JP3652111B2 - 画像信号の拡大・圧縮処理装置とそれを利用した画像表示装置 - Google Patents

画像信号の拡大・圧縮処理装置とそれを利用した画像表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、LSI等への集積化を容易にする改良された回路構成を有する画像信号の拡大・縮小処理装置に関し、さらに、かかる画像信号の拡大・圧縮処理装置を利用して表示画像を任意に拡大又は縮小して表示可能な画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン放送信号などの画像信号を任意の大きさに圧縮または拡大して表示するための画像信号処理装置は、既に知られてており、また、広く実用されている。ここでは、まず、かかる画像信号処理装置における画像信号の任意の圧縮又は拡大処理について以下に説明する。
【0003】
添付の図10には、水平方向における画像の拡大又は縮小処理の原理が示されている。特に、図10(a)には、画像を拡大表示するための拡大処理の一例として、水平方向に4/3倍する場合の画素補間の処理について説明されている。
【0004】
まず、拡大前の画素が水平方向に左からA,B,C,D‥‥の順に送られて来る。そのうち画素Aはそのまま補間画素aとする。次に、補間画素bは、A−B間の距離を1とした時に、Aから3/4,Bから1/4の位置であり、A,Bの画素データを用いて次式により補間する。
b=(1/4)A+(3/4)B ‥‥(1)式
同様に補間画素cはBから1/2,Cから1/2,画素dはCから1/4,Dから3/4の位置であり次式により補間する。
c=(1/2)B+(1/2)C ‥‥(2)式
d=(3/4)C+(1/4)D ‥‥(3)式
【0005】
次に、補間画素eは画素Dをそのまま用いる。以下同様の補間処理を繰り返し行う。以上の補間処理により3個の画素データから4個の補間画素データが作成できる。この補間画素データが、図10(a)の出力データに示すように、補間前の画素データと同じ間隔で表示することにより、4/3倍に拡大されて表示されることとなる。
【0006】
次に、図10(b)には、画像を圧縮して表示する圧縮処理の一例として、水平方向に2/3倍する場合の画素補間の処理が示されている。
ここでも、まず、圧縮前の画像が左からS,T,U,V‥‥の順に送られて来る。このうち画素Sはそのまま補間後の画素sとする。次に、画素tは、T−U間の距離を1とした時に、Tから1/2,Uから1/2の位置であり、T,Uの画素データを用い次式により作成する。
t=(1/2)T+(1/2)U ‥‥(4)式
【0007】
次の画素uは、画素Vをそのまま用いる。以下、同様の補間処理を繰り返し行う。以上の補間処理により3個の画素データから2個の補間画素データが作成される。そして、この画素データを、図10(b)の出力データに示すように、補間前の画素データと同じ間隔で表示することにより2/3倍に圧縮されて表示されることとなる。
【0008】
ここまでに述べた画像信号の拡大、圧縮処理を行うためには、隣り合う画素同士の演算が必要である。そのためには画素データを保持するフリップフロップなどのラッチ回路を設け、現在の画素データと1画素前の画素データを用いて補間処理を行う。
【0009】
また、以上の説明では水平方向についての拡大・圧縮処理を述べたが、垂直方向についても同様の処理により拡大、圧縮処理を行う。なお、この場合には、走査線方向に1走査線期間離れた画素同士の演算が必要なため、画像の1走査線分の容量を有するラインメモリを備えた補間回路が必要となる。
【0010】
なお、以上のような従来技術になる画像の圧縮処理を行う方法については、例えば、特開平8−154183号公報に、また、拡大処理については、特に、通常テレビジョン信号をワイドアスペクトのテレビジョン受像機に表示することの可能なテレビジョン装置が、例えば特開平3−11891号公報に述べられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、画像の圧縮処理(走査線数を減らす処理)と拡大処理(走査線数を増やす処理)それぞれについて述べられているが、かかる従来技術により拡大・圧縮処理を実現する場合には、それぞれに別々のラインメモリ(走査線1ライン期間遅延するメモリ)が必要となってしまう。
【0012】
ところで、画像信号の拡大・圧縮を行う画像信号処理装置を、例えばLSIなどの集積回路により実現しようとする場合、特に、上記のラインメモリなどの回路規模をなるべく少なく構成することが極めて重要である。すなわち、ラインメモリは、通常、十数kBitの容量が必要となることから、半導体チップ上の面積が増大してしまう。
【0013】
しかしながら、上記の従来技術では、この点についての配慮がなされておらず、圧縮処理と拡大処理を行うためには、それぞれのラインメモリを必要とするため、圧縮処理と拡大処理を行うため画像信号処理装置を集積回路として実現しようとする場合、その回路規模が増大することとなってしまい、かかる処理回路をLSIへの集積を容易にする上で重要な課題となっている。また、かかる画像信号の拡大・圧縮処理装置を利用して表示画像を任意に拡大又は縮小して表示可能な画像表示装置も、その価格が高価になってしまう。
【0014】
そこで、本発明では、上述の従来技術における課題に鑑み、特に、拡大・圧縮処理に必要となるラインメモリの数を低減することにより、その集積回路の規模をあまり大型化することなしに安価に実現することが可能な画像信号の拡大・圧縮処理装置を提供することをその目的とする。
【0015】
また、本発明では、かかる画像信号の拡大・圧縮処理装置を利用し、もって、比較的安価に製造して供給することの可能な、表示画像を任意に拡大又は縮小して表示可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【0016】
さらに、本発明では、特に、画像信号を拡大あるいは縮小して表示する場合に必要となる輪郭強調処理(エンハンサ処理)機能をも加え、これを実現するためのラインメモリを有効に利用し、可能な範囲でその回路規模の縮減が可能な実用的に優れた拡大・圧縮処理装置を提供し、さらには、比較的安価に製造して供給することの可能で、表示画面の品質にも優れた画像表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記の目的を達成するため、まず、入力する画像を任意の倍率で拡大・圧縮処理する画像信号拡大・圧縮処理装置であって:入力画像の水平方向の拡大又は圧縮処理をするための水平拡大・圧縮手段と;入力画像の垂直方向の拡大又は圧縮処理をするための垂直拡大・圧縮手段と;前記入力画像の画像情報の1走査線分のデータを保持する少なくとも1個のラインメモリと;さらに、前記水平拡大・圧縮手段と前記垂直拡大・圧縮手段の拡大・圧縮処理を制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、拡大・圧縮処理時において前記ラインメモリを共通に使用するように制御する画像信号の拡大・圧縮処理装置が提供される。
【0018】
また、本発明によれば、上記の目的を達成するため、入力する画像を任意の倍率で拡大・圧縮処理する画像信号拡大・圧縮処理装置であって:入力画像の水平方向の拡大又は圧縮処理をするための水平拡大・圧縮手段と;入力画像の垂直方向の拡大又は圧縮処理をするための垂直拡大・圧縮手段と;前記入力画像の画像情報の1走査線分のデータを保持する少なくとも1個の拡大・圧縮用ラインメモリと;拡大・圧縮する画像信号の輪郭強調処理を行う高域通過フィルタと;前記高域通過フィルタへ印加する遅延データを書き込むための複数のラインメモリと;前記水平拡大・圧縮手段と前記垂直拡大・圧縮手段の拡大・圧縮処理、及び、前記高域通過フィルタの輪郭強調処理を制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記拡大・圧縮用ラインメモリと前記複数のラインメモリの少なくとも一部を共通に使用するように制御する画像信号の拡大・圧縮処理装置が提供される。
【0019】
また、本発明によれば、前記に記載の画像信号の拡大・圧縮処理装置において、前記高域通過フィルタは、タップ配置の切り替え可能な高域通過フィルタであり、この高域通過フィルタは、拡大処理時には2Nタップ(Nは整数)構成、圧縮処理時には(2N−1)タップ構成とすると同時に、さらに、拡大処理時には前記高域通過フィルタの2N個目のタップへの遅延データ入力として用いるラインメモリを、圧縮処理時には圧縮処理用ラインメモリとして用いるように切り替える手段を備えた。
【0020】
本発明によれば、上記の他の目的を達成するため、入力画像を任意の倍率で拡大・圧縮して表示可能な画像表示装置であって:少なくとも画像信号を入力する画像信号入力部と;前記入力した画像信号を任意の倍率で拡大・圧縮する画像信号の拡大・圧縮処理部と;前記画像信号の拡大・圧縮処理部により拡大・圧縮処理された画像信号に所定の画像信号処理を施す画像信号処理部と;前記画像信号処理部からの出力信号により画像表示する画像表示部とからなり、前記拡大・圧縮処理部を前記の画像信号の拡大・圧縮処理装置により構成する画像表示装置が提供される。
【0021】
そして、本発明によれば、やはり、上記の他の目的を達成するため、入力画像を任意の倍率で拡大・圧縮して表示可能な画像表示装置であって:少なくとも画像信号を入力する画像信号入力部と;前記入力した画像信号を任意の倍率で拡大・圧縮する画像信号の拡大・圧縮処理部と;前記画像信号の拡大・圧縮処理部により拡大・圧縮処理された画像信号に所定の画像信号処理を施す画像信号処理部と;前記画像信号処理部からの出力信号により画像表示する画像表示部とからなり、前記拡大・圧縮処理部を前記の画像信号の拡大・圧縮処理装置により構成する画像表示装置が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付した図面を利用しながら詳細に説明する。
【0023】
まず、本発明の一実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置について添付の図1に示し説明する。この図1において、符号1は、画像データ入力端子を、3は水平(H)圧縮回路を、4aはデータを書き込んだ順番に所定時間遅延して読み出す、所謂、FIFO型のフィールドメモリを、5eは書き込み停止機能を有するラインメモリであり、拡大・圧縮処理において共通に使用される共通のラインメモリを、6a、6b、6c、6d、6eは選択回路を示す。また、符号50は、垂直圧縮または垂直拡大処理を切り替えて処理可能な垂直拡大・圧縮回路であり、11は画像データ出力端子、12は画像の圧縮倍率などの情報を入力する端子、13は拡大倍率などの情報を入力する端子、14は圧縮制御回路、15は拡大制御回路である。
【0024】
また、この図1において、「A」から「G」の記号は、説明のためのデータの位置を示しており、また、制御信号の流れを点線で示している。なお、ここで動作クロックについては省略されている。さらに、この図1中においては、画像データの流れが矢印で示されており、特に、圧縮処理時における流れを実線の矢印で、拡大処理時における流れを破線の矢印で示している。
【0025】
次に、上記の構成になる画像信号の拡大・圧縮処理装置において、まず、圧縮処理を行う場合、端子12から圧縮倍率を設定すると共に、端子13から拡大倍率1倍を設定する。圧縮制御回路14は、この設定に従って、選択回路6a,6b,6c,6dに対して、一方の入力Aを選択するように選択制御端子Sを制御する。
【0026】
この制御により、図中に実線の矢印で示すように、画像信号である入力データ(A点のデータ)は選択回路6aを介して垂直拡大・圧縮回路50及び共通ラインメモリ5eの入力(E点)へ導かれる。この時、共通ラインメモリ5eには、選択回路6bを介して圧縮処理時の制御信号が供給され、また、垂直拡大・圧縮回路50には選択回路6cを介して圧縮制御信号がそれぞれ圧縮制御回路14から供給される。
【0027】
次に、上記垂直拡大・圧縮回路50では、E点のデータとラインメモリにより1H遅延されたF点のデータを用いて圧縮処理を施し、その出力データを選択回路6dを介して水平圧縮回路3へ導く。そして、水平圧縮回路3で水平方向の処理が施されたデータは、フィールドメモリ4a,選択回路6eを介して水平拡大回路10へ導かれる。この水平拡大回路10は、拡大制御回路15により設定された倍率1倍に従い、すなわち、拡大処理を行わないように制御され、そこで、入力されたデータはそのまま出力端子11へ出力される。
【0028】
これに対し、拡大処理を行う場合には、端子13から拡大倍率を設定するとともに、端子12から圧縮倍率1倍を設定する。この設定に従って、圧縮制御回路14は、選択回路6a,6b,6c,6dに対して、他方の入力Bを選択するように選択制御端子Sを制御する。
【0029】
この制御により、入力データ(A点のデータ)は、図中に破線の矢印で示すように、選択回路6dを介して水平圧縮回路3へ導かれる。この水平圧縮回路3は、圧縮制御回路14により、設定された圧縮倍率1倍にしたがって、すなわち、圧縮処理を施さないように制御されており、そのため、入力されたデータはそのままフィールドメモリ4aに導かれる。そして、このフィールドメモリ4aから読み出されたデータは、選択回路6aを介して垂直拡大・圧縮回路50及び共通のラインメモリ5eの入力(E点)へ導かれる。この時、この共通のラインメモリ5eには、選択回路6bを介して拡大処理時の制御信号が供給され、また、垂直拡大・圧縮回路50には選択回路5cを介して拡大制御信号がそれぞれ拡大制御回路15から供給される。
【0030】
そして、この垂直拡大・圧縮回路50は、端子13から設定された拡大倍率に応じて拡大制御回路15により制御され、すなわち、E点のデータと共通のラインメモリにより1H遅延されたF点のデータを用い拡大処理を施し、その出力データを選択回路6eを介して水平拡大回路10へ導く。この水平拡大回路10では水平方向の拡大処理を施し、出力端子11からデータを出力する。
【0031】
さらに、上記の拡大・圧縮処理を行わず等倍で出力する場合には、圧縮倍率と拡大倍率を共に1倍を設定する。なお、この時には、拡大・圧縮ともに補間係数K=0となるので、選択回路6a,6b,6c,6dは、その入力A,Bのどちらが選択されるようにその選択制御端子Sを制御されても構わない。
【0032】
このように、本発明になる画像信号の拡大・圧縮処理装置によれば、その拡大・圧縮処理時において必要となる画像信号の遅延を上記の共通ラインメモリにより行う構成となっている。このことから、従来のように拡大・圧縮処理のためそれぞれの遅延手段(すなわち、1Hのラインメモリ)を備える必要がなく、より小規模な回路構成により、拡大・圧縮の双方の機能を持つ拡大・圧縮処理装置を、より小さなチップ面積で比較的安価にLSIなどの集積回路として実現することが可能となる。
【0033】
次に、上記本発明の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置の変形例を図2に示す。なお、この図2に示す変形例においても、前記図1と同じ符号は同一の構成を示しており、かつ、同一機能を有する。そのため、以下には、本変形例の構成及び動作について、主に、上記図1の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置と異なる点についてのみ説明する。
【0034】
すなわち、この図2の変形例になる画像信号の拡大・圧縮処理装置においては、上記の水平(H)圧縮回路3と水平(H)拡大回路10とに代えて、水平圧縮又は水平拡大処理を切り替えて処理可能な垂直拡大・圧縮回路51が、上記垂直拡大・圧縮回路50の後段に設けられている。
【0035】
かかる構成になる、本発明の他の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置では、まず、圧縮処理時には、圧縮制御回路14により、選択回路6a,6b,6c,6d,6e,6fはすべて入力Aを選択するようにその選択制御端子Sが制御される。そして、この制御により、垂直拡大・圧縮回路50は、端子1から入力される画像データと、共通ラインメモリ5eにより1H遅延された画像データとを用いて、垂直圧縮処理を施す。
【0036】
続いて、水平拡大・圧縮回路51は、選択回路6fを介して圧縮制御を受け、水平圧縮処理を施す。この水平圧縮処理を施された画像信号は、選択回路6dを介してフィールドメモリ4aに書き込まれ、フィールドメモリ4aから読み出された画像データは、選択回路6eを介して端子11から出力される。
【0037】
次に、拡大処理時には、圧縮制御回路14により、選択回路6a,6b,6c,6d,6e,6fはすべて入力Bを選択するように制御される。この制御により、端子1から入力される画像データは選択回路6dを介してフィールドメモリ4aに書き込まれる。そして、このフィールドメモリ4aから読み出された画像データは、選択回路6aを介して、垂直拡大・圧縮回路50及びラインメモリ5eに入力される。この時、垂直拡大・圧縮回路50は拡大制御回路15による拡大制御を受け、フィールドメモリ4aの読み出しデータと共通ラインメモリ5eにより1H遅延したデータを用いて垂直拡大処理を行う。その結果、垂直拡大処理が施された画像信号は、水平拡大・圧縮回路51で拡大処理が施され、その後、選択回路6eを介して端子11から出力される。
【0038】
また、拡大・圧縮を行わず等倍で出力する場合には、上記と同様に、選択回路6a,6b,6c,6d,6e,6fは入力A,Bのどちらを選択するように制御しても構わないことは言うまでもない。
【0039】
また、この変形例になる画像信号の拡大・圧縮処理装置においても、その拡大・圧縮処理時において必要となる画像信号の遅延を上記共通のラインメモリにより行う構成となっている。このことから、従来のように拡大・圧縮処理のためそれぞれの遅延手段(すなわち、1Hのラインメモリ)を備える必要がなく、より小規模な回路構成により、拡大・圧縮の双方の機能を持つ拡大・圧縮処理装置を、より小さなチップ面積で比較的安価にLSIなどの集積回路として実現することが可能となる。
【0040】
ここで、上記実施の形態における垂直拡大圧縮回路50の一例を図3に示すと共に、特に、拡大処理時における画素補間処理について説明する。ここで符号20、21はデータ入力端子であり、端子20には端子21に入力するデータ(F)に対して1水平走査線期間(以降、単に、1Hと記す)遅延したデータ(G)を入力する。符号23、24は係数回路であり、端子22から入力される係数K(Kは0以上1以下の整数)にしたがって、係数回路23ではデータをK倍し、係数回路24で(1−K)倍する。さらに、符号25は加算回路、26はデータ出力端子である。このような回路構成により補間されて端子26から出力される補間データをMとすると、Mは次式により表わされる。
M=(1−K)F+KG ‥‥(5)式
【0041】
なお、ここで補間係数Kは、上記に従来技術の項で図10を用いて説明したように、拡大倍率と補間する画素位置に応じて変化する。(5)式により処理される補間データMの重心は、データFとデータGの間となる。
【0042】
また、上記に説明した実施の形態における水平拡大回路10は、上記水平拡大圧縮回路51と共に、上記図3に示した垂直拡大縮小回路の構成例と同様に構成することができる。その場合、端子21に入力するデータに対して1画素前のデータを端子20に付加すればよい。従って、端子21のデータを1画素分保持するフリップフロップなどのラッチ回路を設け、出力を端子20に接続する構成により実現できる。
【0043】
また、上記図3に示した垂直拡大縮小回路の他の構成例を、添付の図7に示す。この図7において、符号27は減算器であり、その他、上記図3と同一符号のものは、同一の構成及び同一機能を有する。なお、この回路構成において、上記図3の例と異なるのは、減算回路27を用いることにより係数回路を1個としているところである。しかしながら、この構成においても上記図3と同様の補間処理が実現できることは言うまでもない。
【0044】
次に、図5には、本発明の他の実施の形態になる、すなわち、更に輪郭強調処理(エンハンサ処理)機能を備えた画像信号の拡大・圧縮処理装置を示す。この図でも、符号1は画像データ入力端子、2は垂直(V)圧縮回路、3は水平(H)圧縮回路、4はデータを書き込んだ順番に所定時間遅延して読み出すFIFO型のフィールドメモリ、5a,5b,5c,5dは書き込み停止機能を有するラインメモリ、6a、6bは選択回路、7は垂直(V)拡大回路、8は垂直の高域通過フィルタ(以下、HPFと記す)、9は加算器、10は水平(H)拡大回路、11は画像データ出力端子、12は画像の圧縮倍率などの情報を入力する端子、13は拡大倍率などの情報を入力する端子、14は圧縮制御回路、15は拡大制御回路である。また、この図1において、画像データの流れを実線で示しており、これら実線に付加した「A」から「J」の記号は、説明のためのデータの位置を示している。また、制御信号の流れを点線で示しており、なお、ここでも動作クロックについては省略されている。
【0045】
上記他の実施の形態では、画像データは、垂直圧縮回路2、水平圧縮回路3、フィールドメモリ4、ラインメモリ5a,5b,5c、垂直拡大回路7、垂直拡大回路10の順番に伝達し、処理される。なお、HPF8,加算回路9は垂直の輪郭強調処理(エンハンサ処理)を行う回路である。
【0046】
ここで、この他の実施の形態における拡大処理の動作例を説明する。拡大処理時には圧縮処理は行わないように、圧縮情報として倍率1倍を端子12から設定する。倍率1倍が設定されると、圧縮制御回路14は、選択回路6a,6bが入力Aを選択するように、すなわち、それらの選択制御端Sを制御する。同時に圧縮制御回路14は、垂直圧縮回路2、水平圧縮回路3が入力される画像データに対して圧縮処理をしないように制御し、これにより、端子1から入力される画像データは処理されずそのままフィールドメモリ4へ導かれる。
【0047】
次に、フィールドメモリ4から読み出されたデータはラインメモリ5a,5b,5c,5dの順に伝達され、垂直拡大回路7およびHPF8に入力される。まず、垂直拡大回路7は、上記従来技術で説明した拡大処理を垂直方向について行い、これにより拡大処理された画像データは、加算器9において、HPF8で抽出される垂直高域信号を加算してエンハンサ処理を施し、水平拡大回路10へ伝達される。この水平拡大回路10では水平拡大処理を行い、端子11から拡大した画像データを出力する。
【0048】
ここで、上記HPF8の一実施の形態を図4に示す。図中の符号30、31、32、33はデータ入力端子であり、端子33に入力するデータ(E)を基準にすると、端子32には1H遅延したデータ(F)を入力し、端子31には2H遅延したデータ(G)、端子30には3H遅延したデータ(J)を入力する。符号34はHPFの特性制御端子、35、36は選択回路、37、38は減算回路、39、40、42はデータを1/2倍する係数回路、41は加算回路、44は出力利得を制御する利得制御回路、45は利得制御入力端子、43はデータ出力端子である。このHPFでは、端子34から入力する信号レベルにより4タップ構成、3タップ構成の2種類の間で切り替えられるようになっている。このように、本実施の形態では、4タップと3タップとの間の切り替えが可能な構成を一例として示したが、しかしながら、本発明ではこの構成に限らず、偶数タップと奇数タップの間の切り替えが可能であれば、本実施の形態で以下に述べると同様な効果が得られる。
【0049】
すなわち、このタップ構成を切り替え可能なHPF8では、拡大処理を行う場合、特性制御端子34から入力する特性制御により選択回路35、36が入力Aを選択するように制御する。これにより、フィルタは4タップ構成となり、その伝達関数は次式となる。
H=(−1/4)Z-3+(1/4)Z-2+(1/4)Z-1+(−1/4)Z0 ‥‥(6)式
なお、このフィルタにより端子43から出力されるデータの重心は、端子31、32から入力するデータの中心(FとGの中間)となる。
【0050】
前述のように、HPF8出力は加算回路9において垂直拡大回路7で拡大処理された画像データ加算される。ここで、HPF8を4タップ構成に切り替えて抽出した高域信号を加算処理する効果と高域信号成分に対する利得の制御方法を以下に述べる。
【0051】
まず、垂直拡大回路7の回路構成は、周波数特性から考えると、低域通過フィルタの構成である。補間係数K=0の時には、データ(F)がそのまま出力されるため、信号成分は失われないが、Kが大きくなり1/2に近づくに従い高域信号成分が失われる割合が大きくなり、補間処理した画像を表示すると、縦線のエッジがぼやけたようになる。そこで、上記HPF8で抽出する画像の高域信号成分に対して、利得調整回路44により、補間係数Kに応じて利得を可変とする。具体的には、K=0にときは利得ゼロ(または利得小)、K=1/2のとき利得最大となるように段階的に制御し、垂直拡大回路7で失われた高域信号成分を回復して拡大画像の尖鋭感を保つように拡大制御回路15で制御する。しかし、その際、加算する信号同士で重心がずれていると、画像のエッジ部分が2重像のように重なって違和感が生ずる。そこでHPF8の重心は、高域信号に対する利得を最大として制御する垂直拡大回路7のK=1/2のときの重心に合わせて、すなわち、FとGの中央になるように4タップ構成(偶数タップ構成)とする。
【0052】
次に、水平拡大回路10も、上記図3に示した垂直拡大圧縮回路の構成例と同様に構成できる。その場合、端子21に入力するデータに対して1画素前のデータを端子20に付加すればよい。従って、端子21のデータを1画素分保持するフリップフロップなどのラッチ回路を設け、出力を端子20に接続する構成により実現できる。また、この図5には示していないが、水平拡大処理においても垂直拡大処理と同様にエンハンサ処理を施すことも考えられる。この場合、水平方向のHPFを設けて高域成分を抽出し、水平拡大回路10出力に加算する。その際、水平方向のHPFの構成を、拡大処理時には偶数タップの構成に、拡大処理以外の時には奇数タップの構成として、このHPF8を上記と同様に制御することにより上記と同様の効果が得られる。
【0053】
上記説明した拡大動作の説明の最後に、フィールドメモリ4とラインメモリ5a,5b,5c,5dの制御について述べる。なお、本実施の形態ではFIFO型のフィールドメモリ4を用いるため、前記画像拡大処理を実現するためには以下の制御を行う。
【0054】
ここでは図6を参照することにより、上記図10(a)に示した4/3倍拡大処理に対応して、上記図3に示した垂直拡大回路により補間処理を施す場合の動作例を示す。この図6は垂直方向の処理を示しているので、例えばAで示す丸印は1走査線に相当し、時刻が経過するとともに処理は図の右方向に進む。現データを基準として、まず、時刻t1では補間走査線aを走査線Aを用い作成し、以降、時刻t2,t3,t4の順に、上記図10(a)で示したように補間してゆく。そうすると時刻t5では、補間走査線eを作成するために現走査線Dが必要になる。ところで、現走査線Dは時刻t4で既に出力されているため、時刻t5では2回目の読み出しとなる。
【0055】
このように、垂直拡大処理では、拡大倍率に応じて数回に1回同じ走査線データを繰り返して必要とする。ところが、このように繰り返すデータを作成するにあたり、フィールドメモリ4はFIFO型であるため、一度読み出したラインを繰り返して読み出すことはできない。そのため、フィールドメモリ4の出力にラインメモリ5aを接続して、同一走査線を繰り返して読み出す時には、フィールドメモリ4の読み出しを停止すると共に、ラインメモリ5aの書き込みを停止するように制御する。
【0056】
次に、この他の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置における圧縮処理時の動作例を説明する。この圧縮処理時には、拡大処理を行わないように、端子13から拡大情報として倍率1倍を設定すると同時に、端子12からは圧縮倍率を設定する。この圧縮倍率が設定されると、圧縮制御回路14は選択回路6a,6bが入力Bを選択するように選択制御端子Sを制御する。
【0057】
この制御によりラインメモリ5dには圧縮制御回路14からの制御信号が与えられると同時に、垂直圧縮回路2への入力データも導かれ、1H遅延したデータは、垂直圧縮回路2の第2の入力として導かれる。この垂直圧縮回路2は圧縮制御回路14により圧縮倍率に応じて制御され、垂直方向において圧縮処理された画像データは、同様に水平圧縮回路3で水平方向での圧縮処理が施され、フィールドメモリ4へ書き込まれる。そして、フィールドメモリ4から読み出される画像データは、垂直拡大回路7、水平拡大回路10を介して端子11から出力される。このとき、拡大制御回路15は、拡大倍率1倍に従って、垂直拡大回路7及び水平圧縮回路10が入力される画像データに対して拡大処理をしないように制御する。なお、以上の処理を行う垂直圧縮回路2、水平圧縮回路3は、上記図3に示した垂直拡大回路の一例と同一の構成により実現できる。
【0058】
次に、この圧縮処理時のエンハンス処理の制御について説明する。まずHPF8は特性制御端子34により、選択回路35、36でB入力を選択するように制御する。これによりHPF8は3タップ構成となり、端子30から入力する画像データ(J)はその処理には用いない。このフィルタ構成の伝達関数は次式で表され、出力画像データの重心は、端子32から入力する画像データ(F)の位置となる。
H=(−1/4)Z-2+(1/2)Z-1+(−1/4)Z0 ‥‥(7)式
なお、圧縮動作時には、垂直拡大回路7の補間係数K=0であるため、出力データの重心は画像データ(F)の位置となる。すなわち、HPF8出力の重心と一致するため、加算器9で加算したときに上記したような2重像のような違和感を生じない。
【0059】
最後に、図5の画像信号の拡大・圧縮処理装置において、拡大・圧縮を行わず、等倍で出力する場合の動作例を説明する。まず、1倍の圧縮倍率及び拡大倍率を、端子12、13からそれぞれ設定する。これにより各拡大・圧縮回路では補間係数K=0となり、入力される基準信号(図3の端子21から入力する信号)をそのまま出力する。また、HPF8は、上述の圧縮処理例と同様に、その特性選択により3タップ構成を選択するように制御すれば、2重像のような違和感を生じることなくエンハンサ処理を施すことが可能となる。かかる構成によれば、ラインメモリ6aは使用しないため、選択回路6a,6bは入力AまたはBのどちらを選択するように制御してもかまわない。
【0060】
このように、この他の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置によれば、拡大・圧縮処理を施すためのラインメモリ(この場合には、5cと5d)と、エンハンサ処理を施すために必要なラインメモリ(圧縮時、5a、5b、5c、拡大時、5a、5b、5c、5d)とを共用することにより、より小規模な回路構成により、拡大・圧縮機能と共に、エンハンサ機能をも併せ持つ拡大・圧縮処理装置を、より小さなチップ面積で比較的安価に、LSIなどの集積回路として実現することが可能となる。
【0061】
さらに、上記図5に示した拡大・圧縮処理装置の他の実施形態の変形例について、図8を参照しながら説明する。図8において、符号4aはフィールドメモリであ、これは、データの書き込み、読み出しを走査線単位に行うことが出来、また、同一走査線データを2回繰り返して読み出せる機能を有するものとする。なお、その他、上記図5と同一符号のものは、やはり、上記図5に示すものと同一構成及び機能を有するものとする。
【0062】
すなわち、この変形例が上記図5に示す実施の形態と異なる点は、フィールドメモリの読み出し制御において同一走査線データを繰り返して出力可能なことにより、フィールドメモリ出力に接続する1個目のラインメモリ(図5に示すラインメモリ5a)が不要になる点である。なお、本変形例においても、画像拡大、圧縮、等倍処理およびHPF8の制御は、図5について説明した制御と同様であり、また、やはり、上記と同様な効果が得られることとなる。
【0063】
なお、上記に種々説明した拡大・圧縮処理装置100から出力される拡大・圧縮処理が施された画像信号を、例えば添付の図9にも示すように、さらに、各種の画像信号処理を行う画像信号処理回路200により処理を施して、例えばCRT、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の画像表示部300上に表示する構成とすることにより、入力する画像信号を任意の倍率で拡大・縮小可能で、さらには、その表示画面の品質にも優れた画像表示装置を、比較的安価に製造して供給することが可能になる。なお、この図において、符号400は、例えば、放送テレビジョン信号を受信するためのチューナやパーソナルコンピュータからの画像信号を含む、画像信号を入力するための画像信号入力部を示している。
【0064】
【発明の効果】
以上の詳細な説明からも明らかなように、本発明によれば、画像信号の拡大・圧縮処理装置を、その集積回路の規模をあまり大型化することなしに安価に実現して、比較的安価に製造して供給することの可能な、表示画像を任意に拡大又は縮小して表示可能な画像表示装置を提供することが可能になる。
【0065】
また、本発明によれば、さらに画像信号を拡大あるいは縮小して表示する場合に必要となる輪郭強調処理(エンハンサ処理)機能をも加え、表示画面の品質にも優れた拡大・圧縮処理装置を提供すると共に、かかる機能を備えた画像表示装置を比較的安価に製造して供給することが可能になるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】上記本発明になる拡大・圧縮処理装置の変形例の回路構成を示すブロック図である。
【図3】上記本発明の拡大・圧縮処理装置における垂直拡大・圧縮回路の一例を示すブロック図である。
【図4】以下に示す本発明の他の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置におけるHPFの一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施の形態になる画像信号の拡大・圧縮処理装置の回路構成を示すブロック図である。
【図6】上記他の実施の形態になる拡大・圧縮処理装置の拡大処理における画素補間処理の一例を説明する説明図である。
【図7】上記図3に示した垂直拡大・圧縮回路の他の回路構成例を示すブロック図である。
【図8】上記図5に示した拡大・圧縮処理装置の変形例を示すブロック図である。
【図9】上記本発明の画像信号の拡大・圧縮処理装置を利用した画像表示装置の一構成例を示すブロック図である。
【図10】拡大・圧縮処理の一例を示すための説明図である。
【符号の説明】
1…画像データ入力端子、2…垂直圧縮回路、3…水平圧縮回路、4…フィールドメモリ、5a,5b,5c,5d,5e…ラインメモリ、6a,6b,6c,6d,6e,6f…選択回路、7…垂直拡大回路、8…HPF、9…加算器、10…水平拡大回路、11…画像データ出力端子、12…圧縮倍率入力端子、13…拡大倍率入力端子、14…圧縮制御回路、15…拡大制御回路、100…拡大・圧縮処理装置、200…画像信号処理回路、300…画像表示部、400…画像信号入力部

Claims (7)

  1. 入力する画像を任意の倍率で拡大・圧縮処理する画像信号拡大・圧縮処理装置であって:入力画像の水平方向の拡大又は圧縮処理をするための水平拡大・圧縮手段と;入力画像の垂直方向の拡大又は圧縮処理をするための垂直拡大・圧縮手段と;前記入力画像の画像情報の1走査線分のデータを保持する少なくとも1個のラインメモリと;画像情報のデータを記憶し読み出すフィールドメモリと;切換回路と;さらに、前記水平拡大・圧縮手段と前記垂直拡大・圧縮手段の拡大・圧縮処理と、前記切換手段を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、拡大及び圧縮処理時において前記ラインメモリを共通に使用するように制御するものであり、かつ
    画像の圧縮時においては、前記ラインメモリを用いて前記水平拡大・圧縮手段及び前記垂直拡大・圧縮手段により圧縮処理された画像データを前記フィールドメモリに記憶させる第1のデータ経路を形成し、
    画像の拡大処理時においては、前記フィールドメモリから読み出された画像データに対し、前記ラインメモリを用いて前記水平拡大・圧縮手段及び前記垂直拡大・圧縮手段により拡大処理する第2のデータ経路を形成するように、
    前記切換手段を制御することを特徴とする画像信号の拡大・圧縮処理装置。
  2. 前記水平拡大・圧縮手段は、水平拡大部と水平圧縮部を含み、前記水平圧縮部は前記フィールドメモリの前段に配置され、該水平拡大部は前記フィールドメモリの後段に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画面信号の拡大圧縮装置。
  3. 前記水平拡大・圧縮手段は、水平拡大部と水平圧縮部を含み、前記水平拡大・圧縮手段は、垂直拡大部と垂直圧縮部を含み、該水平圧縮部及び垂直圧縮部は前記フィールドメモリの前段に配置され、前記水平拡大部及び垂直拡大部は、前記フィールドメモリの後段に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画面信号の拡大圧縮装置。
  4. 入力する画像を任意の倍率で拡大・圧縮処理する画像信号拡大・圧縮処理装置であって:入力画像の水平方向の拡大又は圧縮処理をするための水平拡大・圧縮手段と;入力画像の垂直方向の拡大又は圧縮処理をするための垂直拡大・圧縮手段と;前記入力画像の画像情報の1走査線分のデータを保持する少なくとも1個の拡大・圧縮用ラインメモリと;画像情報のデータを記憶し読み出すフィールドメモリと;切換回路と;拡大・圧縮する画像信号の輪郭強調処理を行う高域通過フィルタと;前記高域通過フィルタへ印加する遅延データを書き込むための複数のラインメモリと;前記水平拡大・圧縮手段と前記垂直拡大・圧縮手段の拡大・圧縮処理、前記切換手段、及び、前記高域通過フィルタの輪郭強調処理を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記拡大及び圧縮用ラインメモリと前記複数のラインメモリの少なくとも一部を共通に使用するように制御するものであり、かつ
    画像の圧縮時においては、前記ラインメモリを用いて前記水平拡大・圧縮手段及び前記垂直拡大・圧縮手段により圧縮処理された画像データを前記フィールドメモリに記憶させる第1のデータ経路を形成し、
    画像の拡大処理時においては、前記フィールドメモリから読み出された画像データに対し、前記ラインメモリを用いて前記水平拡大・圧縮手段及び前記垂直拡大・圧縮手段により拡大処理する第2のデータ経路を形成するように、
    前記切換手段を制御することを特徴とする画像信号の拡大・圧縮処理装置。
  5. 前記請求項に記載の画像信号の拡大・圧縮処理装置において、前記高域通過フィルタは、タップ配置の切り替え可能な高域通過フィルタであり、この高域通過フィルタは、拡大処理時には2Nタップ(Nは整数)構成、圧縮処理時には(2N−1)タップ構成とすると同時に、さらに、拡大処理時には前記高域通過フィルタの2N個目のタップへの遅延データ入力として用いるラインメモリを、圧縮処理時には圧縮処理用ラインメモリとして用いるように切り替える手段を備えたことを特徴とする画像信号の拡大・圧縮処理装置。
  6. 入力画像を任意の倍率で拡大・圧縮して表示可能な画像表示装置であって:少なくとも画像信号を入力する画像信号入力部と;前記入力した画像信号を任意の倍率で拡大・圧縮する画像信号の拡大・圧縮処理部と;前記画像信号の拡大・圧縮処理部により拡大・圧縮処理された画像信号に所定の画像信号処理を施す画像信号処理部と;前記画像信号処理部からの出力信号により画像表示する画像表示部とからなり、前記拡大・圧縮処理部を前記請求項1の画像信号の拡大・圧縮処理装置により構成することを特徴とする画像表示装置。
  7. 入力画像を任意の倍率で拡大・圧縮して表示可能な画像表示装置であって:少なくとも画像信号を入力する画像信号入力部と;前記入力した画像信号を任意の倍率で拡大・圧縮する画像信号の拡大・圧縮処理部と;前記画像信号の拡大・圧縮処理部により拡大・圧縮処理された画像信号に所定の画像信号処理を施す画像信号処理部と;前記画像信号処理部からの出力信号により画像表示する画像表示部とからなり、前記拡大・圧縮処理部を前記請求項の画像信号の拡大・圧縮処理装置により構成することを特徴とする画像表示装置。
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