JP3676760B2 - 固定長セル分配装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転送すべき情報を固定長セル(ATM(Asynchronous Transfer Mode)セル)単位に分割して転送するシステム(ATMネットワークなど)に用いて好適な、固定長セル分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図39は一般的な固定長セル(ATMセル)多重/分配システムの一例を示すブロック図で、この図39に示すように、通常、固定長セル多重/分配システム501は、固定長セル多重/分配処理装置401に複数の固定長セル送信/受信装置101−1〜101−n(nは自然数)が接続され、固定長セル多重/分配処理装置401が各101−i(i=1〜n)から監視情報などを収集できるようになっている。
【0003】
ここで、固定長セル多重/分配処理装置401は、固定長セル受信部(TED LSI)101,オーバーヘッド処理用固定長セル受信部(OH LSI)102,固定長セル多重/分配装置(HUB LSI)201及びセルフォーマット作成部(Ti TDC 1500A)301をそなえて構成されている。なお、固定長セル多重/分配装置201は、固定長セル多重部(Send) 201A,固定長セル分配部(Receive) 201Bをそなえて構成されている。
【0004】
図40は上述の一般的な固定長セル多重/分配装置201の構成を示すブロック図で、この図40に示すように、固定長セル多重/分配装置201は、固定長セル多重部201Aにおいて、固定長セルの送信側処理として多重処理(Send側) が行なわれ、固定長セル分配部201Bにおいて、固定長セルの受信側処理として分配処理(Receive側) が行なわれるように構成されている。
【0005】
例えば、固定長セル多重部201Aでは、各固定長セル送信/受信装置101−iのうち固定長セル送信/受信装置101−1を除く固定長セル送信/受信装置101−2〜101−nから固定長セル多重/分配処理装置401内の固定長セル多重/分配装置201に情報(固定長セル)が入力されると、まず、各調歩同期部202−2〜202−nにおいて入力セルに対する調歩同期処理が施され、SPS(START PARITY STOP)ビット検出部203−1〜203−nでスタートビット,パリティビット及びストップビットなどが検出されるようになっている。
【0006】
なお、固定長セル送信装置101−1は、他の固定長セル送信/受信装置101−2〜101−nの扱うセルよりも優先的送信すべきセルを扱うもので、この図40に示すように、固定長セル送信装置101−1からの情報(OH)は、調歩同期部202−2〜202−nによる同期処理やSPSビット検出部203−2〜203−nによるスタートビット,パリティビット及びストップビットの検出などは行なわれずに、固定長セル送信装置101−1内のフレームパルスに同期して取り込み部206に取り込まれ、他のセルより優先的に送信されるようになっている。
【0007】
そして、各固定長セルは、対応するFIFO(First In First Out) メモリ204−2〜204−nに書き込まれる。このとき固定長セル多重装置201Aでは、例えば、図41に示すように、各FIFOメモリ204−2〜204−nにセルが書き込まれているか否かを順に監視しており、セルが書き込まれていた場合に、そのFIFOメモリ204−1〜204−n内のセルを読み出して、各セルを多重化部205において時分割に多重化することにより、各セルを送信する。
【0008】
従って、このような固定長セル多重/分配システム501は、固定長セル多重/分配処理装置401に送信される各固定長セル受信/送信装置101−1〜101−nからの情報(固定長セル)に優先順位をつけることにより、過大なトラヒックが入力されたときに生じる固定長セルの損失率を減少させ、優先的に送る固定長セル(優先セル)に対しては規定品質以上のセル損失率を確保するようになっている。
【0009】
すなわち、固定長セルを処理する最大許容量を越えた場合でも、品質にあまり影響を与えない範囲の情報の一部を破棄することで、優先セルを送信することが可能となり、これにより、固定長セルの多重処理能率を高めることができるようになっている。
一方、固定長セル分配部201Bでは、セルが入力されると、書き込み制御部43により、受信セルからそのセルを分配すべきポートのポート番号が検出され、対応するポートのFIFOメモリ204−1〜204−nに各セルを分配するようになっている。
【0010】
そして、分配された各セルは、FIFOメモリ204−1〜204−nに一旦保持されたのち、対応するSPSビット付加部207−1〜207−nにおいてスタートビット,パリティビット及びストップビットが付加され、各固定長セル送信/受信装置101−iに送信される。なお、上述の分配処理においては優先的に送信する処理は行なわれない。
【0011】
また、図42は上述の固定長セル送信装置101−1の内部構成を示す図で、この図42に示すように、固定長セル送信装置101−1は、固定長セル記憶部(RAM)150,リードカウンタ151,JKフリップフロップ(JK−FF)回路153,エッジ検出部154及びデコーダ155−1〜155−3をそなえて構成されている。
【0012】
ここで、固定長セル記憶部150は、入力された固定長セルデータを記憶するのであり、固定長セル読み出し制御部151は、固定長セル記憶部150から固定長セルデータを固定長セル単位の内部フレームに同期して読み出すものである。
また、JKフリップフロップ回路153は、固定長セル記憶部150にデータが書き込まれたときに出力されるRAM書き込み終了信号及び後述するデコーダ155−3からの出力信号に基づいて所要の信号を出力するものであり、エッジ検出部154は、JKフリップフロップ回路153の出力についてパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出するものである。
【0013】
さらに、デコーダ155−1は、固定長セル記憶部150用のリードイネーブル信号を生成するものであり、デコーダ155−2は、固定長セル多重部201A用のフレームパルス信号を固定長セル多重部201Aへ送信するものであり、デコーダ155−3は、固定長セルデータの読み出し完了の旨を示すRAM読み出し終了信号を生成するものである。
【0014】
そして、この固定長セル送信装置101−1では、固定長セル記憶部150に固定長セルデータが入力されると(書き込まれると)、例えば、図43(g)に示すようなRAM書き込み終了信号がJKフリップフロップ回路153に入力され、JKフリップフロップ回路153では、図43(h)に示すようにJKフリップフロップ回路153の出力がハイレベルに切り替わる。
【0015】
さらに、このJKフリップフロップ回路153の出力を入力として受けるリードカウンタ151では、エッジ検出部154の出力がハイレベルになることにより、図43(a)に示すようにロードがかかり、Q(データ)出力として図43(b)に示すようにリードアドレス(RADD) 信号が固定長セル記憶部150へ出力されるとともに、デコーダ155−1を通じて図43(c)に示すようなリードイネーブル(REN)が固定長セル記憶部150へ出力される。そして、図43(d)及び図43(e)に示すように、このリードイネーブルに同期してハイレベルとなる信号が固定長セル多重部201A用のフレームパルスとしてデコーダ155−2を通じて固定長セル多重部201Aへ送信される。
【0016】
さらに、上述のように固定長セル記憶部150にリードアドレス信号及びリードアドレス信号が入力されると、固定長セル記憶部150からのセルが読み出され、この読み出しが完了するとリードカウンタ151からデコーダ155−3を通じて図43(f)に示すようなRAM読み出し終了信号が出力される。なお、図43中の矢印はタイミングクロック信号を表す。
【0017】
次に、図44は上述の固定長セル分配部201Bの構成を示すブロック図で、この固定長セル分配部201Bでは、簡単に言えば上述の固定長セル多重部201Aでの多重処理と逆の処理が行なわれるようになっており、この図44に示すように、選択(SEL)信号生成部54A,書き込み制御部43,FIFOメモリ(RAM)204−1〜204−n,リードカウンタ(RCTR) 45C−1〜45C−n及びパラレル/シリアル(P/S)変換部42−1〜42−nをそなえて構成されている。
【0018】
ここで、各FIFOメモリ204−1〜204−nは、各出力ポート(DTOUT1〜n)毎に対応して設けられており、それぞれ、入力される固定長セル〔ここではm(mは自然数)並列〕を保持(記憶)しておくものであり、SEL信号生成部54Aは、m並列に入力されてくる各固定長セルデータからそれぞれ固定長セルの出力すべきポートのポート番号を検出し、検出したポート番号に応じた信号(ポート選択信号)を生成するもので、例えば、図45(a),図45(b)に示すように、入力されるフレームパルス(FP)に同期して入力セルを出力すべきポート番号が検出され(ここでは、ポート番号1,2,n,2の順)、検出されたデータから入力セルをいずれのFIFOメモリ204−1〜204−nに書き込むべきかが判断され、書き込み信号生成部43Aに通知されるようになっている。
【0019】
また、書き込み制御部43は、M並列の固定長セルデータからSEL信号生成部54Aにより検出されたポート番号に対応したFIFOメモリ204−1〜204−nに入力データを書き込むもので、書き込み信号(WEN) 生成部43A,ライトカウンタ(WCTR)43B及びリードカウンタロード(RCTRLD)信号生成部43Cをそなえて構成されている。
【0020】
ここで、書き込み信号生成部43Aは、例えば、図45(d)〜図45(f)に示すように、各ポートに対応したFIFOメモリ204−1〜204−n毎にライトイネーブル(WEN) 信号及びライトカウンタロード(WCRTRLD)信号を生成するもので、ライトイネーブル信号は、それぞれのFIFOメモリ204−1〜204−n及びリードカウンタロード信号生成部43Cに出力され、ライトカウンタロード信号は、ライトカウンタ43Bに出力されるようになっている。
【0021】
また、ライトカウンタ43Bは、書き込み信号生成部43Aからの情報(ライトカウンタロード信号)に基づいて、Q出力をライトアドレス(WADD) としてFIFOメモリ204−1〜204−nに出力するとともに、リードカウンタロード信号生成部43CへFIFOメモリ204−1〜204−nにそれらの情報を書き込んだ旨(書き込み終了信号)を通知するもので、例えば、図45(c)に示すようにライトカウンタがカウントアップすると、図45(g)〜(i)に示すように各FIFOメモリ204−1〜204−nへのセルデータの書き込みが終わる毎に書き込み終了信号がリードカウンタロード信号生成部43Cへ出力されるようになっている。
【0022】
さらに、リードカウンタロード信号生成部43Cは、書き込み信号生成部43Aからのライトイネーブル信号を受信したのち、ライトカウンタ43Bから書き込み終了信号に基づいてリードカウンタロード信号を生成するもので、この信号は、リードカウンタ45C−1〜45C−nに入力されるようになっている。なお、このリードカウンタロード信号は、ポート数分生成される。
【0023】
また、リードカウンタ45C−1〜45C−nは、リードカウンタロード信号生成部43Cからのリードカウンタロード信号に基づいて、例えば、図45(j),図45(m),図45(p)に示すようにカウントアップし、FIFOメモリ204−1〜204−n用のリードアドレス(RADD)信号及び図45(k),図45(n),図45(q)に示すようなリードイネーブル(REN)信号を生成するもので、このリードイネーブル信号に基づいて、FIFOメモリ204−1〜204−nから固定長セルデータが順次読み出され(図45(l),図45(o),図45(r)参照) 、そのデータはP/S変換部42−1〜42−nへ送信されるようになっている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような一般的な固定長セル多重/分配装置201は、多重処理においては、例えば、図46(a)〜図46(c)に示すように、各ポートに対応したFIFOメモリ204−1〜204−nを監視イネーブルがFIFOメモリ204−1から順に監視するため、図46(d)に示すようにFIFOメモリ204−1に入力された固定長セルが、まだFIFOメモリ204−1への書き込みが終了していない時点でFIFOメモリ204−1の監視イネーブルによって監視されると(図46中▲1▼)、固定長セルデータが未定と判断され、読み込まれない。
【0025】
一方、図46(e)に示すようにFIFOメモリ204−nに入力された固定長セルは、このとき書き込みが終了しているため、FIFOメモリ204−1〜204−nの監視イネーブルによって監視が行なわれると(図46中▲2▼)、その固定長セルデータは確定され、そのデータは読み込まれる。
従って、上述の固定長セルデータが未定と判断されたFIFOメモリ204−1に入力されたデータは、次に巡回してきた監視イネーブルにより読み込まれ(図46中▲3▼)、最優先固定長セルデータを記憶しているFIFOメモリ204−1のデータを優先的に送信することができず、図46(f)に示すように後着の固定長セルが先に処理されてしまう。
【0026】
さらに、処理する仮想チャネルが多くなればなるほど先着処理の信憑性が悪くなるとともに、固定長セル多重部201A以降の処理においてFIFOメモリ204−1〜204−nの記憶量を超えると、最優先固定長セルの輻輳による廃棄が生じる可能性があり、遅延量も大きくなってしまうほか、固定長セルが同着した際の優先処理においては、監視位置の順番の違いにより、いずれのポートの固定長セルから出力させるかという規定をほとんど正確にできない。
【0027】
また、分配処理においては、各ポート毎にFIFOメモリ204−1〜204−nが設けられ、さらに、その数に対応したリード制御部(リードカウンタ)が設けられていたため、回路規模が増大してしまうという課題があるほか、ある固定長セルデータが出力された後、次の固定長セルがすぐ出力されてしまい、固定長セルデータの境界が見分けられないため、処理能力を低下させてしまうという課題がある。
【0028】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、セルの分配処理において、M並列で入力される固定長セルを記憶するFIFO式記憶部とこのFIFO式記憶部のためのリードカウンタの数をそれぞれ削減して、回路規模を最小限に抑えられるようにすることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
図1は固定長セル多重システムの構成を示すブロック図で、この図1に示す固定長セル多重システムは、固定長セル送信装置1−1〜1−n(nは自然数),最優先固定長セル送信装置1,固定長セル多重装置2及び固定長セル処理装置3をそなえて構成されている。
【0030】
ここで、固定長セル送信装置1−1〜1−nは、それぞれ固定長セルを送信するもので、最優先固定長セル送信装置1は、最も優先して送信すべき固定長セルを送信するもので、固定長セル記憶部11,固定長セル読み出し制御部12,固定長セル読み出し禁止制御部13をそなえて構成されており、固定長セル記憶部11は、固定長セルを記憶するものであり、固定長セル読み出し制御部12は、固定長セル記憶部11から固定長セルを上記固定長セル単位の内部フレームに同期して読み出すものであり、固定長セル読み出し禁止制御部13は、後述する固定長セル処理装置3の記憶量情報通知部32からの記憶量情報に基づき固定長セル処理用記憶部31での記憶量が所定の記憶量を超えている場合には固定長セル読み出し制御部12による制御を禁止するものである。
【0031】
また、固定長セル多重装置2は、上記の複数の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルを多重化して出力するもので、FIFO式記憶部21−1〜21−n,FIFO制御部22,多重化部23,固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24をそなえて構成されており、FIFO式記憶部21−1〜21−nは、最優先固定長セル送信装置1以外の他の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルを到着順に書き込むとともに読み出すものであり、FIFO制御部22は、複数のFIFO式記憶部21−1〜21−nへの固定長セルの書き込み及び読み出しを制御するものである。
【0032】
さらに、多重化部23は、最優先固定長セル送信装置1からの固定長セルを記憶させることなくスルーさせるとともに、最優先固定長セル送信装置1からの固定長セルの出力タイミング以外のタイミングで、記憶していた最優先固定長セル送信装置1以外の他の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルを出力させるもので、固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24は、後述する固定長セル処理装置3の記憶量情報通知部32からの記憶量を受けて記憶量が所定の記憶量を超えている場合には固定長セル読み出し禁止要求信号を最優先固定長セル送信装置1の固定長セル読み出し禁止制御部13に出力するものである。
【0033】
なお、FIFO制御部22には、固定長セル到着状態記憶部25,固定長セル到着状態記憶制御部26,出力セル確定部27が設けられており、固定長セル到着状態記憶部25は、最優先固定長セル送信装置1以外の他の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルの到着状態を同時に記憶するものであり、固定長セル到着状態記憶制御部26は、他の固定長セル送信装置1−1〜1−nのいずれかから固定長セルが到着すると固定長セル到着状態記憶部25への書き込みを行なうとともに所定の読み出し要求信号に応じて固定長セル到着状態記憶部25からの読み出しを行なうものである。
【0034】
また、出力セル確定部27は、固定長セル到着状態記憶部25から他の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルの到着状態が読み出されると、いずれのFIFO式記憶部21−1〜21−nから固定長セルを読み出すべきかを確定するもので、最優先固定長セル送信装置1以外の他の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルの到着状態から、複数の固定長セル送信装置1−1〜1−nから固定長セルが同時に到着した場合に計数値をインクリメントする同着カウンタ28をそなえて構成されている。
【0035】
さらに、固定長セル処理装置3は、固定長セル多重装置2からの多重伝送出力を受けて固定長セルについての所望の処理を施すものであり、固定長セル処理用記憶部31及び記憶量情報通知部32をそなえて構成されており、固定長セル処理用記憶部31は、固定長セル多重装置2からの多重伝送出力を順次記憶していくものであり、記憶量情報通知部32は、固定長セル処理用記憶部31での記憶量情報を通知するものである。
【0036】
次に、図2は本発明の原理ブロック図で、この図2に示す固定長セル分配装置4Aは、M(Mは自然数)並列の固定長セルデータをN(Nは自然数)(>M)個のポートに分配するもので、FIFO式記憶部41−1〜41−n,パラレル/シリアル(P/S)変換器42−1〜42−n(nは自然数),書き込み制御部43,読み出し制御部44Aをそなえて構成されている。
【0037】
ここで、FIFO式記憶部41−1〜41−nは、固定長セルデータを入力順に書き込むとともに読み出すものであり、P/S変換部42−1〜42−nは、各FIFO式記憶部に対応して設けられているもので、FIFO式記憶部41−1〜41−nからのデータをシリアル信号に変換するものであり、書き込み制御部43は、M並列の固定長セルデータから、出力すべきポート情報を検出して検出されたポートに対応したFIFO式記憶部に入力データを書き込むものである。
【0038】
また、読み出し制御部44Aは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出すものであり、読み出し制御部44Aには、リードカウンタ45A−1〜45A−m,セレクタ部46A,M進カウンタ47,リードカウンタ制御部48及びセレクタ制御部49が設けられており、リードカウンタ45A−1〜45A−mは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出すため信号を出力しうるもので、M個設けられている(つまり、m=M)。
【0039】
さらに、セレクタ部46Aは、M個のリードカウンタ45A−1〜45A−mの出力側に設けられてリードカウンタ45A−1〜45A−mの出力をN個のFIFO式記憶部41−1〜41−nのいずれかにセル読み出し信号として供給するものであり、M進カウンタ47は、FIFO式記憶部41−1〜41−nへの書き込み終了をトリガとしてカウントアップするものである。
【0040】
また、リードカウンタ制御部48は、M進カウンタ47のカウント値に対応したリードカウンタ45A−1〜45A−mをインクリメントさせるものであり、セレクタ制御部49は、リードカウンタ制御部48からの情報を受けてセレクタ部46Aを制御するものである(請求項1〜3)。
次に、図3も本発明の原理ブロック図で、この図3に示す固定長セル分配装置4Bは、M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配するもので、FIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1〜42−n,書き込み制御部43,読み出し制御部44Bをそなえて構成されている。
【0041】
ここで、読み出し制御部44Bは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出すものであり、読み出し制御部44Bには、読み出し信号供給部45B−1〜45B−m,読み出し信号選択部46Bが設けられており、読み出し信号供給部45B−1〜45B−mは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出すための信号を出力するもので、M個設けられている。
【0042】
また、読み出し信号選択部46Bは、読み出し信号供給部45B−1〜45B−mからの読み出し信号を選択して所望のFIFO式記憶部41−1〜41−nへ供給するものである。
なお、FIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1〜42−n,書き込み制御部43及びエンプティ検出部50は、図2により前述したものとそれぞれ同様のものである(以上、請求項4)。
【0043】
次に、図4も本発明の原理ブロック図で、この図4に示す固定長セル分配装置4Cも、M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配するもので、FIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1−1〜42−1−m,・・・,42−P−1〜42−P−m,書き込み制御部43,読み出し制御部44Cをそなえて構成されている。
【0044】
ここで、FIFO式記憶部41−1〜41−Pは、固定長セルデータをMポート分入力順に書き込むとともに読み出すもので、P(PはN/M以上の最小整数)個設けられており、P/S変換部42−1−1〜42−1−m, ・・・, 42−P−1〜42−P−mは、各FIFO式記憶部41−1〜41−Pに対応してそれぞれM個設けられるもので、合計P×M個設けられている。
【0045】
また、読み出し制御部44Cは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出すもので、リードカウンタ45A−1〜45A−m及び読み出し用コントローラ51−1〜51−mとを有する読み出し制御ユニット52−1〜52−nをそなえて構成されており、リードカウンタ45A−1〜45A−mは、FIFO式記憶部41−1〜41−Pから固定長セルデータを読み出すためのタイミング信号を出力しうるもので、M個設けられている。
【0046】
さらに、読み出し用コントローラ51−1〜51−mは、リードカウンタ45A−1〜45A−mからのタイミング信号を受けて対応するFIFO式記憶部41−1〜41−Pへ固定長セルデータを読み出すための信号を、固定長セルデータを書き込むための信号のM倍の速度で時分割多重して出力するものである。、
また、読み出し制御ユニット52−1〜52−Pは、上記リードカウンタ45A−1〜45A−m及び読み出し用コントローラ51−1〜51−Pを有しているもので、P組設けられている。
【0047】
なお、書き込み制御部43は、図2により前述したものと同様のものである(以上、請求項5,6)。
また、上述の図4に示す固定長セル分配装置4Cにおいて、読み出し制御部44Cにリードカウンタ45A−1〜45A−mによる(L+1)から(L+α)までのカウント時間中にFIFO式記憶部41−1〜41−Pが空になると書き込み制御部43によるセル書き込みを許容するための信号を出力するエンプティ検出部50−1−1〜50−1−m, ・・・, 50−P−1〜50−P−mを設けてもよい(請求項)。
【0048】
さらに、上述の図4に示す固定長セル分配装置4Cにおいて、読み出し制御部44CにM個のリードカウンタ45A−1〜45A−mからのタイミング信号を選択的に出力するN個のタイミング信号選択部46A−1〜46A−nと各タイミング信号選択部46A−1〜46A−nで選択されたタイミング信号を受けて対応するFIFO式記憶部41−1〜41−Pの固定長セルデータを読み出すための信号を固定長セルデータを書き込むための信号のM倍の速度で時分割多重して出力するP個の読み出し用コントローラ51−1〜51−Pとを有する読み出し制御ユニット52を設けてもよい(請求項)。
【0049】
次に、図5本発明の関連技術を示すブロック図で、この図5に示す固定長セル分配装置4Dも、M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配するもので、FIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1〜42−n,書き込み制御部43,読み出し制御部44D及びエンプティ検出部50をそなえて構成されている。
【0050】
ここで、読み出し制御部44Dは、FIFO式記憶部41−1〜41−Pから固定長セルデータを読み出すとともに固定長セルデータの読み出し後、所定のガード時間は次の固定長セルデータの読み出しを禁止するものであり、エンプティ検出部50は、ガード時間中にFIFO式記憶部41−1〜41−nが空になると、書き込み制御部43によるセル書き込みを許容するための信号を出力するものである。
【0051】
なお、FIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1〜42−n,書き込み制御部43も、図2により前述したものとそれぞれ同様のものである。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(a)第1実施形態の説明
図6は本発明の第1実施形態にかかる固定長セル多重システムの構成を示すブロック図で、この図6に示す固定長セル多重システムは、最優先固定長セル送信装置1,固定長セル送信装置1−1〜1−n,固定長セル多重装置2,固定長セル処理装置3をそなえて構成されている。
【0053】
ここで、固定長セル送信装置1−1〜1−nは、固定長セルをそれぞれ非同期に固定長セル多重装置2へ送信するものであり、最優先固定長セル送信装置1は、最も優先して送信すべき固定長セルを送信するもので、固定長セル単位の内部フレームに同期して固定長セル多重装置2へ送信するようになっている。
また、固定長セル多重装置2は、上記の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルを多重化して出力するもので、FIFO式記憶部(FIFO)21−1〜21−n,FIFO制御部22及び多重化部23をそなえて構成されており、各FIFO式記憶部21−1〜21−nは、固定長セル送信装置1−1〜1−nから非同期で送信されてくる固定長セルを到着順に書き込むとともに読み出すものであり、多重化部23は、最優先固定長セル送信装置1からの固定長セルを記憶させることなくスルーさせるとともに、最優先固定長セル送信装置1からの固定長セルの出力タイミング(最優先固定長セル送信装置1の内部フレームに同期したタイミング)以外のタイミングで、各FIFO式記憶部21−1〜21−nに記憶していた固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルを出力させるものであり、FIFO制御部22は、各FIFO式記憶部21−1〜21−nへのセルの書き込み及び読み出しを制御するものである。
【0054】
このため、上述の固定長セル多重装置2は、上述の構成に加えて、図16に示すように、固定長セル検出部217−1〜217−n,各FIFO式記憶部21−1〜21−nの数に対応した数の書き込みカウンタ218−1〜218−nをそなえて構成されている。なお、図16では、書き込みカウンタ218−1〜218−nは図示を略している。
【0055】
ここで、固定長セル検出部217−1〜217−nは、固定長セル送信装置1−1〜1−nから送信される固定長セルを検出するもので、各固定長セル送信装置1−1〜1−n毎に設けられており、それぞれ、固定長セルデータが入力された旨をイネーブル信号などにより書き込みカウンタ218−1〜218−nに通知するようになっている。
【0056】
また、書き込みカウンタ218−1〜218−nは、固定長セル検出部217−1〜217−nからのイネーブル信号により、入力セルを書き込むべきFIFO式記憶部21−1〜21−nのアドレス値を対応するFIFO式記憶部21−1〜21−nへ出力するとともに、セル書き込み終了信号をFIFO制御部22へ出力するものである。
【0057】
さらに、多重化部23は、セレクタ部23A,23Bをそなえて構成されており、セレクタ部23Aは、各FIFO式記憶部21−1〜21−nから読み出された固定長セルをFIFO制御部22からのセレクト信号に応じて入力セルを選択的に出力することにより、各固定長セル送信装置1−1〜1−nからのセルを最優先固定長セルの出力タイミング以外のタイミングで到着順に出力するものであり、セレクタ部23Bは、最優先固定長セル送信装置1からの最優先固定長セルとセレクタ部23Aからの先着固定長セルとを最優先固定長セルを出力させるセレクト信号に応じて選択的に出力することにより、各セルを時分割に多重化するもので、例えば、図17(a)〜図17(d)に示すように、最優先固定長セル送信装置1の内部フレームに同期した最優先固定長セルが、セレクト信号により選択され優先的に出力される一方、最優先固定長セルデータが入力されないときに(上述のセレクト信号がLレベルのときに)、FIFO式記憶部21−1〜21−nからの固定長セルが選択され出力されるようになっている。
【0058】
なお、固定長セル処理装置3は、固定長セル多重装置2からの多重伝送出力を受けて固定長セルについての所望の処理を施すものである。
また、上述の最優先固定長セル送信装置1は、図6に示すように、固定長セル記憶部(RAM)11と固定長セル読み出し制御部12とをそなえて構成され、さらに図8に示すように、固定長セル読み出し制御部12がJKフリップフロップ(JK−FF)回路110,フリップフロップ(FF)回路111,リードカウンタ111′,デコーダ112−1,112−2をそなえて構成される。なお、113−1,113−2はそれぞれ論理積演算部(AND)である。
【0059】
ここで、固定長セル記憶部11は、入力された最優先固定長セルデータを記憶するものであり、固定長セル読み出し制御部12は、固定長セル記憶部11から固定長セルデータを固定長セル単位の内部フレームに同期して読み出すものである。
また、JKフリップフロップ回路110は、固定長セル記憶部11にデータが書き込まれたときに入力されるRAM書き込み終了信号がHレベルとなったのちデコーダ112−2の出力信号(内部フレーム信号)がHレベルとなるとその後の出力をHレベルに保持するものであり、フリップフロップ回路111は、このJKフリップフロップ回路110の出力がHレベルとなっているときにデコーダ112−2の出力がHレベルとなるとその出力をLレベルにするもので、このフリップフロップ回路111の出力により、RAM書き込み終了信号が入力されたのち、最初の内部フレームパルスから次の内部フレームパルスの間、固定長セル記憶部11からセルデータが読み出されるようになっている。
【0060】
さらに、リードカウンタ111′は、固定長セル記憶部11から読み出すべきセルデータのアドレス値(リードアドレス)をサイクリックに生成して固定長セル記憶部11へ出力するとともに、出力するアドレス値に応じたカウンタ値を各デコーダ112−1,112−2へ出力するものである。
また、各デコーダ112−1,112−2は、それぞれ、このリードカウンタ111′からのカウンタ値をデコードするもので、デコーダ112−2でデコードされたカウンタ値がフレームパルス生成用の信号として用いられ、デコーダ112−2でデコードされたカウンタ値が内部フレーム信号として、各JKフリップフロップ回路110,フリップフロップ回路111へフィードバックされるようになっている。
【0061】
なお、各論理積演算部113−1,113−2は、それぞれ、入力信号に対して論理積演算を施すもので、論理積演算部113−1は、固定長セル記憶部11からの固定長セルデータとフリップフロップ回路111からのFF処理信号とについて論理積演算を施すことによって、例えば、FF処理信号がHレベルとなっている間、セルデータを固定長セル多重装置2へ出力するようになっており、論理積演算部113−2は、デコーダ112−1からの信号とフリップフロップ回路111からのFF処理信号とについて論理積演算を施すことによって、固定長セル多重装置2へフレームパルス信号として出力するようになっている。
【0062】
例えば、この最優先固定長セル送信装置1では、固定長セル記憶部11に固定長セルデータが入力されると(書き込まれると)、図9(b)に示すようにRAM書き込み終了信号(Hレベルパルス)がJKフリップフロップ回路110に入力される。JKフリップフロップ回路110では、このRAM書き込み終了信号を受けたのち、フリップフロップ回路111からデコーダ112−2を通じて図9(c)に示すように内部フレーム信号(Hレベルパルス)を受けると、その後の出力をHレベルに保持し、これにより、図9(d)に示すようにフリップフロップ回路111の出力もHレベルとなり固定長セル記憶部11にリードイネーブルがかかる(図9(f)参照)。
【0063】
この結果、固定長セル記憶部11からは、図9(e)に示すようなリードカウンタ111′からのアドレス値に対応するセルデータが、順次、図9(a)に示すようなクロックに従って読み出される(図9(g)参照)。なお、このとき論理積演算部113−2からは、フリップフロップ回路111の出力の立ち上がりに同期して、図9(h)に示すような信号が固定長セル多重装置2用のフレームパルスとして出力される。
【0064】
これにより、上述の最優先固定長セル送信装置1からは、例えば、図7(a),図7(b)に示すように最優先固定長セル(ここでは、53バイト)は、最優先固定長セル送信装置1の内部フレームに同期して固定長セル多重装置2へ出力され、図7(c)に示すように、固定長セル多重装置2にスルー出力される最優先固定長セルの間隔が一定(53バイトの整数倍)となり(A,B,C,D)、固定長セル多重装置2では、他の各固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルをFIFO制御部22の制御により、これらの最優先固定長セルの間に順次挿入して、時分割に多重し最優先固定長セルとともに出力する。
【0065】
次に、図10は上述のFIFO制御部22の内部構成を示すブロック図で、この図10に示すように、FIFO制御部22は、固定長セル到着状態記憶部(RAM)25,固定長セル到着状態記憶制御部26,出力セル確定部27,論理和回路(OR)211,215,エンコーダ216をそなえて構成されている。
ここで、固定長セル到着状態記憶部25は、固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルの到着状態を同時に記憶するもので、書き込みと読み出しが同時にできるようになっており(つまり、デュアルポートメモリ)、固定長セル到着状態記憶制御部26は、固定長セル送信装置1−1〜1−nのいずれかから固定長セルが到着すると固定長セル到着状態記憶部25への書き込みを行なうとともに所定の読み出し要求信号に応じて固定長セル到着状態記憶部25からの読み出しを行なうもので、書き込みカウンタ212,比較部213,読み出しカウンタ214をそなえて構成されている。
【0066】
そして、書き込みカウンタ212は、図11(a)に示すように固定長セルがFIFO式記憶部21−1〜21−nに書き込まれたことを示す信号(セル書き込み終了信号)が固定長セル到着状態記憶部25の書き込み側に入力されると(W-Di) 、論理和回路211を通じて出力されるイネーブル信号に応じて、書き込みカウンタ値をカウントアップするもので、セル書き込み終了信号が入力される毎に、図11(b)に示すようにカウントアップするようになっている。なお、この書き込みカウンタ212の出力は、固定長セル到着状態記憶部25用のライトアドレス(W-AD) 信号として用いられるとともに、比較部213による読み出しカウンタ214からの読み出しカウント値との比較処理に用いられるようになっている。
【0067】
また、比較部213は、図11(c)に示すような固定長セル単位毎の出力タイミングに同期して、書き込みカウンタ212からの書き込みカウンタ値(図11(b)参照)と読み出しカウンタ214からの読み出しカウンタ値(図11(e)参照)とを比較し、両カウンタ値が異なっていた場合(具体的には、書き込みカウンタ値の方が大きい場合)に、固定長セル到着状態記憶部25からデータ(到着順データ)を読み出させるために、図11(d)に示すように読み出しカウンタ214にイネーブル信号(R-EN) を出力して、そのカウンタ値をアップさせるもので、例えば、図12に示すようにポート番号設定(ポートNo. セット)部213A,ポート番号ラッチメモリ(ポートNo. ラッチメモリ)213B,ポート番号解除(ポート No.クリア)部213Cをそなえて構成されている。
【0068】
ここで、ポートNo. セット部213Aは、書き込みカウンタ212からの書き込みカウント値を各ポート毎に書き込むものであり、ポートNo. ラッチメモリ213Bは、ポートNo. セット部213Aからの情報(ポート番号)を保持しておくものであり、ポート No.クリア213Cは、ポートNo. ラッチメモリ213Bに保持された情報(ポート番号)をクリアするもので、読み出しカウンタ214から固定長セル到着状態記憶部25へ到着順データを読み出すためのアドレス値が入力されると、該当するポート番号情報をクリアするようになっている。
【0069】
また、読み出しカウンタ214は、比較部213から出力されるイネーブル信号に基づいて図11(e)に示すように読み出しカウンタ値を生成し、次の書き込みカウンタ値との比較用のカウンタ値として比較部213に返信するとともに、固定長セル到着状態記憶部25にリードアドレス(R-AD) 信号を出力するものである。
【0070】
さらに、出力セル確定部27は、固定長セル到着状態記憶部25から他の固定長セル送信装置1−1〜1−nからの固定長セルの到着状態(到着順データ)が読み出されると、いずれのFIFO式記憶部21−1〜21−nから固定長セルを読み出すべきかを確定するもので、図10に示すように、同着カウンタ28をそなえている。
【0071】
そして、この出力セル確定部27は、図11(h)に示すセル読み出し開始信号(CELL-OUT) に基づいて、図11(f)に示すように読み出すべき仮想チャネル(ポート番号)についてのデータを読み出してエンコーダ216を介して多重化部23(セレクタ部23A:図16参照)へ出力するとともに、図11(g)に示すセルイネーブル信号を検出し、論理和回路215を介して多重化部23へ出力するようになっている(多重化部23の出力は図11(i)に示す)。
【0072】
また、同着カウンタ28は、複数の固定長セル送信装置1−1〜1−nから固定長セルが同時に到着した場合に計数値をインクリメントするものであり、論理和回路211,215は、入力信号について論理和演算を施すものであり、エンコーダ216は、出力セル確定部27から出力される到着状態データ(RP-REG) を符号化するものである。
【0073】
なお、FIFO制御部22は、図12に示すように、他に、ループバッグ219,SPSビット検出部220,取込みカウンタ221,打ち直し部222及びシリアル/パラレル(S/P)変換部223をそなえて構成されており、ループバッグ219は、リングを構成するもので、指定された条件に合っているシリアルデータのみを受信するようになっており、SPSビット検出部220は、スタートビット,パリティビット及びストップビットを検出するものである。
【0074】
また、取り込みカウンタ221は、スタートビット,パリティビット及びストップビットの検出位置に同期してライトカウンタ212を制御するものであり、打ち直し部222は、スタートビット,パリティビット及びストップビットが検出されたシリアルデータをライトカウンタ212からの情報に基づいて所要の処理を施し、S/P変換部223へデータを出力するものであり、S/P変換部223は、固定長セルデータ(シリアルデータ)をパラレルデータに変換するものである。
【0075】
以下、上述のFIFO制御部22での動作について図13〜図15を用いて詳述する。
各固定長セル送信装置1−1〜1−nから固定長セル多重装置2に固定長セルが到着したことが検出されると、FIFO制御部22では、図13(a)に示すように読み出しカウンタ214からのアドレス値(Addressα)が示す固定長セル到着状態記憶部25内のメモリ領域にそのセルについての仮想チャネル番号(ポート番号、例えば"08")に対応するビットを立てる(Hを設定する)ことにより、セルの到着順データを固定長セル到着状態記憶部25に記憶させる。
【0076】
そして、FIFO制御部22は、その後に入力されるセルについても、同様に、書き込みカウンタ212からのアドレス値を順次カウントアップ(Addressβ→γ→δ)することにより、到着順データを書き込むべき固定長セル到着状態記憶部25のアドレス値を変更しながら図13(a)に示すように、該当する仮想チャネル番号部分にビットを立てて各セルの到着状態を固定長セル到着状態記憶部25に記憶させる。なお、2つ以上のセルが同時に到着した場合は、例えば図13(a)中のAddressδのラインに示すように、該当する全ての仮想チャネル番号部分のビットを立てておく。
【0077】
これにより、FIFO制御部22は、読み出しカウンタ214のカウンタ値(アドレス値)を上述の書き込み処理が終了する毎に比較部213より出力されるイネーブル信号により、順次、カウントアップすることで、図13(b)に示すように読み出すべきセルの仮想チャネル番号を出力セル確定部27へ通知する。なお、上述のように1つのアドレス(Addressγ)に2つ以上のビットが立てられていた場合は、例えば、ここでは出力セル確定部27において同着カウンタ28がカウンタ値(アドレス値)をインクリメントすることにより、図13(b)に示すように、仮想チャネル番号の若い方の番号についての到着順データが先に出力される。
【0078】
次に、図14は出力セル確定部27の動作を説明するための図で、この図14に示すように、出力セル確定部27は、初期値(XRST) ,固定長セル送信装置1−1〜1−nの内部クロック(CK19), 固定長セル到着状態記憶部25からの固定長セルデータ(RAM-DO), 比較部203からのリードイネーブル信号(R-EN) ,外部からのセル読み出し開始信号(CELL-OUT) 及び同着に送信された場合の固定長セルの優先順位を選択するセレクト信号(SEL)に基づいて出力すべきセルを確定する。
【0079】
即ち、まず出力セル確定部27は、例えば、初期値=0,内部クロック=1,リードイネーブル=1及びセル読み出し開始信号=1として出力すべき到着順データを"000〜000"に初期化しておく(ステップS1)。
ここで、例えば、優先順位を規定するためのセレクト信号として0が外部から入力され、仮想チャネル番号が0,1,・・・, nの順に並べられ、出力すべき到着順データの順序が、"000〜001" ,"000〜010", ・・・,"100 〜000"に設定される(ステップS2)。
【0080】
また、入力されたセレクト信号が1であったとすると、仮想チャネル番号が1,2, ・・・, n,0 の順に並べられ、出力すべき到着順データの順序が、"000〜010","000〜100", ・・・,"100 〜000","000〜001"に設定され(ステップS3)、セレクト信号がnであった場合まで、順次、出力すべき到着順データの順序が設定される(ステップS4)。
【0081】
なお、上述の出力セル確定部27での処理は、例えば、図15に示すように、セレクト信号(SEL)の値を同着カウンタ28により、順次、変更することにより、出力すべき到着順データの優先順位を変更できるようにしてもよい。
そして、この場合、出力セル確定部27では、例えば、初期値=0,内部クロック=1,リードイネーブル=1及びセル読み出し開始信号=1として出力すべき到着順データの出力開始位置を"000〜000"に初期化しておき(ステップS5)、到着順データの出力開始位置を設定するセレクタ信号が2つ以上のセルが同時に固定長セル多重装置2に到着する毎に同着カウンタ28により、インクリメントされて順次入力されることにより(ステップS6)、出力すべき到着順データの出力開始位置が全仮想チャネル番号に対して平等に変更される(ステップS7〜S9)。
【0082】
(a1)第1実施形態の変形例の説明
図18は本発明の第1実施形態にかかる固定長セル多重システムの変形例を示すブロック図で、図18に示す固定長セル多重システムは、図6により前述したものと同様の機能を有する装置1,1−1〜1−n,2,3をそなえるほか、最優先固定長セル送信装置1が固定長セル読み出し禁止制御部13、固定長セル多重装置2が固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24、固定長セル処理装置3が固定長セル処理用記憶部31及び記憶量情報通知部32をそれぞれそなえて構成されている。
【0083】
ここで、まず最優先固定長セル送信装置1において、固定長セル読み出し禁止制御部13は、固定長セル処理装置3の記憶量情報通知部32からの記憶量情報に基づき固定長セル処理用記憶部31での記憶量が所定の記憶量を超えている場合、即ち、固定長セル多重装置2の伝送先の状態が輻輳状態である場合には前述した固定長セル読み出し制御部12による制御を禁止するもので、固定長セル処理装置3のトラヒックを緩和できるようになっている。
【0084】
また、固定長セル多重装置2において、固定長セル読み出し禁止要求信号出力部(リクエスト信号出力部)24は、最優先固定長セル送信装置1に最優先固定長セルを所定の間隔で読み出させて出力させるためのリクエスト信号を繰り返し送信するもので、記憶量情報通知部32からの記憶量を受けて記憶量が所定の記憶量を超えている場合にリクエスト信号の送信を停止することで、固定長セル読み出し禁止要求信号を最優先固定長セル送信装置1の固定長セル読み出し禁止制御部13に出力するようになっており、これにより固定長セル処理装置3におけるトラヒック量を制御できるようになっている。なお、本実施形態では、この固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24として、図22に示すように、53進カウンタを用いている。
【0085】
さらに、固定長セル処理装置3において、固定長セル処理用記憶部31は、固定長セル多重装置2からの多重伝送出力を順次記憶していくものであり、記憶量情報通知部32は、固定長セル処理用記憶部31での記憶量情報を通知するものである。
このような構成により、上述のシステムでは、例えば、図19(a)に示すように、一定周期(ここでは、53バイト)毎に固定長セル多重装置2の固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24からリクエスト信号が最優先固定長セル送信装置1へ送信されることにより、このリクエスト信号に同期して最優先固定長セルが固定長セル記憶部11から読み出されて、図19(b),図19(c)に示すように、固定長セル読み出し制御部12からのフレームパルスに従って最優先固定長セルが固定長セル多重装置2へ送信される。このとき、固定長セル処理装置3の固定長セル処理用記憶部31でのセルの記憶容量が所定の記憶量を超えていると、即ち、輻輳状態であると、FIFO制御部22から固定長セル多重装置2の固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24へその旨が通知される。
【0086】
すると、固定長セル多重装置2では、図19(a)中に▲1▼で示すようにリクエスト信号の送信を停止することで、最優先固定長セル送信装置1に固定長セル読み出し制御部12による最優先固定長セルの読み出しを禁止するよう通知する。これにより、最優先固定長セル送信装置1では、固定長セル読み出し禁止制御部13により、固定長セル読み出し制御部12によるセルの読み出し制御が禁止される。
【0087】
この結果、図19(c)中に点線で示すように、最優先固定長セルは固定長セル多重装置2に入力されない、即ち、固定長セル処理装置3で処理すべき固定長セルが所定の記憶量を超えているとみなされるため、この位置最優先固定長セル送信装置1には最優先固定長セルは入力されない。
その後、最優先固定長セルは、図19(d)に示すように、この場合も、固定長セル多重装置2にスルー出力される最優先固定長セルの間隔が一定(53バイトの整数倍)となり(A,B,C,D)、他の固定長セルがそれらの最優先固定長セルの間に順次挿入されて時分割に多重されて最優先固定長セルとともに送信される。
【0088】
次に、図20は本変形例における最優先固定長セル送信装置1の内部構成を示すブロック図で、この図20に示すように、最優先固定長セル送信装置1は、図8により前述したものと同様のRAM(固定長セル記憶部)11と固定長セル読み出し制御部12としてJKフリップフロップ(JK−FF)回路110,リードカウンタ111′,デコーダ112−3〜112−5と、固定長セル読み出し禁止制御部13として論理積演算部113−3とをそなえて構成されている。
【0089】
ここで、各デコーダ112−3〜112−5は、それぞれ、リードカウンタ111′からのカウンタ値をデコードするもので、デコーダ112−3は、そのデコード値を固定長セル記憶部11用のリードイネーブル(REN)信号として出力し、デコーダ112−4は、そのデコード値を固定長セル多重装置2用のフレームパルスとして出力し、デコーダ112−5は、そのデコード値をRAM書き込み信号の立ち上がり検出用の信号としてJKフリップフロップ回路110に出力するようになっている。
【0090】
また、論理積演算部113−3は、このJKフリップフロップ回路110の出力と固定長セル多重装置2からのリクエスト信号とについて論理積演算を施すもので、上述したような固定長セル多重装置2からリクエスト信号の送信が停止されると、その出力がLレベルとなり、固定長セル記憶部11から最優先固定長セルが読み出されないようになっている。
【0091】
このような構成により、上述の最優先固定長セル送信装置1では、例えば、図21(i)に示すように、RAM書き込み終了信号がJKフリップフロップ回路110に入力されると、JKフリップフロップ回路110の出力が図21(j)に示すようにHレベルに保持される。そして、図21(b)に示すように、固定長セル多重装置2からリクエスト信号が固定長セル読み出し制御部13の論理積演算部113−3に入力されると、図21(c)に示すように、その出力がHレベルとなり、リードカウンタ111′にロードがかかる。すると、図21(d)に示すようにリードアドレスが内部クロック(図21(a)参照)に従って固定長セル記憶部11へ出力される(図21(g)に示すFP出力がHUB LSIに出力される)とともに、図21(e)に示すようなリードイネーブル信号がデコーダ112−3を通じて固定長セル記憶部11へ出力され、固定長セル記憶部11から最優先固定長セルが順次読み出される(図21(f)参照)。
【0092】
その後、リードカウンタ111′がセルの長さ分のカウンタ値(0〜52)をカウントアップすると、そのカウンタ値がデコーダ112−5でデコードされ、図21(h)に示すようなRAM読み出し終了信号としてJKフリップフロップ回路110へ出力され、図21(j)に示すようにJKフリップフロップ回路110の出力が、Lレベルとなり、セルの読み出しが終了する。
【0093】
ところで、本変形例における固定長セル多重装置2は、図22に示すように、図16により前述したものと同様の機能を有する装置1,1−1〜1−n,2,3をそなえるほか、リクエスト信号出力部(固定長セル読み出し禁止要求信号出力部)24として53進カウンタをそなえて構成されている。これにより、この固定長セル多重装置2では記憶量情報通知部32からの記憶量(xTxAF)を受けて、記憶量が所定の記憶量を超えていない場合には、図23(a)に示す読み出しカウンタのタイミングに同期して、図23(b)に示すようにリクエスト信号(REQFP) を繰り返し最優先固定長セル送信装置1の固定長セル読み出し制御部12に出力し、最優先固定長セル送信装置1では、このリクエスト信号を受信すると、図23(c)の▲1▼に示すように最優先固定長セルの先頭を表すフレームパルス信号が生成され、図23(d)及び(e)に示すように最優先固定長セルが順次固定長セル記憶部11から読み出されて固定長セル多重装置2へ送信される。
【0094】
一方、最優先固定長セル送信装置1は、リクエスト信号を受信しても出力すべき最優先固定長セルが存在しないときは、図23(c)の▲2▼に示すように最優先固定長セルの先頭を表すフレームパルス信号が出力されず、最優先固定長セルは固定長セル多重装置2へ送信されない。
なお、記憶量情報通知部32から通知される記憶量が所定の記憶量を超えない限り、リクエスト信号は同じタイミングで出力するが、所定の記憶容量を超えていた場合は、リクエスト信号の固定長セル送信装置1への送信を停止することにより固定長セル送信装置1からの最優先固定長セルの送信が禁止される。
【0095】
そして、この固定長セル多重装置2では、例えば、図24に示すように、シリアル情報が入力されると、固定長セル送信装置(TED LSI)1−1〜1−nから図6により前述したように、固定長セル多重装置(HUB LSI)2のFIFO式記憶部(FIFO)21−1〜21−nに非同期で入力される(i-PORT) 。
さらに、固定長セル多重装置2では、固定長セルがFIFO式記憶部21−1〜21−nに入力されると(到着すると)、図10〜図13により前述したように、FIFO制御部22の固定長セル到着状態記憶部25に到着順データが書き込まれ、書き込まれたデータは、固定長セル到着状態記憶制御部26により読み出されたのち、出力セル確定部27によりいずれのFIFO式記憶部21−1〜21−nから固定長セルを読み出すべきかが確定される。
【0096】
なお、固定長セル確定部27では、2つ以上の固定長セルが同時に入力されたとき(同着)は、図14,図15により前述したように、外部からのセレクト信号の指示に基づいて、あるいは、同着カウンタ28の計数値に基づいて、いずれのFIFO式記憶部21−1〜21−nから固定長セルを読みだすべきかが確定される。
【0097】
このように、第1実施形態における固定長セル多重システム(固定長セル多重伝送装置,固定長セル多重伝送方法,固定長セル送信装置)によれば、最優先固定長セル送信装置1に固定長セル単位の内部フレームをもたせ、セルを内部フレームに同期させて固定長セル多重装置2へ送信するようにし、最優先に処理されるべき固定長セル(最優先固定長セル)に対しては固定長セル多重装置2にFIFO式記憶部21−1〜21−nを設けずスルー出力としているので、その他の固定長セルを最優先固定長セルが出力されない間に順次挿入することにより、最優先固定長セルを最小の遅延量で多重伝送することができ、他の固定長セルを効率的に多重伝送することができる。
【0098】
また、固定長セル多重装置2は、固定長セル処理装置3内の固定長セルの記憶量(メモリ状態)を監視しておき、その記憶量が所定量以上になった場合に、固定長セル送信装置1へ固定長セル単位の内部フレームに同期したリクエスト信号の送信を停止する(固定長セル読み出し禁止要求信号を出力する)ので、固定長セル多重装置2以降の処理における最優先固定長セルの輻輳による廃棄を防止することができ、且つ、この場合も最優先固定長セルを最小の遅延量で多重伝送することができるので、他の固定長セルも効率的に多重伝送することができる。
【0099】
さらに、FIFO制御部22は、FIFO式記憶部21−1〜21−nに到着した各固定長セルの順序を記憶させる固定長セル到着状態記憶部(RAM等)25をそなえて構成されているので、固定長セルを多重する際に各ポート番号を指示することにより固定長セルの先着処理を正確に行なうことができ、本システムの処理能力の向上を図ることができる。
【0100】
また、FIFO制御部22は、出力すべきセルを確定する出力セル確定部27をそなえて構成されているので、出力条件を外部から設定することにより、固定長セルが同時に到着(同着)した場合における読み出すべき各仮想チャネルのセルに対する優先順位をシステムのトラヒックに合わせて任意に変更することができるとともに、必要とする情報の処理を迅速に行なうことができ、システム構築の際の柔軟性にも大いに寄与する。
【0101】
さらに、FIFO制御部22の出力セル確定部27は、同着カウンタ28をそなえて構成されているので、固定長セルを同着で受信した場合にカウントアップすることにより、そのカウント値によって自動的に優先順位を変更させることができ、優先度が固定することなく、全ての仮想チャネルのセルに対しても平等に優先権を与えることが可能となる。
【0102】
なお、本実施形態では、リクエスト信号を、固定長セル処理装置3内の記憶量情報に基づいて固定長セル多重装置2から最優先固定長セル送信装置1へ送信しているが、直接、固定長セル処理装置3から最優先固定長セル送信装置1へ送信するようにしてもよい。
(b)第2実施形態の説明
図25は本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配システムの構成を示すブロック図で、この図25に示す固定長セル多重システム7は、前述の図39に示す固定長セル多重/分配システム501における固定長セル分配部201Bに相当するもので、光ケーブルなどを経て入力されてくるデータ(セル)は、固定長セルデータ多重/分配処理装置401内で処理され、各固定長セル送信/受信装置101−2〜101−nに分配されるようになっている。
【0103】
そして、この図25に示すように、固定長セル分配システム7は、固定長セル処理装置3,固定長セル分配装置4,固定長セル受信装置6−1〜6−nをそなえて構成されている。
ここで、固定長セル処理装置3は、入力された固定長セルデータに所要の処理を施したのち固定長セル分配装置4へ送信するものであり、固定長セル分配装置4は、M(Mは自然数)並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配するもので、書き込み制御部43及びFIFO式記憶部41−1〜41−nをそなえて構成されている。
【0104】
さらに、書き込み制御部43は、M並列固定長セルデータから、出力すべきポート番号情報を検出して検出したポートに対応したFIFO式記憶部41−1〜41−nに入力データを書き込むものであり、FIFO式記憶部41−1〜41−nは、固定長セルデータを入力順に書き込むとともに読み出すものである。
また、各固定長セル受信装置6−1〜6−nは、それぞれ固定長セル分配装置4から送信される固定長セルデータを受信するものである。
【0105】
次に、図26は上述の固定長セル分配装置4の詳細構成を示すブロック図で、この図26に示す固定長セル分配装置4は、FIFO式記憶部(RAM)41−1〜41−n,パラレル/シリアル(P/S)変換器42−1〜42−n,書き込み制御部43,読み出し制御部44A及びセレクト(SEL)信号生成部54Aをそなえて構成されている。
【0106】
ここで、上述のように、FIFO式記憶部41−1〜41−nは、固定長セルデータを入力順に書き込むとともに読み出すもので、出力ポート(DTOUT1〜n)の数に対応してn個設けられており、セレクト信号生成部54Aは、入力されてくる固定長セルデータから固定長セルのポート番号を検出し、検出したポート番号に応じた信号(ポート選択信号)を生成するもので、図27(a),図27(b)に示すようにフレームパルス(FP)に同期して入力されるm(m=M)並列のセルデータからポート番号情報が検出され(ここでは、ポート番号1,2,n,2の順)、検出されたデータからいずれのFIFO式記憶部41−1〜41−nに書き込むかが判断されたのち、ポート選択信号が後述する書き込み制御部43に出力されるようになっている。
【0107】
また、書き込み制御部43は、上述したように、M並列固定長セルデータから、そのセルデータを出力すべきポート番号情報を検出して検出したポートに対応したFIFO式記憶部41−1〜41−nに入力データを書き込むもので、書き込み信号(WEN:ライトイネーブル)生成部43A,ライトカウンタ(WCTR)43B及びリードカウンタロード(RCTRLD)信号生成部43Cをそなえて構成されている。
【0108】
ここで、書き込み信号生成部43Aは、例えば、図27(d)〜図27(f)に示すように、各ポートに対応したFIFO式記憶部41−1〜41−n毎にライトイネーブル(WEN) 信号及びライトカウンタロード(WCRTRLD)信号を生成するもので、ライトイネーブル信号は、それぞれのFIFO式記憶部41−1〜41−n及びリードカウンタロード信号生成部43Cに出力されるとともに、ライトカウンタロード信号は、ライトカウンタ43Bに出力されるようになっている。
【0109】
また、ライトカウンタ43Bは、この書き込み信号生成部43Aからの情報(ライトカウンタロード信号)に基づいて、Q(データ)出力を各FIFO式記憶部41−1〜41−n用のライトアドレス(WADD) としてFIFO式記憶部41−1〜41−nに出力するとともに、リードカウンタロード信号生成部43CへFIFO式記憶部41−1〜41−nにセルデータを書き込ませた旨(書き込み終了信号)を通知するもので、例えば、図27(c)に示すようにライトカウンタがカウントアップし、FIFO式記憶部41−1〜41−nにライトアドレスが送信されると、図27(g)〜図27(i)に示すように書き込み終了信号が生成され、その書き込み終了信号がリードカウンタロード信号生成部43Cに出力されるようになっている。
【0110】
さらに、リードカウンタロード信号生成部43Cは、ライトカウンタ43Bから書き込み終了信号を受信すると、書き込み信号生成部43Aからのライトイネーブル信号に基づいてリードカウンタロード信号を生成するもので、この信号は、後述するリードカウンタ制御部48,SEL制御部49に出力されるようになっている。なお、リードカウンタロード信号は、ポートの数分の制御信号を有している。
【0111】
次に、上述の読み出し制御部44Aは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出す制御を行なうもので、リードカウンタ(RCTR)45A−1〜45A−m,セレクタ(SEL)部46A,M進カウンタ47,リードカウンタ制御部48及びセレクタ制御部49をそなえて構成されており、リードカウンタ45A−1〜45A−mは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータを読み出すための信号を出力しうるもので、各FIFO式記憶部41−1〜41−nよりも少ない数(m)だけ設けられている。
【0112】
さらに、セレクタ部46Aは、各リードカウンタ45A−1〜45A−mの出力側に設けられてリードカウンタ45A−1〜45A−mの出力を各FIFO式記憶部41−1〜41−nのいずれかにセル読み出し信号として供給するもので、n個のセレクタ(SEL)46A−1〜46A−nを有し、図27(o),図27(q)及び図27(s)に示すように、後述するセレクタ制御部49からの書き込みタイミングによって、リードカウンタ45A−1〜45A−mの信号を各ポート毎に切り分け、リードイネーブル(REN)信号としてFIFO式記憶部41−1〜41−nに出力するようになっている。
【0113】
また、M進カウンタ47は、FIFO式記憶部41−1〜41−nへのセルデータの書き込み終了をトリガとしてカウントアップするもので、例えば、図27(j)に示すように書き込み終了信号が入力される毎にカウンタ値を1ずつカウントアップするようになっている。
さらに、リードカウンタ制御部48は、M進カウンタ47のカウント値に対応した序数(つまりカウンタ番号)を付された各リードカウンタ(l進)45A−1〜45A−mのカウンタ値をインクリメントさせるもので、例えば、図27(k)〜図27(n)に示すように、書き込み終了信号が入力されると対応するリードカウンタ45A−1〜45A−mのカウントを開始させるようになっている。
【0114】
また、セレクタ制御部49は、リードカウンタ制御部48からの情報を受けてセレクタ部46Aを制御するもので、リードカウンタロード信号生成部43Cから出力されるいずれのFIFO式記憶部41−1〜41−nにセルデータを書き込んだかを示す信号(TMG1) と、リードカウンタ制御部48から出力される各リードカウンタ45A−1〜45A−mのカウントを開始させた旨を示す信号(TMG2) とに基づいて各セレクタ46A−1〜46A−nを制御するようになっている。
【0115】
これにより、書き込み制御部43によって各FIFO式記憶部41−1〜41−nに書き込まれた固定長セルデータは、セレクタ部46Aからのリードイネーブルに基づいて、例えば、図27(p),図27(r)及び図27(t)に示すように、各ポート番号別にそれぞれ読み出されて固定長セル受信装置6−1〜6−nへ出力される。
【0116】
さらに、P/S変換部42−1〜42−nは、各FIFO式記憶部41−1〜41−nに対応して設けられており、それぞれ、対応するFIFO式記憶部41−1〜41−nからのm並列のセルデータをシリアルデータに変換するものである。
なお、各リードカウンタ45A−1〜45A−mは、入力されてくるM並列の固定長セルデータの長さがLである場合はL(=l)進カウンタ(例えば、ATMセルの場合は、53バイトであるので、53進カウンタ)としてもよく、また、後述するように(L+α)進カウンタとして構成してもよい。
【0117】
このような構成により、図26に示す固定長セル分配装置4では、まず、書き込み制御に関しては、例えば、図28(a)〜図28(c)に示すように、8並列(つまり、図26においてM=m=8)で入力された固定長セルデータは、24個のポート(つまり、図26においてn=24)毎にFIFO式記憶部41−1〜41−24及び書き込み制御部43に入力され、FIFO式記憶部41−1〜41−24にデータが書き込まれると、書き込み制御部43において書き込み終了信号が生成され、これが読み出し制御部44Aに出力される。
【0118】
また、読み出し制御に関しては、読み出し制御部44Aに上述の書き込み終了信号が送信されると、リードカウンタ制御部48から、対応するリードカウンタ45A−1〜45A−8にリードカウンタロード信号が出力され、各リードカウンタ45A−1〜45A−8においてカウンタ値がカウントアップされる。
その後、各リードカウンタ45A−1〜45A−8からの各カウンタ値は、セレクタ46A−1〜46A−24(SEL1〜24)によって、選択的に対応するFIFO式記憶部41−1〜41−24にリードイネーブル信号として出力され、これにより、FIFO式記憶部41−1〜41−nから順次セルデータが読み出され、各P/S変換部42−1〜42−24(P/S 1〜24)によってシリアルデータに変換されたのち出力される。
【0119】
なお、このとき各P/S変換部42−1〜42−24では、図28中に示すように、長さ53ビット,8並列のパラレルデータとして入力されたセルデータを長さ424ビットのシリアルデータに変換する。
このように、上述の固定長セルの分配装置4によれば、読み出し制御部44Aにセレクタ部46A,M進カウンタ47,リードカウンタ制御部48及びセレクタ制御部49を設けることでリードカウンタ45A−1〜45A−mの数を減らしているので、固定長セルデータの分配処理能力を変えることなく、その回路規模を大幅に削減することができ、特に出力ポート数が多い場合に大変有効である。
【0120】
(b1)第2実施形態の第1変形例の説明
次に、図29は上述の固定長セル分配装置4の第1変形例を示すブロック図で、この図29に示す固定長セル分配装置4は、P個のFIFO式記憶部41−1〜41−P,m個(mは自然数)のP/S変換器42−1〜42−mを有するP組のP/S変換部42′−1〜42′−P,書き込み制御部43,読み出し制御部44C及びセレクト信号生成部54Bをそなえて構成されている。なお、上記のPは出力ポート(DTOUT1〜n)数nに対してn/m以上の最小整数である。
【0121】
さらに、読み出し制御部44Cには、m個のリードカウンタ45A−1〜45A−mと1個の読み出し用コントローラ51を有するP組の読み出し制御ユニット52−1〜52−Pが設けられている。
ここで、読み出し制御部44Cは、FIFO式記憶部41−1〜41−Pに対する固定長セルの読み出し制御を行なうものであり、各読み出し制御ユニット52−1〜52−Pは、それぞれ、対応するFIFO式記憶部41−1〜41−Pに対するセルデータの読み出し制御を個別に行なうものである。
【0122】
また、これらの各読み出し制御ユニット52−1〜52−Pにおいて、リードカウンタ45A−1〜45A−mは、それぞれ、FIFO式記憶部41−1〜41−Pから固定長セルデータを読み出すためのタイミング信号を出力しうるもので、例えば、図30(a)に示すようなM(M=m)進カウンタ55のタイミングに同期して、読み出し用コントローラ51へリードアドレス(RADD) ,リードイネーブル(REN)などを出力するようになっている。
【0123】
さらに、各読み出し用コントローラ51は、それぞれ、リードカウンタ45A−1〜45A−mからのタイミング信号を受けて対応するFIFO式記憶部41−1〜41−Pへ固定長セルデータを読み出すための信号(リードアドレス,リードイネーブル)を固定長セルデータを書き込むための信号のM倍の速度で時分割多重して出力するもので、この時分割多重されたデータに基づいて、例えば、図30(b),図30(c)に示すように、FIFO式記憶部41−1〜41−P用のリードアドレス,リードイネーブルが出力されるようになっている。
【0124】
また、各FIFO式記憶部41−1〜41−Pは、それぞれ図25,図26により前述したものと同様のもので、例えば、図30(d)に示すように、対応する読み出し用コントローラ51からのリードアドレス,リードイネーブルに従って、書き込まれたセルデータが順次、mポート分読み出され、各セルデータは、図30(e),図30(g),図30(i)に示すように、ラッチされたのち図30(f),図30(h),図30(j)に示すように、各ポート毎にシリアルデータとして出力されるようになっている。
【0125】
さらに、セレクト信号生成部54Bは、図26により前述した機能に加え、ライトアドレス(下位)をFIFO式記憶部41−1〜41−Pに出力するようになっている。
なお、P/S変換部42′−1〜42′−P,書き込み制御部43は、図26により前述したものと同様のものである。
【0126】
このような構成により、図29に示す固定長セル分配装置4では、まず、書き込み制御に関しては、例えば、図31(a)〜図31(c)に示すように8並列(つまり、m=M=8)で入力された固定長セルデータが、図28により前述したごとく、各ポート(DTOUT1〜24) 毎にFIFO式記憶部41−1〜41−3(FIFO 1〜3:つまり、P=n/m=24/8=3)及び書き込み制御部43に出力され、FIFO式記憶部41−1〜41−3にデータが書き込まれると、書き込み制御部43において書き込み終了信号が生成され、読み出し制御部44Cに出力される。
【0127】
また、読み出し制御に関しては、読み出し制御部44Cの読み出し用コントローラ(RCTL1〜3)51−1〜51−3において8進カウンタ55のタイミングに同期してリードカウンタ45A−1〜45A−8からの出力(リードアドレス,リードイネーブル)が、8倍の速度で時分割多重され、この時分割多重された信号に基づいて、FIFO式記憶部41−1〜41−3では、各ポート毎にセルデータが読み出されたのち、対応するP/S変換部42′−1〜42′−3の各P/S変換器42−1〜42−8を介してシリアルデータとして出力される。
【0128】
なお、この場合も、各P/S変換器42−1〜42−8では、長さ53ビット,8並列のパラレルデータとして入力されたセルデータが長さ424ビットのシリアルデータに変換される。
このように、上述の固定長セルデータ分配装置4によれば、ポートの数(24)に対してFIFO式記憶部41−1〜41−3のみを設ければよいので、さらにその回路規模を大幅に削減することができる。
【0129】
(b2)第2実施形態の第2変形例の説明
図32は上述の固定長セル分配装置4の第2変形例を示すブロック図で、この図32に示す固定長セル分配装置4は、P個のFIFO式記憶部41−1〜41−P,m個のP/S変換器42−1〜42−mを有するP/S変換部42′−1〜42′−P,書き込み制御部43,読み出し制御部44F及びセレクト信号生成部54Aをそなえて構成されている。
【0130】
さらに、読み出し制御部44Fには、m個のリードカウンタ45A−1〜45A−m,n個のタイミング信号選択部(SE L)46A−1〜46A−n及びP個の読み出し用コントローラ51−1〜51−Pを有する読み出し制御ユニット52が設けられている。
つまり、この図32に示す固定長セル分配装置4は、図26により前述した固定長セル分配装置4(リードカウンタ45A−1〜45A−mの数を削減したもの)及び図29により前述した固定長セル分配装置4(FIFO式記憶部41−1〜41−Pの数を削減したもの)とを組み合わせることにより、これらの各装置の両方の機能をそなえて構成されている。
【0131】
このような構成により、この図32に示す固定長セル分配装置4では、書き込み制御に関しては、図28及び図31により前述したものと同様に行なわれるが、読み出し制御に関しては、例えば、図33(a)〜図33(c)に示すようにリードカウンタ(RCTR) 45A−1〜45A−8においてカウントされたリードカウンタ信号が、タイミング信号選択部(SEL) 46A−1〜46A−24において各ポート毎に分けられ、読み出し用コントローラ(RCTL)51−1〜51−3に出力される。
【0132】
また、読み出し用コントローラ51−1〜51−3では、タイミング信号選択部46A−1〜46A−24から出力されたデータが8進カウンタ55のタイミングに同期され、8倍の速度で時分割多重されたのちFIFO式記憶部41−1〜41−3の固定長セルデータは、図32と同様な処理が施され、シリアル出力データとして送信される。
【0133】
このように、上述の固定長セル分配装置4によれば、ポートの数(24)に対してFIFO式記憶部41−1〜41−Pの数及びリードカウンタ45A−1〜45A−mの数を削減して構成されているので、固定長セルデータの分配処理能力を変えることなく、回路規模を大幅に縮小することができる。
(b3)第2実施形態の第3変形例の説明
図34は上述の固定長セル分配装置4の第3変形例を示すブロック図で、この図34に示す固定長セル分配装置4は、nポート分のFIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1〜42−n,書き込み制御部43,読み出し制御部44D,エンプティ検出部(XEMPTY)50−1〜50−n及びセレクト信号生成部54Aをそなえて構成されている。
【0134】
つまり、この固定長セル分配装置4は、一般的な固定長セル分配装置201B(図44参照)にエンプティ検出部50−1〜50−nを付加することにより、固定長セルデータにガードタイムを設けて分配処理を施すようになっている。
このため、読み出し制御部44Dは、FIFO式記憶部41−1〜41−nから固定長セルデータ(セルデータ長L)を読み出すとともに固定長セルデータの読み出し後、所定のガード時間(例えばα)は次の固定長セルデータの読み出しを禁止するよう(L+α)進のリードカウンタ45A−1〜45A−nをそなえて構成されている。
【0135】
また、エンプティ検出部50−1〜50−nは、上記のガードタイム中にFIFO式記憶部41−1〜41−nが空になると書き込み制御部43によるセル書き込みを許容するための信号を出力するもので、図35(a)〜図35(f)に示すように、前述した図28及び図31により前述したようにFIFO式記憶部41−1〜41−nにセルデータが書き込まれると、図35(g)〜図35(i)に示すように、書き込み終了信号が出力されるようになっている。ここで、ポート番号2のデータに着目すると、図35(j)に示すように、書き込み終了信号を受信した時点で(FIFO式記憶部41−1〜41−nにデータが存在している状態)、エンプティ検出部50−1〜50−nのXEMPTY信号は、Hレベルに切り替わるようになっている。
【0136】
また、同時に書き込み終了信号によりリードカウンタ45A−1〜45A−nがカウントアップされるようになっており、例えば、図35(k)に示すように、リードカウンタ信号に加えて、α(ガードタイム)分もカウントアップされ(黒縦縞部分)、XEMPTY信号は、Hレベル(FIFO式記憶部41−1〜41−nにデータが存在している状態)からLレベル(FIFO式記憶部41−1〜41−nのデータが空の状態)に切り替わるようになっている。
【0137】
さらに、ポート番号2の固定長セルデータが入力されると、エンプティ検出部50−2の信号はHレベルに切り替わるが、ガードタイム中はデータが読み出されないため、ガードタイムが終了した時点で入力されたポート番号2の固定長セルデータは読み出され、図35(l)及び(m)に示すように、リードイネーブルが生成され、ポート番号2のシリアルデータが出力されるようになっている。
【0138】
また、ガードタイム中はFIFO式記憶部41−1〜41−nが空(EMPTY)であれば1セルだけFIFO式記憶部41−1〜41−nに固定長セルデータが書き込まれるが、その後に同一ポートに到着した固定長セルデータはFIFO式記憶部41−1〜41−nに書き込まれないようになっている。
なお、ガードタイム(α)の長さは読み出されるデータに対して整数比であればよい(特に、同じ長さ(1:1)であれば、なおよい)。
【0139】
また、FIFO式記憶部41−1〜41−n,P/S変換部42−1〜42−n,書き込み制御部43及びセレクト信号生成部54Aは、図26で前述したものと同様に機能するようになっており、リードカウンタロード信号生成部43Cは、図29に示すものと同様に機能するようになっている。
このような構成により、この図34に示す固定長セル分配装置4Dは、まず、書き込み制御に関しては、例えば、図36(a)〜図36(c)に示すように8並列で入力された固定長セルデータは、各ポート毎に、FIFO式記憶部41−1〜41−24(FIFO1〜24) 及び書き込み制御部43に入力され、FIFO式記憶部41−1〜41−24にセルデータが書き込まれると、書き込み制御部43において書き込み終了信号が生成され、この書き込み終了信号に基づいてリードカウンタロード信号が読み出し制御部44Dに出力される。
【0140】
また、読み出し制御に関しては、読み出し制御部44Dに上述のリードカウンタロード信号が送信されると、例えば、図35(k)に示すように、ポート番号2の固定長セルデータに着目したとき、リードカウンタ45A−1〜45A−24の若い順にリードカウンタロード信号がα(ガードタイム)分も加えてカウントアップされ、この情報とエンプティ検出部50−1〜50−24によるFIFO式記憶部41−1〜41−24内のデータの有無情報とにより、データが出力される。
【0141】
このように、上述の固定長セル分配システムによれば、(L+α)進のリードカウンタ45A−1〜45A−nとエンプティ検出部50−1〜50−nとをそなえて構成されているので、各ポートへ出力する固定長セルにガードタイム(α)を設けて、読み出されるセルデータの間隔をαだけ空けることができ、各セルデータの識別を容易にすることができるとともに、ガードタイム中もFIFO式記憶部41−1〜41−nへの固定長セルデータの書き込みを受け付けることができ、本システムの処理能力の向上を図ることができる。
【0142】
(b4)第2実施形態の第4変形例の説明
図37は上述の固定長セル分配装置4の第4変形例を示すブロック図で、この図37に示す固定長セル分配装置4は、FIFO式記憶部41−1〜41−P,P/S変換器42−1〜42−mを有するP個のP/S変換部42′−1〜42′−P,書き込み制御部43,読み出し制御部44E,エンプティ検出部50−1〜50−mをP個及びセレクタ信号生成部54Bをそなえて構成されている。
【0143】
つまり、この図37に示す固定長セル分配装置4は、図32に示す固定長セル分配装置4のリードカウンタ45A−1〜45A−mにそれぞれエンプティ検出部50−1〜50−mを付加することにより、時分割した固定長セルデータにガードタイムを設けて分配処理が施されるようになっている。
よって、書き込み制御に関しては、図29により前述したものと同様にして行なわれるが、読み出し制御に関しては、例えば、図38(a)〜図38(c)に示すように、読み出し制御用コントローラ51−1〜51−3(RCTL1 〜3 :つまり、この場合はm=8,n=24,P=3である)において8進カウンタ55のタイミングに同期させて、リードカウンタ45A(RCTR 1〜24) からの出力データが8倍の速度で時分割多重される。
【0144】
その後、時分割多重されたデータに基づいてFIFO式記憶部41−1〜41−3(FIFO 1〜3)では、各ポート毎にデータが出力されるが、前述した図34と同様に処理され、ガードタイム処理を施したデータとして出力される。
なお、ガードタイム中は、FIFO式記憶部41−1〜41−3が空であれば、1セルだけFIFO式記憶部41−1〜41−3に固定長セルデータが書き込まれるが、その後に同一ポートに到着した固定長セルはFIFO式記憶部41−1〜41−3に書き込まれない。
【0145】
このように、上述の固定長セル分配システムによれば、ポートの数(24)に対してFIFO式記憶部41−1〜41−Pの数を削減するとともにリードカウンタ45A−1〜45A−mにエンプティ検出部50−1〜50−mを付加しているので、FIFO式記憶部41−1〜41−Pに関する回路構成の簡略化を図ることができるとともに、各ポートへ出力する固定長セルデータにガードタイムを設けることができるので、固定長セルデータの先頭の位置(境界)が容易に判断できる。また、ガードタイム中もFIFO式記憶部41−1〜41−Pへの固定長セルデータの書き込みを受け付けることができ、この場合も、本システムの処理能力の向上を図ることができる。
【0146】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、読み出し制御部にセレクタ部,M進カウンタ,リードカウンタ制御部及びセレクタ制御部を設けることで、リードカウンタの数を減らしているので、分配処理能力を変えることなく、その回路規模を大幅に削減することができ、特に出力ポート数が多い場合に大変有効である。
【0147】
また、本発明の固定長セル分配装置によれば、ポートの数に対してFIFO式記憶部を削減するとともに、読み出し制御部にリードカウンタ,読み出し用コントローラを有する読み出し制御ユニットをそなえて構成されているので、FIFO式記憶部に関する回路構成を簡略化することができ、この場合にもシステム構築の際の柔軟性に大いに寄与する。
【0148】
さらに、本発明の固定長セル分配装置によれば、ポートの数に対してFIFO式記憶部及びリードカウンタを削減して構成されているので、固定長セルデータの分配処理能力を変えることなく、回路規模を大幅に縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定長セル多重システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の原理ブロック図である。
【図5】 本発明の関連技術を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第1実施形態にかかる固定長セル多重システムの構成を示すブロック図である。
【図7】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第1実施形態にかかる最優先固定長セルとその他の固定長セルとの多重伝送処理を説明するためのタイムチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態にかかる最優先固定長セル送信装置の内部構成を示す図である。
【図9】(a)〜(h)はそれぞれ本発明の第1実施形態にかかる最優先固定長セル送信装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態にかかるFIFO制御部の内部構成を示すブロック図である。
【図11】(a)〜(i)はそれぞれ本発明の第1実施形態にかかるFIFO制御部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態にかかるFIFO制御部の詳細構成を示すブロック図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態にかかる固定長セルの先着/同着処理を説明するための図である。
【図14】本発明の第1実施形態にかかる出力セル確定部における固定長セルの優先順位を決定する方法を説明するための図である。
【図15】本発明の第1実施形態にかかる出力セル確定部における固定長セルの優先順位を決定する他の方法を説明するための図である。
【図16】本発明の第1実施形態にかかるFIFO制御部によるFIFO式記憶部の制御方法を説明するための図である。
【図17】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の第1実施形態にかかる固定長セル多重装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図18】本発明の第1実施形態にかかる固定長セル多重システムの変形例を示すブロック図である。
【図19】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の第1実施形態の変形例にかかる最優先固定長セルとその他の固定長セルとの多重伝送処理を説明するためのタイムチャートである。
【図20】本発明の第1実施形態の変形例にかかる最優先固定長セル送信装置の内部構成を示すブロック図である。
【図21】(a)〜(j)はそれぞれ本発明の第1実施形態の変形例にかかる最優先固定長セル送信装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図22】本発明の第1実施形態の変形例にかかるFIFO制御部によるFIFO式記憶部の制御方法を説明するための図である。
【図23】(a)〜(e)はそれぞれ本発明の第1実施形態の変形例にかかる固定長セル多重装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図24】本発明の第1実施形態にかかる固定長セル多重装置の周辺部の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配システムの構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図27】(a)〜(t)はそれぞれ本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図28】(a)〜(c)は本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するための図である。
【図29】本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の第1変形例を示すブロック図である。
【図30】(a)〜(j)はそれぞれ本発明の第2実施形態の第1変形例にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図31】(a)〜(c)は本発明の第2実施形態の第1変形例にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するための図である。
【図32】本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の第2変形例を示すブロック図である。
【図33】(a)〜(c)は本発明の第2実施形態の第2変形例にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するための図である。
【図34】本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の第3変形例を示すブロック図である。
【図35】(a)〜(m)はそれぞれ本発明の第2実施形態の第3変形例にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図36】(a)〜(c)は本発明の第2実施形態の第3変形例にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するための図である。
【図37】本発明の第2実施形態にかかる固定長セル分配装置の第4変形例を示すブロック図である。
【図38】(a)〜(c)は本発明の第2実施形態の第4変形例にかかる固定長セル分配装置の動作を説明するための図である。
【図39】一般的な固定長セル多重/分配システムの一例を示すブロック図である。
【図40】一般的な固定長セル多重/分配装置の構成を示すブロック図である。
【図41】一般的な固定長セル多重装置の構成を示すブロック図である。
【図42】一般的な最優先固定長セル送信装置の内部構成を示すブロック図である。
【図43】(a)〜(h)はそれぞれ一般的な最優先固定長セル送信装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図44】一般的な固定長セル分配装置の構成を示すブロック図である。
【図45】(a)〜(r)はそれぞれ一般的な固定長セル分配装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図46】(a)〜(f)はそれぞれ一般的な固定長セル多重装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 101−1 最優先固定長セル送信装置
1−1〜1−n 固定長セル送信装置
2 固定長セル多重装置
3,301 固定長セル処理装置(セルフォーマット制御部)
4,4A,4B,4C,4D 固定長セル分配装置
5 固定長セル多重システム
6−1〜6−n 固定長セル受信装置
7 固定長セル分配システム
11,14,150 固定長セル記憶部
12,15 固定長セル読み出し制御部
13 固定長セル読み出し禁止制御部
21−1〜21−n,41−1〜41−n,41−P,204−1〜204−n FIFO式記憶部
22 FIFO制御部
23,205 多重化部
23A,23B,46A セレクタ部
24 固定長セル読み出し禁止要求信号出力部24
25 固定長セル到着状態記憶部
26 固定長セル到着状態記憶制御部
27 出力セル確定部
28 同着カウンタ
31 固定長セル処理用記憶部
32 記憶量情報通知部
42−1〜42−n,42−1〜42−m パラレル/シリアル(P/S)変換器
42−1−1〜42−2−m, ・・・, 42−P−1〜42−P−m,42′−1〜42′−m P/S変換部
43 書き込み制御部
43A 書き込み信号生成部(WEN生成部)
43B ライトカウンタ(WCTR)
43C リードカウンタロード信号生成部(RCTRLD信号生成部)
44A,44B,44C,44D,44E,44F 読み出し制御部
45A,45A−1〜45A−m,111′,151 リードカウンタ
45B−1〜45B−m 読み出し信号供給部
46A−1〜46A−n セレクタ(タイミング信号選択部)
46B 読み出し信号選択部
47,55 M進カウンタ
48 リードカウンタ制御部
49 セレクタ制御部
50,50−1〜50−n,50−1〜50−m エンプティ検出部
51,51−1〜51−P 読み出し用コントローラ
52,52−1〜52−P 読み出し制御ユニット
54A,54B 選択(SEL)信号生成部
101 固定長セル受信部(TED LSI)
101−1〜101−n 固定長セル送信/受信装置
102 オーバーヘッド処理用固定長セル受信部(OH LSI)
110,153 JKフリップフロップ回路
111 フリップフロップ回路
112−1〜112−5,155−1〜155−3 デコーダ
113−1〜113−3 論理積演算部(AND)
154 エッジ検出部
201 固定長セル多重/分配装置(HUB LSI)
201A 固定長セル多重部
201B 固定長セル分配部
203−2〜203−n,220 SPSビット検出部
206 取り込み部
207−1〜207−n SPSビット付加部
211,215 論理和回路(OR)
212,218−1〜218−n 書き込みカウンタ
213 比較部
213A ポート番号設定部(ポートNO. セット部)
213B ポート番号ラッチメモリ(ポートNO. ラッチメモリ)
213C ポート番号解除部(ポートNO. クリア部)
214 読み出しカウンタ
216 エンコーダ
217−1〜217−n 固定長セル検出部
219 ループバッグ
221 取り込みカウンタ
222 打ち直し部
223 シリアル/パラレル(S/P)変換部
224 取り込みレジスタ
401 固定長セル多重/分配処理装置
501 固定長セル多重/分配システム

Claims (9)

  1. M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配する固定長セル分配装置において、
    該固定長セルデータを入力順に書き込むとともに読み出すN個のFIFO式記憶部と、
    各FIFO式記憶部に対応して設けられたパラレル/シリアル変換部と、
    該M並列固定長セルデータから、出力すべきポート情報を検出して検出されたポートに対応したFIFO式記憶部に入力データを書き込む書き込み制御部と、
    該FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出す読み出し制御部とをそなえ、
    該読み出し制御部が、
    FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出すための信号を出力しうるM個のリードカウンタと、
    該M個のリードカウンタの出力側に設けられて該リードカウンタの出力を上記N個のFIFO式記憶部のいずれかにセル読み出し信号として供給するセレクタ部と、
    FIFO式記憶部への書き込み終了をトリガとしてカウントアップするM進カウンタと、
    該M進カウンタのカウント値に対応したリードカウンタをインクリメントさせるリードカウンタ制御部と、
    該リードカウンタ制御部からの情報を受けて該セレクタ部を制御するセレクタ制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、固定長セル分配装置。
  2. M並列の固定長セルデータの長さがLである場合は、該リードカウンタがL進カウンタとして構成されることを特徴とする、請求項1記載の固定長セル分配装置。
  3. M並列の固定長セルデータの長さがLである場合は、該リードカウンタが、(L+α)進のリードカウンタとして構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長セル分配装置。
  4. M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配する固定長セル分配装置において、
    該固定長セルデータを入力順に書き込むとともに読み出すN個のFIFO式記憶部と、
    各FIFO式記憶部に対応して設けられたパラレル/シリアル変換部と、
    該M並列固定長セルデータから、出力すべきポート情報を検出して検出されたポートに対応したFIFO式記憶部に入力データを書き込む書き込み制御部と、
    該FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出す読み出し制御部とをそなえ、
    該読み出し制御部が、
    該FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出すため信号を出力するM個の読み出し信号供給部と、
    これらの読み出し信号供給部からの読み出し信号を選択して所望のFIFO式記憶部へ供給する読み出し信号選択部とをそなえて構成されたことを特徴とする、固定長セル分配装置。
  5. M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配する固定長セル分配装置において、
    該固定長セルデータをMポート分入力順に書き込むとともに読み出すP(PはN/M以上の最小整数)個のFIFO式記憶部と、
    各FIFO式記憶部に対応してそれぞれM個設けられることにより合計P×M個設けられたパラレル/シリアル変換部と、
    該M並列固定長セルデータから、出力すべきポート情報を検出して検出されたポートに対応したFIFO式記憶部に入力データを書き込む書き込み制御部と、
    該FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出す読み出し制御部とをそなえ、
    該読み出し制御部が、
    FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出すためのタイミング信号を出力しうるM個のリードカウンタと、該リードカウンタからのタイミング信号を受けて対応するFIFO式記憶部へ固定長セルデータを読み出すための信号を固定長セルデータを書き込むための信号のM倍の速度で時分割多重して出力する読み出し用コントローラとを有する読み出し制御ユニットをP組そなえて構成されたことを特徴とする、固定長セル分配装置
  6. M並列の固定長セルデータの長さがLである場合は、該リードカウンタが、(L+α)進のリードカウンタとして構成されていることを特徴とする、請求項5記載の固定長セル分配装置。
  7. 該リードカウンタによる(L+1)から(L+α)までのカウント時間中に該FIFO式記憶部が空になると、該書き込み制御部によるセル書き込みを許容するための信号を出力するエンプティ検出部が設けられたことを特徴とする、請求項記載の固定長セル分配装置。
  8. M並列の固定長セルデータをN(>M)個のポートに分配する固定長セル分配装置において、
    該固定長セルデータをMポート分入力順に書き込むとともに読み出すP(PはN/M以上の最小整数)個のFIFO式記憶部と、
    各FIFO式記憶部に対応してそれぞれM個設けられることにより合計P×M個設けられたパラレル/シリアル変換部と、
    該M並列固定長セルデータから、出力すべきポート情報を検出して検出されたポートに対応したFIFO式記憶部に入力データを書き込む書き込み制御部と、
    該FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出す読み出し制御部とをそなえ、
    該読み出し制御部が、
    FIFO式記憶部から固定長セルデータを読み出すためのタイミング信号を出力しうるM個のリードカウンタと、各リードカウンタからのタイミング信号を選択的に出力するN個のタイミング信号選択部と、各タイミング信号選択部で選択されたタイミング信号を受けて対応するFIFO式記憶部へ固定長セルデータを読み出すための信号を固定長セルデータを書き込むための信号のM倍の速度で時分割多重して出力するP個の読み出し用コントローラとを有する読み出し制御ユニットをそなえて構成されたことを特徴とする、固定長セル分配装置。
  9. M並列の固定長セルデータの長さがLである場合は、該リードカウンタが、(L+α)進のリードカウンタとして構成されていることを特徴とする、請求項記載の固定長セル分配装置
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