JP3649724B2 - 住宅基礎の天端レベル管理具 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物のコンクリート基礎の天端レベルの設定に用いられる天端レベル管理具に関する。
従来、コンクリート基礎の現場打ち工法においては、まず、型枠内に異形棒鋼を用いて配筋を行い、コンクリートを打設した後、さらにその天端面にレベラーを流し込んで、基礎コンクリート全体の天端を均一な面にすることが行われている。
このときのレベラーを流し込むときの上面の目印として、コンクリートに打ち込んだ釘を用いたり、また、コンクリートに樹脂製の支持具を埋設しておき、この支持具にビスをねじ込む等の方法を用いたりしている(例えば、特許文献1参照。)。このような支持具として、下部が斜めに切り落とされたものや、基礎鉄筋の上端部に被せるための取り付け穴を下部に形成したものや、沈み込みを防止するために上部をラッパ状に形成し、埋設後の曲がりを防止するために下部に水平板部および垂直板部を形成したものがある。
特開平7−158276号公報(段落番号0002,0013、第1図、第3図、第6図)
しかしながら、釘を用いた場合には、コンクリートが釘を保持できる程度まで固まった状態で、かつ完全に硬化する前に行わなければならないので、施工時間が限られるという問題がある。
また、支持具を用いる方法であっても、支持具をコンクリート内に直接埋設する場合には、コンクリートが硬化する前であれば沈み込みや倒れを完全に防止することは困難で、また、支持具を設置するための施工時間が限られてしまうという問題がある。
また、支持具を鉄筋の上端部に固定する方法では、支持具の状態レベルが鉄筋の上端レベルによって決まってしまうため、レベル設定の自由度が小さくなるという問題がある。また、支持具の取り付け穴を鉄筋の直径に合わせて形成する必要があるが、同じ現場であっても直径が異なる複数の規格の鉄筋を用いることもあり、このような場合に単一の種類の支持具では対応ができないという問題もある。
また、異形棒鋼を用いた場合には、寸法誤差が大きく、また、端部形状が均一になっていない場合が多いため、確実に固定することが困難であるという問題が発生する。
そこで本発明が解決しようとする課題は、異形棒鋼等のような形状が不均一な部材や、直径が異なる鉄筋にも確実に固定することができ、レベル設定の自由度が高い天端レベル管理具を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の天端レベル管理具は、天端レベルの目印となるレベル設定用棒材と、鉄筋を両側から挟み込んで固定する対となる挟持部および前記レベル設定用棒材の上下位置を調整して保持可能な保持部を有する固定部材とを備え、挟持部は、それぞれの掛止位置を調整可能な調整部を備えている。
固定部材が、鉄筋を両側から挟み込んで固定する挟持部を備え、挟持部が掛止位置を調整可能な調整部を備えているので、鉄筋の外径が異なる場合であっても、また、寸法誤差が大きい異形棒鋼であっても、確実に固定することができ、レベル設定用棒材が傾斜したり上下位置がずれたりすることを防止することができる。また、レベル設定用棒材が固定部材に上下位置を調整可能なので、固定部材を固定した後に天端レベルを微調整することができる。
前記固定部材を硬質樹脂で形成し、両前記挟持部を、それぞれの基部に屈曲可能なヒンジ部を設けて円弧状に形成し、一方の前記挟持部に、前記鉄筋の外周に当接する一側円弧部を内側に形成するとともにラチェット歯を外側に形成し、他方の前記挟持部に、前記鉄筋の外周に当接する他側円弧部を内側に形成するとともに複数の前記ラチェット歯に歯合する複数のラチェット爪を外側に形成すると、ラチェット爪がラチェット歯に掛合して円弧状に連結され、周方向に張力が加わり、この張力によって、一側円弧部と他側円弧部とが内側に押圧され、変形しながら鉄筋の外周に強固に密接する。固定部材が硬質樹脂製なので、ヒンジ部を1部材で形成することができ、また、一側円弧部と他側円弧部とが鉄筋の外周に容易に密接する。また、複数のラチェット爪と複数のラチェット歯が掛合するので、掛合時に加わる力が分散される。
前記ラチェット歯を円弧状の一側保持部に設け、前記ラチェット爪を円弧状の他側保持部に設け、前記一側円弧部および前記一側保持部の先部を一体的に接続するとともに、前記他側円弧部および前記他側保持部の間に嵌入可能に配置すると、鉄筋を挟持するときには、他側円弧部を一側円弧部と鉄筋との間に挟み込んで、鉄筋の外周を均一に保持することができる。また、掛合および掛合解除を繰り返したときの一側円弧部の変形量を少なくすることができる。
前記レベル設定用棒材の下部に螺旋状の溝部を形成し、前記保持部を、C形に形成するとともに、内側に前記溝部に嵌入する突起部を形成すると、レベル設定用棒材を回転させることによって、レベル設定用棒材を上下に移動させ、天端レベルの目印を微調整することができる。
前記レベル設定用棒材の上端から所定距離だけ下がった位置に、拡径部を設けると、拡径部の上端を、コンクリートの天端レベルとして設定し、レベル設定用棒材の上端をレベラーの天端レベルとして設定することができるので、単一の部材で複数のレベル設定用の目印として使用することができる。また、拡径部を把持して回転させるハンドルとして兼用することもできる。
前記レベル設定用棒材の中間部に、複数の環状突起部を所定間隔おきに形成し、レベル設定用棒材の上端から環状突起部までの距離をかぶり厚に合わせて定めておくと、鉄筋の上端を環状突起部に合わせることによって、レベル設定用棒材の上端から鉄筋の上端までの距離が決まるので、かぶり厚を設定することができる。また、環状突起部を複数形成しておくことによって、かぶり厚の上限と下限を設定することができる。
前記レベル設定用棒材を硬質樹脂製とすると、埋設後の腐食等を気にしなくてもよくなる。
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)本発明の天端レベル管理具は、天端レベルの目印となるレベル設定用棒材と、鉄筋を両側から挟み込んで固定する対となる挟持部およびレベル設定用棒材の上下位置を調整して保持可能な保持部を有する固定部材とを備え、挟持部は、それぞれの掛止位置を調整可能な調整部を備えているので、異形棒鋼等のような形状が不均一な部材や、直径が異なる鉄筋にも確実に固定することができ、また、固定部材を固定した後に天端レベルを微調整することができ、レベル設定の自由度を高くすることができる。
(2)固定部材を硬質樹脂で形成し、両挟持部を、それぞれの基部に屈曲可能なヒンジ部を設けて円弧状に形成し、一方の挟持部に、鉄筋の外周に当接する一側円弧部を内側に形成するとともにラチェット歯を外側に形成し、他方の挟持部に、鉄筋の外周に当接する他側円弧部を内側に形成するとともに複数のラチェット歯に歯合する複数のラチェット爪を外側に形成すると、挟持部が鉄筋の外周に強固に密接し、確実に固定することができる。また、固定部材が硬質樹脂製なので、ヒンジ部を1部材で形成することができて製造が容易になり、また、一側円弧部と他側円弧部とが鉄筋の外周に容易に密接するので確実に固定することができる。また、複数のラチェット爪と複数のラチェット歯が掛合するので、掛合時に加わる力が分散され、製品の破損を防止することができる。
(3)一側円弧部および前記一側保持部の先部を一体的に接続し、前記他側円弧部と前記他側保持部との間に嵌入可能に配置すると、鉄筋を挟持するときには、他側円弧部を一側円弧部と鉄筋との間に挟み込んで、鉄筋の外周を均一に保持することができる。また、掛合および掛合解除を繰り返したときの一側円弧部の変形量を少なくすることができる。
(4)レベル設定用棒材の下部に螺旋状の溝部を形成し、保持部を、C形に形成するとともに、内側に溝部に嵌入する突起部を形成すると、レベル設定用棒材を回転させることによって、レベル設定用棒材を上下に移動させ、天端レベルの目印を微調整することができ、レベル設定の自由度を向上させることができる。
(5)レベル設定用棒材の上端から所定距離だけ下がった位置に、拡径部を設けると、拡径部の上端を、コンクリートの天端レベルとして設定し、レベル設定用棒材の上端をレベラーの天端レベルとして設定することができるので、単一の部材で複数のレベル設定用の目印として使用することができ、レベル設定の自由度を向上させることができる。また、拡径部を把持して回転させるハンドルとして兼用することもでき、レベル設定の微調整を容易に行うことができ、レベル設定の自由度をさらに向上させることができる。
(6)レベル設定用棒材の中間部に、複数の環状突起部を所定間隔おきに形成すると、かぶり厚を設定することができ、また、環状突起部を複数形成しておくことによって、かぶり厚の上限と下限を設定することができるので、レベル設定を容易に行うことができる。
(7)レベル設定用棒材を硬質樹脂製とすると、埋設後の腐食等を気にしなくてもよくなり、品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施の形態の天端レベル管理具の使用状態を示す正断面図である。図1に示すように、本発明の天端レベル管理具1は、型枠2内に鉄筋3を配置し、コンクリート4を打設し、レベラー5を流して基礎天端を形成するときの天端レベルL1を設定する治工具であって、レベル設定用棒材7および固定部材8とを備えている。
型枠2は、木、プラスチック、鉄等の材質で形成され、鉄筋3は、異形棒鋼を用いて組み立てられている。また、レベル設定用棒材7および固定部材8は、硬質樹脂で形成されている。硬質樹脂としては、例えば、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール)、ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)、PA6(ポリアミド)等の工業用プラスチック樹脂を用いることができ、また、摺動性がよい複数種類の硬質樹脂を組み合わせて使用することも可能である。
図2(A)は天端レベル管理具のレベル設定用棒材の平面図、(B)は同レベル設定用棒材の正面図である。図2に示すように、レベル設定用棒材7は、丸棒状に形成され、上端を天端レベルL1の目印としている。
また、レベル設定用棒材7の上端から所定距離、例えば10mmだけ下がった位置には、円板状の拡径部9が設けられている。拡径部9の上面は、レベラー5を流す前に打設するコンクリート4の上端レベルL2の目印となっている。拡径部9の外周には8カ所のV字状切り込み10が形成され、手で把持して回動するときの滑り止めとなっている。
レベル設定用棒材7の中間部には、複数、例えば3つの環状突起部11〜13が所定間隔おきに形成されている。この環状突起部11〜13は、レベル設定用棒材7の上端から、例えば、50mm、60mm、70mmの位置にそれぞれ形成され、図1に示す鉄筋3の上端に合わせて、環状突起部11〜13の上端を配置することによって、コンクリートのかぶり厚を50mm、60mmまたは70mmの厚みに設定することができる。
レベル設定用棒材7の下部には、螺旋状の溝部14が形成されている。溝部14の内径は、レベル設定用棒材7の中間部および上部の外径と同じに形成され、強度の低下が防止されている。また、溝部14の断面形状は、矩形波状に形成され、衝撃が加わったときや、摺動による破損を防止している。溝部14の溝は1条で、ピッチは例えば3mmに形成されている。
図3は天端レベル管理具の固定部材の平面図、図4は同固定部材の正断面図、図5は同固定部材の背面図である。図3〜図5に示すように、固定部材8は、図1に示す鉄筋3を両側から挟み込んで固定する対となる挟持部15,16と、レベル設定用棒材7の上下位置を調整して保持可能な保持部17を有する固定部材とを備え、略同一の平断面形状を有している。挟持部15,16は略C字状に形成され、保持部17もまたC字状に形成され、それぞれの開口部を反対側に向けて基部を接続している。
保持部17の内径は、レベル設定用棒材7の溝部14が形成された下部外周に当接して保持可能な程度の大きさに形成され、また、内側の上端部には、溝部14に嵌入する突起部18が形成されている。突起部18は1カ所に形成されているが、複数箇所に形成することができ、また、大きさも自在に変更することができる。レベル設定用棒材7は、1回転につき上下に3mm移動する。
保持部17の半径方向外側の開口部の間隔は、レベル設定用棒材7の下部の外径より小さく形成されているが、レベル設定用棒材7を側方から嵌入することができる大きさに設定されている。
挟持部15,16は、それぞれの掛止位置を調整可能な調整部19を備えている。調整部19は、一方の挟持部15に形成されたラチェット歯20と、他方の挟持部16に形成されたラチェット爪21により構成されている。
挟持部15,16は、それぞれの基部に屈曲可能なヒンジ部22,23をそれぞれ備えて円弧状に形成されている。ヒンジ部22,23は、それぞれの基部の肉厚を薄くすることにより形成され、他の部材は不要である。
一方の挟持部15は、図1に示す鉄筋3の外周に当接する一側円弧部24を内側に形成するとともに外向きのラチェット歯20を有する一側保持部25を外側に形成している。一側円弧部24と一側保持部25とは、それぞれ円弧状に配置されるとともにそれぞれの基部および先部を接続して、中間部を離して配置している。ラチェット歯20は三角歯状に形成されている。
他方の挟持部は、鉄筋の外周に当接する他側円弧部25を内側に形成し、ラチェット歯20に歯合する複数の内向きのラチェット爪21を有する他側保持部27を外側に形成している。他側円弧部26と他側保持部27は、それぞれ円弧状に配置されるとともにそれぞれの基部を接続して、中間部および先部を離して配置している。ラチェット爪21は三角歯状に形成されている。
他側保持部27の外周部は、上下方向の中央部が接続され、その上下には、複数の縦溝28が形成されている。このようにして、横方向に力が加わったときの強度を保持しながら、成型時の変形が防止されている。また、縦溝28は、滑り止めも兼ねている。
一側円弧部24および他側円弧部25の肉厚は、略同じで、かつ一側保持部25の肉厚より薄く形成されている。また、一側保持部25の肉厚は、他側保持部27の肉厚より薄く形成されている。一側円弧部24および一側保持部25の先部は接続されているので、これらの部材は、他側円弧部25、一側円弧部24、一側保持部25、他側保持部27の順に屈曲しやすくなっている。
次に、天端レベル管理具1の挟持部15,16の動作について説明する。
図6は、天端レベル管理具の使用状態を示す平断面図である。天端レベル管理具1は、図3に示すように、挟持部15,16を開いた状態で、その間に鉄筋3を配置される。
次いで、図6に示すように、挟持部15,16の先端同士が近接する方向にヒンジ部22,23を屈曲させると、挟持部15の接続された一側円弧部24と一側保持部25との先端が、他側円弧部26と他側保持部27との間に嵌入する。
さらに、挟持部15を押し込むと、ラチェット歯20とラチェット爪21とが歯合する。このとき、ラチェット歯20が設けられた一側保持部25が、他側保持部27によって、鉄筋3側に押圧され、これとともに、一側円弧部24が他側円弧部26を鉄筋3側に押圧する。このように、挟持部15を押し込むにつれて、鉄筋3は、一側円弧部24と他側円弧部26とによって締め付けられる。挟持部15,16は、他側円弧部26、一側円弧部24、一側保持部25、他側保持部27の順に屈曲しやすく形成されているので、ラチェット歯20とラチェット爪21を強固に掛合した状態で、一側円弧部24と他側円弧部26を変形させて鉄筋3を確実に挟持することができ、コンクリート4の打設によって、傾斜したり上下に移動したりすることを防止している。
締結位置を変更したいときは、他側保持部27の先部を鉄筋から離れる方向に引くと、ラチェット爪21がラチェット歯20から離れて鉄筋3と一側円弧部24および他側円弧部26との締結状態が緩められるので、この状態で、天端レベル管理具1全体を上下に移動させることができる。
次いで、天端レベル管理具1の使用手順について説明する。
基礎を構築するときは、まず、位置決め、測定等の後に基礎底面の高さ出しを行う。次いで、鉄筋ベースを配置してから鉄筋3を用いて配筋作業を行う。次いで、図1に示すように型枠2を設置した後に、天端レベル管理具1を使用する。
天端レベル管理具1は、通常は、レベル設定用棒材7と固定部材8とを組み立てた状態で使用される。
使用時には、設定するかぶり厚に対応するレベル設定用棒材7の環状突起部11〜13のうちの1カ所に鉄筋3の上端を合わせ、固定部材8の挟持部15,16を鉄筋3の外周に固定する。天端レベル管理具1は、型枠2内の複数箇所に所定間隔おきに設置する。使用する鉄筋3は、建造物の規模等によって異なるが、例えば、10mmや13mmの異形棒鋼に対しても、天端レベル管理具1を確実に固定することができる。
次に、別途配置したレーザ発光器(図示せず)を、各天端レベル管理具1の上部の所定レベルを狙った状態にしておき、レベル設定用棒材7の拡径部9を回転させて、レベル設定用棒材7を上下動させ、レベル設定用棒材7の上端が前記所定レベルになるように微調整を行う。この作業は、レーザ発光器を操作する者と、レベル設定用棒材7を調整する者とを別に配置する方が好ましい。このようにして、レベル設定用棒材7の上端レベルを同じ高さに調整することができる。なお、レベル設定用棒材7の上端レベルを同じ高さに調整すると、拡径部9の上面も自動的に同じ高さに設定されるので、レベラー5の天端レベルL1と、コンクリート4の上端レベルL2とを同時に設定することができる。
次いで、型枠2内にコンクリート4を打設する。コンクリート4は、拡径部9の上面、すなわち上端レベルL2まで打設する。例えば、コンクリート4の上端レベルL2の目印が、一側の型枠2の内面に設けられている場合は、コンクリートの傾斜によって、他側の型枠2に接する部分ではレベルの変動が大きくなってしまい、天端レベルを水平に直すために多量のレベラーが必要になってしまうが、本実施の形態では、コンクリート4の上端レベルL2の目印が、両側の型枠2の中央に配置されているので、コンクリート4の傾斜等によるレベルの変動が最小限に抑えられ、後で流し込むレベラー5の厚みを均一にするとともに多量のレベラーを無駄に使用しなくてもよくなる。
コンクリート4を打設した後には、レベラー5を流し込む。レベラー5を、レベル設定用棒材7の上端まで流し込むことによって、天端レベルL1を水平に形成することができる。
天端レベル管理具1は、コンクリート打設前に設置されるので、施工時間が限られることがなく、コンクリートの打設とレベラー5の流し込みを短時間に行うことができる。また、作業中の天候の変化等によりコンクリート打設後に工事が中断した場合であっても、レベラー5を流し込む前の再調整が不要なので、作業手順の変更等に柔軟に対応することができる。
本発明の天端レベル管理具は、建築物のコンクリート基礎の天端レベルの設定に用いられる天端レベル管理具として有用であり、特に、複数種類の異形棒鋼を用いる可能性がある住宅基礎に適している。
本発明の一実施の形態の天端レベル管理具の使用状態を示す正断面図である。 (A)は天端レベル管理具のレベル設定用棒材の平面図、(B)は同レベル設定用棒材の正面図である。 天端レベル管理具の固定部材の平面図である。 同固定部材の正断面図である。 同固定部材の背面図である。 天端レベル管理具の使用状態を示す平断面図である。
符号の説明
1 天端レベル管理具
2 型枠
3 鉄筋
4 コンクリート
5 レベラー
7 レベル設定用棒材
8 固定部材
9 拡径部
10 V字状切り込み
11〜13 環状突起部
14 溝部
15,16 挟持部
17 保持部
18 突起部
19 調整部
20 ラチェット歯
21 ラチェット爪
22,23 ヒンジ部
24 一側円弧部
25 一側保持部
26 他側円弧部
27 他側保持部
28 縦溝

Claims (6)

  1. コンクリートを打設した後、さらにレベラーを流し込むことにより基礎天端を水平に形成するときの天端レベルを設定する住宅基礎の天端レベル管理具であって、
    上端から所定距離だけ下がった位置に前記コンクリートを打設する際の上端レベルの目印とするための拡径部が設けられ、この拡径部から前記上端までを前記レベラーを流し込む際の前記天端レベルの目印とするレベル設定用棒材と、
    鉄筋を両側から挟み込んで固定する対となる挟持部および前記レベル設定用棒材の上下位置を調整して保持可能な保持部を有する固定部材とを備え、
    前記挟持部は、それぞれの掛止位置を調整可能な調整部を備え
    前記レベル設定用棒材の下部には螺旋状の溝部が形成され、前記保持部は、C形に形成されているとともに、内側に前記溝部に嵌入する突起部が形成されていることを特徴とする住宅基礎の天端レベル管理具。
  2. 前記固定部材は硬質樹脂からなり、
    両前記挟持部は、それぞれの基部に屈曲可能なヒンジ部を備えて円弧状に形成され、
    一方の前記挟持部は、前記鉄筋の外周に当接する一側円弧部を内側に形成するとともにラチェット歯を外側に形成し、
    他方の前記挟持部は、前記鉄筋の外周に当接する他側円弧部を内側に形成するとともに複数の前記ラチェット歯に歯合する複数のラチェット爪を外側に形成したことを特徴とする請求項1に記載の住宅基礎の天端レベル管理具。
  3. 前記ラチェット歯は円弧状の一側保持部に設けられ、前記ラチェット爪は円弧状の他側保持部に設けられ、前記一側円弧部および前記一側保持部の先部は一体的に接続されるとともに、前記他側円弧部および前記他側保持部の間に嵌入可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の住宅基礎の天端レベル管理具。
  4. 前記拡径部の外周には、手で把持して回動するときの滑り止めとなるV字状切り込みが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかの項に記載の住宅基礎の天端レベル管理具。
  5. 前記レベル設定用棒材の中間部には、複数の環状突起部が所定間隔おきに形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかの項に記載の住宅基礎の天端レベル管理具。
  6. 前記レベル設定用棒材は硬質樹脂製であることを特徴とする請求項1からのいずれかの項に記載の住宅基礎の天端レベル管理具。
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