JP3691247B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ、画像ファイリング装置等の画像処理装置および画像処理方法に関し、特に入力された二つの画像を合成して合成画像を得る画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像処理方法の一つとして、第1の物体の画像と第2の物体の画像が与えられたときに、第1の物体の表面(あるいは輪郭)の質感があたかも第2の物体の表面(あるいは輪郭)のそれと同じであるかのように見えるように画像合成する手法がある。
従来この種の技術として、例えば、特許番号第2599040号公報に記載のように、第1の画像データから抽出した低周波成分と、第2の画像データから抽出した高周波成分とを合成することにより第3の画像データを得る方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許番号第2599040号公報の画像処理方法では、第2の画像データから抽出した高周波成分によって画像の表面の質感やざらつき感を表す成分を抜き出し、第1の画像データから抽出した低周波成分の画像データ上に抜き出した成分を重畳し第3の画像データを得ているが、第1の画像データの高周波成分を利用していないため、第3の画像データでは高精細な画像が得られないと云う不具合が生じていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、第1の画像データの高周波成分と第2の画像データの高周波成分とを加え第3の高周波成分とし、第3の高周波成分と第1の画像データの低周波成分とから第3の画像データを生成するようにして、合成画像の画質を向上する画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1の画像データからなる画像の表面の質感が第2の画像データからなる画像の表面の質感と同じになるよう画像合成して第3の画像データを得る画像処理装置において、前記第1の画像データからウェーブレット変換により低周波成分( LL 1 )と高周波成分( LH 1 ,HL 1 ,HH 1 )に分解する第1の周波数分解手段と、前記第2の画像データからウェーブレット変換により低周波成分( LL 2 )と高周波成分( LH 2 ,HL 2 ,HH 2 )に分解する第2の周波数分解手段と、前記第1の画像データの高周波成分( LH 1 ,HL 1 ,HH 1 )と、前記第2の画像データの高周波成分( LH 2 ,HL 2 ,HH 2 )とを、各々の周波数に応じた倍数で定数倍し、定数倍した各々の成分同士を加算することで出力( LH 3 ,HL 3 ,HH 3 )を得る高周波成分合成手段と、前記高周波成分合成手段の出力 LH 3 ,HL 3 ,HH 3 前記第1の画像データの低周波成分 LL 1 とから前記第3の画像データを生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、第1の画像データからなる画像の表面の質感が第2の画像データからなる画像の表面の質感と同じになるよう画像合成して第3の画像データを得る画像処理方法において、前記第1の画像データからウェーブレット変換により低周波成分( LL 1 )と高周波成分( LH 1 ,HL 1 ,HH 1 )に分解する第1の周波数分解ステップと、前記第2の画像データからウェーブレット変換により低周波成分( LL 2 )と高周波成分( LH 2 ,HL 2 ,HH 2 )に分解する第2の周波数分解ステップと、前記第1の画像データの高周波成分( LH 1 ,HL 1 ,HH 1 )と、前記第2の画像データの高周波成分( LH 2 ,HL 2 ,HH 2 )とを、各々の周波数に応じた倍数で定数倍し、定数倍した各々の成分同士を加算することで出力( LH 3 ,HL 3 ,HH 3 )を得る高周波成分合成ステップと、前記高周波成分合成ステップにより得られた出力( LH 3 ,HL 3 ,HH 3 )と前記第1の画像データの低周波成分( LL 1 )とから第3の画像データを生成する画像生成ステップとを実行することを特徴とする。
【0005】
上記のように、請求項1記載の発明に係る画像処理装置では、第1の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものと、第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものとを高周波成分合成手段によって加算し、加算したそれぞれの高周波成分を第3の画像データの高周波成分とみなして、画像生成手段によって第1の画像データの低周波成分と第3の画像データの高周波成分とを合成して第3の画像データを生成するようにしているので、第1の画像データおよび第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じて強調もしくは低減させた高精細な合成画像を得ることができる
また、請求項2の発明に係る画像処理方法によれば、第1の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものと、第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものとを加算し、加算したそれぞれの高周波成分を第3の画像データの高周波成分とみなして、第1の画像データの低周波成分と第3の画像データの高周波成分とを合成して第3の画像データを生成するようにしているので、第1の画像データおよび第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じて強調もしくは低減する高精細な合成画像を得ることができる
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の画像処理装置及び画像処理方法に関する実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。この形態例では、第2の画像の輪郭を高周波成分の抽出動作によって抜き出し、第1の画像データに加算して第3の画像データとすることで説明するが、逆に第1の画像の輪郭を高周波成分の抽出動作によって抜き出し、第2の画像データに加算して第3の画像データとして処理することも、第1の画像データと第2の画像データを入れ替えただけで全く同じことある。図1に示すように、画像処理装置10は、第1の画像データと第2の画像データとが入力され、画像処理装置10内にて両画像データの必要な周波数成分を抽出し、両成分を合成して第3の画像データとして出力する構成になっている。詳細には、画像処理装置10に入力された第1の画像データは、低周波成分抽出部3によって低周波成分が抽出され、後述する画像生成部2に第1の画像データの低周波成分として導かれる。また、第1の画像データは高周波第1抽出部4によって高周波成分が抽出され、高周波成分合成部1に伝達される。一方、画像処理装置10に入力された第2の画像データは、高周波第2抽出部5によって高周波成分が抽出され、高周波成分合成部1に導かれる。また、上述したように高周波第1抽出部4の出力と高周波第2抽出部5の出力とが高周波成分合成部1に導かれて、合成させられ、第3の画像データの高周波成分として画像生成部2に伝達される。画像生成部2では前記低周波成分抽出部3からの第1の画像データの低周波成分の出力と、高周波成分合成部1からの第3の画像データの高周波成分としての出力とから第3の画像データを生成させ、画像処理装置10より出力する。
【0007】
次に、画像データから低周波成分を抽出したり高周波成分を抽出したりする周波数分解装置の構成を説明する。図4はウェーブレット変換を用いた周波数分解装置の構成を例示したものであり、この周波数分解装置20では、下記の式(1−1)〜(1−4)に示すX方向(主走査方向)とY方向(副走査方向)の各々に対するローパスフィルタs(x)、s(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)を用いて周波数分解を行う。ローパスフィルタs(x), s(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)は下記の式(1−1)〜(1−4)に示す。
s(x)=(xn +xn+1 )/2 ・・・・(1−1)
s(y)=(yn +yn+1 )/2 ・・・・(1−2)
h(x)=xn −xn+1 ・・・・(1−3)
h(y)=yn −yn+1 ・・・・(1−4)
すなわち、実空間画像信号dijは、ローパスフィルタs(x)21とハイパスフィルタh(x)22により各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解された後、ダウンサンプラー23、24により1/2にダウンサンプリングされ、係数信号w1、w2を得る。さらに、各々の係数信号w1、w2に対してローパスフィルタs(y)25、27とハイパスフィルタh(y)26、28により副走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー29、30、31、32により1/2にダウンサンプリングされ、係数信号LL、LH、HL、HHを得る。
【0008】
図5(A)は低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数波形を表し、図4のローパスフィルタs(x)とs(y)に該当する。また、図5(B)は高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数波形を表し、図4のハイパスフィルタh(x)とh(y)に該当する。
また、図1に示した低周波成分と高周波成分の周波数抽出部に図4の周波数分解装置20を用いた場合には、低周波成分抽出部3は、図4に示す周波数分解装置20により第1の画像データに対して周波数分解を行い、低周波成分である信号LLを画像生成部2に出力する。同時に、高周波第1抽出部4は周波数分解装置20により高周波成分である信号LH、HL、HHを高周波成分合成部1に出力する。
また、高周波第2抽出部5は周波数分解装置20により第2の画像データに対して周波数分解を行い、高周波成分である信号LH、HL、HHを高周波成分合成部1に出力する。さらに、高周波成分合成部1は、高周波第1抽出部4と高周波第2抽出部5とから入力された高周波成分に対して、下記の式(2−1)〜(2−3)を用いて第3の画像データの高周波成分LH3 、HL3 、HH3 を求め、画像生成部2に出力させる。
【0009】
LH3=LH1+LH2・・・・(2−1)
HL3=HL1+HL2・・・・(2−2)
HH3=HH1+HH2・・・・(2−3)
式(2−1)〜(2−3)では、第1の画像データの高周波成分LH1、HL1、HH1と、第2の画像データの高周波成分LH2、HL2、HH2から第3の画像データの高周波成分LH3、HL3、HH3を求めている。また、画像生成部2は、低周波成分抽出部3と高周波成分合成部1とから入力された画像データを、低周波成分抽出部3からの入力を第3の画像データの低周波成分と見なし、高周波成分合成部1からの入力を第3の画像データの高周波成分と見なして、図4で示す周波数分解装置20と逆の処理を行う図示しない装置により画像を生成し、第3の画像データとして画像生成部2から出力する。図4に示す周波数分解装置20と逆の処理を行う装置では、式(3−1)〜(3−4)に示すフィルタに対する逆フィルタである式(3−1)〜(3−4)を用いて処理を行う。
n=s(x)+h(x)/2・・・・(3−1)
n+1=s(x)−h(x)/2・・・・(3−2)
n=s(y)+h(y)/2・・・・(3−3)
n+1=s(y)−h(y)/2・・・・(3−4)
図2は、画像処理装置と画像処理方法に関する実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図2において、画像処理装置10に入力された第1の画像データは、低周波成分抽出部3によって低周波成分が抽出され、画像生成部2に第3の画像データの低周波成分として伝達される。また、第1の画像データは高周波第1抽出部4によって高周波成分が抽出され、高周波第1定数倍部6によってさらに定数倍され、高周波成分合成部1に渡される。一方、画像処理装置10に入力された第2の画像データは高周波第2抽出部5によって高周波成分が抽出され、高周波第2定数倍部7によってさらに定数倍され、高周波成分合成部1に導かれる。また、図2では、高周波第1定数倍部6と高周波第2定数倍部7の機能は高周波成分合成部1に属するようになっているが、別に高周波成分合成部1外にあっても差し支えない。さらに、高周波成分合成部1では、上述した高周波第1定数倍部6の出力と高周波第2定数倍部7の出力とを、下記の式(4−1)〜(4−3)に示すように合成させ、第3の画像データの高周波成分LH3、HL3、HH3として画像生成部2に伝達する。
LH3=aLH1+bLH2・・・・(4−1)
HL3=aHL1+bHL2・・・・(4−2)
HH3=aHH1+bHH2・・・・(4−3)
画像生成部2は、前記低周波成分抽出部3からの第3の画像データの低周波成分としての出力と、高周波成分合成部1の第3の画像データの高周波成分としての出力とから、図4のような周波数分解装置20と逆の処理を行う図示しない装置によって画像を生成し、第3の画像データとして画像処理装置10より出力する。ここで、上記の式(4−1)〜(4−3)で、第1の画像データの高周波成分LH1、HL1 HH1と、第2の画像データの高周波成分LH2、HL2、HH2とから、第3の画像データの高周波成分LH3、HL3、HH3を求める。また、この中での定数aとbは、それぞれ高周波第1定数倍部6と高周波第2定数倍部7での定数倍値を示している。図1の実施の形態はa=1、b=1の場合に相当する。定数aとbを変えることで出力画像の高周波成分が変化し、例えば、bを大きい値とすることで第2の画像データの高周波成分が強調されるため、第2の画像の輪郭が強く現れる第3の画像が得られることになる。
【0010】
また、上記の説明では、第3の画像データのLH、HL、HH成分を、第1の画像データの対応する成分に対してはaを乗じ、第2の画像データの対応する成分に対してはbを乗じ、両者を加算することで求めた。しかしながら、各成分に対して別の定数を乗ずることで求めることもできる。例えば、LH、HL成分に対しては第1の画像データの対応する成分に対してpを乗じ、第2の画像データの対応する成分に対してはqを乗じて、両者を加算する。さらに、HH成分に対しては第1の画像データの対応する成分に対してrを乗じ、第2の画像データの対応する成分に対してはsを乗じて、両者を加算することで第3の画像データの対応する成分を求めることもできる。
また、図3は本発明の画像処理装置10と画像処理方法に関する実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図2と図3とは基本的には同じ構成を示している。ただし、図2の例では、高周波第1定数倍部6と高周波第2定数倍部7は、第1の画像データと第2の画像データの高周波成分に対して定数倍するように動作したが、図3の例では、第1の画像データと第2の画像データの高周波成分に対して各々の周波数に応じた倍数により定数倍するように動作することが異なっている。
【0011】
図3において、画像処理装置10に入力された第1の画像データは、低周波成分抽出部3によって低周波成分が抽出され、画像生成部2に第3の画像データの低周波成分として伝達される。また、第1の画像データは高周波第1抽出部4によって高周波成分が抽出され、さらに高周波第3定数倍部8によって各々の周波数に応じた倍数により定数倍され、高周波成分合成部1に伝達される。一方、画像処理装置10に入力した第2の画像データは高周波第2抽出部5によって高周波成分が抽出され、さらに高周波第4定数倍部9によって各々の周波数に応じた倍数により定数倍され、高周波成分合成部1に導かれる。また、ここで高周波第1定数倍部6と高周波第2定数倍部7の機能は高周波成分合成部1に属する用になっているが、別に高周波成分合成部1外にあっても差し支えない。
さらに、高周波成分合成部1では、上述した高周波第3定数倍部8の出力と高周波第4定数倍部9との出力とを合成させ、第3の画像データの高周波成分として画像生成部2に伝達する。画像生成部2は、前記低周波成分抽出部3からの第3の画像データの低周波成分としての出力と、高周波成分合成部1からの第3の画像データの高周波成分としての出力とから第3の画像データを生成させ、画像処理装置10より出力する。
【0012】
次に、画像データから低周波成分を抽出したり、高周波成分を抽出したりする周波数分解装置の構成例を説明する。図6の周波数分解装置40は、X方向(主走査方向)とY方向(副走査方向)の各々に対するローパスフィルタs(x)、s(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)を用いて周波数分解を行う。実空間画像信号dijは、ローパスフィルタs(x)41とハイパスフィルタh(x)42により各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解された後、ダウンサンプラー43、44により1/ 2にダウンサンプリングされ、係数信号w1、w2を得る。さらに、各々の係数信号w1、w2に対してローパスフィルタs(y)45、47とハイパスフィルタh(y)46、48により副走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、しかる後ダウンサンプラー49、50、51、52により1/ 2にダウンサンプリングされ、係数信号w3、1LH、1HL、1HHを得る。
さらに、係数信号w3は主走査方向に対するローパスフィルタs(x)53とハイパスフィルタh(x)54により各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、しかる後にダウンサンプラー55、56により1/2にダウンサンプリングされ、係数信号w4、w5を得る。次に、係数信号w4、w5のそれぞれに対してローパスフィルタs(y)57、59とハイパスフィルタh(y)58、60により副走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー61、62、63、64により1/2にダウンサンプリングされ、係数信号LL、2LH、2HL、2HHを得る。
【0013】
したがって、図3に示した画像処理装置10のそれぞれの周波数抽出部に図6のような周波数分解装置40を用いた場合には、低周波成分抽出部3は、図6に示す周波数分解装置40により第1の画像データに対して周波数分解を行い、低周波成分である信号LLを画像生成部2に出力する。また、高周波第1抽出部4は周波数分解装置40により高周波成分である信号1LH、1HL、1HH、2LH、2HL、2HHを抽出し、さらに高周波第3定数倍部8によって各々の周波数に応じた倍数により定数倍させ、高周波成分合成部1に出力する。
さらに、高周波第2抽出部5は周波数分解装置40により第2の画像データに対して周波数分解を行い、高周波成分である信号1LH、1HL、1HH、2LH、2HL、2HHを抽出し、さらに高周波第4定数倍部9によって各々の周波数に応じた倍数により定数倍させ、高周波成分合成部1に出力する。さらに、高周波成分合成部1は、高周波第3定数倍部8と高周波第4定数倍部9とから入力された高周波成分に対して、下記の式(5−1)〜(5−6)を用いて第3の画像データの高周波成分を求め、画像生成部2に出力させる。
【0014】
1LH3=a×1LH1+b×1LH2・・・・(5−1)
1HL3=a×1HL1+b×1HL2・・・・(5−2)
1HH3=a×1HH1+b×1HH2・・・・(5−3)
2LH3=c×2LH1+d×2LH2・・・・(5−4)
2HL3=c×2HL1+d×2HL2・・・・(5−5)
2HH3=c×2HH1+d×2HH2・・・・(5−6)
また、上記の式(5−1)〜(5−6)では、第1の画像データの高周波成分1LH1、1HL1、1HH1、2LH1、2HL1、2HH1と、第2の画像データの高周波成分1LH2、1HL2、1HH2、2LH2、2HL2、2HH2とから、第3の画像データの高周波成分1LH3、1HL3、1HH3、2LH3、2HL3、2HH3を求める。また、この中でのa、b、c,dは定数であり、図3に基づく画像処理装置10では高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍されるように定められており、図1に基づく画像処理装置10ではa=1、b=1、c=1、d=1である。画像生成部2は、低周波成分抽出部3からの第3の画像データの低周波成分としての出力と、高周波成分合成部1からの第3の画像データの高周波成分としての出力とから、図6のような周波数分解装置40と逆の処理を行う図示しない装置によって画像データを生成し、第3の画像データとして画像処理装置10より出力する。
【0015】
また、図7(A)〜(D)は、第1の画像と第2の画像を合成して第3の画像を得る際に、従来の画像処理装置または画像処理方法と、図1の画像処理装置または画像処理方法とにおいて、得られた第3の画像を比較したものである。すなわち、図7(A)を第1の画像とし、(B)を第2の画像として、両方の画像を従来の画像処理装置または画像処理方法で合成させたものが図7(C)であり、図1に示した画像処理装置または画像処理方法で合成させたものが図7(D)である。図7(D)では、図7(C)に較べて第1の画像データの高周波成分まで利用した画像となっているため、明らかに第1の画像の人物図がシャープに描かれる。また、図示はしていないが、図2に示した画像処理装置または画像処理方法での画像も、従来の画像処理装置または画像処理方法での画像と較べてみると、非常に高精細になっているのが判る。
【0016】
また、図1〜図3の実施の形態では、画像処理装置10内に周波数を分解するものを持っているため実画像データを入力したが、あらかじめ周波数分解されている画像データを高周波成分合成部1および画像生成部2に入力して処理することも可能である。また、第2の画像データの低周波成分は利用しないため、第2の画像データをあらかじめ周波数分解し高周波成分のみを保存しておき、利用することで保存のために必要な記憶領域を少なくできる。
また、この実施の形態では画像データの周波数分解を行うにあたりウェーブレット変換を用いた。ウェーブレット変換はピラミット構造、即ち高域になるにつれて帯域幅が広がるように周波数帯域を分割した特徴を持つものである。このようなピラミット構造の周波数分解方式をとることで、第1の画像データと第2の画像データとで周波数分解の階層数が異なっている場合においても合成を行うことができる。即ち、第1の画像データに対しては図4に示す画像処理装置10により低周波成分LL1および高周波成分1LH 1、1HL1、1HH 1を抽出し、第2の画像データに対しては図6に示す画像処理装置10により高周波成分2LH2、2HL 2、2HH2、1LH 2、1HL2、1HH 2を抽出し、高周波成分合成部1において1LH3、1HL 3、1HH3を求め、画像生成部2においてLL 1と1LH3 、1HL3 、1HH 3とから第3の画像データを求めることができる。これは、第1の画像データを1LL、1LH、1HL、1HHと周波数分解し、第2の画像データを2LL、2LH、2HL、2HH、1LH、1HL、1HHと周波数分解し、高周波成分合成部1において1LH、1HL、1HHを合成し、画像生成部2で高周波成分合成部1の出力と第1の画像データの1LL成分とから第3の画像データを生成し出力することができる。
【0017】
また逆に、第1の画像データに対しては図6に示す画像処理装置10により低周波成分LL1 および高周波成分2LH1 、2HL 1、2HH1 、1LH 1、1HL1 、1HH 1を抽出し、第2の画像データに対しては図4に示す画像処理装置10により高周波成分1LH2 、1HL2 、1HH2 を抽出し、高周波成分合成部1において1LH 3、1HL3 、1HH 3を求め、画像生成部2においてLL1、2LH 1、2HL1、2HH 1と1LH3、1HL 3、1HH3 とから第3の画像データを求めることができる。これは、第1の画像データを2LL、2LH、2HL、2HH、1LH、1HL、1HHと周波数分解し、第2の画像データを1LL、1LH、1HL、1HHと周波数分解し、高周波成分合成部1において1LH、1HL、1HHを合成し、画像生成部2で高周波成分合成部1の出力と第1の画像データの2LL、2LH、2HL、2HH成分とから第3の画像データを生成し出力することができる。
また、上述した実施の形態の例では画像データの周波数分解を行うにあたり、図4と図6および式(1−1)〜(1−4)に示すウェーブレット変換を用いたが、離散余弦変換等の他の周波数分割方法を用いることが可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明は以下のような優れた効果を発揮する。
請求項1記載の発明に係る画像処理装置によれば、第1の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものと、第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものとを高周波成分合成手段によって加算し、加算したそれぞれの高周波成分を第3の画像データの高周波成分とみなして、画像生成手段によって第1の画像データの低周波成分と第3の画像データの高周波成分とを合成して第3の画像データを生成するようにしているので、第1の画像データおよび第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じて強調もしくは低減させた高精細な合成画像を得ることができる
また、請求項2記載の発明に係る画像処理方法によれば、第1の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものと、第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じた倍数により定数倍したものとを加算し、加算したそれぞれの高周波成分を第3の画像データの高周波成分とみなして、第1の画像データの低周波成分と第3の画像データの高周波成分とを合成して第3の画像データを生成するようにしているので、第1の画像データおよび第2の画像データの高周波成分を各々の周波数に応じて強調もしくは低減する高精細な合成画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項4に対応する実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】請求項2及び請求項5に対応する実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】請求項3及び請求項6に対応する実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】画像データに対して周波数分解を行う周波数分解装置の詳細なブロック図である。
【図5】(A)は低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数の説明図、(B)は高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数の説明図である。
【図6】画像データに対して周波数分解を行う他の周波数分解装置の詳細なブロック図である。
【図7】(A)は合成前の第1画像の説明図、(B)は合成前の第2画像の説明図、(C)は従来の画像処理装置または画像処理方法によって第1画像と第2画像を合成した画像の説明図、(D)は本発明の画像処理装置または画像処理方法によって第1画像と第2画像を合成した画像の説明図である。
【符号の説明】
1 高周波成分合成部(高周波成分合成手段)、2 画像生成部(画像生成手段)、3 低周波成分抽出部、4 高周波第1抽出部、5 高周波第2抽出部、6 高周波第1定数倍部、7 高周波第2定数倍部、8 高周波第3定数倍部、9 高周波第4定数倍部、10 画像処理装置。

Claims (2)

  1. 第1の画像データからなる画像の表面の質感が第2の画像データからなる画像の表面の質感と同じになるよう画像合成して第3の画像データを得る画像処理装置において、
    前記第1の画像データからウェーブレット変換により低周波成分と高周波成分に分解する第1の周波数分解手段と、
    前記第2の画像データからウェーブレット変換により低周波成分と高周波成分に分解する第2の周波数分解手段と、
    前記第1の画像データの高周波成分と、前記第2の画像データの高周波成分とを、各々の周波数に応じた倍数で定数倍し、定数倍した各々の成分同士を加算することで出力を得る高周波成分合成手段と、
    前記高周波成分合成手段の出力と前記第1の画像データの低周波成分とから前記第3の画像データを生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 第1の画像データからなる画像の表面の質感が第2の画像データからなる画像の表面の質感と同じになるよう画像合成して第3の画像データを得る画像処理方法において、
    前記第1の画像データからウェーブレット変換により低周波成分と高周波成分に分解する第1の周波数分解ステップと、
    前記第2の画像データからウェーブレット変換により低周波成分と高周波成分に分解する第2の周波数分解ステップと、
    前記第1の画像データの高周波成分と、前記第2の画像データの高周波成分とを、各々の周波数に応じた倍数で定数倍し、定数倍した各々の成分同士を加算することで出力を得る高周波成分合成ステップと、
    前記高周波成分合成ステップにより得られた出力と前記第1の画像データの低周波成分とから第3の画像データを生成する画像生成ステップと、
    を実行することを特徴とする画像処理方法。
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