JP3704601B2 - 繊維製塗布芯用修正液とその塗布器 - Google Patents

繊維製塗布芯用修正液とその塗布器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙面に表記された文字、記号、線、模様等を隠蔽消去するのに使用される修正液、特に繊維製塗布芯による塗布に適した修正液と、この修正液を用いた修正液塗布器に関する。
【0002】
【従来の技術】
修正液塗布器として、従来より刷毛塗り方式と流出塗布方式の二種のものが汎用されている。刷毛塗り方式の塗布器は、修正液容器のキャップの内側に塗布軸が突設されており、この塗布軸の先端の刷毛に修正液を含ませて紙面に塗布するようになっている。また流出塗布方式の塗布器は、修正液容器の先端に設けた流出孔の近傍内周を弁座とする弁機構を備え、該流出口から突出した弁体の先端を紙面に押し付けて開弁させることにより、内部の修正液を流出させて塗布するものであり、弁体が軸状の塗布チップであるものと、球体(球弁)であるもの(ボールペンタイプ)とが知られる。
【0003】
しかるに、前者の刷毛塗り方式では、刷毛に修正液を浸潤させて塗布するため、塗膜厚が安定せず、一回の塗布では次第に薄くなって隠蔽性が低下することに加え、修正箇所が多かったり広範囲にわたる場合には、何度も塗布軸を容器内に差し込んで液を補給する必要があって操作的に煩わしい上、塗布軸まで修正液に濡れるために手や周辺を汚し易いという難点もあった。
【0004】
また、後者の流出塗布方式では、連続塗布が可能であるが、修正液を間隙から流出させるために塗布量のコントロールが難しく、塗布量不足で隠蔽性が不充分になって重ね塗りを必要としたり、逆に塗布量過多で乾燥に時間がかかったりすることが多々ある上、重ね塗りや塗布量過多によって塗膜表面が凹凸状になると、見栄えが悪いばかりか、再筆記つまり塗膜表面への訂正文字等の書き込みが困難になり、また修正液を細い線状にしか塗布できないために、広幅の消去を行う際に塗布器を何度も往復させたり塗布チップの先で塗り広げる必要があり、手間を要するといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明者らは、上述の事情に鑑みて、修正液を安定した塗布量で滑らかに塗布でき、平滑で隠蔽性の高い修正塗膜を形成可能な修正液塗布器を実現すべく、まず従来よりペイントマーカーやボードマーカー等のインキ型筆記具に多用されている繊維製筆記芯に着目し、これを修正液塗布器の塗布芯として利用することを検討した。この繊維製筆記芯は、フィラメント糸を一方向に揃えて高空隙率の軸状に一体化したものであり、例えば、熱膨張率や融点の異なる樹脂材料が複合したフィラメント糸のスライバーに熱処理を施し、捲縮を発現させると共に糸同士を部分的に融着させて断面密度の低い軸状の一体構造とし、この構造全体を樹脂バインダーにて固定化させる方法等によって製造されている。
【0006】
しかして、このような繊維製筆記芯を修正液に適用する試みは以前よりなされているが、前記の刷毛塗り方式や流出塗布方式の塗布器に用いられている従来の修正液では、満足な流通性が得られない上、塗布器の保管中に芯内部で目詰まりを生じ、この目詰まりの拡大によって塗布性が急激に悪化し、早期に塗布不能に陥るという問題があり、現状では実用化に至っていない。これは、修正液の場合、高隠蔽性を付与するために酸化チタンの如き顔料粒子を極めて高濃度(通常40〜60重量%程度)で含有しており、これによってチキソトロピー性や粘度特性等の性状が筆具用インキとは全く異なることに起因していると考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明者らは、繊維製塗布芯による塗布に適合する修正液を得るために、組成面や物性面を含めて様々な観点から綿密な実験研究を行った。その結果、回転粘度計にて測定されるずり速度とずり応力とが特定の関係を満たすように設定した修正液によれば、繊維製塗布芯で塗布する際に、塗布芯内での良好な流通性が得られ、安定した塗布量で筆記するように滑らかに塗布することが可能となり、隠蔽性のよい修正塗膜を形成でき、しかも保管中に塗布芯内での解消困難な目詰まりを生じず、次の使用時には良好な塗布性を容易に回復できることを見出し、この発明をなすに至った。
【0007】
すなわち、請求項1の発明に係る繊維製塗布芯用修正液は、繊維製塗布芯を通して紙面に塗布するのに用いる修正液であって、酸化チタンを主成分とする30〜70重量%の隠蔽性顔料と、エマルジョン樹脂及び水溶性樹脂を前者/後者の固形分重量比で1/4〜2/1の範囲で含む固形分換算2〜20重量%のバインダー成分と、水を主成分とする溶媒とを含み、回転粘度計にて25℃下で測定したずり速度D(s−1)とずり応力S(Pa)との関係が、D=1〜100の範囲において次式〔1〕
√S≦0.216√D+1・・・・(1)
を満足する特性を有してなることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2の発明に係る繊維製塗布芯用修正液は、繊維製塗布芯を通して紙面に塗布するのに用いる修正液であって、酸化チタンを主成分とする30〜70重量%の隠蔽性顔料と、非水溶性樹脂からなる固形分換算2〜20重量%のバインダー成分と、ナフテン系又は/及びパラフィン系の溶媒溶媒とを含み、前記請求項1と同様に前記式(1)を満足する特性を有してなるなることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項の発明に係る修正液塗布器は、請求項1又は2に記載の修正液を収容した容器の開口部に塗布先ホルダーが嵌着され、この塗布先ホルダーの先端側に、フィラメント糸を一方向に揃えて高空隙率の軸状に一体化した繊維製塗布芯が保持されると共に、容器内から前記塗布芯に至る液通路を開閉する弁機構を備えてなるものとしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明に係る修正液は、基本的には従来の修正液と同様に隠蔽性顔料及びバインダー成分と溶媒とを含むものであるが、後述する水性タイプ及び共用タイプの修正液を対象として、既述のように、コーン・プレート型回転粘度計にて25℃下で測定したずり速度D(s−1)とずり応力S(Pa)との関係が、D=1〜100の範囲において次式;
√S≦0.216√D+1 ・・・・・・・(1)
を満足する特性を有していることにより、繊維製塗布芯にて塗布する際に、塗布芯内での流通性が良く、安定した塗布量で筆記するように滑らかに塗布することが可能となり、隠蔽性のよい修正塗膜を形成できる上、保管中に塗布芯内で解消困難な目詰まりを生じず、次の使用時には良好な塗布性を容易に回復できるという優れた性能を発揮する。
【0011】
ここで、図1及び図2に示すように、前記のずり速度D〔単位:(m/s)/m=s−1〕の平方根√Dを縦軸、ずり応力S〔CI単位:Pa(パスカル)、CGS単位:dyn/cm)の平方根√Sを横軸にとると、前記(1)式は境界線となる直線L(√S=0.216√D+1)の左側の領域Zを表す。しかして、後述する実施例と比較例の特性比較より明らかなように、繊維製塗布芯にて塗布を行う場合、√Dと√Sの相関曲線がD=1〜100の範囲で領域Z内に収まる修正液では、初期を含めて毎回の使用時に良好な流出性が得られ、長期間にわたって支障なく塗布可能であるのに対し、同相関曲線がD=1〜100の範囲で一部でも領域Zからはみ出す修正液では満足な塗布性が得られず、初期の流出性がよい場合でも繰り返し使用している内に流出しにくくなり、早期の段階で掠れや途切れを生じることが実証されている。
【0012】
このような塗布性の経時的な差異は、使用後の塗布器保管中において繊維製塗布芯が非乾燥状態を維持することを前提として、芯内部に存在する修正液中の固体成分(主として顔料粒子)の沈降挙動の違いによるものと考えられる。すなわち、修正液では固体成分を非常に高い割合で含むために静置中の固液分離は避けられないが、塗布芯内での沈降を生じる容積単位の大小によって、また沈降した固体成分同士の結合の強弱によって、次の使用時における沈降状態の解消性に大きな違いができる。そして、沈降の容積単位が大きいほど、また沈降成分同士の結合が強いほど、塗布芯内部に固いケーキングを生じ易くなり、これが塗布器の震盪によっても再分散せずに残って蓄積し、次第に修正液の流通を阻害することになる。しかるに、前記(1)式を満足する修正液では、沈降が塗布芯内の繊維間に構成されるマイクロセル単位で生じ、且つ緩いチクソトロピックな結合状態となり、もって次の使用時に沈降状態が容易に解消するものと推定される。
【0013】
なお、図1及び図2の直線Lのような√Dと√Sとの直線関係は、非ビンガム塑性体に適用するCassonの流動方程式として知られており、塗料、インキ、液状食品、血液等の分散系によく適合するとされている。このCasson式は;
√S=√Sc+√(μc・D) ・・・・・・・(2)
で表され、式中のScはCasson降伏値、μcはCasson粘度(定数)であり、直線が√S軸を切る点が√Scとなる。従って、図4における境界の直線Lは、√μcが0.216で、降伏値(流動が起こらない臨界応力値)が√1の自乗の1となる流動特性を表す。
【0014】
ところで、回転粘度計は、液体中でローターを一定の角速度で回転させた際に生じる粘性摩擦トルクを計測して液体の粘度を求めるものであり、図3に示すように、駆動部の同期モーターMによって変速機構Gを介して検出部のローターRを回転させ、このローターRが受ける粘性トルクをトーション発条TSで平衡させ、このときに生じる指針Nの偏角を直接に読み取るか、トランスジューサーで計測量に変換するようになっている。
【0015】
このような回転粘度計としては、図4に示すように下向き円錐状のコーンCとプレートPとの間にサンプル液を充填してコーンC又はプレートPをローターとして回転させるコーン・プレート型と、共軸の内外筒の間にサンプル液を充填して内外筒の一方をローターとして回転させる共軸円筒型とがあり、前者のコーン・プレート型は非ニュートン性液体の粘度測定に最適なものとして知られている。しかして、この発明の修正液の流動特性は前者のコーン・プレート型粘度計によって測定されるものであるが、その測定にはコーン回転方式とプレート回転方式のいずれをも使用できる。なお、コーン・プレート型粘度計としても、サンプル液の粘性範囲に対応する複数の機種が存在するため、修正液の測定に適合する機種を適宜選択して用いるのがよい。
【0016】
修正液が前記(1)式を満足する特性を有するか否かを判定するには、幾種類かの段階的に異なる回転速度で各々粘度指示値を計測し、各回転速度とその計測値に粘度計の機種及び使用コーン毎に定まった換算係数を乗じてずり速度D及びずり応力Sを求め、これら算出値より得られる√Dと√Sの関係を図1及び図2に示すような√D−√Sの相関図にプロットして流動曲線(略直線になる場合もある)を描き、その流動曲線が領域Z内に収まるか否かを見ればよい。
【0017】
この発明に係る修正液は、隠蔽性顔料を30〜70重量%、バインダー成分を固形分換算で2〜20重量%の割合でそれぞれ含むものであるが、溶媒を含む各含有成分の種類と配合量、これら成分の組み合わせと配合比率、他の任意配合成分の種類と添加量等の多くのファクターによって流動特性が大きく変動する。従って、適合する修正液を得るには、前記(1)式を満足する流動特性となるように試行錯誤的に組成を選択すればよい。
【0018】
しかるに、前記(1)式を満足する特性を有していても、隠蔽性顔料の配合量が30重量%未満になると、修正液として必要な隠蔽力を付与できず、逆に同配合量が70重量%を越えると、修正液中での分散が困難になると共に、修正塗膜の表面がざらついて訂正文字等を書き込む再筆記性が悪化する。なお、バインダー成分のより好適な配合量は、固形分換算で5〜15重量%の範囲である。一方、バインダー成分の前記配合量が2重量%未満である場合は、成膜性が不充分となり、修正塗膜が脆くなると共に再筆記性も悪化し、逆に同配合量が20重量%を超えると、修正塗膜の乾燥速度が遅くなり、迅速な校正作業に支障を来すと共に、塗膜表面に粘着性が残る懸念もある。
【0019】
ところで、一般的に修正液は、溶媒に水を使用した水性タイプ、トルエンやキシレンあるいは塩素系溶剤等を使用した油性タイプ、パラフィン系やナフテン系等の貧溶剤を使用した共用タイプの3種に大別される。しかして、この発明では、所期の目的である繊維製塗布芯を用いる塗布器では塗布先が開放型となり、油性タイプでは乾燥性が強過ぎてキャップの装着状態でも塗布芯の内部まで乾燥固化し易いため、水性タイプ及び共用タイプの修正液を対象とする。
【0020】
水性タイプの修正液には、一般にバインダー成分としてエマルジョン樹脂が用いられる。これは、修正塗膜の上に訂正文字等を書き込んだり、修正後の書面を重ねたりすることが多々あり、校正作業を迅速に行う上で修正塗膜の速乾性が要求されるため、エマルジョン樹脂を使用して水含量の少ない高濃度の液組成とし、僅かの水の蒸発によって強い塗膜を形成することを意図したものである。しかして、この発明においては、結合剤成分としてエマルジョン樹脂と水溶性樹脂とを併用したものを使用する。
【0021】
すなわち、結合剤成分がエマルジョンの樹脂単独の場合、塗布芯の表面部が乾燥したとき、エマルジョン粒子が互いに結着して連続層となった皮膜を形成するが、この皮膜が内側から補給される修正液中の水によって溶解しにくいため、乾燥の程度によっては塗布芯の湿潤状態への復帰が困難になる懸念がある。これに対し、結合剤成分としてエマルジョン樹脂と水溶性樹脂が共存しておれば、水分の蒸発によって形成される皮膜は、水溶性樹脂がエマルジョンの樹脂粒子及び隠蔽性顔料の粒子の間に介在した形になるから、皮膜中の樹脂粒子(非水溶性)及び顔料粒子は互いに独立した分散状態となり、再使用時に内側から補給される修正液の水分によって皮膜中の水溶性樹脂が溶解するのに伴い、皮膜は簡単に崩壊消滅して塗布芯全体が湿潤状態へ確実に復帰する。
【0022】
上記のエマルジョン樹脂としては、水性エマルジョンを構成するものであれば特に制約なく使用できる。その具体例として、ポリビニルラテックス、ポリスチレンラテックス、ポリエチレンラテックス、ポリ塩化ビニルラテックス、ポリエステルラテックス、変性ポリエステルラテックス、アクリル系共重合ラテックス、酢酸ビニル系共重合ラテックス、ポリイソブチレンラテックス、クロロプレンゴムラテックス、ポリブタジエンゴムラテックス、SBRラテックス、NBRラテックス、MBRラテックス、IIRラテックス、天然ゴムラテックス等が挙げられ、これらは単独で用いる他、二種以上を併用することも可能である。しかして、これらエマルジョン樹脂の中でも、特にアクリル系共重合ラテックスは強靱な修正塗膜を形成できることから最も好ましい。
【0023】
水溶性樹脂の具体例としては、天然系樹脂では、アラビアガム、トラガカントガム、グアーガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、カラギーナン、ゼラチン、カゼイン、キサンタンガム、デキストラン、ウエランガム、ラムザンガム等が、半合成系樹脂では、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等が、合成系樹脂では、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体等が、それぞれ挙げられる。
【0024】
これらの水溶性樹脂は、単独で用いる他、二種以上を併用することも可能である。しかして、これら水溶性樹脂の中でも、ゼラチン及び水溶性ポリエステル樹脂は、それ自体の粘度が低い上に酸化チタンの分散性がよく、また水分によって再溶解し易いという性状を有しており、それだけ隠蔽性顔料の濃度、特に酸化チタンの濃度を高く設定して隠蔽性を向上できると共に、表面部の乾燥した塗布芯の湿潤状態への復帰がより容易になることから、特に好適なものとして推奨される。
【0025】
エマルジョン樹脂と水溶性樹脂の使用割合は、前者/後者の固形分重量比1/4〜2/1の範囲であり、エマルジョン樹脂の割合が多過ぎると塗布芯の湿潤状態への復帰性が弱くなり、逆に水溶性樹脂の割合が多過ぎると修正塗膜の乾燥が遅くなると共に塗膜強度も弱くなる。
【0026】
共用タイプの修正液に用いるバインダー成分としては、溶媒に用いるパラフィン系又は/及びナフテン系の溶剤に可溶なものであればよいが、特に石油樹脂等の脂肪族炭化水素系樹脂、比較的低分子量のポリイソブチレンやポリビニルアルキルエーテルの如き常温で液状を示す樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエンゴム、天然生ゴムの如きエラストマー等が好適であり、これらは2種以上を併用しても差し支えない。
【0027】
上記のパラフィン系溶剤としてはn−ヘプタン、n−ヘキサン、イソヘプタン、n−オクタン、イソオクタン等、またナフテン系溶剤としてはシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等が挙げられ、これらは併用しても差し支えない。
【0028】
隠蔽性顔料には、酸化チタンや酸化亜鉛等の隠蔽性の高い白色顔料を用いるが、特に酸化チタンが好適である。しかして、酸化チタンは、ルチル型とアナターゼ型のいずれでもよいが、一般に市販品には種々の表面処理が施されていることから、その品種の違いによっても修正液の前記流動特性に影響が現れる。従って、この酸化チタンについても、修正液が前記(1)式を満足する特性となるように、品種と使用量を適宜選択するのがよい。
【0029】
この発明の修正液は、前記した隠蔽性顔料及びバインダー成分と溶媒を必須成分とするが、これら以外に必要に応じて他の種々の添加剤成分を適宜配合できる。このような添加剤としては、例えば再生紙や着色紙等の非白色紙面を修正対象とする場合に修正塗膜の色調を合わせるための着色剤(染料、有彩顔料)、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム等の体質顔料、修正液の分散安定性を向上させるための分散剤、防腐防黴剤等がある。なお、既述のように、修正液の前記流動特性は、これら添加剤成分の種類と配合量によっても大きく影響を受ける。
【0030】
図5は、この発明に係る修正液塗布器の一構成例を示す。図中、1は内部に前述したこの発明の修正液2を収容した合成樹脂又は金属製の円筒状の容器であり、その口部1aの内側に半硬質合成樹脂樹脂からなる弁ケース3が挿嵌されると共に、該口部1aの外側には先端側へ段階的に縮径した筒形の硬質合成樹脂からなる塗布先ホルダー4が基端側でねじ部5を介して螺着されている。
【0031】
塗布先ホルダー4内には、繊維製塗布芯6がその先端部を該ホルダー4の先端開口4aより外方突出する状態で挿嵌配置されると共に、軟質合成樹脂スポンジ等よりなるリング状の液含浸体7が塗布芯6を包囲する形で装填されている。4bは塗布先ホルダー4の先端側内周に等配形成された軸方向に沿うガイド突条、8は容器1内に装填された攪拌球である。なお、不使用時には塗布先部に図の仮想線で示すようにキャップ9が嵌着される。
【0032】
弁ケース3は、下部が若干縮径した略円筒形のケース本体30と、その上部開口側に挿嵌した略短円筒形の弁座部材31とからなり、両者30,31の上縁外周のフランジ部30a,31aが重合した状態で容器1の開口端縁に係止されると共に、該開口端縁と塗布先ホルダー4の内面に形成された環状段部4cとの間で挟着されてパッキンとして機能している。しかして、弁ケース3内には弁杆32が装填されている。
【0033】
この弁杆30は、筒状の上軸部30aと中実の下軸部30bとの間に下方へ拡径する鍔状の弁体部10を有しており、前記の繊維製塗布芯6が上軸部30aに基端部を挿嵌固着して当該弁杆30と一体化されている。そして、該弁体部10の下側周面とケース本体30の下部内周の環状段部30bとの間に、コイルスプリング33が圧縮状態で装填されており、その蓄力によって弁杆30は弁体部10が弁座部材31の下端部内周の弁座11に押当して閉弁するように付勢されている。
【0034】
繊維製塗布芯6は、フィラメント糸を一方向に揃えて高空隙率の軸状に一体化したものである。これは、一般的に、合成繊維材料として汎用されるポリアクリル、ポリエステル、ポリアミド等で熱膨張率や融点の異なる樹脂材料が複合したフィラメント糸を用い、そのスライバーに熱処理を施すことにより、捲縮を発現させると共に糸同士を部分的に融着させて断面密度の低い軸状の一体構造を形成し、この構造全体を樹脂バインダーにて固定化させ、これを適当な長さに切断して一端を尖り形状に削って製作され、空隙率は50〜80%程度に設定されている。また上記のフィラメント糸としては、一般的に6〜30デニールの太さを有するものが使用される。
【0035】
なお、このような塗布芯6として、周面に合成樹脂コーティングを施したものも使用できる。この場合、コーティング皮膜によって周側面からの溶媒蒸発を防止できるから、修正に使用中及び使用後の保管中における芯内部の乾燥を効果的に抑制でき、もって次の使用時に直ちに良好な塗布性を回復できるという利点がある。この合成樹脂コーティング材料としては、修正液の溶媒に不溶であって、且つ空気が透過しにくい皮膜を形成できるものであれば特に制約はないが、通常ではジュラコン(ポリプラスチック社の商品名)等のポリアセタール系共重合体が好適に使用される。
【0036】
上記構成の修正液塗布器では、紙面の文字等を隠蔽消去するに当たり、紙面に塗布芯6の先端を押し付ける。これにより、該塗布芯6と一体の弁杆30がコイルスプリング8の付勢に抗して退入作動し、その弁体部10が弁座10から離れて開弁し、その間隙より容器1内の修正液2が塗布先ホルダー3内に流入し、塗布芯6及び液含浸体7に浸透する。従って、塗布芯6の先端を紙面に接触させたまま移動することにより、塗布芯6を透通した修正液2が被塗面に塗布され、形成される修正塗膜によって紙面の文字等が隠蔽消去される。一方、塗布芯6の被塗面への押し付けを解除すれば、コイルスプリング33の蓄力により弁杆32が進出作動して閉弁し、塗布芯6への修正液2の供給が絶たれる。
【0037】
しかして、修正液2は既述のように繊維製塗布芯6内での流通性がよいため、安定した塗布量で筆記するように滑らかに塗布できる。そして、形成される修正塗膜は平滑で隠蔽性のよい適度な厚みを有するものとなり、乾燥後の塗膜表面にボールペンや鉛筆等によって訂正文字等を支障なく綺麗に記入できる。しかも次の使用までの保管中に塗布芯6内で解消困難な目詰まりを生じることがなく、良好な塗布性を容易に回復できる。
【0038】
なお、図1で示す構成例では繊維製塗布芯を紙面へ押し付けて退入させることによって開弁する塗布先ノック方式の弁機構を例示したが、この発明の修正液塗布器における弁機構としては、容器尾端に設けたノック部材を押して開弁させる方式、容器尾端側の蛇腹部を短縮変形させて開弁させる方式、容器側面を押圧して開弁させる方式等、種々の開弁方式及び構造を採用可能である。
【0039】
【実施例】
以下、この発明の実施例を比較例と対比して具体的に説明する。なお、実施例及び比較例に用いた成分は次のとおりである。
【0040】
〔隠蔽性顔料〕
酸化チタンA…堺化学工業社製タイトーンR−7E
酸化チタンB…堺化学工業社製タイトーンSR−1
酸化チタンC…堺化学工業社製タイトーンR−650
酸化チタンD…テイカ社製チタニックスJR−801
酸化チタンE…ラポルテ社製ラポルテSRE−336
酸化チタンF…石原産業社製タイペークR−780
【0041】
〔水性タイプ用エマルジョン樹脂〕
A…アクリル系共重合ラテックス(ヘキスト合成社製モビニールDM60)
B…アクリル系共重合ラテックス(ローム&ハース社製プライマルMV−23LO)
C…ポリエステルラテックス(高松油脂社製ペスレジンA−510)
D…ポリエステルラテックス(高松油脂社製ペスレジンA−610)
E…アクリル系共重合ラテックス(トウペ社製トアアクロンAC−17)
【0042】
〔水性タイプ用水溶性樹脂〕
A…ゼラチン(新田ゼラチン社製ゼラチンU)
B…ゼラチン(新田ゼラチン社製ゼラチンH)
C…ゼラチン(新田ゼラチン社製ゼラチンUDA)
D…水溶性アクリル樹脂(日本純薬社製ジュリマーET−410)
E…水溶性アクリル樹脂(日本純薬社製ジュリマーET−530)
F…水溶性アクリル樹脂(日本純薬社製ジュリマーAT−515)
G…水溶性ポリエステル樹脂(高松油脂社製NS−63P)
【0043】
〔共用タイプ用バインダー〕
アクリル樹脂…グッド・イヤー社製プライオウェイEC−1
石油樹脂A…荒川化学工業社製アルコン−90
石油樹脂B…三井石油化学工業社製ハイレッツR−100X
ポリビニルイソブチルエーテル…BASF社製ルトナールI−60
【0044】
〔他の添加剤〕
体質顔料A…硫酸バリウム(堺化学工業社製バリファインBF−20)
体質顔料B…超微粒子タルク(日本タルク社製ミクロエースL)
体質顔料C…超微粉末ケイ酸(水澤化学工業社製ミズカジルP−56)
体質顔料D…精製ベントナイト(豊順洋行社製ベンゲル)
水性タイプ用分散剤A…ヘキサメタリン酸ナトリウム
水性タイプ用分散剤B…ポリカルボン酸水溶性ポリマー(日本ゼオン社製クインフロー540)
水性タイプ用分散剤C…ポリカルボン酸水溶性ポリマー(日本ゼオン社製クインフロー542)
水性タイプ用分散剤D…ポリカルボン酸水溶性ポリマー(日本ゼオン社製クインフロー543)
共用タイプ用分散剤…ビッグケミー・ジャパン社製ディスパービック180防腐防黴剤…1.2−ベンゾチアザリン−3−オン(ゼネカ社製プロキセルLV)
【0044】
実施例1〜3,比較例1〜3
次表1に記載の成分に水を加えて全量を100重量部とし、この組成物をボールミルによって8時間混合分散させ、水性タイプの修正液を調製した。
【0045】
【表1】
Figure 0003704601
【0046】
実施例4,5,比較例4〜6
次表2に記載の成分にメチルシクロヘキサンを加えて全量を100重量部とし、この組成物をボールミルによって8時間混合分散させ、共用タイプの修正液を調製した。
【0047】
【表2】
Figure 0003704601
【0048】
実施例6〜12,比較例7〜11
隠蔽性顔料として前記酸化チタンA〜Fのいずれか1種を30〜70重量%の範囲で使用すると共に、バインダー成分として前記エマルジョン樹脂A〜Eの1種と前記水性タイプ用水溶性樹脂A〜Gの1種とを両者の合量が固形分換算で5〜15重量%となる範囲で、且つ前者/後者の配合比率を1/3.5〜10/0の範囲で変化させて使用し、また前記の水性タイプ用分散剤A〜Dのいずれか1重量%と防腐防黴剤1重量%を配合し、実施例1〜3及び比較例1〜3と同様にして種々の組成を有する水性タイプの修正液を調製した。
【0049】
以上の実施例及び比較例の各修正液について、コーン・プレート型回転粘度計として東京計器製のE形粘度計ELD(コーン回転式)を用い、後記表3に示す各回転速度における粘度指示値θを計測し、この指示値θよりずり応力S(Pa)を求めると共に、ずり速度D(s−1)より√Dを、ずり応力Sより√Sを算出した。その結果を次の表4〜表11に示す。なお、使用したコーンは、図4に示す半径rが14mm、コーン円錐面とプレートとの角度αが3゜(radian)、ずり速度係数=2.0、ずり応力係数=0.117である。従って、ずり速度D=回転数×2.0、ずり応力S=粘度指示値θ×0.117となる。
【0050】
【表3】
Figure 0003704601
【0051】
【表4】
Figure 0003704601
【0052】
【表5】
Figure 0003704601
【0053】
【表6】
Figure 0003704601
【0054】
【表7】
Figure 0003704601
【0055】
【表8】
Figure 0003704601
【0056】
【表9】
Figure 0003704601
【0057】
【表10】
Figure 0003704601
【0058】
【表11】
Figure 0003704601
【0059】
次に、実施例及び比較例の各修正液について、図1及び図2に示す縦軸を√D、横軸を√Sとした√D−√S相関図中に、表4〜表11に示す√Dと√Sの関係をプロットし、各々の修正液の流動曲線を描いた。これら図1及び図2に示すように、√Dが1〜10の範囲において、各実施例の修正液の流動曲線は境界線となる直線L(√S=0.216√D+1)の左側の領域Zに収まっているが、各比較例の修正液の流動曲線は曲線の全体又は一部が直線Lの右側に位置している。
【0060】
〔流動特性試験〕
図5で示す構成において、繊維製塗布芯が太さ20デニールのポリアクリル系複合フィラメント糸を一体化した空隙率70%の軸体(直径4.5mm、長さ22.0mm)からなる修正液塗布器の容器内に、前記実施例及び比較例の各修正液を充填して供試用塗布器とした。そして、各塗布器について、紙面に修正液を塗布して初期の流出特性を後記の3段階で評価すると共に、その使用開始から毎日定時にA4版紙面の数行分を隠蔽消去する塗布操作を行った上で、使用後から翌日の使用時までは塗布器をキャップ装着状態で垂直に立てて保管する手順を継続し、1週間毎の流出特性を後記の4段階で評価した。その結果を後記表12に示す。なお、修正塗膜の平滑性と隠蔽性はいずれも良好であった。
【0061】
〔初期の流出特性〕
○・・・適量の修正液が持続的に流出する。
△・・・修正液の流出量が少なく、掠れや途切れを生じる。
×・・・修正液が流出しない。
【0062】
〔1週間経過毎の流出特性〕
◎・・・直ちに良好な塗布状態になった。
○・・・紙面に塗布芯を数回押し付けると、良好な塗布状態になった。
△・・・紙面に塗布芯を何回も押し付けたが、修正液の流出量が少なく、掠れや途切れを生じる。
×・・・紙面に塗布芯を何回も押し付けたが、修正液が流出しない。
【0063】
【表12】
Figure 0003704601
【0064】
上記表12の結果から、維製塗布芯にて塗布を行う場合、√Dと√Sの相関曲線(D=1〜100の範囲)が図1及び図2の領域Z内に収まる実施例の修正液では、いずれも使用初期から長期間にわたって良好な塗布性が維持されるのに対し、同相関曲線が一部でも領域Zからはみ出す比較例の修正液ではいずれも満足な塗布性は得られないことが判る。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、水性タイプの繊維製塗布芯用修正液として、繊維製塗布芯に対する適合性に優れ、該塗布芯内での流通性が良好であり、安定した塗布量で筆記するように滑らかに塗布することが可能であり、隠蔽性のよい修正塗膜を形成でき、しかも次の使用までの保管中に塗布芯内で解消困難な目詰まりを生じず、長期間にわたって良好な塗布性を維持できるものが提供される。
【0067】
請求項の発明によれば、特に貧溶剤を用いた共用タイプの繊維製塗布芯用修正液として、前記同様に繊維製塗布芯に対する適合性に優れるものが提供される。
【0068】
請求項の発明によれば、塗布先が繊維製塗布芯よりなる修正液塗布器として、修正液を安定した塗布量で筆記するように滑らかに塗布できると共に、隠蔽性のよい修正塗膜を形成でき、しかも長期間にわたって良好な塗布性を発揮できるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例及び比較例の修正液における回転粘度計にて測定したずり速度Dとずり応力Sとの相関特性図である。
【図2】 上記同様のずり速度Dとずり応力Sとの相関特性図である。
【図3】 回転粘度計の原理図である。
【図4】 実施例及び比較例の修正液の粘度特性の測定に用いたコーン・プレート型回転粘度計の検出部の縦断側面図である。
【図5】 この発明に係る修正液塗布器の一構成例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器
1a 口部(開口部)
2 修正液
3 弁ケース
32 弁杆
33 コイルスプリング
4 塗布先ホルダー
6 繊維製塗布芯
10 弁体部
11 弁座

Claims (3)

  1. 繊維製塗布芯を通して紙面に塗布するのに用いる修正液であって、酸化チタンを主成分とする30〜70重量%の隠蔽性顔料と、エマルジョン樹脂及び水溶性樹脂を前者/後者の固形分重量比で1/4〜2/1の範囲で含む固形分換算2〜20重量%のバインダー成分と、水を主成分とする溶媒とを含み、コーン・プレート型回転粘度計によって25℃下で測定したずり速度D(s−1)とずり応力S(Pa)との関係が、D=1〜100の範囲において次式;
    √S≦0.216√D+1
    を満足する特性を有してなる繊維製塗布芯用修正液。
  2. 繊維製塗布芯を通して紙面に塗布するのに用いる修正液であって、酸化チタンを主成分とする30〜70重量%の隠蔽性顔料と、非水溶性樹脂からなる固形分換算2〜20重量%のバインダー成分と、ナフテン系又は/及びパラフィン系の溶媒溶媒とを含み、コーン・プレート型回転粘度計によって25℃下で測定したずり速度D(s −1 )とずり応力S(Pa)との関係が、D=1〜100の範囲において次式;
    √S≦0.216√D+1
    を満足する特性を有してなる繊維製塗布芯用修正液。
  3. 請求項1又は2に記載の修正液を収容した容器の開口部に塗布先ホルダーが嵌着され、この塗布先ホルダーの先端側に、フィラメント糸を一方向に揃えて高空隙率の軸状に一体化した繊維製塗布芯が保持されると共に、容器内から前記塗布芯に至る液通路を開閉する弁機構を備えてなる修正液塗布器。
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