JP3749526B2 - 壁に取り付け可能な折り畳み台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁に取り付けることのできる折り畳み台に関し、特に、建物の窓近傍の壁に取り付けて窓枠に台を設けることができる折り畳み台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の窓は、窓枠の下部にわずかな張出し部がある。図1は、建物の窓枠1を部屋の中から見た斜視図である。窓枠1は、部屋の内壁2に固定されており、窓枠1の下部には、わずかに部屋の内側へ突き出た張出し部3がある。
ところで、部屋の中で猫を飼っている人々がいる。猫は開け放たれた窓を通して外へ出たり部屋の中へ戻って来たりするのみならず、窓辺に腰掛けて外を眺めたり、転寝したりするのが好きである。しかしながら、最近は、室内が冷暖房などエアーコンディショニングされているときが多いため、窓を開け放しのままにしておくことはあまりなく、また、防犯上の理由から窓を閉めておくことが多い。このようなときでも、猫は、窓辺に腰掛けて外を眺めようとするが、窓枠1に設けられたわずかな張出し部3の上に腰掛けるのは困難である。
それでも、何とか外を眺めようと窓枠にしがみついている猫を見て、飼い主は、出窓を設けたいと考えるが、窓枠1を出窓に取り換えるのは、費用がかかるし工事も大変であるという問題がある。
【0003】
このような問題を解決するために、本願の発明者は、出窓の代わりに、窓枠の近くの壁に台を設けることを考え出した。
【0004】
従来、壁に取り付けられた台としては、浴室の洗い場の壁に取り付けられて洗面器を載せるための洗面器台がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、壁に取り付けられる基部と、基部に対して回動自在となるようにヒンジより基部に取り付けられた台部とからなり、回転式支持部材により台部を支える構造を開示している。しかしながら、特許文献1のヒンジと回転式支持部材とを使用した構造では、基部の水平面部を広く取る必要があるために、折り畳んだときにも、壁から水平面部がかなり長く突き出してしまう。また、窓枠に取り付けた場合には、窓枠下部の張出し部と台部10の面が一致せずに段差ができて見栄えが悪いという問題もある。
【0005】
また、上方から吊り下げる方式の台として、壁面に取り付けられた折り畳み収納可能な作業台がある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2は、壁面にヒンジを介して回動可能に取り付けられた板と、板を上方から支持する支持腕とからなる作業台を開示している。しかしながら、板を上方から支持する支持腕を使用した構造の台を窓枠に取り付けた場合には、折り畳んだときに、窓が板により遮られてしまい、非常に使い勝手が悪いという問題がある。
【0006】
さらにまた、従来、車両用の窓の付近に取り付けられる台が知られている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)。しかしながら、これらの台は、建物の窓枠の下部に設けられている張出し部に対して、きちんと取り付けることができるものではない。また、台部が上方へ向けて折り畳まれるため、窓のすぐ下に配置した場合には、折り畳んだときに窓を遮ってしまうという問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−198040号公報(第2頁、図1〜5)
【特許文献2】
特開平8−310754号公報(第3頁、図1)
【特許文献3】
実公平1−93142号公報(図1)
【特許文献4】
実公平1−74934号公報(図8)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、壁に取り付けることのできる折り畳み台を提供することを目的とする。特に、本発明は、猫が腰掛けて窓の外を眺められるように、窓の内側の壁に簡単に取り付けることのできる折り畳み台を提供することを目的とする。
また、本発明は、窓の内側に取り付けられたときに見栄えが良くなるように、窓枠の下部の張出し部の高さとほぼ一致する台部を有する折り畳み台を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、壁に取り付けたときに、台部を下方に折り畳むことができる折り畳み台を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、折り畳み台が不用意に折り畳まれることを防止する係止部材を設けた折り畳み台を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、係止部材を片手で解除して容易に折り畳むことのできる折り畳み台を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する為に本発明では次のような折り畳み台とした。
すなわち、壁に取り付け可能な折り畳み台(10;110)であって、
壁に取り付けられる第一板部材(11;111)と、
物を載せることができる第二板部材(12;112)と、
前記第一板部材と前記第二板部材とを折り畳み可能に結合すると共に、前記第二板部材を下から支えるためのヒンジ金具(20;120)と、
前記ヒンジ金具が不用意に折り畳まれてしまうことを防止するための係止部材(51;128)とを備えている折り畳み台とした。
【0010】
また、前記係止部材(51)の係止を解除するためのロック解除機構(71)を備えているとよい。
【0011】
また、前記第一板部材を壁に取り付けて前記第二板部材を開いたときの前記第二板部材の壁からの水平距離を調整するための水平方向調整機構(21a,32;152)を備えているとよい。
【0012】
また、本発明の壁に取り付け可能な折り畳み台(10;110)は、
壁に取り付けられる第一板部材(11;111)と、
物を載せることができる第二板部材(12;112)と、
前記第一板部材と前記第二板部材とを折り畳み可能に結合すると共に、前記第二板部材を下から支えるためのヒンジ金具(20;120)と、
前記第一板部材を壁に取り付けて前記第二板部材を開いたときの前記第二板部材の高さを調整する鉛直方向調整機構(11a,31;151)と、
前記第一板部材を壁に取り付けて前記第二板部材を開いたときの前記第二板部材の壁からの水平距離を調整するための水平方向調整機構(21a,32;152)とを備え、
前記ヒンジ金具(120)は、一端部から支点(143)を越えて突き出している延長部(123a)が設けられている連接部材(123)を有する折り畳み台とした。
【0013】
前記折り畳み台は、前記第一板部材が建物の窓枠(1)の下の壁(2)に取り付けられたときに、前記鉛直方向調整機構により、前記第二板部材が開いたときの前記第二板部材の上面(112a)と窓枠の下部の張出し部(3)の上面(3a)とがほぼ同じ高さになるように、前記第二板部材の高さを調整することができ、前記水平方向調整機構により、前記第二板部材が開いたときの前記第二板部材の壁側端面(112b)と張出し部の端面(3b)との隙間を小さくするように、前記第二板部材の壁からの水平距離を調整することができるとよい。
【0014】
前記ヒンジ金具(120)は、第一連接部材(121)と、第二連接部材(122)と、第三連接部材(123)と、第四連接部材(124)とを有しており、
前記第四連接部材(124)は、第一板部材(111)に取り付けられており、
前記第一連接部材(121)は、前記第二板部材(112)に取り付けられており、且つ前記第四連接部材の端部に設けられた第一支点(141)に回動自在に取り付けられており、
前記第二連接部材(122)は、前記第一連接部材の前記第一支点とは反対側の端部に設けられた第二支点(142)に回動自在に取り付けられており、
前記第三連接部材(123)は、前記第二連接部材の前記第二支点とは反対側の端部に設けられた第三支点(143)に一端部が回動自在に取り付けられており、他端部が前記第四連接部材の前記第一支点とは反対側の端部に設けられた第四支点(144)に回動自在に取り付けられており、
前記延長部(123a)は、前記第三連接部材(123)の一端部から前記第三支点(143)を越えて突き出しているとよい。
【0015】
前記鉛直方向調整機構(151)は、前記第四連接部材(124)に設けられた第一長穴(124a)と、前記第一長穴を通して前記第四連接部材を前記第一板部材に締結する第一ネジ部材(131)とを含んでいるとよく、
前記水平方向調整機構(152)は、前記第一連接部材(121)に設けられた第二長穴(121a)と、前記第二長穴を通して前記第一連接部材を前記第二板部材に締結する第二ネジ部材(132)とを含んでいるとよい。
【0016】
前記延長部(123a)を前記第二連接部材(122)に対して締結するための係止部材(128)をさらに含んでいるとよい。
【0017】
前記折り畳み台(10;110)は、建物の窓枠(1)の近傍に取り付けられて窓の内側に台を形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明による折り畳み台10を窓枠1の近傍の部屋の内壁2に取り付けたときの斜視図である。猫100が折り畳み台10の上に腰掛けて窓枠1の外を眺めている様子を示している。図3は、折り畳み台10を部屋の内壁2に取り付けて開いた状態を示す側面図である。図4は、内壁2に取り付けられた折り畳み台10が折り畳まれた状態を示す側面図である。折り畳み台10は、内壁2に取り付けられる第一板部材すなわち取付プレート11と、開いたときにほぼ水平に配置される第二板部材すなわち天板12と、取付プレート11と天板12とを折り畳み可能に結合するヒンジ金具20とが備えられている。
【0019】
ヒンジ金具20は、第一連接部材21と、第二連接部材22と、第三連接部材23とを備えている。取付プレート11は、取付プレート11に設けられた長穴11aを通る第一ネジ部材としてのボルト31により内壁2に取り付けられる。取付プレート11の一端部には折り曲げ部11bが設けられている。折り曲げ部11bには、第一支点としての第一ヒンジ41により第一連接部材21が回動自在に取り付けられている。第一連接部材21は、第一連接部材21に設けられた長穴21aを通る第二ネジ部材としての調節ネジ32により天板12に固定されている。第一連接部材21の第一ヒンジ41とは反対側の端部に設けられた第二支点としての第二ヒンジ42により、第二連接部材22が第一連接部材21に対して回動自在に取り付けられている。第二連接部材22の第二ヒンジ42とは反対側の端部に設けられた第三支点としての第三ヒンジ43により、第三連接部材23が第二連接部材22に対して回動自在に取り付けられている。第三連接部材23の第三ヒンジ43とは反対側の端部に設けられた第四支点としての第四ヒンジ44により、第三連接部材23が取付プレート11に対して回動自在に取り付けられている。第四ヒンジ44は、取付プレート11の第一ヒンジ41とは反対側の端部に設けられている。
【0020】
取付プレート11には、係止部材としてのロックアーム51が枢支部材61により遥動自在に取り付けられている。ロックアーム51の一端部に設けられた穴に枢支部材61の軸61aが嵌め込まれている。ロックアーム51は、長手方向に長穴51aが設けられている。長穴51aの他端部には、係止穴51bが設けられている。ロックアーム51はヒンジピン43aにより第三ヒンジ43に対して摺動可能に取り付けられている。折り畳み台10を図4に示すような折り畳んだ状態から図3に示すような開いた状態にするときに、ヒンジピン43aはロックアーム51の長穴51aに沿って摺動する。そして、図3に示すように、天板12がほぼ水平状態に開くと、ヒンジピン43aが係止穴51bに入り込む。これによって、ヒンジ金具20が不用意に折り畳まれて、天板12の上の物が落ちたり、天板12と内壁2との間で指を挟んだりということを防止することができる。
【0021】
取付プレート11は、ボルト31により部屋の内壁2に固定されていが、ボルト31は、ドライバーにより締め付けるタイプのネジ、例えば、タップネジ、木ネジ、ビスなどでもよく、ネジの頭が飛び出さないように皿ネジにしてもよい。内壁2がコンクリートである場合には、アンカーボルトにより取り付ける。取付プレート11の内壁2への固定は、ネジ部材に限らず接着剤などを用いてもよい。
【0022】
図5は、内壁2に取り付けられた折り畳み台10を下方から見た図である。取付プレート11は、両端部に長穴11aが設けられている。長穴11aは、矢印Xで示す方向、すなわち、図3においてもっともよくわかるように、折り畳み台10が内壁2に取り付けられたときに鉛直になる方向に長くなっている。ボルト31は、長穴11aを通して内壁2に締め付けられて、取付プレート11を内壁2に取り付けている。取付プレート11は、ボルト31を締め付ける前に、長穴11aに沿って矢印Xで示す方向に移動することができ、それによって、折り畳み台10の鉛直方向の高さを調整することができる。長穴11aとボルト31は、天板12の高さを調整する鉛直方向調整機構を構成している。
また、第一連接部材21にも、長穴21aが設けられている。長穴21aは、矢印Yで示す方向、すなわち、図3においてもっともよくわかるように、折り畳み台10が内壁2に取り付けられたときに水平になる方向に長くなっている。調節ネジ32は、長穴21aを通して天板12に締め付けられている。調節ネジ32は、手で回すことができるネジである。天板12は、調節ネジ32を締め付ける前に、長穴21aに沿って矢印Yで示す方向に移動することができ、それによって、天板12と窓枠の張出し部3との間の隙間を調整することができる。調節ネジ32と長穴21aは、天板12の内壁2からの水平距離を調整するための水平方向調整機構を構成している。
なお、調節ネジ32は、ドライバーにより締め付けるタイプのネジ、例えば、タップネジ、木ネジ、ビスなどでもよく、ネジの頭が飛び出さないように皿ネジにしてもよい。
【0023】
折り畳み台10を折り畳むときは、ロックアーム51の先端部51cを矢印Aで示す方向に手指で持ち上げてヒンジピン43aを係止穴51bから外す。そして、第三ヒンジ43を矢印Bで示す方向に押し上げると、ヒンジピン43aがロックアーム51の長穴51aに沿って摺動し、折り畳み台10が図4に示すように折り畳まれた状態になる。
【0024】
(ロック解除機構)
図6及び図7は、ロック解除機構としてのロック解除アーム71を設けた実施例を示す図である。ロック解除アーム71の両端部はネジ溝がきられていて、それぞれロックアーム51にナット72により回動可能に取り付けられている。ロック解除アーム71のヒンジ金具20に対応する部分71aは、コの字型に折り曲げられている。
折り畳み台10を折り畳むときは、まず、一方の手で天板12を持ち、他方の手でロック解除アーム71の中央部分71bを持つ。中央部分71bを図7の矢印Aで示す方向に持ち上げることにより、ヒンジピン43aを係止穴51bから外す。次に、中央部分71bを手で回転させることにより、コの字型に折り曲げられた部分71aを矢印Cで示す方向に回転させると、コの字型に折り曲げられた部分71aが第三ヒンジ43を矢印Bで示す方向に押し上げる。これによって、ヒンジピン43aがロックアーム51の長穴51aに沿って摺動し、折り畳み台10が図4に示すように折り畳まれた状態になる。
ロック解除アーム71を設けることにより、一方の手で天板12を持ち、他方の手でロック解除アーム71を操作して、左右両方のヒンジ金具20を片手で同時に折り畳むことができる。
【0025】
(別の実施例)
前記実施例においては、左右二つのヒンジ金具20が一枚の取付プレート11に取り付けられていたが、次に示す別の実施例においては、左右二つのヒンジ金具20がそれぞれ第四連接部材を有している。そして、取り付けやすくするために二つの第四連接部材を取付板部材に位置調節可能に取り付けたものである。
図8は、本発明の別の実施例の折り畳み台110を部屋の内壁2に取り付けたときの側面図である。折り畳み台110は、内壁2に取り付けられる第一板部材すなわち取付板部材111と、ほぼ水平に配置される第二板部材すなわち天板112と、取付板部材111と天板112とを折り畳み可能に結合するヒンジ金具120とが備えられている。
【0026】
図9は、折り畳み台110が内壁2に取り付けられる前の折り畳まれた状態を示す側面図である。ヒンジ金具120は、第一連接部材121と、第二連接部材122と、第三連接部材123、第四連接部材124とを備えている。第四連接部材124は、第四連接部材124の長手方向に長く形成された長穴124aを通るボルト131により取付板部材111に固定されている(図15参照)。第四連接部材124の一端部には折り曲げ部124bが設けられており、端部に第一支点としての第一ヒンジ141により第一連接部材121が回動自在に取り付けられている。第一連接部材121は、第一連接部材121の長手方向に長く形成された長穴121aを通るボルト132により天板112に固定されている(図17参照)。第一連接部材121の第一ヒンジ141とは反対側の端部に設けられた第二支点としての第二ヒンジ142により、第二連接部材122が第一連接部材121に対して回動自在に取り付けられている。第二連接部材122の第二ヒンジ142とは反対側の端部に設けられた第三支点としての第三ヒンジ143により、第三連接部材123が第二連接部材122に対して回動自在に取り付けられている。第三連接部材123の第三ヒンジ143とは反対側の端部に設けられた第四支点としての第四ヒンジ144により、第三連接部材123が第四連接部材124に対して回動自在に取り付けられている。第四ヒンジ144は、第四連接部材124の第一ヒンジ141とは反対側の端部に設けられている。
【0027】
第三連接部材123は、第三ヒンジ143と接続されている端部から第三ヒンジ143を越えて突出している延長部123aが設けられている。
【0028】
図10は、取付板部材111と天板112とを開いている途中を示す側面図である。図11は、天板112をほぼ水平に開いた状態を示す側面図である。図11において、取付板部材111は、ネジ部材としてのボルト114により部屋の内壁2に固定されている。ボルト114は、木ネジなどでもよく、ネジの頭が飛び出さないように皿ネジにしてもよい。なお、取付板部材111の内壁への固定は、ネジ部材に限らず接着剤などを用いてもよい。
【0029】
図11において、第三連接部材123の延長部123aが第二連接部材122と接触している。第三ヒンジ143は、第二ヒンジ142と第四ヒンジ144とを結ぶ直線Dに対して左下側にずれている。したがって、天板112に物を載せた場合に、その荷重により第二連接部材122は、第三ヒンジ143を中心として矢印Eで示す方向に回転しようとする。しかし、第三連接部材123の延長部123aが第二連接部材122と接触しているため、第二連接部材122の回転が延長部123aにより阻止され、天板112は、ヒンジ金具120によりほぼ水平状態を維持される。
【0030】
一方、第三ヒンジ143を矢印Bで示す方向に押すと、容易に天板112を折り畳むことができる。なお、不用意に第三ヒンジ143を押してしまい、天板112が折りたたまれることを防止するために、係止部材を設けても良い。図12は、係止部材としてのC字形状部材128を示す斜視図である。C字形状部材128は、樹脂材料で形成されており、穴128aが設けられている。図13は、延長部123aの別の実施例を示す斜視図であり、C字形状部材128の穴128aに対応して、第三連接部材123の延長部123aに円柱状突起24bが設けられている。C字形状部材128を第二連接部材122に環装しておき、天板112を水平に開いた状態で、C字形状部材128をスライドさせて第三連接部材123の延長部123aに環装する。このとき、樹脂材料の弾性により、図14に示すように、C字形状部材128の穴128aに延長部123aの円柱状突起123bを嵌入する。これにより、延長部123aを第二連接部材122に対して締結することができるので、不用意に第三ヒンジ143を押しても、誤って天板112が折り畳まれることがない。
【0031】
図11に戻って、天板112の上面112aは、窓枠1の下部の張出し部3の上面3aと高さが一致していない。また、天板112の壁側端面112bと張出し部3の端面3bとは接触していない。
【0032】
図15は、天板112の高さを調整する鉛直方向調整機構151の斜視図である。鉛直方向調整機構151は、第四連接部材124の長手方向に長い長穴124aと、長穴124aを通るボルト131とにより構成されている。ボルト131を緩めて、長穴124aに沿ってヒンジ金具120を両方向矢印Xで示す鉛直方向に移動することにより、天板112の高さを調整することができる。これによって、図16に示すように、天板112の上面112aと窓枠1の下部の張出し部3の上面3aとをほぼ同じ高さに調整することができる。
【0033】
図17は、天板112の内壁2からの水平距離を調整するための水平方向調整機構152の斜視図である。水平方向調整機構152は、第一連接部材121の長手方向に長い長穴121aと、長穴121aを通る第二ボルト132とにより構成されている。第二ボルト132を緩めて、長穴121aに沿って天板112を両方向矢印Yで示す水平方向に移動することにより、天板112の内壁2からの水平距離を調整することができる。これによって、図18に示すように、天板112の壁側端面112bと窓枠1の下部の張出し部3の端面3bとを接触させてその間の隙間をほぼなくすことができる。
【0034】
なお、天板112と張出し部3に渡って、化粧板を敷けば、更に見栄えを良くすることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、既存の窓の内側に容易に折り畳み台を取り付けることができ、特に有用になるものである。
また、本発明によれば、窓枠の下部の張出し部の高さと台の高さとを一致させ、さらに、張出し部と台との間の隙間をなくすことができるので、見栄えの良い台を窓の内側に容易に取り付けることができる。
さらにまた、台が不要なときは、下方へ折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物の窓枠1を部屋の中から見た斜視図。
【図2】本発明による折り畳み台10を窓枠1の近傍の部屋の内壁2に取り付けたときの斜視図。
【図3】折り畳み台10を部屋の内壁2に取り付けて開いた状態を示す側面図。
【図4】内壁2に取り付けられた折り畳み台10が折り畳まれた状態を示す側面図。
【図5】内壁2に取り付けられた折り畳み台10を下方から見た図。
【図6】ロック解除機構としてのロック解除アーム71を設けた実施例を示す図。
【図7】ロック解除機構としてのロック解除アーム71を設けた実施例を示す図。
【図8】本発明の別の実施例の折り畳み台110を部屋の内壁2に取り付けたときの側面図。
【図9】折り畳み台110が内壁2に取り付けられる前の折り畳まれた状態を示す側面図。
【図10】取付板部材111と天板112とを開いている途中を示す側面図。
【図11】天板112をほぼ水平に開いた状態を示す側面図。
【図12】係止部材としてのC字形状部材128を示す斜視図。
【図13】延長部123aの別の実施例を示す斜視図。
【図14】C字形状部材128の穴128aに延長部123aの円柱状突起123bを嵌入した状態を示す図。
【図15】天板112の高さを調整する鉛直方向調整機構151の斜視図。
【図16】鉛直方向調整機構151により、天板112の上面112aと張出し部3の上面3aとをほぼ同じ高さに調整した状態を示す図。
【図17】天板112の内壁2からの水平距離を調整する水平方向調整機構152の斜視図。
【図18】水平方向調整機構152により、天板112の壁側端面112bと張出し部3の端面3bとを接触させた状態を示す図。
【符号の説明】
1 窓枠
2 部屋の内壁
3 張出し部
10;110 折り畳み台
11 取付プレート
111 取付板部材
12;112 天板
20;120 ヒンジ金具
21;121 第一連接部材
22;122 第二連接部材
23;123 第三連接部材
24;124 第四連接部材
41;141 第一ヒンジ
42;142 第二ヒンジ
43;143 第三ヒンジ
44;144 第四ヒンジ
43a ヒンジピン
51 ロックアーム
71 ロック解除アーム
128 C字形状部材
151 鉛直方向調整機構
152 水平方向調整機構

Claims (4)

  1. 物を載せることができる載物部材と、前記載物部材を壁に対して折り畳み可能に取り付けるためのヒンジ金具と、前記ヒンジ金具の閉じ動作を規制するために前記ヒンジ金具に揺動自在に取り付けられた係止部材とを備えた折り畳み台において、
    前記ヒンジ金具は、
    壁に取り付けることができる取付プレートと、
    前記載物部材を支持し、前記取付プレートの一端部に設けられた第一支点に一端部が回動自在に取り付けられた第一連接部材と、
    前記第一連接部材の前記第一支点とは反対側の他端部に設けられた第二支点に一端部が回動自在に取り付けられた第二連接部材と、
    前記第二連接部材の前記第二支点とは反対側の他端部に設けられた第三支点に一端部が回動自在に取り付けられ、前記取付プレートの他端部に設けられた第四支点に他端部が回動自在に取り付けられた第三連接部材とを備えており、
    前記取付プレートは、前記折り畳み台を壁に取り付けて前記載物部材を開いたときの前記載物部材の高さを調整する鉛直方向調整機構を有し、前記取付プレートの前記一端部には、前記第一支点が設けられた折り曲げ部が設けられており、
    前記第一連接部材は、前記折り畳み台を壁に取り付けて前記載物部材を開いたときの前記載物部材の壁からの水平距離を調整するための水平方向調整機構を有しており、
    前記係止部材は、
    長手方向に設けられた長穴と、
    前記長穴の端部に設けられた係止穴とを備えており、
    前記長穴は、前記載物部材の開閉動作に連動して前記ヒンジ金具に設けられたピンが前記長穴内を摺動可能に形成されており、
    前記係止穴は、前記載物部材がほぼ水平状態に開いたときに前記ピンが前記係止穴に入り込むように形成されており、それによって、前記ヒンジ金具の閉じ動作を規制する係止状態となり、
    前記係止部材を揺動させることにより、前記ヒンジ金具の前記係止状態を解除することができることを特徴とする折り畳み台。
  2. 前記ヒンジ金具の前記係止状態の解除及び前記ヒンジ金具の閉じ動作を補助するために前記係止部材に回動可能に取り付けられたロック解除機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み台。
  3. 前記係止部材は、前記取付プレートに設けられた枢支部材に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み台。
  4. 前記ピンは、前記第三支点に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の折り畳み台。
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