JP3655027B2 - 集積型薄膜光電変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜光電変換装置に関し、特に、比較的大きな面積の絶縁基板上に順次積層された第1電極層,半導体光電変換層および第2電極層が複数の光電変換セルを形成するように複数の分割線によって分割されていてかつそれらの複数のセルが電気的に直列接続された集積型薄膜光電変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽光のエネルギを直接電気エネルギに変換する光電変換装置である太陽電池の実用化は近年本格的に進められており、単結晶シリコンや多結晶シリコン等を利用した結晶系太陽電池は屋外の電力用太陽電池として既に実用化されている。他方、非結晶シリコン系の薄膜太陽電池は、その製造のための原材料が少なくてすみかつ大面積の集積型太陽電池が絶縁基板上に直接作製可能なことから、低コストの太陽電池として注目されている。しかし、非結晶系薄膜太陽電池は屋外用としては未だ開発段階にあり、既に普及している電卓などの民生機器の電源用途における実績をもとにして、屋外用途に発展させるために研究開発が進められている。
【0003】
薄膜太陽電池の製造においては、CVD法やスパッタリング法などによる薄膜の堆積ステップとレーザスクライブ法などによるパターニングステップの適宜の繰返しや組合せを含む製造プロセスによって、所望の構造が形成される。通常は1枚の絶縁基板上に複数の光電変換セルが電気的に直列接続された集積型構造が採用され、屋外用途のための電力用太陽電池ではたとえば0.4m×0.4mを超える大面積の基板が用いられる。
【0004】
図2は、このような集積型薄膜太陽電池の構造を模式的な断面図で示している。なお、本願の各図において、図面の明瞭化のために、寸法関係は実際の寸法関係を反映してはいない。図2の集積型薄膜太陽電池においては、絶縁基板3上に第1電極層5,アモルファスシリコンなどからなる半導体光電変換層9および第2電極層13が順次積層されており、パターニングによって半導体層9に設けられた接続用開口溝7を介して、互いに左右に隣接し合う光電変換セルが電気的に直列に接続されている。第1電極層5としては一般に酸化スズ(SnO2 ),酸化亜鉛(ZnO),酸化インジウムスズ(ITO)等の透明導電膜が用いられ、また、第2電極層13としては銀(Ag),アルミニウム(Al),クロム(Cr)等の金属膜が用いられる。
【0005】
図2に示されているような構造を有する集積型薄膜太陽電池は、一般に次のような方法によって作製される。まず、ガラス基板3上にSnO2 ,ZnO,ITO等の透明導電膜が第1電極層5として堆積され、その第1電極層5を複数の光電変換領域に対応した複数の領域に分離するために、レーザスクライブ法によって分離溝17が形成される。すなわち、これらの分離溝17は、図2の紙面に直交する方向に直線状に延びている。そして、複数の領域に分離された第1電極層5を覆うように、プラズマCVD法を用いて、pin接合を含む非晶質シリコンの半導体光電変換層9が堆積される。この半導体層9には、左右に隣接する光電変換セルを電気的に直列接続するための接続用開口溝7がレーザスクライブ法によって形成される。これらの接続用開口溝7も、図2の紙面に垂直な方向に直線状に延びている。続いて、これらの接続用溝7を埋めかつ半導体層9を覆うように、Ag,Al,Cr等の金属膜の単層または複層が第2電極層13として堆積される。第1電極層5の場合と同様に、第2電極層13を複数の光電変換セルに対応した複数の領域に分離するように、上部分離溝19がレーザスクライブ法によって形成される。これらの上部分離溝19も図2の紙面に直交する方向に直線状に延びており、かつ好ましくは第1電極層5に至る深さを有している。このようにして、図2に示されているような集積型薄膜太陽電池が完成する。
【0006】
ところで、このような集積型薄膜太陽電池の従来の製造方法では、大面積の集積型太陽電池を作製するためには、大きな基板サイズに対応した大きな相対的移動範囲を有するレーザビームヘッドを備えたレーザスクライブ装置を必要とし、そのようなスクライブ装置の駆動系は非常に高価なものになる。また、スクライブ装置が唯一つのレーザビームヘッドを備えている場合、そのレーザビームヘッドの駆動総延長距離が長くなり、1枚の大きな基板を処理するのに長いタクトタイム(ヘッドを振り動かす時間)がかかるという問題がある。そこで、レーザビームヘッドの駆動総延長距離を短くするとともに、タクト時間を短くする試みとして、図3に示されているように、複数のレーザビームヘッドで同時に複数のスクライブを行なう方法が提案された。
【0007】
なお、1つのレーザビームヘッドが1つのレーザ発振器を備えることも可能ではあるが、一般にはレーザビームヘッドの数とレーザ発振器の数とは必ずしも一致するものではない。例えば1つのレーザ発振器から射出されたレーザビームを少なくとも1つのハーフミラーで複数のビームに分割した後に、それらの分割されたビームをミラーや光ファイバを用いてレーザビームヘッドに供給することが可能である。
【0008】
図3に示された集積型薄膜太陽電池の製造方法においては、3つのレーザビームヘッド321,322,323がスクライブ線に直交する方向に並列に並べられる。すなわち、レーザビームヘッド321,322,323は、それぞれ一点鎖線,二点鎖線および三点鎖線で表わされたスクライブ溝を形成する。なお、図3においては3つのレーザビームヘッドが示されているが、このヘッドの数は他の複数の数であってもよい。ところで、図3に示された製造方法では、たとえばレーザビームヘッド321の基板3に対する相対移動範囲331は1本のレーザビームヘッドを駆動させる場合と根本的に変わるものではなく、また、レーザビームヘッド間の間隔(すなわち、スクライブ溝の間隔)351が変更しづらいという問題がある。
【0009】
集積型薄膜太陽電池において最大の光電変換効率を得るためには、各セルの出力電流値すなわち活性面積を等しくする必要があり、また、スクライブ溝の間隔は第1電極層5のシート抵抗の値が太陽電池特性のFF(フィルタファクター)に大きな影響を与えないように設定する必要があり、スクライブ溝の間隔はある程度調節可能であることが望まれる。そこで、基板3に対するレーザビームヘッドの相対移動範囲を狭くし、かつスクライブ溝の間隔を容易に変更可能にするために、図4に示されているような集積型薄膜太陽電池の製造方法が提案された。
【0010】
図4に示された製造方法においては、図2中における第1電極層5の分離溝17または第2電極層13の上部分離溝19を形成する際に、1本のスクライブ線37を形成するために、そのスクライブ線に沿って直列に配置された複数のレーザビームヘッド421,422,423が用いられる。これらのレーザビームヘッドは、各スクライブ線の全長をヘッドの個数で割った間隔451で配置され、1本のスクライブ線37はそれぞれ一点鎖線,二点鎖線,および三点鎖線で表わされたスクライブ溝区分471,472,473を繋げることによって形成される。すなわち、たとえばレーザビームヘッド421の基板3に対する相対移動範囲は、図3の場合の移動範囲331に比べて縮小される。なお、これと同様の方法によって図2中の半導体層9に接続用開口溝7を形成してもよいことは言うまでもない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4で示されているような従来の製造方法によって製造された集積型薄膜太陽電池は、図3に示された方法によって製造されたものに比べて歩留りが悪くなるという問題があった。
【0012】
この歩留りの低下の原因について本発明者らが詳細に検討した結果、第1電極層または第2電極層のスクライブ線37に含まれるスクライブ溝区分471,472,473の継ぎ目の連続性が不完全なことにより、分離の不十分なセルが確率的に発生することが歩留りの低下の原因であることを見出した。このように、従来の製造方法では、低コストで歩留りよく高性能かつ信頼性の高い集積型薄膜太陽電池を製造することが困難であった。
【0013】
このような先行技術の課題に鑑み、本発明は、たとえば0.4m×0.4m以上の大きな面積を有していても高性能かつ高い信頼性を有する集積型薄膜太陽電池を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による集積型薄膜光電変換装置は、絶縁基板上に順次積層された第1電極層,半導体光電変換層および第2電極層が複数の光電変換セルを形成するように実質的に直線状で互いに平行な複数の分割線によって分割されていてかつそれらの複数のセルが電気的に直列接続されており;第1電極層を分割する分割線と第2電極層を分割する分割線の少なくとも一方の分割線の各々は実質的に等しい長さを有する複数の分離溝区分を含み;それらの分離溝区分の各々は隣接する分離溝区分の端部と重複する長さの重複長さ端部を含み;隣接する2つの分離溝区分間において両方の分離溝区分の重複長さ端部が短い横断分離溝によって横断されていることを特徴としている。
【0015】
このような本発明による集積型薄膜光電変換装置においては、隣接する2つの分離溝区分間において両方の分離溝区分の重複長さ端部が短い横断分離溝によって横断されているので、第1電極層または第2電極層の少なくとも一方がセルごとに確実に分割され、高性能で信頼性の高い集積型薄膜光電変換装置を提供することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の1つの実施の形態による集積型薄膜太陽電池の製造方法を模式的な平面図で図解している。以下において、図1のみならず図2をも参照しながら、本発明の1つの実施の形態による集積型薄膜光電変換装置をその製造方法とともに詳細に説明する。
【0017】
まず、ガラス基板3上に、SnO2 ,ZnO,ITO等の透明導電膜が第1電極層5として堆積される。この第1電極層5は、複数の光電変換セル領域に対応して複数の領域にレーザスクライブ法によって溶断され、約20μmの幅の分離溝17が形成される。
【0018】
この際、図1に示されているように、1本のスクライブ線37を形成するために複数のレーザビームヘッド121,122,123が用いられる。図1において3つのレーザビームヘッドが示されているが、これらのレーザビームヘッドの個数は他の複数個であってもよいことは言うまでもない。これらのレーザビームヘッドは、1本のスクライブ線37の長さをヘッドの個数で割った間隔151で配置され、レーザビームヘッド121,122,123はそれぞれ一点鎖線,二点鎖線および三点鎖線で表わされたスクライブ溝区分171,172,173を形成する。これらのスクライブ溝区分は、隣接するスクライブ溝区分と約100μmの長さで重複する重複長さ端部を有している。そして、隣接するスクライブ溝区分間において両方のスクライブ溝区分の重複長さ端部を横断する短い横断分離溝191,192が形成される。これらの横断分離溝は、たとえば約500μmの長さに形成される。その結果、隣接する2つのスクライブ溝区分間の重複長さ端部が図1に示されているように互いにわずかに隔てられて不連続に形成されたとしても、短い横断分離溝がそれらの重複長さ端部を連結し、隣接するスクライブ溝区分間で溝の連続性が確保されることになる。
【0019】
大面積の集積型薄膜太陽電池を製造する場合、たとえば基板の一方向に沿って複数の短冊状に分割された光電変換セルが形成される。たとえば、910×455×4(mm)のヘイズ基板3が用いられ、第1電極層5の表面抵抗は10Ω程度に設定される。そして、レーザスクライブによって発生した溶断残滓を除去するために洗浄を行ない、複数のセル領域に対応して形成された第1電極層5の複数の領域を覆うように、プラズマCVD法によってpin接合を含みかつ水素化アモルファスシリコン層を含む半導体光電変換層9が堆積される。
【0020】
この半導体層9の堆積においては、まず第1電極層5の複数の領域が形成された基板3が10-5Torrより真空度の高い真空チャンバ内にセットされ、140℃〜200℃の基板温度のもとで成膜ガスとしてシラン(SiH4 ),ジボラン(B2 6 ),およびメタン(CH4 )がチャンバ内に導入されて、約1.0Torrの反応ガス圧のもとにRF放電によってp型水素化アモルファスシリコンカーバイドが約50〜200Åの膜厚に堆積させられる。次に、成膜ガスとしてシランガスのみをチャンバに導入し、約0.2〜0.7Torrの反応ガス圧のもとでRF放電によってi型水素化アモルファスシリコンが約3000Åの膜厚に堆積される。さらに、成膜ガスとしてシラン(SiH4 ),フォスイン(PH3 ),および水素(H2 )をチャンバに導入し、約1.0Torrの反応ガス圧のもとにRF放電によってn型微結晶シリコンが約100〜200Åの膜厚に堆積される。
【0021】
ここで説明された半導体層9の堆積条件はあくまでも一例であり、たとえば第1電極層5上にn層,i層およびp層の順に積層されてもよく、また、半導体層9がいわゆるタンデム構造を有するように形成されてもよい。さらに、半導体層9の主要な材料として、水素化アモルファスシリコンのみならず、アモルファス,多結晶もしくは微結晶またはそれらの組合せであってもよく、さらに、シリコン以外にもシリコンカーバイド,シリコンゲルマニウム,ゲルマニウム,III−V族化合物,II−IV族化合物,もしくはI−III−VI族化合物,またはこれらの組合せを用いることもできる。
【0022】
次に、レーザスクライブ法によって、半導体層9を溶断し、既に形成されている第1電極層5の分割線17に平行に近接していて約100μmの幅を有する直線状の接続用開口溝7が形成される。この際、1本の接続用開口溝7を形成するために、複数のレーザビームヘッド121,122,123が用いられ、それらのヘッドは各接続用開口溝7に沿ってその全長をヘッド数で割った間隔151で直列に配置される。このとき、複数の接続用開口溝区分を形成するスクライブ区間171,172,173はそれらの端部において隣接するスクライブ区間と約100μmの長さで重複する重複長さ端部を有している。そして、レーザスクライブによって発生した溶断残滓を除去するために洗浄が行なわれ、その後に半導体層9を覆うように、スパッタリング法によって第2電極層13が堆積される。
【0023】
具体的には、接続用開口溝7が形成された後に基板3をスパッタチャンバ内にセットし、そのチャンバは10-6Torrより高度の真空に排気される。その後、チャンバ内にスパッタガスとしてアルゴンガス(Ar)が導入され、1〜5mTorrのガス圧のもとにRF放電によって、酸化アルミニウム(Al2 3 )がドーピングされたZnO層が800〜1000Åの厚さに堆積される。ここで、第2電極層13の材料としては、ZnOの他にSnO2 やITO等の透明電極材料またはAl,Ag,Cr等の金属材料を用いてもよく、さらにはこれらの材料の積層体を用いてもよい。
【0024】
その後、接続用開口溝7に関して分離溝17の反対側において、その接続用開口溝7に平行に近接して上部分離溝19が形成される。この上部分離溝19は、第2電極層13と少なくとも導電性のよいn型微結晶シリコン層とをレーザスクライブ法で除去することによって、約100μmの幅を有するように形成される。このとき、1本の上部分割溝19を形成するために、複数のレーザビームヘッド121,122,123が用いられ、それらのヘッドは各上部分離溝19の全長をヘッドの個数で割った間隔で直列に配置される。すなわち、1本のスクライブ線37が複数のスクライブ溝区分171,172,173によって形成される。各スクライブ溝区分は、隣接するスクライブ溝区分間で重複する長さを有する重複長さ端部を有している。さらに、それらの隣接するスクライブ溝区分間の重複長さ端部を横断する横断溝191,192が約500μmの長さに形成される。
【0025】
これによって、基板上に第1電極層5と第2電極層13とによって挟まれた領域からなる光電変換セルの複数個が電気的に直列接続されて形成される。
【0026】
最後に、レーザスクライブによって発生した溶断残滓を除去するための洗浄が行なわれ、必要に応じてエポキシ樹脂などの適当なパッシベーション層が第2電極層13を覆うように塗布される。
【0027】
以上のような本発明による図1の方法によって製造された集積型薄膜光電変換装置と図4に示されているような従来の方法によって製造された集積型薄膜光電変換装置に関して、AM1.5の擬似太陽光のもとで初期光電変換効率が9%以上を示す光電変換装置の歩留りを比較した。その結果、図4の方法による集積型薄膜光電変換装置の歩留りが50%であったのに対して、本発明による図1の方法で製造された集積型薄膜光電変換装置の歩留りは99%以上となり、大幅な改善効果が得られることが確認された。
【0028】
以上のように、本発明によれば、少なくとも第1電極層と第2電極層の一方のスクライブ線におけるスクライブ溝区分間の継ぎ目において溝の連続性が確実に維持されるので、電極の分離が不十分であることによる集積型薄膜光電変換の歩留りの低下を生じることがない。すなわち、本発明によれば、たとえば0.4m×0.4m以上の大きな表面積を有するにもかかわらず高性能と高い信頼性を有する集積型薄膜光電変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集積型薄膜光電変換装置の製造工程を説明するための模式的な平面図である。
【図2】集積型薄膜光電変換の構造を示す模式的な断面図である。
【図3】従来の集積型薄膜光電変換装置の製造方法を説明するための模式的な平面図である。
【図4】従来の集積型薄膜光電変換装置のもう1つの製造方法を説明するための模式的な平面図である。
【符号の説明】
3 絶縁基板
5 第1電極層
7 接続用開口溝
9 半導体光電変換層
13 第2電極層
17 分離溝
19 上部分離溝
37 1本のスクライブ線
121,122,123 レーザビームヘッド
151 レーザビームヘッドの間隔
171,172,173 スクライブ溝区分
191,192 スクライブ溝区分の重複長さ端部を横断する横断溝
321,322,323 レーザビームヘッド
331 基板に対するレーザビームヘッドの相対的移動範囲
351 レーザビームヘッドの間隔
421,422,423 レーザビームヘッド
471,472,473 スクライブ溝区分
431 基板に対するレーザビームヘッドの相対的移動範囲
451 レーザビームヘッドの間隔

Claims (1)

  1. 絶縁基板上に順次積層された第1電極層,半導体光電変換層および第2電極層が複数の光電変換セルを形成するように実質的に直線状で互いに平行な複数の分割線によって分割されていてかつそれらの複数のセルが電気的に直列接続された集積型薄膜光電変換装置において、
    第1電極層を分割する分割線と第2電極層を分割する分割線の少なくとも一方の分割線の各々は複数の分離溝区分を含み、
    それらの分離溝区分の各々は隣接する分離溝区分の端部と重複する長さの重複長さ端部を含み、
    隣接する2つの分離溝区分間において両方の分離溝区分の重複長さ端部が短い横断分離溝によって横断されていることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置。
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