JP3725028B2 - 連続鋳造用鋳型内の溶融金属の電磁制動装置 - Google Patents
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Description
本発明は金属、特に鋼の連続鋳造に関するものである。
本発明は特に、連続鋳造鋳型の入口に来た溶融金属の循環に磁場を利用して影響を与える技術に関するものである。
【0002】
鋳型に流入した溶融金属のジェット流によって鋳型内に流体力学的な乱れが生じ、それが後で圧延鋳造物にみられる欠陥の原因になることが多いということは知られている。また、このジェット流は鋳造中に鋳造物の液体コアの深くまで非金属介在物を随伴する。この非金属介在物はメニスカス(鋳型内の溶融金属の自由表面)で沈降によって自然に除去できない。この一般的現象は「湾曲」または「半湾曲」形式の鋳造機ではより顕著であり、断面の大きい鋳造物、特にスラブの鋳造では、鋳造物の内側繊維(intrados)の凝固前端に堆積する介在物によって障害物が形成される。さらに、鋳型中へのジェット流によって生じた液体金属の再循環によってメニスカスを不規則に攪拌する乱流が生じる。この乱流は鋳造速度よりはるかに速い(具体的には約1.5m/分以上)。このように不安定な表面は鋳型の周縁部で鋳造物のシェルが不規則に凝固し始めるという望ましくない現象の原因になり、また、最終製品に許容し得ない欠陥(膨れ、剥離等)が生じる原因となる。
【0003】
ジェット流によるこの流体力学的乱れの問題に対して製鋼メーカーは現在2つの解決策を講じているが、いずれも金属の連続鋳造に合わせた電磁流体力学的工具を使用している。その一つはより「治療的な」解決策で、得られた鋳造物の冶金学的品質への影響を減らすことを目的とする電磁対流(または攪拌)を用いるものであり、他方は予防的な解決策で、乱れに対抗する電磁制動を用いるものである。
【0004】
電磁対流は鋳造液体金属に強制電流(courant force)を生じさせ、それによって非金属介在物をそれと一緒に例えばメニスカスへ向かって下から上方へ向かって移動させるて凝固前端を洗浄するものである(そうしない場合には、非金属介在物は液体金属に随伴して凝固前端にトラップされる)。この液体金属への強制電流は鋳型内のスラブの大きい方の面に平行に配置した多相(二相または三相)リニアモータの固定子型多巻線誘導子によって作られる移動磁場によって生じる(BF2358222号およびBF2358223号)。一般にこの型式の誘導子は導電体が一定間隔に配置された平行な棒またはコイルの形をした電気巻線で構成され、これら巻線は磁気継鉄の歯部内に収容され且つ対向部に取付けられている。各巻線は磁場が上記導電体に対して直角な方向に誘導子に沿って所望の移動をするような順序で多相電源(三相または二相電源)の各相に接続されている。多相電源を用いて移動磁場を生じさせるこの型式の多巻線誘導子は電気工学の文献に多数記載されている。
【0005】
これに対して本発明が含まれる「電磁制動」法では、鋳型に流入する金属のジェット流に直接作用を加える。すなわち、ジェット流の侵入深さを制限し、液体金属に生じた再循環移動を減少させ、できるだけ安定かつ平らで攪拌されていないメニスカスを形成しやすくする。このブレーキ作用は周知の渦電流 (Foucault) 制動の原理、すなわち移動する液体金属(一般には導電流体)は静磁場を通るときに反対方向に作用する力を受け、この力の強さは磁場の強さと金属の速度に依存するという原理に従うものである。
【0006】
鋳型の大きな方の壁に対向した突出磁極とその対向磁極の2つの磁極を有する電磁石で構成され、これら磁極間に移動磁力線を形成するスラブ連続鋳造用鋳型の電磁制動設備は公知である。この電磁石は鋳型上部に配置されて、金属のジェット流が鋳型に流入した時にその運動を妨害するようになっている。厳密に言うと、鋳型に流入し、この磁場の作用を受けた液体鋼は制動されるのではなく、向きが変えられ、制限された容量内に分布するのである。事実、鋳造金属の全流量(従って鋳造物の鋳造速度)がこの制動によって変わることはない。この制動は鋳型上部での流れの速度分布をより均質にする流れ分配器の役目をする。従って、電磁「制動」という用語は厳密に言えば不適当であるが、便宜上慣例に従って用いることにする。この型の制動は例えば欧州特許第0,040,383号に記載されており、この特許ではスラブ連続鋳造用鋳型の大きな方の壁に対向して2つずつ対になって配置された4つの電磁石を用いられており、その一対の電磁石は鋳型側壁に向けられる供給ジェット流のための2つの横方向出口を有する注入ノズル側に配置されている。
【0007】
PCT WO92/12814号では大きな方の壁に2つの電磁石を用いる代わりに、鋳型の幅全体にわたって延びた棒磁石を用いることで制動作用を強くしている。この棒磁石は注入ノズルの横方向出口の高さに位置決めされて、ノズルの各出口から側壁方向に出るジェット流の伝播を常に制動する。
【0008】
PCT WO96/26029号では棒磁石を一つの壁に対して1つではなく2つ配置し、これらを各ノズル出口側で一方を他方の下にして異なる高さに位置決めし、ジェット領域を磁気的に閉じてジェット領域を鋳型内の液体金属から流体力学的に分離する方法が記載されている。しかし、液体金属の鋳型内での流れ条件は各種パラメータ、例えば鋳造速度、ノズルの浸漬深さ、ジェット流に方向を与えるノズル出口形状、鋳型の幅(鋳型の幅が可変の場合)に依存し、ある鋳造工程と別の鋳造工程あるいは同じ鋳造工程中に大幅に変化するということはよく知られている。従って、これらのパラメータに応じて鋳型内の磁場の作用領域を最適化するのが望ましい場合には鋳型の大きな方の壁に沿って誘導子を移動させなければならない。しかし、そうすることは実際には不可能である。
【0009】
本発明の目的は、電源のパラメータを調整するだけで(従って、鋳造機に干渉する必要が全くなく、特に誘導子の位置を変えずに)、次の鋳造工程または進行中の鋳造工程の精密な条件に合うように電磁制動の作用領域の位置を常に調整できるようにして、連続鋳造用鋳型内での電磁制動の作用領域を容易かつ即座に変更する手段を製鋼メーカーに提供することにある。
【0010】
本発明の対象は、電源と、この電源に接続された二相(または三相)の巻線を有する「移動磁場式多相固定子」型の少なくとも1つの電磁誘導子とを有し、この電磁誘導子が鋳造中の鋳造物の一つの面と対向した状態で鋳造設備に取付けられている、連続鋳造中に溶融金属、特にスラブの溶融金属を電磁的に制動する装置において、電源が2つ(または3つ)の基本DC電源で構成され、各基本DC電源の電流強度は互いに独立して調整でき且つ誘導子の上記巻線の一方にのみ接続されていることを特徴とする装置にある。
【0011】
以上の説明から分かるように、本発明は「移動磁場式リニアモータ固定子」型の誘導子〔この型の設計および構造は古くから知られており、スラブの連続鋳造で溶融金属を鋳型内で垂直方向に移動させる手段として周知である(例えばイギリス国特許第1,507,444号および1,542,316号)〕を独立した個々のDC電源群と組合せたものである。DC電源群は互いに独立して調節することができ、各DC電源は誘導子の一つの巻線にのみ接続されて一つの固定静磁場を形成し、各単位電源の運転パラメータ(実際には単位電源が供給する電流強度)を調整するだけで誘導子の巻線を作動状態にして磁場の位置(および強度)を鋳型の大きな方の壁の高さまたは幅に沿って〔より一般的には冶金学的高さに沿った任意の位置で(鋳造物のコア内に凝固していない液体金属が含まれていることが条件)〕調節することができる。これらの調整は鋳造工程中に即時に行うことができ、必要があれば鋳造機から離れて遠隔で行うので操作者は完全に安全であり、鋳造運転の本来の運行が少しも妨げられない。
【0012】
本発明の別の対象は連続鋳造物中の液体金属を電磁的に制動する方法にある。この方法は「移動磁場式多相固定子」型の複数の巻線を有する電磁誘導子と、独立して調節することができる基本DC電源とを有する請求項1に記載の制動装置によって液体金属に一定磁場を発生させて液体金属の流れを制動する、連続鋳造物中の液体金属を電磁的に制動する方法において、誘導子の磁極の位置を移動させずに鋳造条件に応じて調節するために、誘導子の巻線を流れる電流強度Iiを0〜πラジアンの間で変化するファクターφを用いて、2つの巻線を有する誘導子の場合はI1=K cosφ、I2=K sinφに、3つの巻線を有する誘導子の場合はI1=K sinφ、I2=K sin(φ+2π/3)、I3=K sin(φ+4π/3)(ここで、Kは誘導子の磁極の位置における所望制動力を表す定数であり、Kの最大値は各単位電源が供給できる電流の最大強度によって制限される)に各瞬間毎に調整することを特徴とする方法にある。
本発明の上記以外の特徴および利点は添付図面を参照した以下の説明からより良く理解できよう。なお、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
【0013】
これらの図では、同じ要素には同じ参照番号を付してある。
図1に示す攪拌誘導子1の動作およびこの動作の液体金属の流れに対する効果は本発明の制動装置とは全く異なるものであるが、この攪拌誘導子1は本発明の制動装置の構造の骨組みのようなものである。従って、攪拌誘導子1は本発明の制動装置と構造的によく似ている。さらに、攪拌誘導子1とその動作条件を思い出すことで本発明を容易に理解できよう。
【0014】
この移動磁場用固定電誘導子の主要な作用部分は導電体で構成される。この導電体は磁気継鉄6に一定間隔に形成された平行なノッチまたは(歯部)に収容された直線状銅棒2、3、4、5である。これらの棒は誘導子の磁極間隔を規定できる距離で互いに平行でかつ互いに一定間隔に離されて配置されている。
【0015】
この実施例では誘導子は二相固定子型である。この誘導子は4本の導電棒を有し、これらは2本ずつ対になって反対向きに直列に取付けられている。すなわち、誘導子の同じ側(図では右側)にある端部同士で接続され、電流が誘導子内で反対方向に流れる。棒の各対2-4または3-5は巻線を形成し、巻線の自由端(図では左側)は図示した順序で二相電源7の端子に接続されている。二相は慣例に従って「U」および「V」がつけられ、中性点には「N」が付けられている。これらの自由端にはこれらに給電する相と同じ記号「U」または「V」を付し、電流の入力端を区別するために電流の戻り端には上に−を付した記号を付した。図から分かるように、これらの巻線は「瓦状(imbriques)」である。すなわち、巻線を形成する対になった棒は互いに隣接する棒間ではなく、別の対の巻線の棒を1本隔てた棒である。すなわち、棒2は棒4に接続されて巻線Aを形成し、棒3は棒5に接続されて他方の巻線Bを形成する。同様な構成は三相固定子型の誘導子の場合にもみられるが、周知のように、対になった棒の間に1本の棒ではなく、他の2つの巻線のいずれかにそれぞれ属する2本の棒を隔てることで瓦状の3つの巻線が得られる。
【0016】
誘導子1にAC電源を給電した時(電気回路図は図1に示すもの)に棒2,3,4,5を流れる電流によって図の面に対して直角な磁場が生じる。この磁場は一つの棒から次の棒へ棒の向きに対して直角な方向(この方向を図の矢印VBで示す)すなわち上から下へ移動する。これは供給電流の強さが棒2から棒5へこの順番で最大値に達成する速度(電流の周波数)で起こる。図の左側に示した小さな「挿入」図は三角法の円によって二相の動的構成を示しており、この円の周りを時計回りに見ることで以上のことが簡単に理解できよう。このような攪拌誘導子はスラブ鋳造等の連続鋳造用鋳型内に簡単に配置することができ、そうした使用法は多くの特許に記載されている。
【0017】
以下に記載の本発明でも、誘導子構造、対になって巻線を形成する導電体または誘導子と連続鋳造機との結合は上記と完全に同じである。
本発明の電磁制動装置にするためには、図1の誘導装置を図2に示すように変更しなければならない。すなわち、移動磁場を作るのではなく、誘導子の選択された位置に固定された固定磁場(champ stationnaire)を発生させ、それを任意に変更できるようにしなければならない。従って、この固定磁場はDC電源から作られる。これは連続鋳造用鋳型の周知の電磁制動装置に似ているが、鋳造機を全く変更せずにその作用位置を鋳型の高さ方向(または幅方向)で調節することができる。
【0018】
図2から分かるように、この変更は二相電源7の代わりに、互いに独立した2つのDC電源8、9を用いることで行なわれる。前記のものとの唯一の共通点は中性点Nだけといえる。各電源は供給する電流の強さを調整する手段をそれぞれ備えている。これらの調整手段は周知で、この分野では極めて標準的なものであるので、図の要素10および11によってそれぞれ簡単に示してある。誘導子1は全く変更されず、巻線Aと巻線Bを規定する導電体間の接続も変わらない。
【0019】
本発明装置は誘導子1の各巻線A、Bが2つの単位電源の一方と接続された時(それのみと接続された時)に作動状態になる。図2に示す実施例では、巻線Aは電源8に接続され、巻線Bは電源9に接続されている。
連続鋳造用鋳型では、この装置を用いることによって、ジェット流の侵入深さが小さくなり、完全凝固後に得られる鋳造物の内部品質に与える望ましくない影響を少くできるという望ましい制動効果が得られる。さらに、本発明制動装置は鋳型の下方にも適用でき、より一般的には、内部がまだ液体状態である鋼スラブの連続鋳造物でも使用できるということは理解できよう。
【0020】
図3は鋼スラブ13の連続鋳造鋳型12の大きな方の壁に取付けられた本発明制動装置の誘導子を示している。鋳型の互いに対向する大きな方の壁の両方に鋳型のほぼ全幅にわたって鋳造物の各側で互いに対向するように2つの同一の誘導子を取付けできるということは理解できよう。以下で説明するように、一つの誘導子とそれに対向する他方の誘導子の極性を選択することによって、制動効果を鋳造物の厚さを貫通する方向(「横方向」磁場構成)に誘発したり、シェルの近傍のみに集中させる(いわゆる「縦方向」磁場構成にする)ことができる。
【0021】
スラブ連続鋳造用鋳型は基本的に銅または銅合金からなる4つの垂直な板、すなわち「大きな方の壁」とよばれる2つの大きな板14、15と、「側壁」とよばれる端部を閉じる2つの端板16、17との組立体で構成されている。これらの板が一緒になって溶融金属18のための無底の鋳造空間を規定し、溶融金属18はこれらの板の上方に配置されたタンディッシュ20の底に取付けられたノズル19を介して上方から流入してくる。これらの板の外側は強制循環水によって強制冷却され、金属シェルの形成に必要な熱が排除され、金属シェルは側壁と接触して十分な厚さに凝固し、鋳造物は適当な運転条件下で抜き出される。溶融金属はノズル19を介して鋳型内に注入される。このノズルの下端は既に鋳造工程に入っている鋳型内の溶融鋼中に浸漬されており、横方向出口21、21'を有している。各横方向出口は溶融金属のジェット流27、27'を鋳型の側壁に向けて送り出し、この側壁の近傍でジェット流27、27'は非金属介在物を深さ方向に流入させる下降主流28と、メニスカス22を攪拌する上昇流28とに分流される。本発明制動手段はこれらのジェット流27、27'に作用するものである。
【0022】
図3に示す実施例では、誘導子1は導電棒2〜5が水平になるような向きで鋳型の大きな方の壁14に面して取付けられる。鋳造軸線Xは垂直である。この条件下では電源8のみについて図2を参照すると、電源8が巻線Aに供給する直流(その強さは調整手段10によって調節される)は誘導子1(従って鋳型)の上半分に電流ループを形成する。この電流ループでは電流が導電棒2を通って左から右へ流れ、次いで導電棒4を通って右から左へ流れる。従って、この電流ループ部分で規定される領域内に固定磁場Buが形成される。この磁場は巻線の面(この場合、図と同じ面)に対して直角である。すなわち、鋳造方向Xに対して直角で且つ金属のジェット流27、27'の伝搬速度の分散面に対して直角な固定磁場Buが鋳型の上部に鋳型の全幅わたって形成される。この固定磁場の強さは巻線Aの中心すなわち巻線Bの受動棒3の高さの所で最大になる。電源9とそれが電流を供給する巻線Bの場合も同様である。得られる磁場Bvは上記磁場Buと同一であるが、強さは巻線Aの受動棒4の高さの所で最大になる。
【0023】
両方の電源がそれぞれの巻線に同時に電流を供給した場合は、磁場BuおよびBvが同時に存在し、巻線AとBが瓦状に配置されているため棒2と棒3との間には重複領域が存在し、2つの磁場はこの領域で加算される。最大の磁気誘導(従って最大の制動効果)は、供給電流が同じ強さの場合、この中心領域の磁心で得られる。電源9が非作動の場合には最大磁気誘導は巻線Aの中心で得られ(図5a参照)、電源8が非作動の場合には巻線Bの中心で得られ(図5b参照)、これら2つの両極端の間の位置では、2つの電源8と9を作動させ、2つの電源8と9との間の調整手段10、11を用いて電流を不均衡にすることによって任意の位置で最大磁気誘導を得ることができる(図2)。ここでは、制動磁場が最大になる空間(鋳型の大きな方の壁に制動誘導子が設けられている)を簡単のために「磁極」とよぶことにする。
【0024】
誘導子1は周知の電磁制動装置のように、鋳型に流入する溶融金属の流れに作用するブレーキとして動作するが、本発明の場合には単に電源を調整するだけで制動磁場の磁極の位置を鋳型の高さ方向で各瞬間毎に調整することができ、誘導子の部品を全く移動させる必要がないことは明らかに有利である。
既に述べたように、鋳型の上部における制動磁場の磁極の正確な位置は所定の鋳造条件下では最適でも、鋳造パラメータ、例えばノズル19の浸漬深さ、鋳型内のメニスカス22の高さ、鋳造速度等がある鋳造工程と次の鋳造工程とで変わる場合または1回の鋳造工程中で変わる場合は、最適ではないということはわかっている。この場合はこの磁極の位置を鋳型の高さ方向で変更できる必要がある。既に分かるように、この変更は本発明装置では電源の電気的運転パラメータを調整するだけの問題なので極めて容易である。
【0025】
図4からわかるように、鋳型の幅全体にわたる単一の誘導子ではなく、鋳型の大きな方の壁の幅方向に並んで配置した同じ機能を有する3つの誘導子1a、1b、1cによって鋳型の大きな方の壁を「クラッド」して鋳造金属に対する電磁制動の作用を中心位置と大きな方の壁の両側とで異なる状態で調節することもできる。
【0026】
本発明制動誘導子は、鋳型の幅全体をカバーするのではなく、鋳型の幅の一部だけをカバーすればよいことは理解できよう。例えば、中心部分だけ、またはノズル19の各横方向部分だけ、または幅全体ではあるが図4でに述べたように複数の重ねられた誘導子を用いた個別に連続した作用領域にすることができる。こうして形成された各誘導モジュールで異なる強度の供給電流を用いるだけで鋳造スラブの幅に応じて異なる状態で磁極での制動作用の強さを調節することができる。同様に、誘導子が中心部にあるか、鋳型の大きな方の壁の両側にあるかによって異なる高さに制動磁極を位置決めすることができる。さらに、形を変更可能な鋳型で制動磁場の作用領域を鋳造物の幅に合うように調整するたとができる。
【0027】
一般に、各誘導子の磁極の所での所望の制動力を表す定数を「k」とする(この「k」の最大値は単位電源8、9等が供給できる電流の最大強度に制限される)と、調整手段10、11等を調節することで磁極の所望位置を調節することができる。すなわち、単位電源を機能的に接続する調整パラメータφを0〜πラジアンの間で変化させるだけで巻線を通る電流強度Iiを変えることができる。すなわち、2つの単位電源を有する装置(誘導子1つにつき2つの別体の巻線)の場合は式 I1=K cosφ、I2=K sinφで与えられ、3つの単位電源を有する装置(誘導子1つにつき3つの別体の巻線)の場合は式 I1=K sinφ、I2=K sin(φ+2π/3)、I3=K sin(φ+4π/3)で与えられる。
【0028】
本発明制動装置の誘導子1または1は鋳型の大きな方の壁のそれぞれに面して取付けることができる。この場合は、鋳造スラブの各側で可動している巻線の極性を同時に変えることによって鋳造物の中心部ので制動作用を高めるか、シェル近傍に制動作用を集中させることができる。この構成は図6、図7に示してある。誘導子1には後付き記号「a」を付し、鋳型の他方の壁の類似の誘導子には後付き記号「b」を付して区別している。対向する2つの誘導子における同じ向きの磁場は「横」方向で互いに強化し合っており、鋳造金属のコアでの制動作用を高めている(図6)。一方、反対の向きの磁場は金属のコアで互いに反対に作用し、その結果、制動作用を鋳造金属の周縁部に集中させ、「縦方向磁場」型の構成になる(図7)。
【0029】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲で定義される保護範囲を逸脱しない範囲で技術的に均等な手段で代えることができ、種々変更することができる。
【0030】
すなわち、図8からわかるように、誘導子1a1とその導電棒2〜5を鋳造軸線Xに対して平行な向き(すなわち水平ではなくて垂直)に鋳型に取付けることができる。この場合、所定の垂直高さでは注入ノズル19の出口21から出てくる金属のジェット流27の伝播に沿って所望精度で鋳造物の幅の半分にわたって磁場の制動位置を変更することができる。垂直導電体がノズル19の各側で鋳型の大きな方の壁に配置されるこのような2つの誘導子1a1および1a2を用いることによって、ノズルの各出口21、21'から所望の距離だけ離れた所に制動磁極の位置を全く自由且つ正確に合わせることができる。さらに、鋳型の他方の大きな方の壁に類似な他の2つの誘導子を用いることで選択の幅が広がる。すなわち、既に述べたように、鋳造物の厚さ方向の選択された点、すなわち周縁部よりもコアに、またはその逆に磁場の作用を集中させることができる。
【0031】
図9は鋳造物13の厚さ全体にわたって制動効果を与える2対の誘導子を有する装置の調節方法を示している。図からわかるように、この調節原理は極めて単純である。互いに対向する作動巻線で鋳造物の各側で互いに対向する導電体を介して同じ方向に電流を通すだけでよい。すなわち、この条件下で各巻線が鋳造液体金属中に磁場を加える。力線は誘導子のとる最初の経路から外れずに、壁に対してほぼ直角に鋳造物を通る。この状況はいわゆる「横方向磁場」構成であり、鋳造物の厚さ方向、特に中心部に制動効果を生じさせる。この場合、ジェット流27、27'はノズルから出たときには狭く、鋳型の側壁に向かって進みながら外へ向かって拡散していくので、ノズル19の出口21、21'に最も近い巻線を作動させるのが好ましいということは理解できよう。
【0032】
図10は上記と同じ装置を示しているが、鋳造物のシェルにおける制動作用を最大にするために設定を逆にしている。図からわかるように、必要なことは互いに対向する2つの作動巻線の1つの電流の向きを反対にして、これら2つの巻線によって生じる磁場を反対向きにするだけである。この状況は「縦方向磁場」型構成であり、力線が鋳造物の中央中心面で誘導子のとる最初の方向に対して90°に強制的に曲げられるので、磁気誘導は鋳造物の中心部で最小になる。ジェット流27、27'の流線に対して直角な磁場成分のみがジェット流に作用するので、制動効果は誘導子の作動巻線とは正反対の位置の鋳造金属の凝固前端で最大になる。
【0033】
変形例として、図12に示すように、鋳型の大きな方の壁の幅方向に重ねた誘導子を用いて導電体の向きを誘導子間で変えることもできる。図示した実施例では、3つの誘導子が並んで配置され、1つの誘導子1cは注入ノズル19の領域の中心位置に、他の2つの誘導子、1a、1bは中心導電体1cのそれぞれの横方向位置に配置されている。中心導電体1cの導電体は水平方向、すなわち鋳造軸線Xに対して直角に向いており、制動磁極の位置を高さ方向に調節して、注入された金属が鋳型に流入する点の高さに位置決めすることができる。一方、横方向誘導子の導電体は大きな方の壁の幅方向で制動磁極の位置を調節して鋳型の側壁の近傍に位置決めすることができる。これらの相対配置は当然逆にすることもでき、側壁の近くで高さ方向に調節したり、金属が鋳型に流入する点の近くで幅方向に調節することができる。
【0034】
本発明に必須の特徴の1つを規定するのに本明細書で用いられる「基本DC電源」とは構造的に独立した個々の電源(例えば図面を参照して説明した電源)だけでなく、直流を得るためにゼロ周波数に設定された二相または三相の単一周波数の多相電源も意味する。この型の多相電源は周知である。これらは通常、回転磁場または移動磁場を有するモータで用いられる。図11に示すように、この型の多相電源は調整可能なチョッピング閾値を有するインバータ28を備える型の電源である。このインバータには一般に電圧-整合変成器31と切換装置32とを介して回転セット30の出力に接続された整流器29によって整流化された電流が供給される。電源の各相U、V、W(実施例の三相電源)はこうして構成され、インバータは回転セット30によって生じる相の間の相間移動を確実にし、電源の全ての相が共通中性点Nを有する連結ボックス33によって使用できるようになる。
【0035】
本発明でこのような電源を用いて34に示す制動装置の巻線に巻線1つ当たり1つの相で電流を供給するには、インバータ28をゼロ周波数に設定し、このような調整を任意の瞬間に行って、この瞬間に各相の電流強度をこれらの相に接続された巻線で得られる所望強度にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連続鋳造用鋳型の金属を攪拌するための公知型式の二相電磁誘導子の概略図(この誘導子の要素は本発明の制動装置でもみられる)。
【図2】 図1の二相攪拌誘導子に類似した2巻線の実施例での本発明電磁制動装置の概略図。
【図3】 制動作用の高さを調節する第1の方法に従って鋼スラブの連続鋳造用鋳型本体に取付けられた時の図2の本発明制動装置の誘導子を示す図。
【図4】 制動誘導子の構造を鋳型の幅方向に分割した時の図3の設備の変形例を示す図。
【図5】 図5aおよび図5bはそれぞれ誘導子の異なる実施例における本発明制動装置の実施方法を示す図。
【図6】 図3の装置を調節する1つの方法を示す、図3の装置の鋳造軸線Xを通るこの装置の垂直方向断面図。
【図7】 本発明制動装置を調節する別の方法を示す図6と同様な図。
【図8】 鋳型の幅方向での制動作用を調節する第2の方法に従って鋼スラブの連続鋳造用鋳型本体に取付けられた本発明制動装置を示す図。
【図9】 図8の制動装置を調節する方法を示す面A-Aによる平面断面図。
【図10】 この装置を調節する別の方法を示す図9と同じ構成の図。
【図11】 本発明の電源の変形例を示す概略図。
【図12】 鋳型の幅方向と高さ方向とを結び付けた制動作用を調節する第3の方法に従って鋼スラブの連続鋳造用鋳型本体に取付けられた本発明制動装置を示す図8、図4と同様な図。
Claims (6)
- 電源と、この電源に接続された二相または三相の巻線を有する、移動磁場を生成できる少なくとも1つの電磁誘導子とを有し、上記少なくとも1つの電磁誘導子が鋳造中の鋳造物の一つの面と対向した状態で鋳造設備に取付けられている、連続鋳造中に溶融金属を電磁的に制動する制動装置において、
上記電源が、相数に対応する2つまたは3つの基本DC電源で構成され、各基本DC電源の電流強度は互いに独立して調整でき、上記基本DC電源の各々が、上記少なくとも1つの電磁誘導子の上記巻線の内の対応する巻線にのみ接続されていることを特徴とする制動装置。 - 電磁誘導子が鋳造設備の鋳型に取付けられている請求項1に記載の制動装置。
- 鋳造中の鋳造物の、鋳造方向の中心軸に関して互いに対向するように鋳造設備に設けられた少なくとも2つの電磁誘導子を有する請求項1または2に記載の制動装置。
- 鋳造中の鋳造物の、鋳造方向に平行な少なくとも1つの面の、鋳造方向に直角な方向又は鋳造方向に並んで配置された少なくとも2つの電磁誘導子を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の制動装置。
- 上記基本DC電源の各々が、直流を得るためにゼロ周波数に設定された、電流周波数が調整可能な、二相または三相の単一の多相電源からなる請求項1に記載の制動装置。
- 請求項1に記載の制動装置によって液体金属に一定磁場を発生させて液体金属の流れを制動する、連続鋳造物中の液体金属を電磁的に制動する方法において、
上記電磁誘導子の磁極の位置を移動させずに鋳造条件に応じて調節するために、上記電磁誘導子の上記巻線を流れる電流強度Iiを0〜πラジアンの間で変化するファクターφを用いて、
2つの巻線を有する電磁誘導子の場合は、
I1=K cosφ、I2=K sinφに、
3つの巻線を有する電磁誘導子の場合は、
I1=K sinφ、I2=K sin(φ+2π/3)、I3=K sin(φ+4π/3)に
各瞬間毎に調整することを特徴とする方法、
ここで、 K は電磁誘導子の磁極の位置における所望制動力を表す定数であり、 K の最大値は各基本DC電源が供給できる電流の最大強度によって制限される。
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