JP3637242B2 - 印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置 - Google Patents

印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、版胴式印刷装置に係り、特に用紙に対する印刷画像左右位置の調節を行う印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
円筒状版胴を枠体にて回転自在に軸支しているドラムユニットを、印刷機本体即ち機枠に対して版胴の軸長手方向に摺動可能とし、この摺動端にて手操作により機枠に着脱自在としている孔版印刷装置に於て、機枠に設けたドラムユニットの摺動方向への案内手段と、前記摺動方向にドラムユニットを前記案内手段に沿って微少距離移動させる運動伝達系と、該運動伝達系に駆動力を与えるモータと、前記運動伝達系をドラムユニットに対して任意に連結し、或は該連結を絶つ連断手段を有することを特徴とする孔版印刷装置の画像左右位置調節装置が、平成8年10月9日発行の第2542489号特許公報に記載されている。
【0003】
又、上記の特許公報に記載されている孔版印刷装置の画像左右位置調節装置に於ては、印刷画像左右位置の調節のために、ドラムユニット全体が、それを機枠に着脱可能に装着するための案内手段により摺動されるようになっているが、この種のドラムユニットは、全体の重量が約10kg或はそれ以上のかなりの重さのものであり、その長さは約40cm或はそれ以上に及び又その直径は約20cm程もあるので、かかる重量と嵩張りを有するドラムユニットを機枠に対し案内する前記案内手段は、繊細さよりも強靭さを要求される構造のものであるのに対し、印刷用紙上に施される印刷画像の左右位置の調節は、高々10mm程度であり、その繊細度は多くの場合1mm以下の繊細度を要求され、しかも調節の精度は高ければ高いほど好ましいものであることに鑑み、版胴をその中心軸線の周りに回転可能に担持する第一の枠体と、前記第一の枠体を版胴の中心軸線に沿う方向に印刷画像の左右位置調節代の最大値に相当する程度の距離だけ移動可能に担持する第二の枠体とを有し、機枠に対する版胴の出し入れは機枠に対する第二の枠体の大まかな係脱関係に委ね、印刷画像の左右位置の調節は第二の枠体に対する第一の枠体の繊細な移動関係に委ねるようにした印刷画像左右位置の調節可能な版胴式印刷装置が、特願平11−000676号に於いて提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
いずれにしても上記の如く印刷画像の左右位置の調節のために版胴がそれを支持する枠体により版胴中心軸線に沿って機枠に対し偏倚されると、裏押しローラは機枠より通常その中心軸線に沿う方向には固定された状態にて回転可能に支持されているので、印刷画像の左右位置の調節に伴って版胴と裏押しローラとの間の軸線方向の相対位置が変化する。この場合、特に版胴がその軸線方向両端部を一対の円板部材にて構成され、その間に多孔性シート材が円筒状に張り渡された構造の可撓性周壁を有する孔版印刷用版胴であって、印刷に際して版胴外周面に裏押しローラが印刷用紙を挟んで押し付けられると版胴外周面が半径方向内向きに撓んだり、或いは逆に印刷時には版胴の内部に設けられたインク付けローラが多孔性シート材よりなる円筒面を内側から半径方向外方へ押出すようになっている孔版印刷用版胴であるときには、版胴と裏押しローラとの間の軸線方向の相対位置が変化することは、版胴の両軸端部に於ける多孔性シート材円筒体の撓み特性にかなりの変化をもたらし、両軸端に近接した領域に於いて印刷画像に濃度斑や仕上りの劣化をもたらし、印刷物の幅方向の全域に亙って均一な印刷濃度や仕上りを得る上で支障が生ずる。
【0005】
本発明は、印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置に於ける上記の如き問題に鑑み、そのような問題が生ずる恐れがないよう改良された版胴式印刷装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成すべく、本発明は、機枠と、版胴と、前記版胴を回転可能に支持しつつ機枠内の印刷位置と機枠外の取り出し位置との間に移動する枠体と、前記機枠より回転可能に且つ中心軸線に沿って所定の範囲内にて移動可能に支持された裏押しローラと、前記機枠より支持されて印刷用紙を前記版胴と前記裏押しローラの間の挟み領域へ向けて給送する印刷用紙供給手段とを有し、前記印刷位置に於ける前記枠体の版胴中心軸線に沿う位置の微調節により印刷画像の左右位置の調節を行う構造の版胴式印刷装置にして、前記印刷位置にある前記枠体の印刷画像左右位置調節のための版胴中心軸線に沿う移動に前記裏押しローラの中心軸線に沿う移動を追従させる枠体−裏押しローラ連動手段を有することを特徴とする版胴式印刷装置を提案するものである。
【0007】
上記の如き版胴式印刷装置の構成によれば、版胴を担持する枠体が機枠に対し版胴中心軸線に沿う方向にその位置を調節されることにより、機枠より支持された印刷用紙供給手段により給送される印刷用紙の幅方向に対し版胴の位置が可変に調節されて印刷画像の左右位置の調節がなされるとき、版胴の中心軸線に沿う移動に追従して裏押しローラもその中心軸線に沿う方向に移動するので、印刷画像の左右位置の調節の如何に拘らず版胴と裏押しローラとの間の軸線方向相対位置は常に所定の標準状態に保たれ、印刷画像の左右位置の調節に拘らず印刷物の幅方向全体に亙って印刷の濃度や仕上りを所定の安定した状態に維持することができる。
【0008】
上記の如き版胴式印刷装置は、前記裏押しローラをその中心軸線に沿って前記枠体の機枠外への取り出し方向に弾力的に付勢する付勢手段を有し、前記枠体−裏押しローラ連動手段は前記枠体が前記版胴を機枠内の前記印刷位置にもたらすよう移動するときその移動の最終段階にて該枠体の移動を前記付勢手段に抗して前記裏押しローラに伝達する手段を有しているのが好ましい。
【0009】
かかる構成によれば、版胴を担持した枠体を印刷位置より機枠外へ取り出しまたそれを機枠内の印刷位置へ装填する版胴の取り出し或は再装填に当って、裏押しローラは常に自動的に版胴の軸線方向位置に対し整合される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細に説明する。
【0011】
添付の図1は本発明による印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置の一つの実施例をその要部について解図的に示す平断面図であり、図2及び図3はそれぞれ図1の版胴式印刷装置を断面II−II及びIII−IIIに於て矢印方向に見た解図的断面図である。これらの図に於て、10は印刷装置の所謂ハウジングをなす機枠の一部を示しており、従ってこれらの部分は後述の版胴の移動にとっては固定された部分である。
【0012】
12にて全体的に示された版胴は、その一端部をなす剛固な皿状部材14と、その他端部をなす剛固な環状部材16と、それらの間に橋渡しされて両者を剛固に連結する剛固な横桁部材18と、皿状部材14と環状部材16の互いに整合した外周面の周りにそれに沿って両側縁部にて載置された展開形状が矩形状の多孔シート20とを有している。図には詳細には示されていないが、多孔シート20の周方向一端部20aは横桁部材18の一方の側縁に沿ってそれに固定されており、該多孔シートの周方向他端20bは横桁部材18の他方の側縁に沿う部分にて周方向に移動可能に保持されている。皿状部材14には周縁に歯車を備えた歯車部材22が固定されており、皿状部材14と歯車部材22の中心部にはそれぞれに孔24及び26が形成されており、これらの孔は互いに整合して版胴の中心軸線に沿った孔を形成している。環状部材16にはその内周面に滑らかな表面の環軌道28が形成されている。
【0013】
版胴12は、その一端部を形成する皿状部材14に設けられた中心孔24及びそれに整合した歯車部材22の中心孔26を通って貫通する第一の軸部30と、それより二股に分かれて版胴の他端部を形成する環状部材16より突き出る方向に延在する第二の軸部32及び第三の軸部34とを備えた第一の枠体36により、中心軸線38の周りに回転可能に支持されている。この場合、版胴は皿状部材14の部分にてはラジアル/スラスト軸受40により第一の軸部30に対しラジアル方向及びスラスト方向に軸受されており、環状部材16の部分にては第二及び第三の軸部32及び34に固定された端板42に回転式に取り付けられた4個のローラ44、46、48、50が環状部材16の環軌道28に当接して転動することにより、中心軸線38の周りに回転するよう支持されている。
【0014】
皿状部材14及び環状部材16は、各々その互いに軸線方向に対向する環状壁の端部にその内周面に沿って環状歯52及び54を形成されており、これらの環状歯には軸56にて互いに連結されたピニオン58及び60が噛み合っている。軸56は第三の軸部34よりアーム62及び64にて回転可能に支持されている。かかる構造により、後述の要領にて歯車部材22より皿状部材14に加えられた回転駆動力は、環状歯52よりピニオン58、軸56、ピニオン60、環状歯54を経て環状部材16へ伝えられ、皿状部材14、環状部材16、横桁部材18、多孔シート20により構成された版胴12は、歯車部材22に加えられる回転駆動力により捩れを生ずることなく回転駆動される。
【0015】
第一の枠体36は、以下の要領にて、第二の枠体66により中心軸線38に沿って印刷画像左右位置調節代の最大値に相当する距離だけ移動可能に担持されている。
【0016】
即ち、第二の枠体66は、図1に現れている如く矩形状の枠体であり、中心軸線38に沿ってみてその一端部をなす端辺部68に中心軸線38に整合して設けられた孔70には軸受72を介してナット部材74の軸部76が回転可能に装着されている。ナット部材74は中心軸線38に整合したねじ孔78を有し、該ねじ孔には第一の枠体36の第一の軸部30の端部がそこに切られたねじ部にて係合している。ナット部材74は歯車部80を備えており、この歯車部に係合してピニオン82が端辺部68に回転可能に装着され、更にピニオン82に係合してピニオン84が端辺部68に回転可能に装着され且つステップモータ86により回転駆動されるようになっている。
【0017】
第二の枠体66の他方の端辺部88は、第一の枠体36の第二及び第三の軸部32及び34を貫通させる位置に孔90及び92を備えており、これらの孔の部分にてそれぞれ摺動案内要素94及び96を介して該第二及び第三の軸部32及び34の端部を中心軸線38に平行な方向に摺動可能に支持している。
【0018】
第二の枠体66の両側辺部98及び100には、それぞれバー102及び104に取り付けられており、バー102及び104はそれぞれ機枠10に固定された案内レール部材106及び108の長手方向溝110及び112に係合している。第二の枠体66は、これらのバー102及び104が対応するレール部材16及び108の長手方向溝110及び112に沿って摺動することにより、中心軸線38に沿う方向に、図1に示されている如き機枠内の装填位置、即ち印刷位置と、これより機枠に対して図にて左方へ移動した取り出し位置との間で、移動できるようになっている。
【0019】
第二の枠体66の案内レール部材106及び108に沿った図1に示す印刷位置への装填状態は、機枠10より支持された枢軸114及び116の各々によりその周りに枢動可能に支持されたロック部材118及び120が、それぞればね要素122及び124により付勢されて、第二の枠体の端辺部88の両端の角部に係合することにより保持されるようになっている。ロック部材118及び120は、それぞれレバー部126及び128によりばね要素122及び124のばね力に抗して枢軸114及び116の周りに回動されることにより、第二の枠体66との係合より外されるようになっている。127及び129はレバー部126及び128に対するストッパである。
【0020】
第二の枠体66には図にて130により解図的に示されているインク容器及びインクポンプのための棚部材が一体に取り付けられている。又版胴12内には、インク付けローラ132が設けられており、その両端の軸部134及び136の部分にて図3に解図的に示されている如く第一の枠体の第二の軸部32と第三の軸部34とに装着された一対のアクチュエータ138及び140の図3にて上下に移動するアーム142及び144により軸受143及び145を介してその中心軸線の周りに回転可能により支持されており、更に軸136に設けられた歯車146と噛み合う歯車を含む図には示されていない回転力伝達手段により、版胴12の回転に同期して中心軸線の周りに回転駆動されるようになっている。アクチュエータ138及び140は版胴の回転に同期して互いに同時に作用され、インク付けローラ132を図3に示されている後退位置と、これより下方へ偏位されて版胴の可撓性周壁部を下方へ押し出す押出し位置との間に移動させる。更にドクターロッド148が図には示されていない取り付け手段により第一の枠体36より支持された状態に取り付けられている。
【0021】
第一の枠体36は、その第二及び第三の軸部32及び34の部分にて端板42と第二の枠体の端辺部88との間に作用するようこれら第二及び第三の軸部の周りに装着された圧縮コイルばね150及び152により、第二の枠体66に対し図1にて右方へ移動する方向に弾力的に付勢されており、ナット部材74をその軸部76が軸受72に係合した位置に保持している。
【0022】
版胴12が図1に示されている軸線方向位置及びこれより中心軸線38に沿う方向に図にて左右に印刷画像左右位置調節代の範囲内にて移動するとき、版胴12の歯車部材22には図2によりよく示されている如き歯車154が噛み合うようになっている。歯車154は、図にて解図的に示された版胴のための回転駆動手段156により、版胴の回転駆動のために駆動されるようになっている。
【0023】
版胴12が印刷位置にあるとき、版胴の多孔シート20により形成された外周面には、中心軸線158の周りに回転する裏押しローラ160の外周面が近接して対向するようになっており、印刷に当たってはインク付けローラ132がアクチュエータ138、140の作動によりアーム142、144を経て図3にて下方へ即ち版胴の半径方向外方へ向けて偏倚され、多孔シート20よりなる外周面の一部を裏押しローラ160の外周面に対しその間にここへ供給された印刷用紙を挟んで押し付けることにより、図には示されていない印刷用紙供給手段により版胴と裏押しローラの間の挟み領域162へ供給される印刷用紙に対し多孔シート20よりなる版胴の外周面上に装着された孔版原紙の穿孔部を経てインク付けローラ132により押し出されて来るインクにより印刷画像が施されるようになっている。
【0024】
裏押しローラ160はそれを貫通して延在する裏押しローラ軸164により担持されており、裏押しローラ軸164はその両端部近くにて軸受装置166及び168により機枠10より支持されている。裏押しローラ軸164の一端部には歯車170が取り付けられており、裏押しローラ160はこの歯車170を経て図には示されていない裏押しローラ駆動手段により版胴12の回転に同期してその周速が版胴の周速と一致するように駆動されるようになっている。第一の枠体36の端板42からはこれに一端にて固定された腕部材172が裏押しローラ軸164の側へ向けて延在しており、その端部は版胴が印刷位置に装填されたとき枢軸174にて機枠10に揺動可能に装着された揺動レバー176の一端に係合する。揺動レバー176の他端は枢軸178にて機枠10に揺動可能に装着された揺動レバー180の一端に係合している。揺動レバー180の他端には裏押しローラ軸164の他端を回動可能に受け入れ且つその図3にて左方へ向かう移動をスラスト軸受182を介して規制するスラストボックス184が設けられている。
【0025】
裏押しローラ軸164の一端に固定された歯車170の外端部にはスラスト軸受186を経て機枠10より一端を支持された圧縮コイルばね188が作用しており、歯車170及びそれと固定された裏押しローラ軸164を図3で見て左方へ向けて付勢している。従って第二の枠体52が図1及び図3に示されている如く機枠10内の所定の装填位置即ち印刷位置にもたらされ、それに伴って第一の枠体36が印刷画像左右位置調節範囲内にて版胴を印刷位置にもたらす状態に設定されているときには、その端板42により支持された腕部材172は揺動レバー176と揺動レバー180を介してスラストボックス184の位置を規制し、これによって裏押しローラ軸164の図3に於ける左端の位置が版胴12の軸線方向位置に対応して規制され、裏押しローラ160の軸線方向位置は印刷画像左右位置調節のための第二の枠体60に対する第一の枠体36の軸線方向位置の変化に拘らず常に版胴12の軸線方向位置に整合した位置に設定される。
【0026】
また図3に示されている如き正規の設定状態から版胴が第一及び第二の枠体と共に図3にて左方へ向けて機枠外へ取り出されたときには、裏押しローラ160は圧縮コイルばね188の作用により歯車170及び裏押しローラ支持軸164と共に歯車170が軸受168の一端に当接するまで図にて左方へ押しやられた状態に保たれる。そして版胴が第一及び第二の枠体と共に再び機枠内へ装填されると、腕部材172が揺動レバー176の上端に係合した後、スラストボックス184が再び裏押しローラ軸164の図にて左端に押し付けられ、これを図にて右方向へ押しやることにより、裏押しローラ160は再び版胴12と軸線方向位置に関し整合した位置にもたらされる。
【0027】
図4及び図5は、図1〜図3に示された実施例に於ける裏押しローラ160が版胴12に比して小径のローラとされ、印刷に当っての版胴と裏押しローラとの間の押し合せが版胴に対する裏押しローラの押し合せ偏位によって行われるようになっている点に於て図1〜図3に示された実施例と異なっている、本発明の他の一つの実施例を示す図2及び図3に対応する解図的断面図である。尚、図2及び図3に示されている実施例より図4及び図5に示されている実施例に構造が修正されることにより、図4及び図5の実施例に対する平面図も当然図1とは異なってくる筈であるが、図1では図を明瞭にするためアクチュエータ138、140や腕部材142、144等が省略されていることから、図示されている構造に関する限り、図1は図4及び図5の実施例にも概略相当するので、図4及び図5の実施例に対する平面図としては図1を以ってこれに当てるものとする。
【0028】
図4及び図5の実施例に於ては、裏押しローラ190はそれを中心軸線に沿って貫通してその両端より突き出た軸192の両端部にて一対の揺動アーム194及び196により軸受198及び200を介して支持されており、これら一対の揺動アームが軸202により機枠10に枢着されて該軸202の周りに図には示されていない裏押しローラ揺動機構により揺動されることにより、図4又は図5で見て上下に移動され、印刷時には挟み領域162へ供給された印刷用紙を挟んで図示の位置より上昇し、印刷用紙を多孔性シート20にて構成された版胴12の外周壁に対し押し付けるようになっている。
【0029】
裏押しローラ190の揺動アーム196に面する端部にはスラスト軸受204が設けられており、スラスト軸受204と揺動アーム200の間には圧縮コイルばね206が設けられ、これによって裏押しローラ190は常時圧縮コイルばね206により揺動アーム196に対し、従って又揺動アーム196を軸202にて揺動可能ではあるが該軸の軸線方向には固定された位置にて支持する機枠10に対し、図5にて左方へ可撓的に押圧された状態にて、裏押しローラ190は一対の揺動アーム194、196により回転可能に支持されている。
【0030】
裏押しローラ軸192の図5に於ける左端部には、図1〜図3の実施例に於けると同様のスラスト軸受182を備えたスラストボックス184が係合されている。この場合、スラストボックス184は第一の枠体の端板42より延在する腕部材172の下端を摺動式に受け入れるU字型の横断面形状を有するポスト208を備えており、機枠10に対する版胴12の出入に伴なって、その図5で見て左方の開いた側より腕部材172の下端がU字型横断面のポスト208内へ出入するようになっている。ポスト208は図5の一部に断面A−Aとして示されている如く、同じくU字型横断面を有し機枠10に装着された音叉状の案内装置210の一対の脚部間に摺動式に受けられている。
【0031】
かかる構成により、版胴12が第一及び第二の枠体36及び66と共に着枠内の印刷位置より木枠外へ引き出されると、図5で見て腕部材172の左方への移動に応じて裏押しローラ190は圧縮コイルばね206の作用により左方へ押され、裏押しローラの左端が揺動アーム194の軸受198に当接したところでその左方への移動は止まる。その間スラストボックス184の移動はポスト208が案内装置210内に案内された状態にて生ずる。軸192の端部とスラストボックス184との係合は軸線方向には抜けないように係止手段が設けられており、従ってその後腕部材172はポスト208の左方の開口より離れていく。
【0032】
版胴12が再び印刷位置に装填されるときには、版胴が装填の最終位置に達する少し手前にて腕部材172の下端は再びポスト208のU字型断面内に収まり、その後はスラストボックス184は腕部材172により押されて裏押しローラ190と共に右方へ幾分移動して止まる。その間スラストボックス184はポスト208を経て案内装置210により案内された状態に維持される。
【0033】
印刷が開始され、版胴の回転に同期して裏押しローラ190が図5に示された位置とこれより上方へ偏倚した位置との間に往復動されるときには、ポスト208はその外側を案内装置210との係合により又その内側を腕部材172との係合により案内された状態にてこれら両者に対して上下に移動する。
【0034】
尚、図4及び図5の実施例に於いては、インク付けローラ132はその両端部にて軸134及び136により端板42及び第一の枠体36より延在する腕部212に軸受214及び216を経て装着されている。この場合インク付けローラ132の中心軸線の位置は不動であり、インク付けローラ132の外周面は常時は版胴の多孔シート20よりなる外周壁の内面より僅かに離れており、印刷時には多孔シート20よりなる版胴外周壁の裏押しローラ190に対向する部分が該裏押しローラにより押されて半径方向内向きに偏倚することによりインク付けローラ132と接するようになっている。
【0035】
かくして上記二つの実施例のいずれに於ても、印刷位置に装填された版胴が印刷の横位置の調節のために機枠に対し軸線方向に移動されると、その移動はそのまま腕部材172を経て裏押しローラ160又は190の対応する軸線方向移動を生ぜしめ、版胴の周壁に対する裏押しローラの軸線方向相対位置は常に不変に保たれる。
【0036】
以上に於いては本発明を二つの実施例について詳細に説明したが、これらの実施例について本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置を孔版印刷機に於て実施した一つの実施例を示す解図的平断面図。
【図2】図1の装置を図1の断面II−IIに於て矢印方向に見た解図的断面図。
【図3】図1の装置を図1の断面III−IIIに於て矢印方向に見た解図的断面図。
【図4】本発明の他の一つの実施例を示す図2に対応する解図的断面図。
【図5】図4の実施例についての図3に対応する解図的断面図。
【符号の説明】
10…機枠
12…版胴
14…皿状部材
16…環状部材
18…横桁部材
20…多孔シート
22…歯車部材
24…孔
26…孔
28…環軌道
30…第一の軸部
32…第二の軸部
34…第三の軸部
36…第一の枠体
38…中心軸線
40…ラジアル/スラスト軸受
42…端板
44,46,48,50…ローラ
52,54…環状歯
56…軸
58,60…ピニオン
62,64…アーム
66…第二の枠体
68…端辺部
70…孔
72…軸受
74…ナット部材
76…軸部
78…ねじ孔
80…歯車部
82,84…ピニオン
86…ステップモータ
88…端辺部
90,92…孔
94,96…摺動案内要素
98,100…側辺部
102,104…バー
106,108…案内レール
110,112…溝
114,116…枢軸
118,120…ロック部材
122,124…ばね要素
126,128…レバー部
127,129…ストッパ
130…棚部材
132…インク付けローラ
134,136…軸部
138,140…アクチュエータ
142,144…アーム
143,145…軸受
146…歯車
150,152…圧縮コイルばね
154…歯車
156…回転枢動手段
158…中心軸線
160…裏押しローラ
162…挟み領域
164…裏押しローラ軸
166,168…軸受装置
170…歯車
172…腕部材
174…枢軸
176…揺動レバー
178…枢軸
180…揺動レバー
182…スラスト軸受
184…スラストボックス
186…スラスト軸受
188…圧縮コイルばね
190…裏押しローラ
192…軸
194,196…揺動アーム
198,200…軸受
202…軸
204…スラスト軸受
206…圧縮コイルばね
208…ポスト
210…案内装置

Claims (2)

  1. 機枠と、版胴と、前記版胴を回転可能に支持しつつ機枠内の印刷位置と機枠外の取り出し位置との間に移動する枠体と、前記機枠より回転可能に且つ中心軸線に沿って所定の範囲内にて移動可能に支持された裏押しローラと、前記機枠より支持されて印刷用紙を前記版胴と前記裏押しローラの間の挟み領域へ向けて給送する印刷用紙供給手段とを有し、前記印刷位置に於ける前記枠体の版胴中心軸線に沿う位置の微調節により印刷画像の左右位置の調節を行う構造の版胴式印刷装置にして、前記印刷位置にある前記枠体の印刷画像左右位置調節のための版胴中心軸線に沿う移動に前記裏押しローラの中心軸線に沿う移動を追従させる枠体−裏押しローラ連動手段を有することを特徴とする版胴式印刷装置。
  2. 前記裏押しローラをその中心軸線に沿って前記枠体の機枠外への取り出し方向に弾力的に付勢する付勢手段を有し、前記枠体−裏押しローラ連動手段は前記枠体が前記版胴を機枠内の前記印刷位置にもたらすよう移動するときその移動の最終段階にて該枠体の移動を前記付勢手段に抗して前記裏押しローラに伝達する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の版胴式印刷装置。
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