JP3692235B2 - 透光性遮音壁の清掃装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車専用道路や高架道路の透光性遮音壁を清掃するための透光性遮音壁の清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車専用道路には、騒音対策のために側壁(透光性遮音壁)が設けられ、道路上からの景観を維持するために遮音壁には透光性のものが多く採用されている。透光性遮音壁は、自動車の排気ガスや埃等によって汚れが生じると、透光性が劣り見栄えが悪くなるため、定期的に清掃を行う必要がある。
【0003】
透光性遮音壁の清掃状況を図19、図20に基づいて説明する。
【0004】
図19に示すように、路肩1で作業車両2を走行させ、洗浄水3を噴出装置4から透光性遮音壁5に向けて高圧で噴射し、透光性遮音壁5の清掃を行っている。清掃中は作業車両2を低速で連続走行させ、随時タンクローリー車で給水を行いながら連続して清掃作業を実施している。
【0005】
また、図20に示すように、路肩1に作業車両2を設置し、作業員6が作業車両2のゴンドラ7に乗り込み、モップ8等を用いた手作業により高所での透光性遮音壁5の清掃を行っている。一箇所での清掃が終了した後、作業車両2を所定距離走行させて再度設置し、新たな場所で清掃を実施している。これを繰り返すことにより透光性遮音壁5を清掃している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図19で示した清掃では、多量の洗浄水3を使用すると共に、高圧噴射された洗浄水3が回りに飛散し、走行車線の路面9aや走行中の車両9bに洗浄水3がかかってしまい、スリップ事故や渋滞が発生する虞があった。また、清掃中は路肩1(又は走行車線)の使用が制限され、車両が通行できなくなってしまう。また、走行路の外側や下は、一般道路や歩道、緑地帯となっていることが多いので、透光性遮音壁5の反対側に洗浄水3を高圧噴射すると、一般車両や歩行者に洗浄水が飛散してしまい、走行路の外側の面の洗浄には適用できないものであった。
【0007】
また、図20で示した清掃では、多量の洗浄水が飛散することはないが、作業員6による手作業のため、能率が悪く路肩1の使用が制限される時間が非常に長くなってしまう。更に、透光性遮音壁5が大型化すると共に上方が内側に迫り出した曲面状になってきており、作業員6による手作業では清掃が対応できない状況になってきている。
【0008】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、洗浄水を飛散させることなく透光性遮音壁の清掃が行える透光性遮音壁の清掃装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、ベース部材に設けられ鉛直軸回りで旋回すると共に水平な一方向軸回りで傾動自在な旋回ベースと、旋回ベースに設けられ一方向軸に直交する水平な旋回軸回りで旋回すると共に透光性遮音壁に対して前後進自在なアームと、アームを旋回軸回りで旋回駆動する旋回駆動手段と、アームを前後進させる前後進駆動手段と、アームの先端に旋回軸回りと平行な回動軸回りで回動自在に設けられ透光性遮音壁に対向する面が開放された箱体と、箱体に設けられ回動軸と平行なレールと、レールに往復移動自在に支持された移動体と、移動体をレールに沿って往復移動させる移動駆動手段と、レールに交差する方向で回動自在に移動体に支持され透光性遮音壁に向けて洗浄水を噴出するノズル部材と、ノズル部材の回動駆動を行うノズル回動手段と、透光性遮音壁に向けて前進自在に移動体に支持され洗浄水が噴出された透光性遮音壁を移動体の移動に伴って払拭する払拭部材とを備えたことを特徴とする。
【0011】
そして、箱体に透光性遮音壁との距離を電気的に検出する複数の距離センサを備え、箱体の開放面に止水パッキンを設け、止水パッキンの四隅に透光性遮音壁との距離を接触により検出するストロークセンサを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態例に係る透光性遮音壁の清掃装置を備えた清掃車両の全体状況を示してある。
【0013】
図1に示すように、自動車専用道路には、騒音対策のために側壁11が設けられ、住宅地への日照確保と道路上からの景観を維持するために側壁11は透光性のものとなっている(透光性遮音壁)。透光性遮音壁11は、鉛直方向に立設された支柱部材12と、支柱部材12の間で上下左右にわたされたフレーム13と、支柱部材12及びフレーム13で構成される枠に設けられる平面状の多数の透光板14とで構成されている。透光性遮音壁11は上方が道路15側に迫り出した状態になっている。
【0014】
清掃装置21は、高所作業車(作業車両)22に自在アーム等を介して移動自在に支持されたデッキ23に設けられ、一つの透光板14に対して位置決めされるようになっている。作業車両22にはローラ付きのジャッキ25が備えられ、作業車両22は移動自在な状態で所定位置に設置することができる。デッキ23の透光板14に対する位置決め動作、即ち、清掃装置21の透光板14に対する位置決め動作は、作業車両22から遠隔で操作される。また、清掃装置21には、給水車両24から洗浄水が供給されると共に給水車両24に洗浄後の洗浄水が回収される。
【0015】
図2乃至図13に基づいて清掃装置21の構成を説明する。
【0016】
先ず、図2乃至図4に基づいて清掃装置21の全体を説明する。図2には清掃装置の側面視状況、図3、図4には旋回ベースの動作機構説明を示してある。
【0017】
図2乃至図4に示すように、デッキ23側に固定されたベース部材31には鉛直軸a回りで旋回する旋回プレート32が支持され、旋回プレート32には一方向軸としての水平軸b回りで傾動自在な傾動プレート33が支持されている。旋回プレート32及び傾動自在な傾動プレート33により、鉛直軸回りで旋回すると共に水平な一方向軸回りで傾動自在な旋回ベースが構成されている。旋回プレート32には係止歯34が形成され、ベース部材31側には係止歯34に嵌合して旋回プレート32の旋回を固定する旋回固定手段(ジンバル機構)35が設けられている。作業用車両22の移動中等には旋回固定手段35により旋回プレート32の旋回が固定される。
【0018】
図3、図4に示すように、傾動プレート33には一対のアーム36が延設されており、一対のアーム36の先端にはカムフォロア37が固定されている。一対のアーム36の間における旋回プレート32にはモータ38の駆動により駆動されるスクリュウ39が支持され、スクリュウ39には溝プレート40を備えた移動部材41が螺合している。スクリュウ39の駆動により溝プレート40は移動部材41を介してアーム36に沿って往復移動する。
【0019】
溝プレート40にはカムフォロア37が相対的に移動する傾斜溝42が形成され、溝プレート40の往復移動によりカムフォロア37が傾斜溝42内を相対的に移動してアーム36の先端が上下方向に移動する。これにより、アーム36を介して傾動プレート33が水平軸b回りで傾動する。
【0020】
図2、図3に示すように、傾動プレート33には一対のフレーム43が固定され、一対のフレーム43には水平軸bに直交する水平な旋回軸c回りで旋回自在なシャフト44が設けられている。シャフト44には旋回ブラケット45が固定され、旋回ブラケット45には図2中左右方向に往復自在(前後進自在)にアーム46が支持されている。旋回ブラケット45には前後進駆動手段としてのシリンダ47の本体47aが固定され、シリンダ47の作動ロッド47bの先端はアーム46の後端に取り付けられている。シリンダ47の駆動により作動ロッド47bが伸縮することで、アーム46が透光性遮音壁11に対して前後進する。
【0021】
一方、一対のフレーム43の上端部には旋回駆動手段としての旋回シリンダ48の本体48aが旋回軸cと平行な軸回りで回動自在に支持され、旋回シリンダ48の作動ロッド48bの先端はジョイント49を介して旋回ブラケット45に回動自在に支持されている。旋回シリンダ48の駆動により作動ロッド48bが伸縮することで、一対のフレーム43に対して旋回ブラケット45が旋回し、アーム46が図2中矢印A方向に旋回する。アーム46の回動は、ラチェット機構30により固定され、搬送中に自重や振動等によってアーム46が回動することが防止されている。アーム46の先端には箱体50が支持され、箱体50は旋回軸cと平行な回動軸d回りで回動自在となっている。
【0022】
箱体50は、ベース部材31に対して旋回プレート32が旋回することで鉛直軸aを中心に旋回自在となり、旋回プレート32に対して傾動プレート33が傾動することで、水平軸bを中心に傾動自在となり、更に、一対のフレーム43に対してアーム46が旋回することで、旋回軸cを中心に旋回自在となる。即ち、互いに直交する三軸を中心にして旋回する。また、箱体50は、アーム46の旋回及びアーム46に対する回動軸d回りでの回動により、透光性遮音壁11に対して仰角俯角方向に傾動自在となっている。更に、アーム46の前後進により、透光性遮音壁11に向けて前後進自在となっている。
【0023】
次に、図5乃至図7に基づいてアーム46に対する箱体50の支持状況を説明する。図5には箱体50の支持部の後面視状況、図6には箱体50の平面視状況、図7には図5中のVII-VII 線矢視状況を示してある。
【0024】
アーム46の先端には平面視(図6)コ字状の支持アーム51が固定され、支持アーム51の両端部には箱体50の側端部がそれぞれ軸受52を介して回動自在(回動軸d)に支持されている。支持アーム51の両端部から箱体50の側端部のプレート53がそれぞれ突出し、各プレート53には歯車54が固定されている。
【0025】
一方、支持アーム51には支持アーム51に沿って延びる回動軸55が軸受56を介して回転自在に支持され、回動軸55の両端には歯車54にそれぞれ噛み合う駆動歯車57が設けられている。支持アーム51にはモータ58が設けられており、モータ58の出力軸は回動軸55に連結されている。
【0026】
つまり、モータ58の駆動により回動軸55が回動すると、駆動歯車57、歯車54及びプレート53を介して箱体50が支持アーム51に対して回動する。この時、箱体50の側端部は回動軸55の両端に設けられている駆動歯車57を介して回動されるため、箱体50の両端部にはモータ58の駆動力が同期して伝わり、ねじれ力等が生じることがない。
【0027】
図8乃至図13に基づいて箱体50の構成を説明する。図8には箱体内部の後面視状況、図9には図8中のIX-IX 線矢視状況、図10には図8中のX-X 線矢視状況、図11には図8中のXI-XI 矢視状況、図12には図11中の要部拡大状況、図13には箱体の前面側を表す斜視状況を示してある。
【0028】
箱体50は透光性遮音壁11に対向する前面が開放され、開放部の周囲には止水パッキンとしてのシールラバー61が取り付けられている。箱体50の内部には回動軸55と平行に延びるレール62が設けられ、レール62には移動体63が往復移動自在に支持されている。つまり、移動体63は、箱体50の一方向(図8、図11中左右方向)に往復移動自在に設けられている。
【0029】
図8に示すように、レール62の両端にはスプロケット64が設けられ、スプロケット64同士にはチェーン65が巻回されている。一方のスプロケット64は移動モータ66により駆動され、移動モータ66の駆動によりチェーン65が正転及び逆転方向に駆動回転する。移動体63はチェーン65の一部に固定されており、チェーン65が駆動回転することにより、レール62に沿って往復移動する。つまり、移動モータ66、スプロケット64及びチェーン65により移動駆動手段が構成されている。
【0030】
移動体63の前面側には上下方向(レール62に交差する方向)に延びるノズル部材としてのノズルパイプ67が中心軸回りで回動自在に支持され、ノズルパイプ67には洗浄水が噴出するノズル68(図10参照)が4箇所に形成されている。ノズルパイプ67には送給管67aを介して洗浄水が圧送される。図12に示すように、移動体63にはノズル回動手段としての回動シリンダ69が設けられ、回動シリンダ69の作動ロッド69aはリンク70を介してノズルパイプ67に支持されている。回動シリンダ69の駆動により、ノズルパイプ67は中心軸回りで図中矢印e方向に回動自在(首振り自在)となっている。
【0031】
また、移動体63の前面側にはノズルパイプ67に隣接して払拭部材としてのワイパ71がばね部材72を介して支持され、ワイパ71は第1シリンダ73及び第2シリンダ74を介して透光性遮音壁11側に前進自在となっている。第1シリンダ73の駆動により第2シリンダ74を前進させ、第2シリンダ74の駆動によりワイパ71を前進させることで、ばね部材72で支持されたワイパ71が透光性遮音壁11に押し付けられる。第1シリンダ73及び第2シリンダ74でワイパ71を前進させることで、大きなストロークで移動体63に対してワイパ71を前進させることができる。
【0032】
箱体50には2台のカメラ75が設けられ、カメラ75の映像に基づいて作業車両22側からデッキ23を移動操作し、箱体50を透光性遮音壁11に対して移動させる。また、箱体50には電気的に距離を測定する距離センサ76a,76b,76c,76dが設けられ、距離センサ76a,76b,76c,76dの信号に基づいて透光性遮音壁11の面に対する箱体50の前面の傾きを電気的に検出する。更に、シールラバー61の四隅にはストロークセンサ77がそれぞれ設けられ、ストロークセンサ77により、箱体50の前面を透光性遮音壁11に向けて移動させた時のシールラバー61の透光性遮音壁11への接触を機械的に検出する。
【0033】
上述した清掃装置21では、作業車両22を所定位置に移動させて設置し、その後、デッキ23の移動により透光性遮音壁11の所定の透光板14に対向させる。そして、箱体50の姿勢を調整して透光板14に対し箱体50の前面を平行にし、箱体50を透光板14(フレーム13)に押し付ける。この状態でノズルパイプ67に洗浄水を圧送してノズル68から洗浄水を透光板14に噴出し、ワイパ71を透光板14側に前進させて移動体63をレール62に沿って移動させ、ノズルパイプ67のノズル68から洗浄水を噴出しながらワイパ71で透光板14を払拭する。作業車両22の移動設置、デッキ23の移動及び箱体50の姿勢変更を繰返し、透光性遮音壁11を順次清掃する。
【0034】
従って、高圧の洗浄水の噴射とワイパ71による払拭により、透光板14に密着した汚れや水滴を除去することができる。また、箱体50を透光板14に押し付けた状態で洗浄水を噴射して清掃を行うので、洗浄水が外部に飛散することがない。
【0035】
一つの透光板14を清掃する際の清掃装置21の作用を図14乃至図18に基づいて説明する。図14乃至図18には清掃装置21の動作状況を示してある。
【0036】
透光性遮音壁11は、上方が道路15側に迫り出した状態になっているので、図14に示すように、清掃する透光板14の位置(高さ)に応じて箱体50の仰角(俯角)を設定する。仰角(俯角)の設定は、旋回シリンダ48(図2参照)の駆動によりアーム46を旋回軸cを中心に旋回させることにより行う。また、仰角(俯角)の設定は、モータ58の駆動によりアーム46(支持アーム51)に対して箱体50を回動軸d回りで回動させることにより行う。
【0037】
また、透光性遮音壁11の支柱部材12は、鉛直方向に立設されているため、道路15(図1参照)の勾配により路面に対して透光板14が傾斜した状態となることがある。このため、図14に示すように、路面の勾配による透光板14の傾斜に合わせて箱体50の傾斜を設定しておく。箱体50の傾斜の設定は、モータ38(図3参照)の駆動により溝プレート40(図3参照)を往復移動させ、傾斜溝42(図3参照)にカムフォロア37(図3参照)を沿わせることで(図3参照)、アーム36を介して傾動プレート33を水平軸b回りで傾動させることで行う。
【0038】
仰角(俯角)及び傾斜の設定を行った後、図15に示すように、デッキ23の移動により所望の透光板14の高さ位置まで清掃装置21を上昇させると共に、透光板14に対して所定の距離(例えば500mm)まで清掃装置21を高速で接近させ、更に、清掃装置21を支柱部材12とフレーム13とで構成される枠に対して位置決めする。透光板14に対する清掃装置21の所定の接近状態の検出は、箱体50に設けられた4つの距離センサ76(図8参照)により行われる。また、清掃装置21の枠に対して位置決めは、箱体50に設けられた2台のカメラ75により枠の状態を作業車両22(図1参照)側からモニターして遠隔で行う。
【0039】
清掃装置21を所定位置に位置決めした後、透光板14に対し箱体50の上下左右を平行にする。箱体50に設けられた4つの距離センサ76(図8参照)の検出情報に基づいて、モータ58の駆動によりアーム46(支持アーム51)に対して箱体50を回動軸d回りで回動させて上下方向を平行にし、旋回固定手段35(図4参照)を解除して鉛直軸a回りで旋回プレート32を旋回させて左右方向を平行にする。
【0040】
次に、図16に示すように、シリンダ47(図2参照)の駆動によりアーム46を前進させ、箱体50を透光板14に対して更に接近させる(例えば200mm)。この位置でアーム46(支持アーム51)に対する箱体50の回動軸d回りでの回動及び旋回プレート32の鉛直軸a回りでの旋回により、再度透光板14に対し箱体50の上下左右を平行に調整する。調整が終了した後、旋回固定手段35(図4参照)により旋回プレート32の旋回を固定し、箱体50の平行状態を保持する。
【0041】
箱体50が位置決めされた後、図17に示すように、シリンダ47(図2参照)の駆動によりアーム46(支持アーム51)を透光性遮音壁11に対して前進させ、箱体50のシールラバー61を枠に圧着させる。シールラバー61の四隅に設けられたストロークセンサ77(図13参照)の一つが枠への接触を検出すると、旋回固定手段35(図4参照)による旋回プレート32の旋回固定を解除する。更に、アーム46(支持アーム51)を透光性遮音壁11に対して前進させることで、箱体50のシールラバー61が枠に圧着し、旋回プレート32が圧着力で旋回して箱体50が枠に倣って旋回する。
【0042】
この結果、箱体50は左右方向が均等な状態で透光性遮音壁11側に圧着することになり、押し付け過多等の不具合を防止することができる。ストロークセンサ77(図13参照)により均等な圧着を検出した後、アーム46(支持アーム51)の前進を停止し箱体50の位置決めを完了する。
【0043】
箱体50の位置決めが完了した後、透光板14の清掃を開始する。即ち、図18に示すように、レール62に沿って移動体63を一端側に移動させ、回動シリンダ69の駆動によりノズルパイプ67を回動させて枠の隅部の透光板14に高圧の洗浄水をノズル68から吹き付ける。第1シリンダ73(図12参照)及び第2シリンダ74(図12参照)によりワイパ71を前進させて透光板14に当接させる。
【0044】
ノズルパイプ67の回動角度を戻し、高圧の洗浄水をノズル68から吹き付けながら移動モータ66(図8参照)の駆動により移動体63を他端側(図中矢印方向)に移動させ、ノズル68から噴出する高圧の洗浄水で汚れを除去すると共に密着した汚れをワイパ71で除去する。ノズルパイプ67及びワイパ71を他端側まで移動させた後、洗浄水を止めて移動体63を逆方向に移動させ、ワイパ71により透光板14の表面の水滴を除去する。ワイパ71はばね部材72により透光板14側に押圧された状態になっているので、汚れ及び水滴の除去が確実に行われる。水滴を除去した後、ワイパ71を後退させて一枚の透光板14の清掃を完了する。
【0045】
一枚の透光板14の清掃が完了したら、箱体50を後退させると共にデッキ23の移動により清掃装置21を透光性遮音壁11から後退させ、前述した要領で次の透光板14に対して箱体50を位置決めして同様に清掃を実施する。作業車両22の一停車の設置での作業範囲の清掃が終了した後は、ローラ付きのジャッキ25により設置状態を維持したまま作業車両22を移動させ、前述した要領で清掃を連続して行う。
【0046】
上述した清掃装置21は、仰俯角自在、前後進自在、水平及び鉛直方向に回動自在で、前面が開放された箱体50を備えたので、上方が迫り出した透光性遮音壁11における透光板14に対して箱体50の開放された前面を平行に位置決めすることができる。また、箱体50の内部にノズルパイプ67及びワイパ41を横方向に往復移動自在に設け、ワイパ41を前面側に前進自在にしたので、箱体50の前面を透光性遮音壁11に押し付け、ノズルパイプ67から洗浄水を吹き付けると共にワイパ71を前進させた状態で横方向に往復移動させることで、洗浄水を外部に飛散することなく透光板14に密着した汚れを洗浄水の噴出及びワイパ71の払拭により除去することができる。また、洗浄水を止めてワイパ71を復動させることで、透光板14に付着した水滴を拭って除去でき仕上がり感を良好にすることができる。
【0047】
また、箱体50に距離センサ76及びカメラ75を備えたので、作業車両22側から清掃装置21を速やかに透光性遮音壁11の所定の位置に移動させることができ、透光板14に対して箱体50を正確に位置調整することができる。また、箱体50の開放面の周囲にシールラバー61を設け、シールラバー61の四隅にストロークセンサ77を設けたので、箱体50を透光性遮音壁11に押し付ける際に、押し付け力を確認することができ、押し付け過多を防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の透光性遮音壁の清掃装置は、本発明の透光性遮音壁の清掃装置は、ベース部材に設けられ鉛直軸回りで旋回すると共に水平な一方向軸回りで傾動自在な旋回ベースと、旋回ベースに設けられ一方向軸に直交する水平な旋回軸回りで旋回すると共に透光性遮音壁に対して前後進自在なアームと、アームを旋回軸回りで旋回駆動する旋回駆動手段と、アームを前後進させる前後進駆動手段と、アームの先端に旋回軸回りと平行な回動軸回りで回動自在に設けられ透光性遮音壁に対向する面が開放された箱体と、箱体に設けられ回動軸と平行なレールと、レールに往復移動自在に支持された移動体と、移動体をレールに沿って往復移動させる移動駆動手段と、レールに交差する方向で回動自在に移動体に支持され透光性遮音壁に向けて洗浄水を噴出するノズル部材と、ノズル部材の回動駆動を行うノズル回動手段と、透光性遮音壁に向けて前進自在に移動体に支持され洗浄水が噴出された透光性遮音壁を移動体の移動に伴って払拭する払拭部材とを備えたので、アームの旋回及びアームに対する回動により箱体の仰俯角を調整し、アームを前後進させて箱体の透光性遮音壁に対する距離を調整し、旋回ベースを傾動及び旋回させて箱体の透光性遮音壁に対する傾きを調整し、箱体を透光性遮音壁に対して所定の状態に位置決めし、回動するノズル部材から洗浄水を噴出させると共にレールに沿って移動体を往復移動させて透光性遮音壁を払拭体で払拭することができる。この結果、洗浄水を外部に飛散させることなく透光性遮音壁の清掃が可能となる。
【0050】
そして、箱体に透光性遮音壁との距離を電気的に検出する複数の距離センサを備え、箱体の開放面に止水パッキンを設け、止水パッキンの四隅に透光性遮音壁との距離を接触により検出するストロークセンサを備えたので、清掃装置を速やかに透光性遮音壁の所定の位置に移動させることができると共に、箱体を透光性遮音壁に押し付ける際に、押し付け力を確認することができ、押し付け過多を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る透光性遮音壁の清掃装置を備えた清掃車両の全体状況説明図。
【図2】清掃装置の側面図。
【図3】旋回ベースの動作機構説明図。
【図4】旋回ベースの動作機構説明図。
【図5】箱体50の支持部の後面図。
【図6】箱体50の平面図。
【図7】図5中のVII-VII 矢視図。
【図8】箱体内部の後面図。
【図9】図8中のIX-IX 矢視図。
【図10】図8中のX-X 矢視図。
【図11】図8中のXI-XI 矢視状図。
【図12】図11中の要部拡大図。
【図13】箱体の前面側を表す斜視図。
【図14】清掃装置21の動作状況説明図。
【図15】清掃装置21の動作状況説明図。
【図16】清掃装置21の動作状況説明図。
【図17】清掃装置21の動作状況説明図。
【図18】清掃装置21の動作状況説明図。
【図19】透光性遮音壁の清掃状況説明図。
【図20】透光性遮音壁の清掃状況説明図。
【符号の説明】
11 透光性遮音壁
12 支柱部材
13 フレーム
14 透光板
21 清掃装置
22 作業車両(高所作業車)
23 デッキ
25 ジャッキ
31 ベース部材
32 旋回プレート
33 傾動プレート
35 旋回固定手段
36 アーム
37 カムフォロア
38 モータ
39 ンスクリュウ
40 溝プレート
41 移動部材
42 傾斜溝
44 シャフト
45 旋回ブラケット
46 アーム
47 シリンダ
48 旋回シリンダ
50 箱体
51 支持アーム
54 歯車
55 回転軸
57 駆動歯車
58 モータ
61 シールラバー
62 レール
63 移動体
65 チェーン
66 移動モータ
67 ノズルパイプ
68 ノズル
71 ワイパ
73 第1シリンダ
74 第2シリンダ
75 カメラ
76 距離センサ
77 ストロークセンサ
Claims (2)
- ベース部材に設けられ鉛直軸回りで旋回すると共に水平な一方向軸回りで傾動自在な旋回ベースと、旋回ベースに設けられ一方向軸に直交する水平な旋回軸回りで旋回すると共に透光性遮音壁に対して前後進自在なアームと、アームを旋回軸回りで旋回駆動する旋回駆動手段と、アームを前後進させる前後進駆動手段と、アームの先端に旋回軸回りと平行な回動軸回りで回動自在に設けられ透光性遮音壁に対向する面が開放された箱体と、箱体に設けられ回動軸と平行なレールと、レールに往復移動自在に支持された移動体と、移動体をレールに沿って往復移動させる移動駆動手段と、レールに交差する方向で回動自在に移動体に支持され透光性遮音壁に向けて洗浄水を噴出するノズル部材と、ノズル部材の回動駆動を行うノズル回動手段と、透光性遮音壁に向けて前進自在に移動体に支持され洗浄水が噴出された透光性遮音壁を移動体の移動に伴って払拭する払拭部材とを備えたことを特徴とする透光性遮音壁の清掃装置。
- 請求項1において、箱体に透光性遮音壁との距離を電気的に検出する複数の距離センサを備え、箱体の開放面に止水パッキンを設け、止水パッキンの四隅に透光性遮音壁との距離を接触により検出するストロークセンサを備えたことを特徴とする透光性遮音壁の清掃装置。
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JP07373398A JP3692235B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 透光性遮音壁の清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07373398A JP3692235B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 透光性遮音壁の清掃装置 |
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JPH11269833A JPH11269833A (ja) | 1999-10-05 |
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ID=13526739
Family Applications (1)
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-
1998
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