JP3699383B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コア基板に樹脂絶縁層が積層された配線基板の製造方法に関し、特に、複数の配線基板を一挙に製造し、後に個々の配線基板に個分けしてなる配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コア基板に樹脂絶縁層が積層された多層の配線基板が広く知られている。例えば、セラミック製あるいは樹脂製のコア基板の片面に、1または複数の樹脂絶縁層が積層された片面積層の多層配線基板や、コア基板の両面に、1または複数の樹脂絶縁層がそれぞれ積層された両面積層の多層配線基板である。
このような配線基板は、通常、複数の配線基板が互いに繋がった連結配線基板を一挙に製造し、その後、これを個々の配線基板に個分けする方法で製造される。配線基板の生産性を向上させ、配線基板を安価に製造するためである。
具体的には、複数の配線基板に対応した大きなコア基板を用意し、これに複数の配線基板に対応した樹脂絶縁層を積層していく。また、必要に応じて樹脂絶縁層にビア導体を形成したり、樹脂絶縁層上に導体層を形成するなどして、複数の配線基板が繋がった連結配線基板を製造する。その後、この連結配線基板を切断し、個々の配線基板に個分けする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法で製造すると、複数の配線基板が繋がった連結配線基板は、その平面方向の大きさが大きいため、反りも大きく生じやすい。また、コア基板に積層される樹脂絶縁層にビア導体や導体層を形成する場合には、連結配線基板が大きいと、ビア導体や導体層の平面方向の位置ずれも大きく生じやすいという問題もある。
【0004】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、複数の配線基板を一挙に製造し、後に個々の配線基板に個分けする配線基板の製造方法において、反りを抑制することができる配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、コア表面とコア裏面とを有するコア基板と、上記コア表面上に積層された樹脂製の第1樹脂絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であって、治具表面と、この治具表面に開口し上記コア基板を複数収容する収容部であって、深さが上記コア基板の厚さと同一な収容部と、を有する加工用治具のうち、上記収容部に、複数の上記コア基板を並べて、上記治具表面と各々の上記コア表面とを面一とするコア基板配置工程と、上記治具表面と各々の上記コア表面とを覆うように、上記第1樹脂絶縁層を形成する第1絶縁層形成工程と、を備える配線基板の製造方法である。
【0006】
本発明によれば、複数の配線基板が連結した連結配線基板を製造するにあたり、従来のように複数の配線基板に対応した大きなコア基板を用いるのではなく、個々の配線基板に対応したコア基板を複数用意する。またその一方で、複数のコア基板を配置する加工用治具を用意する。この加工用治具は、治具表面を有する。そして、この治具表面には、複数のコア基板を収容する収容部が開口している。収容部の深さは、コア基板の厚さと同一である。
次に、コア基板配置工程において、加工用治具の収容部に、個々の配線基板に対応した複数のコア基板を並べて、加工用治具の治具表面と各々のコア基板のコア表面とを面一にする。その後、第1絶縁層形成工程において、治具表面と各々のコア表面とを覆うように、第1樹脂絶縁層を形成する。
【0007】
このようにすれば、複数の配線基板を一挙に製造することができるので、従来と同様に、配線基板の生産性を向上させ、配線基板を安価に製造することができる。その上、コア基板として個々の配線基板に対応したものを用いているので、配線基板同士が複数繋がった連結配線基板に生じる反りを抑制することができる。各々のコア基板を見れば、小さな反りが生じることもあるが、コア基板は個々に分かれているため、コア基板全体に大きな反りが生じることはないからである。
【0008】
第1樹脂絶縁層を形成した後は、必要に応じて、第1樹脂絶縁層に第1ビア導体を形成したり、第1樹脂絶縁層上に第1導体層を形成する。また、第1樹脂絶縁層及び第1導体層上に第2樹脂絶縁層を積層する。またさらに、これらの工程を繰り返して、多層の配線基板としてもよい。
ビア導体や導体層の形成方法は、公知の手法から自由に選択することができる。例えば、ビア導体は、樹脂絶縁層を形成した後に、レーザ等によりビア孔を穿孔し、このビア孔に無電解メッキと電解メッキを順次施して形成することができる。あるいは、樹脂絶縁層を形成する際に、写真法によりビア孔を形成し、このビア孔に無電解メッキと電解メッキを施して形成することもできる。一方、導体層は、いわゆるサブトラクティブ法により形成することも、いわゆるセミアディティブ法により形成することも、あるいは、いわゆるフルアディティブ法により形成することもできる。中でも、ファインピッチなパターンの導体層を形成する場合には、セミアディティブ法を利用するのが好適である。
【0009】
なお、本発明で使用するコア基板は、セラミック製でも樹脂製でもよい。即ち、コア基板を構成する絶縁体は、アルミナ、窒化アルミニウム、ガラスセラミック、低温焼成セラミックなどのセラミックでも、エポキシ樹脂、BT樹脂などの樹脂でも、あるいは、ガラス−エポキシ樹脂複合材料、セラミック−樹脂複合材料などの複合材料などであってもよい。また、コア基板は、1層の絶縁層からなるものでも、多層の絶縁層からなるものでもよく、コア表面やコア裏面に、また、多層の絶縁層からなる場合には絶縁層の層間に、導体層が形成されていてもよい。また、コア基板の内部にスルーホール導体やビア導体が形成されていてもよい。
【0010】
複数の配線基板が繋がった連結配線基板ができれば、ダイシングやレーザなどによりこれを切断して個々の配線基板に個分けする。配線基板にハンダバンプを形成したり、ピンを立設する場合には、これらを個分け前の連結配線基板について行っても、個分け後の個々の配線基板について行ってもよい。
【0011】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、上記配線基板は、前記コア基板のコア表面に形成されたアライメントマークと、前記第1樹脂絶縁層を貫通する第1ビア孔に形成された第1ビア導体と、を備え、各々の上記コア基板のアライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記第1樹脂絶縁層に上記第1ビア孔を形成する第1ビア孔形成工程を備える配線基板の製造方法とすると良い。
【0012】
本発明に係る配線基板には、アライメントマークがコア基板のコア表面に形成されている。また、第1樹脂絶縁層にこれを貫通する第1ビア孔が形成され、その内部に第1ビア導体が形成されている。そして、本発明の製造方法では、第1ビア孔形成工程において、各々のコア基板のアライメントマークを用いて、各々の配線基板について第1樹脂絶縁層に第1ビア孔を形成する。
このように各々のコア基板のアライメントマークを利用すれば、複数の配線基板を一挙に製造する場合であっても、第1ビア孔を位置精度良く形成することができる。
なお、第1ビア孔の形成方法は、前述したように、公知の手法から自由に選択すればよい。例えば、レーザにより第1ビア孔を形成する場合には、アライメントマークの位置に基づいて、所定の位置に第1ビア孔を穿孔する。また、写真法により第1ビア孔を形成する場合には、アライメントマークの位置に基づいて、所定パターンのマスクを位置合わせして露光し、その後現像する。
【0013】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、上記配線基板は、前記第1樹脂絶縁層上に形成された第1導体層を備え、各々の前記コア基板のアライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記第1樹脂絶縁層上に上記第1導体層を形成する第1導体層形成工程を備える配線基板の製造方法とすると良い。
【0014】
本発明に係る配線基板には、第1導体層が第1樹脂絶縁層上に形成されている。そして、本発明の製造方法では、第1導体層形成工程において、各々のコア基板のアライメントマークを用いて、各々の配線基板について第1樹脂絶縁層上に第1導体層を形成する。
このように各々のコア基板のアライメントマークを利用すれば、複数の配線基板を一挙に製造する場合であっても、所定パターンの導体層を位置精度良く形成することができる。
なお、第1導体層の形成方法は、前述したように、公知の手法から自由に選択すればよい。例えば、サブトラクティブ法を利用する場合には、エッチングレジスト層を写真法で形成する際に、アライメントマークの位置に基づいて、所定パターンのマスクを位置合わせして露光し、その後現像する。また、セミアディティブ法やフルアディティブ法を利用する場合には、メッキレジスト層を写真法で形成する際に、アライメントマークの位置に基づいて、所定パターンのマスクを位置合わせして露光し、その後現像する。
【0015】
また、他の解決手段は、コア表面とコア裏面とを有するコア基板と、上記コア表面上に積層された樹脂製の表面側第1樹脂絶縁層と、上記コア裏面上に積層された樹脂製の裏面側第1樹脂絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であって、治具表面と、この治具表面に平行な治具裏面と、これら治具表面と治具裏面との間を貫通し上記コア基板を複数収容する収容部であって、深さが上記コア基板の厚さと同一な収容部と、を有する加工用治具のうち、上記収容部に、複数の上記コア基板を並べて、上記治具表面と各々の上記コア表面、及び、上記治具裏面と各々の上記コア裏面、をそれぞれ面一とするコア基板配置工程と、上記治具表面と各々の上記コア表面とを覆うように、上記表面側第1樹脂絶縁層を形成する表面側第1絶縁層形成工程と、上記治具裏面と各々の上記コア裏面とを覆うように、上記裏面側第1樹脂絶縁層を形成する裏面側第1絶縁層形成工程と、を備える配線基板の製造方法である。
【0016】
本発明によれば、複数の配線基板が連結した連結配線基板を製造するにあたり、複数の配線基板に対応した大きなコア基板ではなく、個々の配線基板に対応したコア基板を複数用意する。またその一方で、複数のコア基板を配置する加工用治具を用意する。この加工用治具は、治具表面とこれに平行な治具裏面とを有する。そして、これら治具表面と治具裏面を貫通する収容部が形成されている。この収容部の深さは、コア基板の厚さと同一である。
次に、コア基板配置工程において、加工用治具の収容部に、個々の配線基板に対応した複数のコア基板を並べて、加工用治具の治具表面と各々のコア基板のコア表面とを面一にし、加工用治具の治具裏面と各々のコア基板のコア裏面とを面一にする。その後、表面側第1絶縁層形成工程において、治具表面と各々のコア表面とを覆うように、表面側第1樹脂絶縁層を形成する。また、裏面側第1絶縁層形成工程において、治具裏面と各々のコア裏面とを覆うように、裏面側第1樹脂絶縁層を形成する。
【0017】
このようにすれば、従来と同様、多数の配線基板を一挙に製造することができるため、配線基板の生産性を向上させ、配線基板を安価に製造することができる。その上、コア基板として個々の配線基板に対応したものを用いているので、配線基板同士が複数繋がった連結配線基板に生じる反りを抑制することができる。各々のコア基板を見れば、小さな反りが生じることもあるが、コア基板は個々に分かれているため、コア基板全体に大きな反りが生じることはないからである。
【0018】
表面側第1樹脂絶縁層を形成した後は、必要に応じて、表面側第1樹脂絶縁層に表面側第1ビア導体を形成したり、表面側第1樹脂絶縁層上に表面側第1導体層を形成する。また、表面側第1樹脂絶縁層及び表面側第1導体層上に表面側第2樹脂絶縁層を積層する。またさらに、これらの工程を繰り返して、多層の配線基板としてもよい。裏面側第1樹脂絶縁層についても同様である。
なお、ビア導体や導体層の形成方法は、前述したように、公知の手法から自由に選択することができる。
【0019】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、上記配線基板は、前記コア基板のコア表面に形成された表面側アライメントマークと、前記コア基板のコア裏面に形成された裏面側アライメントマークと、前記表面側第1樹脂絶縁層を貫通する表面側第1ビア孔に形成された表面側第1ビア導体と、前記裏面側第1樹脂絶縁層を貫通する裏面側第1ビア孔に形成された裏面側第1ビア導体と、を備え、各々の上記コア基板の表面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記表面側第1樹脂絶縁層に上記表面側第1ビア孔を形成する表面側第1ビア孔形成工程と、各々の上記コア基板の裏面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記裏面側第1樹脂絶縁層に上記裏面側第1ビア孔を形成する裏面側第1ビア孔形成工程と、を備える配線基板の製造方法とすると良い。
【0020】
本発明に係る配線基板には、表面側アライメントマークがコア表面に形成され、裏面側アライメントマークがコア裏面に形成されている。また、表面側第1樹脂絶縁層を貫通する表面側第1ビア孔に表面側第1ビア導体が形成され、裏面側第1樹脂絶縁層を貫通する表面側第2ビア孔に裏面側第2ビア導体が形成されている。そして、本発明の製造方法では、表面側第1ビア孔形成工程において、各々のコア基板の表面側アライメントマークを用いて、各々の配線基板について表面側第1樹脂絶縁層に表面側第1ビア孔を形成する。また、裏面側第1ビア孔形成工程において、各々のコア基板の裏面側アライメントマークを用いて、各々の配線基板について裏面側第1樹脂絶縁層に裏面側第1ビア孔を形成する。
このように各々のコア基板の表面側アライメントマーク及び裏面側アライメントマークを利用すれば、複数の配線基板を一挙に製造する場合であっても、表面側第1ビア孔及び裏面側第1ビア孔をそれぞれ位置精度良く形成することができる。なお、表面側第1ビア孔及び裏面側第1ビア孔の形成方法は、前述したように、公知の手法から自由に選択すればよい。
【0021】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、上記配線基板は、前記表面側第1樹脂絶縁層上に形成された表面側第1導体層と、前記裏面側第1樹脂絶縁層上に形成された裏面側第1導体層と、を備え、各々の前記コア基板の表面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記表面側第1樹脂絶縁層上に上記表面側第1導体層を形成する表面側第1導体層形成工程と、各々の前記コア基板の裏面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記裏面側第1樹脂絶縁層上に上記裏面側第1導体層を形成する裏面側第1導体層形成工程と、を備える配線基板の製造方法とすると良い。
【0022】
本発明に係る配線基板には、表面側第1導体層が表面側第1樹脂絶縁層上に形成され、裏面側第1導体層が裏面側第1樹脂絶縁層上に形成されている。そして、本発明の製造方法では、表面側第1導体層形成工程において、各々のコア基板の表面側アライメントマークを用いて、各々の配線基板について表面側第1樹脂絶縁層上に表面側第1導体層を形成する。また、裏面側第1導体層形成工程において、各々のコア基板の裏面側アライメントマークを用いて、各々の配線基板について裏面側第1樹脂絶縁層上に裏面側第1導体層を形成する。
このように各々のコア基板の表面側アライメントマーク及び裏面側アライメントマークを利用すれば、複数の配線基板を一挙に製造する場合であっても、所定パターンの表面側第1導体層及び裏面側第1導体層をそれぞれ位置精度良く形成することができる。なお、表面側第1導体層及び裏面側第1導体層の形成方法は、前述したように、公知の手法から自由に選択すればよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態1で製造する配線基板101について、図1に断面図を示す。この配線基板101は、基板表面102と基板裏面103とを有する略矩形の略板形状である。配線基板101は、コア基板本体114がBT樹脂板からなり、コア表面112とコア裏面113とを有する略板形状のコア基板111を備える。そして、このコア表面112上には、エポキシ樹脂等からなる第1樹脂絶縁層131が積層されている。さらに、この第1樹脂絶縁層131上には、エポキシ樹脂等からなる第2樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)133が積層されている。
【0024】
このうちコア基板111には、これを貫通するスルーホール115が所定の位置に多数形成され、その内周面には、略筒状のスルーホール導体116がそれぞれ形成されている。そして、各スルーホール導体116内には、エポキシ樹脂等からなる略円柱形状の樹脂充填体117がそれぞれ形成されている。また、コア表面112には、配線やパッドを有し、スルーホール導体116と接続する所定パターンのコア表面導体層119が形成されている。さらに、コア表面112の端部付近には、この配線基板101の製造の際に利用されたアライメントマーク120がある。また、コア裏面113(基板裏面103)にも、配線やパッドを有し、スルーホール導体116と接続する所定パターンのコア裏面導体層121が形成されている。
【0025】
第1樹脂絶縁層131には、これを貫通するビア孔(第1ビア孔)135が所定の位置に多数形成され、その内壁面には、コア表面導体層119と接続する椀状のビア導体(第1ビア導体)137がそれぞれ形成されている。
また、第2樹脂絶縁層133には、これを貫通するパッド用開口139が所定の位置に多数形成されている。このパッド用開口139には、基板主面102を越えて膨出するハンダバンプ141がそれぞれ形成されている。
【0026】
第1樹脂絶縁層131と第2樹脂絶縁層133との層間には、配線やパッドを有し、第1樹脂絶縁層131に形成されたビア導体137と接続する所定パターンの第1導体層145が形成されている。この第1導体層145の一部のパッド145Pは、第2樹脂絶縁層133のパッド用開口139の底面に位置し、ハンダバンプ141とそれぞれ接続している。
【0027】
次いで、この配線基板101の製造方法について説明する。
まず、図2に示す厚さ約800μmのコア基板111を複数用意する。即ち、個々の配線基板101に対応したコア基板111を複数用意する。このコア基板111は、公知の手法により製造することができる。
具体的には、BT樹脂からなるコア基板本体114を用意する。そして、これにドリル等で所定の位置にスルーホール115を形成する。次に、無電解メッキと電解メッキを順次施し、スルーホール115の内周面に略筒状のスルーホール導体116を形成すると共に、コア表面112とコア裏面113の略全面にベタ状導体層を形成する。次に、スルーホール導体116内に樹脂ペーストを印刷充填し、これを熱硬化させて樹脂充填体117を形成する。その後、樹脂充填体117の端部を研磨除去し、コア表面112とコア裏面113を面一にする。
【0028】
次に、コア表面112とコア裏面113のベタ状導体層上に、半硬化のエッチングレジスト層を形成し、コア表面導体層119及びコア裏面導体層121にそれぞれ対応した所定パターンのマスクを用いてそれぞれ露光し、現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、各々のエッチングレジスト層を所定のパターンとする。次に、エッチングレジスト層から露出するベタ状導体層をエッチング除去し、導体層をパターン化する。その後、エッチングレジスト層を除去すれば、コア表面112にコア表面導体層119が、コア裏面113にコア裏面導体層121ができ、図2に示すコア基板111となる。なお、アライメントマーク120は、コア表面導体層119と一緒にベタ状導体層からエッチングにより形成する。
【0029】
また、上記コア基板111と共に、図3及び図4に示す加工用治具171も用意する。図3は加工用治具171の断面図であり、図4は加工用治具171の治具表面172側から見た平面図である。この加工用治具171は、治具表面172とこれに平行な治具裏面173とを有する略板形状である。そして、加工用治具171には、治具表面172に平面視矩形状に開口する凹部状の収容部175が形成されている。この収容部175の深さは、コア基板111の厚さと同じく約800μmである。また、この収容部175は、複数のコア基板111をごく僅かな隙間をあけて収容することができる(図中では、破線で示す4つのコア基板111を収容した状態を示す)。
【0030】
次に、コア基板配置工程において、図5に示すように、加工用治具171の収容部175に、複数のコア基板111を並べて収容し、加工用治具171の治具表面172と各々のコア基板111のコア表面112とを面一とする。
【0031】
次に、第1絶縁層形成工程において、図6に示すように、加工用治具171の治具表面172と各々のコア基板111のコア表面112とを一挙に覆うように、第1樹脂絶縁層131を形成する。具体的には、エポキシ樹脂等からなるフィルム状の絶縁層を張り付け、熱硬化させて第1樹脂絶縁層131を形成する。
その際、コア基板111は、従来とは異なり、予め個々の配線基板101に対応したものとされているので、第1樹脂絶縁層131を形成しても、連結配線基板全体に大きな反りが生じない。
【0032】
次に、ビア孔形成工程において、図7に示すように、第1樹脂絶縁層131の所定の位置にビア孔135を形成する。具体的には、第1樹脂絶縁層131から透けて見えるコア表面112に形成されたアライメントマーク120の位置に基づいて、レーザにより第1樹脂絶縁層131の所定の位置を穿孔し、ビア孔135を形成する。
その際、アライメントマーク120は、連結配線基板全体として形成されたものでなく、個々のコア基板111に形成されたものを利用するので、ビア孔135の平面方向の位置ずれを小さく抑えることができる。
【0033】
次に、ビア導体・第1導体層形成工程において、図8に示すように、第1樹脂絶縁層131のビア孔135にビア導体137を形成し、また、第1樹脂絶縁層131上に所定パターンの第1導体層145を形成する。具体的には、無電解メッキと電解メッキを順次行い、ビア孔135にビア導体137を形成すると共に、第1樹脂絶縁層131の略全面にベタ状導体層を形成する。その後は、コア基板111の形成のところで説明した方法により、ベタ状導体層をエッチングでパターンニングし、第1導体層145を形成する。
【0034】
なお、半硬化のエッチングレジスト層を所定パターンのマスクを用いて露光する際には、第1樹脂絶縁層131から透けて見えるコア表面112に形成されたアライメントマーク120の位置に基づいて行う。その際、アライメントマーク120は、連結配線基板全体として形成されたものでなく、個々のコア基板111に形成されたものを利用するので、エッチングレジスト層のパターンの平面方向の位置ずれを小さくすることができる。この結果、第1導体層145の平面方向の位置ずれも小さく抑えることができる。
【0035】
次に、第2絶縁層形成工程において、図9に示すように、第1樹脂絶縁層131及び第1導体層145上に、第2樹脂絶縁層133を形成する。
具体的には、第1樹脂絶縁層131及び第1導体層145上に、エポキシ樹脂等からなる半硬化の第2樹脂絶縁層133を形成し、パッド用開口139に対応した所定パターンのマスクを用いて露光し現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、所定パターンの第2樹脂絶縁層133を形成する。なお、マスクを用いて露光する際、その位置合わせは、上記のコア表面112のアライメントマーク120を用いてもよいし、あるいは、第1導体層145の形成時に、新たに第1樹脂絶縁層131上にアライメントマークを形成しておいて、それを利用してもよい。
この絶縁層工程においても、コア基板111は、従来とは異なり、予め個々の配線基板101に対応したものとされていることから、第2樹脂絶縁層133を形成しても、連結配線基板全体に大きな反りは生じない。
【0036】
次に、Ni−Auメッキ工程において、NiメッキとAuメッキを順次施して、第2樹脂絶縁層133のパッド用開口139から露出するパッド145Pに、Niメッキ層(図示しない)を形成し、さらにその上にAuメッキ層(図示しない)を形成する。
次に、ハンダバンプ形成工程において、図10に示すように、第2樹脂絶縁層133のパッド用開口139から露出するパッド145P上にハンダバンプ141を形成する。具体的には、所定パターンのマスクを用いてパッド用開口139にハンダペーストを印刷充填し、その後リフローしてハンダバンプ141を形成する。
【0037】
最後に、個分工程において、図11に示すように、連結配線基板をダイシングにより切断し、個々の配線基板101に個分けする。
なお、加工用治具171については、この個分工程後、治具表面172上に形成された第1,第2樹脂絶縁層131,133等を剥離し、再利用するのが好ましい。
このようにして、図1に示した配線基板101が完成する。
【0038】
以上で述べたように、本実施形態1の配線基板101の製造方法では、複数の配線基板101が連結した連結配線基板を製造するにあたり、まず、個々の配線基板101に対応したコア基板111を複数用意する。またその一方で、複数のコア基板111を配置する加工用治具171を用意する。そして、コア基板配置工程において、加工用治具171の収容部175に、複数のコア基板111を並べて、加工用治具171の治具表面172と各々のコア基板111のコア表面112とを面一にする。その後、第1絶縁層形成工程において、治具表面172と各々のコア表面112とを覆うように、第1樹脂絶縁層131を形成する。
【0039】
このように製造すれば、従来と同様、複数の配線基板101を一挙に製造することができるので、配線基板101の生産性を向上させ、配線基板101を安価に製造することができる。その上、コア基板111として予め個々の配線基板101に対応したものを用いているので、配線基板101同士が複数繋がった連結配線基板に生じる反りを抑制することができる。各々のコア基板111を見れば、小さな反りが生じることもあるが、コア基板111は個々に分かれているため、コア基板全体に大きな反りが生じることはないからである。
【0040】
さらに、本実施形態1では、ビア孔形成工程において、各々のコア基板111のアライメントマーク120を用いて、各々の配線基板101について第1樹脂絶縁層131にビア孔135を形成する。このため、複数の配線基板101を一挙に製造するにも拘わらず、ビア孔135を位置精度良く形成することができる。
また、本実施形態1では、第1導体層形成工程において、各々のコア基板111のアライメントマーク120を用いて、各々の配線基板101について第1樹脂絶縁層131上に第1導体層145を形成する。このため、複数の配線基板101を一挙に製造するにも拘わらず、所定パターンの第1導体層145を位置精度良く形成することができる。
【0041】
(実施形態2)
次いで、第2の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態2で製造する配線基板201について、図12に断面図を示す。この配線基板201は、基板表面202と基板裏面203とを有する略矩形の略板形状である。配線基板201は、コア基板本体214が4層のセラミック層からなり、コア表面212とコア裏面213とを有する略板形状のコア基板211を備える。そして、このコア表面212上には、エポキシ樹脂等からなる表面側第1樹脂絶縁層231が積層され、さらに、エポキシ樹脂等からなる表面側第2樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)233が積層されている。一方、コア裏面上にも、エポキシ樹脂等からなる裏面側第1樹脂絶縁層251が積層され、さらに、エポキシ樹脂等からなる裏面側第2樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)253が積層されている。
【0042】
このうちコア基板211には、これを貫通するスルーホール215が所定の位置に多数形成され、その内部には、略円柱状のスルーホール導体216がそれぞれ形成されている。また、コア表面212には、配線やパッドを有し、スルーホール導体216と接続する所定パターンのコア表面導体層219が形成されている。さらに、コア表面212の端部付近には、この配線基板201の製造の際に利用された表面側アライメントマーク220がある。また、コア裏面213にも、配線やパッドを有し、スルーホール導体216と接続する所定パターンのコア裏面導体層221が形成されている。さらに、コア表面213の端部付近にも、裏面側アライメントマーク222がある。
【0043】
表面側第1樹脂絶縁層231には、これを貫通する表面側ビア孔(表面側第1ビア孔)235が所定の位置に多数形成され、その内壁面には、コア表面導体層219と接続する椀状の表面側ビア導体(表面側第1ビア導体)237がそれぞれ形成されている。また、表面側第2樹脂絶縁層233には、これを貫通する表面側パッド用開口239が所定の位置に多数形成されている。この表面側パッド用開口239には、基板主面202を越えて膨出するハンダバンプ241がそれぞれ形成されている。
表面側第1樹脂絶縁層231と表面側第2樹脂絶縁層233との層間には、配線やパッドを有し、表面側第1樹脂絶縁層231に形成された表面側ビア導体237と接続する所定パターンの表面側第1導体層245が形成されている。この表面側第1導体層245のうち一部のパッド245Pは、表面側第2樹脂絶縁層233の表面側パッド用開口239の底面に位置し、ハンダバンプ241とそれぞれ接続している。
【0044】
同様に、裏面側第1樹脂絶縁層251には、これを貫通する裏面側ビア孔(裏面側第1ビア孔)255が所定の位置に多数形成され、その内壁面には、コア裏面導体層221と接続する椀状の裏面側ビア導体(裏面側第1ビア導体)257がそれぞれ形成されている。また、裏面側第2樹脂絶縁層253には、これを貫通する裏面側パッド用開口259が所定の位置に多数形成されている。
裏面側第1樹脂絶縁層251と裏面側第2樹脂絶縁層253との層間には、配線やパッドを有し、裏面側第1樹脂絶縁層251に形成された裏面側ビア導体257と接続する所定パターンの裏面側第1導体層265が形成されている。この裏面側第1導体層265のうち一部のパッド265Pは、裏面側第2樹脂絶縁層253の裏面側パッド用開口259内に露出している。
【0045】
次いで、この配線基板201の製造方法について説明する。
まず、図13に示す厚さ約300μmのコア基板211を複数個用意する。即ち、個々の配線基板201に対応したコア基板211を複数用意する。このコア基板211は、公知の手法により製造することができる。
具体的には、4層のセラミックグリーンシートを用意し、これらを積層する。そして、パンチング等により所定の位置にスルーホール215を形成する。次に、所定パターンのマスクを用いてメタライズペーストをスルーホール215内に印刷充填する。また、コア表面212とコア裏面213にメタライズペーストを印刷し、未焼成のコア表面導体層219とコア裏面導体層221を形成する。またこのとき、未焼成の表面側アライメントマーク220と裏面側アライメントマーク222も印刷形成する。その後、この積層体を同時焼成すれば、図13に示すコア基板211ができる。
【0046】
また、上記コア基板211と共に、図14及び図15に示す加工用治具271も用意する。図14は加工用治具271の断面図であり、図15は加工用治具271の治具表面272側から見た平面図である。この加工用治具271は、治具表面272とこれに平行な治具裏面273とを有する略板形状である。そして、加工用治具271には、治具表面272と治具裏面273との間を貫通する平面視矩形状の収容部275が形成されている。この収容部275の深さは、コア基板211の厚さと同じく約300μmである。また、この収容部275は、複数のコア基板211をごく僅かな隙間をあけて収容することができる(図中では、破線で示す4つのコア基板211を収容した状態を示す)。
【0047】
次に、コア基板配置工程において、加工用治具271の収容部275に、複数のコア基板211を並べて収容し、加工用治具271の治具表面272と各々のコア基板211のコア表面212とを面一とし、かつ、加工用治具271の治具裏面273と各々のコア基板211のコア裏面213とを面一とする(実施形態1の図5参照)。
【0048】
次に、表面側第1絶縁層形成工程において、加工用治具271の治具表面272と各々のコア基板211のコア表面212とを一挙に覆うように、表面側第1樹脂絶縁層231を形成する(図6参照)。また、裏面側第1絶縁層形成工程において、加工用治具271の治具裏面273と各々のコア基板211のコア裏面213とを覆うように、裏面側第1樹脂絶縁層251を形成する。
これらの絶縁層形成工程の際、コア基板211は、従来とは異なり、予め個々の配線基板201に対応したものとされているので、表面側第1樹脂絶縁層231や裏面側第1樹脂絶縁層251を形成しても、連結配線基板全体に大きな反りは生じない。
【0049】
次に、表面側ビア孔形成工程において、表面側第1樹脂絶縁層231の所定の位置に表面側ビア孔235を形成する(図7参照)。その際、表面側第1樹脂絶縁層231から透けて見える表面側アライメントマーク220の位置に基づいて、レーザにより穿孔する。また、裏面側ビア孔形成工程において、裏面側第1樹脂絶縁層251の所定の位置に裏面側ビア孔255を形成する。その際も、裏面側第1樹脂絶縁層251から透けて見える裏面側アライメントマーク222の位置に基づいて、レーザにより穿孔する。
これらのビア孔形成工程では、表面側アライメントマーク220及び裏面側アライメントマーク222は、連結配線基板全体として形成されたものでなく、個々のコア基板211に形成されたものを利用するので、表面側ビア孔235及び裏面側ビア孔255の平面方向の位置ずれを小さく抑えることができる。
【0050】
次に、表面側ビア導体・表面側第1導体層形成工程において、表面側第1樹脂絶縁層231の表面側ビア孔235に表面側ビア導体237を形成し、また、表面側第1樹脂絶縁層231上に所定パターンの表面側第1導体層245を形成する(図8参照)。また、裏面側ビア導体・裏面側第1導体層形成工程において、裏面側第1樹脂絶縁層251の裏面側ビア孔255に裏面側ビア導体257を形成し、また、裏面側第1樹脂絶縁層251上に所定パターンの裏面側第1導体層265を形成する。
【0051】
これらの工程において、半硬化のエッチングレジスト層を所定パターンのマスクを用いて露光する際には、表面側アライメントマーク220及び裏面側アライメントマーク222の位置に基づいてそれぞれ行う。その際、表面側アライメントマーク220及び裏面側アライメントマーク222は、連結配線基板全体として形成されたものでなく、個々のコア基板211に形成されたものを利用するので、エッチングレジスト層のパターンの平面方向の位置ずれを小さくすることができる。この結果、表面側第1導体層245及び裏面側第1導体層265の平面方向の位置ずれを小さく抑えることができる。
【0052】
次に、表面側第2絶縁層形成工程において、表面側第1樹脂絶縁層231及び表面側第1導体層245上に、表面側第2樹脂絶縁層233を形成する(図9参照)。また、裏面側第2絶縁層形成工程において、裏面側第1樹脂絶縁層251及び裏面側第1導体層265上に、裏面側第2樹脂絶縁層253を形成する。
これらの絶縁層工程においても、コア基板211は、従来とは異なり、予め個々の配線基板201に対応したものとされていることから、表面側第2樹脂絶縁層233や裏面側第2樹脂絶縁層253を形成しても、連結配線基板全体に大きな反りは生じない。
【0053】
次に、Ni−Auメッキ工程において、NiメッキとAuメッキを順次施して、表面側第2樹脂絶縁層233の表面側パッド用開口239から露出するパッド245Pと、裏面側第2樹脂絶縁層253の裏面側パッド用開口259から露出するパッド265Pに、それぞれNiメッキ層(図示しない)を形成し、さらにそれらの上にAuメッキ層(図示しない)を形成する。
次に、ハンダバンプ形成工程において、表面側第2樹脂絶縁層233の表面側パッド用開口239から露出するパッド245P上にハンダバンプ241を形成する(図10参照)。
【0054】
次に、個分工程において、連結配線基板をダイシングにより切断し、個々の配線基板201に個分けする(図11参照)。
このようにして、図12に示した配線基板201が完成する。
【0055】
以上で述べたように、本実施形態2の配線基板201の製造方法では、複数の配線基板201が連結した連結配線基板を製造するにあたり、まず、個々の配線基板201に対応したコア基板211を複数用意する。またその一方で、複数のコア基板211を配置する加工用治具271を用意する。そして、コア基板配置工程において、加工用治具271の収容部275に、複数のコア基板211を並べて、加工用治具271の治具表面272と各々のコア基板211のコア表面212とを面一にすると共に、加工用治具271の治具裏面273と各々のコア基板211のコア裏面213とを面一にする。その後、表面側第1絶縁層形成工程において、治具表面272と各々のコア表面212とを覆うように、表面側第1樹脂絶縁層231を形成する。また、裏面側第1絶縁層形成工程において、治具裏面273と各々のコア裏面213とを覆うように、裏面側第1樹脂絶縁層251を形成する。
【0056】
このように製造すれば、従来と同様、複数の配線基板201を一挙に製造することができるので、配線基板201の生産性を向上させ、配線基板201を安価に製造することができる。その上、コア基板211として予め個々の配線基板201に対応したものを用いているので、配線基板201同士が複数繋がった連結配線基板に生じる反りを抑制することができる。各々のコア基板211を見れば、小さな反りが生じることもあるが、コア基板211は個々に分かれているため、コア基板全体に大きな反りが生じることはないからである。
【0057】
さらに、本実施形態2では、表面側ビア孔形成工程において、各々のコア基板211の表面側アライメントマーク220を用いて、各々の配線基板201について表面側第1樹脂絶縁層231に表面側ビア孔235を形成する。また同様に、裏面側ビア孔形成工程において、各々のコア基板211の裏面側アライメントマーク222を用いて、各々の配線基板201について裏面側第1樹脂絶縁層251に裏面側ビア孔255を形成する。このため、複数の配線基板201を一挙に製造するにも拘わらず、表面側ビア孔235及び裏面側ビア孔255を位置精度良く形成することができる。
【0058】
また、本実施形態2では、表面側第1導体層形成工程において、各々のコア基板211の表面側アライメントマーク220を用いて、各々の配線基板201について表面側第1樹脂絶縁層231上に表面側第1導体層245を形成する。また同様に、裏面側第1導体層形成工程において、各々のコア基板211の裏面側アライメントマーク222を用いて、各々の配線基板201について裏面側第1樹脂絶縁層251上に裏面側第1導体層265を形成する。このため、複数の配線基板201を一挙に製造するにも拘わらず、所定パターンの表面側第1導体層245及び裏面側第1導体層255を位置精度良く形成することができる。
【0059】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記各実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
上記実施形態1では、コア表面112上に2層の樹脂絶縁層131,133を積層した配線基板101を示し、上記実施形態2では、コア表面212上とコア裏面213上にそれぞれ2層の樹脂絶縁層231,233,251,253を積層した配線基板201を示した。しかし、これらの絶縁層の層数は、1層、即ちソルダーレジスト層だけとすることも、あるいは、3層以上とすることもできる。このような配線基板についても、本発明を適用すれば、連結配線基板に生じる反りを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る配線基板の断面図である。
【図2】実施形態1に係る配線基板のコア基板の断面図である。
【図3】実施形態1に係る加工用治具の断面図である。
【図4】実施形態1に係る加工用治具の治具表面側から見た平面図である。
【図5】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、加工用治具に複数のコア基板を配置した様子を示す説明図である。
【図6】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、治具表面及び各々のコア表面上に第1樹脂絶縁層を形成した様子を示す説明図である。
【図7】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、第1樹脂絶縁層にビア孔を形成した様子を示す説明図である。
【図8】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、第1樹脂絶縁層のビア孔にビア導体を、第1樹脂絶縁層上に第1導体層を形成した様子を示す説明図である。
【図9】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、第1樹脂絶縁層及び第1導体層上に第2樹脂絶縁層を形成した様子を示す説明図である。
【図10】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、ハンダバンプを形成した様子を示す説明図である。
【図11】実施形態1に係る配線基板の製造方法に関し、個々の配線基板に個分けした様子を示す説明図である。
【図12】実施形態2に係る配線基板の断面図である。
【図13】実施形態2に係る配線基板のコア基板の断面図である。
【図14】実施形態2に係る加工用治具の断面図である。
【図15】実施形態2に係る加工用治具の治具表面側から見た平面図である。
【符号の説明】
101,201 配線基板
111,211 コア基板
112,212 コア表面
113,213 コア裏面
120 アライメントマーク
131 第1樹脂絶縁層
135 ビア孔(第1ビア孔)
137 ビア導体(第1ビア導体)
145 第1導体層
171,271 加工用治具
172,272 治具表面
173,273 治具裏面
175,275 収容部
220 表面側アライメントマーク
222 裏面側アライメントマーク
231 表面側第1樹脂絶縁層
235 表面側ビア孔(表面側第1ビア孔)
237 表面側ビア導体(表面側第1ビア導体)
245 表面側第1導体層
251 裏面側第1樹脂絶縁層
255 裏面側ビア孔(裏面側第1ビア孔)
257 裏面側ビア導体(裏面側第1ビア導体)
265 裏面側第1導体層

Claims (6)

  1. コア表面とコア裏面とを有するコア基板と、
    上記コア表面上に積層された樹脂製の第1樹脂絶縁層と、
    を備える配線基板の製造方法であって、
    治具表面と、この治具表面に開口し上記コア基板を複数収容する収容部であって、深さが上記コア基板の厚さと同一な収容部と、を有する加工用治具のうち、上記収容部に、複数の上記コア基板を並べて、上記治具表面と各々の上記コア表面とを面一とするコア基板配置工程と、
    上記治具表面と各々の上記コア表面とを覆うように、上記第1樹脂絶縁層を形成する第1絶縁層形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の配線基板の製造方法であって、
    上記配線基板は、
    前記コア基板のコア表面に形成されたアライメントマークと、
    前記第1樹脂絶縁層を貫通する第1ビア孔に形成された第1ビア導体と、
    を備え、
    各々の上記コア基板のアライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記第1樹脂絶縁層に上記第1ビア孔を形成する第1ビア孔形成工程を備える
    配線基板の製造方法。
  3. 請求項2に記載の配線基板の製造方法であって、
    上記配線基板は、前記第1樹脂絶縁層上に形成された第1導体層を備え、
    各々の前記コア基板のアライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記第1樹脂絶縁層上に上記第1導体層を形成する第1導体層形成工程を備える
    配線基板の製造方法。
  4. コア表面とコア裏面とを有するコア基板と、
    上記コア表面上に積層された樹脂製の表面側第1樹脂絶縁層と、
    上記コア裏面上に積層された樹脂製の裏面側第1樹脂絶縁層と、
    を備える配線基板の製造方法であって、
    治具表面と、この治具表面に平行な治具裏面と、これら治具表面と治具裏面との間を貫通し上記コア基板を複数収容する収容部であって、深さが上記コア基板の厚さと同一な収容部と、を有する加工用治具のうち、上記収容部に、複数の上記コア基板を並べて、上記治具表面と各々の上記コア表面、及び、上記治具裏面と各々の上記コア裏面、をそれぞれ面一とするコア基板配置工程と、
    上記治具表面と各々の上記コア表面とを覆うように、上記表面側第1樹脂絶縁層を形成する表面側第1絶縁層形成工程と、
    上記治具裏面と各々の上記コア裏面とを覆うように、上記裏面側第1樹脂絶縁層を形成する裏面側第1絶縁層形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
  5. 請求項4に記載の配線基板の製造方法であって、
    上記配線基板は、
    前記コア基板のコア表面に形成された表面側アライメントマークと、
    前記コア基板のコア裏面に形成された裏面側アライメントマークと、
    前記表面側第1樹脂絶縁層を貫通する表面側第1ビア孔に形成された表面側第1ビア導体と、
    前記裏面側第1樹脂絶縁層を貫通する裏面側第1ビア孔に形成された裏面側第1ビア導体と、
    を備え、
    各々の上記コア基板の表面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記表面側第1樹脂絶縁層に上記表面側第1ビア孔を形成する表面側第1ビア孔形成工程と、
    各々の上記コア基板の裏面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記裏面側第1樹脂絶縁層に上記裏面側第1ビア孔を形成する裏面側第1ビア孔形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
  6. 請求項5に記載の配線基板の製造方法であって、
    上記配線基板は、
    前記表面側第1樹脂絶縁層上に形成された表面側第1導体層と、
    前記裏面側第1樹脂絶縁層上に形成された裏面側第1導体層と、
    を備え、
    各々の前記コア基板の表面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記表面側第1樹脂絶縁層上に上記表面側第1導体層を形成する表面側第1導体層形成工程と、
    各々の前記コア基板の裏面側アライメントマークを用いて、各々の上記配線基板について上記裏面側第1樹脂絶縁層上に上記裏面側第1導体層を形成する裏面側第1導体層形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
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