JP3730420B2

JP3730420B2 - Swivel construction machine

Info

Publication number: JP3730420B2
Application number: JP32093098A
Authority: JP
Inventors: 高嘉村橋
Original assignee: Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Current assignee: Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date: 1998-11-11
Filing date: 1998-11-11
Publication date: 2006-01-05
Anticipated expiration: 2018-11-11
Also published as: JP2000144811A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば土砂等の掘削作業を行うのに好適に用いられる油圧ショベル等の旋回式建設機械に関し、特に、上部旋回体の旋回半径を小さくするようにした旋回式建設機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、旋回式建設機械としては、下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋回体の前部にはショベル、クレーン等の作業装置を設けてなる油圧ショベル、油圧クレーン等が知られている。
【０００３】
そして、この種の従来技術による油圧ショベルには、例えば中型クラスの標準機と呼ばれる機種があり、この標準機にあっては、上部旋回体の寸法に余裕があり、旋回フレーム上にキャブ、燃料タンク、作動油タンク、原動機室を画成する建屋カバー等を比較的大きなスペースをもって配設することができる。
【０００４】
これにより、標準機の油圧ショベルでは、燃料タンクを旋回フレーム上に大きな容量をもって設置でき、通常の掘削作業等で消費される燃料容量を単一の燃料タンクで十分に確保できるという利点がある。また、建屋カバーの原動機室内には原動機を十分なスペースをもって配置できるから、原動機の作動音がキャブ側に大きな騒音となって伝わることもなく、キャブ内の居住性を向上できるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による標準機の油圧ショベルでは、上部旋回体の旋回半径が、例えばカウンタウエイトの後面側によって決められるため、キャブ内のオペレータは上部旋回体を旋回動作させるときに、キャブ内から後方のカウンタウエイトが障害物等に接触しないことを確認する必要があり、狭い作業現場等では旋回操作時の確認作業等に余分な手間がかかり、オペレータの負担が増大するという問題がある。
【０００６】
そこで、最近の傾向として標準機と同等の作業性能と居住性を維持しつつも、旋回半径を小さくするようにした所謂「後方小旋回式」の油圧ショベルが注目されている。この後方小旋回式の油圧ショベルでは、カウンタウエイトの後面側が下部走行体から後方へと張出さないように、カウンタウエイトの後面側を下部走行体の全長の半分の寸法よりも小さい旋回半径の円内に収める構成としている。
【０００７】
このため、後方小旋回式の油圧ショベルでは、旋回フレームの長さ（前，後方向の寸法）を短くし、旋回フレーム上に設ける原動機及び燃料タンク等の設置スペースを小さく抑えるようにしている。
【０００８】
しかし、後方小旋回式の油圧ショベルにあっては、旋回フレーム上で原動機及び燃料タンク等の設置スペースが小さく制限されるので、キャブを原動機側に近付けて設置せざるを得ず、燃料タンクも可能な限り小型化しタンク容量を小さくすることが要求される。このために、一般車両が走行できない山奥等の作業現場では燃料の給油作業がわずらわしいという問題がある。
【０００９】
即ち、山奥等の作業現場では急斜面等が多く、平坦な場所を確保するのが難しいため、給油用の作業車（例えばタンクローリ）を用いて給油作業を行うことができず、燃料の給油作業には大変な労力と時間を費やすことが多い。このため、燃料タンクのタンク容量を大きくして給油インターバルを長くすることが要求されるものである。
【００１０】
一方、上部旋回体の旋回半径を車幅内（下部走行体の履帯間）の寸法まで小さくする構成とした小旋回（車幅内旋回）型の油圧ショベルも知られている。そして、この場合には車幅内旋回を優先させるために燃料タンクの容量を小さくし、原動機を収容する建屋カバーにキャブを近付ける構成としている。
【００１１】
このような小型の油圧ショベルは、一般に都市部等の敷地面積が小さい狭い作業現場で使用されることが多いため、都市部等にあっては平坦な場所を容易に確保でき、給油用の作業車を用いた給油作業が可能である。また、小型の原動機が搭載されているために、燃料の消費量も比較的小さく、原動機からの騒音もある程度は低減できるものである。
【００１２】
しかし、小型の油圧ショベルでは、土砂等の掘削作業を行う場合の掘削力等が小さく、作業性能が標準機に比較して低くなっているために、大きな掘削力が必要となる作業等には使用できず、キャブ内の居住性についても標準機に比較して劣る等の問題がある。
【００１３】
また、燃料タンクのタンク容量を増やすために、作業装置のブーム内に燃料タンクを設ける構成とした旋回式建設機械も知られている（例えば、実開平３−１２３７２８号公報）。さらに、下部走行体の丸胴内にセンタジョイントの周囲に位置して燃料タンクを設ける構成とした旋回式建設機械も知られている（例えば、実開平４−７７６４７号公報）。
【００１４】
しかし、これらの従来技術では、作業装置のブーム内または下部走行体の丸胴内に燃料タンクを設ける構成であるために、組立時の作業性が悪く、製造コストが高くなる等の問題がある。
【００１５】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、標準機と同等の作業性能と居住性を維持し、後方小旋回として旋回半径を小さくできると共に、燃料タンクの容量を大きくすることができ、キャブ内の騒音も低減できるようにした旋回式建設機械を提供することある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、旋回フレームと、該旋回フレームの前側に位置して左，右方向の一側に設けられたキャブと、左，右方向の他側に位置して前記旋回フレームに設けられた作動油タンク及び燃料タンクと、前記キャブの後側に位置して旋回フレームに設けられ原動機室を画成する建屋カバーと、該建屋カバーの後側に位置して前記旋回フレームに設けられたカウンタウエイトとを有してなる旋回式建設機械に適用される。
【００１７】
そして、請求項１の発明が採用する構成の特徴は、前記上部旋回体は、前記カウンタウエイトの後面側を前記下部走行体の全長の半分よりも小さい旋回半径（Ｒ 1 ）内に収め、前記キャブをこの旋回半径（Ｒ 1 ）よりも大きい旋回半径（Ｒ 2 またはＲ 3 ）内に収める構成とし、前記旋回半径（Ｒ 1 ）をなすカウンタウエイトの後面位置と前記旋回半径（Ｒ 2 またはＲ 3 ）をなすキャブの位置との間には、前記キャブと建屋カバーとの間で前記旋回フレーム上に形成される空間に前記燃料タンクのタンク容量を増やすための補助タンクを設け、該補助タンクは、前記キャブに対応した幅寸法と前記建屋カバーの上面に対応した高さ寸法とを有し、前記建屋カバー内に配置した原動機からの作動音が前記キャブ内に伝わるのを遮音する構成としたことにある。
【００１８】
このように構成することにより、例えば後方小旋回式の油圧ショベルとしてカウンタウエイト側での旋回半径を小さくできると共に、燃料タンクのタンク容量を補助タンクで補うことによって全体のタンク容量を増大でき、給油インターバルを標準機並みに長くすることができる。そして、補助タンク内に収容した燃料の遮音作用を活かして、原動機室（建屋カバー）内の原動機による作動音がキャブ側に伝わるのを小さく抑えることができる。
【００１９】
また、この場合の補助タンクは、キャブに対応した幅寸法と建屋カバーの上面に対応した高さ寸法とを有することにより、補助タンクを用いてキャブの後面側と建屋カバーとの間を完全に仕切ることができ、燃料による遮音作用をより確実に活かすことができる。
【００２１】
一方、請求項２の発明では、キャブの後部側には、建屋カバーの前面側との間に補助タンクを収納するための凹窪部を設ける構成としている。これにより、キャブの後面側に設けた凹窪部内に補助タンクを配置でき、キャブと建屋カバーとの間に補助タンク用の設置スペースを容易に確保することができる。
【００２２】
また、請求項３の発明では、燃料タンクを、旋回フレームの左，右方向で補助タンクとほぼ並んだ位置に配設する構成としている。これにより、傾斜地等での作業時に車両が前，後に傾いたとしても、メインの燃料タンクと補助タンクとを常にほぼ同一の高さレベルに保つことができ、例えば燃料の給油口に設けるキャップの呼吸栓等からタンク内の燃料が逆流したりするのを防止できる。
【００２３】
また、請求項４の発明では、燃料タンクと補助タンクとの間には燃料の流通を許す連通配管を設け、前記燃料タンクの底部側には、原動機に向けて燃料を供給する供給配管と、前記原動機に供給された燃料のうち余剰となった燃料を前記燃料タンクへと戻すリターン配管とを設ける構成としている。
【００２４】
これにより、原動機側で余剰となった燃料はリターン配管を通じてメインの燃料タンクに戻されるので、原動機側で高温となったリターン燃料が補助タンク側に直接的に戻されることはなく、補助タンク内を燃料タンクよりも低い温度に保つことができ、このときの熱がキャブ内に伝わるのを防止できる。
【００２５】
さらに、請求項５の発明では、燃料タンクと補助タンクとの間には、開弁時に燃料の流通を許し閉弁時に燃料の流通を遮断する弁手段を設けてなる構成としている。これにより、メインの燃料タンク側に収容した燃料残量が少なくなるまでは弁手段を閉弁し、補助タンク内を燃料の満タン状態に保持できるから、補助タンク内の燃料によりキャブ内を長い時間に亘って遮音することができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による旋回式建設機械として、後方小旋回式の油圧ショベルを例に挙げ添付図面に従って詳述する。
【００２７】
ここで、図１ないし図５は本発明の第１の実施の形態を示している。図中、１は油圧ショベルの下部走行体、２は該下部走行体１上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体２は旋回フレーム３を有し、該旋回フレーム３には、前部左側に位置するキャブ４と、該キャブ４の後側に位置して原動機室を画成する建屋カバー５と、該建屋カバー５の後側に位置して旋回フレーム３の後部側に取付けられたカウンタウエイト６と、後述の作動油タンク３６、メインの燃料タンク３７及び補助タンク３８等が設けられている。
【００２８】
また、上部旋回体２の旋回フレーム３には下部走行体１との間に旋回モータ７（図２参照）等からなる旋回装置８が設けられ、この旋回装置８は旋回モータ７により図２に示す旋回中心Ｏの周囲で上部旋回体２を旋回駆動するものである。そして、上部旋回体２の旋回中心Ｏからカウンタウエイト６の後面側までの半径を半径Ｒ1 とすると、カウンタウエイト６の後面側は半径Ｒ1 の仮想円９内に収められるように円弧状に湾曲して形成されている。
【００２９】
また、上部旋回体２の旋回動作時にキャブ４は、前部左側の角隅部４Ａが後述の手摺り４６を伴って旋回中心Ｏに対し半径Ｒ2 の仮想円１０に沿って旋回される。そして、キャブ４側の旋回半径となる半径Ｒ2 は、カウンタウエイト６の後面側による半径Ｒ1 よりも大きい寸法となっている（Ｒ1 ＜Ｒ2 ）。
【００３０】
一方、建屋カバー５内には、図２に示す如くディーゼルエンジン等からなる原動機１１と、該原動機１１により回転駆動される油圧ポンプ１２と、原動機１１を冷却するためのラジエータ１３と、原動機１１の吸気側に吸気管１４を介して接続されたエアクリーナ１５と、原動機１１の排気側に接続された排気用のマフラ１６等が収容されている。
【００３１】
また、キャブ４と建屋カバー５との間には後述の補助タンク３８を設置するために、キャブ４は前，後方向での長さ寸法が短縮され、これによってキャブ４を半径Ｒ2 の仮想円１０内に収める構成としている。この場合、キャブ４内には運転席１７及び操作レバー（図示せず）等が配置され、運転席１７の後側にはコントローラ等の制御機器と空調機器（いずれも図示せず）等が設けられている。そして、これらの制御機器や空調機器等をよりコンパクトに形成することにより、キャブ４の全長は従来品に比べて短くできるものである。
【００３２】
１８は旋回フレーム３の前部に俯仰動可能に配設された作業装置で、該作業装置１８はブーム１９、アーム２０及びバケット２１等からなり、ブームシリンダ２２、アームシリンダ２３及びバケットシリンダ２４を伸縮させることにより、土砂等の掘削作業を行う構成となっている。そして、作業装置１８はブーム１９が図２に示す後述のブラケット部２６に俯仰動可能に連結され、キャブ４の規格寸法を満たすために旋回中心Ｏを通る中心線Ｏ1 −Ｏ1 に対して一定寸法だけオフセットされた位置に配設されている。
【００３３】
また、上部旋回体２は後方小旋回を実現するために旋回フレーム３の全長が短縮され、旋回フレーム３上に配設したキャブ４、建屋カバー５及びカウンタウエイト６等は、旋回半径となる半径Ｒ2 の仮想円１０内に全て収められている。
【００３４】
さらに、図１に示すように旋回中心Ｏからカウンタウエイト６の後面側までの半径Ｒ1 は、下部走行体１の全長寸法Ｌの半分の寸法（Ｌ／２）よりも小さい値に設定されている。そして、上部旋回体２の旋回半径となるキャブ４側での半径Ｒ2 も前記寸法（Ｌ／２）より小さく（Ｒ1 ＜Ｒ2 ＜Ｌ／２）、これによって、上部旋回体２は下部走行体１に対して前，後に突出することがないように構成されているものである。
【００３５】
次に、図３を参照して旋回フレーム３の構成について説明するに、２５は旋回フレーム３のメインフレームとなるセンタフレームで、該センタフレーム２５は旋回中心Ｏの位置で図１に示す旋回装置８を介して下部走行体１上に旋回可能に取付けられるものである。そして、センタフレーム２５の前部側はブーム１９用のブラケット部２６となり、センタフレーム２５の後部側にはテールプレート２７が溶接により接合されている。
【００３６】
２８，２９はセンタフレーム２５と共に旋回フレーム３を構成する左，右のサイドフレームで、該サイドフレーム２８，２９は横断面がＤ字状をなす高強度のパイプ材等により形成され、旋回フレーム３の前，後方向にそれぞれ一定長さをもって延びている。そして、サイドフレーム２８，２９はセンタフレーム２５から左，右に張出した張出ビーム３０，３１，３２，３３等の先端側に接合され、サイドフレーム２８，２９の後端側はテールプレート２７の左，右両端側に接合されている。
【００３７】
３４は張出ビーム３１の後側に位置してセンタフレーム２５とサイドフレーム２８との間に設けられた張出板で、該張出板３４は下端側が図４に示す如くテールプレート２７の上面側に接合され、その側面には建屋カバー５がボルト等を用いて固着されている。
【００３８】
３５，３５は張出ビーム３１と張出板３４との間に設けられた支持ブラケットで、該各支持ブラケット３５は短尺のブラケットとして形成され、その前，後両端側が張出ビーム３１と張出板３４とにボルト等を用いて固着されている。そして、各支持ブラケット３５は後述の補助タンク３８を下側から支持する構成となっている。
【００３９】
ここで、図３中に仮想線で示すように張出ビーム３０，３１上には、センタフレーム２５の前部左側とサイドフレーム２８との間に位置してキャブ４が取付けられ、センタフレーム２５のテールプレート２７上には原動機１１及びラジエータ１３等が配設され、さらに、その後側には図４に示す如くカウンタウエイト６が配設されるものである。
【００４０】
３６は張出ビーム３３の後側に位置してセンタフレーム２５とサイドフレーム２９との間に設けられた作動油タンクで、該作動油タンク３６は内部に収容した作動油を図２に示す油圧ポンプ１２に供給し、該油圧ポンプ１２と共に油圧源を構成するものである。
【００４１】
３７は作動油タンク３６の前側に位置して旋回フレーム３上に設けられたメインの燃料タンクで、該燃料タンク３７は図３に示す如く張出ビーム３２，３３間に位置してセンタフレーム２５とサイドフレーム２９との間に配設されている。そして、後方小旋回を実現するために旋回フレーム３の全長を短くしている関係で、燃料タンク３７は前，後方向の長さ寸法が短縮されており、そのタンク容量は、例えば２００〜３００リットル程度となっている。
【００４２】
３８はメインとなる燃料タンク３７のタンク容量を増やすために用いる補助燃料タンクとしての補助タンクで、該補助タンク３８は、図１ないし図４に示す如く、前述した旋回半径Ｒ 1 をなすカウンタウエイト６の後面位置と旋回半径Ｒ 2 をなすキャブ４の位置との間において、キャブ４の後側と建屋カバー５の前側との間で旋回フレーム３上に形成される空間に設置されている。ここで、補助タンク３８は、その幅寸法がキャブ４の横幅に対応し、高さ寸法が建屋カバー５の上面に対応した細長い直方体状のタンクとして形成され、その下端側が図３に示す各支持ブラケット３５上に取付けられている。そして、補助タンク３８は、図４に例示するように１００リットル程度の燃料Ｆを収容し、メインの燃料タンク３７と合計して例えば３００〜４００リットル程度の燃料Ｆを収容するタンク容量を有している。
【００４３】
即ち、一般に２０ｔ（トン）級の中型ショベルの場合、通常の掘削作業時等に原動機１１の燃料消費量は、例えば２０リットル／ｈ程度であり、１日に８時間稼働しても１６０リットル前，後の燃料が消費されるに留まるから、燃料の給油インターバルを２日間程度まで延ばすことができ、標準機並みの給油インターバルを確保できるものである。
【００４４】
また、メインの燃料タンク３７と補助タンク３８との間には、図５に示す如く連通配管３９，４０が上，下に離間して接続され、該連通配管３９，４０は後述の給油流量に対応したパイプ径をもって形成されている。そして、燃料タンク３７の給油口３７Ａからキャップ３７Ｂを取外して給油作業を行うとき等には、燃料タンク３７と補助タンク３８との間で燃料が連通配管３９，４０を介して円滑に流入，出され、連通配管３９，４０内を流通する燃料に流路抵抗を与えることはないものである。
【００４５】
このため、補助タンク３８側には特別に給油口等を設ける必要がなく、燃料タンク３７の給油口３７Ａを通じて補助タンク３８側にも自動的に給油作業を行い得るものである。また、燃料タンク３７のキャップ３７Ｂには呼吸栓（図示せず）が付設され、この呼吸栓により燃料タンク３７及び補助タンク３８は内部が負圧傾向となることはなく、燃料の消費時にもタンク内はほぼ大気圧状態を保つ構成となっている。
【００４６】
４１は燃料タンク３７の底部側に接続された燃料の供給配管を示し、該供給配管４１は原動機１１の燃料噴射ポンプ（図示せず）等に接続され、燃料タンク３７内の燃料を原動機１１に供給するものである。
【００４７】
４２は燃料タンク３７の底部側に接続された燃料のリターン配管で、該リターン配管４２は、供給配管４１により原動機１１に供給された燃料のうち、余剰となった燃料（以下、余剰油という）を燃料タンク３７内に戻すものである。そして、この余剰油は一旦原動機１１側に供給された後にリターン配管４２を通じてリターンされるため、比較的高い温度状態となって燃料タンク３７内ヘと戻されるものである。
【００４８】
４３は建屋カバー５の内側面に設けられた遮蔽材で、該遮蔽材４３は、例えばスポンジゴム等からなり、図４に示すようにラジエータ１３の周囲を取囲むように建屋カバー５の内側面に貼着されている。そして、遮蔽材４３は建屋カバー５内の機械室をラジエータ１３の前，後で遮蔽し、ラジエータ１３に付設の冷却ファンで発生した冷却風がラジエータ１３の上流側へと回り込む再循環（リサーキュレーション）を防止する機能を有している。
【００４９】
また、４４は複数の方向制御弁からなる多連弁装置で、該多連弁装置４４は、図２に示す如くメインの燃料タンク３７の前側に位置して旋回フレーム３上に配設されている。なお、４５はエアクリーナ１５の下側に位置して建屋カバー５内に配設された直流電源としてのバッテリを示している。
【００５０】
さらに、４６はキャブ４に乗降するための手摺りで、該手摺り４６は図１、図２に示すようにキャブ４の前部左側に位置する角隅部４Ａに設けられ、キャブ４から外側に一定寸法だけ突出している。そして、手摺り４６は図２に示す旋回中心Ｏに対し半径Ｒ2 の仮想円１０内に配設され、キャブ４内のオペレータが作業装置１８を操作するときに、目視可能な前方視界の範囲内に設けられている。このため、オペレータはキャブ４内の運転席１７に着座した状態で、手摺り４６の前端部等を目視できるものである。
【００５１】
本実施の形態による後方小旋回式の油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【００５２】
まず、油圧ショベルのオペレータは手摺り４６を用いてキャブ４内に乗降し、キャブ４内の運転席１７に着座した状態では、その前側に位置する複数の操作レバー等を傾転操作することにより、上部旋回体２を下部走行体１上で旋回させると共に、作業装置１８を俯仰動させることにより土砂等の掘削作業を行う。
【００５３】
そして、上部旋回体２の旋回動作時には、キャブ４の角隅部４Ａが手摺り４６と一緒に旋回中心Ｏに対し半径Ｒ2 の仮想円１０に沿って旋回される。また、カウンタウエイト６の後面側は、旋回中心Ｏに対して半径Ｒ1 の仮想円９に沿って旋回され、仮想円９の半径Ｒ1 は、仮想円１０の半径Ｒ2 よりも小さい寸法となっている。
【００５４】
また、上部旋回体２が下部走行体１から前，後に張出すことがないように、前記仮想円９の半径Ｒ1 及び仮想円１０の半径Ｒ2 を、下部走行体１の全長寸法Ｌに対し、その半分の寸法（Ｌ／２）よりも小さくし（Ｒ1 ＜Ｒ2 ＜Ｌ／２）、これによって後方小旋回を実現している。
【００５５】
このため、作業現場等で上部旋回体２を旋回させる場合に、オペレータはキャブ４内から前側の手摺り４６が障害物等に衝突しないことを確認するだけで、上部旋回体２を安全に旋回動作させることができる。そして、キャブ４内のオペレータは後部側のカウンタウエイト６に特別な注意を払う必要がなくなり、旋回操作時の安全性を容易に確保できるものである。
【００５６】
また、上部旋回体２のキャブ４及びカウンタウエイト６等が、下部走行体１の前，後方向で履帯の外側へと突出することはないため、掘削作業時には下部走行体１の前，後方向で、キャブ４やカウンタウエイト６等が障害物に接触することはなく、オペレータはキャブ４の後方に位置するカウンタウエイト６が障害物に接触するか否かを気にする必要はない。
【００５７】
そして、上部旋回体２の旋回フレーム３は、後方小旋回を実現するために全長が短く形成されている関係で、燃料タンク３７は前，後方向の長さ寸法が短縮されており、そのタンク容量も従来の標準機と比較して小さく設計されている。
【００５８】
しかし、本実施の形態にあっては、キャブ４と建屋カバー５との間に位置して旋回フレーム３上に補助タンク３８を設置し、該補助タンク３８の幅寸法がキャブ４の横幅に対応するように、補助タンク３８は図１ないし図４に示す如く細長い直方体状のタンクとして形成されているから、例えば１００リットル程度の燃料Ｆを補助タンク３８内に収容でき、メインの燃料タンク３７と合計して標準機以上のタンク容量（例えば３００〜４００リットル程度）を確保することができる。
【００５９】
このため、山奥等の作業現場で土砂等の掘削作業を行う場合でも、燃料の給油インターバルを２日間程度までは延ばすことが可能となり、標準機並みの給油インターバルを十分に確保できるものである。
【００６０】
また、補助タンク３８はキャブ４にほぼ対応する幅寸法を有し、建屋カバー５との間でキャブ４の後面側を部分的に覆う構成となっているため、建屋カバー５内の原動機１１、油圧ポンプ１２及び排気側のマフラ１６等から発生する作動音がキャブ４側に伝わるのを補助タンク３８により遮断することができる。
【００６１】
特に、補助タンク３８内に収容した燃料Ｆは液体であるため、吸音効果が高く優れた遮音特性を有しており、原動機１１側からキャブ４内に伝わる騒音を確実に低減でき、キャブ４内の居住性を向上させることができる。
【００６２】
また、メインの燃料タンク３７と補助タンク３８との間には燃料の流通を許す連通配管３９，４０を設けているから、燃料タンク３７の底部側に設けた供給配管４１とリターン配管４２とによって原動機１１に対する燃料の供給または余剰油の戻しを円滑に実行でき、原動機１１側で高温となった余剰油を燃料タンク３７内に回収できる。
【００６３】
このため、高温となった余剰油（リターン燃料）が補助タンク３８側に直接的に戻されることはなく、補助タンク３８内をメインの燃料タンク３７よりも低い温度に保つことができる。そして、余剰油による熱がキャブ４側に伝わるのを確実に抑えることができ、これによっても、キャブ４内の居住性を高めることができる。
【００６４】
従って、本実施の形態による後方小旋回式の油圧ショベルでは、上部旋回体２を後方小旋回として旋回半径を小さくできると共に、標準機の油圧ショベルと同等の作業性能と居住性を確保することができる。そして、メインの燃料タンク３７に補助タンク３８を接続することにより、燃料タンク３７のタンク容量を十分な容量まで増大でき、キャブ４内の騒音も補助タンク３８によって効果的に低減させることができる。
【００６５】
次に、図６及び図７は本発明の第２の実施の形態を示し、本実施の形態では前記第１の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【００６６】
然るに、本実施の形態の特徴は、旋回フレーム３の前部左側に設けるキャブ５１を従来品と同等の全長寸法に形成し、該キャブ５１と建屋カバー５との間には補助タンク３８用の設置スペースを確保するために、キャブ５１を前側に移動させて旋回フレーム３上に配設する構成としたことにある。
【００６７】
ここで、キャブ５１には前部左側の角隅部５１Ａに、前記第１の実施の形態と同様の手摺り４６が設けられ、上部旋回体２の旋回動作時には、キャブ５１の角隅部５１Ａが手摺り４６と一緒に旋回中心Ｏに対し半径Ｒ3 の仮想円５２に沿って旋回されるものである。
【００６８】
そして、この場合の旋回半径となる半径Ｒ3 は、第１の実施の形態で述べたキャブ４による半径Ｒ2 （図２参照）よりも大きく設定され、また、この半径Ｒ3はカウンタウエイト６の後面側により規定される仮想円９の半径Ｒ1 （Ｒ1 ＜Ｒ2 ＜Ｒ3 ）よりもさらに大きくなっている。
【００６９】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第１の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、キャブ５１の全長を長くしたから、運転席１７の後側に十分なスペースを確保でき、コントローラ等の制御機器及び空調機器（いずれも図示せず）等をキャブ５１内に余裕をもって収容することができる。また、キャブ５１を前側に移動させて旋回フレーム３上に配設することにより、例えば深い穴等を掘削する場合の視界を広げることが可能となる。
【００７０】
次に、図８は本発明の第３の実施の形態を示し、本実施の形態では前記第１の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【００７１】
然るに、本実施の形態の特徴は、旋回フレーム３の前部左側に配設したキャブ６１の後部側には凹窪部６２を設け、該凹窪部６２内には建屋カバー５の前面側との間に位置して補助タンク３８を収納させる構成としたことにある。
【００７２】
キャブ６１は前記第２の実施の形態で採用したキャブ５１と同様に全長寸法を長く形成しているが、旋回フレーム３に対する設置位置を前側に移すことはなく、後部側に凹窪部６２を設けることにより、キャブ６１と建屋カバー５との間に補助タンク３８用の設置スペースを確保しているものである。そして、凹窪部６２は、補助タンク３８の形状に合わせてキャブ６１の後部側に下側から略Ｌ字状の切欠きを設けることにより形成されている。
【００７３】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第１の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、凹窪部６２を除いてキャブ６１の全長を長くする構成としているから、キャブ６１内の居住空間を広くすることができ、オペレータに圧迫感等を与えることがなく、レバー操作等を余裕をもって行うことができる。
【００７４】
なお、キャブ６１の凹窪部６２内に収納する補助タンク３８は、図８に示すように必ずしも外部から見える配置とする必要はなく、例えばキャブ６１の左，右の側面部を後方に延ばし、凹窪部６２内に収納した補助タンク３８を左，右両側で覆う構成としてもよい。そして、この場合にはキャブ６１の後部側に補助タンク３８を隠した状態で、凹窪部６２内に補助タンク３８を収納することができるものである。
【００７５】
次に、図９は本発明の第４の実施の形態を示し、本実施の形態では前記第２の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【００７６】
然るに、本実施の形態の特徴は、旋回フレーム３の左，右方向で補助タンク３８とほぼ並んだ位置（図９中に示す直線Ａ−Ａの位置）にメインの燃料タンク７１を配設し、作動油タンク７２は、燃料タンク７１の前側に位置して多連弁装置４４との間に配設する構成としたことにある。
【００７７】
ここで、メインの燃料タンク７１と補助タンク３８とは、図９に示す直線Ａ−Ａの位置において旋回フレーム３上で互いに左，右に離間し、建屋カバー５の前側に配設されている。このため、傾斜地での作業時等に車両が前，後に傾いたとしても、メインの燃料タンク７１と補助タンク３８とをほぼ同一の高さレベルに保つことができ、補助タンク３８と燃料タンク７１との間で燃料が流出，入を繰返し、燃料が余分に撹拌される等の不具合を解消できる。
【００７８】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第２の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、メインの燃料タンク７１と補助タンク３８とを、図９に示す直線Ａ−Ａに沿って旋回フレーム３の左，右方向で互いに離間させ、前，後方向に関してはほぼ一致した位置に配設する構成としたから、車両の傾斜時に補助タンク３８と燃料タンク７１との間で燃料が流動するのを小さく抑えることができる。
【００７９】
即ち、油圧ショベルは前，後方向の傾きが３５度程度となっても、十分な安定性を確保できるものであるから、傾斜地での作業時等には前，後に大きく傾いた状態でも、走行または掘削作業を続けることが多い。そして、このように車両が前，後に傾いたときには、これに追従して燃料の液面も傾き、燃料が余分に撹拌されるばかりでなく、例えば燃料の給油口に設けるキャップの呼吸栓等からタンク内の燃料が逆流する等の不具合が生じ易い。
【００８０】
しかし、本実施の形態にあっては、メインの燃料タンク７１を旋回フレーム３上に前，後方向で補助タンク３８とほぼ一致した位置に配設しているから、車両が前，後に大きく傾いた場合でも、メインの燃料タンク７１と補助タンク３８との間で燃料が余分に流動するのを抑えることができ、例えばキャップの呼吸栓等からタンク内の燃料が逆流して、外部に溢出したりする等の不具合を良好に防止できる。
【００８１】
次に、図１０は本発明の第５の実施の形態を示し、本実施の形態では前記第１の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【００８２】
然るに、本実施の形態の特徴は、補助タンク８１側にも専用の給油口８１Ａを設け、該給油口８１Ａをキャップ８１Ｂにより着脱可能に閉塞すると共に、メインの燃料タンク３７と補助タンク８１との間に小径の連通配管８２を設け、両者の間で燃料を流通させる構成としたことにある。
【００８３】
ここで、補助タンク８１は前記第１の実施の形態で述べた補助タンク３８と同様にキャブ４と建屋カバー５との間に配設され、燃料タンク３７のタンク容量を増やす構成となっている。また、連通配管８２は燃料タンク３７と補助タンク８１の底面に近い位置で両者の間に接続され、その流路面積は原動機１１側での燃料消費量にほぼ対応する大きさとなっている。
【００８４】
即ち、燃料タンク３７内の燃料は供給配管４１を介して原動機１１側に供給され、その余剰油がリターン配管４２を介して燃料タンク３７内に戻される。そして、このときに燃料タンク３７内の燃料は原動機１１による燃料の消費量分だけ液面レベルが低下するが、この液面レベルの低下を補うように補助タンク８１内の燃料が連通配管８２を通じて燃料タンク３７側に流入するものである。
【００８５】
また、補助タンク８１内に燃料を給油するときには、キャップ８１Ｂを取外して給油口８１Ａ側から燃料を給油する。このとき、連通配管８２の流路面積は通常の給油流量よりも小さく、例えば補助タンク８１側からメインの燃料タンク３７側に向けて流通する燃料に抵抗を与えることになる。
【００８６】
このため、燃料タンク３７と補助タンク８１とはそれぞれの給油口３７Ａ，８１Ａから個別に給油作業を行い、燃料タンク３７と補助タンク８１との両方で円滑な給油作業を実行できるようにしているものである。
【００８７】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第１の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、メインの燃料タンク３７と補助タンク８１とにそれぞれ給油口３７Ａ，８１Ａを設ける構成としたから、連通配管８２のパイプ径を小さくすることができ、燃料タンク３７と補助タンク８１との間での配管作業を簡略化できると共に、コストダウン等を図ることができる。
【００８８】
次に、図１１は本発明の第６の実施の形態を示し、本実施の形態では前記第５の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【００８９】
然るに、本実施の形態の特徴は、連通配管８２の途中に弁手段としての開閉弁９１を設け、該開閉弁９１によりメインの燃料タンク３７と補助タンク８１との間を選択的に連通，遮断する構成としたことにある。
【００９０】
ここで、開閉弁９１は遠隔操作可能な電磁弁または手動式の弁等により構成され、開弁時には補助タンク８１と燃料タンク３７との間で燃料が流通するのを許し、閉弁時には燃料の流通を遮断するものである。
【００９１】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第５の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、メインの燃料タンク３７側に収容した燃料の残量が少なくなるまでは開閉弁９１を閉弁状態に設定することにより、補助タンク８１内の燃料を実質的な満タン状態に保持できるから、補助タンク８１内の燃料による遮音効果を発揮して、キャブ４内を長い時間に亘って低騒音状態に保つことができる。
【００９２】
また、傾斜地での走行時や作業時等にも開閉弁９１を閉弁させることにより、メインの燃料タンク３７と補助タンク８１との間で燃料が連通配管８２を通じて流動するのを防止でき、例えばキャップ３７Ｂ，８１Ｂの呼吸栓等からタンク３７，８１内の燃料が逆流して、外部に溢出したりする等の不具合を解消することができる。
【００９３】
なお、前記各実施の形態では、キャブ４（５１，６１）と建屋カバー５との間に補助タンク３８（８１）を設けるものとして述べたが、本発明では補助タンクを必ずしも単一のタンクとして構成する必要はなく、例えば上，下に積重ねるようにした複数のタンクにより補助タンクを構成してもよく、または左，右方向で複数のタンクを並べる構成としてもよい。
【００９４】
また、前記各実施の形態では、キャブ４（５１，６１）を旋回フレーム３の前部左側に設けるものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば旋回フレーム３の前部右側にキャブを設け、図２に例示した作動油タンク３６、燃料タンク３７及び多連弁装置４４等を旋回フレーム３の前部左側に設ける構成としてもよい。
【００９５】
さらに、前記各実施の形態では、油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば船体上に上部旋回体等を搭載した浚渫船等に適用してもよく、または自走式クレーン等の上部旋回体を備えた旋回式建設機械に適用してもよいものである。
【００９６】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項１に記載の発明によれば、下部走行体の全長の半分よりも小さい旋回半径（Ｒ 1 ）内にカウンタウエイトの後面側を収め、キャブをこの旋回半径（Ｒ 1 ）よりも大きい旋回半径（Ｒ 2 またはＲ 3 ）内に収める構成とし、前記旋回半径（Ｒ 1 ）をなすカウンタウエイトの後面位置と前記旋回半径（Ｒ 2 またはＲ 3 ）をなすキャブの位置との間には、前記キャブと建屋カバーとの間で前記旋回フレーム上に形成される空間に前記燃料タンクのタンク容量を増やすための補助タンクを設け、該補助タンクは、前記キャブに対応した幅寸法と前記建屋カバーの上面に対応した高さ寸法とを有し、前記建屋カバー内に配置した原動機からの作動音が前記キャブ内に伝わるのを遮音する構成としているから、カウンタウエイト側での旋回半径を小さくすることができ、例えば後方小旋回式の建設機械を提供できると共に、燃料タンクのタンク容量を補助タンクで補うことによって全体のタンク容量を増大でき、給油インターバルを標準機並みに長くすることができる。
【００９７】
また、補助タンクをキャブに対応した幅寸法と建屋カバーの上面に対応した高さ寸法とをもって形成しているため、補助タンクを用いてキャブの後面側と建屋カバーとの間を完全に仕切ることができる。そして、補助タンク内に収容した燃料の遮音効果を活かして、建屋カバー内の原動機による作動音がキャブ側に伝わるのを良好に遮断できる。従って、標準機と同等の作業性能と居住性を維持し、後方小旋回として旋回半径を小さくできると共に、燃料タンクの容量を大きくして給油インターバルを延ばすことができ、キャブ内の騒音レベルも確実に低減できる。
【００９９】
また、請求項２に記載の発明では、キャブの後部側に凹窪部を設け、該凹窪部と建屋カバーの前面側との間に補助タンクを収納する構成としているので、例えば旋回フレームの前側へとキャブを突出させることなく、キャブと建屋カバーとの間に補助タンク用の設置スペースを確保でき、キャブ内の居住空間を広くすることができる。
【０１００】
また、請求項３に記載の発明では、旋回フレームの左，右方向で補助タンクとほぼ並んだ位置に燃料タンクを配設する構成としているため、傾斜地等での作業時に車両が前，後に傾いたとしても、メインの燃料タンクと補助タンクとを常にほぼ同一の高さレベルに保つことができ、燃料の液面レベルが大きく変動するのを抑制できる。これにより、例えば給油口に設けるキャップの呼吸栓等からタンク内の燃料が逆流して溢出したりする等の不具合を解消できる。
【０１０１】
また、請求項４に記載の発明では、燃料タンクと補助タンクとの間を連通配管で接続し、燃料タンクの底部側には供給配管とリターン配管とを設ける構成としているため、原動機側で余剰となった燃料をリターン配管によりメインの燃料タンク側に戻すことができ、原動機側で高温となったリターン燃料が補助タンク側に直接的に戻されるのを防ぐことができると共に、補助タンク内をメインの燃料タンクよりも低い温度に保つことができ、キャブ内が燃料の熱等で温度上昇するのを防止できる。
【０１０２】
さらに、請求項５に記載の発明では、燃料タンクと補助タンクとの間に弁手段を設ける構成としているから、メインの燃料タンク側に収容した燃料残量が少なくなるまでは弁手段を閉弁し、補助タンク内を燃料の満タン状態に保持できる。このため、補助タンク内の燃料によりキャブ内を長い時間に亘って遮音することができると共に、メインの燃料タンクと補助タンクとの間で燃料が大きく撹拌されるのを抑え、キャップ側からの燃料の溢出等を確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。
【図２】図１中の上部旋回体を拡大して示す平面図である。
【図３】図２中のキャブ、エンジン等を取外した状態で旋回フレームの構造を示した平面図である。
【図４】補助タンクの設置構造を示す図２中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。
【図５】メインの燃料タンクと補助タンクとの接続関係を示す説明図である。
【図６】本発明の第２の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。
【図７】図６中の上部旋回体を拡大して示す平面図である。
【図８】本発明の第３の実施の形態による油圧ショベルの要部を拡大して示す正面図である。
【図９】本発明の第４の実施の形態による油圧ショベルの上部旋回体を拡大して示す平面図である。
【図１０】本発明の第５の実施の形態による油圧ショベルの燃料タンクと補助タンクとの接続関係を示す説明図である。
【図１１】本発明の第６の実施の形態による油圧ショベルの燃料タンクと補助タンクとの接続関係を示す説明図である。
【符号の説明】
１下部走行体
２上部旋回体
３旋回フレーム
４，５１，６１キャブ
５建屋カバー
６カウンタウエイト
１１原動機
１２油圧ポンプ
１８作業装置
３６，７２作動油タンク
３７，７１燃料タンク
３８，８１補助タンク
３９，４０，８２連通配管
４１供給配管
４２リターン配管
６２凹窪部
９１開閉弁（弁手段）
Ｌ下部走行体の全長寸法
Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 半径（旋回半径）
Ｏ旋回中心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a swivel construction machine such as a hydraulic excavator that is suitably used for excavating work such as earth and sand, and more particularly to a swivel construction machine in which a turning radius of an upper swing body is reduced.
[0002]
[Prior art]
Generally, as a swing type construction machine, there is a hydraulic excavator, a hydraulic crane, or the like that is provided with an upper revolving unit on a lower traveling body so that the upper revolving unit can be turned, and an excavator, a crane or other work device is provided at the front of the upper revolving unit. Are known.
[0003]
And this type of conventional hydraulic excavator has a model called, for example, a medium-sized standard machine. In this standard machine, there is a margin in the size of the upper revolving structure, and there is a cab, fuel on the revolving frame. A tank, a hydraulic oil tank, a building cover that defines a prime mover chamber, and the like can be disposed with a relatively large space.
[0004]
As a result, the standard hydraulic excavator has the advantage that the fuel tank can be installed on the revolving frame with a large capacity, and the fuel capacity consumed in normal excavation work or the like can be sufficiently secured with a single fuel tank. In addition, since the prime mover can be disposed with sufficient space in the prime mover room of the building cover, the operating sound of the prime mover is not transmitted as large noise to the cab side, and the comfortability in the cab can be improved.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the hydraulic excavator of the standard machine according to the prior art described above, the turning radius of the upper swing body is determined by, for example, the rear surface side of the counterweight, so that when the operator in the cab turns the upper swing body, Therefore, it is necessary to confirm that the counterweight at the rear side does not come into contact with an obstacle or the like, and there is a problem that in a narrow work site or the like, extra work is required for the confirmation work at the time of turning operation and the burden on the operator increases.
[0006]
Therefore, as a recent trend, a so-called “backward small turning type” hydraulic excavator has been attracting attention, in which the turning radius is made small while maintaining the same work performance and comfort as the standard machine. In this small rear swing type hydraulic excavator, the rear surface side of the counterweight is made to be a circle having a turning radius smaller than half the overall length of the lower traveling body so that the rear surface side of the counterweight does not protrude backward from the lower traveling body. It is configured to fit inside.
[0007]
For this reason, in the small rear swivel excavator, the length of the swivel frame (front and rear dimensions) is shortened, and the installation space for the prime mover and the fuel tank provided on the swivel frame is kept small.
[0008]
However, in a small rear swivel hydraulic excavator, the installation space for the prime mover and fuel tank, etc. is limited on the revolving frame, so the cab must be installed close to the prime mover side, and the fuel tank It is required to reduce the tank capacity as much as possible. For this reason, there is a problem that refueling work is troublesome at work sites such as in the mountains where ordinary vehicles cannot travel.
[0009]
In other words, there are many steep slopes at the work site in the back of the mountain, etc., and it is difficult to secure a flat place, so it is not possible to perform refueling using a refueling work vehicle (for example, a tank truck). Often spends a lot of work and time. For this reason, it is required to increase the tank capacity of the fuel tank and lengthen the fueling interval.
[0010]
On the other hand, a small turning (turning within the vehicle width) type hydraulic excavator configured to reduce the turning radius of the upper turning body to the size within the vehicle width (between the crawler belts of the lower traveling body) is also known. In this case, in order to give priority to turning in the vehicle width, the capacity of the fuel tank is reduced, and the cab is brought close to the building cover that houses the prime mover.
[0011]
Such small excavators are generally used in small work sites with small land areas such as in urban areas, so it is easy to secure a flat place in urban areas. Refueling work using cars is possible. In addition, since a small prime mover is mounted, fuel consumption is relatively small, and noise from the prime mover can be reduced to some extent.
[0012]
However, a small hydraulic excavator has a small excavation force when excavating earth and sand, etc., and its work performance is lower than that of a standard machine. There is a problem that it cannot be used and the inhabitability in the cab is inferior to the standard machine.
[0013]
Also known is a swivel construction machine in which a fuel tank is provided in the boom of the working device in order to increase the tank capacity of the fuel tank (for example, Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-123728). Furthermore, there is also known a swivel construction machine in which a fuel tank is provided around a center joint in a round body of a lower traveling body (for example, Japanese Utility Model Publication No. 4-77647).
[0014]
However, in these conventional techniques, since the fuel tank is provided in the boom of the working device or in the round body of the lower traveling body, there are problems such as poor workability at the time of assembly and high manufacturing costs. .
[0015]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art. The object of the present invention is to maintain work performance and comfortability equivalent to those of a standard machine, reduce the turning radius as a small rear turn, and improve the fuel tank. There is a need to provide a swivel construction machine capable of increasing the capacity and also reducing noise in the cab.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention is provided with a lower traveling body, an upper revolving body that is turnably mounted on the lower traveling body, and a front and rear portion of the upper revolving body that can be raised and lowered. The upper revolving structure comprises a revolving frame, a cab provided on the front side of the revolving frame and provided on one side of the left and right directions, and on the other side of the left and right directions. A hydraulic oil tank and a fuel tank provided in the swivel frame; a building cover located on the rear side of the cab and provided on the swivel frame to define a prime mover chamber; and located on the rear side of the building cover The present invention is applied to a swing construction machine having a counterweight provided on a swing frame.
[0017]
  A feature of the configuration adopted by the invention of claim 1 is that the upper swing body is,A turning radius smaller than half of the total length of the lower traveling body on the rear surface side of the counterweight(R 1 )Fit in, The turning radius (R 1 ) Greater turning radius (R) 2 Or R Three )With a configuration, The turning radius (R 1 ) Counterweight position of the counterweight and the turning radius (R 2 Or R Three ) Between the positions of the cabBetween the cab and the building coverIn the space formed on the swivel frameAn auxiliary tank is provided to increase the tank capacity of the fuel tank.The auxiliary tank has a width dimension corresponding to the cab and a height dimension corresponding to the upper surface of the building cover, and the operating sound from the prime mover disposed in the building cover is transmitted to the cab. Sound insulationThis is because of the configuration.
[0018]
  With this configuration, the turning radius on the counterweight side can be reduced, for example, as a small rear turning type hydraulic excavator, and the overall tank capacity can be increased by supplementing the tank capacity of the fuel tank with the auxiliary tank. The interval can be made as long as the standard machine. And the prime mover room, taking advantage of the sound insulation effect of the fuel stored in the auxiliary tank(Building cover)It is possible to reduce the transmission of the operating sound from the engine to the cab side.
[0019]
  Also,In this caseAuxiliary tank, KiTurbocharger BreakfastVs.Suitable width dimensionsAnd the height dimension corresponding to the upper surface of the building coverHaveBy using the auxiliary tank, the rear side of the cab and the building cover can be completely separated, and the sound insulation effect of fuel can be utilized more reliably.The
[0021]
  Meanwhile, claims2In this invention, it is set as the structure which provides the recessed part for accommodating an auxiliary tank between the front part side of a building cover in the rear part side of a cab. Thereby, an auxiliary tank can be arrange | positioned in the recessed part provided in the rear surface side of the cab, and the installation space for auxiliary tanks can be ensured easily between a cab and a building cover.
[0022]
  Claims3In this invention, the fuel tank is arranged at a position substantially aligned with the auxiliary tank in the left and right directions of the revolving frame. This allows the main fuel tank and the auxiliary tank to be kept at substantially the same height level even when the vehicle is tilted forward or backward during work on an inclined land or the like. For example, the cap provided at the fuel filler port It is possible to prevent the fuel in the tank from flowing backward from a breathing plug or the like.
[0023]
  Claims4In this invention, a communication pipe that allows fuel to flow is provided between the fuel tank and the auxiliary tank, and a supply pipe that supplies fuel toward the prime mover is provided on the bottom side of the fuel tank, and is supplied to the prime mover. And a return pipe for returning the surplus fuel to the fuel tank.
[0024]
As a result, surplus fuel on the prime mover side is returned to the main fuel tank through the return pipe, so return fuel that has become hot on the prime mover side is not returned directly to the auxiliary tank side, Can be kept at a temperature lower than that of the fuel tank, and heat at this time can be prevented from being transferred into the cab.
[0025]
  And claims5In this invention, a valve means is provided between the fuel tank and the auxiliary tank to allow the fuel to flow when the valve is opened and to block the fuel when the valve is closed. As a result, the valve means can be closed until the remaining amount of fuel stored on the main fuel tank side decreases, and the inside of the auxiliary tank can be kept in a full tank state. Sound insulation can be achieved over time.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, as a swing type construction machine according to an embodiment of the present invention, a rear small swing type hydraulic excavator will be described as an example and described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0027]
Here, FIG. 1 to FIG. 5 show a first embodiment of the present invention. In the figure, 1 is a lower traveling body of a hydraulic excavator, 2 is an upper revolving body mounted on the lower traveling body 1 so as to be able to swivel, and the upper revolving body 2 has a revolving frame 3. The cab 4 is located on the left side of the front part, the building cover 5 is located on the rear side of the cab 4 and defines the motor room, and the rear side of the swivel frame 3 is located on the rear side of the building cover 5. A counterweight 6 attached to the vehicle, a hydraulic oil tank 36 described later, a main fuel tank 37, an auxiliary tank 38, and the like are provided.
[0028]
Further, a turning device 8 including a turning motor 7 (see FIG. 2) and the like is provided between the turning frame 3 of the upper turning body 2 and the lower traveling body 1. The upper turning body 2 is driven to turn around the turning center O shown. When the radius from the turning center O of the upper swing body 2 to the rear surface side of the counterweight 6 is defined as a radius R1, the rear surface side of the counterweight 6 is curved in an arc shape so as to be accommodated in the virtual circle 9 having the radius R1. Is formed.
[0029]
Further, during the turning operation of the upper turning body 2, the cab 4 is turned along the virtual circle 10 having a radius R2 with respect to the turning center O at the left corner portion 4A with a handrail 46 which will be described later. The radius R2 as the turning radius on the cab 4 side is larger than the radius R1 on the rear surface side of the counterweight 6 (R1 <R2).
[0030]
On the other hand, in the building cover 5, as shown in FIG. 2, a prime mover 11 made of a diesel engine or the like, a hydraulic pump 12 rotated by the prime mover 11, a radiator 13 for cooling the prime mover 11, and the prime mover 11 An air cleaner 15 connected to the intake side via an intake pipe 14 and an exhaust muffler 16 connected to the exhaust side of the prime mover 11 are accommodated.
[0031]
In addition, since an auxiliary tank 38, which will be described later, is installed between the cab 4 and the building cover 5, the length of the cab 4 in the front and rear directions is shortened, whereby the cab 4 is made to be a virtual circle having a radius R2. 10 in the configuration. In this case, a driver's seat 17 and an operation lever (not shown) are arranged in the cab 4, and a control device such as a controller and an air conditioner (none of them are shown) are provided on the rear side of the driver's seat 17. It has been. And by forming these control devices and air conditioning devices more compactly, the overall length of the cab 4 can be made shorter than that of the conventional product.
[0032]
Reference numeral 18 denotes a working device disposed on the front portion of the revolving frame 3 so as to be able to move up and down. The working device 18 includes a boom 19, an arm 20, a bucket 21, and the like. It is configured to perform excavation work such as earth and sand by expanding and contracting. The working device 18 has a boom 19 connected to a bracket portion 26, which will be described later, shown in FIG. 2 so as to be able to move up and down. Is disposed at an offset position.
[0033]
Further, the upper revolving unit 2 has a reduced overall length of the revolving frame 3 to realize a small rear turn, and the cab 4, the building cover 5, the counterweight 6, and the like disposed on the revolving frame 3 have a radius that serves as a turning radius. It is all contained in the virtual circle 10 of R2.
[0034]
Further, as shown in FIG. 1, the radius R1 from the turning center O to the rear surface side of the counterweight 6 is set to a value smaller than the half dimension (L / 2) of the overall length L of the lower traveling body 1. . The radius R2 on the cab 4 side, which is the turning radius of the upper swing body 2, is also smaller than the dimension (L / 2) (R1 <R2 <L / 2), whereby the upper swing body 2 becomes the lower traveling body 1. However, it is configured so as not to protrude before and after.
[0035]
Next, the configuration of the swivel frame 3 will be described with reference to FIG. 3. Reference numeral 25 denotes a center frame serving as a main frame of the swivel frame 3, and the center frame 25 is located at the swivel center O and is shown in FIG. It is attached to the lower traveling body 1 via 8 so as to be able to turn. The front side of the center frame 25 serves as a bracket part 26 for the boom 19, and a tail plate 27 is joined to the rear side of the center frame 25 by welding.
[0036]
Reference numerals 28 and 29 denote left and right side frames constituting the revolving frame 3 together with the center frame 25. The side frames 28 and 29 are formed of a high-strength pipe material or the like having a D-shaped cross section. It extends with a certain length in the front and rear direction. The side frames 28 and 29 are joined to the front ends of the extended beams 30, 31, 32, 33 and the like that extend left and right from the center frame 25, and the rear ends of the side frames 28, 29 are attached to the tail plate 27. It is joined to both left and right ends.
[0037]
Reference numeral 34 denotes a projecting plate located between the center frame 25 and the side frame 28 and positioned on the rear side of the projecting beam 31, and the lower end side of the projecting plate 34 is the upper surface of the tail plate 27 as shown in FIG. The building cover 5 is fixed to the side surface using bolts or the like.
[0038]
Reference numerals 35 and 35 denote support brackets provided between the overhanging beam 31 and the overhanging plate 34. Each of the support brackets 35 is formed as a short bracket, and both the front and rear end sides thereof are extended with the overhanging beam 31. It is fixed to the plate 34 using bolts or the like. Each support bracket 35 is configured to support a later-described auxiliary tank 38 from below.
[0039]
Here, as indicated by phantom lines in FIG. 3, the cab 4 is mounted on the extended beams 30 and 31 so as to be positioned between the front left side of the center frame 25 and the side frame 28. A motor 11 and a radiator 13 are disposed on the tail plate 27, and a counterweight 6 is disposed on the rear side as shown in FIG.
[0040]
A hydraulic oil tank 36 is provided between the center frame 25 and the side frame 29 and is located on the rear side of the overhanging beam 33. The hydraulic oil tank 36 is a hydraulic oil shown in FIG. This is supplied to the pump 12 and constitutes a hydraulic pressure source together with the hydraulic pump 12.
[0041]
A main fuel tank 37 is provided on the revolving frame 3 and is located on the front side of the hydraulic oil tank 36. The fuel tank 37 is located between the extended beams 32 and 33 as shown in FIG. And the side frame 29. The length of the fuel tank 37 is shortened in the front and rear directions because the entire length of the swivel frame 3 is shortened in order to realize a small rear turn, and the tank capacity is, for example, 200 to 300. It is about liters.
[0042]
  38 isUsed to increase the tank capacity of the main fuel tank 37As an auxiliary fuel tank, the auxiliary tank 38 is configured as shown in FIGS., Turning radius R mentioned above 1 Position of counterweight 6 and turning radius R 2 In the space formed on the revolving frame 3 between the rear side of the cab 4 and the front side of the building cover 5. Here, the auxiliary tank 38The width dimension corresponds to the width of the cab 4The height corresponds to the upper surface of the building cover 5It is formed as an elongated rectangular parallelepiped tank, and its lower end side is attached on each support bracket 35 shown in FIG. The auxiliary tank 38 contains about 100 liters of fuel F as illustrated in FIG. 4 and has a tank capacity for containing about 300 to 400 liters of fuel F in total with the main fuel tank 37. ing.
[0043]
That is, in the case of a 20t (ton) -class medium-sized excavator, the fuel consumption of the prime mover 11 is, for example, about 20 liters / h during normal excavation work, etc. Since the later fuel is only consumed, the fuel refueling interval can be extended to about two days, and a refueling interval similar to a standard machine can be secured.
[0044]
Further, as shown in FIG. 5, communication pipes 39 and 40 are connected to the main fuel tank 37 and the auxiliary tank 38 so as to be spaced apart from each other upward and downward. It is formed with a corresponding pipe diameter. When the cap 37B is removed from the fuel filler port 37A of the fuel tank 37 and fueling is performed, the fuel smoothly flows in and out between the fuel tank 37 and the auxiliary tank 38 via the communication pipes 39 and 40. Thus, no flow resistance is given to the fuel flowing through the communication pipes 39 and 40.
[0045]
For this reason, it is not necessary to provide a special fuel supply port or the like on the auxiliary tank 38 side, and the fuel supply operation can be automatically performed on the auxiliary tank 38 side through the fuel supply port 37A of the fuel tank 37. The cap 37B of the fuel tank 37 is provided with a breathing plug (not shown), and the fuel tank 37 and the auxiliary tank 38 do not tend to have negative pressure inside the cap 37B. The inside is configured to maintain almost atmospheric pressure.
[0046]
Reference numeral 41 denotes a fuel supply pipe connected to the bottom side of the fuel tank 37. The supply pipe 41 is connected to a fuel injection pump (not shown) of the prime mover 11, and the fuel in the fuel tank 37 is supplied to the prime mover 11. To supply.
[0047]
42 is a fuel return pipe connected to the bottom side of the fuel tank 37. The return pipe 42 is a surplus fuel (hereinafter referred to as surplus oil) out of the fuel supplied to the prime mover 11 by the supply pipe 41. Is returned to the fuel tank 37. The surplus oil is once supplied to the prime mover 11 and then returned through the return pipe 42. Therefore, the surplus oil is returned to the fuel tank 37 in a relatively high temperature state.
[0048]
43 is a shielding material provided on the inner surface of the building cover 5. The shielding material 43 is made of, for example, sponge rubber or the like, and the inner surface of the building cover 5 so as to surround the radiator 13 as shown in FIG. It is affixed to. The shielding member 43 shields the machine room in the building cover 5 before and after the radiator 13, and recirculation (recirculation) in which the cooling air generated by the cooling fan attached to the radiator 13 circulates to the upstream side of the radiator 13. A function to prevent
[0049]
Reference numeral 44 denotes a multiple valve device comprising a plurality of directional control valves. The multiple valve device 44 is disposed on the revolving frame 3 at the front side of the main fuel tank 37 as shown in FIG. Yes. Reference numeral 45 denotes a battery serving as a DC power source located in the building cover 5 below the air cleaner 15.
[0050]
Further, 46 is a handrail for getting on and off the cab 4, and the handrail 46 is provided at a corner portion 4 </ b> A located on the left side of the front portion of the cab 4 as shown in FIGS. 1 and 2. Protrudes by a certain dimension. A handrail 46 is disposed in a virtual circle 10 having a radius R2 with respect to the turning center O shown in FIG. 2, and is within the range of a front view that is visible when an operator in the cab 4 operates the working device 18. Is provided. For this reason, the operator can visually check the front end portion of the handrail 46 and the like while sitting on the driver's seat 17 in the cab 4.
[0051]
The backward small-turn hydraulic excavator according to the present embodiment has the above-described configuration, and the operation thereof will be described next.
[0052]
First, the operator of the hydraulic excavator gets in and out of the cab 4 using the handrail 46, and in the state of being seated on the driver's seat 17 in the cab 4, by tilting a plurality of operation levers and the like located on the front side thereof, The upper turning body 2 is turned on the lower traveling body 1 and the work device 18 is moved up and down to excavate earth and sand.
[0053]
When the upper swing body 2 is swung, the corner 4A of the cab 4 is swung along the virtual circle 10 having the radius R2 with respect to the swivel center O together with the handrail 46. Further, the rear surface side of the counterweight 6 is turned along a virtual circle 9 having a radius R1 with respect to the turning center O, and the radius R1 of the virtual circle 9 is smaller than the radius R2 of the virtual circle 10. .
[0054]
Further, the radius R1 of the imaginary circle 9 and the radius R2 of the imaginary circle 10 are set with respect to the overall length L of the lower traveling body 1 so that the upper swinging body 2 does not protrude forward and backward from the lower traveling body 1. It is smaller than half of the dimension (L / 2) (R1 <R2 <L / 2), thereby realizing a small backward turning.
[0055]
Therefore, when the upper swing body 2 is swung at the work site, the operator can safely swing the upper swing body 2 only by confirming that the front handrail 46 does not collide with an obstacle or the like from the cab 4. It can be operated. The operator in the cab 4 does not need to pay special attention to the counterweight 6 on the rear side, and safety during a turning operation can be easily secured.
[0056]
Further, since the cab 4 and the counterweight 6 of the upper swing body 2 do not protrude to the outside of the crawler track in the front and rear directions of the lower travel body 1, the front and rear directions of the lower travel body 1 are excavated. Thus, the cab 4 and the counterweight 6 do not come into contact with the obstacle, and the operator does not need to worry about whether the counterweight 6 located behind the cab 4 comes into contact with the obstacle.
[0057]
The revolving frame 3 of the upper revolving structure 2 is formed to have a short overall length in order to realize a small rear turn, and the fuel tank 37 has a shortened length in the front and rear directions. The capacity is also designed to be smaller than the conventional standard machine.
[0058]
However, in the present embodiment, an auxiliary tank 38 is installed on the revolving frame 3 between the cab 4 and the building cover 5, and the width dimension of the auxiliary tank 38 corresponds to the lateral width of the cab 4. Thus, since the auxiliary tank 38 is formed as an elongated rectangular parallelepiped tank as shown in FIGS. 1 to 4, for example, about 100 liters of fuel F can be accommodated in the auxiliary tank 38. In total, it is possible to secure a tank capacity (for example, about 300 to 400 liters) larger than that of a standard machine.
[0059]
For this reason, even when excavation work such as earth and sand is carried out at a work site such as the back of a mountain, the fuel supply interval can be extended up to about two days, and a fuel supply interval equivalent to that of a standard machine can be sufficiently secured.
[0060]
Moreover, since the auxiliary tank 38 has a width dimension substantially corresponding to the cab 4 and is configured to partially cover the rear surface side of the cab 4 with the building cover 5, the motor 11 in the building cover 5, The auxiliary tank 38 can block the operating sound generated from the hydraulic pump 12 and the exhaust-side muffler 16 from being transmitted to the cab 4 side.
[0061]
In particular, since the fuel F stored in the auxiliary tank 38 is a liquid, it has a high sound absorption effect and an excellent sound insulation characteristic, and noise transmitted from the prime mover 11 to the cab 4 can be reliably reduced. Can improve the habitability.
[0062]
In addition, since communication pipes 39 and 40 that allow fuel to flow are provided between the main fuel tank 37 and the auxiliary tank 38, a supply pipe 41 and a return pipe 42 provided on the bottom side of the fuel tank 37 are provided. The supply of fuel to the prime mover 11 or the return of surplus oil can be performed smoothly, and surplus oil that has reached a high temperature on the prime mover 11 side can be recovered in the fuel tank 37.
[0063]
For this reason, the excess oil (return fuel) that has reached a high temperature is not directly returned to the auxiliary tank 38 side, and the inside of the auxiliary tank 38 can be kept at a temperature lower than that of the main fuel tank 37. And it can suppress reliably that the heat by surplus oil is transmitted to the cab 4 side, and the habitability in the cab 4 can also be improved by this.
[0064]
Therefore, in the small rear turning type hydraulic excavator according to the present embodiment, the upper turning body 2 can be turned small in the backward direction so that the turning radius can be reduced, and work performance and comfortability equivalent to those of the standard type hydraulic excavator can be secured. it can. Then, by connecting the auxiliary tank 38 to the main fuel tank 37, the tank capacity of the fuel tank 37 can be increased to a sufficient capacity, and the noise in the cab 4 can also be effectively reduced by the auxiliary tank 38.
[0065]
Next, FIGS. 6 and 7 show a second embodiment of the present invention. In this embodiment, the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. It shall be.
[0066]
However, the present embodiment is characterized in that the cab 51 provided on the left side of the front portion of the revolving frame 3 is formed to have the same overall length as the conventional product, and the auxiliary tank 38 is provided between the cab 51 and the building cover 5. In order to secure an installation space, the cab 51 is moved forward and disposed on the revolving frame 3.
[0067]
Here, the cab 51 is provided with a handrail 46 similar to that in the first embodiment at the corner corner 51A on the left side of the front portion, and the corner portion 51A of the cab 51 is turned when the upper swing body 2 is swung. Is turned along the virtual circle 52 of radius R3 with respect to the turning center O together with the handrail 46.
[0068]
In this case, the radius R3 as the turning radius is set larger than the radius R2 (see FIG. 2) of the cab 4 described in the first embodiment, and the radius R3 is the rear side of the counterweight 6. Is larger than the radius R1 (R1 <R2 <R3) of the virtual circle 9 defined by.
[0069]
Thus, even in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same function and effect as in the first embodiment, but in particular in the present embodiment, the total length of the cab 51 is increased. A sufficient space can be secured on the rear side of the driver's seat 17, and a control device such as a controller and an air conditioning device (both not shown) can be accommodated in the cab 51 with a margin. Further, by moving the cab 51 to the front side and disposing it on the revolving frame 3, for example, it is possible to widen the field of view when excavating a deep hole or the like.
[0070]
Next, FIG. 8 shows a third embodiment of the present invention. In this embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. To do.
[0071]
However, a feature of the present embodiment is that a recessed portion 62 is provided on the rear side of the cab 61 disposed on the left side of the front portion of the revolving frame 3, and the front side of the building cover 5 is provided in the recessed portion 62. The auxiliary tank 38 is accommodated between the two.
[0072]
The cab 61 is formed to have a long overall length as in the cab 51 employed in the second embodiment, but the installation position with respect to the revolving frame 3 is not moved to the front side, and the recessed portion 62 is provided on the rear side. By providing, an installation space for the auxiliary tank 38 is secured between the cab 61 and the building cover 5. The recessed portion 62 is formed by providing a substantially L-shaped notch from the lower side on the rear side of the cab 61 in accordance with the shape of the auxiliary tank 38.
[0073]
Thus, in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same operation and effect as in the first embodiment. In particular, in the present embodiment, the cab 61 is excluded except for the recessed portion 62. Therefore, the living space in the cab 61 can be widened, and the lever operation can be performed with a margin without giving the operator a feeling of pressure or the like.
[0074]
The auxiliary tank 38 accommodated in the recessed portion 62 of the cab 61 is not necessarily arranged to be visible from the outside as shown in FIG. 8. For example, the left and right side portions of the cab 61 are extended rearward. It is good also as a structure which covers the auxiliary | assistant tank 38 accommodated in the recessed part 62 on the left and right both sides. In this case, the auxiliary tank 38 can be accommodated in the recessed portion 62 with the auxiliary tank 38 hidden behind the cab 61.
[0075]
Next, FIG. 9 shows a fourth embodiment of the present invention. In this embodiment, the same components as those of the second embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. To do.
[0076]
However, the feature of the present embodiment is that the main fuel tank 71 is disposed at a position (position of a straight line AA shown in FIG. 9) substantially aligned with the auxiliary tank 38 in the left and right directions of the revolving frame 3. The hydraulic oil tank 72 is located on the front side of the fuel tank 71 and is disposed between the multiple valve device 44.
[0077]
Here, the main fuel tank 71 and the auxiliary tank 38 are spaced apart from each other left and right on the revolving frame 3 at the position of the straight line AA shown in FIG. 9, and are disposed on the front side of the building cover 5. . For this reason, even when the vehicle is tilted forward or backward during work on an inclined ground, the main fuel tank 71 and the auxiliary tank 38 can be maintained at substantially the same height level. It is possible to eliminate problems such as repeated fuel outflow and inflow, and excessive fuel agitation.
[0078]
Thus, even in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same operational effects as those in the second embodiment. In particular, in the present embodiment, the main fuel tank 71 and the auxiliary tank 38 are provided. Are separated from each other in the left and right directions of the turning frame 3 along a straight line AA shown in FIG. 9, and are arranged at substantially the same positions in the front and rear directions. The flow of fuel between the auxiliary tank 38 and the fuel tank 71 can be kept small.
[0079]
In other words, since the excavator can secure sufficient stability even if the forward and rearward inclination is about 35 degrees, it can run even when it is greatly inclined forward and backward when working on an inclined ground. Or, excavation work is often continued. When the vehicle tilts forward and backward in this way, the fuel level also tilts following this, and not only the fuel is agitated excessively, but also from, for example, a cap breathing plug provided at the fuel filler port. Problems such as reverse fuel flow in the tank are likely to occur.
[0080]
However, in the present embodiment, the main fuel tank 71 is disposed on the revolving frame 3 at a position substantially coincident with the auxiliary tank 38 in the front and rear directions, so that the vehicle is greatly inclined forward and backward. Even in this case, it is possible to prevent the fuel from flowing excessively between the main fuel tank 71 and the auxiliary tank 38. For example, the fuel in the tank flows backward from the breathing plug of the cap and overflows to the outside. It is possible to satisfactorily prevent problems such as
[0081]
Next, FIG. 10 shows a fifth embodiment of the present invention. In this embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. To do.
[0082]
However, the feature of the present embodiment is that a dedicated oil supply port 81A is also provided on the auxiliary tank 81 side, the oil supply port 81A is detachably closed by a cap 81B, and between the main fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 There is a configuration in which a small-diameter communication pipe 82 is provided between the two so that fuel flows between them.
[0083]
Here, the auxiliary tank 81 is disposed between the cab 4 and the building cover 5 similarly to the auxiliary tank 38 described in the first embodiment, and is configured to increase the tank capacity of the fuel tank 37. . In addition, the communication pipe 82 is connected between the fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 at a position close to the bottom surface, and the flow path area has a size that substantially corresponds to the fuel consumption on the prime mover 11 side.
[0084]
That is, the fuel in the fuel tank 37 is supplied to the prime mover 11 through the supply pipe 41, and the excess oil is returned into the fuel tank 37 through the return pipe 42. At this time, the fuel level of the fuel in the fuel tank 37 is lowered by the amount of fuel consumed by the prime mover 11, but the fuel in the auxiliary tank 81 passes through the communication pipe 82 so as to compensate for the drop in the liquid level. It flows into the fuel tank 37 side.
[0085]
When fuel is supplied into the auxiliary tank 81, the cap 81B is removed and fuel is supplied from the fuel supply port 81A side. At this time, the flow passage area of the communication pipe 82 is smaller than the normal oil supply flow rate, and for example, resistance is given to the fuel flowing from the auxiliary tank 81 side toward the main fuel tank 37 side.
[0086]
For this reason, the fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 individually perform the refueling operation from the respective oil supply ports 37A and 81A so that both the fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 can perform a smooth refueling operation. It is.
[0087]
Thus, even in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same operational effects as those in the first embodiment. In particular, in the present embodiment, the main fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 are provided. In addition, since the oil supply ports 37A and 81A are provided respectively, the pipe diameter of the communication pipe 82 can be reduced, the piping work between the fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 can be simplified, and the cost can be reduced. Etc. can be achieved.
[0088]
Next, FIG. 11 shows a sixth embodiment of the present invention. In this embodiment, the same components as those of the fifth embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. To do.
[0089]
However, the feature of this embodiment is that an on-off valve 91 is provided as a valve means in the middle of the communication pipe 82, and the on-off valve 91 selectively connects and disconnects between the main fuel tank 37 and the auxiliary tank 81. It is in the configuration to do.
[0090]
Here, the on-off valve 91 is configured by a remotely operable electromagnetic valve, a manual valve, or the like, and allows fuel to flow between the auxiliary tank 81 and the fuel tank 37 when the valve is opened, and allows fuel to flow when the valve is closed. This is to block distribution.
[0091]
Thus, even in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same operational effects as in the fifth embodiment, but in this embodiment in particular, the main fuel tank 37 is accommodated. By setting the on-off valve 91 to the closed state until the remaining amount of fuel is reduced, the fuel in the auxiliary tank 81 can be kept substantially full. It is possible to keep the cab 4 in a low noise state for a long time.
[0092]
Further, by closing the on-off valve 91 during traveling on a slope or during work, fuel can be prevented from flowing between the main fuel tank 37 and the auxiliary tank 81 through the communication pipe 82. Problems such as the fuel in the tanks 37 and 81 flowing backward from the caps 37B and 81B, etc. and overflowing to the outside can be solved.
[0093]
In each of the above embodiments, the auxiliary tank 38 (81) is provided between the cab 4 (51, 61) and the building cover 5. However, in the present invention, the auxiliary tank is not necessarily a single tank. For example, the auxiliary tank may be configured by a plurality of tanks stacked on top and bottom, or may be configured by arranging a plurality of tanks in the left and right directions.
[0094]
Further, in each of the embodiments described above, the cab 4 (51, 61) is provided on the left side of the front part of the revolving frame 3, but the present invention is not limited thereto, and for example, the cab is provided on the right side of the front part of the revolving frame 3. The hydraulic oil tank 36, the fuel tank 37, the multiple valve device 44, and the like illustrated in FIG. 2 may be provided on the left side of the front portion of the swing frame 3.
[0095]
Further, in each of the above embodiments, the description has been given by taking a hydraulic excavator as an example, but the present invention is not limited to this, and may be applied to, for example, a dredger mounted with an upper turning body on a hull, Alternatively, the present invention may be applied to a swing construction machine including an upper swing body such as a self-propelled crane.
[0096]
【The invention's effect】
  As described in detail above, according to the first aspect of the present invention, the turning radius is smaller than half of the total length of the lower traveling body.(R 1 )Place the back side of the counterweight insideTurn the cab into this turning radius (R 1 ) Greater turning radius (R) 2 Or R Three ) And the turning radius (R 1 ) Counterweight position of the counterweight and the turning radius (R 2 Or R Three ) Between the positions of the cabBetween the cab and the building coverIn the space formed on the swivel frameAn auxiliary tank is provided to increase the tank capacity of the fuel tankThe auxiliary tank has a width dimension corresponding to the cab and a height dimension corresponding to the upper surface of the building cover, and the operating sound from the prime mover disposed in the building cover is transmitted to the cab. Sound insulationTherefore, it is possible to reduce the turning radius on the counterweight side, for example, it is possible to provide a small rear turning type construction machine, and supplement the tank capacity of the fuel tank with an auxiliary tank to increase the overall tank capacity. The oiling interval can be increased as long as the standard machine.
[0097]
  In addition, since the auxiliary tank is formed with a width dimension corresponding to the cab and a height dimension corresponding to the upper surface of the building cover, the auxiliary tank is used to completely partition the rear side of the cab and the building cover. Can do.And it can interrupt | block well that the operation sound by the motor | power_engine in a building cover is transmitted to a cab side using the sound insulation effect of the fuel accommodated in the auxiliary tank. Therefore, the work performance and comfortability equivalent to the standard machine can be maintained, the turning radius can be reduced as a small rear turn, the fuel tank capacity can be increased and the fueling interval can be extended, and the noise level in the cab is also ensured. Can be reduced.
[0099]
  Also, Claims2In the invention described in (2), since the concave portion is provided on the rear side of the cab, and the auxiliary tank is accommodated between the concave portion and the front side of the building cover, for example, the cab is moved to the front side of the swivel frame. Without projecting, an installation space for the auxiliary tank can be secured between the cab and the building cover, and the living space in the cab can be widened.
[0100]
  Claims3Since the fuel tank is arranged at a position substantially aligned with the auxiliary tank in the left and right directions of the turning frame, even if the vehicle leans forward or backward when working on a sloping ground or the like, The fuel tank and the auxiliary tank can always be maintained at substantially the same height level, and the fuel level can be prevented from greatly fluctuating. Thereby, for example, problems such as fuel flowing back from the tank and overflowing from a breathing plug of a cap provided at the fuel filler port can be solved.
[0101]
  Claims4In the invention described in 1), the fuel tank and the auxiliary tank are connected by a communication pipe, and the supply pipe and the return pipe are provided on the bottom side of the fuel tank. The return pipe can be returned to the main fuel tank, preventing return fuel that has reached a high temperature on the prime mover side from being returned directly to the auxiliary tank, and the inside of the auxiliary tank from the main fuel tank. The temperature inside the cab can be prevented from rising due to fuel heat or the like.
[0102]
  And claims5Since the valve means is provided between the fuel tank and the auxiliary tank, the valve means is closed until the remaining amount of fuel stored on the main fuel tank side is reduced. Can be kept full of fuel. For this reason, the fuel in the auxiliary tank can insulate the cab for a long period of time, and it is possible to prevent the fuel from being greatly agitated between the main fuel tank and the auxiliary tank and to prevent the fuel from the cap side. Can be prevented reliably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a hydraulic excavator according to a first embodiment of the present invention.
2 is an enlarged plan view showing an upper swing body in FIG. 1. FIG.
3 is a plan view showing the structure of a revolving frame with the cab, engine, etc. in FIG. 2 removed. FIG.
4 is a cross-sectional view of the auxiliary tank installation structure as seen from the direction of arrows IV-IV in FIG. 2. FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a connection relationship between a main fuel tank and an auxiliary tank.
FIG. 6 is a front view showing a hydraulic excavator according to a second embodiment of the present invention.
7 is an enlarged plan view showing an upper swing body in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is an enlarged front view showing a main part of a hydraulic excavator according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an enlarged plan view showing an upper swing body of a hydraulic excavator according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a connection relationship between a fuel tank and an auxiliary tank of a hydraulic excavator according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a connection relationship between a fuel tank and an auxiliary tank of a hydraulic excavator according to a sixth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Lower traveling body
2 Upper swing body
3 Swivel frame
4,51,61 cab
5 Building cover
6 Counterweight
11 prime mover
12 Hydraulic pump
18 Working device
36, 72 hydraulic oil tank
37,71 Fuel tank
38,81 Auxiliary tank
39, 40, 82 Communication piping
41 Supply piping
42 Return piping
62 Recessed part
91 On-off valve (valve means)
L Overall length of the lower traveling body
R1, R2, R3 radius (turning radius)
O Turning center

Claims

A lower traveling body, an upper revolving body mounted on the lower traveling body so as to be able to swivel, and a working device provided so as to be able to be lifted and lowered at a front portion of the upper revolving body. A frame, a cab provided on one side of the left and right directions located on the front side of the revolving frame, and a hydraulic oil tank and a fuel tank provided on the revolving frame located on the other side of the left and right directions And a building cover provided on the revolving frame located on the rear side of the cab and defining a prime mover room, and a counterweight located on the rear side of the building cover and provided on the revolving frame. In the swivel construction machine
The upper rotating body, videos rear side of the counterweight in a small turning radius (R 1) within than half of the total length of the lower traveling body, the cab the turning radius (R 1) than the larger turning radius ( a structure in which Ru contained in R 2 or R 3) inside,
Between the rear surface position of the counterweight that forms the turning radius (R 1 ) and the position of the cab that forms the turning radius (R 2 or R 3 ), the space between the cab and the building cover is on the turning frame. An auxiliary tank for increasing the tank capacity of the fuel tank is provided in the formed space ,
The auxiliary tank has a width dimension corresponding to the cab and a height dimension corresponding to the upper surface of the building cover, and the operation noise from the prime mover disposed in the building cover is transmitted through the cab. turning construction machine, characterized in that to that configuration and the.

The rear side of the cab, pivot construction machine as claimed in claim 1 comprising a structure provided with a recessed portion for accommodating the auxiliary tank between the front side of the housing cover.

The swivel construction machine according to claim 1 or 2 , wherein the fuel tank is arranged at a position substantially aligned with the auxiliary tank in the left and right directions of the swivel frame.

A communication pipe that allows fuel to flow is provided between the fuel tank and the auxiliary tank, a supply pipe that supplies fuel toward the prime mover on the bottom side of the fuel tank, and a fuel that is supplied to the prime mover The swing construction machine according to claim 1, 2 or 3 , further comprising a return pipe for returning surplus fuel to the fuel tank.

5. The swivel construction according to claim 1, 2, 3 or 4 , wherein valve means is provided between the fuel tank and the auxiliary tank to permit fuel flow when the valve is opened and to block fuel flow when the valve is closed. machine.