であり、(B)は所定枚数の用紙を中綴じした冊子を示す概略図である。
【図8】従来の冊子作成装置における用紙折り部の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
10 冊子作成装置
10A 用紙綴じ部
10B 用紙折り部
10C 冊子仕上げ部
14 用紙
22 冊子
24 綴じ金具
32 紙折りローラー
44 スイングアーム(移動手段)
56 圧力バネ
58 噛み合いギア(移動手段、連結手段)

Claims (3)

  1. 所定枚数の用紙をまとめて綴じ、綴じた冊子を1対の紙折りローラーの間に付勢力を抗して該1対の紙折りローラーの間を拡げながら挿入し、かつ搬送して綴じ位置に沿った折りぐせを付ける冊子作成装置における用紙折り機構であって、
    前記紙折りローラーを互いに相反する方向に回転させる駆動手段と、
    一方の紙折りローラーの移動に追従して他方の紙折りローラーを相反する方向に移動させる移動手段、
    を有する冊子作成装置における用紙折り機構。
  2. 前記移動手段は、
    一端部に前記紙折りローラーがそれぞれ支持され、他端部を回動軸心として回動する1対のスイングアームと、
    前記回動軸心間に設けられ、前記一方のスイングアームの回動に応じて他方のスイングアームを相反する方向に同一角度回動させる連結手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の冊子作成装置における用紙折り機構。
  3. 前記連結手段は、前記スイングアームのそれぞれの回動軸心に同軸に取り付けられた1対の歯車であることを特徴とする請求項2記載の冊子作成装置における用紙折り機構。
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