JP3654502B2 - 光パルス再整形手段を含む装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光パルス再整形手段を含むアイテム(たとえば、光ファイバ通信システム)に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の光ファイバ通信システムは、典型的に、“リピータ”と呼ばれる光−電子パルス再生器を使用していた。再生は、到来光パルスの検出、増幅、その結果生じる検出器出力の再整形および再タイミングを含んでいた。この方法は、比較的高価であるが、その他の点では、通信システムが比較的低いビットレートを有する限り申し分のないものであった。しかしながら、光−電子再生について言及した上述のものは、超高速(たとえば、チャンネル当たり約40Gb/s以上のデータレート)システムがインストールされる前に克服しなければならない障害を与える。
【0003】
光ファイバ増幅器の開発は、光−電子的障害の除去に向かう重要なステップであった。しかしながら、このような増幅器は、パルス再整形と再タイミングを提供しない。
【0004】
全光学的処理は、高速通信ネットワークにおける光−電子的障害を克服するためのキーである。特に、技術が、光を通す通信システムにおいてチャンネル当たり100ギガビット/sのビットレートにむかって進むにつれて、全光学的パルス再生は、従来の電子リピータ技術に代わる重要なものとして広く認められている。
【0005】
光学的制限とクロック復元に加えて、パルス再生は、光パルス再生の主要な関心事の1つである。
【0006】
光ファイバ通信システムの送信機から受信機への光パルスの伝播中、分散や非線形等のファイバ固有の性質が、時間およびスペクトル領域の両方におけるパルス歪みの原因となっている。その結果、システムのビットレートは、時分割多重(TDM)システムおよび波長分割多重(WDM)システムの両方でかなり増加している。したがって、パルス再整形に利用できる全光学的手段を持つことが望ましい。望ましくは、この手段は、コンパクトで、調整可能で、波長選択でき、そしてコスト的に有効なものであり、また、どんな分散的かつ非線形な光ファイバ通信システムにも適用可能なものだろう。この出願は、前記手段と、前記手段を含む通信システムを開示している。
【0007】
M.Nakazawa et al., Electronics Letters, Vol.29(9), p.729, April 1993には、伝送ファイバが、M−0.4ps/km/nmの負の平均群速度分散を有するソリトン伝送ファイバであるソリトン伝送システムが開示されている。このシステムは、パルスを終始ソリトンパルスとして維持するように選択され、基本(N=1)ソリトンのソリトンピークパワーが0.65mWくらいに低く、平均ソリトン周期が935kmくらいの長さになっている。J.K.Lucek et al., Optical Letters, Vol.18(15),p.1226, August 1993には、非線形ファイバループミラーからなる全光学的信号再生器が開示されている。S.Bigo et al., IEEE J. of Selected Topics in Quantum Electronics, Vol.3(5), p.1208, Oct. 1997 には、非線形光ループミラーからなる手段によるソリトン再生が開示されている。B.J.Eggleton et al., Optics Letters, Vol.22(12), p.883, June 1997には、共通伝播コアモードとクラッディングモード間で光を結合する長周期ファイバ回折格子における全光学的スイッチングおよびパルス再整形が開示されている。B.J.Eggleton et al., Physical Review Letters, Vol.76(10), p.1627, March 1996には、結果的に非線形光パルス圧縮とソリトン伝播になるファイバブラッグ回折格子における非線形伝播効果の観測が開示されている。また、これらには、周期的構造のソリトン形成も開示されている。
【0008】
光学的ソリトンの背景については、たとえば、“Optical Fiber Telecommunications”, Vol.III A, Chapter 12, pp.373-460, L.F.Mollenauer et al.や、“Optical Solitons-Theory and Experiment”, R.Taylor, editor, Cambridge University Press, 1992,especially pp.30-37 and 80-81や、“Nonlinear Fiber Optics,” 2nd edition, G.P.Agrawal, Academic Press, (1995), especially pp.42-43 and 144-147を参照されたい。
ここに引用されたすべての引例は、参照によりここに含まれる。
【0009】
【用語解説および定義】
“ソリトン”パルスは、ここでは、伝送媒体、たとえば光ファイバ、の非線形性および二次分散の効果間のバランスを表す実質的に変換限界にある光パルスである。理想的なソリトンは、非線形波動方程式、たとえば非線形シュレーディンガーの波動方程式の解に対応している。実施目的のため、パルスは、ここではソリトンパルスとみなされるように十分に変換限界にある必要はなく、実質的に変換限界にあるパルスは、一般に、本発明の実施の際に受け入れ可能である。
【0010】
光パルスは、そのスペクトル帯域幅とその時間幅の積がフーリエ時間−周波数関係で許される極小値であれば、ここではフーリエ“変換限界にある”パルスである。光パルスは、そのスペクトル帯域幅とその時間幅の積が公知のフーリエ時間−周波数関係で許される極小よりもせいぜい10%大きければ、ここでは“実質的に変換限界である。”
【0011】
光パルスは、ここでは、光ファイバ通信に使用可能な波長の電磁パルスであり、スペクトラムの可視部分の波長に限らない。
【0012】
周期的光構造は、周期的構造を隣接する伝送媒体とインピーダンス整合させるのに対応して、その少なくとも一方の端部がスペクトラムの帯域外反射突出部をできるだけ小さくするように設計される場合“アポダイズ”される。
【0013】
物理量Pは、量P(Q)がP(Q)=χ+χQ+χ+χ...、ここで磁化率χ,χ...のうちの少なくとも1つはゼロでない、の形式で表現できる場合は、物理量の非線形関数である。ここでは、Qは典型的には電界であり、Pは典型的には偏光であり、χ,χ...は一般に磁化率と呼ばれる。
【0014】
“非線形光ループミラー”(NOLM)は、光カップラと、カップラの2つの出力ポートを接続する非線形光ファイバからなり、強度依存スイッチングを提供することができる。
【0015】
“変則的な群速度分散"は、ここでは、以下に定義されるようなβによる条件β<0に対応する。
【0016】
カルコゲナイト ガラス(Chalcogenide glass)”は、1つ以上の列VI元素(たとえば、S,Se,Te)、典型的にはGe,As,SbまたはTeのうちの1つ以上からなる。アモルファス材料を指す。典型的なキャルコジナイド ガラスは、組成Asを有する。
“フォトニック バンドギャップ”により、我々は、ここでは,電磁波伝播が禁じられている周波数帯域を表すつもりである。特に、ほんのわずかな伝送が、この周波数帯域内で生じ、典型的には、この周波数帯域外で約20dB以下になる。
“全光学的”とは、光から電気への変換及びその逆がなく、いかなる処理も光信号及び光学機器だけを用いて行うことを意味する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
光ファイバ通信システムにおいて、線形パルス圧縮技術は、分散で導入されるような線形パルス歪みを補正することができる。しかしながら、光パルス伝送において一般に出会う非線形歪を補正するために、非線形技術が必要とされる。
【0018】
本発明によるパルス再整形手段は、導波路の縦軸に沿って周期的に変化する光学特性を有する非線形光導波路(光ファイバまたはプレイナー(planar))からなる。好適な実施例において、導波路コアの有効屈折率は周期的に変化し、ブラッグ回折格子を形成する。
【0019】
説明を容易にするため、周期的に変化する光学特性(または複数の特性)を有する非線形導波路は、使用される変化のタイプにかかわらず、今後“回折格子”と呼ばれる。
【0020】
適当な波長および振幅の光パルスは、回折格子に入射され、その中を伝播して、有効な群速度分散を経験する。この群速度分散は、変則的で大きく、典型的にはその大きさのオーダーが従来の光ファイバより大きい。
【0021】
より詳細には、到来する歪んだパルスが、(以下に説明される)下部閾値を超えた場合、回折格子の非線形性は分散を平均させ、歪んだパルスは、実質的に変換限界のパルスに変換される。到来パルスは、通常、前段の伝送路の分散及び非線形性によって歪む。歪んだ到来パルスは光パルス再成形器に供給され、これにより再成形された光出力パルスが提供される。再成形されたパルスは、通常、後段で使用する手段に供給される。
【0022】
本発明の実施例は、1つのまたは分割したコンパクトな再整形デバイスにおける高い群速度分散と高い非線形性(典型的にカー(Kerr)非線形性)を併用している。群速度分散は、典型的に、シリカガラス中の分散より大きさのオーダーが数段大きい。これは、再整形デバイスのパルス伝播軸に沿った周期的な有効屈折率変調の手段で達成される。その結果、ソリトンに必要な独特の長さ(一般に、ソリトン周期またはソリトン長と呼ばれる)は、従来のシリカガラスと比較した場合、大きさのオーダーが多いことにより軽減され、コンパクトで安定なパルス再整形デバイスが可能となる。さらに、ソリトン形成の最大ピークエネルギーは、群速度分散と非線形性の比に比例するので、高い群速度分散に存在時の大いに非線形な材質(たとえば、カルコゲナイト ガラス、つまりLiNbO)の使用は、ソリトン形成に必要な最小パルスピークエネルギーを適度なレベルに保つ。
【0023】
パルス再整形デバイスの2つ以上の部分(たとえば、高い非線形性を有する1つの部分と、高い群速度分散を有する1つ以上の部分)への分割が可能であり、これらの部分は、ソリトン周期と比較して短い。さらに、本発明によるパルス再整形デバイスと関連しているのは、パルス再整形デバイスの部分間に配置された、または何か他の望ましい順序に配置された1つ以上の増幅器、典型的には前置増幅器のような1つ以上の利得部分である。
【0024】
広義の態様において、本発明は、改善された全光学的パルス再整形を伴う装置(たとえば、光ファイバ通信システム)で具体化される。
【0025】
より詳細には、本発明は、上記パルス再整形器に供給されたスペクトル的かつ時間的に歪んだ光パルスを実質的に有限変換された光パルスに変換するのに適応した全光パルス再整形器からなる装置において具体化される。
【0026】
重要なことに、パルス再成形器は、入力部と、入力部に対する出力部と、該パルス再成形器の入力部と出力部を光信号伝達のために接続する光導波路を有する。光導波路は有効屈折率を有する周期的変化を伴う光学的に非線形な材料からなる。光学的に非線形な材料と周期的変化は、値エネルギー以上のピークエネルギーのスペクトル的に時間的に歪んだ光パルスに対して、スペクトル的に時間的に歪んだパルスが、利用手段(例えば、後段に配置された光ファイバ又は受信機)に供給される実質的に変換限界にある光パルスに再成形される。
【0027】
本発明による装置は、典型的に、スペクトル的かつ時間的に歪んだパルスにおける線形的な分散を補償する手段を含み、さらに、上記光パルスにおける非線形的なパルス歪を補償する手段も含む。線形的な分散のうちの少なくともいくつかを補償する手段は、従来の分散補償ファイバまたは他の知られている技術、たとえば線形的なパルス圧縮とすることができる。しかしながら、一般に、線形的なパルス歪と非線形的なパルス歪は共に、同一構造において補償される。これらの効果は、一般に、約1メートルの長さのデバイスにおいて達成される。
【0028】
以下の説明は、一般に、パルス再整形器における導波路が線形的および非線形的歪の補償を提供する、好適な実施例に関するものである。
【0029】
これは、説明を容易にするためだけであり、当業者は、本発明がこのように制限されないことがわかる。回折格子(この用語はここで使用されている)を有する導波路は、パルス形成デバイス全体と同様に、ブラッグソリトンパルス再整形器(BSPR)と呼ばれる。
【0030】
ソリトンエネルギーE(τ)は、チャープされていない双曲sech(hyperbolic sech)形状の入力パルスの場合について容易に計算することができ、上記に言及された下部閾値は(τ)/4である。実際には、入力パルスは、通常、チャープされていないsech形状を持たず、閾値エネルギーを判別するために数値的シミュレーションが用いられる
【0031】
【発明の実施の形態】
図面は必ずしも縮尺されていない、すなわち比例していない。異なる図面における同一の特徴は、一般に同一数字で示されている。
【0032】
図1は、本発明による典型的な光ファイバ伝送システム10を概略的に示す。このシステムは、送信機11と、受信機12と、送信器と受信機を信号伝達可能に接続する伝送路とからなる。伝送路は、典型的に、従来の光伝送ファイバ14を含み、また任意的に、1.5μm波長領域または何か他の適当な波長領域における光信号を増幅するように選択された1つ以上の光増幅器(151,152,...15m,...15n)、典型的には光ファイバ増幅器、たとえばエルビウムドープ式ファイバ増幅器を含む。
【0033】
また、図1のシステムは、歪んだパルス17を受信して再整形し、実質的に有限変換されたパルス18を発生するブラッグソリトンパルス再整形器(BSPR)16を含む。このパルス18は受信機12の方へ伝播する。BSPR16は、受信機12の直前に配置することができることがわかる。
図1のシステムは、典型的に1波長で動作する。しかしながら、1つ以上の動作波長を有するシステム(すなわち、WDMシステム)は知られており、BSPRは、このようなシステムにおいて好適に使用することができる。これは、qチャンネルWDMシステムを概略的に示す図2で例示される。送信機11からのWDM信号は、増幅器15へ下流伝播し、従来のデマルチプレクサ19(たとえば、アレイ式導波路回折格子;たとえば、H.Takahashi et al., Electronics Letters,Vol.26, p.87 (1990)参照)で多重分離される。次いで、多重分離されたチャンネルは、再整形用の各BSPR161〜169に供給される。各BSPR161−169は適切な波長に調整されている。次いで、再整形されたパルスは、従来のマルチプレクサ20で多重化され、後段の受信機12で使用する手段へ伝搬する
【0034】
図1および図2は、コネクタ、アイソレータまたはWDMカップラ等の従来の特徴を示していないことがわかる。また、WDMシステムにおいては、BSPR161−169は、並列に配置する必要はないが、直列に配置することができ、原理上、送信機と受信機間の望ましい位置のどこにでも配置することができ、チャンネル当たりのBSPR161−169の数は、1つ以上になることがあることがわかる。さらに、見本にされた回折格子(たとえば、F.Ouellette et al., Electronics Letters, Vol.31, p.899 (1995)参照)は、並列または直列のどちらかに接続された複数のBSPRの代替装置として使用することができる。
【0035】
本発明によるBSPRは、BSPR161−169を介して伝搬するパルスの電界に対してかなりの非線形性を示す導波路に形成されるブラッグ回折格子からなる。ブラッグ回折格子は、パルスが、従来の光ファイバの群速度分散よい(絶対値が)大きさのオーダーが大きい変則な有効群速度分散を経験するように選択される。さらにBSPR161−169は、導波路の非線形性が実質的に分散を平均させるように選択され、それにより、所定の歪んだパルスは、実質的に変換限界のパルスに変換される。
【0036】
したがって、送信機からBSPRへの伝送中に、たとえ分散と非線形性によって光パルスが理想的なフーリエ変換限界の形状からは程遠い形状にまでに歪められてしまったとしても、BSPRを介した歪んだ入力パルスの伝送は、歪んだ光パルスを滑らかで実質的に変換限界のものに再成形する結果となる
【0037】
図3は、典型的なBSPR30を概略的に示す。数字31は、典型的には、ガラス質シリカの非線形性より少なくとも100倍大きなカー(Kerr)非線形性(大きなχに対応する)を有する光導波路(典型的には、光ファイバ)をしている。典型的には、この導波路31のファイバは、導波路31のファイバに形成されたアポタイズされたブラッグ回折格子を有するカルコゲナイト(例えば、As)からなる。この非線形ファイバは、従来の(例えば、シリカベースの)伝送ファイバ14に重ね継ぎされている。数字32は、歪んだ入力パルスをし、数字33は、実質的にフーリエ変換限界の再成形されたパルスをしている。ブラッグ回折格子は、その短い波長帯域エッジが再成形されるべきパルスの中心は長に近い(例えば、5%以内の)フォトニックバンドギャップを有するように選択される。この帯域エッジの選択の結果、ブラッグ回折格子を介する伝搬に基づくパルスによって経験される群速度分散(GVD)は変則的になり、シリカベースの光ファイバで経験されるGVDよりオーダーを数段大きく(少なくとも100倍に)することができる。
【0038】
ブラッグ回折格子のバンドギャップは、典型的には、回折格子を引張るかまたはその温度を変えることによって容易に調整することができる。典型的には、バンドギャップは、パルスのGVDが回折格子内の非線形性とちょうどバランスするように調整される。これが、ソリトンの形成のための条件である。
【0039】
図4は、本発明による他の典型的なBSPR40を概略的に示す。数字41は、縦続接続された高いχ材料、典型的にはLiNbOで形成された導波路を指している。導波路は、典型的には、従来通りに陽子交換で形成される。BSPRは、それぞれ周期LpおよびLnの2つの周期性を示す。後者は、有効屈折率の変動周期であり、前者は、準位相整合を提供するように選択されたポーリング長である。有効屈折率の変動は、典型的に、導波路における描画された層(典型的には、シリコン窒化物)の存在に起因している。Lnは、適当な光バンドギャップを提供するように選択される。導波路に沿って伝播するパルスで経験される分散は、典型的には導波路に沿った力の印加により、またはその温度を変化させることにより調整される。周期性Lpは、実質的には、L.E.Myers et al., J.Optical Soc of America B, Vol.12(11), p.2102 (1995)およびM.A.Arbore et al., Optics Letters, Vol.22(3), p.151 (1997)により説明されているように、LiNbOのポーリングで形成される。また、たとえば、米国特許第5,036,220号を参照されたい。
【0040】
図3及び4にそれぞれ示された上述の代表的両BSPR30及び40は波長選択性である。従って、WDMシステムにおける個々のチャネルはこれらのBSPR30又は40でアドレスされる。BSPRの分散を調整することで、装置の動作は、BSPR出力パルスのパルス幅を実質的に一定に保ちながら異なる入力パルスエネルギーレベルに適応できる。一方、BSPRの入力部で所与のパルスピークパワーとパルス幅を持つ入力パルスに対して、分散を変えることでBSPR出力部における出力パルス幅を変えることができる。
【0041】
本発明は、“リターンツーゼロ”伝送フォーマットを使用する実質的にどんな光ファイバ通信システムでも実施できるが、もちろん、適当な光ファイバ通信システムに組み込むのに利用できる別部品でも実施することができる。BSPRの光導波路は、光ファイバか平たい光導波路のどちらでも良い。
【0042】
次に、解析的に決定される場合のソリトン特性の要約を示す。これらの解析結果は、sech入力パルスを仮定している。その結果は、本発明によるBSPRの設計および動作におけるガイドとして役立つことができる。入力パルスがsechパルスでない状況に関する類似の結果は、数字的シミュレーションによって既知の仕方で得ることができる。
【0043】
周知のように、ソリトンパルスのエネルギーの下限および上限は共に、基本(=1)ソリトンの形成と関連している。パルス幅をτとして、最大の半分の全幅を有する変換限界の双曲セカント(sech)形状のパルス(FWHM)τでスタートすると、パルスエネルギーの下限および上限は、パルス幅τを有する基本(N=1)ソリトンのソリトンパルスエネルギーに対応するソリトンパルスエネルギーE(τ)の、それぞれ25%および225%になる。群速度分散β、有効コア面積Aeff、真空中の光速c、パルス中心波長λ、非線形性nおよびパルス幅τに関してソリトンパルスE(τ)は、
【数2】
Figure 0003654502
で与えられる。たとえば、上記に引用したJ.R.Taylorによる本、特に34ページと図4.2を参照されたい。後者は、なかんずく、基本ソリトンに含まれる全パルスエネルギーの関数を示す。
【0044】
入力エネルギーEin(τ)<E(τ)に関して、入力における幅τを有する理想的な有限変換されたsech形状パルスを再び仮定すると、このパルス幅は、BSPRを介する伝播の間に広がるのに対して、Ein(τ)>E(τ)に関しては、パルス幅は狭くなる。
【0045】
ソリトン形成のためのレングススケール特性は、
【数3】
Figure 0003654502
のように定義されるいわゆるソリトンレングスzである。意図されたように動作するBSPRに対して、zは、一般に、BSPRの長さLに等しいかまたはそれより小さくなっているべきである。
【0046】
当業者には分かるように、パルスは一般にBSPRの入力部ではフーリエ変換限界になっていないので、上述のエネルギー閾値は基準としての意味しかない。パルス幅τのパルスがBSPRの出力で必要な場合、ソリトンパルスを形成するためには少なくともE (τ)のエネルギーがBSPRの入力部に供給されなければならない。BSPRの入力パルスの歪みの度合いによって、入力エネルギーはこのエネルギーE (τ)の値を多少は超えていなければならない。例えば、図6及び7に示す場合において、入力エネルギーE in (τ)はソリトンエネルギーE (τ)を係数1.25だけ超えている。エネルギーの差は連続体に結合される。
【0047】
(τ)は分散に依存し、この分散は本発明によるBSPRの任意で可変なパラメータであるということが注目されるべきである。従って、BSPRの分散|β|が減少した場合、所与のパルス幅τのソリトンを形成するのにより少ないエネルギーしか必要とされない。しかしながら、条件z <Lが分散の取り得る減少量を制限する。
【0048】
さらに、入力エネルギーは、BSPRの後段に配置された光増幅器による信号パルスの増幅によって調整することができることがわかる。実際問題として、システム性能は、典型的に、増幅器利得とBSPR分散の選択で最適化される。
【0049】
理想的な光ソリトンは、双曲セカント(sech)形状を有する。また、このような形状のパルスは、多くのパルス化レーザ、たとえばErドープ式ファイバレーザやモードロック式半導体レーザの自然の出力である。本発明の実施例では、伝送路への入力パルスは、sech形状でも良いが、sech形状にする必要はない。なぜなら、非sechパルスは、一般に、本発明によるBSPRを介する伝送の間にsech形状に形成されるからである。
【0050】
ソリトンエネルギーは、BSPRの導波路が大きな非線形性を有する場合、光ファイバ通信システムと互換性のある比較的低い値にあってもよい。典型的には、導波路は、縦続接続された第2次(χ)非線形性を有する材質(たとえば、LiNbO)または大いに非線形な第3次(χ)材料、たとえばカルコゲナイト ガラスを伴う材料からなる。たとえば、D.Y.Kim et al., Optics Letters, Vol.19 page,868 (1994)や、S.R.Friberg et al., IEEE J. of Quantum Electronics, Vol.23, page2089 (1987)や、M.Asobe et al., J. of Non-Crystalline Solids, Vol.164-166, page1223 (1993)を参照されたい。
【0051】
要約すれば、図1において、ほぼsech形状を有するパルスは、送信機11の次に示され、ファイバリンクに接続された入力パルスを示す。下流方向へのパルスの伝播中、パルスは、群速度分散(線形的な効果)とファイバ非線形性(たとえば、カー非(kerr)線形性)とに起因する歪みを経験する。単独で作用する前者は、パルスの時間的プロフィルを変化させ、後者は、スペクトル的プロフィルと時間的プロフィルの両方を変化させる。一般に、前者と後者は共に、光ファイバ内に存在する。これらは、相互作用して、図1の増幅器15の近くに線図で概略的に示されるように、パルスの複雑な時間的かつスペクトル的構造を生じさせる。たとえば、スペクトルおよび時間領域における一定位相を有する、初めは有限変換されているパルスは、同形でなくかつ非線形なスペクトル的および時間的位相を有するパルスに変わる。これらの歪みは、プリズム対や回折格子や線形的なファイバブラッグ回折格子等の線形的な分散補償方式では補償することができず、非線形的な補償方式を必要とする。BSPRは、図1に概略的に示されるように、要求される歪んだパルスの線形的および非線形的な歪みを提供して、歪んだパルスを実質的に変換限界のパルスに変換する。
【0052】
目下好適な実施例では、BSPRは、線形的および非線形的の両方の再整形を提供する、大いに分散する周期的構造からなる簡単な単一のデバイスである。しかしながら、好適でない代替例では、線形的な分散補償デバイス(たとえば、分散補償ファイバ)とBSPRが、直列に伝送リンクに配置される。前者は、パルスの線形的な位相歪みを部分的に修復するのに対して、後者は、非線形的な歪みと残りの線形的な歪みを補償するように選択される。
【0053】
次に、2つの典型的なBSPRを説明する。第1のBSPRは、カルコゲナイト ガラスコアおよびクラッディングを有する光ファイバを使用し、第2のBSPRは、周期的に極のあるLiNbOに形成された平たい導波路を使用している。
【0054】
例1
Asベースのコアおよびクラッディングを有する1本の光ファイバが用意される。典型的には、コア組成はAs3862であり、クラッディング組成はAs36.863.2である。アポダイズされたブラッグ回折格子は、従来の赤色光に対する露出によって光ファイバに形成される。一定の屈折率変調を伴う回折駆使の長さLgは110cmであり、各々のアポダイズ化部分の長さLaは11cmである。屈折率変調周期Lnは、第1次(m=1)のブラッグ条件
Ln=λ/2n
が、ブラッグ波長λ=1.55μmおよびコア屈折率n=2.39に対して満足されるように選択された324nmである。図5は、光ファイバと屈折率特性のエンベロープとを概略的に示し、51および52は、それぞれ、ファイバコアおよびクラッディングを指し、Δn/nは正規化された屈折率変動である。また、LgおよびLaも示されている。ブラッグ回折格子と関連しているのは、群速度分散βであり、ここでは、
β=−(n/c)(1/δ)(κ/δ)/[1−(κ/δ)3/2
である。
この式では、cは光速、κ=πΔnη/λは結合係数、Δnは屈折率変調、ηはコア中のパルスエネルギーの留分である。調整パラメータ
δ=(n/c)(ω−ω
である。ここで、ωはラジアル周波数、ωはラジアルブラッグ周波数である。ブラッグ回折格子のフォトニック バンドギャップの中心からの波長ずれは、
Δλ=−(λ δ)/(2πn)
で与えられる。
【0055】
上記のことからわかるように、群速度分散(GVD)の符号は、デバイスが動作しているバンドギャップのサイドによって決まる。典型的に、本発明によるBSPRでは、GVDが負(すなわち、β<0)の場合の(δ>κに対応する)フォトニック バンドギャップ以上の周波数範囲が重要である。原理上、通常の分散領域(β>0)において、またはバンドギャップ内でさえ、BSPRの動作は可能であるが、好適ではない。
【0056】
κに近いずれδに対して、第3次分散βは、BSPRの性能に影響を及ぼすことがあり、ここでは、βは、
【数4】
Figure 0003654502
で与えられる。
【0057】
τ/βがτ/βよりかなり小さい限りは、第3次分散は、BSPR動作に対して無視することができる。
【0058】
上述の典型的なBSPRでは、パラメータは、結合係数κ=17590m−1、ずれδ=20620m−1になるように選ばれる。これは、約10の係数だけ標準的な単一モード通信ファイバの(1.55μmにおける)GVDより大きい−15.75×10ps/kmの回折格子のGVD(β)を生じる。
【0059】
100psくらいの短いパルスについては、対応するソリトン周期は、ブラッグ回折格子を通る歪んだパルスの伝播に基づき、実質的に帯域幅制限されたパルスが生じることがあるという事実を表す、約0.32mになる。
【0060】
上記に引用されたκおよびδの値は、回折格子のないカルコゲナイトにおける光速の52%にすぎない、回折格子に沿った群速度を発生する。同時に、これらのパラメータに対して、パルスエネルギーは、回折格子の外側に比較して回折格子内で5の係数だけ増大する。
【0061】
上記に引用した値を有するκ,δおよびλを用いて2×10−14cm/Wになるようにカルコゲナイトファイバ回折格子の非線形屈折率n(χに対応する)を採用すると、幅τ=100psを有する基本(N=1)ソリトンに対する回折格子の外側で必要な最小エネルギーは、43pJになる。25%デューテイサイクルを有するパルスストリームに対して、このエネルギーは、95mWの平均パワーに変換される。入力パルスの歪みに依存して、この値は、多かれ少なかれ超過する必要がある。図6および図7に示されているように特定の歪んだ入力パルスに対して、BSPR出力における100−psソリトンの入力エネルギーは、τ=100psに対する対応する基本ソリトンエネルギーE(τ)=43pJと係数1.25だけ異なる54pJになる。
【0062】
上記の例は、歪んだパルスが本発明によるBSPRにより容易に再整形されることを示している。
【0063】
図6は,上述のBSPRを通るパルス伝播の数的シミュレーションの結果を示す。このシミュレーションは、大いに歪んだ入力パルスが、回折格子長内で実質的にsech形状を有する実質的に変換限界の出力パルスになることを示している。また、図7は、上述のBSPRにおけるパルス再整形の数的シミュレーションの結果を示す。詳細には、この図は、大いに歪んだ入力パルスの光パワーおよび位相と、再整形された出力パルスのパワーおよび位相を示す。このシミュレーションは、出力パルスが実質的に変換限界にあり、実質的にsech形状からなることを示している。
【0064】
例2
この例のBSPRは、周期的に変化する有効屈折率を有する周期的に極のある平たいLiNbO(または、大きなχ線形性を有する他の材質)導波路からなる。図8は、このような導波路を概略的に示し、数字81はLiNbO本体を指し、数字82は導波路の陽子交換されたコアを指し、数字83は周期的に変化する有効屈折率を提供する光学的に実質的に線形的な材質、たとえばシリコン窒化物からなる描画層を指している。図4に示されるように、ポーリング周期はLpであり、回折格子周期はLnである。描画された線形的な層83は、従来の手段、たとえば、堆積、フォトリソグラフィおよびエッチングにより形成される。他の実施例では、描画層は、化学線への露出で形成された回折格子を備えたキャルコジナイド層と置換される。
【0065】
典型的には、導波路は5cmの長さを有し、陽子交換されたコアは2.5μmの幅と約1μmの深さを有する。シリコン窒化物層は、典型的には0.25μmの厚さであり、保持される部分と除去される部分の長さが等しくなっている。
【0066】
ポーリング周期は、典型的に18.8μmに選択され、それにより、LiNbO内で準位相整合が達成され、λ=1.554μmの基本波に対する波形−ベクトル不整合ΔkL=10πとなる。不整合Δk=(4π/λ)[n(λSH)−n(λ)]−2π/Lpであり、ここで、λSHは第2高調波の波長、n(λSH)およびn(λ)は、それぞれ、λSHおよびλにおけるコア屈折率である。
【0067】
状態ΔkL=10πは、実質的に、パルスの有効な非線形位相シフトを最適化し、有効な非線形のシュレーディンガーの方程式に関してソリトン伝播の簡単な記述を可能にする。たとえば、G.I.Stegman et al., Optics Letters, Vol.18(1), p.13 (1996)や、G.I.Stegman et al., Optical and Quantum Electronics, Vol.28, p.1691 (1996)を参照されたい。対応する有効な非線形の屈折率n=2.3×10−11cm/Wとなる。縦軸の屈折率変調周期Lnは、ブラッグ条件で決定される。λにおける屈折率n=2.2を有するLiNbO3に対しては、Ln=353nmとなる。屈折率変調は、描画されたシリコン窒化物の提供によって達成される。
【0068】
LiNbOの他のポーリングを伴う、周期的に変化する有効屈折率を有するLiNbO導波路をLiNbOで製造する技術は知られている。たとえば、L.E.Myers et al., J. of the Optical Society of America B, Vol.12(11), Nov. 1995, p.2102や、M.A.Arbore et al., Optics Letters, Vol.22(3), Feb. 1, 1997, p.151を参照されたい。
【0069】
この構造を、結合係数κ=536m−1およびずれパラメータδ=628m−1となるように選択すれば、100−psソリトン形成に対してBSPR入力で必要な最少エネルギーは、0.83pJとなる。25%デューテイサイクルを有するパルスストリームに対して、このエネルギーは、1.84mWの平均パワーに変換される。例1のように、入力パルスの歪みに依存して、この値は、多かれ少なかれ超過する必要がある。
【0070】
本発明による光通信システムのビットレートと、許されるビットエラーレートと、伝送レングスとに依存して、スペクトル的フィルタまたは時間的フィルタまたはその両方を用意して、BSPRの出力端においてソリトンパルスに含まれていない、したがって時間領域で分散するパルスの一部を消去することが望ましい。パルスのうちのこの非ソリトン部分は、“分散波”と呼ばれることがある。電子光学的に制御されるデバイスは、時間的フィルタとして約100GHzまで使用することができるが、もっと高いビットレートに対しては、全光学的時間的フィルタ(好適には、速い線形性に基づく)が望ましい。その一例は、非線形光ループミラー(NONM)である。たとえば、N.J.Doran et al.,Optics Letters, Vol.13, p.56 (1988)や、N.J.Smith et al., Journal of the Optical Society B, Vol.12, p.1117 (1995)や、W.S.Wong et al., Optics Letters, Vol.22, p.1150 (1997)を参照されたい。
【0071】
図9は、NOLMを用いた本発明による光ファイバ通信システムの関連部分を概略的に示す。数字91〜94は、それぞれ、説明したようなBSPRと、線形的なブラッグファイバ回折格子と、非線形的なファイバループと、非対称カップラを指している。
【0072】
要約すれば、NOLMにおいて、非線形スイッチングは、カップラの結合比をバランスさせるか、または非線形ループファイバにおける分散もしくは非線形性を不均衡にさせることによって達成される。さらに、これらの技術のどんな組み合わせも可能である。NOLM設計パラメータの適切な選択により、NOLMは、パルスの比較的高い強度のソリトン部分を伝送し、分散波を排除する。典型的には、光アイソレータ(図示しない)が、反射する分散波によるシステムの外乱を避けるために備えられる。周波数領域における残りのサイドバンドは、適当なスペクトル的フィルタ(図示しない)、典型的にはバンドパスフィルタ回折格子で任意的に消去される。
【0073】
上述のBSPRと同様に、NOLMは、極めて早いカー非線形性に基づいており、約3×1014Hzまでの非常に高い周波数で機能することができる。
【0074】
上述の実施例は単なる例示であり、種々の他の実施例が可能であり、企図されることがわかる。たとえば、周期的屈折率変調を伴う縦続接続された第2次非線形ファイバのように、カルコゲナイト ガラスの平たい導波路フォトニック バンドギャップ構造が可能である。さらに、ある程度望ましい特性、たとえば改善された断熱的ソリトン構造を達成するために回折格子がチャープ(chirp)され、BSPRは、通常の分散要求で(したがって、暗いソリトンの再整形を斟酌して;上記に引用したAgrawalによる本を参照)、またはバンドギャップの内側でさえ、動作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による典型的な光ファイバ伝送システムを概略的に示す図である。
【図2】 本発明による典型的な光ファイバ伝送システムを概略的に示す図である。
【図3】 本発明の模範的な実施例の適切な態様を概略的に示し、高いχ線形性を有するBSPR(典型的には、カルコゲナイト ガラス ファイバ)を示す図である。
【図4】 本発明の模範的な実施例の適切な態様を概略的に示し、縦続接続された高いχ材料を用いたBSPR(たとえば、周期的に極のあるLiNbO)を示す図である。
【図5】 典型的なBSPRと、位置の関数としてのその正規化ピーク屈折率とを概略的に示す図である。
【図6】 コンピュータシミュレーションで決定された場合の、BSPRを介するパルス伝播によるパルス再整形を示す図である。
【図7】 コンピュータシミュレーションで決定された場合の、BSPRへの入力パルスと、対応する出力パルスの、時間の関数としての光パワーと光位相を示す図である。
【図8】 平坦な周期的に極のある導波路を備えた典型的なBSPRを概略的に示す図である。
【図9】 BSPRと非線形的な光ループミラーを備えた本発明によるシステムの適切な態様を概略的に示す図である。

Claims (10)

  1. 入力部及び出力部を有するパルス再整形器からなる装置であって、
    該パルス再整形器1以上のファイバスパン、増幅器及び各々がいくらかの歪みを入力光パルス波形に導入するような機器を含む伝送システム内を伝搬した後で該再整形器の該入力部に到来する歪んだ入力光パルスを前記再整形器の整形された出力光パルスに変換するために適用され、該整形された出力光パルスが利用手段に供給され、該再整形器入力部の前記入力光パルスは第1の中心波長、パルスエネルギー及び有効パルス幅を持ち、該パルス再整形器は、前記再整形器入力部に供給される伝送光信号を前記再整形器出力部に接続する光学的に非線形な分散のある実質的に長さLの導波路からなり、前記光導波路は、光学的に非線形な材料、及び所定の必要な分散を与える所定の有効屈折率の周期的変化を持つ該非線形材料中に構成された周期的構造からなり、
    前記光学的に非線形な材料及び前記所定の周期的屈折率の変化が
    前記所定の周期的屈折率によって与えられた所定の分散、並びに該非線形材料及び光パルスエネルギーによって決まる非線形性によって、基本ソリトンパルスが、前記入力光パルスから変換された前記再整形された出力光パルスとして生成され、
    該再整形された出力光パルスである該基本ソリトンパルスが実質的に前記第1の中心波長と同等な中心波長を有し、
    該再整形された出力光パルスである該基本ソリトンパルスが実質的に変換限界にある光パルスとなるように選択され、
    単一の基本ソリトンパルスが単一の歪んだ入力光パルスから前記出力光パルスとして生成される装置
  2. 請求項1記載の装置において、入力パルスに関連する前記パルスエネルギーが入力パルス幅をτとした場合のソリトンエネルギーE(τ)を含むパルスエネルギー範囲のパルスエネルギーである装置。
  3. 請求項2記載の装置において、前記ソリトンエネルギーE(τ)は、
    入力パルスの中心波長をλ、Aeff該導波路の有効コア面積、β該導波路の群速度分散パラメータ、nを導波路の非線形性とすると、
    Figure 0003654502
    で定義される装置。
  4. 請求項2記載の装置において、該入力光パルスに関連する前記パルスエネルギーは0.25E(τ)から2.25E(τ)の範囲である装置。
  5. 請求項3記載の装置において、該光導波路の前記長さLがソリトン長Z以上であり、Z=0.322πτ/(2|β|) である装置。
  6. 請求項1記載の装置において、前記光学的に非線形な材料カルコゲナイト及びLiNbOからなるグループから選択される装置。
  7. 請求項記載の装置において、該光学的に非線形な材料がLiNbOであり、交互に極性を転じて準位相整合を与える装置。
  8. 請求項1記載の装置において、前記光導波路フォトニックバンドギャップを提供するように選択され、前記入力光パルスの中心波長に対して前記フォトニックバンドギャップを調整するのに適応した調整手段を含み、前記フォトニックバンドギャップが前記入力光パルスの中心波長から5%以内の短い波長帯域エッジを有する装置。
  9. 請求項1記載の装置において、該導波路の有効屈折率の周期的変化が、アポダイズされたブラッグ回折格子を提供するように選択される装置。
  10. 請求項1記載の装置において、該装置は、送信機、受信機及び該送信機と受信機間で伝送された光信号を接続するための光導波路伝送路からなる光通信システムであって、前記光導波路伝送路は少なくとも前記パルス再整形器からなる装置。
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