JP3660812B2 - 通信アクセス方法、通信システム及び端末局 - Google Patents

通信アクセス方法、通信システム及び端末局 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式によるデータの通信に係り、特にそのアクセス方法及び通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアの発展が著しい昨今、複数の情報機器を無線で集線し、それを更にATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークに接続する無線ATMが出現している。無線ATMで用いられる情報機器は、本体の端末と無線の送受信を行なう端末局とからなり、集線を基地局が行なう。無線の伝送路上に複数の端末局を多重化してアクセスする方式として、TDMA方式が多く用いられる。更にその場合、端末局から基地局へのアップリンク(上り方向伝送路)と基地局から端末局へのダウンリンク(下り方向伝送路)を時間で分けるTDD(Time Division Duplex)が多く採用される。
【0003】
また、マルチメディア時代の情報機器は多様であり、パーソナルコンピュータのほか、映像機器、音声機器、ワークステーションなど各種がある。従って、それぞれの情報機器が送受信する情報も多様であり、ATMネットワークでは、それらの情報の通信のために、対応する幾つかの通信品質サービスが用意されている。通信品質サービスには、データ転送速度を固定するCBR(Constant Bit Rate)、データ転送速度を可変にするVBR(Variable Bit Rate)、データ転送速度の範囲を指定するABR(Available Bit Rate)、逆にその指定を行なわないUBR(Unspecified Bit Rate)がある。VBRは、更に実時間性の要求に対応する実時間VBR(real-time VBR、以下「rt−VBR」という)とその要求がない場合の非実時間VBR(non-real-time VBR、以下「nrt−VBR」という)がある。例えば、CBRは旧来の電話網を接続する場合、rt−VBRは圧縮を施した映像情報を対象とする場合、nrt−VBRは交通機関の予約システムを対象とする場合、ABRはコンピュータ・データ通信を対象とする場合、UBRは電子メールを対象とする場合などに用いられる。これらのサービスは、無線ATMが介在する場合にも適用される。
【0004】
さて、端末局と基地局の間の通信をTDMA方式にTDDを併用するTDMA/TDD方式で行なう場合、フレーム毎にアップリンクとダウンリンクが形成される。
【0005】
アップリンク及びダウンリンクは、複数のタイムスロットから構成される。端末局は、通信を行なう場合、基地局にタイムスロットの予約を行ない、基地局からアップリンク中のタイムスロットの割り当てを受け、同タイムスロットを用いてデータ(情報)を送信する。タイムスロットは、上記の通信品質クラス別に分割される場合がある。
【0006】
なお、1フレームの中のアップリンクとダウンリンクのタイムスロット数の割合、即ち、アップリンク期間とダウンリンク期間の時間割合をトラヒック(通信量)や通信品質サービスの種類に応じて柔軟に変化させるダイナミックTDMA/TDDがあり、無線ATMにも採用されている。
【0007】
タイムスロットの予約は、通常、アップリンク期間に設けた予約専用のタイムスロットを用いて行なわれる。予約は、フレーム毎に毎回行なわれる。予約のための制御情報のデータ量は、送信データのデータ量に比べて少ないので、予約用タイムスロットの期間は送信データ用の期間よりも短くするのが普通である。このような短いタイムスロットを本明細書ではミニタイムスロットと云うこととする。
【0008】
ミニタイムスロットへの端末局のアクセスは、一般に、slotted ALOHA方式(以下「S−ALOHA方式」という)を用いて行なわれる。S−ALOHA方式では、端末局は、ミニタイムスロットをランダムに選択して予約を行なう。その場合、同じミニタイムスロットを複数の端末局がアクセスすること、即ち、衝突することが起こり得る。衝突が起きた場合、次のフレームで予約を行ない、衝突が解消するまでアクセスを続ける。
【0009】
以上のTDMA/TDD及びS−ALOHA方式を採用した無線ATMが例えば米国文献IEEEネットワーク(IEEE Network)第11巻第6号(1997年11/12月)第52頁〜第62頁(Jaime Sanchez 他“A Survey of MAC Protocols Proposed for Wireless ATM”)及び米国文献IEEEパーソナル・コミュニケーションズ(IEEE Personal Communications)第3巻第4号(1996年8月)第42頁〜第49頁(Dipankar Raychaudhuri“Wireless ATM Networks: Architecture, System Design and Prototyping”)に開示されている。
【0010】
同文献に示されている無線ATMのフレーム構成を図14に示す。TDMA/TDDフレーム51〜54は、TDMダウンリンクとS−ALOHAアップリンクとTDMAアップリンクの3つの期間からなる。なお、ダウンリンクは、基地局が専用に用いるので、TDMダウンリンクと表わされる。
【0011】
TDMダウンリンクは、同期のためのプリアンブル55、フレームを区別するためのフレームヘッダ56、タイムスロットの割り当てを端末局に知らせる制御情報57、端末局からの送信を受信したことを端末局に知らせるACK58及びデータを送信するためのデータスロット59,60・・・62からなる。S―ALOHAアップリンクは、ミニスロット63〜67からなる。TDMAアップリンクは、データスロット68〜74からなる。
【0012】
データスロット68〜74は、通信品質クラス別に分かれている。データスロット68,69は、UBRに用いられ、データスロット70〜72は、VBRとABRに用いられ、データスロット73,74は、CBRに用いられる。
【0013】
端末局は、ミニスロット63〜67の中からランダムに1つのミニスロットにアクセスし、データスロット予約の制御情報を送信する。制御情報には、送信するデータの回線容量即ち使用するデータスロットの数や受けたい通信品質サービスなどが含まれる。アップリンクの制御情報に衝突が起こらず、基地局が同制御情報を受信すると、基地局は、アップリンクのデータスロットを割り当て、次のTDMA/TDDフレームの制御情報57で端末局にその割り当てを通知する。端末局は、制御情報57に従い、データスロット68〜74の内の指定されたスロットにデータを送信する。なお、指定されたスロットの数が、制御情報で通知した要求スロット数に満たない場合は、端末局は、残りのデータを送信するためにデータスロットの予約を次のフレームで再度行なう。
【0014】
基地局は、通信品質とトラヒックとによってデータスロットの割り当てを行なう。通信品質によるデータスロットの割り当てについては、CBRのように一定速度の通信の場合には、一旦スロットを割り当てると以降一定数のデータスロットを割り当てる。VBRやABR或いはUBRのように通信速度が変化する場合は、TDMA/TDDフレーム毎に割り当てデータスロット数をダイナミックに変化させる。図14のデータスロット62とミニスロット63の間及びデータスロット69とデータスロット70の間にある左右の矢印は、そこがダイナミックに左右に変化することを示している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
S―ALOHA方式でデータスロット予約の制御情報を送信する場合、端末局間で衝突が起きると、次のTDMA/TDDフレームで再度制御情報を送信することになる。そのため、TDMAアップリンクのデータの送信が次のTDMA/TDDフレーム以降に遅れ、データの伝送の遅延と遅延揺らぎが発生する。遅延は、伝送の開始が遅れるために起き、即ち予約の第1回目の成立が遅れるために起き、遅延揺らぎは、複数のフレームに亘ってデータを伝送する場合、フレーム毎の予約の途中で、即ち、予約の第2回目から以降で衝突が起きて伝送の中断が発生するために起きる。
【0016】
この内、遅延揺らぎは、データの伝送品質を落すことになって思わしくなく、特に通信速度が変化する場合や実時間性を要求する通信を行なう場合に問題が大きい。
【0017】
なお、上記では、無線ATMによるS―ALOHA方式採用のTDMA/TDDの場合を説明したが、遅延揺らぎの問題は、無線ATMに限らず、S―ALOHA方式採用のTDMAによる通信の全般に起きることは云うまでもない。
【0018】
本発明の目的は、従来技術の前記問題点を解決し、制御情報の衝突に起因する通信の遅延揺らぎを解消する新規の通信アクセス方法、通信システム及び端末局を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記課題は、端末局からの制御情報に基づきミニスロットの一つを当該端末局に割り当て、かつ、割り当てたことを全前端末局に知らせる手段(ミニスロット割当通知手段)を基地局に設け、データスロット予約の開始時即ち第1回目は、既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外にランダムにアクセスして予約を行ない、第2回目以降は、自端末局に割り当てられたミニスロットにアクセスして予約を行なう手段(ミニスロットアクセス手段)を端末局に設けることによって効果的に解決することができる。
【0020】
そのような手段を採用すれば、衝突によるデータの伝送の中断が回避され、遅延の揺らぎの発生を抑えることができるからである。
【0021】
なお、割り当てるミニスロットは、当該端末局が第1回目の予約に使用したのと同一のミニスロットとすることが可能である。
【0022】
また、データスロットの予約を通信品質クラス別に行なうことができる通信システムにおいては、実時間性が要求されると共に通信速度が変化する通信品質クラスの通信の場合にのみ前記ミニスロットの割り当てを行なうようにすることが可能である。その他の通信品質クラスの通信では伝送の中断が許容されるので、ミニスロットの割り当てを行なわなくてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信アクセス方法及び通信システムを図面に示した幾つかの実施例による発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。
【0024】
【実施例】
<実施例1>
通信システムの全体構成を図1に示す。101a〜101cは端末局、104a〜104cは、それぞれ端末局101a〜101cに接続する端末、107は、端末局101a〜101cと無線伝送路を介して通信を行なう基地局、108は、基地局107の接続先のATMネットワークである。
【0025】
端末局101a〜101cは、基地局107との間で、それぞれ、第1回目のアップリンクの制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外にランダムにアクセスして送出し、第2回目以降から通信終了までは割り当てを受けた1個のミニスロットにデータスロット予約の制御情報を送る。そのような通信を実行するように構成したTDMA/TDDフレームを図2〜図4に示す。時間方向に順にTDMAフレーム501〜504が形成される。TDMAフレーム501〜503のタイムスロット構成をそれぞれ図2〜図4の下方に示した。以下では、端末局101aを代表として取り上げて説明する。
【0026】
端末局101aが第1回目にTDMAフレーム501(図2)のミニスロット515で通信に必要なデースロット数を予約するための制御情報を送信し、端末局101b,101cから送信された制御情報との衝突が起きずかつ誤りなく基地局107がその制御情報を受信したとする。また、第1回目のアップリンクの制御情報の送信のため、端末局101aは、ランダムにミニスロットを選んだ結果ミニスロット515に制御情報を送出したとする。なお、後で詳述するが、このとき端末局101aは、制御情報507によって既に割当が通知されているミニスロットをランダム選択の対象から外す。
【0027】
基地局107は、ミニスロット515で送信された制御情報に基づき、次のフレーム502(図3)のアップリンクのデータスロット538〜544の中から端末局101aのためのデータスロットを割り当て、割り当てたデータスロットをTDMAフレーム502のTDMダウンリンクの制御情報527で端末局101aに通知する。
【0028】
同時に、基地局107は、TDMAフレーム502のミニスロット537を端末局101aに割り当て、制御情報527で端末局101aにミニスロット537を割り当てたことを全端末局に通知する。これによって全端末局は、ミニスロットの使用状況が知らされる。
【0029】
端末局101aは、制御情報527で通知されたデータスロットにデータを送信し、基地局107は、誤りなく同データを受信することができたら次のTDMAフレーム503(図4)のACK548で肯定応答を送信する。端末局101aは、TDMAフレーム502(図3)ではミニスロット537に制御情報を送信する。
【0030】
端末局101b,101cは、TDMAフレーム502においては、既に端末局101aに割り当てられているミニスロット537以外のミニスロット533〜536からランダムにミニスロットを選択して制御情報を送信する。端末局101aは、TDMAフレーム503以降のTDMAフレームにおいて、TDMAフレーム502のミニスロット537に対応するミニスロットに制御情報を送出する(TDMAフレーム503においてはミニスロット587、図4参照)。
【0031】
なお、本実施例では、TDMAフレーム502の割当ミニスロットをアップリンクのデータスロットに一番近い位置のミニスロットとしたが、これに限らず、TDMAフレーム502において割り当てがされていない任意のミニスロットとすることができる。また、TDMAフレーム503以降の割当ミニスロットをミニスロット537に対応させず、各フレームで任意とすることも可能である。
【0032】
端末局101aは、通信が終了したとき、データスロット予約の終了を割当ミニスロットを介して基地局107に送り、基地局107は、TDMダウンリンクの制御情報でミニスロット解放を全端末局に通知する。
【0033】
ここで、このような通信を実行する端末局101及び基地局107の構成をそれぞれ図5及び図7に示す。
【0034】
図5において、306は、基地局107と無線周波信号の送受信を行なう無線部、304は、無線部306からTDMAダウンリンクのフレームを入力して自端末局宛てのタイムスロットに搭載されている情報を取り出すフレーム受信部、301は、フレーム受信部304からの情報の内の基地局107の制御情報から、使用するミニスロットを設定すると共にデータスロットの割り当て情報を取り出し、それぞれに対応するミニスロットタイミング信号Rm、データスロットタイミング信号Rdを生成する制御部である。更に、制御部301は、後述する送信ATMセル数からデータスロット数を算出してデータスロット数信号Rnを生成する。
【0035】
続いて図5において、302は、フレーム受信部304からの情報の内の受信データからATMセル(パケットの一種)を構成するパケット構成部、300は、パケット構成部302からのATMセルを伝送路318を通して端末104(図5には示さず、図1参照)に送信し、更に端末104から伝送路419を通してATMセルを受信するパケット送受信部、303は、制御部301からのデータスロット数信号Rnを基に、パケット送受信部300から送られるATMセルからTDMアップリンクのデータスロットに搭載する送信データを生成するとともに、データスロット予約及びミニスロット開放要求の制御情報を生成する送信情報生成部、305は、制御部301からのミニスロットタイミング信号Rm及びデータスロットタイミング信号Rdに従って、送信情報生成部303から送信データ及び制御情報を取り出してフレームを形成し、同フレームを無線部306に送るフレーム送信部である。
【0036】
制御部301については、更にその構成を図6に示す。フレーム受信部304から制御部301への基地局107の制御情報は、制御情報解析部332に入力される。制御情報解析部332は、制御情報を解析することにより、データ送信開始のときは、即ち第1回目のときは、ミニスロットの使用状況を知り、同状況をミニスロット割当部333に知らせ、第2回目以降のときは、割り当てられたミニスロットを知りそれをミニスロット割当部333に知らせると共に、割り当てられたデータスロットを知り、その時間位置を示すタイミング信号Rdを生成する。タイミング信号Rdは、フレーム送信部305に送られる。
【0037】
ミニスロット割当部333は、ミニスロットの時間位置を示すミニスロットタイミング信号Rmを生成する。タイミング信号Rmは、第1回目のときは、既に他の端末局に割り当てられて使用中のミニスロット以外からランダムに選んだミニスロットの時間位置を示し、第2回目以降のときは、割り当てられたミニスロットの時間位置を示す。タイミング信号Rmは、フレーム送信部305に送られる。
【0038】
一方、パケット送受信部300からは、パケットの入力数を示す情報がデータスロット数算出部431に供給される。データスロット数算出部431は、これから送信に必要なデータスロット数(アップリンクの所要データスロット数)を計算し、計算結果を示すデータスロット数信号Rnを送信情報生成部303に送る。
【0039】
なお、図5に戻り図2〜図4を参照すると、基地局107の制御情報は、フレーム501〜503のそれぞれタイムスロット507,527,547によって送信され、受信データは、フレーム501〜503のそれぞれデータスロット509〜512,529〜532,549〜581の中から端末局101に割り当てられたデータスロットに搭載されている。
【0040】
以上から、図6に示した制御情報解析部332と、同解析部からのミニスロット使用状況及びミニスロット割当に関する情報を受けて自端末局用のミニスロットを設定し、そのミニスロットタイミング信号Rmを生成するミニスロット割当部333とが前記した端末局のミニスロットアクセス手段を形成する。
【0041】
次に、基地局107の構成を示す図7において、406は、各端末局と無線周波信号の送受信を行なう無線部、404は、無線部406からTDMAアップリンクのフレームを入力して各々のタイムスロットに搭載されている情報を取り出すフレーム受信部、401は、フレーム受信部404からの情報の内の各ミニスロットの制御情報から、ミニスロットの使用状況の通知と、ミニスロットの割り当て及びアップリンクのデータスロットの割り当ての設定とを行なう制御部である。更に、制御部401は、後述する送信ATMセル数からダウンリンクのデータスロットの割り当てを設定し、同時に、ダウンリンクフレームの送出タイミングを定める。そして、制御部401は、それぞれに対応するミニスロット状況信号Sm、データスロット割当信号Sd、タイミング信号Stを生成する。
【0042】
続いて図7において、402は、フレーム受信部404からの情報の内の受信データからATMセルを構成するパケット構成部、400は、パケット構成部402からのATMセルを伝送路418を通してATMネットワーク108(図5には示さず)に送信し、更に、ATMネットワーク108から伝送路419を通してATMセルを受信するパケット送受信部、403は、制御部401からのミニスロット状況信号Sm、データスロット割当信号Sdを基に各端末局への制御情報を生成すると共に、パケット送受信部400から送られたATMセルからTDMダウンリンクの各タイムスロットに搭載する送信データを生成する送信情報生成部、405は、制御部401からのタイミング信号Stに従って送信情報生成部403の各情報を取り出してフレームを形成し、同フレームを無線部406に送るフレーム送信部である。
【0043】
制御部401については、更にその構成を図8に示す。フレーム受信部404から制御部401への各ミニスロットの制御情報は、制御情報解析部433に入力される。各ミニスロットの制御情報は、図2〜図4を参照して、各端末局がそれぞれミニスロット513〜517,533〜537,583〜587のいずれかのミニスロットに送信したものであり、各端末局からのアップリンクのデータスロット予約やミニスロットの開放要求等を含む。制御情報解析部433は、これらの各端末局からの制御情報を解析することにより、ランダムアクセスに用いてよいミニスロット及び割り当てるミニスロットを設定し、それらを示すミニスロット状況信号Smを生成して送信情報生成部403に送ると共に、各端末局から要求されるアップリンクのデータスロット数を取り出し、これをデータスロット割当部432に知らせる。
【0044】
一方、パケット送受信部400からは、パケットの入力数を示す情報がデータスロット数算出部431に供給される。データスロット数算出部431は、これから送信に必要なデータスロット数(ダウンリンクの所要データスロット数)を計算し、結果をデータスロット割当部432に知らせる。
【0045】
データスロット割当部432は、前記アップリンクの所要データスロット数とダウンリンクの所要データスロット数とから基地局107と端末局101毎にデータスロットを割り当て、その結果を示すデータスロット割当信号Sdを送信情報生成部403に送る。データスロット割当部432は、同時に、ダウンリンクフレームを送出するタイミングを決定し、その結果を示すタイミング信号Stをフレーム送信部405に送る。
【0046】
なお、図7に戻って図2〜図4を参照すると、送信情報生成部403が生成する制御情報は、フレーム501〜503のそれぞれタイムスロット507,527,547に送信され、ATMセルによる送信データは、同フレームのそれぞれデータスロット509,510・・・512、529,530・・・532、549,550・・・581に送信される。また、フレーム送信部405が無線部406に出力するフレーム501〜503は、それぞれタイムスロット505〜512,525〜532,545〜581からなる。更に、フレーム受信部404からパケット構成部402へ送られる受信データは、フレーム501〜503のそれぞれデータスロット518〜524,538〜544,588〜594に搭載されている。また、アップリンクとダウンリンクのそれぞれの所要データスロット数はフレーム毎に異なり、フレームのアップリンクとダウンリンクの時間の区切りは、図2〜図4に示す矢印の左右方向に変化する。
【0047】
以上から、図8に示した制御情報解析部433と、同解析部からのミニスロット状況信号Smを受けて各端末局への制御情報を生成する図7に示した送信情報生成部403とが前記した基地局のミニスロット割当通知手段を形成する。
【0048】
なお、本実施例の送受信のデータは、ATMセルに限るものではなく、その他の一般的なパケットやディジタル信号であってもよい。この場合、基地局107の接続先は、上記一般的なパケットやディジタル信号を受けるディジタル通信ネットワークになる。更に、本発明は、TDMA/TDDフレームに限るものではなく、例えばアップリンクとダウンリンクを周波数多重で分割するTDMA/FDD(Frequency Division Duplex)フレームのミニスロット予約に適用可能であり、発明の効果は変わらない。
【0049】
<実施例2>
第2回目以降から通信終了までは第1回目と同じ位置のミニスロットの割り当てを受け、同ミニスロットに制御情報を送るようにした実施例を図9〜図11に示す。
【0050】
端末局101aが初めてTDMAフレーム1(図9)のミニスロット17でデータスロット予約の制御情報を送信し、端末局101b,101cから送信された制御情報との衝突や誤りなく基地局107が受信したとする。第1回目のアップリンクの制御情報の送信のため、端末局101aは、ランダムにミニスロットを選んだ結果ミニスロット17に制御情報を送出するが、このとき端末局101aは、制御情報7によって他の端末局に既に割り当てられているミニスロットをランダム選択の対象外にする。基地局107は、ミニスロット17で送信された制御情報に基つき次のTDMAフレーム2(図10)のデータスロット38〜44の中から端末局101aにスロットを割り当てる。
【0051】
基地局107は、ミニスロット17に対応するTDMAフレーム2のミニスロット37を端末局101aに割り当て、割り当てことを同フレームのTDMダウンリンクの制御情報27で全端末局に通知する。また、基地局107は、割り当てたTDMAアップリンクのデータスロットを同じく制御情報27で端末局101aに通知する。
【0052】
端末局101aは、TDMAフレーム2の制御情報27で通知されたデータスロットにデータを送信する。基地局107は、同データを誤りなく受信できたときTDMAフレーム3(図11)のACK48で肯定応答を端末局101aに送信する。
【0053】
端末局101aは、TDMAフレーム2のミニスロット37に制御情報を送信する。端末局101b,101cは、ミニスロット37以外のミニスロット33〜36からランダムに選んだミニスロットに制御情報を送信する。端末局101aは、TDMAフレーム2以降送信を終了する迄、各TDMAフレームにおいて、TDMAフレーム1のミニスロット17に対応するミニスロットに制御情報を送出する。
【0054】
本実施例では、端末局101aが第1回目にアクセスしたミニスロットがアップリンクのデータスロットに一番近いミニスロット17であったため、第2回目以降もアップリンクのデータスロットに一番近いミニスロットに制御情報を送出している。端末局101aは、送信を終了したとき、同ミニスロットを用いてデータスロットの割り当て終了の要求を行なう。同制御情報を受けた基地局107は、TDMダウンリンクの制御情報で同ミニスロットの解放を全端末局に通知する。
【0055】
基地局107の図8に対応する構成において、制御情報解析部433は、ミニスロットの使用状況の把握を行なうが、ミニスロットの割り当ては行なわない。また、端末局101aの図6に対応する構成において、ミニスロット割当部333は、制御情報解析部332からミニスロットの使用状況のみが知らされ、第2回目以降のミニスロットを第1回目のミニスロットに対応する位置に設定する。
【0056】
<実施例3>
本発明をATMの通信品質クラス別にデータスロットを割り当てる場合に適用した実施例を図12,13に示す。同図は、rt−VBRの品質の通信を対象にし、第1回目のアップリンクの制御情報を割り当てがされていないミニスロットにランダムに送り、2回目以降から通信終了までは第1回目と同じ位置のミニスロットの割り当てを受け、そこに制御情報を送る場合のTDMA/TDDフレームを示している。
【0057】
端末局101aが初めてTDMAフレーム201(図12)のミニスロット217でrt−VBRのデータスロット予約の制御情報を送信し、端末局101b,101cから送信された制御情報との衝突や誤りがなく基地局107が同制御情報を受信したとする。
【0058】
基地局107がミニスロット217で送信された制御情報に基づいて端末局101aにデータスロットを割り当てる。基地局107は、TDMAフレーム202(図13)のミニスロット217に対応する位置のミニスロット237を端末局101aに割り当て、割り当てたことをTDMAフレーム202のTDMダウンリンクの制御情報227で全端末局に通知する。このとき、基地局107は、図13に示すように、データスロット238,239をUBR用に設定し、データスロット240〜242をVBR/ABR用に設定し、243,244をCBR用に設定している。端末局101aに割り当てたデータスロットは、データスロット240〜242に含まれる。
【0059】
端末局101aは、TDMAフレーム202の制御情報227で通知されたデータスロットにデータを送信し、同データを誤りなく受信できたら基地局107は、TDMAフレーム203のACK(図示せず)で肯定応答を送信する。端末局101aは、TDMAフレーム202ではミニスロット237に制御情報を送信する。端末局101b,101cは、TDMAフレーム202ではミニスロット237以外のミニスロット233〜236からランダムにミニスロットを選んで制御情報を送信する。
【0060】
端末局101aは、TDMAフレーム202以降のTDMAフレームにおいて、TDMAフレーム201のミニスロット217に対応するミニスロットに制御情報を送出する。端末局101aは、通信が終了したとき、スロットの割り当て終了要求を同ミニスロットを使って行なう。その制御情報を受けた基地局107は、TDMダウンリンクの制御情報で同ミニスロットの解放を全端末局に通知する。
【0061】
なお、実時間性を要求しないABR、UBR、nrt−VBRの品質の通信を行なう場合は、ミニスロットの割り当てを受けず、ミニスロットの選択を毎フレームでランダムとすることが可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、衝突の可能性があるのは第1回目の制御情報の送信のときのみであり、第2回目以降から通信終了までは、割り当てられたミニスロットによって制御情報の送信が行なわれるので、その間の制御情報の衝突が回避される。そのため、データを中断することなく送信することが可能となり、遅延の揺らぎが解消される。また、それによって通信品質の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信アクセス方法及び通信システムの第1の実施例を説明するための全体構成図。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第1番目のフレームの構成を示す図。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第2番目のフレームの構成を示す図。
【図4】本発明の第1の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第3番目のフレームの構成を示す図。
【図5】本発明の第1の実施例の端末局を説明するためのブロック図。
【図6】本発明の第1の実施例の端末局の制御部を説明するためのブロック図。
【図7】本発明の第1の実施例の基地局を説明するためのブロック図。
【図8】本発明の第1の実施例の基地局の制御部を説明するためのブロック図。
【図9】本発明の第2の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第1番目のフレームの構成を示す図。
【図10】本発明の第2の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第2番目のフレームの構成を示す図。
【図11】本発明の第2の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第3番目のフレームの構成を示す図。
【図12】本発明の第3の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第1番目のフレームの構成を示す図。
【図13】本発明の第3の実施例を説明するためのTDMA/TDDフレームとその第2番目のフレームの構成を示す図。
【図14】従来の通信アクセス方法及び通信システムを説明するためのTDMA/TDDフレームの構成を示す図。
【符号の説明】
101…端末局、104…端末、107…基地局、108…ATMネットワーク、300,400…パケット送受信部、301,401…制御部、302,402…パケット構成部、303,403…送信情報生成部、304,404…フレーム受信部、305,405…フレーム送信部、306,406…無線部、331,431…データスロット数算出部、332,433…制御情報解析部、333…ミニスロット割当部、432…データスロット割当部、501〜504…TDMAフレーム、507,527,547…制御情報、509,510,512,529,530,532,549,550,581…ダウンリンクデータスロット、513〜517,533〜537,583〜587…ミニスロット、518〜524,538〜544,588〜594…アップリンクデータスロット。

Claims (10)

  1. 制御情報を送信するためのミニスロットに端末局がフレーム毎にデータスロット予約の制御情報を送信し、基地局が当該制御情報に基づいてデータスロットを割り当て、端末局が割り当てられたデータスロットにデータを送信するTDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信アクセス方法において、
    端末局が第1回目のデータスロット予約の制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外からランダムに選択したミニスロットに送信し、基地局が当該制御情報に基づきミニスロットの1つを端末局の第2回目から通信終了迄のデータスロット予約のために割り当て、かつ、割り当てたことを全端末局に通知し、端末局が第2回目から通信終了迄のデータスロット予約の制御情報を割り当てられたミニスロットに送信することを特徴とする通信アクセス方法。
  2. 前記割り当てられたミニスロットは、第1回目のデータスロット予約の制御情報を送信したミニスロットと同一であることを特徴とする請求項1に記載の通信アクセス方法。
  3. 制御情報を送信するためのミニスロットに端末局がフレーム毎に通信品質別にデータスロット予約の制御情報を送信し、基地局が当該制御情報に基づいて通信品質別にデータスロットを割り当て、端末局が割り当てられたデータスロットにデータを送信するTDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信アクセス方法において、
    端末局が第1回目のデータスロット予約の制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外からランダムに選択したミニスロットに送信し、端末局が送信するデータが実時間性を要求すると共に通信速度の変化を要求する通信品質のデータである場合に基地局が当該制御情報に基づきミニスロットの1つを端末局の第2回目から通信終了迄のデータスロット予約のために割り当て、かつ、割り当てたことを全端末局に通知し、端末局が第2回目から通信終了迄のデータスロット予約の制御情報を割り当てられたミニスロットに送信することを特徴とする通信アクセス方法。
  4. 前記割り当てられたミニスロットは、第1回目のデータスロット予約の制御情報を送信したミニスロットと同一であることを特徴とする請求項3に記載の通信アクセス方法。
  5. 基地局と複数の端末局からなり、端末局から基地局へのアップリンクにデータスロット予約の制御情報を送信するためのミニスロットとデータを送信するためのデータスロットとを形成し、基地局から端末局へのダウンリンクに基地局の制御情報を通知するためのタイムスロットとデータを送信するためのデータスロットとを形成してなるTDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信システムにおいて、
    前記基地局は、端末局からの制御情報に基づいてミニスロットの1つを端末局の第2回目から通信終了迄のデータスロット予約のために割り当て、かつ、割り当てたことを全端末局に通知する手段を具備し、前記端末局は、第1回目のデータスロット予約の制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外からランダムに選択したミニスロットに送信し、更に、第2回目から通信終了迄のデータスロット予約の制御情報を割り当てられたミニスロットに送信する手段を具備していることを特徴とする通信システム。
  6. 前記割り当てられたミニスロットは、第1回目のデータスロット予約の制御情報を送信したミニスロットと同一であることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 基地局と複数の端末局からなり、端末局から基地局へのアップリンクにデータスロット予約の制御情報を送信するためのミニスロットとデータを送信するためのデータスロットとを形成し、基地局から端末局へのダウンリンクに基地局の制御情報を通知するためのタイムスロットとデータを送信するためのデータスロットとを形成してなり、データスロットの予約及び割当が通信品質別に行なわれるTDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信システムにおいて、
    前記基地局は、端末局が送信するデータが実時間性を要求すると共に通信速度の変化を要求する通信品質のデータである場合に端末局からの制御情報に基づいてミニスロットの1つを端末局の第2回目から通信終了迄のデータスロット予約のために割り当て、かつ、割り当てたことを全ての端末局に通知する手段を具備し、前記端末局は、第1回目のデータスロット予約の制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外からランダムに選択したミニスロットに送信し、更に、第2回目から通信終了迄のデータスロット予約の制御情報を割り当てられたミニスロットに送信する手段を具備していることを特徴とする通信システム。
  8. 前記割り当てられたミニスロットは、第1回目のデータスロット予約の制御情報を送信したミニスロットと同一であることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. TDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信システムに用いる端末局であって、制御情報を送信するためのミニスロットにフレーム毎にデータスロット予約の制御情報を送信し、当該制御情報に基づいて基地局が割り当てたデータスロットにデータを送信する端末局において、
    第1回目のデータスロット予約の制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外からランダムに選択したミニスロットに送信する手段と、第2回目から通信終了迄のデータスロット予約の制御情報を基地局によって割り当てられたミニスロットに送信する手段とを具備していることを特徴とする端末局。
  10. TDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信システムに用いる端末局であって、制御情報を送信するためのミニスロットにフレーム毎に通信品質別にデータスロット予約の制御情報を送信し、当該制御情報に基づいて基地局が割り当てたデータスロットにデータを送信する端末局において、送信するデータが実時間性を要求すると共に通信速度の変化を要求する通信品質のデータである場合、第1回目のデータスロット予約の制御情報を既に他の端末局に割り当てられているミニスロット以外からランダムに選択したミニスロットに送信する手段と、第2回目から通信終了迄のデータスロット予約の制御情報を基地局によって割り当てられたミニスロットに送信する手段とを具備していることを特徴とする端末局。
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