【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理室の前面開口部を開閉する縦型の扉開閉機構を備えた加熱調理器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、調理室内に収容した被調理物に対しマグネトロンによるマイクロ波の照射、或いは電熱ヒータにより加熱して調理する加熱調理器において、調理室の前面開口部にはこれを開閉する扉が回動自在に設けられている。
【０００３】
例えば、図１２ないし１５に示した一例につき説明すると、図１２は加熱調理器１の開扉状態における概観斜視図で、この外箱２内は、大きく分けると調理室３とマグネトロン１６や冷却ファン装置１７（図１５参照）などの電装品を装備する機械室４とに区画され、調理室３の前面開口部５にはこれを開閉すべく扉６が上下方向に回動可能に設けられ、所謂後述する縦型の扉開閉機構９を備え、また機械室４の前面には操作パネル７が設けられている。
【０００４】
この扉６の開閉機構９につき図１３及び１４に示す左側面図を参照して説明すると、該扉６は開口部５縁の下部近傍の左右２箇所（１箇所のみ図示）に突設されたヒンジ８に扉６の下端部を回動自在に軸支することによって外箱２前面に取付けられ、縦型の扉６として調理室３の開口部５を開閉可能とする。そして、この縦型の扉開閉機構９は操作パネル７とは反対側の外箱２と調理室３との各側壁空間に配設されたアーム１０，ローラ１１及び引張りコイルバネ１２を具備してなり、従って、引張りコイルバネ１２などの張力が付与された扉開閉機構９は加熱調理器１の正面から見て扉６の左方片側のみに設けられている（図１２，１５参照）。
【０００５】
さらに詳述すると、アーム１０は全体的に円弧状をなしその先端は扉６と回動可能に連結され、後端は引張りコイルバネ１２の自由端側に連結されると共に、このコイルバネ１２の他端は外箱２内の底部に固定され引張状態に張設されることによって、アーム１０を介して扉６を常に閉鎖方向に引張る支持力が付与されている。そしてアーム１０の下端部は、曲率半径が異なる二つの円弧部１３ａ，１３ｂを連続形成してなる円弧状面を備え、この円弧状面に接触しつつ該アーム１０を下方から支えるようにローラ１１が外箱２内の適宜の静止部位に回動自在に設けられている。
【０００６】
上記のように縦型の扉開閉機構９を備えたものでは、図１４に示す扉６の閉鎖状態にあっては、ローラ１１はアーム１０の円弧状面のうち曲率半径が小さくて深い円弧部１３ａと接触する位置にあって、扉６の支持力である引張りコイルバネ１２の引張力により閉扉方向に付勢され、扉６は調理室３の開口部５を閉鎖している。この閉扉状態から扉６を開放する場合、扉６上端部に設けられた手掛部１４に手を掛け下方に回動操作すると、図１０から明らかなように扉６はヒンジ８を中心に回動し、引張コイルバネ１２の引張力（支持力）に抗してアーム１０を外箱２前方に引張移動し、従ってローラ１１はアーム１０の円弧部１３ａから大きな円弧部１３ｂへとその間の段差部を乗り越えて移行し、扉６の開き角度αが４０度を過ぎると引張コイルバネ１２の支持力に比し扉６の自重（荷重）が大きく加担し開くにつれモーメントとして増大し、扉６は加速的に開放動作する。そして全開位置でアーム１０に設けられた図示しないストッパー機能をなす衝止部が外箱２内の静止部位に衝突して止まる。
【０００７】
一方、開放状態にある扉６を閉鎖する場合には、扉６の手掛部１４を介して閉鎖方向に回動操作することにより開放時とは逆の手順で閉鎖するが、大きな円弧部１３ｂから小さくて深い円弧部１３ａに移行した後の閉鎖直前でやはり扉６の回動動作が速まり、扉６内面が開口部５の前縁部に当接して閉鎖状態に至る。 これは上記したように扉６の開放状態にある時が最も大きな荷重が加わっているため、初動操作時には大きな回動操作力を必要とするが、扉６が閉鎖側に近づくと（開き角度αが４０度付近）ローラ１１が浅くて大きい円弧部１３ｂでの圧接状態から段差部を乗り越え深い円弧部１３ａに移行するに伴い扉６の荷重も軽減されることと相俟って、扉６は閉鎖方向への慣性力で急速に閉鎖動作する事情にある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記構成における特に急激な開扉動作は、ストッパー機能を超えた回動力となってその衝撃により調理器１全体を前後方向に揺さ振ったり、或いは使用者の手が停止衝撃も加わって手掛部１４から外れ易く、そして外れた場合、その反動で扉６が逆に急激に閉鎖状態に戻るなどして、その時の衝撃により調理室３内の被調理物を収容した食器類を跳ね上げたり中身をこぼしたりし、また手指を扉６で挟むなどの危険性を生ずる。
【０００９】
しかして、これに対処するには引張りコイルバネ１２の引張力を強めることが考えられるが、斯かる場合には確かに扉６の開放操作が重くなるものの急激な開放動作は軽減される。ところが引張りコイルバネ１２の引張力を強くすると、閉扉状態での支持力が必要以上に強められることとなり、特に扉６の開放操作途中で扉６から手を離した場合、一層大きな閉扉方向への急な跳ね上がり及びその閉鎖時の大きな衝撃を招き、或いは開放状態の扉６に僅かな外力が作用しただけで急に閉鎖回動したりして、結果的に閉鎖時にあってもその衝撃に伴う不具合が生ずる。
【００１０】
従って、上記開扉時にはコイルバネ１２の引張力を強めたいところであるが、逆に閉鎖時には必要以上の過大支持力となり急激な閉扉動作を招いて衝撃を大きくしたり、或いは開扉状態から不所望な閉扉動作が行われたりする不具合を生じ、結果として引張りコイルバネ１２の特性は扉６の開，閉動作で互いに異なる条件を包含しているため、これを一本の引張りコイルバネ１２から夫々の最適条件のもとに支持力を設定することは至難のことである。のみならず、一本の引張りコイルバネ１２による場合には、その引張力に対応する自身が負う最大発生荷重と最小発生荷重との比（変化率）が大きくならざるを得ず、それだけ疲労寿命に悪影響を及ぼし、しかも加熱調理に図１５に示す電熱ヒータ１８を採用する構成にあっては、外箱２内の相当に高温化した雰囲気中に晒されて引張りコイルバネ１２の疲労寿命を一層早めることとなり、所期の設定支持力を保てなくなる事態を招来する。
【００１１】
さらに、このような一本の引張りコイルバネ１２による構成では、上記したように常時閉扉方向の引張力がアーム１０を介して扉６への支持力として作用するようにしておかねばならないことはもとより、急激な開扉動作を防ぐには支持力を大きくせねばならない事情下では、図１４に示すように引張りコイルバネ１２の垂直方向に対する傾斜角度ｘを大きくして引張力を大きくしておく必要があるため、引張りコイルバネ１２の外箱２底部の固定端は奥方深く配設せねばならぬことに伴い広い空間を占有することとなり、従って扉開閉機構９が占める範囲は図中二点鎖線で覆った大きな空間Ｓ１を必要とし、このことから扉開閉機構９を各種電装品を装備した機械室４側を利用して設けるには、このための大きな空間が必要となるなどの制約を受け、結果として、操作パネル７とは反対側となる外箱２と調理室３の各側壁間の片側に設けざるを得なかった。
【００１２】
しかるに、斯かる構成によれば閉鎖状態にある扉６には、図１５の平面図に示すように引張りコイルバネ１２に最も近い扉６左端が支持力により引張られ、それより遠い右端（操作パネル７側）は調理室３の開口部５縁から離反し隙間が生じ易い。ところで機械室４とか操作パネル７側には、例えば通常マグネトロン１６の他に制御回路中に配され扉６の開閉に応動する複数のスイッチ１５（以下扉スイッチと称する）が設けられているが、閉扉状態で上記隙間が生じると、扉スイッチ１５が不作動や誤動作を起こしたり、延いては該隙間からマイクロ波や温風などが漏洩する問題に発展することになりかねない。
【００１３】
また、図１２から理解できるように扉６を開放した状態では、アーム１０が前方に大きく出っ張るため、調理室３への出し入れ操作時の障害となったり、閉扉時にアーム１０に手指を挟む危険性も有する。
【００１４】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、縦型の扉開閉機構を備えたものにおいて、扉の急激な開放動作を緩和し、以って衝撃を伴わない開閉動作を得て良好な開閉操作感を得ることができる加熱調理器を提供するにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の加熱調理器は、外箱内に形成され前面開口部を有し被調理物を加熱調理する調理室と、この調理室の前面開口部を開閉する扉と、この扉下端を回動自在に軸支し閉扉方向の支持力を付与する扉開閉機構とを備え、この扉開閉機構は、自由端側を扉側に連結し他端を外箱内の静止部位に固定した引張りコイルバネと捩じりコイルバネとを有し、少なくとも捩じりコイルバネは扉の開き方向の回動に対し支持力が大きくなるよう張設したことを特徴とする（請求項１の発明）。
【００１６】
斯かる構成によれば、特に閉扉方向に付勢する支持力を引張りコイルバネに加えて設けた捩じりコイルバネにより補足するようにしたので、扉の急激な開放動作を緩衝的に阻止でき、スムーズな開閉動作のもと良好な操作感が得られる。しかも、引張りコイルバネに対する発生荷重の変化率を小さくできるので、疲労寿命を長くすることができ長期に亘り信頼性を維持できる。
【００１７】
そして、請求項１記載のものにおいて、扉開閉機構は、引張りコイルバネと捩じりコイルバネとを並設した単位構成となし、この扉開閉機構を扉の片側または両側に連結した構成としたことを特徴とする（請求項２の発明）。
【００１８】
斯かる構成によれば、引張りコイルバネ及び捩じりコイルバネの異なる形態のバネを利用して支持力を発生するようにしたので、張設場所を干渉しあうことなくコンパクトに配置構成できる点で有利である。
【００１９】
さらに、請求項１記載のものにおいて、外箱内には調理室と区画され該調理室内の被調理物にマイクロ波を照射するマグネトロンやその制御部品などの電装品を装備した機械室を有し、この機械室内に扉開閉機構の引張りコイルバネ及び捩じりコイルバネを配したことを特徴とする（請求項３の発明）。
【００２０】
斯かる構成によれば、機械室内を有効に利用して扉開閉機構を配設することができると共に、この近傍に位置して設けられ扉の開閉動作に連動する扉スイッチに対して、扉開閉機構による支持力を長期に亘り有効に作用させることができ、該扉スイッチを容易に配設でき且つ確実に動作させることができる。
【００２１】
さらにまた、請求項１ないし３のいずれかに記載のものにおいて、調理室内には被調理物を加熱調理する電熱ヒータを設けたことを特徴とする（請求項４の発明）。
【００２２】
斯かる構成によれば、引張りコイルバネに対する発生荷重の変化率を小さく抑えることができるので、当該引張りコイルバネが高温の雰囲気中にあっても疲労寿命に与える影響が少なく、従って調理用の加熱源として周囲の高温化が免れない電熱ヒータを採用することが可能となり、調理メニューが豊富で多目的に利用可能な加熱調理器を堤共できる。
【００２３】
また、請求項３または４記載のものにおいて、機械室内には電装品を冷却するための冷却ファンを備え、この冷却ファンによる冷却風路中に扉開閉機構を配設したことを特徴とする（請求項５の発明）。
【００２４】
斯かる構成によれば、本来電装品の冷却用に設けた冷却ファンを利用して扉開閉機構の引張りコイルバネ及び捩じりコイルバネの高温化を防ぐことができ、各コイルバネの熱疲労からの保護ができ一層耐久性に優れたものとなる。
【００２５】
そして、請求項１ないし５のいずれかに記載のものにおいて、閉扉状態から扉を開く場合における捩じりコイルバネには、少なくとも扉の開き角度が約４０度を超えると支持力を発生するように設定したことを特徴とする（請求項６の発明）。
【００２６】
斯かる構成によれば、扉を開く場合、その開き角度が約４０度までは引張りコイルバネを主体に支持力を発生し捩じりコイルバネはその補助とすることで、扉が閉鎖する直前では引張りコイルバネ主体による適正な支持力に設定でき、そして開き角度が約４０度以降には捩じりコイルバネと引張りコイルバネとで支持力を発生させることで、急激な扉の開放動作を抑えることができ、以って扉の急激な開閉動作を防止でき大きな衝撃を生じることはない。
【００２７】
さらに、請求項６記載のものにおいて、閉扉状態から扉を開く場合、開き角度が４０度を超えると扉は自重により扉開閉機構の支持力に抗して開扉できるようにしたことを特徴とする（請求項７の発明）。
【００２８】
斯かる構成によれば、扉の開き角度が４０度以降において開放途中の扉から手を離しても、扉が反動で跳ね返るような急激な閉鎖動作を防止でき、大きな衝撃に伴う不具合は生じない。
【００２９】
さらにまた、請求項１ないし７のいずれかに記載のものにおいて、扉開閉機構の引張りコイルバネは、閉扉状態の時、略垂直状をなすよう張設されたことを特徴とする（請求項８の発明）。
【００３０】
斯かる構成によれば、捩じりコイルバネの支持力の補助を受けて引張りコイルバネの支持力は小さくできることに伴い、引張りコイルバネの張設状態は大きく引張る必要がなく、従って支持力が最小となる略垂直状態に設けることが可能となり、それだけ奥行き方向の占有面積を小さくできて斯かる構成の扉開閉機構の設置場所に設計製造的な自由度を得、この種調理器の小型の機種構成にも採用できる利点を奏する。
【００３１】
また、請求項１記載のものにおいて、扉開閉機構は、扉側に一端が取着され他端が捩じりコイルバネの自由端側に連結される金属製のアームを具備し、このアームには、捩じりコイルバネの自由端側を遊動可能に連結保持する合成樹脂製のキャップを被着したことを特徴とする（請求項９の発明）。
【００３２】
斯かる構成によれば、捩じりコイルバネは、荷重（モーメント）の増減によりそのコイル部分で拡縮変位を生じたり、引張りコイルバネの如き直線的な引張力と異なりコイル部分を中心とした回転方向への曲げモーメントとしてアームを介して支持力を発生するので、アームと連結する自由端側は連結部位で摺接角度が変化したり上下動し、これはアームと捩じりコイルバネとの回動中心が異なるほど大きな現象となって現れ、該端部が金属製アームと擦れ磨耗する虞があるが、これをアームに被着した合成樹脂製のキャップにて遊動可能に連結保持するので、捩じりコイルバネの自由端部における磨耗や摩擦音の発生を防止しながら、支持力をアーム側に有効に伝達できる。
【００３３】
さらに、請求項９記載のものにおいて、キャップには、捩じりコイルバネの自由端側と遊動可能に摺接するコ字状のフック部を設け、このフック部の捩じりコイルバネとの摺接部位を円弧状に形成したことを特徴とする（請求項１０の発明）。
【００３４】
斯かる構成によれば、捩じりコイルバネとキャップとの摺接部位を一箇所に集中することを防止でき、摺接部位の局部的な磨耗を防ぐのに有効である。
【００３５】
さらにまた、請求項９または１０記載のものにおいて、アームに被着したキャップには、扉の開閉に応動すべく設けた加熱制御用スイッチのアクチュエータを操作する操作部を形成したことを特徴とする（請求項１１の発明）。
【００３６】
斯かる構成によれば、一つのキャップを他の用途に利用できて便利であると共に、スイッチとアームとの間に樹脂製の絶縁層を介在することができて安全構成とすることができる。
【００３７】
さらには、請求項１１記載のものにおいて、扉が開閉する前面開口部縁にはアームの移動を許容するアーム用透孔を有し、この透孔と加熱制御用スイッチのアクチュエータとを結ぶ直線上に位置し、該透孔から挿入された棒材に対面してアクチュエータの操作を阻止する立壁面をキヤップに形成したことを特徴とする（請求項１２の発明）。
【００３８】
斯かる構成によれば、回動運動するアーム移動を擦ることなく許容するには上下左右に少なからず隙間を有するアーム用透孔を形成しなければならないが、扉の開放状態ではこの透孔が露出することとなり、該透孔から誤って細長い棒材が挿入された場合でも、スイッチのアクチュエータ方向に対面する立壁面で操作不能とするキャップ構成としたから、不用意に加熱調理用の出力がなされたりスイッチ機構部を破損したりする虞がなく安全性を確保できる。
【００３９】
そしてまた、請求項１２記載のものにおいて、キャップの立壁面の裏面側を、アクチュエータを操作する操作部としたことを特徴とする（請求項１３の発明）。
【００４０】
斯かる構成によれば、操作部として幅広の面とすることができて、アクチュエータへの操作伝達が確実となり、その伝達部位の関連構成も簡単化できる。
【００４１】
そしてさらに、請求項１２または１３記載のものにおいて、アクチュエータには、キャップの操作部と係合する当接部を有し、該当接部は、アーム用透孔からの直線距離が１００ｍｍ以内に配置したことを特徴とする（請求項１４の発明）。
【００４２】
斯かる構成によれば、アーム用透孔からの棒材に対する安全性も確保できているから、電気用品取締法に対応してアクチュエータを透孔から１００ｍｍ以上離す必要がないのでコンパクトに構成でき、従って他のスイッチ類，電装品等との距離も十分に確保できるなど安全性も含め設計製造を頗る容易とする。
【００４３】
また、請求項２または３記載のものにおいて、扉開閉機構は、扉側に一端が取着され他端が捩じりコイルバネ及び引張りコイルバネの各自由端側に連結されるアームと、このアームに形成した円弧状の下端部と接触状態に設けられ該アームの移動を案内するローラとを具備し、このローラは外箱内の静止部位に取着されたローラホルダーに回転可能に取着すると共に、該ローラホルダーには上記捩じりコイルバネ及び引張りコイルバネの固定端側を装着固定したことを特徴とする（請求項１５の発明）。
【００４４】
斯かる構成によれば、ローラはアームの下端部と接触状態で該アームの移動を案内し、またアームに自由端側を連結した捩じりコイルバネ及び引張りコイルバネは該アームを介して扉への支持力を付与するもので、これら関連の構成部材を一つのローラホルダーにまとめて装着したので、アームに対する組立精度を向上でき、且つ品質の均一化が図れるなど実用に好適な扉開閉機構を提供できる。
【００４５】
【発明の実施の形態】
（第１の実施の形態）
以下、本発明の加熱調理器の第１実施例を示す図１ないし図１１を参照して説明する。
まず図３は、加熱調理器２１の開扉状態における全体斜視図で、外箱２２内には被調理物を収容し加熱調理するための調理室２３を形成すると共に、その前方たる外箱２１の前面板２４には開口部２５を形成し、該開口部２５の前面にはこれを開閉すべく下端部が支持され上下方向に回動可能な所謂縦型の扉２６が、機械室２８内に配設された後述する扉開閉機構２７を介して開閉自在に装着されている。
【００４６】
そして外箱２２内は調理室２３と区画された機械室２８が構成され、内部に加熱源たるマイクロ波を発信するマグネトロン２９，高圧トランス３０，後述する扉スイッチ群３１、及び冷却ファン３２ａを駆動するファンモータ３２ｂなどの電装品を装備しており、この機械室２８の前方には図示しない制御回路基板とか各種調理メニューを選択操作する操作部材を有する操作パネル３３が設けられている。また、調理室２３の天井部には、もう一つの加熱源たる電熱ヒータ３４が被着されている。
【００４７】
しかして上記扉開閉機構２７の構成につき、特に図１，２及び図４に示す要部の拡大図を参照して述べるに、扉２６は上端部に手掛部３５を有し、下端部が開口部縁たる前面板２４の下部から突設された２個のヒンジ３５（図３参照）に回動自在に支持されていて、本実施例における扉開閉機構２７は図３に示す右方の機械室２８側の片側に設けられている。しかるに扉２６の内面側には全体的に円弧状をなす金属製の板状のアーム３７の一端が回動可能に連結され、他端は前面板２４に形成した縦長状のアーム用透孔２４ａを遊挿し、その後端部に引張りコイルバネ３８及び捩じりコイルバネ３９の自由端側を連結している。そして、これら各コイルバネ３８，３９の固定端側たる他端は、外箱２２内の静止部位たる底板４０に固定されたローラホルダー４１に連結固定されるが、そのうち捩じりコイルバネ３８は、その構成上コイル部分を立設された案内棒４２に遊挿され、直状の端末部が切り起し部４３に抱持されるようにして固定される。
【００４８】
しかるに、各コイルバネ３８，３９の自由端側とアーム３７との連結構造は、まず引張りコイルバネ３８はアーム３７の後端部に形成した鉤部４４に引掛けて連結され、且つ最も弛緩する図２の閉扉状態にあっても引張力が若干作用するよう張設され、扉２６を閉鎖方向に引張る支持力の一部となしている。
一方、捩じりコイルバネ３９は、その自由端側は金属製のアーム３７には直付けしないで、該アーム３７に嵌合被着した合成樹脂製のキャップ４５に遊動自在に連結保持されている。即ち、キャップ４５は特に図５，６に拡大して示すように概略コ字状をなす取付基部４６と、これの側方に直角方向に立設した立壁面４７及び下端部に突設したコ字状のフック部４８を具備してなり、且つ取付基部４６には内部に突部４６ａを突設し、外側下端部には爪部４６ｂを形成しており、またフック部４８の中央部位を円弧状をなす曲面部４８ａとした構成にある。
【００４９】
このように構成されたキャップ４５が被着されるアーム３７は、下端部の先端側に曲率半径の小さい円弧部３７ａ及び後端側に大きい円弧部３７ｂを連続して形成して全体に円弧状をなすと共に、垂直な後端面は幅広の形状をなし、この幅広部分に角穴４９及びその上端部に溝部５０を形成し、且つこの幅広の前端部は角度を付した衝止部５１となして、この衝止部５１は図１の開扉位置で前面板２４の内面側であるアーム用透孔２４ａ上部に当接してそれ以上の扉２６の回動を阻止する所謂ストッパーとして機能するものである。
【００５０】
また、このような構成のアーム３７にキャップ４５を被着するには、コ字状の取付基部４６をアーム３７の幅広部分の上端から弾性変形させつつ嵌め込み、突部４６ａが溝部５０に係合し、また爪部４６ｂが角穴４９縁部に弾性的に係合することによって、上下左右に移動不能に嵌合被着される。
【００５１】
そして、この被着されたキャップ４５のコ字状フック部４８に、捩じりコイルバネ３９の自由端部側が遊動可能に連結されるもので、該ねじりコイルバネ３９は図２の閉扉位置での最も弛緩した状態でも若干緊張した状態で張設されていて、これは固定端側との間で自由動しない程度に組込まれる。従って、フック部４８に連結保持された捩じりコイルバネ３９の自由端部は、曲面部４８ａに常に摺接状態にある。
【００５２】
上記のように扉開閉機構２７の主要部である引張りコイルバネ３８及び捩じりコイルバネ３９を張設したアーム３７は、その円弧部３７ａ，３７ｂを介して上記ローラホルダー４１に回転自在に取着されたローラ５２に接触し圧接状態で支持されることにより、扉２６の開閉動作に連動するアーム３７の回動動作（軌道）を案内する構成としている。
【００５３】
このようにローラホルダー４１には、引張りコイルバネ３８，捩じりコイルバネ３９の各固定端側及びローラ５２を装着すると共に、さらに延設された上端部に前述の扉スイッチ群３１を取着した合成樹脂製のスイッチ基板５３をねじ止め等により固着していて、上記扉スイッチ群３１は、具体的には３個の扉スイッチ３１ａ，３１ｂ，３１ｃを設けてなる。
【００５４】
そしてこれら扉スイッチ３１ａ，３１ｂ，３１ｃは扉２６の開閉動作に応じてオン・オフ動作するもので、その構成は、まず下位の扉スイッチ３１ａについては、これの下方に位置して設けられたアクチュエータとしてのスライド部材５４のスライド移動によりオン・オフ動作するもので、このスライド部材５４は、スイッチ基板５３の下端部に型抜き成形が可能な範囲で周囲を囲むように形成された壁面からなるスライド室５５内に収納され、これらスライド室５５とスライド部材５４間にわたって引張りコイルバネによる復帰バネ５６を懸架して、常態ではスライド部材５４は復帰バネ５６にて引張られて、扉スイッチ３１ａの操作釦３１ｄの押圧を解除した図１，４の如くオフ状態にある。
このスライド部材５４の後端部には、垂下形成された当接部５７が設けられ、この当接部５７には前述のアーム３７に被着したキャップ４５の後端部或いは立壁面４７の裏面部からなる操作部が当接係合する関係配置にある。
【００５５】
一方、他の扉スイッチ３１ｂ，３１ｃは、アクチュエータとして機能するスイッチレバー５８の回動動作によりオン・オフ作動する構成にあって、該スイッチレバー５８は、合成樹脂製でスイッチ基板５３に回動自在に取着され、上端部の突起部５９が前面板２４を貫通して前方に臨み、且つ各スイッチ３１ｂ，３１ｃの操作釦３１ｅ，３１ｆ自身の復元力により常態では図１の開扉状態の時と同じように操作釦３１ｅ，３１ｆを押圧作動しない位置にあって、突起部５９は前面板２４前方に臨んだ位置にある。
しかるにこの突起部５９に対応する扉２６内面には、突部６０が形成され、例えば図２の閉扉状態では突起部５９が突部６０に押し込まれてスイッチレバー５８を回動せしめ、扉スイッチ３１ｂ，３１ｃをオン・オフ作動する。
従って、扉２６の開閉動作に連動する扉スイッチ群３１は、閉扉状態の場合は扉スイッチ３１ａ，３１ｂがオンし扉スイッチ３１ｃはオフとなり、逆に開扉状態ではオン・オフ動作が反転する関係にある。
【００５６】
尚、図３に示すように外箱２２の右側面には、前述の扉開閉機構２７の近傍に位置して排気孔２２ａが穿設されており、他に図示しないが底板４０にも排気孔が形成されていて、冷却ファン３２ａの駆動により他の電装品も含めての冷却風路が生成される。
また、図７は図４のＡ―Ａ線に沿って切断して示す断面図で、開扉状態における特にローラ５２を具備したローラホルダー４１と、キャップ４５を具備したアーム３７との関連配置を上方から見た構成を示している。さらに図８及び図９は作用を説明するための右側面図及び平面図である。
【００５７】
上記のように構成された加熱調理器２１において加熱調理するには、扉２６を開放し被調理物を調理室２３内に収容して再び扉２６を閉じる。そして操作パネル３３にて調理メニューの選択やこれに応じて例えば加熱源としてマグネトロン２９或いは電熱ヒータ３４利用かの加熱方法を選択操作するなどしてスタート操作することにより、自動的に或いは人為的に加熱調理が行われる。
【００５８】
しかして、図１の扉２６の開放状態から閉鎖動作する場合の作用につき説明するに、手掛部３５を利用して扉２６を持ち上げるように回動操作することにより、扉開閉機構２７を介して回動し扉２６内面が開口部縁たる前面板２４に密着して開口部２５を閉鎖する。即ち扉２６は、ヒンジ３６を支点に円運動するが、これに連結されたアーム３７は、アーム用透孔２２ａを経てその大，小の円弧部３７ｂ，３７ａがローラ５２に案内されて若干の上下動を伴う回動軌道を描いて移動する。この場合、引張りコイルバネ３８及び捩じりコイルバネ３９による閉扉方向の支持力も次第に減じられるが、扉２６も開き角度αが約４０度を切る閉鎖段階に至るとその荷重（モーメント）も大きく減少するので、扉２６は各コイルバネ３８，３９の小さな支持力で確実に閉鎖状態に至る。
【００５９】
そして閉鎖状態に至ると、アーム３７に被着されたキャップ４５の後端部及び立壁面４７の裏面側からなる操作部が、アクチュエータたるスライド部材５４の当接部５７に当接係合し、復帰バネ５６に抗して該スライド部材５４を後方にスライド移動させる。この移動によって操作釦３１ｄが押圧操作され扉スイッチ３１ａはオン状態となる。これと略同時に、他の扉スイッチ３１ｃ，３１ｂが順次動作するが、そのうち扉スイッチ３１ｃはオフ状態となる。即ち扉２６の閉鎖によりその突部６０がアクチュエータとして機能するスイッチレバー５８の突起部６０を押し込むことにより該レバー５８が回動し、まず扉スイッチ３１ｃの操作釦３１ｆを押圧操作して該スイッチ３１ｃをオフ状態とし、その電源間の短絡回路を断ち、その直後、扉スイッチ３１ｂの操作釦３１ｅが押圧操作されてオン状態を得る。これによって扉スイッチ３１ｂ及び３１ａの直列回路を介して加熱源たるマグネトロン２９或いは電熱ヒータ３４などの負荷回路に通電され、以って加熱調理可能状態となる。
【００６０】
次いで、扉２６を開放する場合につき説明するに、手掛部３５に手を掛けて手前に回動操作すると、開放するに伴い扉２６自身の荷重も大きくなり、特に開き角度αが約４０度を過ぎる時点から荷重がモーメントとして大きく作用し該扉２６を急速に回動しようとするが、扉開閉機構２７の引張りコイルバネ３８及び捩じりコイルバネ３９による支持力も次第に大きくなり、特に捩じりコイルバネ３９の捩じり力（モーメント）が反回動方向への大きな支持力として効果的に作用することで、扉２６の急激な回動を緩和し、略等角速度で回動してアーム３７の衝止部５１が前面板２４の内面側に衝止するストッパー機能を得ることで全開状態に至る。
【００６１】
この開扉状態における扉スイッチ群３１は、上記閉扉状態の場合とは逆のオン・オフ状態となる。即ち、扉２６に連動してアーム３７が前方に移動することにより、当接部５７のキャップ４５との係合状態は解かれるのでスライド部材５４は復帰バネ５６により瞬時的に復帰移動し、扉スイッチ３１ａをオフ状態として逸早く負荷回路への通電を断ち加熱源の作動を停止せしめる。
一方、スイッチレバー５８も復帰回動することによって、扉スイッチ３１ｃはオン状態に、扉スイッチ３１ｂはオフ状態に順次作動するもので、特に短絡回路を構成する扉スイッチ３１ｃは他のスイッチ３１ａ，３１ｂとは逆のオン・オフ動作を行い、これは開扉時に仮に負荷回路側の扉スイッチ３１ａが故障等によりオン状態のままとなっても、該扉スイッチ３１ｃのオン動作による短絡回路を形成して加熱源が作動しないようにした安全回路として機能するものである。
【００６２】
このように、閉扉方向に付勢する支持力を、特に開扉時に引張りコイルバネ３８のみでは不足するのを捩じりコイルバネ３９により補足できるようにしたので、特に開き角度αが約４０度を過ぎた時点から生じる扉２６の急激な開放動作を緩衝的に阻止でき、衝撃及びそれに伴う不具合は何ら生ぜずスムーズな開閉動作のもと良好な操作感が得られる。従って、引張りコイルバネ３８のみで大きな支持力を得る必要もないので発生荷重の変化率を小さくでき、疲労寿命を長くすることができて長期に亘り信頼性を維持できる。特に加熱源として電熱ヒータ３４を利用した加熱調理では、調理室２３以外の外箱２２内でも高温状態となるため変化率の大きいバネでは、さらに疲労寿命を早めることになるが、本実施例では変化率が小さくそのような心配はなく、所謂ヒータ調理の用途拡大ができる。
【００６３】
そして、本実施例における扉開閉機構２７は、その要部である引張りコイルバネ３８と捩じりコイルバネ３９との異なる形態のバネを並設してなる単位構成としたので、張設場所を干渉しあうことなくコンパクトに配置構成できる点でも有利となる。しかも、引張りコイルバネ３８は引張力（支持力）を極小さくできるので、閉扉状態においては略垂直状態で張設可能となり図８中に二点鎖線で示した区域の占有範囲Ｓ２で済み、従来に比し一層コンパクト化が図れて他の小型調理器などにも採用可能となるばかりか、この扉開閉機構２７をマグネトロン２９やその制御部品などの電装品を装備した機械室２８内に容易に設置でき、これら機構部を機械室２８内に集中配置できて設計製造性を高め得ると共に、これに伴い扉２６はその支持力の影響受けて機械室２８側の前面板２４との密接度合が常に高まり（図９参照）、この機械室２８内に配設される扉スイッチ群３１を動作させるに位置的に好都合となるのみならず、長期に亘り確実にオン・オフ動作することを保障できる。このことからも引張りコイルバネ３８と捩じりコイルバネ３９と並設してなる単位構成の扉開閉機構２７を、扉２６に対して片側に配置した構成であっても何の不具合もなく機能するものである。
【００６４】
しかも、扉開閉機構２７を機械室２８側に設けることは、開扉時に前方に突出するアーム３７が図３から理解できるように前方に突設された操作パネル３３の近傍側方に位置するため、調理操作時にこれが邪魔になったり閉扉時に手指を挟む虞がなく安全である。
また、機械室２８内に設けた電装品を冷却するための冷却ファン３２ａを利用して、その冷却風路中に扉開閉機構２７を配設することで、引張りコイルバネ３８及び捩じりコイルバネ３９を熱疲労から保護できて一層耐久性に優れたものとなる。
【００６５】
そして、捩じりコイルバネ３９の自由端側を連結する金属製のアーム３７には、該捩じりコイルバネ３９の自由端側を遊動可能に連結保持する合成樹脂製のキャップ４５を設けたので、捩じりコイルバネ３９が受ける荷重の増減によりそのコイル部分での拡縮変位することや、引張りコイルバネ３８とは異なりコイル部分を中心とした回転方向へのモーメントとしてアーム３７を介して支持力を発生するので、アーム３７と連結する自由端側は連結部位で摺接角度が変化したり上下動し、さらにアーム３７自体が異なる円弧部３７ａ，３７ｂを有してローラ５２により案内され特異な回動軌道を描くことも加わり、該端部が金属製アーム３７と擦れ磨耗する虞があるが、これを遊動可能に保持する合成樹脂製のキャップ４５にて捩じりコイルバネ３９の自由端部における磨耗や摩擦音の発生を防止しながら、支持力をアーム３７側に有効に伝達できる。
【００６６】
その上、捩じりコイルバネ３９の自由端部を保持するコ字状のフック部４８には、該端部と摺接する部位を円弧状に形成したので、その摺接部位を一箇所に集中することを防止でき、摺接部位の早期磨耗を防ぐのに有効である。
しかも、上記キャップ４５を利用して、扉２６の開閉に応動する加熱制御用スイッチたる扉スイッチ群３１ａのアクチュエータたるスライド部材５４を操作する操作部を形成したので、該スイッチ３１ａと金属板製のアーム３７との間に樹脂製の絶縁層を介在することができて安全構成とすることができる。
【００６７】
また、前面板２４の開口部縁に形成されたアーム３７の移動を許容するアーム用透孔２４ａから、電気用品取締法に定められた直径３ｍｍ，長さ１００ｍｍの棒材６１（図４に二点鎖線で示す）が挿入されても、これに対面するキャップ４５の立壁面４７で阻止し、その先のスライド部材５４の当接部５７への操作不可としたので、扉スイッチ３１ａのオン動作による思わぬ加熱調理用の出力の発生を未然に防止でき安全性を確保できる。これに伴い、上記電気用品取締法に謂う長さ１００ｍｍの棒材６１に対して、アーム用透孔２４ａからアクチュエータたるスライド部材５４の当接部５７までの寸法が直線で１００ｍｍ以内のコンパクト設計が可能となり、それだけ機械室２８内を他の電装品との必要距離を保ちながら当該扉スイッチ３１ａ機構や扉開閉機構２７を効率良く配設できる。
しかも、このキャップ４５の後端部、特には立壁面４７の裏面側を、アクチュエータたるスライド部材５４を操作する操作部としたから、該操作部を幅広の面として当接部５７への操作伝達が確実となり、その伝達部位の関連構成を簡単化できる。
【００６８】
また、扉２６と連動しローラ５２にて案内され回動するアーム３７の軌道は、扉スイッチ３１ａをオン・オフ動作すると共に、引張りコイルバネ３８及び捩じりコイルバネ３９による所定の支持力を直接受け或いは伝達する上で重要とするところであり、これに対しローラ５２及び各コイルバネ３８，３９は外箱２２内の静止部位たる一つのローラホルダー４１にまとめて装着固定されるため、これら関連配置を正確に維持できアーム３７に対する組立精度を向上でき、且つ品質の均一化が図れるなど実用に好適な扉開閉機構２７を提供できる。特に本実施例では、このローラホルダー４１を上部に延設して扉スイッチ群３１を取着するスイッチ基板５３をも取付固定するようにしているので、斯かる扉スイッチ群３１に対する位置関係も精度良く均一化でき、正確な動作が期待できて品質向上が望める。
【００６９】
その他、特に図４と共に図７の断面図に示すように、扉２６の開放時にはアーム３７の後端部の幅広部分がローラホルダー４１と重複する位置との間で移動するが、この移動はローラ５２で案内されるとは言え捩じりコイルバネ３９などの偏奇力を受けて少なからず横方向に揺動し、所謂アーム３７が傾いた状態で移動してローラホルダー４１の側面と接触して不快な金属音を発生する不具合が考えられるが、これは幅広部分に被着された合成樹脂製のキャップ４５にて静音化できる利点も併せ有する。
【００７０】
上記の構成に対し、図１０及び図１１は本発明の第２及び第３実施例を示し、特には扉開閉機構２７の配置構成が異なるもので、夫々第１実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【００７１】
（第２の実施の形態）
図１０は、第１実施例の図３相当図で、第１実施例では扉開閉機構２７を機械室２８側の片側に集中装備した構成であるに対し、本実施例ではそのうちの捩じりコイルバネ３９のみを機械室２８と反対側に離間配置したもので、即ち図示左方の外箱２２と調理室２３との各側壁間に装着してなり、その固定端側を外箱２２内の底板４０の静止部位に固定し、自由端側を扉２６側に連結保持させた構成にある。従って、機械室２８側には捩じりコイルバネ３９を除く引張りコイルバネ３８，アーム３７及びローラ５２などを配設している。
【００７２】
斯かる構成によれば、扉２６の開放方向への急激な回動を緩和しその衝撃を解消できることはもとより、その他の引張りコイルバネ３８に関する支持力や、疲労寿命に対する条件など第１実施例と殆ど同じで、略同様の作用効果が期待できる。ただ、捩じりコイルバネ３８のみが離間配置した点で異なるが、該捩じりコイルバネ３８は大きな取付面積を占有することもないので、狭い空間でも設置可能で且つ機能を十分に発揮できるなど対処できる。
【００７３】
（第３の実施の形態）
次いで図１１に示す第３実施例における扉開閉機構２７は、機械室２８側には上記第２実施例で述べたと同じく捩じりコイルバネ３８のみを除いた構成からなり、一方、図示左方側に配置した捩じりコイルバネ３９に対しても、アーム３７及びローラ５２を設けてなるものである。
【００７４】
斯かる構成によれば、両側にアーム３７を配して扉２６に連結された構成となり、扉２６の回動軌道は第１実施例以上に安定動作させることが期待でき、その余の作用効果は上記各実施例で述べたと同様である。
【００７５】
尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実施例に限定されるものではなく、例えば、開扉時における扉２６の急激な回動を阻止することを対象とするならば、第１実施例で述べた引張りコイルバネ３８と捩じりコイルバネ３９とを並設してなる単位構成からなる扉開閉機構２７を、両側に配置する構成とすれば良いなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて適宜変更して実施できるものである。
【００７６】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通り、縦型の扉開閉機構において殊に捩じりコイルバネを有効に採用して扉に付与する支持力を適正にし得て、しかもコンパクト化が図れることなどの特徴を有し、特に扉の開放時における急激な回動を阻止できて、従来のような衝撃に伴う危惧は解消できるから、加熱調理器の使用時に伴う扉の開閉操作はスムーズに操作感も良好に行える。そして扉開閉機構のコンパクト化により、各種の電装品を収容配備する機械室側にも容易に配置でき、しかもこれに伴い機械室側に設けられる扉スイッチとの応答性も確実で良好な品質を維持できるなど、実用的な著効を奏する加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例の要部を外箱を外して示す開扉状態の側面図
【図２】閉扉状態の図１相当図
【図３】加熱調理器の開扉状態における全体斜視図
【図４】図１の要部拡大図
【図５】アームとキャップの分解斜視図
【図６】アームとキヤップの組立図
【図７】図４中のＡ―Ａ線に沿って切断して示す断面図
【図８】右側面図
【図９】天板部を破断して示す平面図
【図１０】本発明の第２実施例を示す図３相当図
【図１１】本発明の第３実施例を示す図３相当図
【図１２】従来構成の開扉状態における概観斜視図
【図１３】開扉時における概観左側面図
【図１４】閉扉時における図１３相当図
【図１５】閉扉時における天板部を破断して示す概観平面図
【符号の説明】
２１は加熱調理器、２２は外箱、２４は前面板、２５は開口部、２６は扉、２７は扉開閉機構、２８は機械室、３１ａ，３１ｂ，３１ｃは扉スイッチ、３６はヒンジ、３７はアーム、３８は引張りコイルバネ、３９は捩じりコイルバネ、４１はローラホルダー、４５はキャップ、５２はローラ、５４はスライド部材（アクチュエータ）、及び５８はスイッチレバー（アクチュエータ）を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cooking device including a vertical door opening / closing mechanism that opens and closes a front opening of a cooking chamber.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a cooking device that cooks food to be cooked in a cooking chamber by irradiating microwaves with a magnetron or heating it with an electric heater, a door for opening and closing the cooking chamber is opened at the front opening of the cooking chamber. Is provided.
[0003]
For example, the example shown in FIGS. 12 to 15 will be described. FIG. 12 is a schematic perspective view of the heating cooker 1 in the opened state. The outer box 2 can be roughly divided into a cooking chamber 3, a magnetron 16 and a cooling fan. It is divided into a machine room 4 equipped with electrical equipment such as a device 17 (see FIG. 15), and a door 6 is provided in the front opening 5 of the cooking chamber 3 so as to be able to open and close to be opened and closed. A so-called vertical door opening / closing mechanism 9 described later is provided, and an operation panel 7 is provided on the front surface of the machine room 4.
[0004]
The opening / closing mechanism 9 of the door 6 will be described with reference to the left side views shown in FIGS. 13 and 14. The door 6 is protruded at two left and right locations (only one location is shown) near the lower part of the edge of the opening 5. The lower end portion of the door 6 is pivotally supported on the hinge 8 to be attached to the front surface of the outer box 2 so that the opening portion 5 of the cooking chamber 3 can be opened and closed as a vertical door 6. The vertical door opening / closing mechanism 9 includes an arm 10, a roller 11, and a tension coil spring 12 disposed in each side wall space between the outer box 2 on the side opposite to the operation panel 7 and the cooking chamber 3. Therefore, the door opening / closing mechanism 9 to which tension such as the tension coil spring 12 is applied is provided only on the left side of the door 6 when viewed from the front of the heating cooker 1 (see FIGS. 12 and 15).
[0005]
More specifically, the arm 10 has an arcuate shape as a whole, and its front end is rotatably connected to the door 6, and the rear end is connected to the free end side of the tension coil spring 12 and the other end of the coil spring 12. Is fixed to the bottom of the outer box 2 and stretched in a tensioned state, so that a supporting force for always pulling the door 6 in the closing direction via the arm 10 is given. The lower end portion of the arm 10 has an arcuate surface formed by continuously forming two arcuate portions 13a and 13b having different radii of curvature, and the roller 11 supports the arm 10 from below while contacting the arcuate surface. Is rotatably provided at an appropriate stationary part in the outer box 2.
[0006]
In the case of having the vertical door opening / closing mechanism 9 as described above, when the door 6 is closed as shown in FIG. The door 6 is biased in the closing direction by the tensile force of the tension coil spring 12 that is the supporting force of the door 6, and the door 6 closes the opening 5 of the cooking chamber 3. When the door 6 is opened from this closed state, when the hand 6 is put on the handle 14 provided at the upper end of the door 6 and rotated downward, the door 6 rotates around the hinge 8 as apparent from FIG. The arm 10 is pulled in front of the outer box 2 against the tensile force (supporting force) of the tension coil spring 12, so that the roller 11 is stepped from the arc portion 13a of the arm 10 to the large arc portion 13b. When the opening angle α of the door 6 exceeds 40 degrees, the weight (load) of the door 6 is greatly increased as compared with the supporting force of the tension coil spring 12, and the moment increases as the door 6 opens. Open operation. Then, a stop portion (not shown) provided on the arm 10 at the fully open position collides with a stationary portion in the outer box 2 and stops.
[0007]
On the other hand, when the door 6 in the open state is closed, the door 6 is closed by a rotation operation in the closing direction via the handle portion 14 of the door 6, but is closed in the reverse procedure to the open state. Immediately before closing after the transition to the small and deep arc portion 13a, the rotational operation of the door 6 is also accelerated, and the inner surface of the door 6 comes into contact with the front edge of the opening 5 to reach the closed state. As described above, since the largest load is applied when the door 6 is in the open state, a large turning operation force is required at the time of the initial operation, but when the door 6 approaches the closing side (opening angle α Coupled with the fact that the load on the door 6 is reduced as the roller 11 moves from the pressure contact state at the shallow arc portion 13b to the deep arc portion 13a over the stepped portion. There is a situation in which the closing operation is rapidly performed by inertia force in the closing direction.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the particularly rapid opening operation in the above-described configuration becomes a rotating force exceeding the stopper function, and the entire cooker 1 is shaken in the front-rear direction due to the impact, or the user's hand is applied with a stop impact. If the door 6 is easily detached from the hanging portion 14 and is detached, the door 6 suddenly returns to the closed state by the reaction, and the tableware containing the food to be cooked in the cooking chamber 3 is flipped up by the impact at that time. Such as spilling or spilling the contents or pinching fingers with the door 6.
[0009]
In order to cope with this, it is conceivable to increase the tensile force of the tension coil spring 12. In such a case, although the door 6 opening operation is certainly heavy, the rapid opening operation is reduced. However, when the tensile force of the tension coil spring 12 is increased, the supporting force in the closed state is increased more than necessary. In particular, when the hand is released from the door 6 during the opening operation of the door 6, the door suddenly moves toward the closing direction. Causing a large impact at the time of closing and closing, or a sudden external rotation on the door 6 in the opened state, causing sudden closing and turning, resulting in a problem associated with the impact even at closing Will occur.
[0010]
Therefore, when the door is opened, it is desired to increase the tensile force of the coil spring 12, but conversely, when the door is closed, it becomes an excessive support force more than necessary, causing a sudden closing operation to increase the impact, or undesirably from the opened state. As a result, there is a problem that the closing operation is performed, and as a result, the characteristics of the tension coil spring 12 include different conditions depending on the opening and closing operations of the door 6. It is extremely difficult to set up a support force based on this. In addition, in the case of using a single tension coil spring 12, the ratio (change rate) between the maximum generated load and the minimum generated load corresponding to the tensile force is inevitably increased, and the fatigue life is accordingly increased. In the configuration in which the electric heater 18 shown in FIG. 15 is used for heating and cooking, the fatigue life of the tension coil spring 12 is further accelerated by being exposed to a considerably high temperature atmosphere in the outer box 2. This leads to a situation in which it is impossible to maintain the desired support for setting.
[0011]
Furthermore, in the configuration of such a single tension coil spring 12, as described above, the tension force in the normally closing direction must act as a supporting force to the door 6 via the arm 10, Under the circumstances where the supporting force must be increased to prevent a sudden opening operation, it is necessary to increase the tensile force by increasing the inclination angle x of the tension coil spring 12 with respect to the vertical direction as shown in FIG. For this reason, the fixed end of the bottom portion of the outer casing 2 of the tension coil spring 12 occupies a wide space as it must be disposed deeply. Therefore, the range occupied by the door opening / closing mechanism 9 is covered by a two-dot chain line in the figure. A large space S1 is required. Therefore, in order to provide the door opening / closing mechanism 9 using the machine room 4 side equipped with various electrical components, a large space for this is required. Receiving, as a result, the operation panel 7 had to be provided on one side between the side walls of the outer box 2 and the cooking chamber 3 on the opposite side.
[0012]
However, according to such a configuration, the door 6 in the closed state is pulled by the supporting force at the left end of the door 6 closest to the tension coil spring 12, as shown in the plan view of FIG. Side) is separated from the edge of the opening 5 of the cooking chamber 3, and a gap is likely to occur. Incidentally, on the machine room 4 or the operation panel 7 side, for example, in addition to the normal magnetron 16, a plurality of switches 15 (hereinafter referred to as door switches) arranged in the control circuit and responding to the opening and closing of the door 6 are provided. If the gap is generated when the door is closed, the door switch 15 may be inactivated or malfunctioned, which may lead to problems such as leakage of microwaves or hot air from the gap.
[0013]
Further, as can be understood from FIG. 12, when the door 6 is opened, the arm 10 protrudes greatly to the front, so that there is a risk of getting in and out of the cooking chamber 3, and there is a risk of fingers being caught in the arm 10 when the door is closed. Also have.
[0014]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and therefore the object thereof is to provide a vertical door opening / closing mechanism that alleviates a sudden opening operation of the door, and thus does not cause an impact. An object of the present invention is to provide a cooking device that can obtain a good opening / closing operation feeling through operation.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a heating cooker according to the present invention includes a cooking chamber that is formed in an outer box and has a front opening to cook food to be cooked, and a door that opens and closes the front opening of the cooking chamber. And a door opening / closing mechanism that pivotally supports the lower end of the door and applies a supporting force in the closing direction. The door opening / closing mechanism has a free end connected to the door and the other end stationary in the outer box. A tension coil spring and a torsion coil spring fixed to a part are provided, and at least the torsion coil spring is stretched so as to increase a supporting force with respect to rotation in the opening direction of the door. invention).
[0016]
According to such a configuration, since the supporting force for biasing in the door closing direction is supplemented by the torsion coil spring provided in addition to the tension coil spring, the sudden opening operation of the door can be prevented in a buffering manner and smoothly. A good operating feeling can be obtained under the open / close operation. In addition, since the rate of change of the generated load with respect to the tension coil spring can be reduced, the fatigue life can be extended, and the reliability can be maintained over a long period of time.
[0017]
And in the thing of Claim 1, the door opening / closing mechanism was made into the unit structure which arranged the tension coil spring and the torsion coil spring in parallel, and it was set as the structure which connected this door opening / closing mechanism to the one side or both sides of the door. It is characterized (Invention of Claim 2).
[0018]
According to such a configuration, since the supporting force is generated using the springs of different forms of the tension coil spring and the torsion coil spring, it is advantageous in that it can be arranged in a compact manner without interfering with the tensioning place. It is.
[0019]
Furthermore, in the thing of Claim 1, it has a machine room equipped with electrical components, such as a magnetron which divides a cooking room in the outer box, and irradiates a to-be-cooked item in a cooking chamber with a microwave, and its control component In this machine room, a tension coil spring and a torsion coil spring of the door opening / closing mechanism are arranged (invention of claim 3).
[0020]
According to such a configuration, the door opening / closing mechanism can be disposed by effectively utilizing the machine room, and the door opening / closing mechanism is provided with respect to the door switch that is provided in the vicinity and interlocks with the door opening / closing operation. The support force by the mechanism can be effectively applied over a long period of time, and the door switch can be easily disposed and operated reliably.
[0021]
Furthermore, in the thing in any one of Claim 1 thru | or 3, the electric heater which heat-cookes to-be-cooked material was provided in the cooking chamber (Invention of Claim 4), It is characterized by the above-mentioned.
[0022]
According to such a configuration, since the rate of change of the generated load with respect to the tension coil spring can be suppressed to a small value, even if the tension coil spring is in a high-temperature atmosphere, the fatigue life is little affected, and therefore as a heating source for cooking. It is possible to adopt an electric heater that does not escape from high temperatures in the surroundings, and it is possible to use a cooking device that has a wide variety of cooking menus and can be used for various purposes.
[0023]
Further, according to the third or fourth aspect of the present invention, a cooling fan for cooling electrical components is provided in the machine room, and a door opening / closing mechanism is provided in a cooling air passage by the cooling fan ( Invention of Claim 5).
[0024]
According to such a configuration, it is possible to prevent the coil coil spring and the torsion coil spring of the door opening / closing mechanism from being heated at high temperatures by using the cooling fan originally provided for cooling the electrical components, and to protect each coil spring from thermal fatigue. Can be further improved in durability.
[0025]
And in the thing in any one of Claim 1 thru | or 5, in the torsion coil spring in the case of opening a door from a closed state, it will generate | occur | produce a support force at least if the opening angle of a door exceeds about 40 degree | times. It is characterized by setting (invention of claim 6).
[0026]
According to such a configuration, when the door is opened, a supporting force is mainly generated from the tension coil spring until the opening angle is about 40 degrees, and the torsion coil spring is used as an auxiliary, and the door is pulled immediately before the door is closed. It can be set to an appropriate support force by the coil spring main body, and when the opening angle is about 40 degrees or more, by generating a support force with the torsion coil spring and the tension coil spring, it is possible to suppress a sudden door opening operation, Therefore, the door can be prevented from suddenly opening and closing, and a large impact is not generated.
[0027]
Furthermore, when the door is opened from the closed state, the door can be opened against the supporting force of the door opening / closing mechanism by its own weight when the opening angle exceeds 40 degrees. (Invention of Claim 7)
[0028]
According to such a configuration, even if the door opening angle is 40 degrees or more, even if the door is released from the door in the middle of opening, it is possible to prevent a sudden closing operation in which the door bounces back due to a reaction, and a problem associated with a large impact does not occur. .
[0029]
Furthermore, in the structure according to any one of claims 1 to 7, the tension coil spring of the door opening / closing mechanism is stretched so as to form a substantially vertical shape when the door is closed (claim 8). invention).
[0030]
According to such a configuration, with the assistance of the support force of the torsion coil spring, the support force of the tension coil spring can be reduced, so that the tension coil spring does not need to be stretched greatly, and therefore the support force is minimized. It becomes possible to install in a substantially vertical state, the area occupied in the depth direction can be reduced accordingly, and the design opening of the door opening and closing mechanism of such a configuration is obtained, and a small model configuration of this kind of cooker is achieved. There is also an advantage that can be adopted.
[0031]
The door opening / closing mechanism according to claim 1 further comprises a metal arm having one end attached to the door side and the other end torsionally coupled to the free end side of the coil spring. A cap made of synthetic resin is attached to the free end of the torsion coil spring so as to be movably connected and held (invention of claim 9).
[0032]
According to such a configuration, the torsion coil spring causes expansion / contraction displacement in the coil portion due to increase / decrease in the load (moment), or in the rotation direction around the coil portion unlike the linear tension force like the tension coil spring. Since the supporting force is generated via the arm as a bending moment, the sliding end angle of the free end connected to the arm changes or moves up and down at the connecting part, which is the center of rotation between the arm and the torsion coil spring. However, the end part may be worn and rubbed with the metal arm, but it is connected and held movably by a synthetic resin cap attached to the arm. It is possible to effectively transmit the support force to the arm side while preventing the free end of the coil coil spring from being worn and the generation of friction noise.
[0033]
Furthermore, the cap according to claim 9, wherein the cap is provided with a U-shaped hook portion that is slidably contacted with the free end side of the torsion coil spring, and a sliding contact portion of the hook portion with the torsion coil spring is provided. Is formed in an arc shape (invention of claim 10).
[0034]
According to such a configuration, it is possible to prevent the sliding contact portion between the torsion coil spring and the cap from being concentrated in one place, and it is effective to prevent local wear of the sliding contact portion.
[0035]
Still further, in the ninth or tenth aspect of the present invention, the cap attached to the arm is formed with an operation portion for operating an actuator of a heating control switch provided to respond to opening / closing of the door. (Invention of Claim 11).
[0036]
According to such a configuration, a single cap can be used for other purposes, which is convenient, and a resin insulating layer can be interposed between the switch and the arm, so that a safe configuration can be obtained.
[0037]
Furthermore, according to the eleventh aspect of the present invention, there is an arm through hole that allows movement of the arm at the edge of the front opening that opens and closes the door, and a straight line connecting the through hole and the actuator of the heating control switch. A standing wall surface facing the bar inserted through the through hole and preventing the operation of the actuator is formed in the cap (invention of claim 12).
[0038]
According to such a configuration, in order to allow the movement of the arm that moves in rotation without rubbing, it is necessary to form an arm through hole having a gap in the vertical and horizontal directions. Even if a long and narrow bar is accidentally inserted through the through-hole, the cap configuration makes it impossible to operate with the standing wall facing the actuator direction of the switch. Safety can be ensured without fear of being made or damaging the switch mechanism.
[0039]
In the twelfth aspect of the invention, the back surface side of the standing wall surface of the cap is an operation portion for operating the actuator (the invention of the thirteenth aspect).
[0040]
According to such a configuration, a wide surface can be formed as the operation unit, operation transmission to the actuator can be ensured, and a related configuration of the transmission part can be simplified.
[0041]
Furthermore, the actuator according to claim 12 or 13, wherein the actuator has a contact portion that engages with the operation portion of the cap, and the contact portion is disposed within a linear distance of 100 mm from the arm through hole. (14th invention).
[0042]
According to such a configuration, since the safety for the bar from the arm through-hole can be secured, it is not necessary to separate the actuator from the through-hole by 100 mm or more in correspondence with the Electrical Appliance and Material Control Law, so it can be configured compactly. Therefore, it is easy to design and manufacture including safety, such as ensuring a sufficient distance from other switches and electrical components.
[0043]
Further, the door opening / closing mechanism according to claim 2, wherein the door opening / closing mechanism has one end attached to the door side and the other end connected to each free end side of the torsion coil spring and the tension coil spring; A roller provided in contact with the formed arcuate lower end and guiding the movement of the arm, and the roller is rotatably attached to a roller holder attached to a stationary part in the outer box. The roller holder is fixedly attached with fixed ends of the torsion coil spring and the tension coil spring (the invention of claim 15).
[0044]
According to such a configuration, the roller guides the movement of the arm in contact with the lower end portion of the arm, and the torsion coil spring and the tension coil spring connected to the arm on the free end side are connected to the door via the arm. Since it provides support force and these related components are mounted together in one roller holder, it can improve the assembly accuracy for the arm and provide a door opening / closing mechanism suitable for practical use such as uniform quality. it can.
[0045]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, it demonstrates with reference to FIG. 1 thru | or FIG. 11 which shows 1st Example of the heating cooker of this invention.
First, FIG. 3 is an overall perspective view of the heating cooker 21 in the opened state. In the outer box 22, a cooking chamber 23 for accommodating an object to be cooked and cooking is formed, and the outer box 21 in front of the cooking box 23. An opening 25 is formed in the front plate 24, and a so-called vertical door 26 is supported on the front surface of the opening 25. The door is opened and closed via a door opening / closing mechanism 27 described later.
[0046]
A machine room 28 partitioned from a cooking chamber 23 is configured in the outer box 22 and drives a magnetron 29 for transmitting a microwave as a heating source, a high-voltage transformer 30, a door switch group 31 to be described later, and a cooling fan 32a. An electrical component such as a fan motor 32b is provided, and an operation panel 33 having an operation member for selecting and operating a control circuit board (not shown) or various cooking menus is provided in front of the machine room 28. An electric heater 34 as another heating source is attached to the ceiling of the cooking chamber 23.
[0047]
Thus, the structure of the door opening / closing mechanism 27 will be described with reference to enlarged views of the main part shown in FIGS. 1, 2 and 4 in particular. The door 26 has a handle 35 at the upper end, and the lower end is The door opening / closing mechanism 27 in the present embodiment is arranged on the right side shown in FIG. 3 and is rotatably supported by two hinges 35 (see FIG. 3) projecting from the lower part of the front plate 24 which is the edge of the opening. It is provided on one side of the machine room 28 side. However, one end of a metal plate-like arm 37 having an overall arc shape is rotatably connected to the inner surface side of the door 26, and the other end is a vertically long arm through-hole 24 a formed in the front plate 24. And the free end sides of the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 are connected to the rear end portion thereof. The other end of each of the coil springs 38, 39 is connected and fixed to a roller holder 41 fixed to a bottom plate 40, which is a stationary part in the outer box 22, of which the torsion coil spring 38 is In terms of structure, the coil portion is loosely inserted into the upright guide rod 42, and the straight terminal portion is cut and raised so as to be held by the portion 43.
[0048]
However, the connection structure between the free end sides of the coil springs 38 and 39 and the arm 37 is such that the tension coil spring 38 is first hooked and connected to the flange portion 44 formed at the rear end portion of the arm 37 and is most relaxed. Even when the door is in the closed state, it is stretched so that a tensile force acts slightly, and is part of the supporting force that pulls the door 26 in the closing direction.
On the other hand, the free end side of the torsion coil spring 39 is not directly attached to the metal arm 37, but is freely connected and held by a synthetic resin cap 45 fitted and attached to the arm 37. . That is, the cap 45 has a substantially U-shaped mounting base portion 46 as shown in enlarged views in FIGS. A hook portion 48 having a letter shape is provided, and a protrusion 46a is provided in the mounting base 46 so as to protrude inside, and a claw portion 46b is formed at an outer lower end portion. The curved portion 48a has an arc shape.
[0049]
The arm 37 to which the cap 45 configured as described above is attached has an arcuate shape formed by continuously forming an arc portion 37a having a small radius of curvature on the tip side of the lower end portion and a large arc portion 37b on the rear end side. The vertical rear end surface has a wide shape, a square hole 49 is formed in the wide portion and a groove portion 50 is formed in the upper end portion thereof, and the wide front end portion is provided with an angled stop portion 51. The stopper 51 functions as a so-called stopper that abuts on the upper part of the arm through hole 24a on the inner surface side of the front plate 24 at the door opening position in FIG. It is.
[0050]
Further, in order to attach the cap 45 to the arm 37 having such a configuration, the U-shaped mounting base portion 46 is fitted while being elastically deformed from the upper end of the wide portion of the arm 37, and the protrusion 46 a is engaged with the groove portion 50. In addition, the claw portion 46b is elastically engaged with the edge of the square hole 49, so that the claw portion 46b is fitted and attached so as not to move vertically and horizontally.
[0051]
The free end portion of the torsion coil spring 39 is movably connected to the U-shaped hook portion 48 of the attached cap 45, and the torsion coil spring 39 is the most in the closed position in FIG. Even in a relaxed state, it is stretched in a slightly tensioned state, and is installed so as not to freely move between the fixed end side. Therefore, the free end portion of the torsion coil spring 39 connected and held by the hook portion 48 is always in sliding contact with the curved surface portion 48a.
[0052]
As described above, the arm 37 provided with the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39, which are the main parts of the door opening / closing mechanism 27, is rotatably attached to the roller holder 41 via the arc portions 37a and 37b. The arm 37 is in contact with the roller 52 and supported in a pressure contact state, thereby guiding the turning operation (track) of the arm 37 that is linked to the opening / closing operation of the door 26.
[0053]
As described above, the roller holder 41 is provided with the fixed end side of the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 and the roller 52, and the above-described door switch group 31 is attached to the extended upper end. A resin switch board 53 is fixed by screwing or the like, and the door switch group 31 is specifically provided with three door switches 31a, 31b and 31c.
[0054]
These door switches 31a, 31b, 31c are turned on and off in accordance with the opening / closing operation of the door 26. The structure of the lower door switch 31a is an actuator provided below the door switch 31a. The slide member 54 is turned on and off by a slide movement of the slide member 54. The slide member 54 is a slide composed of a wall surface formed so as to surround the periphery of the lower end portion of the switch substrate 53 within a range in which die cutting can be performed. A return spring 56 is suspended between the slide chamber 55 and the slide member 54 by a tension coil spring. The slide member 54 is normally pulled by the return spring 56 to operate the operation button 31d of the door switch 31a. As shown in FIGS.
At the rear end of the slide member 54, a hanging contact portion 57 is provided. The contact portion 57 has a rear end portion of the cap 45 attached to the arm 37 or the back surface of the standing wall surface 47. The operation unit composed of the unit is in a relational arrangement in which the operation unit comes into contact with and engages.
[0055]
On the other hand, the other door switches 31b and 31c are configured to be turned on and off by the turning operation of the switch lever 58 functioning as an actuator, and the switch lever 58 is made of synthetic resin and can be rotated to the switch board 53. 1 and the projection 59 at the upper end penetrates through the front plate 24 and faces forward, and the operation force of the operation buttons 31e and 31f of the switches 31b and 31c themselves is normally in the open state of FIG. In the same manner as described above, the operation buttons 31e and 31f are not pressed and operated, and the protrusion 59 is located at the front of the front plate 24.
However, a protrusion 60 is formed on the inner surface of the door 26 corresponding to the protrusion 59. For example, in the closed state of FIG. 2, the protrusion 59 is pushed into the protrusion 60 to rotate the switch lever 58, and the door switch 31b. , 31c is turned on / off.
Accordingly, in the door switch group 31 interlocked with the opening / closing operation of the door 26, the door switches 31a and 31b are turned on and the door switch 31c is turned off when the door is closed, and the on / off operation is reversed when the door is opened. It is in.
[0056]
As shown in FIG. 3, an exhaust hole 22a is formed in the right side surface of the outer box 22 in the vicinity of the door opening / closing mechanism 27 described above. And a cooling air passage including other electrical components is generated by driving the cooling fan 32a.
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 4, and shows the relative arrangement of the roller holder 41 provided with the roller 52 and the arm 37 provided with the cap 45 in the opened state. A configuration viewed from above is shown. 8 and 9 are a right side view and a plan view for explaining the operation.
[0057]
In order to heat cook in the heating cooker 21 configured as described above, the door 26 is opened, the food to be cooked is accommodated in the cooking chamber 23, and the door 26 is closed again. Then, by selecting the cooking menu on the operation panel 33 and starting the operation by selecting the heating method using the magnetron 29 or the electric heater 34 as a heating source, for example, automatically or manually. Cooking is performed.
[0058]
Thus, the operation when the door 26 is closed from the opened state in FIG. 1 will be described. By rotating the door 26 so as to lift the door 26 using the handle 35, the door opening / closing mechanism 27 is used. The door 26 is rotated and the inner surface of the door 26 is in close contact with the front plate 24 which is the edge of the opening, thereby closing the opening 25. That is, the door 26 moves circularly with the hinge 36 as a fulcrum. The arm 37 connected to the hinge 26 is guided by the roller 52 through the arm through-hole 22a and is slightly guided by the roller 52. Move in a circular orbit with vertical movement. In this case, the supporting force in the closing direction by the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 is gradually reduced, but the load (moment) is greatly reduced when the door 26 reaches the closing stage where the opening angle α is less than about 40 degrees. The door 26 is reliably closed by the small supporting force of the coil springs 38 and 39.
[0059]
When the closed state is reached, the operation portion consisting of the rear end portion of the cap 45 attached to the arm 37 and the back surface side of the standing wall surface 47 comes into contact with and engages with the contact portion 57 of the slide member 54 as an actuator, The slide member 54 is slid rearward against the return spring 56. By this movement, the operation button 31d is pressed and the door switch 31a is turned on. At substantially the same time, the other door switches 31c and 31b operate in sequence, and the door switch 31c is turned off. That is, when the door 26 is closed, the projection 60 pushes the projection 60 of the switch lever 58 that functions as an actuator, so that the lever 58 rotates. First, the operation button 31f of the door switch 31c is pressed to operate the switch 31c. Is turned off, the short circuit between the power supplies is cut off, and immediately thereafter, the operation button 31e of the door switch 31b is pressed to obtain the on state. As a result, the load circuit such as the magnetron 29 or the electric heater 34 which is a heating source is energized through the series circuit of the door switches 31b and 31a, and the cooking is possible.
[0060]
Next, the case where the door 26 is opened will be described. If the hand 35 is put on the hand 35 and is turned forward, the load on the door 26 itself increases as the door 26 is opened. In particular, the opening angle α is about 40 degrees. Since the load 26 acts as a moment from the point of time exceeding the point 26 and tries to rotate the door 26 rapidly, the supporting force by the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 of the door opening / closing mechanism 27 gradually increases, and in particular the torsion coil spring. The torsional force (moment) of 39 effectively acts as a large supporting force in the counter-rotation direction, so that the sudden rotation of the door 26 is alleviated and the door 37 is rotated at a substantially equal angular speed. The stopper portion 51 obtains a stopper function to stop against the inner surface side of the front plate 24, so that the fully open state is reached.
[0061]
The door switch group 31 in the open state is in an on / off state opposite to that in the closed state. That is, when the arm 37 moves forward in conjunction with the door 26, the engagement state of the contact portion 57 with the cap 45 is released, so that the slide member 54 is instantaneously returned and moved by the return spring 56. The switch 31a is turned off to quickly turn off the power to the load circuit and stop the operation of the heating source.
On the other hand, when the switch lever 58 also returns and rotates, the door switch 31c is sequentially turned on, and the door switch 31b is sequentially turned off. In particular, the door switch 31c constituting the short circuit is composed of the other switches 31a and 31b. The on / off operation opposite to the above is performed. Even when the door switch 31a on the load circuit side remains on due to a failure or the like when the door is opened, a short circuit is formed by the on operation of the door switch 31c. Therefore, it functions as a safety circuit that prevents the heating source from operating.
[0062]
As described above, since the supporting force for urging in the door closing direction can be supplemented by the torsion coil spring 39, especially when the door is opened, the tension coil spring 38 alone is insufficient, so that the opening angle α particularly exceeds about 40 degrees. Thus, the sudden opening operation of the door 26 that occurs from the time point can be prevented in a buffering manner, and a good operating feeling can be obtained under a smooth opening and closing operation without causing any impact and any problems associated therewith. Therefore, since it is not necessary to obtain a large support force only by the tension coil spring 38, the rate of change of the generated load can be reduced, the fatigue life can be extended, and the reliability can be maintained over a long period. In particular, in cooking using the electric heater 34 as a heating source, a high temperature state is obtained even in the outer box 22 other than the cooking chamber 23, so a spring having a large change rate will further accelerate the fatigue life. The rate of change is small and there is no such concern, and so-called heater cooking can be expanded.
[0063]
The door opening / closing mechanism 27 according to the present embodiment has a unit configuration in which different types of springs, that is, the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39, which are the main parts thereof, are arranged in parallel. It is also advantageous in that it can be arranged compactly without encountering. In addition, since the tension coil spring 38 can minimize the tensile force (supporting force), the tension coil spring 38 can be stretched in a substantially vertical state in the closed state, and the area occupied range S2 indicated by a two-dot chain line in FIG. The door opening / closing mechanism 27 can be easily installed in a machine room 28 equipped with electrical components such as a magnetron 29 and its control parts. The mechanism 26 can be centrally arranged in the machine room 28 to improve the design manufacturability. Accordingly, the door 26 is influenced by the supporting force so that the degree of close contact with the front plate 24 on the machine room 28 side is always maintained. This increases (see FIG. 9), and it is not only positionally convenient for operating the door switch group 31 disposed in the machine room 28, but it can be ensured that the on / off operation is ensured for a long period of time. Therefore, even if the door opening / closing mechanism 27 having a unit configuration formed side by side with the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 is arranged on one side with respect to the door 26, it functions without any trouble. It is.
[0064]
Moreover, the door opening / closing mechanism 27 is provided on the machine room 28 side because the arm 37 that protrudes forward when the door is opened is located in the vicinity of the operation panel 33 that protrudes forward as can be understood from FIG. It is safe because there is no danger of this becoming a hindrance during cooking operations or pinching fingers when the door is closed.
Further, by using the cooling fan 32a for cooling the electrical components provided in the machine room 28, the door opening / closing mechanism 27 is disposed in the cooling air passage, so that the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 are provided. Can be protected from thermal fatigue and become more durable.
[0065]
Since the metal arm 37 that connects the free end side of the torsion coil spring 39 is provided with a synthetic resin cap 45 that connects and holds the free end side of the torsion coil spring 39 so as to be freely movable. As the load applied to the torsion coil spring 39 increases or decreases, the coil portion expands or contracts, and unlike the tension coil spring 38, a supporting force is generated via the arm 37 as a moment in the rotation direction around the coil portion. Therefore, the free end side connected to the arm 37 changes the sliding contact angle or moves up and down at the connecting portion, and the arm 37 itself has different arcuate portions 37a and 37b and is guided by the roller 52 to have a unique rotational trajectory. In addition, there is a possibility that the end portion rubs and wears with the metal arm 37, but a torsion coil is formed by a synthetic resin cap 45 that holds the end freely. While preventing the occurrence of wear and frictional noise at the free end portion of the Ne 39 can effectively convey the supporting force on the arm 37 side.
[0066]
In addition, the U-shaped hook portion 48 that holds the free end portion of the torsion coil spring 39 is formed in a circular arc shape so that the sliding contact portion is concentrated in one place. This is effective in preventing premature wear of the sliding contact portion.
In addition, since the cap 45 is used to form an operating portion for operating the slide member 54 that is an actuator of the door switch group 31a that is a heating control switch that responds to the opening and closing of the door 26, the switch 31a and a metal plate are used. A resin-made insulating layer can be interposed between the arm 37 and a safe configuration.
[0067]
Further, from the arm through hole 24a that allows the movement of the arm 37 formed at the edge of the opening of the front plate 24, a bar material 61 having a diameter of 3 mm and a length of 100 mm defined in the Electrical Appliance and Material Control Law (see FIG. 4). (Indicated by a dotted line) is inserted by the standing wall surface 47 of the cap 45 facing this, and the operation to the contact portion 57 of the slide member 54 beyond that is disabled, so that the door switch 31a is turned on. It is possible to prevent the occurrence of an unexpected output for cooking by heating and to ensure safety. Accordingly, a compact design in which the dimension from the arm through-hole 24a to the contact portion 57 of the slide member 54 as an actuator is linear and within 100 mm with respect to the bar 61 having a length of 100 mm according to the electrical appliance control method. Accordingly, the door switch 31a mechanism and the door opening / closing mechanism 27 can be arranged efficiently while maintaining the necessary distance from the other electrical components in the machine room 28.
In addition, since the rear end portion of the cap 45, particularly the back surface side of the standing wall surface 47, is used as an operating portion for operating the slide member 54 as an actuator, the operation is transmitted to the contact portion 57 using the operating portion as a wide surface. And the related configuration of the transmission site can be simplified.
[0068]
The track of the arm 37 guided and rotated by the roller 52 in conjunction with the door 26 turns the door switch 31a on and off and directly receives a predetermined supporting force by the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39. Alternatively, the roller 52 and the coil springs 38 and 39 are mounted and fixed together on a single roller holder 41, which is a stationary part in the outer box 22, so that the related arrangement can be accurately determined. Therefore, the door opening / closing mechanism 27 suitable for practical use can be provided. In particular, in this embodiment, the roller holder 41 is extended to the upper part so that the switch board 53 for attaching the door switch group 31 is also attached and fixed. Therefore, the positional relationship with respect to the door switch group 31 is also accurate. It is possible to improve the quality because it can be made uniform and accurate operation can be expected.
[0069]
In addition, as shown particularly in the sectional view of FIG. 7 together with FIG. 4, when the door 26 is opened, the wide portion of the rear end of the arm 37 moves between the position overlapping the roller holder 41. Although it is guided by 52, it receives a strange force such as a torsion coil spring 39 and swings in a lateral direction, and the so-called arm 37 moves in a tilted state and comes into contact with the side surface of the roller holder 41 to make it uncomfortable. However, this also has the advantage that noise can be reduced with the cap 45 made of synthetic resin applied to the wide portion.
[0070]
FIG. 10 and FIG. 11 show the second and third embodiments of the present invention with respect to the above configuration, and particularly the arrangement of the door opening / closing mechanism 27 is different, and the same parts as those of the first embodiment are the same. A description will be omitted with reference numerals, and only different parts will be described.
[0071]
(Second Embodiment)
FIG. 10 is a view corresponding to FIG. 3 of the first embodiment. In the first embodiment, the door opening / closing mechanism 27 is centrally installed on one side on the machine room 28 side, whereas in this embodiment, the twisting is included. Only the coil spring 39 is disposed on the opposite side to the machine room 28, that is, it is mounted between the side walls of the left outer box 22 and the cooking chamber 23 in the figure, and its fixed end side is located inside the outer box 22. It is fixed to a stationary part of the bottom plate 40, and the free end side is connected and held to the door 26 side. Accordingly, a tension coil spring 38 excluding the torsion coil spring 39, an arm 37, a roller 52, and the like are disposed on the machine chamber 28 side.
[0072]
According to such a configuration, the sudden rotation of the door 26 in the opening direction can be mitigated and the impact can be eliminated. In addition, the supporting force for the other tension coil spring 38 and the conditions for fatigue life are almost the same as those of the first embodiment. The same and similar effects can be expected. However, although only the torsion coil spring 38 is spaced apart, the torsion coil spring 38 does not occupy a large mounting area, so that it can be installed in a narrow space and can fully function. it can.
[0073]
(Third embodiment)
Next, the door opening / closing mechanism 27 in the third embodiment shown in FIG. 11 has a configuration in which only the torsion coil spring 38 is removed on the machine room 28 side as in the second embodiment, while the left side in the figure is shown. The arm 37 and the roller 52 are also provided for the torsion coil spring 39 arranged in the above.
[0074]
According to such a configuration, the arm 37 is arranged on both sides and connected to the door 26, and the rotation trajectory of the door 26 can be expected to operate more stably than in the first embodiment, and the other operational effects. Is the same as described in the above embodiments.
[0075]
The present invention is not limited to the embodiments described above and shown in the drawings. For example, if the object is to prevent a sudden rotation of the door 26 when the door is opened, the first embodiment will be described. The door opening / closing mechanism 27 having a unit configuration in which the tension coil spring 38 and the torsion coil spring 39 described in the example are arranged in parallel may be arranged on both sides, and the scope of the present invention is not deviated. Can be implemented with appropriate modifications.
[0076]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is characterized in that a vertical door opening / closing mechanism can effectively employ a torsion coil spring to achieve an appropriate supporting force applied to the door and can be made compact. In particular, the door can be prevented from turning suddenly when the door is opened, and the dangers associated with conventional shocks can be eliminated. Therefore, the door can be opened and closed smoothly when using the cooking device. . The door opening / closing mechanism is compact, so it can be easily placed on the machine room side where various electrical components are accommodated and deployed, and the responsiveness to the door switch provided on the machine room side is assured. It is possible to provide a cooking device that has a practical effect, such as being capable of being maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a door opening state showing an essential part of a first embodiment of the present invention with an outer box removed.
2 is a view corresponding to FIG. 1 in a closed state.
FIG. 3 is an overall perspective view of the heating cooker when the door is open.
4 is an enlarged view of the main part of FIG.
FIG. 5 is an exploded perspective view of an arm and a cap.
[Fig. 6] Assembly drawing of arm and cap
7 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 8 is a right side view.
FIG. 9 is a plan view showing the top plate section cut away.
FIG. 10 is a view corresponding to FIG. 3, showing a second embodiment of the present invention.
11 is a view corresponding to FIG. 3, showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view of the appearance of the conventional configuration when the door is open.
[Fig. 13] Overview left side view when the door is opened
14 is a view corresponding to FIG. 13 when the door is closed.
FIG. 15 is an outline plan view showing the top plate sectioned when the door is closed.
[Explanation of symbols]
21 is a heating cooker, 22 is an outer box, 24 is a front plate, 25 is an opening, 26 is a door, 27 is a door opening / closing mechanism, 28 is a machine room, 31a, 31b and 31c are door switches, 36 is a hinge, 37 Is an arm, 38 is a tension coil spring, 39 is a torsion coil spring, 41 is a roller holder, 45 is a cap, 52 is a roller, 54 is a slide member (actuator), and 58 is a switch lever (actuator).
