JP3636608B2 - 切断部付き環状連結具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料品などに値段や品質用の表示札等を取付けるためや、移送用容器やコンテナ等の扉等の封緘を行なうために使用する環状連結具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、店頭に陳列する衣料品等に対して、値段や品質等を表示するための表示札を取り付ける場合に、図16に示すように係合オス部3Xと係合メス部2Xを合成樹脂を延伸したフィラメント等で形成された糸状連結部4Xで連結した合成樹脂製の環状連結具1Xが用いられ、図17及び図18(a)に示すように、この係合オス部3Xを表示札50の取付け孔51と衣類等の生地52等に形成されたボタン孔53等の取付孔を通した後に係合メス部3Xに挿入して、糸状連結部4XでループRを形成し、このループRにより、表示札50を生地52に取り付ける方法が取られている。
【0003】
また、商品や部品を収納した包装用容器等や、コンテナ、倉庫、金庫、輸送車の扉等に対して、移送や保管時に開封されなかったことを確認できるようにした合成樹脂製の封緘用の環状連結具が、幾種類も使用されている。
【0004】
これらの封緘用の環状連結具も、上記の表示札等の取付け用の環状連結具と同様に、糸状連結部4Xの両端部に係合オス部3Xと係合メス部2Xを設けて、封緘時に係合オス部3Xと係合メス部2Xを係合させてループRを作り、このループRで封緘している。
【0005】
この例を図18(b)に示すが、この図では、扉54a,54bの引手部分55a,55bに係合オス部3Xと糸状連結部4Xを通し、この係合オス部3Xを係合メス部2Xに係合させてこの扉54a,54bを封緘している。
【0006】
この表示札等の取付け用の環状連結具や封緘用の環状連結具は、表示札が衣類などの商品に一旦取り付けられた後は、持ち運び時や梱包及び移送時において容易に外れないように、糸状連結部は手操作では簡単に破断できないような引張強さ(例えば50N〜100N(約5kgf〜10kgf)程度以上)を持って形成される。
【0007】
特に、表示札等が簡単に外されて入れ替えられないように、あるいは、封緘が解かれたか否かが明確に分かるように、係合オス部と係合メス部は、一度係合した後で無理やり引張って係合を外した時には、係合オス部又は係合メス部が破損して、再度の係合ができないように形成されている。また、糸状連結部4Xを切断した場合にはその痕跡が残るように形成されている。
【0008】
従来技術の環状連結具においては、このループを解くためには、糸状連結部を切断する必要があるので、鋏やカッター等の切断具を用いて糸状連結部を切断している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、これらの従来技術の表示札等の取付用や封緘用の環状連結具においては、糸状連結部で形成されるループを解除するために、鋏やカッター等の切断具が必要不可欠となるので、ループの解除が面倒であるという問題がある。
【0010】
その上、連結部材である糸状連結部の刃物による切断部が鋭くなり易く、この切断部が商品である高級肌着等の衣服の生地に接触して生地を傷めたり、この切断部に手が接触すると痛みを感じる等の問題がある。
【0011】
本発明は前記したような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、係合オス部と係合メス部の係合により形成された取付け用又は封緘用のループを解除するために、鋏やカッター等の切断具を使用することなく、手操作で簡単にこのループを切断できる切断部付き環状連結具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の切断部付き環状連結具は、次のような特徴を有している。
1) 延伸して強度向上した糸状連結部の一端に係合メス部を、他端側に前記係合メス部に係合する係合オス部を形成した合成樹脂製の環状連結具において、
前記係合メス部と係合オス部を連結したループ状としたものを手操作で切断する切断部を設け、
該切断部は、前記係合メス部と該係合メス部糸状連結部側隣接すると共に球形状又は前記係合メス部の貫通孔と同方向に伸長した偏平状の拡大部と該拡大部と前記係合メス部を連結する周方向に断面積を減少させたノッチ部とによって未延伸で構成され、
該ノッチ部は、該環状連結具が連結された状態で前記糸状連結部に作用する張力によって切断しない程度の引張強度を有するが、手操作によってこの切断部を形成する前記係合メス部と拡大部の間に捩じりや折り曲げ作用を加えた際に前記糸状連結部が切断されることなく、前記ノッチ部のみが切断されるように形成したことを特徴とする。
【0013】
これらの切断部は、捩じり、折り曲げ又は引き裂きにより、手操作で容易に破断できる部分であり、破断用のノッチを入れて応力集中が生じ易く形成したり、折り曲げにより破断し易い薄板部分又は薄い断面形状部を形成したりする。また、小孔を開けて形成することもできる。要するに、この切断部は、手操作で切断又は破断可能な構造的に弱い部分である。
【0014】
また、この糸状連結部は、合成樹脂製のフィラメントや合成樹脂を延伸したフィラメントや糸や鎖等で形成することができるが、この糸状連結部は、切断及び破断した場合にはその痕跡が明確に残るように形成され、好ましくは、再度接続できないように形成される。
2)前記切断部を、前記係合メス部と前記糸状連結部の間に設ける。
【0015】
この構成により、切断部で手操作により容易にループを切断して解除することができ、また、切断部が延伸されて形成される糸状連結部分から外れるので、この切断部は延伸とは無関係に形成するができるようになり、切断強度を計算等により容易に設定できる。
【0016】
また、係合メス部は、一般的に係合オス部より大きく形成するので、係合オス部より手で持ちやすく、切断部を手操作でより切断しやすい構造となる。
3)前記係合メス部と前記糸状連結部の間に偏平部分を形成し、該偏平部分に溝部を設けることにより前記切断部を形成することにより、この切断部の断面積を糸状連結部の断面積と関係なく設定でき、この切断部の引張強度を高く保ちながら、折り曲げにより容易に切断できるように形成できる。
4)前記切断部の前記糸状連結部側に偏平形状の第1把持部を設けることにより、この第1把持部と係合メス部をそれぞれ把持して、捩じったり、折り曲げたり、引き裂いたりすることが容易にできるようになる。
【0017】
5)前記係合メス部の前記糸状連結部と反対側に偏平形状の第2把持部を設けることにより、この第2把持部と第1把持部又は第2把持部と切断部の周囲部材とをそれぞれ把持して捩じったり、折り曲げたりすることが容易にできるようになる。
6)前記切断部を、前記糸状連結部に設けることにより、係合オス部と係合メス部の近傍とは別の部分で切断できるので、商品等に取り付けた時に、手操作し易い部分で、ループを切断できる。
【0018】
7)そして、より具体的な構造としては、前記係合メス部が、貫通孔とこの貫通孔内の中間部で円周方向に形成した環状突起とからなり、前記係合オス部が、前記環状突起部分を通過できる頭部と、この頭部の後に設けられて前記環状突起部分を通過した後に拡がる弾性的に拡縮可能な係合羽と、この係合羽の後方に設けられ前記環状突起部分より大径のストッパー部とを有して形成される。
【0019】
以上の構成により、ループ形成を必要とする連結部材である糸状連結部の両端部に設けた係合オス部と係合メス部との係合により、簡単に、ループを形成して、表示札の取付けや封緘部分に対する封緘を行なう事ができ、しかも、この環状連結部具に設けた切断部を捩じり、折り曲げ又は引き裂きにより切断することができ、簡単にこのループを解除できる。
【0020】
従って、鋏やカッター等の切断具が不要になるので、手間が省け封緘作業の効率をアップできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づき本発明による切断部付き環状連結具の実施の形態について説明する。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態の切断部付き環状連結具1は、糸状連結部4の一端側に係合メス部2を、他端側にこの係合メス部2に係合する係合オス部3を設けると共に、係合メス部2と係合オス部3との係合によって形成されるループRを切断するための切断部6を設けて形成される。
【0022】
この切断部付き環状連結具1は、延伸可能なポリプロピレン(PP)やナイトン等の分子配向性合成樹脂で一体的に形成し、その糸状連結部4は、成型した金型内あるいは延伸機によって3倍から4倍に延伸して断面を縮小し、強度を向上したフィラメントで形成する。
〔係合オス部〕
この係合オス部3は、図2に示すように、係合メス部2の内径dの環状突起部23を通過できる頭部31と、この頭部31の後方に設けられた弾性的に拡縮可能な係合羽32と、この係合羽32の後方に設けられ、環状突起部22より拡大したストッパー部33とを有して形成される。
【0023】
また、頭部32とストッパー部33との間には、接続部材35、36があり、また、ストッパー部33は接続部材37と拡大部34とを介して糸状連結部4に接続している。この拡大部34は、糸状連結部4を延伸する際の始点とするためのものであり、糸状連結部4が延伸時に引張られる時にこの拡大部34の糸状連結部4側から延伸されることになる。
〔係合メス部〕
そして、係合メス部2は、図3に示すように、内径Dの貫通孔22を有する枠体21とこの貫通孔22内に設けられた内径dの環状突起部23とからなり、枠体21は、切断用のノッチ部61と拡大部62とからなる切断部6を介して糸状連結部4に接続して形成される。
【0024】
この係合オス部3と係合メス部2の係合強度は、表示札等が簡単に外されて入れ替えられないように、あるいは、封緘が解かれたか否かが明確に分かるように、一度係合した後で無理やり引張って係合を外した時には、係合オス部3又は係合メス部2が破損して、再度の係合ができないように形成される。
【0025】
〔糸状連結部〕
また、この糸状連結部4は、表示札が衣類などの商品に一旦取り付けられた後は、持ち運び時や梱包及び移送時において容易に外れないように、手操作では簡単に破断できないような引張強さ(例えば50N〜100N(約5kgf〜10kgf)程度以上)を持って形成され、また、糸状連結部4を切断した場合にはその痕跡が残るように形成される。
〔切断部〕
そして、本発明においては、係合メス部2と係合オス部3を連結してループ状Rとしたものを手操作で切断する切断部6を形成する。
【0026】
この切断部6は、係合メス部2と係合オス部3が連結されたループ状態で糸状連結部4に作用する張力によって切断しない程度の引張強度を有するが、手操作によってこの切断部6を形成する2つの部材2,62の間に捩じりや折り曲げや引き裂き作用を加えた際に糸状連結部4が切断されることなく、切断部6のみが切断されるように形成する。
【0027】
この切断部6を、係合メス部2と糸状連結部4の間に設け、延伸される糸状連結部4の部分から外すことにより、この切断部6を延伸とは無関係に形成することができるので、この環状連結具1の製造が容易となり、また、切断及び破断の強度を計算等により容易に設定できる。
【0028】
次に幾つかの切断部を図3〜図6に例示する。
図3の切断部6は、切断用のノッチ部61により、隣接する部分62,21よりも断面積を減少させて形成する。この構成により、この切断用のノッチ部61では、力が加わった時に応力集中が発生するので容易に切断できることになる。
【0029】
また、図4〜図6に示す係合メス部2A、2B、2Cでは、切断部6A、6B、6Cは、偏平形状に形成された拡大部62A、62B、62Cと、拡大部62A、62B、62Cと係合メス部2A、2B、2C側の境に設けた溝部(ノッチ部)61A、61B、61Cを設けて形成する。
【0030】
図4の切断部6Aと図5の切断部6Bとの差異は、切断部6Bの幅Baが切断部6Aの幅Bbより大きく形成されている点にあり、その他は同じである。また、図5の係合メス部2Bと図6の係合メス部2Cとの差異は、係合メス部2Cの糸状連結部4と反対側に第2把持部となる偏平部分7Cを設けている点にある。
【0031】
この図4及び図5の切断部6A、6B、6Cの断面積は糸状連結部4の断面積と関係なく設定でき、切断部6A、6B、6Cの引張強度を高く保てるので、糸状連結部4よりも引張強度が低下することを防止でき、ループRを形成した状態で、糸状連結部4に作用する張力によって切断しない程度の引張強度を付加できる。
【0032】
そして、この切断部6A、6B、6Cは、この切断部6A、6B、6Cを形成する2つの部材である係合メス部2と拡大部62A,62B,62Cの間に手操作により捩じり、折り曲げ、引き裂き等の作用を加えた際に糸状連結部4が切断されることなく、切断部6A、6B、6Cのみが容易に切断できるように形成できる。
【0033】
この図3〜図5の拡大部62A、62B、62Cは、切断部6A、6B、6Cの糸状連結部4側に設けられた偏平形状の第1把持部として機能するので、この第1把持部62A、62B、62Cと係合メス部2A、2B、第2把持部7Cをそれぞれ把持して、手操作によって捩じったり、折り曲げたり、引き裂いたりすることが容易にできるようになる。
〔第2の実施の形態〕
次に、切断部付き環状連結具の第2の実施の形態について図7〜図9を参照して説明する。
【0034】
図7の第2の実施の形態の係合オス部3Dは、図8、図9の係合メス部2の長方形の貫通孔22D内に形成された突起部23D内を通過できる偏平形状の頭部31Dと、この頭部31Dの後方に設けられた弾性的に拡縮可能な係合羽32Dと、この係合羽32Dの後方に設けられ、突起部23Dより拡大して形成されるストッパー部33Dとを有して形成される。
【0035】
また、頭部32Dとストッパー部33Dとの間には、接続部材35D、36Dがあり、また、ストッパー部33Dは糸状連結部4に接続している。このストッパー部33Dは、糸状連結部4を延伸する際の始点となり、糸状連結部4が延伸時に引張られる時にこのストッパー部33Dの糸状連結部4側から延伸されることになる。
【0036】
一方、第2の実施の形態の係合メス部2D、2Eは、図8、図9に示すように、貫通孔22D,22Eを有する枠体21D,21Eとこの貫通孔22D,22E内に設けられた環状突起部23D,23Eとからなり、枠体21D,21Eは、切断用のノッチ部61D,61Eと拡大部62D,62Eとからなる切断部6D,6Eを介して糸状連結部4に接続して形成される。
【0037】
また、図9の係合メス部2Eは、糸状連結部4と反対側に第2把持部となる偏平部分7Eを設けてある。
【0038】
この構成により、上記の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができ、更に、係合メス部2D、2Eが偏平な形状に形成されるので、切断部6D、6Eの周囲を把持し易い形状にすることができる。
〔第3の実施の形態〕
また、図10に第3の実施の形態の切断部6Fを示す。この切断部6Fは、係合メス部2Fに接続して配設せず、接続部材64Fと拡大部63Fを介して溝部61Fと拡大部62Fを設け、この拡大部62Fに糸状連結部4を接続した構成となっている。
【0039】
この構成によれば、係合オス部3Aと係合メス部2Fとが係合した時にそれぞれに接続する糸状連結部4が邪魔になることがない。また、溝部61Fの両側に位置する拡大部62Fと拡大部63Fを把持して容易に切断部6Fを切断できる。
〔第4の実施の形態〕
そして、図11に示す第4の実施の形態の切断部6Gでは、係合メス部2Gに接続して配設せず、糸状連結部4の途中に拡大部63Gと溝部61Gと拡大部62Gを連続して設けた構成となっている。
なお、この図11の係合メス部2Gは、図3の係合メス部2と同じ構成であるが、図8の係合メス部2Dと同様に構成することもできる。
【0040】
この構成によれば、係合オス部3と係合メス部2Gとが係合した時にそれぞれに接続する糸状連結部4が邪魔になることがない。また、溝部61Gの両側に位置する拡大部62Gと拡大部63Gを把持して容易に切断部6Gを切断できる。
特に、この切断部6Gの糸状連結部4Gの長さを変化させることにより、この切断部6Gを掴み易い位置に設けることができるので、作業効率を更に向上できる。
【0041】
〔第5の実施の形態〕
そして、図14に第5の実施の形態を示す。
この切断部付き環状連結具1Hでは、係合メス部2Hが、糸状連結部4の延長上に形成されている点が、第1〜第4の実施の形態と異なる。即ち、この第1〜第4の実施の形態の切断部付き環状連結具1〜1Gで示された係合メス部2〜2Gの係合方向は、糸状連結部4と略垂直の方向に形成されている。
【0042】
また、係合オス部3Hには、係合羽が無く、その丸みを帯びた傘状の頭部31Hと係合メス部2Hの環状突起部23Hとが柔軟性を有し、頭部31Hの後端側が環状突起部23Hより大径に形成され、頭部31Hはその丸みを帯びた傘部で環状突起部23Hを押し広げながら通過するが、一旦通過した後は、頭部31Hの後側が環状突起部23Hに当接し後退できないように形成される。
【0043】
また、枠体21Hの設けられた係合穴22Hは、貫通穴でなく閉止されて形成され、この枠体21Hに接続して切断部6Hが形成される。この切断部6Hは、切断用のノッチ部61Hと拡大部62Hとからなる。
【0044】
この構成によれば、係合オス部3Hと係合メス部2Hとが係合した時にそれぞれに接続する糸状連結部4が略同方向に並ぶので、角部のない円弧状のリープRhを形成できる。
そして、溝部61Hの両側に位置する係合オス部3Hと係合メス部2Hの係合体と拡大部62Hとを把持して容易に切断部6Hを切断できる。
この切断時に、係合オス部3Hと係合メス部2Hの係合体が把持し易い大きさと位置になるので、より切断し易くなる。
【0045】
また、係合オス部3Hのストッパー部33Hと係合メス部2Hの枠体21Hの形状は、係合した時にラグビーボールのような偏平回転体形状になるように形成されるが、この係合オス部3Hのストッパー部33Hの最大径、あるいは最大断面積を、係合メス部2Hの枠体21Hの最大径、あるいは最大断面積よりも小さく形成する。即ち、ストッパー部33Hと枠体21Hの境目を係合体の中央ではなく、ストッパー部33H側で分離し、図14(c)の(L2 /L3 )が(3/7)〜(4.5/5.5)程度、好ましくは(4/6)になるように形成する。
【0046】
この構成により、係合オス部3Hを表示札や生地等の取付け孔に通す時には通過が容易となり、しかも、係合した時に係合体2H+3Hは把持し易い大きな形状となるので、この係合した部分と拡大部62Hを把持して、切断部6Hを手操作で捩じったり、折り曲げたり、引き裂いたりして、容易に切断できる。
【0047】
〔第6の実施の形態〕
そして、図15に示す第6の実施の形態では、係合オス部3Iと係合メス部2Iは、係合の際や、切断部6Iの切断の際に、より把持し易いように、偏平形状に形成される。この偏平形状以外は、図14に示す第5の実施の形態と同じである。
【0048】
〔その他・組合せ〕
なお、これらの形状は、多くの実施の形態の一部を示したもので、図2、図7の係合オス部3,3Aの形状や、図3〜図6,図8〜図11の係合メス部2,2A〜2Gと切断部6,6A〜6Gの形状は適宜に組み合わせて使用でき、また、これら変形したものや、同じ構成要素及び機能を有する他の形状のものを使用できる。
【0049】
また、寸法に関しては、対象の表示札や封緘の対象物により異なり、その大きさは種々のものが考えられるので、限定する必要もないが、例えば、代表的なものでは、図1の切断部付き環状連結具1は全長が100〜250mm、係合オス部2の頭部31の径は1.8mmφ、連結部4の径は0.4〜1.0mmで、係合メス部3の貫通孔22の内径は2.5mmφで、貫通孔22の長さは5.0mmである。
〔使用方法〕
次の使用方法の例を説明する。
【0050】
なお、以下の説明においては、同じ構成要素、例えば係合メス部の参照番号は2,2A〜2Iであるが、2で代表することにする。即ち、英文字を省いて表示する。
【0051】
店頭に陳列する衣料品等に対して、値段や品質等を表示するための表示札を取り付ける場合には、図18(a)と同様に、切断部付き環状連結部1の係合オス部3を、表示札50等の取付け孔51と衣類等の生地52等に形成されたボタン孔53等の取付孔を通した後に、係合メス部2に挿入すると、図12に示すように、この頭部31と係合羽32が環状突起部23を通過した後に後方の係合羽32が貫通孔22内に拡がると共に、ストッパー部33が貫通孔22内で環状突起部23に当接するため、この環状突起部23を係合羽32とストッパー部33で挟み込んで係合する。
この係合により、ループRが形成され、このループRにより、表示札50を商品の生地52に取り付けることができる。
【0052】
そして、消費者がこれらの商品を購入した際には、この切断部付き環状連結部1の切断部6を捩じるか折り曲げるかして、鋏やカッター等の切断具を使用することなく、図13に示すように、切断部6を手操作で切断又は破断してループRを解除できるので、簡単にこの切断部付き環状連結部1と共に、表示札50等を除去することができる。
【0053】
また、商品や部品を収納した包装用容器等や、コンテナ、倉庫、金庫、輸送車の扉等に対して封緘する場合は、図18(b)と同様に、封緘対象物である扉54a,54bの引手部分55a,55bに糸状連結部4を通して一周させた後に、係合オス部3を係合メス部2に挿入して係合させてループRを作り、このループRにより封緘する。この封緘に際しては、必要に応じて、表示札50と共に封緘する。
【0054】
この封緘を解くには、この切断部付き環状連結部1の切断部6を手操作で捩じるか折り曲げるか又は引き裂くかして、鋏やカッター等の切断具を使用することなく、切断部6を切断又は破断しループRを解除できるので、簡単に封緘を解くことができる。
【0055】
〔効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明による切断部付き環状連結具1によれば、係合オス部3と係合メス部2を係合させることにより、糸状連結部4のループRを簡単に形成することができ、しかも、鋏やカッター等の切断具を使用せずに、切断部6をねじ切り、又は折ることにより、容易にループRを解除できる。
【0056】
従って、表示札等の取付け用として使用した場合には、このループRにより、商品52側にこの表示札50を簡単に取り付けることができ、消費者が表示札50を取り外したい時には、切断具無しで容易に切断部6を切断して外すことができる。しかも、切断部分が特定でき、この切断部6を偏平形状にしたり、ノッチ部61に丸みを付けておくことにより、ループRの解除後に尖った部分が発生するを防止することができる。
【0057】
また、封緘用として使用した場合には、一旦解除された環状連結具1は、再度ループRを形成するのは不可能であるので、封緘機能を十分に果たすことができ、その上、封緘の解除作業において切断具が不要になるので、手間が省け作業効率を向上できる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明による切断部付き環状連結具によれば、係合オス部と係合メス部を係合させることにより、糸状連結部のループを簡単に形成することができ、しかも、鋏やカッター等の切断具を使用せずに、切断部をねじ切り、折り曲げ、引き裂き等により、容易にループを解除できる。
【0059】
従って、表示札の取付け具として使用した場合には、消費者が表示札を取り外すのが著しく容易となると共に、ループ解除後の切断部分が特定でき、しかも、糸状連結部を切断したような尖った部分が発生するを防止することができ、高級肌着等の衣服の生地を傷めたり、手に触れて痛みを感じさせること等を防止できる。
【0060】
また、封緘用として使用した場合には、一旦解除された環状連結具は、再度のループ形成は不可能であるので、封緘機能を十分に果たすことができ、その上、封緘の解除作業において切断具が不要になるので、手間が省け作業効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切断部付き環状連結具を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図2】本発明に係る切断部付き環状連結具の係合オス部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図で、(c)は(a)のX−X端面図で、(d)は(a)のY−Y端面図で、(e)は(a)のZ−Z断面図である。
【図3】本発明に係る切断部付き環状連結具の係合メス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図4】本発明に係る切断部付き環状連結具の係合メス部と偏平形状の拡大部を有する切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図5】本発明に係る切断部付き環状連結具の係合メス部と幅広の偏平形状の拡大部を有する切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図6】本発明に係る切断部付き環状連結具の第2把持部を有する係合メス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の切断部付き環状連結具の係合オス部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図で、(c)は(a)のX−X端面図で、(d)は(a)のY−Y端面図で、(e)は(a)のZ−Z断面図である。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態の切断部付き環状連結具の係合メス部と幅広の偏平形状の拡大部を有する切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図9】本発明に係る第2の実施の形態の切断部付き環状連結具の第2把持部を有する係合メス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図10】本発明に係る第3の実施の形態の切断部付き環状連結具の係合メス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図11】本発明に係る第4の実施の形態の切断部付き環状連結具の係合メス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図12】本発明に係る第1の実施の形態の切断部付き環状連結具のループを形成した状態を示す図である。
【図13】本発明に係る第1の実施の形態の切断部付き環状連結具のループを解除した状態を示す図である。
【図14】本発明に係る第5の実施の形態の切断部付き環状連結具の係合メス部と係合オス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は側面図で、(c)は結合した状態を示す平面図である。
【図15】本発明に係る第6の実施の形態の切断部付き環状連結具の係合メス部と係合オス部と切断部を示す図で、(a)は平面図で、(b)は側面図である。
【図16】従来技術の環状連結具を示す図で、(a)は平面図で、(b)は正面図である。
【図17】図16の環状連結具のループ状の係合を示す部分的な断面を含む図である。
【図18】図16の環状連結具の使用状態を示す図で、(a)は表示札の取付けを、(b)は扉の封緘を示す。
【符号の説明】
1 切断部付き環状連結具
2,2A〜2I 係合メス部
3,3D,3H,3I 係合オス部
4 糸状連結部
6,6A〜6I 切断部
7C,7E 第2把持部
21,21A〜21I 枠体
22,22A〜22E 貫通孔
22H,22I 係合穴
23,23A〜23C,23H 環状突起部
23D,23E,23I 突起部
31,31D,31H,31I 頭部
32,32D 係合羽
33,33D,33H,33I ストッパー部
34,34H,34I 拡大部
61,61F,61G ノッチ部
61A〜62I 溝部
62 拡大部(第1把持部)
62A〜62I 拡大部(偏平部分:第1把持部)

Claims (4)

  1. 延伸して強度向上した糸状連結部の一端に係合メス部を、他端側に前記係合メス部に係合する係合オス部を形成した合成樹脂製の環状連結具において、
    前記係合メス部と係合オス部を連結したループ状としたものを手操作で切断する切断部を設け、
    該切断部は、前記係合メス部と該係合メス部糸状連結部側接すると共に球形状又は前記係合メス部の貫通孔と同方向に伸長した偏平状の拡大部と該拡大部と前記係合メス部を連結する周方向に断面積を減少させたノッチ部とによって未延伸で構成され、
    該ノッチ部は、該環状連結具が連結された状態で前記糸状連結部に作用する張力によって切断しない程度の引張強度を有するが、手操作によってこの切断部を形成する前記係合メス部と拡大部の間に捩じりや折り曲げ作用を加えた際に前記糸状連結部が切断されることなく、前記ノッチ部のみが切断されるように形成したことを特徴とする切断部付き環状連結具。
  2. 前記係合メス部の前記糸状連結部の反対側に、前記係合メス部の貫通孔と同方向に伸長した偏平状の把持部を設けた請求項1記載の切断部付き環状連結具。
  3. 延伸して強度を向上した糸状連結部の一端に係合メス部を、他端側に前記係合メス部に係合する係合オス部を形成した合成樹脂製の環状連結具において、
    前記係合メス部と係合オス部を連結したループ状としたものを手操作で切断する切断部を設け、該切断部は、係合メス部に糸状連結部側で接続部分を介して隣接する拡大部と該拡大部に隣接する第2の拡大部と前記両拡大部に連結する周方向に断面積を減少させたノッチ部とによって未延伸で構成され、該ノッチ部は、該環状連結具が連結された状態で前記糸状連結部に作用する張力によって切断しない程度の引張強度を有するが、手操作によってこの切断部を形成する前記両拡大部の間に捩じりや折り曲げ作用を加えた際に前記糸状連結部が切断されることなく、前記ノッチ部のみが切断されるように形成したことを特徴とする切断部付き環状連結具。
  4. 延伸して強度を向上した糸状連結部の一端に係合メス部を、他端側に前記係合メス部に係合する係合オス部を形成した合成樹脂製の環状連結具において、
    前記係合メス部と係合オス部を連結したループ状としたものを手操作で切断する切断部を設け、該切断部は、前記糸状連結部の途中に形成した拡大部と該拡大部に隣接する第2の拡大部と前記両拡大部に連結する周方向に断面積を減少させたノッチ部とによって未延伸で構成され、該ノッチ部は、該環状連結具が連結された状態で前記糸状連結部に作用する張力によって切断しない程度の引張強度を有するが、手操作によってこの切断部を形成する前記両拡大部の間に捩じりや折り曲げ作用を加えた際に前記糸状連結部が切断されることなく、前記ノッチ部のみが切断されるように形成したことを特徴とする切断部付き環状連結具。
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