JP3708460B2 - 画像形成装置の管理システム、画像形成装置、ホストコンピュータ、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
画像形成装置の管理システム、画像形成装置、ホストコンピュータ、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ,印刷機等の画像形成装置、この画像形成装置の検針や故障管理を遠隔地のコンピュータで行う画像形成装置の管理システム、この画像形成装置の管理システムを構成するホストコンピュータ、これら画像形成装置やホストコンピュータの制御用のプログラム、及びそのようなプログラムを記録したフロッピーディスク,ハードディスク,MOディスク,CDROM等の記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像形成装置とその画像形成装置のメンテナンス等を担当する営業所のホストコンピュータ(検針用ホストコンピュータ)とを電話回線で接続し、画像形成装置から送信されるカウント情報などのデータを検針用ホストコンピュータで受け取り、その受信データを検針用ホストコンピュータ側で解析表示する画像形成装置の管理システムが知られている。
【0003】
このような画像形成装置の管理システムは、検針用ホストコンピュータ側で通信相手先の画像形成装置を特定したり、また、検針用ホストコンピュータ側に複数のユーザーの画像形成装置に関するデータを登録して管理するために、各画像形成装置毎に異なるIDを付与し、そのIDに基づいて通信管理やデータ管理を行うようになっている。なお、このIDは、画像形成装置の設置時のサービスマンによる初期化操作において、検針用ホストコンピュータ側及び画像形成装置側のそれぞれに登録されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような画像形成装置の管理システムにおいて、各画像形成装置の故障等に関する緊急通報(Cコール)を受け付けるホストコンピュータ(故障管理用ホストコンピュータ)をCコールセンターに設置し、このCコールセンターで複数の営業所を統括管理して、Cコールに対応する指示をCコールセンターから各営業所に対して出すようにした場合、故障管理用ホストコンピュータ側にもIDを登録し、どの画像形成装置からの通報であるか特定する必要がある。
【0005】
しかし、画像形成装置のIDは、各営業所毎に付与され、各営業所毎に管理されているため、複数の営業所を1箇所のCコールセンターで統括管理しようとすると、各営業所で付与されたIDが重複する場合があった。このような場合には、CコールセンターはCコールがあった画像形成装置を特定できなくなり、Cコールに対応する適切な処置が取れなくなるという不具合を生じることになる。
【0006】
そこで、本発明は、IDが重複して付与されたとしても、通信先の画像形成装置を特定できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像形成装置と営業所のホストコンピュータが相互に通信手段を介して各種データを送受信できるように構成されてなる画像形成装置の管理システムである。そして、前記画像形成装置は、前記ホストコンピュータの電話番号及び初期化開始の信号を入力する入力手段と、前記入力手段からの初期化開始の入力信号に基づいてメモリから初期化用データを読み出し、その初期化用データを前記通信手段で前記ホストコンピュータに送信する制御手段と、を備えている。この画像形成装置の前記制御手段は、前記初期化用データを前記ホストコンピュータに送信後、前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データをメモリに記憶させて初期化作業を完了し、初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加え、初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するように構成されている。また、前記ホストコンピュータは、前記画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成する通信制御データ作成手段と、前記通信制御データを記録する記憶手段と、前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信する通信制御データ発信手段と、を備えている。そして、このホストコンピュータは、前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加え、前記通信制御データの送信完了後におけるデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するように構成されている。
【0008】
請求項2の発明は、営業所のホストコンピュータとの間でデータを送受信する通信手段と、前記ホストコンピュータの電話番号及び初期化開始の信号を入力する入力手段と、前記入力手段からの初期化開始の入力信号に基づいてメモリから初期化用データを読み出し、その初期化用データを前記通信手段で前記ホストコンピュータに送信する制御手段と、を備えた画像形成装置に関するものである。そして、この画像形成装置の前記制御手段は、前記初期化用データを前記ホストコンピュータに送信後、前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データをメモリに記憶させ、初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加え、初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するようになっている。
【0009】
請求項3の発明は、画像形成装置の制御手段に、以下のステップを実行させるためのプログラムに関するものである。すなわち、本発明は、入力手段から初期化開始の信号が入力されると、メモリから初期化用データを読み出すステップと、前記初期化用データを営業所のホストコンピュータに通信手段で送信するステップと、前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データを前記通信手段を介して受信し、その受信データをメモリに記憶させるステップと、初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加えるステップと、初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、を実行させるためのプログラムに関するものである。
【0010】
請求項4の発明は、画像形成装置の制御手段に、以下のステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。すなわち、本発明は、入力手段から初期化開始の信号が入力されると、メモリから初期化用データを読み出すステップと、前記初期化用データを営業所のホストコンピュータに通信手段で送信するステップと、前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データを前記通信手段を介して受信し、その受信データをメモリに記憶させるステップと、初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加えるステップと、初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0011】
請求項5の発明は、画像形成装置に通信手段を介して各種データを送受信できるように構成されてなる営業所のホストコンピュータに関するものである。このホストコンピュータは、前記画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成する通信制御データ作成手段と、前記通信制御データを記録する記憶手段と、前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信する通信制御データ発信手段と、を備えている。そして、このホストコンピュータは、前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加え、前記通信制御データの送信完了後のデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するようになっている。
【0012】
請求項6の発明は、営業所のホストコンピュータに、以下のようなステップを実行させることを特徴とするプログラムに関するものである。すなわち、本発明は、画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成するステップと、前記通信制御データを記憶手段に記録するステップと、前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信するステップと、前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加えるステップと、前記通信制御データの送信完了後のデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、を実行させるためのプログラムである。
【0013】
請求項7の発明は、営業所のホストコンピュータに、以下のステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。すなわち、本発明は、画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成するステップと、前記通信制御データを記憶手段に記録するステップと、前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信するステップと、前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加えるステップと、前記通信制御データの送信完了後のデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の管理システムの概略構成を示すものである。
【0016】
この図1に示すように、画像形成装置としての複写機1は、内蔵するPHS通信手段2により営業所のホストコンピュータ(Cコールセンターのホストコンピュータと区別するため、検針用ホストコンピュータと称する)3とCコールセンターのホストコンピュータ(営業所のホストコンピュータと区別するため、故障管理用ホストコンピュータと称する)4に対して送受信できるようになっている。なお、検針用ホストコンピュータ3と故障管理用ホストコンピュータ4は、それぞれターミナルアダプタ(TA)を介してISDN回線に接続されており、複写機1側のPHS網に接続されるようになっている。また、検針や修理を担当する各営業所A,Bの検針用ホストコンピュータ3,3に接続される複数の複写機1,1は、各営業所を統括管理するCコールセンターの故障管理用ホストコンピュータ4に接続されるようになっている。また、検針用ホストコンピュータ3と故障管理用ホストコンピュータ4がISDN回線で接続されている。
【0017】
図2は、画像形成装置の管理システムを構成する複写機1,検針用ホストコンピュータ3及び故障管理用ホストコンピュータ4の各制御ブロック図を示すものである。
【0018】
複写機1は、原稿を読み取るための露光手段と、この露光手段によって読み取った画像をトナー像にするための感光体や現像器等からなる画像形成手段と、この画像形成手段によって形成されたトナー像を転写紙に転写するための転写域に配置された転写手段と、その転写域に転写紙を供給する給紙手段と、転写紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して転写紙に定着させる定着手段と、を備えている。また、複写機1は、この図2に示すように、複写機1の各部の故障やジャム(紙詰まり)等を検知するための各種センサを有するデータ取得手段5と、複写機本体の上部に配置された操作パネルのキーボード,タッチパネル,操作ボタン等の入力手段6と、複写機1の作動に関わる各種データ等を表示する液晶表示装置等の表示手段7と、検針用ホストコンピュータ3や故障管理用ホストコンピュータ4とのデータの送受信を可能にするPHS通信手段2と、これらPHS通信手段2やデータ取得手段5等を作動制御する制御手段8と、を備えている。
【0019】
制御手段8は、制御プログラムにしたがって演算処理を実行するCPU10、制御プログラム等を格納するROM,演算結果等を格納する読み書き可能なRAMからなる記憶手段(メモリ)11、及び入出力インターフェース(図示せず)を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。なお、複写機本体内にハードディスク等の外部記憶装置が設置されている場合には、その外部記憶装置にも制御手段8が接続されている。
【0020】
検針用ホストコンピュータ3は、複写機1の検針やメンテナンス等のサービスを提供する営業所に設置されており、制御プログラムにしたがって演算処理を実行するCPU12、制御プログラム等を格納するROM,演算結果等を格納する読み書き可能なRAMからなる記憶手段13、及び入出力インターフェース(図示せず)を備えている。また、この検針用ホストコンピュータ3は、複写機1から送信された初期化用データ(例えば、空のID=00000)を受信すると、当該複写機1に対応するID(例えば、ID=12345)を生成し、そのIDに営業所固有の地域コード番号(例えば、AAA)を付加した通信制御データを作成する通信制御データ作成手段と、この通信制御データを通信手段で複写機1に向けて発信する通信制御データ発信手段と、通信制御データに対応する顧客情報管理リストを顧客情報ファイル内に作成する顧客情報管理リスト作成手段と、通信制御データに対応する顧客データを顧客情報管理リストに書き込んで顧客情報管理リストを更新する顧客データ記録手段と、この更新された顧客情報管理リストのデータを通信制御データとともに故障管理用ホストコンピュータ4に向けて通信手段16で送信する顧客データ発信手段と、を備えている。なお、通信制御データは、記憶手段13に随時読み出し可能に記録されている。
【0021】
そして、この検針用ホストコンピュータ3は、ハードディスク等の外部記憶装置14、入力用のキーボードや操作ボタン等の入力手段15、複写機1とのデータの送受信を可能にする通信手段16、CRTや液晶表示装置等の表示手段17に図示しない入出力インターフェースを介して接続されている。
【0022】
故障管理用ホストコンピュータ4は、複数の営業所を統括するCコールセンターに設置されている。なお、Cコールセンターは、各複写機1,1の故障(例えば、帯電器の電圧異常等のトラブルであって、ユーザーが簡単に解決できないようなトラブル)の通報を一括して受信し、故障が発生した複写機1を担当する営業所に修理のためのサービスマンの派遣を指示するようになっている。
【0023】
この故障管理用ホストコンピュータ4は、制御プログラムにしたがって演算処理を実行するCPU18、制御プログラム等を格納するROM,演算結果等を格納する読み書き可能なRAMからなる記憶手段20、及び入出力インターフェース(図示せず)を備えている。そして、この故障管理用ホストコンピュータ4は、ハードディスク等の外部記憶装置21、入力用のキーボード(入力手段)22、複写機とのデータの送受信を可能にする通信手段23、CRTや液晶表示装置等の表示手段24に図示しない入出力インターフェースを介して接続されている。
【0024】
以上のように構成された画像形成装置の管理システムの動作を、図3〜図5のフローチャート図及び図7を参照して説明する。
【0025】
先ず、複写機の初期化動作を図3のフローチャート図及び図7に基づいて説明する。複写機1が設置されると、サービスマンは、複写機1と検針用ホストコンピュータ3との相互のデータ通信を可能にするため、検針用ホストコンピュータ3の電話番号を入力し、その電話番号を複写機1の記憶手段11に登録し、また、複写機1と故障管理用ホストコンピュータ4との相互のデータ通信を可能にするため、故障管理用ホストコンピュータ4の電話番号を入力し、その電話番号を複写機1の記憶手段11に登録する(ステップS1)。そして、サービスマンは、複写機1の入力手段6から初期化開始の信号を入力すると(ステップS2)、登録した検針用ホストコンピュータ3の電話番号に基づいて検針用ホストコンピュータ3への通信を開始し、初期化用データを記憶手段11から読み出して、その初期化用データを検針用ホストコンピュータ3に送信する(ステップS3)。ここで、初期化用データは、予め複写機1の記憶手段11内に記憶されていた空のID(00000)である(図7参照)。
【0026】
そして、この初期化用データを受信した検針用ホストコンピュータ3は、後述するように、初期化用データを発信した複写機1に対するIDを生成し、このIDに地域コード番号(予め営業所毎に定められる営業所識別番号)を付加してなる通信制御データを当該複写機1に送信するようになっている(図4のステップS11〜S13及び図7参照)。なお、この通信制御データは、通信の相手先を特定するための識別子である。
【0027】
一方、複写機1は、検針用ホストコンピュータ3からの通信制御データを受信すると(ステップS4)、その通信制御データを記憶手段11に登録する(ステップS5)。そして、この複写機1に登録された通信制御データは、自動的に、又はサービスマンによって故障管理用ホストコンピュータ4に送信される(ステップS6)。
【0028】
次に、検針用ホストコンピュータ3の動作を図4及び図7に基づき説明する。これらの図に示すように、検針用ホストコンピュータ3は、複写機1からの初期化用データを受信すると(ステップS11)、その初期化用データを送信した複写機1に対応するIDを生成すると共に、当該検針用ホストコンピュータ3を管理する営業所の地域コード番号をその生成したIDに付加して通信制御データを作成し、その通信制御データを記憶手段13に随時読み出し可能に記録する(ステップS12)。そして、検針用ホストコンピュータ3は、通信制御データを通信手段16で複写機1に向けて発信する(ステップS13)。
【0029】
また、検針用ホストコンピュータ3は、通信制御データを記憶手段13内に記憶すると共に、その通信制御データのIDに対応する顧客情報管理リストを顧客情報管理ファイル内に作成するようになっている(ステップS14)。その初期化操作後、営業所において、通信制御データのうちのIDに対応する顧客データ(ユーザー名、電話番号、住所等)が入力手段15によって入力されると(ステップS15)、その顧客データがIDに対応する顧客情報管理リストの該当個所に書き込まれ、顧客情報管理リストが更新される(ステップS16)。
【0030】
そして、検針用ホストコンピュータ3は、通信制御データと更新された顧客情報管理リストを通信手段16で故障管理用ホストコンピュータ4に送信する(ステップS17)。なお、この検針用ホストコンピュータ3から故障管理用ホストコンピュータへ4のデータ送信は、顧客情報管理リストの更新と共に自動的に行われるが、これに限られず、オペレータによるキー操作等で行うようにしてもよい。
【0031】
次に、故障管理用ホストコンピュータ4の動作を図5及び図7に基づき説明する。これらの図に示すように、故障管理用ホストコンピュータ4は、複写機1からの通信制御データを受信すると(ステップS21)、その通信制御データを記憶手段20に登録する(ステップS22)。
【0032】
その後、故障管理用ホストコンピュータ4は、検針用ホストコンピュータ3からの通信制御データ及び顧客情報管理リストデータを受信すると(ステップS23)、検針用ホストコンピュータ3から送信された通信制御データと予め登録されている通信制御データとを比較し(ステップS24)、両通信制御データが一致すると判断した場合、検針用ホストコンピュータ3からの顧客情報管理リストデータを通信制御データに対応させて記憶手段20に登録するようになっている(ステップS25)。
【0033】
又、ステップS24において、検針用ホストコンピュータ3から送信された通信制御データと予め登録されている通信制御データとが一致しない場合には、顧客情報管理リストデータの登録が不可能であることを示す信号を送信し(ステップS26)、通信を遮断する(ステップS27)。
【0034】
次に、複写機1の初期化作業終了後の通信状態を図6を参照して説明する。なお、複写機1の初期化作業は、上述した通信制御データが複写機1,検針用ホストコンピュータ3及び故障管理用ホストコンピュータ4に登録された時点で終了する(図3のステップS5,図4のステップS12,図5のステップS22)。
すなわち、複写機1,検針用ホストコンピュータ3,故障管理用ホストコンピュータ4は、複写機1の初期化後にデータを送信する場合、記憶手段11,13,20から通信制御データを読み出して、その通信制御データを送信データに加えて送信する。
【0035】
また、複写機1,検針用ホストコンピュータ3,故障管理用ホストコンピュータ4は、複写機1の初期化後にデータを受信する場合、記憶手段11,13,20から通信制御データを読み出して(ステップS31)、その読み出した通信制御データと受信データに付加された通信制御データとが一致するか否か判断し(ステップS32)、一致している場合には、受信データを記憶手段11,13,20に登録する(ステップS33)。
【0036】
一方、ステップS32において、両通信制御データが一致しないと判断すると、通信制御データの登録が不可能であることを示す信号発信した後(ステップS34)、通信を遮断する(ステップS35)。
【0037】
以上のような本実施の形態に係る画像形成装置の管理システムによれば、初期化時に、検針用ホストコンピュータ3において営業所固有の地域コード番号をIDに加えた通信制御データを作成し、この通信制御データを検針用ホストコンピュータ3,複写機1,故障管理用ホストコンピュータ4のそれぞれに登録して、その通信制御データで各複写機1を特定するようになっているため、複数の営業所によって付与されたIDが互いに重複しても、通信制御データが重複することがなく、各複写機1を確実に特定することができる。
【0038】
例えば、営業所Aの地域コード番号が「AAA」で、営業所Bの地域コード番号が「BBB」の場合であって、各営業所のIDが共に「12345」の場合、営業所Aの担当する複写機1の通信制御データが「AAA12345」となり、営業所Bの担当する複写機1の通信制御データが「BBB12345」となり、両通信制御データが重複することがない。したがって、上述のとおり、各営業所によって複写機1に付与するIDが重複する場合であっても、複写機1を確実に特定することができる。
【0039】
また、本実施の形態に係る画像形成装置の管理システムは、複写機1の通信手段としてPHS通信手段2を採用しているため、複写機に電話線を接続する必要がなくなり、複写機1の設置場所の自由度が増すと共に、FAX機能を備えていない複写機1にも広く適用することが可能になる。
【0040】
なお、上述の実施の形態は、画像形成装置として複写機1を例示し、画像形成装置の管理システムを説明したが、これに限られず、画像形成装置として、ファクシミリ、ページプリンタ、印刷機等に広く適用することができる。
【0041】
また、上述の実施の形態において、検針用ホストコンピュータ3における顧客データの入力は、検針用ホストコンピュータ3にLANで接続された他のコンピュータによって行うようにしてもよい。
【0042】
また、上述の変形例において、故障管理用ホストコンピュータ4への顧客データの入力は、故障管理用ホストコンピュータ4にLANで接続された他のコンピュータによって行うようにしてもよい。
【0043】
また、上述の実施の形態において、複写機1の通信手段としてPHS通信手段2を例示したが、これに限られず、携帯電話機能を応用した通信手段を使用してもよく、また、複写機に電話回線を接続することができる場合には、一般の電話回線を利用した有線の通信手段を使用してもよい。
【0044】
また、上述の実施の形態において、検針用ホストコンピュータ3と故障管理用ホストコンピュータ4は、それぞれPHSや携帯電話機構を応用した通信手段やインターネットのEメール機能を応用した通信手段でデータの送受信を行うようにしてもよく、一般の電話回線を利用した有線の通信手段を使用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、初期化時に、営業所のホストコンピュータが画像形成装置からの初期化用データを受信すると、ホストコンピュータに対応する営業所固有の地域コード番号をIDに加えた通信制御データを作成し、この通信制御データをホストコンピュータと画像形成装置のそれぞれに登録して、その通信制御データで画像形成装置を特定するようになっているため、複数のホストコンピュータによって付与された通信制御データを1箇所で統括管理するような場合において、仮にIDが重複しても、通信制御データが重複することがなく、各画像形成装置を確実に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の管理システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の管理システムを構成する複写機、検針用ホストコンピュータ及び故障管理用ホストコンピュータの制御用ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る複写機の作動状態を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る検針用ホストコンピュータの作動状態を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る故障管理用ホストコンピュータの作動状態を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る複写機,検針用ホストコンピュータ及び故障管理用ホストコンピュータの初期化後の作動状態を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の管理システムの初期化時におけるデータ通信状態を説明する図である。
【符号の説明】
1……複写機(画像形成装置)、2……PHS通信手段(通信手段)、3……検針用ホストコンピュータ(ホストコンピュータ)、6……入力手段、8……制御手段、11……記憶手段(メモリ)、13……記憶手段、16……通信手段
Claims (7)
- 画像形成装置と営業所のホストコンピュータが相互に通信手段を介して各種データを送受信できるように構成されてなる画像形成装置の管理システムであって、
前記画像形成装置は、
前記ホストコンピュータの電話番号及び初期化開始の信号を入力する入力手段と、
前記入力手段からの初期化開始の入力信号に基づいてメモリから初期化用データを読み出し、その初期化用データを前記通信手段で前記ホストコンピュータに送信する制御手段と、を備え、
前記制御手段が、前記初期化用データを前記ホストコンピュータに送信後、前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データをメモリに記憶させて初期化作業を完了し、初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加え、初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するように構成され、
前記ホストコンピュータは、
前記画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成する通信制御データ作成手段と、
前記通信制御データを記録する記憶手段と、
前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信する通信制御データ発信手段と、を備え、
前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加え、
前記通信制御データの送信完了後におけるデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するように構成されたことを特徴とする画像形成装置の管理システム。 - 営業所のホストコンピュータとの間でデータを送受信する通信手段と、
前記ホストコンピュータの電話番号及び初期化開始の信号を入力する入力手段と、
前記入力手段からの初期化開始の入力信号に基づいてメモリから初期化用データを読み出し、その初期化用データを前記通信手段で前記ホストコンピュータに送信する制御手段と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御手段は、
前記初期化用データを前記ホストコンピュータに送信後、前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データをメモリに記憶させ、
初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加え、
初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定することを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成装置の制御手段に、
入力手段から初期化開始の信号が入力されると、メモリから初期化用データを読み出すステップと、
前記初期化用データを営業所のホストコンピュータに通信手段で送信するステップと、
前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データを前記通信手段を介して受信し、その受信データをメモリに記憶させるステップと、
初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加えるステップと、
初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 画像形成装置の制御手段に、
入力手段から初期化開始の信号が入力されると、メモリから初期化用データを読み出すステップと、
前記初期化用データを営業所のホストコンピュータに通信手段で送信するステップと、
前記ホストコンピュータから送信されたID及び予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号からなる通信制御データを前記通信手段を介して受信し、その受信データをメモリに記憶させるステップと、
初期化後の前記ホストコンピュータへのデータ送信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して前記送信データに加えるステップと、
初期化後のデータ受信時に、前記通信制御データをメモリから読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 画像形成装置に通信手段を介して各種データを送受信できるように構成されてなる営業所のホストコンピュータであって、
前記画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成する通信制御データ作成手段と、
前記通信制御データを記録する記憶手段と、
前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信する通信制御データ発信手段と、を備え、
前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加え、
前記通信制御データの送信完了後のデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定することを特徴とするホストコンピュータ。 - 営業所のホストコンピュータに、
画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成するステップと、
前記通信制御データを記憶手段に記録するステップと、
前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信するステップと、
前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加えるステップと、
前記通信制御データの送信完了後のデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 営業所のホストコンピュータに、
画像形成装置から送信された初期化用データを受信すると、当該画像形成装置に対応するIDを生成し、このIDに予め営業所毎に定められる営業所識別番号としての地域コード番号を付加した通信制御データを作成するステップと、
前記通信制御データを記憶手段に記録するステップと、
前記通信制御データを前記通信手段で前記画像形成装置に向けて発信するステップと、
前記通信制御データの送信完了後における前記画像形成装置へのデータ送信時に、前記通信制御データを記憶手段から読み出して前記送信データに加えるステップと、
前記通信制御データの送信完了後のデータ受信時に、前記通信制御データを前記記憶手段から読み出して通信制御データの一致・不一致を判断し、通信の断・続を決定するステップと、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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