JP3745342B2 - ケーブル外皮除去具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル外皮除去具に関し、特に、ケーブルの外皮を容易に除去するケーブル外皮除去具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、TVケーブルや光ファイバケーブルといったケーブルの外皮を切除する場合、カッターナイフや専門工具が用いられていた。専門工具としては、例えば、特開2001−359215号公報「ケーブル外皮の切裂き工具」、特開2002−64916号公報「ケーブル外皮削除器」、特開2002−176713号公報「ケーブルの外皮切裂き紐の取出し具」、特開平5−292620号公報「丸形多芯ケーブル外皮剥離装置」に開示される技術を挙げることができる。従来では、このような道具でケーブル外皮を切除していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−359215号公報
【特許文献2】
特開2002−64916号公報
【特許文献3】
特開2002−176713号公報
【特許文献4】
特開平5−292620号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
まず、カッターナイフを用いる場合、剥ぎ取りの深さが一定せず、剥ぎ取った外皮が落ちて散乱したり、芯をえぐってしまったりする場合があるという問題があった。
【0005】
一方、2001−359215号公報「ケーブル外皮の切裂き工具」に開示される技術では、このような問題点は生じないが、開閉把手が設けられ、道具がかさばってしまうという問題点があった。特に、作業員は様々な工具を腰ベルトに差し込み、電柱の上といった作業性が悪い場所で作業する場合もあるので、この問題点は顕著となる。また、同公報に開示される技術では工具自体も複雑な構成で重量もかさむため、万一上空から落下させてしまった場合に安全性に欠けるという問題点があった。
【0006】
また、特開2002−64916号公報「ケーブル外皮除去器」に開示される技術では、同様に、道具がかさばってしまうという問題点があった。更に、同公報に開示される技術では、刃が道具の先端部にあるため、手を切ったり、ケーブル表皮の意図しない部分その他のものを不用意に傷つけたりしてしまう可能性があるという問題点があった。
【0007】
また、特開2002−176713号公報「ケーブルの外皮切裂き紐の取り出し具」に開示される技術では、同様に、道具がかさばってしまう上、重量がかさむという問題点があった。更に、同公報に開示される技術では、開放可能な蓋体を閉じてケーブルを挟み込む必要があり、作業性が悪い場所で片手で作業しにくいという問題点があった。
【0008】
また、特開平5−292620号公報「丸形多芯ケーブル外皮剥離装置」に開示される技術も、外皮を螺旋剥離させる機構を有し、同様に装置がかさばるという問題点があった。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のケーブル外皮除去具は、ケーブルの延伸方向にあてがってケーブルの外皮を除去する一方向に長い平板基調のケーブル外皮除去具であって、平板端部の二カ所で谷折と山折に鋭角分互い違いに折り曲げて平板から立ち上がる傾斜面部と平板に略平行な端面部とを設け、短手方向からケーブルを導入可能な開口部を傾斜面部に形成し、当該傾斜面部の端面部側の開口端部にはつり刃を設けたことを特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1に係る発明は、ケーブルをケーブル外皮除去具に対して所定位置に保持可能となると共に、短手側に開口部が形成されているので、ケーブル外皮除去具を長手方向に相対移動させても、この保持位置が変動せず、一定の深さを保ちつつケーブルの外皮を連続的に除去可能となる。また、一方向に長いので握りやすく、ケーブルと保持具をまとめて握りつつ片手操作が可能となる。これにより、外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を提供することが可能となる。更に、平板基調としたことで、小型軽量で製作コストを低くすることも可能となる。
【0012】
また、請求項2に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1に記載のケーブル外皮除去具において、傾斜面部の端面部側と対極する開口端部を弧状としたことを特徴とする。
【0013】
すなわち、請求項2に係る発明は、ケーブルを安定的に保持できる。これにより、外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を提供することが可能となる。
【0014】
また、請求項3に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1または2に記載のケーブル外皮除去具において、鋭角分の折り曲げを20°〜40°としたことを特徴とする。
【0015】
すなわち、請求項3に係る発明は、刃が過度にケーブル内側に食い込んでしまうことを防止する。すなわち、効率よくケーブル外皮を除去できる。換言すれば、この角度とすることによりケーブルを挟み込んだときに、ケーブルの弾性と丁度良い位置関係を保ち、効率よくケーブル外皮を除去できる。
【0016】
また、請求項4に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1、2または3に記載のケーブル外皮除去具において、端面部側の開口端部を削りだして平板の厚み内にはつり刃を形成したことを特徴とする。
【0017】
すなわち、請求項4に係る発明は、刃が平板の外側に露出しない。これにより、外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を提供することが可能となる。また、平板自体を、穿孔、折り曲げ、刃付けの3つの単純な加工工程を経るだけで作出可能となり、安価にケーブル外皮除去具を提供できる。
【0018】
また、請求項5に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1、2または3に記載のケーブル外皮除去具において、端面部にはつり刃を固定するはつり刃固定手段を設け、はつり刃を当該はつり刃固定手段により固定される替刃としたことを特徴とする。
【0019】
すなわち、請求項5に係る発明は、替刃式としたので製品寿命を長くすることができ、ひいては、外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を安価に提供することが可能となる。
【0020】
また、請求項6に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1〜5のいずれか一つに記載のケーブル外皮除去具において、前記端面部に対極する平板長手側端部に短手方向からケーブルを導入可能な第二開口部を形成し、当該第二開口部の長手方向外側の開口端部に縁切刃を設けたことを特徴とする。
【0021】
すなわち、請求項6に係る発明は、削がれて一連につながったケーブル外皮をケーブル本体から除去する作業である、いわゆる、縁切を容易とする。これにより、取扱性が更に向上する。換言すれば、外皮を削ぐ工程と縁切の工程を一つの工具で実現し、複数の工具を携帯しなくて済むので、狭い作業スペースにおける作業効率を向上させることも可能となる。
【0022】
また、請求項7に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1〜5のいずれか一つに記載のケーブル外皮除去具において、前記端面部に対極する平板長手側端部を折り曲げた第二端面部を設け、短手方向からケーブルを導入可能な第二開口部を第二端面部に形成し、当該第二端面部の長手方向外側の開口端部にケーブルに対して略垂直に当接する縁切刃を設けたことを特徴とする。
【0023】
すなわち、請求項7に係る発明は、削がれて一連につながったケーブル外皮をケーブル本体から除去する作業である、いわゆる、縁切を容易とする。これにより、取扱性が更に向上する。換言すれば、外皮を削ぐ工程と縁切の工程を一つの工具で実現し、複数の工具を携帯しなくて済むので、狭い作業スペースにおける作業効率を向上させることも可能となる。
【0024】
また、請求項8に記載のケーブル外皮除去具は、請求項6または7に記載のケーブル外皮除去具において、縁切刃を、平板の厚み内に形成したことを特徴とする。
【0025】
すなわち、請求項8に係る発明は、刃が平板の外側に露出しない。これにより、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を提供することが可能となる。また、平板自体を、穿孔、折り曲げ、刃付けの3つの単純な加工工程を経るだけで作出可能となり、安価にケーブル外皮除去具を提供できる。
【0026】
また、請求項9に記載のケーブル外皮除去具は、請求項6または7に記載のケーブル外皮除去具において、縁切刃を固定する縁切刃固定手段を設け、縁切刃を当該縁切刃固定手段により固定される替刃としたことを特徴とする。
【0027】
すなわち、請求項9に係る発明は、替刃式としたので製品寿命を長くすることができ、ひいては、外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を安価に提供することが可能となる。
【0028】
また、請求項10に記載のケーブル外皮除去具は、請求項1〜9のいずれか一つに記載のケーブル外皮除去具において、短手方向の巾をケーブル径の1.5倍〜4.5倍としたことを特徴とする。
【0029】
これにより、ケーブルとケーブル外皮除去具を一体的に握り易くなり、作業性が更に向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
実施の形態1では、まず、外皮をはつるケーブル外皮除去具の片端について説明し、続いて、外皮の縁切をするケーブル外皮除去具の他端について説明する。図1は、実施の形態1のケーブル外皮除去具の一例を示した図である。このうち、図1(a)は、平面図であり、図1(b)は、側面図である。図2は、実施の形態1のケーブル外皮除去具によるケーブル外皮の除去の様子を側面から示した図である。図3は、実施の形態1のケーブル外皮除去具の使用例を示した図である。
【0033】
ケーブル外皮除去具100は、一方向に長い平板基調の道具であって、ケーブル150の延伸方向(軸方向)にあてがいケーブル150の外皮151を除去する際に使用する。その形状は、平板101端部の二カ所(A,B)で山折と谷折に鋭角θ分互い違いに折り曲げて平板101から立ち上がる傾斜面部102と平板101に平行であって平板101から間隔hだけ持ち上がった第一端面部103とを設け、短手方向からケーブル150を導入可能な第一開口部104を傾斜面部102に形成し、第一端面部103側の開口端部105にはつり刃106を設けている。
【0034】
ケーブル150の断面は通常円形であるので、開口端部105の対向辺107は円弧状に窪ませている。また、はつり刃106は、加工の容易性から平板101の厚み内に形成した片刃としている。なお、以降においては対向辺を適宜ケーブルガイドと称することとする。
【0035】
このように、ケーブル外皮除去具100は平板基調の縦長の道具であるので、腰の道具ベルトから片手で容易に取り出し、片手で握ることができる。作業に際しては、図3に示したように、ケーブル150を横から差し込んで親指を第一端面部103にあてがいケーブル150とケーブル外皮除去具100とを一まとめに片手で握りつつ長手方向に滑らせる。これにより、外皮151をつなげたままはつり取ることができる。
【0036】
このとき、ケーブルは、平板101と第一端面部103とケーブルガイド107との間で挟み込まれ、保持位置が決まるのでケーブル150が左右にずれることなく、一定の深さを保ちつつケーブル150の外皮151が連続的に除去される。また、横からケーブル150を差し込むので、ケーブル外皮除去具100のケーブル150へのセットが容易にでき、また、作業中ケーブル150がケーブル外皮除去具100から外れにくい構造であるともいえる。
【0037】
また、第一端面部103と平板101とを平行としているので、ケーブル外皮除去具100をケーブル150にあてがう角度を調整しやすく、ケーブル外皮への刃の食い込み代を容易に調整できる。なお、ケーブルの太さに従って高さhを変えたケーブル外皮除去具100を用意すれば作業性が向上する。
【0038】
ケーブル外皮除去具100の他端について説明する。図4は、縁切作業の際のケーブル外皮除去具とケーブル150との位置関係を示した図である。図5は、実施の形態1のケーブル外皮除去具の使用例であって縁切作業時の様子を模式的に示した図である。ケーブル外皮除去具100はその他端に、短手方向を軸として折り曲げた第二端面部108を設け、そこに短手方向からケーブル150を導入可能な第二開口部109を形成し、第二端面部108の長手方向外側の開口端部110にケーブル150に対して略垂直に当接する縁切刃111を設けている。
【0039】
第二開口部109の形状は、ケーブル150の断面が通常円形であるので、開口端部110の対向辺112は円弧状に窪ませている。また、縁切刃111は、加工の容易性から平板101の厚み内に形成した片刃としている。
【0040】
作業に際しては、図5に示したように、はつりが終わった後、ケーブル外皮除去具100を反対側に持ち替え、ケーブル150を横から差し込んで外皮151の裂け目近傍にあてがう。続いて、縁切刃111がケーブル150に当接した状態でケーブル周方向にケーブル外皮除去具100を回転させる。これにより、ケーブルの外皮151をケーブルから除去できる。なお、はつり作業と縁切作業とを繰り返して、所望の位置の外皮全周を除去することができる。
【0041】
なお、実施の形態1では、ケーブル外皮除去具100の素材をステンレス鋼とし、長さは15cm幅は2cm厚みは3mmの大きさとし、手になじみやすく(握りやすく)している。また、第一開口部104と第二開口部109は、長辺の同側からあけ、片手で握ったときに小指が開口部にあたるようにし、安定的に力を入れやすく(保持しやすく)している。また、平板101には、フック用穴113が設けられている。これは作業者が、電柱の上など、作業性の悪い高所で作業する場合もあり、ケーブル外皮除去具100を落下させてしまわないためである。また、ケーブル外皮除去具100はエッジを丸めている。これは、万一ケーブル外皮除去具100が落下してしまっても、ぶつかった相手の衝撃を出来るだけすくなくするためである。
【0042】
以上説明したように、実施の形態1のケーブル外皮除去具100は、カッターナイフやこれまでの工具にくらべ、操作性、取扱性および作業性がよく、刃先が露出していないため安全であり、切りカスを散乱させずに外皮151をはつり取ることができる。
【0043】
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で示したケーブル外皮除去具と異なる他の例を示す。図6は、ケーブル外皮除去具のはつり側の他の構成例を示した図である。図示したように、ケーブル外皮除去具200は、山折り谷折りが平行でない様子を示している。このように、傾斜面部202と、第一端面部203との折り曲げ方は、実施の形態1に示したように平行であることに限定されない。また、図示は省略するが、傾斜面部や第一端面部または第二端面部は必ずしも平らである必要はなく、曲面であっても良い。また、使用の態様によっては、平板101にも曲率がついていても良いものとする。
【0044】
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1または実施の形態2で示したケーブル外皮除去具と異なる他の例を示す。図7は、実施の形態3のケーブル外皮除去具の外観構成例を示した図である。このうち、図7(a)は、平面図であり、図7(b)は、側面図であり、図7(c)は、裏面図である。図示したように、ケーブル外皮除去具300は、はつり刃301および縁切刃302が、替刃式となっている。
【0045】
はつり刃301は替刃体303の一辺に形成され、この替刃体303には、自身を本体310に固定するための固定用穴306が二カ所にあけられ、ビス305により固定される構成となっている。同様に、縁切刃302は替刃体304の一辺に形成され、この替刃体304には、自身を本体310に固定するための固定用穴308が二カ所にあけられ、ビス307により固定される構成となっている。なお、符号309は、フック用穴である。
【0046】
このように、本実施の形態では替刃式としたので、刃が摩耗しても、刃だけを交換すれば良いため、コストを低くすることが可能となる。また、本体310は、刃を持たないので、例えば軟鋼を用いることができ、この点からもコストを低くすることが可能となる。
【0047】
また、ケーブル外皮除去具300は、縁切刃302近傍を特に折り曲げることなく平らのままとしている。使用に際しては、ケーブル150に略垂直にあてがうようにしてケーブル150周方向に回転させることにより外皮の縁切りが可能となる。なお、実施の形態1に示したように、縁切刃302近傍を曲げて構成しても良いことはいうまでもない。作業性や用途によって適宜適した形状を使い分ければよい。
【0048】
以上の実施の形態の他、本発明では、各構成部に関して種々の態様を採用することができる。以降では本発明に適用可能な他の構成例について説明する。図8は、ケーブル外皮除去具の刃の他の構成例を示した図である。図示したように、刃は、平刃でなく、弧状刃やV字刃であってもよく、また、使用の態様によっては、ケーブルの軸方向に斜めにあたる傾斜刃であってもよい。なお、図示した例は、実施の形態1と同様に一体型であるが、実施の形態2に示したように替刃に対して適用しても良い。なお、替刃を本体部分に差し込むソケット式としても良く、交換により、間隔hを異ならせ、種々の太さのケーブルの外皮除去に対応させることもできる。
【0049】
図9は、ケーブル外皮除去具の開口部の他の構成例を示した図である。図示したように、開口部は、その導入部がハの字型に形成されており、より簡便にケーブル150を導入し易くしている。なお、この形状ははつり刃に係る第一開口部に適用しても良く、また、縁切刃に係る第二開口部に適用しても良いことはいうまでもない。
【0050】
図10は、ケーブル外皮除去具のケーブルガイドの他の構成例を示した図である。このうち、図10(a)は、曲率の異なる二つの円弧形状を重ね合わせたケーブルガイドを示し、図10(b)は、曲率の異なる二つの円弧形状を並設したケーブルガイドを示し、図10(c)は、斜めに切れ込んだ形状のケーブルガイドを示し、図10(d)は、V字形状のケーブルガイドを示している。このような形状とすることにより、複数のケーブルの太さに対応できるケーブル外皮除去具を提供できることとなる。なお、図では、はつり刃近傍を例示しているが、縁切刃に適用しても良いことはいうまでもない。
【0051】
以上の例では、開口部がはつり刃と縁切刃に一カ所ずつ設けられている例を示したが、複数設けられていても良い。図11は、複数の開口部を有するケーブル外皮除去具の例を示した図である。このうち、図11(a)は、短手方向に二カ所開口部を設けた例を示し、図11(b)は、長手方向に二カ所開口部を設けた例を示している。このような形状とすることにより、複数のケーブルの太さに対応できるケーブル外皮除去具を提供できることとなる。なお、図でははつり刃近傍を例示しているが、縁切刃に適用しても良いことはいうまでもない。
【0052】
なお、ケーブルは特に限定されるものではない。ケーブルの例としては、芯材を被覆する外皮が設けられたものを挙げることができ、このうち、光ケーブル用吊線であって単身ケーブルなどは特に好適に外皮除去可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば外皮の切除深さを安定化し、安全性および取扱性の高い、かつ作業性に優れるケーブル外皮除去具を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のケーブル外皮除去具の一例を示した図である。
【図2】実施の形態1のケーブル外皮除去具によるケーブル外皮の除去の様子を側面から示した図である。
【図3】実施の形態1のケーブル外皮除去具の使用例を示した図である。
【図4】縁切作業の際のケーブル外皮除去具とケーブルとの位置関係を示した図である。
【図5】実施の形態1のケーブル外皮除去具の使用例であって縁切作業時の様子を模式的に示した図である。
【図6】ケーブル外皮除去具のはつり側の他の構成例を示した図である。
【図7】実施の形態3のケーブル外皮除去具の外観構成例を示した図である。
【図8】ケーブル外皮除去具の刃の他の構成例を示した図である。
【図9】ケーブル外皮除去具の開口部の他の構成例を示した図である。
【図10】ケーブル外皮除去具のケーブルガイドの他の構成例を示した図である。
【図11】複数の開口部を有するケーブル外皮除去具の例を示した図である。
【符号の説明】
100,200,300 ケーブル外皮除去具
101 平板
102,202 傾斜面部
103,203 第一端面部
104 第一開口部
105,110 開口端部
106,301 はつり刃
107 対向辺
108 第二端面部
109 第二開口部
111,302 縁切刃
112 対向辺
113,309 フック用穴
150 ケーブル
151 外皮
303,304 替刃体
305,307 ビス
306,308 固定用穴

Claims (10)

  1. ケーブルの延伸方向にあてがってケーブルの外皮を除去する一方向に長い平板基調のケーブル外皮除去具であって、
    平板端部の二カ所で谷折と山折に鋭角分互い違いに折り曲げて平板から立ち上がる傾斜面部と平板に略平行な端面部とを設け、
    短手方向からケーブルを導入可能な開口部を傾斜面部に形成し、
    当該傾斜面部の端面部側の開口端部にはつり刃を設けたことを特徴とするケーブル外皮除去具。
  2. 傾斜面部の端面部側と対極する開口端部を弧状としたことを特徴とする請求項1に記載のケーブル外皮除去具。
  3. 鋭角分の折り曲げを20°〜40°としたことを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル外皮除去具。
  4. 端面部側の開口端部を削りだして平板の厚み内にはつり刃を形成したことを特徴とする請求項1、2または3に記載のケーブル外皮除去具。
  5. 端面部にはつり刃を固定するはつり刃固定手段を設け、はつり刃を当該はつり刃固定手段により固定される替刃としたことを特徴とする請求項1、2または3に記載のケーブル外皮除去具。
  6. 前記端面部に対極する平板長手側端部に短手方向からケーブルを導入可能な第二開口部を形成し、
    当該第二開口部の長手方向外側の開口端部に縁切刃を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のケーブル外皮除去具。
  7. 前記端面部に対極する平板長手側端部を折り曲げた第二端面部を設け、
    短手方向からケーブルを導入可能な第二開口部を第二端面部に形成し、
    当該第二端面部の長手方向外側の開口端部にケーブルに対して略垂直に当接する縁切刃を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のケーブル外皮除去具。
  8. 縁切刃を、平板の厚み内に形成したことを特徴とする請求項6または7に記載のケーブル外皮除去具。
  9. 縁切刃を固定する縁切刃固定手段を設け、縁切刃を当該縁切刃固定手段により固定される替刃としたことを特徴とする請求項6または7に記載のケーブル外皮除去具。
  10. 短手方向の巾をケーブル径の1.5倍〜4.5倍としたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のケーブル外皮除去具。
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