JP3727969B2 - 点字表示装置および点字表示方法 - Google Patents

点字表示装置および点字表示方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、かな漢字混じ文を1対1に対応づけて点字で表示および点字中の漢字表記の読みや意味や内容を点字で表示する点字表示装置および点字表示方法に関するものである。
【0002】
視覚障害者にとって情報処理機器の操作を行う場合、全角や半角文字の混じって表示された画面上のかな漢字混り文を点字ディスプレイで効率良く読む要求がある。
【0003】
【従来の技術】
従来の点字表示方法は、表示装置上のかな漢字混り文を、システムが辞書を参照して読みにしこれを点字に変換して点字ディスプレイに表示していたため、表示装置上のかな漢字混り文の内容を認識できても、その文字が全角文字で表記されているか、半角文字で表記されているか、漢字なのか、ひらがななのか、その文字が表示装置上のどの位置に存在するかなどを知ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の点字表示方法は、表示装置上のかな漢字混り文の内容を読みに変換し点字ディスプレイ上に点字で表示していたため、カナ、数字、記号などの全角および半角の表示が同一となってしまい、区別ができないという問題があった。
【0005】
また、表示装置上の全角のかな、全角の漢字は読みに変換した後に点字にして点字ディスプレイ上に表示していたため、図5の(a)に示すように、表示装置上の1文字を点字表示する長さが一定でなかったり、更に、図5の(b)に示すように、点字に変換する際に点字特有のわかち書き(文節の区切り部に空白を挿入)を行うために、区切りの空白が多くなったりし、1行を表示するために使う点字ディスプレイのマスが1行の80マスを越えてしまうことがあり、読み難くなってしまうと共に、図5の(c)に示すように、表示装置上のかな漢字混り文と、点字ディスプレイ上の点字との対応がとれないという問題があった。図5を簡単に説明する。
【0006】
図5は、従来の点字表示例を示す。
図5の(a)は、表示装置上の漢字をかなに変換して点字ディスプレイ上に表示した例を示す。この例では、表示装置上の1文字の漢字「私」、「朝」が点字ディスプレイ上で「わたし」、「あさ」(点字コード)と3マス、2マスで表示され、点字ディスプレイ上で点字表示される長さが一定ではなかった。
【0007】
図5の(b)は、点字の分かち書きの例を示す。ここでは、表示装置上のかな漢字混り文「私は毎日学校へ行きます」をかなに変換し点字ディスプレイ上に「ワタシワ マイニチ ガ ッコーエ イキマス」(点字コード、 は空白)と表示し、分かち書きのための空白 が挿入される。
【0008】
図5の(c)は、表示装置上のかな漢字混り文を読みにして点字ディスプレイ上に点字で表示した例を示す。ここでは、表示装置上のかな漢字混り文「NABCCで表示する」(全部全角)を読みにして点字ディスプレイ上に図示のように点字で表示し、元の表示装置上のかな漢字混り文と点字ディスプレイ上の文字との対応づけが困難であった。
【0009】
本発明は、これらの問題を解決するため、表示装置上の全角のかなや漢字および半角の文字を1対1に対応づけて点字で表示しレイアウト認識を可能にすると共に、点字中の漢字表記の読みや意味や内容を点字で表示して認識を可能にすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理ブロック図を示す。
図1において、処理装置1は、各種処理を行うものであって、ここでは、表示装置2、本体3から構成されるものである。
【0011】
表示装置2は、かな漢字混り文などを表示するものである。
本体3は、各種処理を行うものであって、ここでは、点字レイアウト変換手段4および特定位置漢字表示手段5から構成されるものである。
【0012】
点字レイアウト変換手段4は、かな漢字混り文中の全角文字を2マスおよび半角文字を1マスの点字に変換するものである。
特定位置漢字表示手段5は、点字ディスプレイ7上の点字中のカーソル位置の漢字表記の読みあるいは意味あるいは内容を点字に変換して漢字表記の位置に対応づけて表示させるものである。
【0013】
キーボード6は、各種指示や文字などを入力するものである。
点字ディスプレイ7は、点字を表示するものであって、該当するピンをアップあるいはダウンさせて表示するものである。
【0014】
音声出力装置8は、音声を出力するものである。
【0015】
【作用】
本発明は、図1に示すように、表示装置2にかな漢字混り文が表示されたことなどに対応して、点字レイアウト変換手段4が表示装置2上に表示されたかな漢字混り文中の全角文字を2マスコードに変換および半角文字を1マスコードに変換し点字ディスプレイ7上に点字で表示し、表示装置2上のかな漢字混り文と点字ディスプレイ7上の点字とを1対1に対応づけて表示するようにしている。
【0016】
この際、点字ディスプレイ7上の点字中の漢字表記にカーソルを位置づけたことに対応して、特定位置漢字表示手段5がカーソル位置の漢字表記の読みあるいは意味あるいは内容を点字に変換し漢字表記の位置に対応づけて表示するようにしている。
【0017】
この際、点字ディスプレイ7上の点字中の漢字表記の読みあるいは意味あるいは内容を漢字表記の位置から点字で表示しようとする際に、点字ディスプレイ7上からはみ出すときにはみ出さないように表示位置をずらして表示するようにしている。
【0018】
従って、表示装置2上の全角のかなや漢字および半角の文字を1対1に対応づけて点字ディスプレイ7上に点字で表示しレイアウトを認識することが可能となると共に、点字中の漢字表記の読みや意味や内容を点字で表示して認識することが可能となる。
【0019】
【実施例】
次に、図2から図4を用いて本発明の実施例の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0020】
図2は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
図2において、S1は、文字列を画面から読みとりする。これは、図1の表示装置2の画面上に表示されたかな漢字混り文の文字列の読み取りを行う。例えば後述する図4の(a)の文字列「NABCCコードで表示する」(全角文字)の読み取りを行う。
【0021】
S2は、全角文字か判別する。これは、S1で読み取った文字列のうちの文字に全角文字があるか判別する。YESの場合には、S9で全角文字を2バイトコード(2マスのコード)に変換し(図3の(a)参照)、S4に進む。一方、NOの場合には、半角文字であると判明したので、S3で点字コード(1バイトコード、1マスのコード)に変換し、S4に進む。
【0022】
S4は、点字ディスプレイに表示する。これは、全角文字はS9で2バイトコード(2マスコード)に変換し、半角文字はS3で1バイトコード(1マスコード)に変換し、点字ディスプレイ7上に点字表示する。
【0023】
以上のS1からS4、S9によって、表示装置2上のかな漢字混り文の文字列を取り込み、全角文字を2バイトコード(2マスコード)に変換および半角文字を1バイトコード(1マスコード)に変換し、点字ディスプレイ7上に点字表示することにより、表示装置2上のかな漢字混り文の文字列と、点字ディスプレイ7上の点字とが1対1に対応づけて表示され、かな漢字混り文の文字列のレイアウトを、点字ディスプレイ7上の点字から認識することが可能となる。
【0024】
次に、S5は、点字ディスプレイ7上のカーソルを漢字表記上に移動して特定キーを押下する。これは、点字ディスプレイ7上のカーソル(点字ピンの全てをアップした状態をカーソルとする)を点字中の漢字表記上の任意の漢字部分に移動し、特定キーを押下する。
【0025】
S6は、漢字表記位置から漢字の読みを点字で表示する(他は消す)。これは、S5で点字ディスプレイ7上の漢字表記のうちの任意の漢字の部分にカーソルを移動して特定キーを押下したことに対応して、当該漢字の読み(あるいは意味あるいは内容など)を点字に変換してこの漢字の位置から点字で点字ディスプレイ7上に表示し、他は消す。
【0026】
S7は、末尾が一部未表示部分があるか判別する。YESの場合には、点字ディスプレイ7に表示されない部分があると判明したので、S8で前にずらして未表示をなくす。一方、NOの場合には、終了する。
【0027】
以上のS5からS8によって、点字ディスプレイ7上に表示された点字の漢字表記上の任意の漢字の部分にカーソルを移動して特定キーを押下したことに対応して、カーソルの位置の漢字の読み(あるいは意味あるいは内容など)を点字に変換してこの漢字の位置から点字表示する。この点字表示する際に、未表示部分があるときは前にずらして全部が点字表示されるようにする。これにより、点字ディスプレイ7上の漢字表記の漢字部分についてその読み(あるいは意味あるいは内容など)を点字で表示させることができ、S1からS5、S9によってかな漢字混り文と1対1に対応づけて表示した点字のうち、漢字表記の部分についてどのような漢字の読み(あるいは内容や意味など)を持つかを容易に認識することが可能となった。
【0028】
図3は、本発明の説明図を示す。
図3の(a)は、全角文字の点字表記例を示す。ここで、上段の縦3点および横2点は従来の点字を表し、最下段の横2点が本願発明で新たに設けた7点、8点であって、これら7点、8点を使って図示のように全角文字の種別を2マスで表現する。
【0029】
・ひらがな/カタカナは、図示のように7点、8点を−● ●●とする。
・英小文字は、図示のように7点、8点を −− ●●とする。
・英大文字は、図示のように7点、8点を ●− ●●とする。
【0030】
・漢字表記は、図示のように7点、8点を ●● ●●とする。
・濁音は、図示のように、7点、8点を −● ●●とし、前置(前の縦4マスと横2マス)に図示のようにすることによって表す。
【0031】
・半濁音は、図示のように、7点、8点を −● ●●とし、前置(前の縦4マスと横2マス)に図示のようにすることによって表す。
ここで、●は点字ピンがUPを表し、−は点字ピンがDOWNを表す。
【0032】
図3の(b)は、“NABCCコードを表示する”という文章を点字ディスプレイに表示した例を示す。
▲1▼は、図示のように「NABCCコードで□□する」(点字コードで表示)と点字ディスプレイ7上に各文字を2マスでそれぞれ点字表示する。ここで、“表”“示”は漢字であるため□(図3の(a)の漢字表記)で出力される。この点字ディスプレイ7上の漢字表記「□□」のうちの前の部分にカーソル(全てのピンをUPしたカーソル)を位置づけて特定キーを押下すると、このカーソルの位置から漢字表記の読みが点字で▲2▼のように表示される(他の点字出力は消去される)。
【0033】
▲2▼は、▲1▼の漢字表記「□□」の前者の読みの点字表示を示す。ここでは、「アラワスノ_ヒョー」(点字コードで表示)は、漢字表記「表」の読みを同音異義語と区別するために意味を付加した読み方で点字表示したものである。
【0034】
▲3▼は、▲2▼の状態でキー操作終了すると、▲1▼と同様に図示のように「NABCCコードで□□する」(点字コードで表示)と点字ディスプレイ7上に各文字を2マスでそれぞれ点字表示する。次に、点字ディスプレイ7上の漢字表記「□□」のうちの後ろの部分にカーソル(全てのピンをUPしたカーソル)を位置づけて特定キーを押下すると、このカーソルの位置から漢字表記の読みが点字で▲4▼のように表示される(他の点字出力は消去される)。
【0035】
▲4▼は、▲3▼の漢字表記「□□」の後者の読みの点字表示を示す。ここでは、「シメスノ_ジ」(点字コードで表示)は、漢字表記「示」の読みを同音異義語と区別するために意味を付加した読み方で点字表示したものである。
【0036】
以上のように、▲1▼の点字ディスプレイ7に表示された漢字表記「□□」のうちの前者の部分にカーソルを位置づけて特定キーを押下するとこの位置から漢字「表」の点字表示「アラワスノ_ヒョー」(点字コードで表示)がされ、漢字表記「□□」のうちの後者の部分にカーソルを位置づけて特定キーを押下するとこの位置から漢字「示」の点字表示「シメスノ_ジ」(点字コードで表示)がされ、かな漢字混り文の文字列に1対1に対応づけた点字ディスプレイ7上の点字のうち、漢字についてその読み(あるいは意味あるいは内容など)を点字で表示させて読みや意味や内容などを確認することが可能となる。
【0037】
図4は、本発明の表示例を示す。
図4の(a)は、表示装置の表示例を示す。ここでは、
・NABCCコードで表示する
と表示装置2上に表示する(全部全角文字で表示する)。
【0038】
図4の(b)は、点字ディスプレイの表示例を示す。ここでは、図4の(a)の表示に1対1に対応づけて
・NABCCコードで□□する
と点字ディスプレイ7上に表示する(全部2マスの点字コードで表示する。ここで□□は漢字表記であって2マスを表す)。この点字ディスプレイ7上に表示された状態で、漢字表記□□の前段の□の2マスのうちの先頭の位置に点字ディスプレイカーソル(点字ピン全UP)を位置づける。そして、特定キーを押下し、(c)に示すように漢字表示の読みを点字で表示する。
【0039】
図4の(c)は、点字ディスプレイ(漢字表示)の表示例を示す。ここでは、図4の(b)の漢字表記□□のうちの前段の漢字の読みを点字で、
・アラワスノ_ヒョー
と点字ディスプレイ7上に表示する(点字コードで表示する)。これにより、漢字表記□□のうちの前段の□の読みが「アラワス_ヒョー」で「表」である旨を認識できる。同様にして、図3の▲4▼で説明したように、漢字表記□□のうちの後段の□の読みが「シメスノ_ジ」で「示」である旨を認識できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表示装置2上の全角のかなや漢字および半角の文字を1対1に対応づけて点字ディスプレイ7上に点字で表示してレイアウトを認識できると共に、点字ディスプレイ7上の点字中の漢字表記の読みあるいは意味あるいは内容を認識することができる。これらにより、漢字を含む全角および半角の表示装置2上の文字列のレイアウトとその読みや意味や内容を認識することができるようになり、視覚障害者の情報処理作業において、晴眼者と同様に表示装置2上の文章などの全角や半角などのレイアウトや漢字の読みや意味や内容を認識して効率的に作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の説明図である。
【図4】本発明の表示例である。
【図5】従来の点字表示例である。
【符号の説明】
1:処理装置
2:表示装置
3:本体
4:点字レイアウト変換手段
5:特定位置漢字表示手段
6:キーボード
7:点字ディスプレイ
8:音声出力装置

Claims (6)

  1. かな漢字混じり文の文字列を表示する文字表示手段と、
    前記表示されている文字列のそれぞれの文字コードが全角文字コードか半角文字コードかを判定し、該全角文字コードの文字コードが更に漢字コードか非漢字コードかを判定する文字コード判定手段と、
    前記漢字コードの文字コードは1マスを2列4行のピンの上下位置で構成する点字表示の点字コードを特定の2マスコードに、前記非漢字コードの文字コードは該非漢字コードの文字コードに対応した前記点字コードの2マスコードに、前記半角文字コードの文字コードは該半角文字コードの文字コードに対応した前記点字コードの1マスコードに、変換するコード変換手段と、
    変換された点字のコードの点字ディスプレイに表示する点字表示手段と
    を有することを特徴とする点字表示装置。
  2. 点字ディスプレイに表示された点字位置に移動され設置可能なカーソルと、
    前記カーソルが漢字を示す所定の2マスコードの表示位置に設置され、前記点字ディスプレイに付属する所定のキーが押下されたとき、該漢字の読み、あるいは意味、あるいは内容を該位置から点字表示する特定位置漢字表示手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の点字表示装置。
  3. 前記特定位置漢字表示手段は、前記位置から点字表示する際に該点字表示が前記点字ディスプレイに収まり切れない場合に該位置を移動して全てを点字表示する
    ことを特徴とする請求項2記載の点字表示装置。
  4. かな漢字混じり文の文字列を表示する文字表示ステップと、
    前記表示されている文字列のそれぞれの文字コードが全角文字コードか半角文字コードかを判定し、該全角文字コードの文字コードが更に漢字コードか非漢字コードかを判定する文字コード判定ステップと、
    前記漢字コードの文字コードは1マスを2列4行のピンの上下位置で構成する点字表示の点字コードを特定の2マスコードに、前記非漢字コードの文字コードは該非漢字コードの文字コードに対応した前記点字コードの2マスコードに、前記半角文字コードの文字コードは該半角文字コードの文字コードに対応した前記点字コードの1マスコードに、変換するコード変換ステップと、
    変換された点字のコードの点字ディスプレイに表示する点字表示ステップと
    を有することを特徴とする点字表示方法。
  5. 点字ディスプレイに表示された点字位置に移動され設置可能なカーソルが漢字を示す所定の2マスコードの表示位置に設置され、前記点字ディスプレイに付属する所定のキーが押下されたとき、該漢字の読み、あるいは意味、あるいは内容を該位置から点字表示する特定位置漢字表示ステップ
    を有することを特徴とする請求項4記載の点字表示方法。
  6. 前記特定位置漢字表示ステップは、前記位置から点字表示する際に該点字表示が前記点字ディスプレイに収まり切れない場合に該位置を移動して全てを点字表示する
    ことを特徴とする請求項5記載の点字表示方法。
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