JP3688722B2 - 老眼その他の眼の疾患の治療のための分割した鞏膜バンド - Google Patents
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Description
本出願は、1992年7月15日出願の米国出願シリーズ番号07/913,486で現在米国特許第5,354,331号の分割出願である1993年10月22日出願の米国出願シリーズ番号08/139,756で現在米国特許第5,489,299号の分割出願である1995年6月5日出願の同時係属出願シリーズ番号08/462,649の一部継続出願である。
発明の背景
1.発明の分野
本発明は老眼、遠視、初期開放角緑内障及び眼球高血圧の治療方法に関し、さらに詳細には毛様体筋肉の有効作動距離を増すことによりこれらの疾病を治療する方法に関する。本発明はまた毛様体筋肉の実際の作動範囲を増すことにより眼の調節の幅を増すこととこの調節の幅の増加を達成するための人工装具とに関する。
2.従来技術の簡単な記載
人間の眼が異なった距離にある物体を明確に見るためには、眼の実際の焦点長さを調節し網膜上にできるだけ鮮明に焦点を合わせた物体の像を維持するようにしなければならない。実際の焦点長さの変化は調節として知られており眼において水晶体レンズの形状を変えることにより行われる。一般に、調節されていない正常視の眼においてはレンズの曲率は遠い物体が網膜上に鮮明に結像されるようになっている。調節されていない眼においては、近くの物体はその像が網膜の表面の背後に位置するため網膜上には鮮明に焦点が合わされない。近くの物体を明確に見えるようにするためには水晶体レンズの曲率を増しそれによりその屈折力を増大させ近くの物体の像を網膜上に結ぶようにする。
水晶体レンズの形状の変化は眼球すなわち眼の球体の内部のある筋肉と構造組織の作用により達成される。レンズは瞳孔の直ぐ後側の眼の前方部分に位置している。このレンズは古典的な両凸面の光学レンズの形状を有し、すなわち2つの凸面の屈折表面を有するほぼ円形断面を有しそして眼の光学的軸線、すなわち角膜の中心から球体の後側部分の網膜の斑紋へと引いた直線状にほぼ位置している。調節されていない人間の眼においてはレンズの後側の表面、すなわち硝子体に近接した表面の曲率は前側表面の曲率より大きくなっている。レンズはレンズの支持部と作動部の中間構造組織として作用する膜状の莢膜によって緊密に取巻かれている。レンズとその莢膜とは瞳孔の後側の光軸上に、非常に多くの半径方向に向けられた弾性繊維と、内端部がレンズ莢膜に外端部が毛様体に取付けられた毛様小帯と、眼の外側支持構造組織の内部に位置している組織の筋肉リングと、鞏膜との、円形組立体によって吊るされている。毛様体筋肉は調節されていない眼と関連しまたそのため眼の最大直径を得るようにしている。
ヘルムホルツに発する調節の古典的な理論によれば、この条件における毛様体筋肉の比較的大きな直径はレンズ莢膜で半径方向外側に引張る毛様小帯上の引張り力を生じ、レンズの赤道直径を僅かに増大させ光軸上のレンズの前後の寸法を減少させる。したがってレンズ莢膜の張力はレンズに扁平な状態をとらせ前側表面と後側表面のある部分との曲率がこの張力のない場合よりも小さくなる。この状態でレンズの屈折率は比較的低くなりそして眼は遠い物体を明確に見るため焦点が合わされる。
眼が近い物体に焦点を合わすようにされた時は毛様体筋肉は収縮する。古典的な理論によれば、この収縮により毛様体筋肉は前方内側に動かされ、それによりレンズ莢膜の赤道上の毛様小帯の外側への引張りを弛める。この減少された毛様小帯の張力はレンズの弾性莢膜を収縮させ、レンズの前後の直径を増し(すなわちレンズはより球状となり)レンズの光学的な力を増すようになる。レンズ莢膜の厚さの局部的な相違のため、曲率の中心の前側半径は曲率の中心後側半径よりも減少する。これが眼の調節された条件であり近い物体の像は網膜上に鮮明に結ばれる。
老眼は典型的には40才を過ぎた人々に見られる調節の幅の普遍的な減少である。正常の視力を有する人、すなわち正視眼の眼を有する人は、近い物体上に焦点を合わせる能力は徐々に失われ、そしてこの人は読書のような近い視力を必要とする仕事のために眼鏡を必要とするようになる。
従来の考察によれば熟年者の眼の調節の幅は、年令とともにレンズ莢膜の弾性の消失及び/又はレンズの硬化症のために増大する。この結果、毛様小帯の半径方向の張力が毛様体筋肉の収縮により弛められたとしても、レンズは大きな曲率とはならない。従来の考えによれば、老眼に対する調節力を回復させることはいかなる治療によっても不可能である。レンズと莢膜の弾性の消失は変更できないものと見られ、そして老眼によってもたらされた問題の解決方法は、綿密な仕事のための矯正レンズを用い、又は矯正レンズがまた遠い視力のために必要とされた場合凸面レンズを用いることだけである。
一定のリング及び/又は扇形体が種々の目的で眼の手術に用いられてきた。毛様体輪の前方の(下にある網膜の上に)眼球の後方部分の周りに材料のストリップの端部を固定することにより現場で取付けられ又は用意された可撓性及び/又は弾性の材料のリング及び/又は扇形体が用いられ、鞏膜を一定の後方部分で圧縮するようにしていた。鞏膜の外形に適合するようになっている金属の支持リングが眼球の手術の間一時的な支持構造として用いられてきた。しかし、これら公知の装置は老眼の外科治療には全く用いられずまた老眼の治療に用いられる人工補装具の特定の要求には適合しないものであった。
毛様体の領域で眼の鞏膜に固定されこの領域で鞏膜を拡張しそれにより毛様体筋肉の作動距離を増すようにする鞏膜バンドが、出願人の米国特許第5,354,331号に記載され、その開示内容は本明細書に参照例として記載されている。この特許の鞏膜バンドは鞏膜の表面に置かれこれに例えば縫合により固定される単一の用具として製造される。このバンドは効果的であるが、鞏膜バンドを取付けるためには、より大きな融通性を得るには様々な構造を必要とする。
したがって、外科医がこのバンドを取付け又は移植する他の方法の機会が得られるような老眼や他の眼の疾患を治療するための鞏膜バンドの必要性が依然として存在している。
発明の要約
老眼その他の眼の疾患を治療するため移植することのできる鞏膜バンドの他の構想が本発明のバンドに見出され、鞏膜バンドは眼の上で組立られ完全な鞏膜バンドを形成することのできる複数の扇形体を具備している。本発明はまたこの扇形に区別されたバンドを取付ける方法を含み、この方法は、毛様体の上に位置する領域で鞏膜の物質に穴を形成する段階と、区分されたバンドの扇形体をこれらの穴に挿入する段階と、扇形の端部を一体にし単一体の鞏膜バンドを形成する段階とを含んでいる。
したがって、本発明の目的は老眼の治療法を提供することである。
他の目的は老眼の眼において毛様体筋肉の実際の作動距離を増すことにより老眼の治療法を提供することである。
さらなる目的は水晶体レンズの赤道と毛様体との間の半径方向の距離を増すことにより老眼の治療法を提供することである。
他の目的は毛様体の上に位置する領域で鞏膜に全体が剛性のバンドを移植し鞏膜が毛様体の領域で拡張されるようにすることにより老眼の治療法を提供することである。
他の目的は眼の上で組立てられ全体が剛性のバンドを得ることのできる扇形体に区分された鞏膜バンドを提供することである。
また他の目的は鞏膜の物質に形成された穴の中に挿入されその後に組立てられて全体が剛性のバンドを得ることのできる扇形体を有する扇形に区分された鞏膜バンドを提供することである。
さらに他の目的は遠視の治療法を提供することである。
さらなる目的は初期開放角緑内障の治療法を提供することである。
他の目的は眼球高血圧の治療法を提供することである。
他の目的は眼の調節の幅を増す治療法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は以下の本発明の記載から明らかとなるであろう。
図面の簡単な記載
図1は移植された本発明の鞏膜拡張バンドを備えた人間の眼の前側正面図を示す。
図2は図1に示される眼の2−2線に沿った断面図を示す。
図3は円3で示される領域における図4の断面図の拡大図を示す。
図4は本発明の扇形に区分された鞏膜バンドの前側正面図を示す。
図5はバンドの側面図を示す。
図6はバンドの斜面図を示す。
図7はバンドの扇形体の平面図を示す。
図8は図7の8−8線で示されたバンド扇形体の端面図を示す。
図9は図7の9−9膜で示されたバンド扇形体の端面図を示す。
図10は図7の10−10線に沿ったバンド扇形体の断面図を示す。
図11は図4の11−11線に沿ったバンド扇形に区分された鞏膜バンドの融合された舌片と溝の部分の断面図を示す。
発明の詳細な記載と好適な実施態様
本発明はヘルムホルツの古典的な理論とは異なる老眼の理論に基礎を置いている。本発明の範囲は発明者の理論によって束縛又は限定されるものではないが、調節の老眼による消失は毛様体筋肉の減少した作動距離に起因するというのが発明者の見解である。この理論は、すでに参照された本明細書に参列例として記載されている米国特許第5,354,331号にさらに詳細に記載されている。このため、本発明によれば、老眼は毛様体筋肉の実際の作動距離を増すことにより治療される。これは毛様体の領域で鞏膜の直径を増すことにより毛様体筋肉レンズの赤道との間の距離を増すことによって達成される。
本発明によれば、毛様体筋肉の実際の作動距離が、眼の鞏膜の組織の内部に外科的に形成された穴又はポケットの中に複数の鞏膜バンド扇形体を移植することにより増加される。これら扇形体は次に接合されて眼の鞏膜の内部に少なくとも一部が移植された完全な鞏膜拡張バンドを形成する。完成された鞏膜拡張バンドは毛様体の領域で鞏膜より僅かに大きい寸法とする。したがって、この鞏膜拡張バンドは鞏膜に外側に向うけん引力を加え、それにより鞏膜を水晶体レンズのほぼ平面上で僅かに拡張する。鞏膜の拡張はまた鞏膜の直ぐ内側又は下側に位置し鞏膜に自動的に取付けられる毛様体の直径を拡張、すなわち増加させる。
本発明の鞏膜拡張バンドの作用を理解しまた鞏膜ポケットを配置するための眼の関連した解剖組織構造が図1から3を参照することにより見ることができる。図1は本発明による鞏膜拡張バンドが設けられた眼100を示す。眼100の最外層は、眼球の大部分に及ぶ白い強じんな鞏膜102と外側皮膜の前側部分を構成する透明の角膜104とを具備している。角膜と鞏膜との円形の接合部は角膜縁106である。眼の球体の内部には、図1の2−2線に沿った図2の断面に示されるように、水晶体レンズ108が薄い膜の莢膜の中に包まれ虹彩112の直ぐ後側に位置し眼の光軸上を瞳114の中心部後側に吊るされている。レンズ108がレンズ108の赤道110におけるレンズ莢膜と毛様体116との間に延びる毛様小帯115により吊るされている。毛様体116は鞏膜102の直下に(すなわち鞏膜102の直ぐ内側に)位置し鞏膜102の内面に取付けられている。図2に見られるように、毛様体116はレンズ108の赤道110によって区画形成された平面130上にほぼ位置する。この平面130はまた延長して鞏膜102と交差することができそれにより角膜縁106の後側約2ミチメートルに位置するほぼ円形の交線を形成するようになっている。
本発明によればほぼ外側に向けられたけん引力が毛様体の領域で鞏膜に加えられ鞏膜102をこの領域で拡張する。この鞏膜102の拡張は取付けられた毛様体116の対応する拡張を生み出しそして毛様体116をレンズ108の赤道110の平面130上をレンズ108の赤道から離れるように外側に向って動かす。鞏膜102は好ましくはほぼレンズ108の赤道の平面上で拡張される。しかし、毛様体116の領域、すなわちレンズ108の赤道110の平面に対し幾分か前方又は後方に延びる鞏膜の領域又は範囲における、鞏膜102のいかなる拡張も、鞏膜102のこの拡張が毛様体116をレンズ108の赤道から離れるよう動かす場合は、本発明の範囲に入るものである。典型的には、鞏膜の拡張はレンズ108の赤道の平面130の前方約1.5ミリメートルからこの平面の後方約2.5ミリメートル、すなわち角膜縁106に後方約0.5ミリメートルから約4.5ミリメートルの領域又は範囲で達成されることになる。したがって、鞏膜のポケット又は穴120は鞏膜のこの領域又は範囲に配置されることになる。
本発明の鞏膜バンド200は複数の扇形体202から組立てられる。図1,4,5及び6に見られるような組立てられたバンド200は前側リム226と後側リム228とこの2つのリムを連結するウエブ構造230とを有している。毛様体の領域で鞏膜に所望の外側に向うけん引力を加えるため、バンドの少なくとも周縁部分、すなわち前側リム226、後側リム228又は連結ウエブ構造230のうちのいずれかが、バンドが組立てられた時バンドが移植される部位の鞏膜の直径より僅かに大きい直径を有するように構成される。もちろん、鞏膜バンドは鞏膜よりも僅かに大きい寸法を有している。鞏膜の外側に向う張力は、本発明の鞏膜バンド200が移植された眼の断面を示す図2と図2の破線の円3で示される眼の断面の細部を示す図3とに示されるように、毛様体の領域で加えられる。鞏膜拡張バンド200は、基部126、外側フラップ128、前縁122及び後縁124を有する鞏膜穴120の内部に示されている。この穴又はポケット120の内部の鞏膜バンド200は、このバンドが移植される領域の鞏膜よりも直径が一般に大きいため、鞏膜ポケット120の外側フラップ128に外側に向う力を加える。外側フラップ128は次にこの外側に向うけん引力をその連結部を介して前縁122と後縁124の鞏膜の残り部分に伝達する。これにより、鞏膜は毛様体116を取巻く領域で拡張され取付けられた毛様体116の直径を同様に増大させる。したがって、鞏膜のポケット又は穴は、鞏膜拡張バンドが通される類似の環状通路が毛様体の領域に配置されまた水晶体レンズの赤道によって区画形成された平面に密接している。したがって、鞏膜拡張バンドは眼の球体の前後の軸線に対して、けん引力を鞏膜に加え鞏膜の真下又は内部に位置する毛様体に半径方向の拡張を生じるように、位置決めされる。
鞏膜バンドとその扇形体部分とは全図を通して参照番号が同一部分を示している図面中の図4から11に示されている。鞏膜バンド200は複数の扇形体202からなっている。バンド200は眼の鞏膜に鞏膜ポケット又は穴を形成することにより取付けられるようになっており、扇形体202を各穴を通過させ扇形体の端部を相互に締結し完全なバンドを形成する。
したがって、各扇形体202は図9〜10に示されるように、前縁204、後縁206、外面208、内面210、及び2つの側縁212と214を有している。扇形体の図示の実施態様は前縁204と後縁206とを連結する材料の連続したウエブ230を示しているが、この連結構造230はこのような連続構造を必要としない。任意の構造、例えば開口又は格子構造を有するウエブが、連結構造が十分な強度を有し前縁204と後縁206とをその相対位置に保持し、組立てられたバンド200に必要な剛性が得られるならば、適当である。図示の実施態様において、各扇形体202の一方の側端部212に舌片216が、また他方の側端部214に対応溝218が設けられる。扇形体が鞏膜穴を通って挿入された後、端部212と214が図1に示されるように露出される。各舌片216は次にその対応溝218に挿入され、また舌片214が溝218の内部の所定位置に締結され図1,4及び5に示されるように完全な鞏膜バンドを形成する。扇形体202を相互に締結する任意の手段が適当している。扇形体は接着剤で結合され、溶着され、共に溶融され、又はねじもしくはリベットのような機械的締結具を用いて扇形体202の端部を相互に締結することができる。扇形体202を相互に締結する好ましい方法は扇形体がポリメチルメタクリレートのような好ましくはプラスチック材料から作られた時舌片216の下面218を超音波溶接により溝220の底222に溶着又は融解することである。この超音波溶接は公知の技術により達成できる。例えば、舌片216がまず溝220に配置され、次に支持シューが扇形体202の端部214の下側に挿入されそして超音波溶接工具が融解され溶接された区域224を形成するのに十分な時間にわたって舌片に加えられる(図1)。
扇形体202は典型的には鞏膜穴にぴったりと嵌まるような寸法となっている。典型的な扇形体は約2ミリメートルの幅と約0.25ミリメートルの厚さを有している。扇形体202の主本体の一端から他端まで周縁に沿って側った典型的な扇形体の長さは約13ミリメートルである。舌片は長さが約3ミリメートルである。熟練した医師はこれらの寸法が鞏膜バンドが移植される特定の眼に適合することを理解するであろう。特に、長さの仕分けは典型的には外科医に便利に使用できるようにしそれにより外科医が、眼の球体上で組立てられた時完成された鞏膜拡張バンドが鞏膜と毛様体とに所望の外側に向うけん引力を加える正しい大きさとなるように、選択する。扇形体202がその表面に直角のある種の屈撓性を有する材料、例えば合成樹脂材料で作られた場合は、これら扇形体は扁平とすることができまたバンドが移植された時眼の球体の曲率と合致するようわん曲される。バンドがさらに剛性の材料で作られた場合は挿入する前に適当な曲面を形成することが好ましい。図示された好ましい実施態様の典型的な扇形体は約8.3ミリメートルの前側リムの曲率半径と約10.3ミリメートルの後側リムの対応曲率半径とを有している。これらリムの半径はバンドが移植される眼の特定寸法に適合することができる。
図示の実施態様は鞏膜バンド200を形成する扇形体202を接合するための舌片と溝の構造を示しているが、熟練の医師ならば他の構造も同様に用いることができることを理解するであろう。例えば、接着接合又は溶接により行われる単一の突合せ接合を用いることができる。同様に、重ね合せ接合又は傾斜そぎ継ぎ接合を用いることができる。さらに扇形体202の一端に隣接する扇形体の端部の凹所又は孔に嵌まる突起を設けることができる。これら端部はジグソーパズルの構成片のように相互に嵌まり合う相補的な形状を有するように形成することができる。
本発明の方法を実施するに当り、外科医はまず角膜縁の後方好ましくは2.0ミリメートルの距離を測ることにより拡張されるべき鞏膜の正しい領域、部分又は範囲を決定する。鞏膜の穴又はポケットが次に、好ましくは次の手順によって形成される。眼の45°子午線の各々から2.5ミリメートル時計方向及び反時計方向にまた角膜縁の後方2ミリメートルに、部分的な鞏膜の厚さの放射状の切り目、すなわち前後の切り目が形成されこれらの切り目は長さが2ミリメートルで深さが350ミクロンである。薄板の刃を用いて、部分的厚さの切り目が連結されて5ミリメートルの前側の長さと2ミリメートルの眼のほぼ軸方向に延びる長さとを有する4つの鞏膜のポケット又は環状通路が形成されるまで、鞏膜が切断される。したがって、各ポケット又は環状通路は好ましくは眼の45°子午線の上に中心が合わされる。各穴は鞏膜と水晶体レンズの赤道と平面との交線によって区画形成された円に対してほぼ周方向に向けられるが、穴は正確にこの平面上にある必要はない。鞏膜バンド200の扇形体202は次に各ポケットに挿入されそれにより扇形体202の端部212と214が図1に示されるようにポケットの間の空間で接触するようになる。扇形体202の端部212と214はついで接合される。図示の実施態様ではこれら端部は、一方の扇形体202の舌片216を隣接扇形体の溝220に嵌合し上記のような超音波溶接又は他の接合技術により舌片を溝の中に締結することによって、接合される。完成された鞏膜バンドはそれにより毛様体筋肉の実際の作動距離を増す所望の結果を生じる対称的な鞏膜の拡張をもたらす。
本発明の図示の実施態様は4つの鞏膜穴と4つの鞏膜バンド扇形体とを用いた本発明の好ましい実施態様を示している。
これにより少ない又は多い穴を外科医の選択で用いることができる。単一の穴を用いるバンドの扇形体が適当な切り目を介して接合されるようにすることが除外されるものではない。
本発明の鞏膜バンドは、本発明の方法によって必要とされる半径方向の拡張を生じるのに十分な力を鞏膜に加えるような十分な剛性を有しまた眼の組織に長い間移植され又は接触するのが生理学的に許容される材料で作られる。このような材料は外科分野では周知であり適当な金属、セラミック及び合成樹脂を含んでいる。適当な材料はチタニウム、金、プラチナ、ステンレス鋼、タンタリウム、形状記憶合金、及び種々の外科的に許容される合金その他を含んでいる。適当なセラミックは磁器、アルミナ、シリカ、シリコンカーバイド、高強度ガラスその他のような結晶及びガラス質材料を含むことができる。適当な合成材料はポリ(メチルメタクリレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリカーボネート、シリコン樹脂、その他のような生理学的不活性材料を含んでいる。扇形体はまたガラス繊維、硼素繊維その他のような高強度材料の繊維で補強された合成樹脂又は他の母材を合体した複合材料で作ることができる。したがって、扇形体はガラス繊維強化エポキシ樹脂、炭素繊維−強化エポキシ樹脂、炭素繊維−強化炭素(カーボン−カーボン)、その他で作ることができる。扇形体202にとって好ましい材料は外科等級ポリ(メチルメタクリレート)である。
本発明の鞏膜バンドの扇形体は機械加工、射出成形、加熱成形、圧縮成形その他のような、用いられる材料に適当な任意の公知技術によって製造することができる。
鞏膜を毛様体の領域で拡張させかつ毛様体筋肉の作動距離を増大させる本発明の鞏膜バンドの使用はまた一定の患者の遠視の治療にも有利である。ある若年の遠視は眼の正常の調節能力を通してその遠視を補償することにより比較的正常の視力を得ることができる。しかし、この能力は年とともに衰えるので、遠視者はこの方法では正常な視力を得ることは困難となることを知り、そして老眼の開始する通常の年令よりも若干若い年令でも頭痛やその他の症状を経験し始める。明らかに、本発明の方法によって調節の幅を増すことはこれら患者の能力を回復させその遠視を補償するのに有効である。
本発明の方法はまたある人々にあっては年令との相互関係を示す初期開放角緑内障の治療に効用がある。概して眼の内圧(IOP)は増加する年令に対して直線状の増加を示すことが知られている。(Armaly,M.F.,On the distribution of applanation pressure I.Statistical features and the effect of age,sex,and family history of glaucoma,Archives of Ophthalmology,Vol.73,pp.11-18(1965))。全人口の中で初期開放角緑内障のため異常に高い眼圧を生じる一群の人々が知られており、この疾病は世界で盲目の最も大きな原因の1つである。本発明の理論によれば年令に対するIOPの直線状の増加は、レンズの赤道と毛様体筋肉との間の距離の減少とこれにともなう毛様体筋肉の実際の引く力の直線的な減少との直接の結果である。毛様体筋肉は繊維状小柱の網の中に入り込むため、引張り力の減少は繊維状小柱及び/又は排液穴の大きさを減少し年令に対する眼圧の直線状の増加をもたらす。このため、初期開放角緑内障が発生する患者はより狭い穴、これらの穴におけるたん白質の沈着、及び/又はより小さな繊維状小柱の網に対し先天的な偏った好みを有しそのため40才ぐらいの年令となった後は力を加える毛様体筋肉の能力が衰えた時、これら患者は過剰に上昇したIOPを生じるようになる。
本発明の鞏膜バンドを毛様体筋肉の実際の作動距離を増加するために用いまたそれにより毛様体筋肉が収縮した時に加えることのできる力を増大させることにより、毛様体筋肉が繊維状小柱に加える力の強さをより若い年令の眼の特性値にまで回復させる。このようにして、年をとるにつれて初期開放角緑内障が生じ勝ちな眼の傾向が克服されまたこの疾病の開始を阻止し又は少なくとも遅らせることが期待される。
本発明は十分に記載されてきたが、本発明はその精神又は本質的な特徴から逸脱することなく他の特定形成式又は変更による具現されることが理解されるべきである。したがって、上記の実施態様は、例示し又は例示しない全ての点において上記の記載よりはむしろ添付の請求の範囲によって表わされる本発明の範囲のものであり、また請求の範囲の意味と均等物の範囲に入る全ての変更は本発明に包含されるものであると考えるべきである。
Claims (29)
- 眼の毛様体の外側に近接して位置する眼の鞏膜の領域の内部に移植し又は該領域に締結するようにした扇形に区分された鞏膜拡張バンドであって、該鞏膜拡張バンドが、
複数の近接した弓形扇形体であって、各扇形体がわん曲した前縁とわん曲した後縁と前記前縁と後縁との間に延び前縁と後縁とを堅く離間させる構造離間手段とを有している、複数の近接した弓形扇形体を具備し、
各扇形体が前記近接する扇形体の端部を相互に締結しバンドを形成する手段が設けられた側方端部を有し、
前記前縁と前記後縁が前記バンドに組立てられた時前記バンドの前側リムと後側リムとをそれぞれ形成し、
各扇形体の前記側方端部が鞏膜に形成された円周方向の穴から出た近接した扇形体の端部に締結される、
前記前側リム、前記後側リム及び前記離間手段の少なくとも1つが、近接する前記鞏膜領域の外径よりも大きい直径を有している、
扇形に区分された鞏膜拡張バンド。 - 前記締結手段が近接する扇形体の凹所と係合するような舌片を具備している請求項1に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記凹所が溝である請求項2に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記バンドが合成樹脂で作られている請求項1に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記合成樹脂がポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、及びシリコーン樹脂からなる群から選択される請求項4に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記バンドが強化複合材料で作られている請求項1に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記強化複合材料がガラス繊維強化合成樹脂である請求項6に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記強化複合材料が炭素繊維強化材料である請求項6に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記強化複合材料が炭素繊維強化炭素である請求項6に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記バンドが生理学的に許容される材料で作られている請求項1に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記バンドがチタニウム、プラチナ、金、タンタリウム、ステンレス鋼、形状記憶合金、及び生理学的に許容される合金からなる群から選択された金属で作られている請求項10に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記バンドがセラミック材料で作られている請求項1に記載の鞏膜拡張バンド。
- 前記セラミックが磁器、アルミナ、シリカ、シリコーンカーバイド、及び高強度ガラスからなる群から選択される請求項12に記載の鞏膜拡張バンド。
- 鞏膜拡張バンドを形成するよう組立てられる鞏膜拡張バンドの扇形体であって、
わん曲された前縁とわん曲された後縁と前記前縁と後縁との間に延び前記前縁と後縁とを堅く離間させる構造手段とを具備し、
前記扇形体が近接する扇形体に端部を締結しバンドを形成する手段が設けられた側端部であって、鞏膜に形成された円周方向の穴から出た状態で近接した扇形体の端部に締結される側端部を有している、
鞏膜拡張バンドの扇形体。 - 前記締結手段が前記側端部の一方の舌片と前記側端部の他方の溝とを具備している請求項14に記載の扇形体。
- 前記前縁が約8.0から約8.5ミリメートルの曲率半径を有している請求項14に記載の扇形体。
- 前記前縁が約8.3ミリメートルの曲率半径を有している請求項16に記載の扇形体。
- 前記後縁が約10.0から約10.5ミリメートルの曲率半径を有している請求項14に記載の扇形体。
- 前記後縁が約10.3ミリメートルの曲率半径を有している請求項18に記載の扇形体。
- 前記扇形体が合成樹脂で作られている請求項14に記載の扇形体。
- 前記合成樹脂がポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン及びシリコーン樹脂からなる群から選択される請求項20に記載の扇形体。
- 前記扇形体が強化複合材料で作られている請求項14に記載の扇形体。
- 前記強化複合材料がガラス繊維強化合成樹脂である請求項22に記載の扇形体。
- 前記強化複合材料が炭素繊維強化材料である請求項22に記載の扇形体。
- 前記強化複合材料が炭素繊維強化炭素である請求項24に記載の扇形体。
- 前記扇形体が生理学的に許容できる金属で作られている請求項14に記載の扇形体。
- 前記扇形体がチタニウム、プラチナ、金、タンタリウム、ステンレス鋼、形状記憶合金、及び生理学的に許容できる合金からなる群から選択される金属で作られる請求項26に記載の扇形体。
- 前記扇形体がセラミック材料で作られている請求項14に記載の扇形体。
- 前記セラミックが磁器、アルミナ、シリカ、シリコンカーバイド、及び高強度ガラスからなる群から選択される請求項28に記載の扇形体。
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