JP3660816B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乳幼児用、大人用或いは失禁用など、尿などの体液を吸収する使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の使い捨ておむつには、例えば、特開平3−123553号公報に記載されているおむつが知られている。このおむつは、表面側の透液性シートと裏面側の不透液性シートとにて背側腰回り部、両側に脚回り部を有する股下回り部および腹側腰回り部を長手方向に順次に形成し、この表面側の透液性シートと裏面側の不透液性シートとの間の中央部分に平坦状に配設した中央の吸収体とこの中央の吸収体の両側部に位置して起立する側部吸収体とを設け、側方への液漏れを防止した構造が採られている。
【0003】
また、特開平9−561号公報に記載されているように、おむつ本体の幅方向両側に一対の側部の吸収体を設けるとともに、この一対の側部の吸収体の間に位置して幅方向中央部に中央吸収体を設け、おむつ本体の装着状態で幅方向に圧縮力が作用すると側部の吸収体が幅方向中央部に向かって変位されて、中央吸収体の下側に潜入し、吸収体の捩じれを防止するとともに皮膚との当接が緊密にできるようにし、側方への液漏れを防止する構造が知られている。
【0004】
さらに、特開平9−51913号公報に記載されているように、表面側の透液性シートと裏面側の不透液性シートとの間に配設される吸収体は、厚み方向に貫通した長手方向の断続状の条溝を幅方向に間隔をおいて複数条形成し、この各条溝に沿って透液性シートと不透液性シートとを接着し、体液の前後方向への拡散性を高めた構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平3−123553号公報に記載されている使い捨ておむつの構造では、透液性シートと不透液性シートとの間に中央の吸収体が長手方向に沿って平坦に位置しているため、股下部分で吸収面も平坦になり、おむつの装着時に股下域に不確定の皺が寄り、皮膚に密着しにくく空間が生じて吸収性が悪くなり、液漏れの原因となる問題を有している。
【0006】
また、前記特開平9−561号公報に記載の構造では、中央吸収体から幅方向に尿などの体液が流れると、中央吸収体の両側端と側方吸収体の内側縁部分に離間した空間部が形成されにくく、幅方向にそのまま液が溢れることがあり、さらに、着用時におむつ本体の幅方向に圧縮力が作用するため、側方の吸収体への尿などの体液の潜入空間が保持できず、体液の拡散がしにくくなる問題がある。
【0007】
また、特開平9−51913号公報に記載されている使い捨ておむつの構造では、吸収体の条溝にて透液性シートと不透液性シートとが接着されているため、吸収体が固定され、おむつの装着時に股下域において裏面側の不透液性シートが幅方向に縮み、吸収体の条溝が有効に作用しなくなり、吸収体に吸収されずに表面を流れた体液は条孔を乗り越えて股下領域での液漏れが生じ易い問題を有している。
【0008】
また、上述のようにこの種の使い捨ておむつは、通常仰臥位で処理されるので、尿などの体液を吸収する吸収体を二重にしたり、吸収体の両側縁を起立させるなど構造で体液の吸収が迅速かつ確実にできるように考慮されている。しかしながら、従来のこの種のおむつは、通常尿取りパッドとの併用が経済的なため、尿取りパッドとの併用が一般的で、尿取りパッドを用いると、重ねばきの厚みによる装着の違和感が有り、体液の吸収量が多い股下領域部は重ねばきにより尿取りパッドの不透液性シートが吸収体への体液の吸収を遮り、また、吸収体全般に均等に吸収されず、尿が皮膚と接触する接触面から側方に液漏れが生じる問題があった。
【0009】
また、不透液性シートを用いない尿取りパッドをおむつ本体と併用すると、おむつ本体と尿取りパッドとの両方を交換しなくてはならず経済性が悪い問題がある。
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、尿などの体液の即時的な吸収と一時的貯留作用を有し、側方向への横溢れが生じることがないように体液を即時的導液作用で拡散し、この体液の拡散で体液の吸収量を増すことができ、さらに、体液が背中側に流動することを防止でき、特に尿取りパッドを併用した場合、尿取りパッドで覆われる股下回り部に位置して吸収体に長孔を形成してその部分を単層にして、尿取りパッドで覆われない背側腰回り部および腹側腰回り部で吸収体が重層されるようにして体液の吸収効率を高めた使い捨ておむつを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の使い捨ておむつは、透液性表面シートと不透液性裏面シートおよびこの透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に配設した第1の吸収体とを有し背側腰回り部、両側に脚回り部を有する股下回り部および腹側腰回り部を長手方向に順次に一体的に形成した左右対称のおむつ本体と、透液性上面シートと透液性下面シートとの間に挟着され前記第1の吸収体に対応して前記おむつ本体の表面に重層された第2の吸収体とを備え、前記第1の吸収体は幅方向の中央部に沿って少なくとも長手方向の両端部を除いて長手方向の長孔を形成し、前記おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとを少なくともこの第2の吸収体の長手方向の両端部分にて接合し、前記第1の吸収体の長孔の領域内にこの長孔の幅方向の両側縁に沿って左右対称状に長手方向の条溝を形成し、この左右条溝を連通部にて互いに連通させたものである。
【0012】
そして、おむつ本体の第1の吸収体には長孔が形成されているため、この長孔の長手方向の両端部の背側腰回り部側と腹側腰回り部側とでは、おむつ本体の着用時に幅方向の圧縮力が加わったとき、背側腰回り部および腹側腰回り部にて第1の吸収体に歪みが生じ、第2の吸収体が皮膚側に浮き上がって皮膚に当接される。
【0013】
したがって、尿などの体液は、第2の吸収体に即時的に吸収されるとともに第2の吸収体に吸収されない溢れた体液は第2の吸収体とおむつ本体との間の空間に流動されて、おむつ本体の幅方向へ溢れが防止される。
【0014】
また、第2の吸収体とおむつ本体との間に流動された体液は、第1の吸収体の長孔の幅方向の両側縁に沿って形成された左右対称状の条溝に導流され、この溝条に沿って流動する体液は条溝から第1の吸収体の長手方向に拡散吸収される。
【0015】
さらに、おむつ本体の背側腰回り部と腹側腰回り部では、第1の吸収体の両端部が位置し長孔が存在せず、第1の吸収体と第2の吸収体とが重層されているため、第1の吸収体には長手方向の中心部分では幅方向に中心に向かう力に対して反発する力が作用して条溝が保持され、第2の吸収体とおむつ本体との間を流動する。
【0016】
また、第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁に沿って形成されている左右の条溝は互いに連通部にて連通しているため、余剰の体液は両吸収体の左右全体に亘って拡散されて両吸収体に均等に吸収され、液漏れを防止できる。
【0017】
しかも、第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁に沿って形成されている左右の条溝は互いに連通部にて連通しているため、条溝によって体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動便といわれているような吸収体に吸収することが難しい粘度の高い液は、条溝に入り込み、さらに、連通部によって左右の条溝に入り込み、漏れが防止される。
【0018】
さらに、おむつ本体の股下回り部分に位置している第2の吸収体は、第1の吸収体に接触し、第1の吸収体の長孔の領域に形成された条溝により幅方向への体液の拡散が少なく、第1の吸収体への長手方向に体液が拡散され易く、幅方向への体液の漏れが防止される。
【0019】
また、尿取りパッドを併用する場合、尿取りパッドに覆われた股下回り部の第1の吸収体および第2の吸収体は体液を吸収しにくくなるが、第1の吸収体は条溝の存在する脚下回り部と条溝の存在しない背側腰回り部および腹側腰回り部との間に歪みが生じ、前記第2の吸収体の股下回り部分がおむつ本体に対して歪みにより浮き上がり、第2の吸収体の幅方向両側部分とおむつ本体の第1の吸収体との間に空間が形成され、尿取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、体液は第1の吸収体の条溝に導入され、尿取りパッドで覆われた股下回り部分の両吸収体の体液吸収効率が高められる。
【0020】
請求項2記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の第1の吸収体に形成した長孔の領域内の左右条溝は、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間にそれぞれ形成され、この左右条溝を連通させる連通部は、前記おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの非接合部分にて形成したものである。
【0021】
そして、第1の吸収体の長孔の長手方向の両側縁に沿って左右に形成される条溝は、第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間にて形成されるために、おむつ本体の装着時に幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部にて条溝が確実に保持され、この溝条に体液が流入しても両吸収体の長手方向に拡散され、しかも、おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの非接合部分にて形成される連通部によって左右の条溝は連通され、体液は、両吸収体の長手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散された体液が吸収されるため、両吸収体の略全面に迅速にかつ均等に吸収される。
【0022】
請求項3記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1または2記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の第1の吸収体に形成した長孔の領域内の左右条溝を連通させる連通部は、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間に形成された複数箇所の非接合部分にて形成し、少なくとも一箇所の非接合部分はおむつ本体の股下回り部に位置させたものである。
【0023】
そして、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の領域内に形成された左右の条溝を連通させる連通部となる複数箇所の非接合部分の少なくとも一箇所は、股下回り部に位置するため、仰向けで寝ている場合に臀部の体圧の掛からない位置に左右の条溝の連通部が存在し、第1の吸収体の左右の条溝の連通状態を確実に保持でき、体液を両吸収体に長手方向および左右方向に均等に吸収できる。
【0024】
請求項4記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし3のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の領域内に形成した左右条溝は、おむつ本体の股下回り部のみに形成したものである。
【0025】
そして、おむつの装着時には、第1の吸収体は股下回り部に位置する長孔によって幅方向からの押圧力で股下回り部と背側腰回り部および腹側腰回り部との間に歪みが生じ、第2の吸収体が浮き上がり、第1の吸収体と第2の吸収体との間に空間が保持され、この空間に第2の吸収体に吸収されずに溢れた体液が即時的に条溝により長手方向に拡散されながら両吸収体に吸収される。
【0026】
請求項5記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の第1の吸収体に形成した条溝位置では、おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとが離間しているものである。
【0027】
そして、おむつ本体の股下回り部では透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとが離間して空間が形成されるため、おむつの装着時には、第1の吸収体の股下部分に位置する長孔の両側縁に沿って左右に形成される条溝は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部において確実に保持され、透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの間の空間に第2の吸収体に吸収されなかった体液が一時的に流入され、この空間に即時的に条溝に沿って拡散されながら両吸収体に吸収される。
【0028】
請求項6記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし5のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、第1の吸収体に形成される長孔は少なくとも中央部分がおむつ本体の股下回り部に位置し、幅方向中心線から左右対称でかつ長手方向中心線から前後非対称で腹側腰回り部側を背側腰回り部側より広く形成したものである。
【0029】
そして、おむつ本体の第1の吸収体に形成した長孔は股下回り部に位置するとともに腹側腰回り部側が広く形成されているため、第1の吸収体は装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体と第2の吸収体との間の両側の空間とにより、第2の吸収体に吸収されずに溢れ、流れ込んだ尿の貯留量を多くできるとともに、尿の条溝への流れを抑制することなく、両吸収体の長手方向への吸収が促進される。
【0030】
請求項7記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方向に沿って弾性体を配設したものである。
【0031】
そして、おむつ装着時に第2の吸収体の幅方向の両側縁が弾性体によって下側に変形することなくそのまま保持されるので、第1の吸収体と第2の吸収体との間の空間が形成され易くなり、条溝が塞がれることなく条溝を有効に活用される。さらに、第2の吸収体の左右の両側縁は弾性体により皺が形成されてフリル状となり、尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2の吸収体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置合わせが良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好になる。
【0032】
請求項8記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方向に沿って着色部を有するものである。
【0033】
そして、尿取りパッドを併用する場合、尿取りパッドを第2の吸収体の両側縁の着色部に沿って配設でき、着色部が尿取りパッドの装着時の標識となり、尿取りパッドを正常位置に容易に装着でき、尿取りパッドをおむつ本体に対して斜め状態などの誤装着がなく、尿取りパッドからの液体漏れを防止できる。
【0034】
請求項9記載の発明の使い捨ておむつは、請求項8に記載の使い捨ておむつにおいて、第2の吸収体の幅方向の両側縁に長手方向に沿って形成した着色部は着色された弾性体にて形成したものである。
【0035】
そして、第2の吸収体の左右の両側縁は着色された弾性体により皺が形成されてフリル状となり、尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2の吸収体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置合わせが良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好になる。
【0036】
請求項10記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし9のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間に形成された条溝を連通させる非接合部分において、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に弾性体を配設したものである。
【0037】
そして、おむつ本体の第1の吸収体に形成した長孔の幅方向両側縁の左右の条溝を連通させる連通部の非接合部分は弾性体により体圧で潰されることなく、左右条溝の連通状態を確実に保持でき、体液は両吸収体の左右方向への拡散が効率よく行われ、両吸収体全体に均等に吸収される。
【0038】
請求項11記載の発明の使い捨ておむつは、請求項1ないし10のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の透液性表面シートの上面に、このおむつ本体の幅方向の両側部に疎水性表面シートを重合し、この疎水性表面シートは幅方向中間部から折り返した折り返し部に少なくとも前記おむつ本体の長手方向略中央部分にこのおむつ本体の長手方向に沿って複数の弾性体を配設し、この疎水性表面シートの少なくとも一部を前記おむつ本体の両側脚回り部に接合したものである。
【0039】
そして、疎水性表面シートの幅方向中間部からの折り返し部の長手方向略中央部分に配設した複数の弾性体にて形成される立体ギャザーによって、疎水表面シートはおむつ本体の表面の内側に倒れ込むことがなく、第2の吸収体に即時的に吸収されるとともに第2の吸収体に吸収されない溢れた体液は第2の吸収体とおむつ本体との間の空間に流動されて、おむつ本体の幅方向へ溢れが防止され、さらに、この弾性体にて形成される立体ギャザーは脚回りに密着され、おむつ本体の幅方向両側縁に沿って脚回りギャザー部を兼用され、安価に製造できる。
【0040】
請求項12記載の発明の使い捨ておむつは、請求項11に記載の使い捨ておむつにおいて、疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の伸張率を大きくしたものである。
【0041】
そして、内側に配設された弾性体はレッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギャザーとして作用し、装着した状態で脚回りに密着するとともに液漏れが確実に防止される。
【0042】
請求項13記載の発明の使い捨ておむつは、請求項11に記載の使い捨ておむつにおいて、疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の長さを長くしたものである。
【0043】
そして、内側に配設された弾性体はレッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギャザーとして作用し、レッグギャザー部分は装着した状態で脚回り部分にのみ弾性体が位置し、脚回りに確実に密着するとともに弾性体の使用料を少なくして安価に製造でき、また、立体ギャザー部の弾性体の長さが長いため液漏れが確実に防止される。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の使い捨ておむつの一実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0045】
図1および図2において、1はおむつ本体で、このおむつ本体1は、透液性表面シート2および不透液性裏面シート3にて背側腰回り部4、両側に脚回り部5を有する股下回り部6および腹側腰回り部7が長手方向に順次に一体的に左右対称に形成され、この透液性表面シート2および不透液性裏面シート3との周縁は接着または融着などにより接合され、この透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に左右対称に第1の吸収体8が配設されている。
【0046】
また、前記透液性表面シート2は、体液を透過する肌触りのよい織布、不織布、多孔性フィルム、合成樹脂繊維などにて形成され、また、不透液性裏面シート3は、体液を透過しないポリエチレン樹脂などの樹脂製フィルムにて形成されている。
【0047】
そして、このおむつ本体1の股下回り部6の両側に形成した脚回り部5は略凹円弧状に切欠いた凹弧状縁に形成され、この凹弧状縁に沿って前記透液性表面シート2および不透液性裏面シート3との間に伸張した状態で結合した1本ないし複数本のゴムなどの弾性体9が配設されてレッグギャザー部10が形成されている。
【0048】
また、このおむつ本体1の透液性表面シート2の上面には、幅方向の両側部にポリプロピレン樹脂繊維などにて形成した疎水性表面シート11がそれぞれ重合され、この左右の疎水性表面シート11の長手方向に沿う外側縁はおむつ本体1の外側周縁に接着または融着などにより結合され、この左右の疎水性表面シート11の互いに対向する長手方向の内側縁12からそれぞれ両側外側縁に向って折り返され、この折り返し片部11a は前記透液性表面シート2と離反され、さらに、この折り返し片部11a の外側縁に沿って取り付けた一本ないし複数本のゴムなどの弾性体13にて前記おむつ本体1の両側に立体ギャザー部14が形成されている。なお、この弾性体13は伸張した状態で左右の疎水性表面シート11の折り返し片部11a に取り付ける。
【0049】
さらに、前記おむつ本体1に形成されている左右の疎水性表面シート11の背側腰回り部4の表面両側には、このおむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性裏面シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に係脱自在に結合される面ファスナー15b が設けられている。
【0050】
次に、前記おむつ本体1の第1の吸収体8はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不織材などとにて形成され、この第1の吸収体8は前記おむつ本体1の股下回り部6の位置に長手方向の両端部を残して幅方向の中央部に長手方向の長孔16が形成されている。
【0051】
また、図1および図3ないし図7において、20は第2の吸収体で、この第2の吸収体20はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不織材などとにて形成され、この第2の吸収体20は前記おむつ本体1の長手方向に長い略矩形形状で前記第1の吸収体8より長手方向および幅方向の長さが短く形成されている。さらに、このおむつ本体1の両側脚回り部5に対応する幅方向の両側縁は幅方向の寸法が短くなるように切り欠き凹部21がそれぞれ形成されている。
【0052】
さらに、前記第2の吸収体20は図7に示すように、周縁を接着または融着により封止した透液性上面シート25と透液性下面シート26との間に挟着されている。この第2の吸収体20を封止した透液性上面シート25と透液性下面シート26の幅方向の幅寸法は第2の吸収体20の幅方向の幅寸法より多少長く、透液性上面シート25と透液性下面シート26の両側縁は前記第2の吸収体20の両側縁に沿った形状で、長手方向の長さは前記透液性表面シート2および不透液性裏面シート3の長手方向の寸法と同一長で前記第1の吸収体8より長く形成されている。
【0053】
また、前記おむつ本体1の股下回り部6の脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両側部の切り欠き凹部21に沿って前記透液性上面シート25と透液性下面シート26との間にそれぞれ配設した一本ないし複数本の着色されたゴムなどの弾性体24にて着色部が形成されている。この弾性体24の両端部は切り欠き凹部21の長手方向の両端部にこの弾性体24が伸張した状態で止着されるとともにこの弾性体24の第2の吸収体20の両側切り欠き凹部21に配設された伸張した状態の部分は前記透液性上面シート25と透液性下面シート26とに接着または融着により結合されている。
【0054】
なお、前記おむつ本体1の股下回り部6の脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両側部の切り欠き凹部21に沿って配設した一本ないし複数本の着色された弾性体24にて着色部を形成したが、この着色部は必ずしも着色された弾性体に限られるものでなく、第2の吸収体20に直接着色することもできる。
【0055】
そして、図8および図14に示すように、前記第2の吸収体20は前記おむつ本体1の長手方向の中央部分および幅方向の中央部分に対応して前記おむつ本体1の第1の吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20を封止した透液性下面シート26の長手方向の両端部と前記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3とを接着、溶着などの接合部27により接合するとともに、この両端接合部27間において前記第1の吸収体8の長孔16の領域内の長手方向の両端側に前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26とを連通部となる非接合部28を介して接着、または溶着した中間接合部29をおむつ本体1の幅方向の中心線に沿って形成する。
【0056】
そして、前記第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部分との間に図4および図6に示すように左右対称状に条溝30を形成し、この左右条溝30を前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非接合部28にて連通する連通部を形成する。
【0057】
また、前記おむつ本体1の透液性表面シート2のみを第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合し、不透液性裏面シート3は接合しない構成とすることもできる。
【0058】
なお、前記おむつ本体1の透液性表面シート2は、第1の吸収体8に対応する部分を切り欠き、前記第1の吸収体8の長孔16に対応する部分では前記不透液性裏面シート3を表面側に露出させ、この透液性表面シート2の切り欠き縁部にて不透液性裏面シート3を第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合することもできる。
【0059】
そして、図4および図5に示すように、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部分の間に形成された条溝30の位置では、おむつ本体1の透液性表面シート2と第2の吸収体20の透液性下面シート26とが離間して空間31が形成されている。
【0060】
また、図1に示すように,この第2の吸収体20の幅方向の両側部は前記左右の疎水性表面シート11の内側縁12と略同一位置に配設されている。
【0061】
さらに、図2に示すように、おむつ本体1の両側縁に沿って長さ方向に伸張した状態で配設して結合した弾性体9にて形成されたレッグギャザー部10および第2の吸収体20の両側の弾性体13にて形成された立体ギャザー部14との他に、前記第2の吸収体20の両側部に長手方向に伸張した状態で接合した弾性体24にてフリル部24a が形成されるようになっている。
【0062】
また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部27および中間接合部29の間に形成された条溝30を連通させる連通部となる非接合部28において、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に弾性体33を配設してこの弾性体33の伸張状態で透液性表面シート2と不透液性裏面シート3に接合する。
【0063】
なお、前記おむつ本体1の背側腰回り部4には透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に伸張した状態でウエストギャザーを形成する弾性体34を接合する。
【0064】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0065】
このおむつ本体1の不透液性裏面シート3を外側にするとともに透液性表面シート2を肌側にして、おむつ本体1の腹側腰回り部7を腹側に当て股下回り部6を股下部に当てるとともに背側腰回り部4を背側に当てておむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性裏面シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に左右の疎水性表面シート11の背側腰回り部4の表面側の両側部に設けた面ファスナー15b に結合することにより、おむつ本体1はパンツ形状となって装着される。
【0066】
この状態で、おむつ本体1の両側縁部の凹弧状縁に沿った両側脚回り部5に取り付けた弾性体9によるレッグギャザー部10が脚回りに密着され、左右の疎水性表面シート11の互いに対向する長手方向の内側縁12からの折り返し片部11a は弾性体13にて前記透液性表面シート2と離反されて立体ギャザー部14が形成され、この立体ギャザー部14はレッグギャザー部10の内側に位置する。
【0067】
また、おむつ本体1は着用時に幅方向の圧縮力が加わると、おむつ本体1の第1の吸収体8に形成した長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部27との間に形成された左右対称状の条溝30により股下回り部6とこの溝条30の存在しない背側腰回り部4および腹側腰回り部7の間にて第1の吸収体8には歪みが生じる。この第1の吸収体8の歪みにより、第2の吸収体20が浮き上がり、おむつ本体1の股下回り部6で第2の吸収体20がおむつ本体1に対して皮膚側に接近され、第2の吸収体20の両側部分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が保持される。
【0068】
そして、尿などの体液は第2の吸収体20に一次吸収され、この第2の吸収体20に吸収されなかった多量の体液は第2の吸収体20の両側部分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間の空間31に流入した体液は即時的に第1の吸収体8の長孔16に形成されている左右の条溝30に導流され、この体液は左右の条溝30により長手方向に拡散されながら第1の吸収体8に吸収される。
【0069】
また、おむつ本体1の背側腰回り部4と腹側腰回り部7とでは、第1の吸収体8に長孔16が形成されておらず、第2の吸収体20が重層されているため、第1の吸収体8は幅方向に中心に向かう力に対して反発する力が作用し、条溝30が保持される。
【0070】
さらに、おむつ本体1の第1の吸収体8と第2の吸収体20との間に空間31が形成されるとともに条溝30が保持されるため、第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31に流れ込んだ体液が条溝30に沿って長手方向に拡散して一時貯留されるとともに、第1の吸収体8は両端部では長孔16が存在せずに第2の吸収体20が重層されているため、条溝30の両端部で一時貯留された体液は第1の吸収体8に吸収される。
【0071】
さらに、おむつの装着時には、第1の吸収体8は股下回り部6に位置する長孔16の両側縁に沿って左右に形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7において保持され、この条溝30に流入した体液の拡散が確実に行われ、第1の吸収体8の長手方向に沿って拡散吸収される。
【0072】
また、おむつの装着時には、第1の吸収体8は股下部分に位置する長孔16の両側縁に沿って左右に形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7において保持され、この条溝30に流入した体液は非接合部28によって左右連通されているため、条溝30に沿って長手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散されながら即時的に第1の吸収体8に均等に吸収される。
【0073】
さらに、おむつ本体1の股下回り部6では第1の吸収体8と第2の吸収体20とは接触されているが、左右の条溝30により幅方向への体液の拡散が少なく、第1の吸収体8への長手方向に体液が拡散され易く、幅方向への体液の漏れが防止される。
【0074】
また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部27の間に形成された条溝30を連通させる連通部の非接合部28の少なくとも一箇所は、股下回り部6に位置するため、仰向けで寝ている場合に臀部の体圧の掛からない位置にあるため、第1の吸収体8の左右の条溝30の連通状態を確実に保持でき、第1の吸収体8に体液を長手方向左右に均等に吸収できる。
【0075】
さらに、第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁に沿って形成されている左右の条溝30は互いに非接合部28の連通部にて連通しているため、条溝30によって体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動便といわれているような両吸収体8,20に吸収することが難しい粘度の高い液は、条溝30に入り込み、さらに、非接合部28の連通部によって左右の条溝30に入り込み、漏れが防止される。
【0076】
また、不透液性裏面シート3を第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合することにより、この中間接合部29に沿って長手方向に体液の拡散がより促され、第2の吸収体20に効率よく体液が吸収されるとともに条溝30によって第2の吸収体20に吸収されなかった体液は条溝30によって第1の吸収体8の長手方向に拡散吸収される。
【0077】
また、不透液性裏面シート3を第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合することにより、この中間接合部29に沿って長手方向に体液の拡散がより促され、第2の吸収体20に効率よく体液が吸収されるとともに条溝30によって第2の吸収体20に吸収されなかった体液は条溝30によって第1の吸収体8の長手方向に拡散吸収される。
【0078】
また、尿取りパッドを併用する場合、第2の吸収体20の両側縁の着色部となる着色された弾性体24にて第2の吸収体20の左右の両側縁は皺が形成されてフリル部24a が形成され、尿取りパッドを装着する空間間隙が第2の吸収体20の両側縁間に形成され、着色弾性体24が尿取りパッドの装着時の標識となって、尿取りパッドをおむつ本体1に対して斜め状態などの誤装着がなく,尿取りパッドを正常位置に容易に装着できる。
【0079】
そして、尿取りパッドを併用した状態では、尿はまず尿取りパッドに吸収され、尿取りパッドに覆われたおむつ本体1の股下回り部6の第1の吸収体8および第2の吸収体20は体液を吸収しにくくなるが、尿取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、第1の吸収体8は条溝30の存在する股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7との間に歪みが生じ、前記第2の吸収体20の股下回り部6がおむつ本体1に対して歪みにより浮き上がり、第2の吸収体20の幅方向両側部分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が形成され、体液は第1の吸収体8の条溝30に導入され、尿取りパッドで覆われた股下回り部6の第1の吸収体8の体液吸収効率が高められる。
【0080】
また、前記第1の吸収体8に形成した長孔16は略細長矩形形状に限られるものではなく、例えば、図9に示すように、第1の吸収体8の腹側腰回り部7側を二股状に形成し、第1の吸収体8に形成される長孔16は少なくとも中央部分がおむつ本体1の股下回り部6に位置し、幅方向中心線から左右対称でかつ長手方向中心線から腹側腰回り部7側と背側腰回り部4側とが非対称で腹側腰回り部7側を広く形成することもできる。
【0081】
この実施の形態では、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16は股下回り部6に位置するとともに腹側腰回り部7側が広く形成されているため、第1の吸収体8は男性装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿が流入し、尿の条溝30への流れを抑制することなく、第1の吸収体8の長手方向への吸収が促進される。
【0082】
また、図10に示すように、第1の吸収体8の長孔16は腹側腰回り部7側を幅方向に膨出形成して腹側腰回り部7側を広く形成することにより、第1の吸収体8に形成した長孔16は装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。
【0083】
さらに、図11に示すように、第1の吸収体8の長孔16は背側腰回り部4側を幅方向に膨出形成して腹側腰回り部7側を広く形成して、第1の吸収体8は女性装着者の尿道口側を広くして第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。
【0084】
また、図12に示すように、第1の吸収体8の長孔16は背側腰回り部4側と腹側腰回り部7とを幅方向に膨出形成して背側腰回り部4側と腹側腰回り部7側とを広く形成し、第1の吸収体8は男性および女性装着者の尿道口側を広くして第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにし、男性および女性兼用とすることもできる。
【0085】
また、図13に示すように、第1の吸収体8の長孔16は細長楕円形状として、第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。
【0086】
さらに、前記実施の形態では、図14に示すように、第2の吸収体20は前記おむつ本体1の第1の吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20を封止した透液性下面シート26の長手方向の両端部と前記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3とを接着、溶着などの接合部27により接合するとともにこの両端接合部27間を前記第1の吸収体8の長孔16の領域内で前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非接合部28を間に配した中間接合部29を形成した構成としたが、図15に示すように、中間接合部29を長手方向に複数条に形成することもでき、また、図16に示すように、中間接合部29を省くこともできる。
【0087】
次に、本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態を図17ないし図19に基づいて説明する。
【0088】
図17ないし図19に示すように、おむつ本体1は、前記図1ないし図7に示す構成と同一構成で、透液性表面シート2および不透液性裏面シート3にて背側腰回り部4、両側に脚回り部5を有する股下回り部6および腹側腰回り部7が長手方向に順次に一体的に左右対称に形成され、この透液性表面シート2および不透液性裏面シート3との周縁は接着または融着などにより接合され、この透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に左右対称に第1の吸収体8が配設されている。
【0089】
また、前記透液性表面シート2は、体液を透過する肌触りのよい織布、不織布、多孔性フィルム、合成樹脂繊維などにて形成され、また、不透液性裏面シート3は、体液を透過しないポリエチレン樹脂などの樹脂性フィルムにて形成されている。
【0090】
そして、このおむつ本体1の股下回り部6の両側に形成した脚回り部5は略凹円弧状に切欠いた凹弧状縁に形成されている。
【0091】
また、このおむつ本体1の透液性表面シート2の上面には、幅方向の両側部にポリプロピレン樹脂繊維などにて形成した疎水性表面シート11がそれぞれ重合され、この左右の疎水性表面シート11の一部である長手方向に沿う外側縁はおむつ本体1の外側周縁に接着または融着などにより結合され、この左右の疎水性表面シート11の互いに対向する長手方向に沿う内側縁12側は、前記透液性表面シート2と離反された遊離部11c となり、この遊離部11c は幅方向の中間部からそれぞれ両側外面側に向って折り返されている。この遊離部11c と折り返し片部11a との間には前記脚回り部5の部分におむつ本体1の長手方向に沿って複数本のゴムなどの弾性体13を挟み込み配設し、この各弾性体13は伸張した状態で接着または融着などに取り付ける。
【0092】
さらに、この疎水性表面シート11の折り返し部11a の前記脚回り部5の部分は図19に示すように、幅方向の外縁側を疎水性表面シート11の表面に重合して接着または融着などにより結合され、この疎水性表面シート11の遊離部11c と折り返し片部11a との内側に配設される結合された部分にて前記おむつ本体1の両側にレッグギャザー部10が形成されるとともに、疎水性表面シート11の表面と遊離した部分にて立体ギャザー部14が形成される。
【0093】
そして、疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体13のうち、内側に配設されてレッグギャザー部10を形成する弾性体13a に対して外側に配設される弾性体13b の伸張率を大きくする。この伸張率は弾性体13の太さ、材料の選択などによって大きくする。そして、内側に配設された弾性体13a はレッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体13b は立体ギャザーとして作用し、装着した状態で脚回りに密着するとともに液漏れが確実に防止されるようになっている。
【0094】
そして、この弾性体13の材質は、ポリウレタン、合成ゴム、天然ゴムなどを用い、特に内側に位置してレッグギャザー部10を形成する弾性体13a にフィルム状の弾性材を用いることにより、装着したとき脚回りに適切に密着し、装着感が良好となる。
【0095】
また、弾性体13を挟み込み配設する疎水性表面シート11の折り返し片部11a の折り込み方向は内側方向または外側方向のいずれの側でもよい。
【0096】
さらに、前記おむつ本体1に形成されている左右の疎水性表面シート11の背側腰回り部4の表面両側には、このおむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性裏面シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に係脱自在に結合される面ファスナー15b が設けられている。
【0097】
次に、前記おむつ本体1の第1の吸収体8はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不織材などとにて形成され、この第1の吸収体8は前記おむつ本体1の股下回り部6の位置に長手方向の両端部を残して幅方向の中央部に長手方向の長孔16が形成されている。
【0098】
また、図17ないし図19に示す第2の吸収体20はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不織材などとにて形成され、この第2の吸収体20は前記おむつ本体1の長手方向に長い略矩形形状で前記第1の吸収体8より長手方向および幅方向の長さが短く形成されている。さらに、このおむつ本体1の両側脚回り部5に対応する幅方向の両側縁は幅方向の寸法が短くなるように切り欠き凹部21がそれぞれ形成されている。
【0099】
さらに、前記第2の吸収体20は図17に示すように、周縁を接着または融着により封止した透液性上面シート25と透液性下面シート26との間に挟着されている。この第2の吸収体20を封止した透液性上面シート25と透液性下面シート26の幅方向の幅寸法は第2の吸収体20の幅方向の幅寸法より多少長く、透液性上面シート25と透液性下面シート26の両側縁は前記第2の吸収体20の両側縁に沿った形状で、長手方向の長さは前記透液性表面シート2および不透液性裏面シート3の長手方向の寸法と同一長で前記第1の吸収体8より長く形成されている。
【0100】
また、前記おむつ本体1の股下回り部6の脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両側部の切り欠き凹部21に沿って前記透液性上面シート25と透液性下面シート26との間にそれぞれ配設した一本ないし複数本の着色されたゴムなどの弾性体24にて着色部が形成されている。この弾性体24の両端部は切り欠き凹部21の長手方向の両端部にこの弾性体24が伸張した状態で止着されるとともにこの弾性体24の第2の吸収体20の両側切り欠き凹部21に配設された伸張した状態の部分は前記透液性上面シート25と透液性下面シート26とに接着または融着により結合されている。
【0101】
なお、前記おむつ本体1の股下回り部6の脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両側部の切り欠き凹部21に沿って配設した一本ないし複数本の着色された弾性体24にて着色部を形成したが、この着色部は必ずしも着色された弾性体に限られるものでなく、第2の吸収体20に直接着色することもできる。
【0102】
そして、前記第2の吸収体20は前記おむつ本体1の長手方向の中央部分および幅方向の中央部分に対応して前記おむつ本体1の第1の吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20を封止した透液性下面シート26の長手方向の両端部と前記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3とを接着、溶着などの接合部27により接合するとともに、この両端接合部27間において前記第1の吸収体8の長孔16の領域内の長手方向の両端側に前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26とを連通部となる非接合部28を介して接着、または溶着した中間接合部29をおむつ本体1の幅方向の中心線に沿って形成する。
【0103】
そして、前記第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部分との間に左右対称状に条溝30を形成し、この左右条溝30を前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非接合部28にて連通する連通部を形成する。
【0104】
また、前記おむつ本体1の透液性表面シート2のみを第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合し、不透液性裏面シート3は接合しない構成とすることもできる。
【0105】
なお、前記おむつ本体1の透液性表面シート2は、第1の吸収体8に対応する部分を切り欠き、前記第1の吸収体8の長孔16に対応する部分では前記不透液性裏面シート3を表面側に露出させ、この透液性表面シート2の切り欠き縁部にて不透液性裏面シート3を第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合することもできる。
【0106】
そして、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部分の間に形成された条溝30の位置では、おむつ本体1の透液性表面シート2と第2の吸収体20の透液性下面シート26とが離間して空間31が形成されている。
【0107】
また、図17に示すように,この第2の吸収体20の幅方向の両側部は前記左右の疎水性表面シート11の内側縁12と略同一位置に配設されている。
【0108】
さらに、前記第2の吸収体20の両側の弾性体13にて形成された立体ギャザー部14と、前記第2の吸収体20の両側部に長手方向に伸張した状態で接合した弾性体24にてフリル部24a が形成されるようになっている。
【0109】
また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部27および中間接合部29の間に形成された条溝30を連通させる連通部となる非接合部28において、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に弾性体33を配設してこの弾性体33の伸張状態で透液性表面シート2と不透液性裏面シート3に接合する。
【0110】
なお、前記おむつ本体1の背側腰回り部4には透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に伸張した状態でウエストギャザーを形成する弾性体34を接合する。
【0111】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0112】
このおむつ本体1の不透液性裏面シート3を外側にするとともに透液性表面シート2を肌側にして、おむつ本体1の腹側腰回り部7を腹側に当て股下回り部6を股下部に当てるとともに背側腰回り部4を背側に当てておむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性裏面シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に左右の疎水性表面シート11の背側腰回り部4の表面側の両側部に設けた面ファスナー15b に結合することにより、おむつ本体1はパンツ形状となって装着される。
【0113】
この状態で、左右の疎水性表面シート11の互いに対向する長手方向の内側縁12からの折り返し片部11a の内側部分にて脚回りに密着されるレッグギャザー部10が形成され、外側部分にて前記透液性表面シート2と離反されて立体ギャザー部14が形成され、この立体ギャザー部14にて液漏れが防止される。
【0114】
そして、この立体ギャザー部14は疎水性表面シート11の幅方向中間部からの折り返し部11a の外側に配設した複数の弾性体13b にて形成されることによって、疎水表面シート11はおむつ本体1の表面の内側に倒れ込むことがなく、第2の吸収体20に即時的に吸収されるとともに第2の吸収体20に吸収されない溢れた体液は第2の吸収体20とおむつ本体1との間の空間31に流動されて、おむつ本体1の幅方向へ溢れが防止され、さらに、この内側に配設した弾性体13a にて形成されるレッグギャザー部10は脚回りに密着される。
【0115】
また、おむつ本体1は着用時に幅方向の圧縮力が加わると、おむつ本体1の第1の吸収体8に形成した長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部27との間に形成された左右対称状の条溝30により股下回り部6とこの溝条30の存在しない背側腰回り部4および腹側腰回り部7の間にて第1の吸収体8には歪みが生じる。この第1の吸収体8の歪みにより、第2の吸収体20が浮き上がり、おむつ本体1の股下回り部6で第2の吸収体20がおむつ本体1に対して皮膚側に接近され、第2の吸収体20の両側部分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が保持される。
【0116】
そして、尿などの体液は第2の吸収体20に一次吸収され、この第2の吸収体8に吸収されなかった多量の体液は第2の吸収体20の両側部分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間の空間31に流入した体液は即時的に第1の吸収体8の長孔16に形成されている左右の条溝30に導流され、この体液は左右の条溝30により長手方向に拡散されながら第1の吸収体8に吸収される。
【0117】
また、おむつ本体1の背側腰回り部4と腹側腰回り部7とでは、第1の吸収体8に長孔16が形成されておらず、第2の吸収体20が重層されているため、第1の吸収体8は幅方向に中心に向かう力に対して反発する力が作用し、条溝30が保持される。
【0118】
さらに、おむつ本体1の第1の吸収体8と第2の吸収体20との間に空間31が形成されるとともに条溝30が保持されるため、第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31に流れ込んだ体液が条溝30に沿って長手方向に拡散して一時貯留されるとともに、第1の吸収体8は両端部では長孔16が存在せずに第2の吸収体20が重層されているため、条溝30の両端部で一時貯留された体液は第1の吸収体8に吸収される。
【0119】
さらに、おむつの装着時には、第1の吸収体8は股下回り部6に位置する長孔16の両側縁に沿って左右に形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7において保持され、この条溝30に流入した体液の拡散が確実に行われ、第1の吸収体8の長手方向に沿って拡散吸収される。
【0120】
また、おむつの装着時には、第1の吸収体8は股下部分に位置する長孔16の両側縁に沿って左右に形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7において保持され、この条溝30に流入した体液は非接合部28によって左右連通されているため、条溝30に沿って長手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散されながら即時的に第1の吸収体8に均等に吸収される。
【0121】
さらに、おむつ本体1の股下回り部6では第1の吸収体8と第2の吸収体20とは接触されているが、左右の条溝30により幅方向への体液の拡散が少なく、第1の吸収体8への長手方向に体液が拡散され易く、幅方向への体液の漏れが防止される。
【0122】
また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接合部27の間に形成された条溝30を連通させる連通部の非接合部28の少なくとも一箇所は、股下回り部6に位置するため、仰向けで寝ている場合に臀部の体圧の掛からない位置にあるため、第1の吸収体8の左右の条溝30の連通状態を確実に保持でき、第1の吸収体8に体液を長手方向左右に均等に吸収できる。
【0123】
さらに、第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁に沿って形成されている左右の条溝30は互いに非接合部28の連通部にて連通しているため、条溝30によって体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動便といわれているような両吸収体8,20に吸収することが難しい粘度の高い液は、条溝30に入り込み、さらに、非接合部28の連通部によって左右の条溝30に入り込み、漏れが防止される。
【0124】
また、不透液性裏面シート3を第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合することにより、この中間接合部29に沿って長手方向に体液の拡散がより促され、第2の吸収体20に効率よく体液が吸収されるとともに条溝30によって第2の吸収体20に吸収されなかった体液は条溝30によって第1の吸収体8の長手方向に拡散吸収される。
【0125】
また、尿取りパッドを併用する場合、第2の吸収体20の両側縁の着色部となる着色された弾性体24にて第2の吸収体20の左右の両側縁は皺が形成されてフリル部24a が形成され、尿取りパッドを装着する空間間隙が第2の吸収体20の両側縁間に形成され、着色弾性体24が尿取りパッドの装着時の標識となって、尿取りパッドをおむつ本体1に対して斜め状態などの誤装着がなく,尿取りパッドを正常位置に容易に装着できる。
【0126】
そして、尿取りパッドを併用した状態では、尿はまず尿取りパッドに吸収され、尿取りパッドに覆われたおむつ本体1の股下回り部6の第1の吸収体8および第2の吸収体20は体液を吸収しにくくなるが、尿取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、第1の吸収体8は条溝30の存在する股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7との間に歪みが生じ、前記第2の吸収体20の股下回り部6がおむつ本体1に対して歪みにより浮き上がり、第2の吸収体20の幅方向両側部分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が形成され、体液は第1の吸収体8の条溝30に導入され、尿取りパッドで覆われた股下回り部6の第1の吸収体8の体液吸収効率が高められる。
【0127】
また、図20に示すように、おむつ本体1の透液性表面シート2の上面の幅方向両側部に重合した疎水性表面シート11は、脚回り部5の部分は幅方向の外縁側を疎水性表面シート11の表面に重合して接着または融着などにより結合し、この疎水性表面シート11の遊離部11c と折り返し片部11a とにて前記おむつ本体1の両側にレッグギャザー部10を兼ねる立体ギャザー部14を形成し、背側腰回り部4と腹側腰回り部7との部分は遊離部11c と折り返し片部11a を折り返し重合して接着または融着などにより結合することもできる。
【0128】
また、背側腰回り部4と腹側腰回り部7との長手方向の両端部分のみを疎水性表面シート11の遊離部11c と折り返し片部11a とを折り返し重合して接着または融着などにより結合し立体ギャザー部14と遊離部11c と折り返し片部11a との重合結合との間を遊離させることもできる。
【0129】
なお、この実施の形態においても、前記第1の吸収体8に形成した長孔16は略細長矩形形状に限られるものではなく、前記図9に示すように、第1の吸収体8の腹側腰回り部7側を二股状に形成し、第1の吸収体8に形成される長孔16は少なくとも中央部分がおむつ本体1の股下回り部6に位置し、幅方向中心線から左右対称でかつ長手方向中心線から腹側腰回り部7側と背側腰回り部4側とが非対称で腹側腰回り部7側を広く形成することもできる。
【0130】
また、この実施の形態でも、おむつ本体1の第1の吸収体8の長孔16は股下回り部6に位置するとともに腹側腰回り部7側が広く形成されているため、第1の吸収体8は男性装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿が流入し、尿の条溝30への流れを抑制することなく、第1の吸収体8の長手方向への吸収が促進される。
【0131】
また、この実施の形態でも前記図10に示すように、第1の吸収体8の長孔16は腹側腰回り部7側を幅方向に膨出形成して腹側腰回り部7側を広く形成することにより、第1の吸収体8に形成した長孔16は装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。さらに、前記図11に示すように、第1の吸収体8の長孔16は背側腰回り部4側を幅方向に膨出形成して腹側腰回り部7側を広く形成して、第1の吸収体8は女性装着者の尿道口側を広くして第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。
【0132】
さらに、この実施の形態では、前記図12に示すように、第1の吸収体8の長孔16は背側腰回り部4側と腹側腰回り部7とを幅方向に膨出形成して背側腰回り部4側と腹側腰回り部7側とを広く形成し、第1の吸収体8は男性および女性装着者の尿道口側を広くして第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにし、男性および女性兼用とすることもできる。また、図13に示すように、第1の吸収体8の長孔16は細長楕円形状として、第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。
【0133】
さらに、この実施の形態では、前記図14に示すように、第2の吸収体20は前記おむつ本体1の第1の吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20を封止した透液性下面シート26の長手方向の両端部と前記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3とを接着、溶着などの接合部27により接合するとともにこの両端接合部27間を前記第1の吸収体の長孔16の領域内で前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非接合部28を間に配した中間接合部29を形成した構成に限られず、前記図15に示すように、中間接合部29を長手方向に複数条に形成することもでき、また、前記図16に示すように、中間接合部29を省くこともできる。
【0134】
また、前記実施の形態では、疎水性表面シート11の折り返し部11a に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の伸張率を大きくした構成であるが、疎水性表面シート11の折り返し部11a に配設した複数の弾性体13は内側に配設される弾性体13a に対して外側に配設される弾性体13b の長さを長くすることもできる。
【0135】
そして、内側に配設された弾性体13a はレッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体12b は立体ギャザーとして作用し、レッグギャザー部10は装着した状態で脚回り部分にのみに弾性体13が位置し、脚回りに確実に密着するとともに弾性体の使用料を少なくして安価に製造でき、また、立体ギャザー部14の弾性体14b の長さが長いため液漏れが確実に防止される。
【0136】
【実施例】
前記図1に示す実施の形態において、第1の吸収体8の股下回り部6の幅方向の寸法は180mm 〜300mm とし、好ましくは200mm 〜250mm とし、長手方向の寸法は第2の吸収体20の長手方向の寸法と略同一寸法として650mm 〜850mm とする。
【0137】
また、第1の吸収体8の長孔16の幅方向の長さは、80mm〜120mm で、おむつ本体1の股下回り部6の幅方向の長さより短くし、長手方向の長さは100mm 〜500mm 、好ましくは、300mm 〜450mm とする。また、第2の吸収体20の股下回り部6の幅方向の寸法は100mm 以上とする。
【0138】
また、第1の吸収体8の長手方向の中心線に沿って長孔16の両端縁から背側腰回り部4の端縁までの寸法と腹側腰回り部7の端縁までの距離比を1対1.2〜1対2とする。
【0139】
さらに、第2の吸収体20を封止した透液性下面シート26と前記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3との中間接合部29の幅方向の長さは10mm以上で長孔16の幅方向の寸法より短くする。また、両端部の接合部27と中間接合部29との間の非接合部28の間隔は10mm〜200mm とし、好ましくは30mm〜60mmとする。
【0140】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、おむつ本体は着用時に幅方向の圧縮力が加わると、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分との間に形成された左右対称状の条溝により股下回り部とこの溝条の存在しない背側腰回り部および腹側腰回り部の間に第1の吸収体には歪みが生じ、おむつ本体の股下回り部で第2の吸収体がおむつ本体に対して歪みにより皮膚側に接近し、第2の吸収体の両側部分とおむつ本体の第1の吸収体との間に空間が保持され易く、尿などの体液が条溝に導流され易くなり、第2の吸収体で一次吸収されなかった体液は第1の吸収体と第2の吸収体との間の空間に流れ込み、この空間に流れ込んだ体液が左右の条溝に沿って長手方向に拡散され、第2の吸収体に効率よく吸収されて横漏れが防止され、また、長孔に沿って第1の吸収体の長手方向に拡散吸収されるとともに、第1の吸収体は両端部では長孔が存在せずに第2の吸収体が重層されているため、条溝の両端部で一時貯留された体液は両吸収体に吸収され、両吸収体に全面に略均等に吸収される。
【0141】
また、第1の吸収体の長孔に形成される左右対称状の条溝に沿って長手方向に拡散された体液は連通部にて互いに連通しているため、体液は第1の吸収体の左右全体に亘って均等に吸収され、条溝により幅方向への体液の拡散が少なく、第1の吸収体への長手方向に体液が拡散され易く、幅方向への体液の漏れが防止される。
【0142】
さらに、第1の吸収体の長孔に形成される左右の条溝は体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動便といわれるような吸収体に吸収することが難しい粘度の高い体液は条溝に入り込み、さらに、左右の条溝の連通部によって左右の溝条に入り込むことにより横漏れが防止される。
【0143】
また、尿取りパッドを併用する場合にも、尿取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、第1の吸収体は条溝の存在する脚下回り部と背側腰回り部および腹側腰回り部との間の歪みにより、第2の吸収体はおむつ本体から浮き上がり、第2の吸収体の幅方向両側部分とおむつ本体の第1の吸収体との間に空間が形成され、体液は第1の吸収体の条溝に導入され易く、尿取りパッドで覆われた股下回り部の両吸収体の体液吸収効率が高められる。
【0144】
請求項2記載の発明によれば、おむつの装着時には、第1の吸収体に形成される条溝は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部と背側腰回り部および腹側腰回り部において保持され、この条溝に体液が体2の吸収体に吸収されなかった余剰の体液が多量に流れ込み、この条溝に流れ込んだ体液は長手方向に流動して第1の吸収体に長孔の条溝に沿って吸収されるとともに左右条溝の連通部によって長手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散されながら迅速に両吸収体に吸収される。
【0145】
請求項3記載の発明によれば、おむつ本体の第1の吸収体に形成される左右の条溝を連通させる連通部の少なくとも一箇所は、股下回り部に位置するため、仰向けで寝ている場合に臀部の体圧の掛からない位置にあるため、第1の吸収体の左右の条溝の連通状態を確実に保持でき、第1の吸収体に体液を長手方向左右に均等に吸収できる。
【0146】
請求項4記載の発明によれば、おむつの装着時には、第1の吸収体に生じる股下回り部と背側腰回り部および腹側腰回り部との間に歪みで、第2の吸収体が浮き上がり、第1の吸収体と第2の吸収体との間に空間が保持され、この空間に第2の吸収体に吸収されなかった体液が流れ込み、この体液は即時的に条溝により拡散されながら両吸収体に吸収される。
【0147】
請求項5記載の発明によれば、おむつの装着時には、第1の吸収体に左右に形成される条溝は、幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部と背側腰回り部および腹側腰回り部において保持され、この条溝に第2の吸収体に吸収されなかった体液が流れ込み、この体液は即時的に条溝に沿って拡散されながら両吸収体に吸収される。
【0148】
請求項6記載の発明によれば、第1の吸収体の長孔は、腹側腰回り部と背側腰回り部とは非対称に形成され装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体と第2の吸収体との間に形成される空間にて第2の吸収体に吸収されなかった余剰の尿の流入量を多くでき、尿の条溝への流れを抑制することなく、第1の吸収体の長手方向への吸収が促進され、横漏れが防止される。
【0149】
請求項7記載の発明によれば、おむつ装着時に第2の吸収体の幅方向の両側縁が弾性体によって皺が形成されてフリル状となり、下側に変形することなくそのまま保持されるので、第1の吸収体と第2の吸収体との間の空間が形成され易くなり、条溝が塞がれることなく条溝を有効に活用される。さらに、第2の吸収体の左右の両側縁は弾性体により皺が形成されてフリル状となり、尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2の吸収体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置合わせが良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好になる。
【0150】
請求項8記載の発明によれば、尿取りパッドを併用する場合、尿取りパッドを第2の吸収体の両側縁の着色部に沿って配設でき、着色部が尿取りパッドの装着時の標識となり、尿取りパッドを正常位置に容易に装着でき、尿取りパッドをおむつ本体に対して斜め状態などの誤装着がなく、尿取りパッドからの液体漏れを防止できる。
【0151】
請求項9記載の発明の使い捨ておむつは、第2の吸収体の左右の両側縁は着色された弾性体により皺が形成されてフリル状となり、おむつ装着時に第2の吸収体の幅方向の両側縁が弾性体によって下側に変形することなくそのまま保持されるので、第1の吸収体と第2の吸収体との間の空間が形成され易くなり、条溝が塞がれることなく条溝を有効に活用される。また、尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2の吸収体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置合わせが良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好になる。尿取りパッドを併用する場合、尿取りパッドを第2の吸収体の両側縁の着色部に沿って配設でき、着色部が尿取りパッドの装着時の標識となり、尿取りパッドを正常位置に容易に装着でき、尿取りパッドをおむつ本体に対して斜め状態などの誤装着がなく、尿取りパッドからの液体漏れを防止できる。
【0152】
請求項10記載の発明によれば、おむつ本体の第1の吸収体に形成される左右の条溝を連通させる非接合部分は弾性体により体圧で潰されることなく、第1の吸収体に形成されている左右条溝の連通状態を確実に保持でき、体液は両吸収体の左右方向への拡散が効率よく行われ、両吸収体全体に均等に吸収される。
【0153】
請求項11記載の発明によれば、疎水性表面シートの幅方向中間部からの折り返し部の長手方向略中央部分に配設した複数の弾性体にて形成される立体ギャザーによって、疎水表面シートはおむつ本体の表面の内側に倒れ込むことがなく、第2の吸収体に即時的に吸収されるとともに第2の吸収体に吸収されない溢れた体液は第2の吸収体とおむつ本体との間の空間に流動されて、おむつ本体の幅方向へ溢れが防止され、さらに、この弾性体にて形成される立体ギャザーは脚回りに密着され、おむつ本体の幅方向両側縁に沿って脚回りギャザー部を兼用され、安価に製造できる。
【0154】
請求項12記載の発明によれば、疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の伸張率を大きくしたため、内側に配設された弾性体はレッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギャザーとして作用し、装着した状態で脚回りに密着するとともに液漏れが確実に防止される。
【0155】
請求項13記載の発明によれば、疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の長さを長くしたため、内側に配設された弾性体はレッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギャザーとして作用し、レッグギャザー部分は装着した状態で脚回り部分にのみ弾性体が位置し、脚回りに確実に密着するとともに弾性体の使用料を少なくして安価に製造でき、また、立体ギャザー部の弾性体の長さが長いため液漏れが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す使い捨ておむつの展開平面図である。
【図2】同上おむつ本体の展開平面図である。
【図3】図1のIII 線部の縦断面図である。
【図4】図1のIV線部の縦断面図である。
【図5】図1のV線部の縦断面図である。
【図6】図1のVI線部の縦断面図である。
【図7】同上第2の吸収体の平面図である。
【図8】同上おむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむつ本体の平面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図14】本発明の図1に示す実施の形態の使い捨ておむつのおむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむつ本体の平面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつのおむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむつ本体の平面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつのおむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむつ本体の平面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの展開平面図である。
【図18】図17のXVIII 線部の縦断面図である。
【図19】図17のXIX 線部の縦断面図である。
【図20】本発明の図17に示す他の実施の形態の使い捨ておむつの図17のXVIII 線部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 背側腰回り部
5 脚回り部
6 股下回り部
7 腹側腰回り部
8 第1の吸収体
11 疎水性表面シート
16 長孔
20 第2の吸収体
24 着色部となる弾性体
25 透液性上面シート
26 透液性下面シート
27 接合部
28 連通部となる非接合部
29 中間接合部
30 条溝
33 弾性体

Claims (13)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートおよびこの透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に配設した第1の吸収体とを有し背側腰回り部、両側に脚回り部を有する股下回り部および腹側腰回り部を長手方向に順次に一体的に形成した左右対称のおむつ本体と、
    透液性上面シートと透液性下面シートとの間に挟着され前記第1の吸収体に対応して前記おむつ本体の表面に重層された第2の吸収体とを備え、
    前記第1の吸収体は幅方向の中央部に沿って少なくとも長手方向の両端部を除いて長手方向の長孔を形成し、
    前記おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとを少なくともこの第2の吸収体の長手方向の両端部分にて接合し、
    前記第1の吸収体の長孔の領域内にこの長孔の幅方向の両側縁に沿って左右対称状に長手方向の条溝を形成し、
    この左右条溝を連通部にて互いに連通させた
    ことを特徴とした使い捨ておむつ。
  2. おむつ本体の第1の吸収体に形成した長孔の領域内の左右条溝は、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分との間にそれぞれ形成し、
    この左右条溝を連通させる連通部は、前記おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの非接合部分にて形成したことを特徴とした請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. おむつ本体の第1の吸収体に形成した長孔の領域内の左右条溝を連通させる連通部は、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間に形成された複数箇所の非接合部分にて形成し、少なくとも一箇所の非接合部分はおむつ本体の股下回り部に位置させたことを特徴とする請求項1または2に記載の使い捨ておむつ。
  4. おむつ本体の第1の吸収体の長孔の領域内に形成した左右条溝は、おむつ本体の股下回り部のみに形成したことを特徴とした請求項1ないし3のいずれかに記載した使い捨ておむつ。
  5. おむつ本体の第1の吸収体に形成した条溝位置では、おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとが離間していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 第1の吸収体に形成される長孔は少なくとも中央部分がおむつ本体の股下回り部に位置し、幅方向中心線から左右対称でかつ長手方向中心線から前後非対称で腹側腰回り部側を背側腰回り部側より広く形成したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方向に沿って弾性体を配設したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方向に沿って着色部を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 第2の吸収体の幅方向の両側縁に長手方向に沿って形成した着色部は着色された弾性体にて形成したことを特徴とする請求項8に記載の使い捨ておむつ。
  10. おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間に形成された条溝を連通させる非接合部分において、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に弾性体を配設したことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. おむつ本体の透液性表面シートの上面に、このおむつ本体の幅方向の両側部に疎水性表面シートを重合し、この疎水性表面シートは幅方向中間部から折り返した折り返し部に少なくとも前記おむつ本体の長手方向略中央部分にこのおむつ本体の長手方向に沿って複数の弾性体を配設し、この疎水性表面シートの少なくとも一部を前記おむつ本体の両側脚回り部に接合したことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の伸張率を大きくしたことを特徴とする請求項11に記載の使い捨ておむつ。
  13. 疎水性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の長さを長くしたことを特徴とする請求項11に記載の使い捨ておむつ。
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