JP3636302B2 - 多軸オーガスクリューロッドの連結・解体方法及びその方法に用いる治具 - Google Patents

多軸オーガスクリューロッドの連結・解体方法及びその方法に用いる治具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソイルセメント工法に用いる多軸オーガスクリューロッドを安全に連結及び解体する方法と、その方法に用いる治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソイルセメント連続壁工法は、杭打機に装備した多軸オーガのスクリュー先端からセメント系サスペンジョン(セメントミルク)を注入し、現位置の土と混合攪拌し、硬化させて継ぎ目のない止水生の高いソイルセメント柱列による連続壁を造成する工法である。
連壁造成用の多軸オーガは、オーガの多軸装置に、ストレートロッドと、攪拌ロッド又はスクリューロッド(混練翼又は/及び移動翼付きの混練軸)と、先端のオーガースクリューヘッドとを連結したスクリューロッド組立体を3本吊り下げたものであるが、各スクリューを組立てるには、地上に並べて置いたロッドにワイヤをしぼり掛け吊り上げて順次連結していた。すなわち、攪拌ロッドの混練翼又は移動翼にワイヤをしぼり相伴クローラークレーンで吊り上げ、オーガ多軸装置のロッドジョイント部に攪拌ロッドの上端を近付け相伴クローラークレーンの操作で互いに心合わせ微調整を行いながら6角形ジョイント部を結合する。また、組立てと逆の手順でスクリューロッド組立体を解体していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の多軸オーガのスクリューロッドを連結・解体するには、通常、ワイヤ掛けしたロッドの上端が、多軸装置又は上段ロッドの下部近くに吊り上げると共に、高所作業車のゴンドラ又は高所作業車に乗り込んだ作業員が、多軸装置または上段ロッドの下部連結部に近づき、水平面内並びに上下方向移動操作をオペレータに指示してロッドの6角ジョイント部の心合わせをしながら連結部の嵌合・外しを行っていた。このように、連結時には、ロッドをワイヤでしぼり掛けで吊り上げるためロッドが斜めになっており、ロッドの落下、倒れ込みの危険が伴うばかりか、6角形のジョイントを結合させるのに高所作業車上での作業者及び地上の作業員の両者が、吊り上げられたロッドを押したり、引いたりして心合わせするのに非常に苦労しており、この作業状況は関係者にとっても危険を感じさせる。
また、攪拌ロッド先端にスクリューヘッドを結合させる際には、敷き鉄板上にバタ角材をかませてスクリューヘッドを安定化させ、このスクリューヘッドに攪拌ロッドを接近させながら心合わせして結合していたが、使用するバタ角材が折れてスクリューヘッドが転倒することがしばしば発生して、危険であるばかりか作業時間を浪費していた。
本発明は、ソイルセメント工法に用いる多軸オーガスクリューロッドを安全に連結または解体する方法と、その方法に用いる直立荷台、吊り具、オーガースクリューヘッド荷受台等の治具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、専用の吊り治具で吊り上げた攪拌ロッドを敷き鉄板等に固着した直立荷台に挿合して自立させ、その上部にアースオーガの多軸装置または上段ロッドとの6角連結部分を接近させてジョイント結合させると共に、スクリューヘッド受荷台を利用することで、スクリューヘッドのスムーズなジョイント結合ができるようにしたものである。
すなわち、地盤領域を削孔しながらソイルセメントを注入し攪拌してソイルセメント柱列による連壁を造成するための多軸オーガスクリューロッドを現場にて組立てる際に、直立荷台に起立させた上段ロッドをアースオーガの多軸装置に連結して吊り上げ、次いで前記直立荷台に次段ロッドを起立させ、上段ロッドを下降させて順次両ロッドの連結部に横ピンを挿入して連結したのち、連結されたロッドを吊り上げて最下段ロッド先端をオーガースクリューヘッド上部に挿入し連結部に横ピンを挿入して連結することを特徴とする多軸オーガスクリューロッドの連結方法である。
【0005】
また、本発明は、複数段のオーガースクリューロッドの連結部に横方向からピンを挿通して連結する方法であって;(a)直立荷台に起立させた上段ロッドに向けアースオーガの多軸装置を下降させて、該ロッドの上端をアースオーガの多軸装置に連結させ;(b)多軸装置に連結された上段ロッドを吊り上げると共に、次段ロッドを前記直立荷台に起立させ;(c)直立荷台に起立させた次段ロッドに向けアースオーガの多軸装置を下降させて、該ロッドの上端を上段ロッドの下端に連結させ;(d)多軸装置の上昇により連結された上段ロッドと次段ロッドを吊り上げると共に、オーガースクリューヘッドを受荷台に載置し;(e)受荷台に置いたオーガースクリューヘッドに向け多軸装置を再度下降させ、連結された次段ロッドの下端をオーガースクリューヘッドの上端に連結して一連のロッド組立体とし;(f)前記各連結段階でオーガー支柱に対し昇降自在で、前記連結部に接近できるよう水平面内に回動しうるゴンドラに乗り込んだ作業員によって連結部に横方向からピンを挿入する、ことからなる多軸オーガスクリューロッドの連結方法である。
また、連結方法と逆の手順で多軸オーガスクリューロッドを解体する。
【0006】
前記スクリューロッドは、上端に6角凹部、下端に6角凸部が形成され;前記6角凹部内の対向する2辺の面(6角幅の面)を含む部分にロッド軸心と直交する方向の2つのピン挿通孔を設けると共に、対向する6角幅の面には挿通孔につながる第1の挿通半円孔又は半円溝を削成し;前記6角凸部の対向する2面にはロッド軸心と直交し、かつ前記第1の挿通半円孔と対応する第2の挿通半円孔又は半円溝を設けてなり;上段ロッドの6角凸部を下段ロッドの6角凹部に嵌合させて各挿通孔に横ピンを挿通して連結するようにしたことを特徴とする。
また、オーガースクリューヘッドは、上端に最下段ロッドの6角凸部に嵌合しうる6角凹所を有し、かつ6角凹所部分に横ピン通し用の挿通孔を設けていることを特徴とする。直立荷台は、前記スクリューロッドの外径より僅かに大きな内径を有して、前記ロッドを起立保持させるようロッド下部分を挿合しうる円筒体と、該円筒体を敷き鉄板又は架台に取付け自在に固着する固着手段とからなる。
【0007】
吊り治具は、スクリューロッドの上端に形成された6角凹部の挿合され、かつ治具本体と、該本体の上部に設けたシャンク受けとからなり、かつ前記6角凹部を形成させた2本の挿通孔に対応する位置に治具本体のロッド軸心と直交する方向の2本のピン挿通半孔を有している。オーガースクリューヘッド受荷台は、基台の上部にオーガースクリューヘッドの刃部との干渉を避けて螺旋翼部を支持する平行の横材から構成されている。
【0008】
【発明の実施の態様】
本発明は、専用の吊り治具で吊り上げた攪拌ロッドを敷き鉄板等に固着した直立荷台に挿合して自立させ、その上部にアースオーガの多軸装置または上段ロッドとの6角連結部分を接近させて結合させるようにしたものである。
図1は、本発明方法を実施する際に、使用する削孔混練装置の側面図、図2はアースオーガーの多軸装置に混練軸組立体を結合させた状態の正面図である。
多軸本体機10の支柱11にメインワイヤ12を掛けてアースオーガ14及び多軸装置15を昇降自在に取り付け、多軸装置15には混練軸組立体20を吊り下げる。この混練軸組立体20は、ストレートロッド21、21、攪拌翼付きロッド22、攪拌翼と移動翼付きのロッド23及びオーガースクリューヘッド24を連結したもので、連結された各ロッドとオーガースクリューヘッドの中心には連通するセメントミルク注入孔30が形成され、また、ロッド上端に6角凹部26、下端に6角凸部25を有している(図9)。
混練軸組立体20の組立ての手順は図5について詳述するが、図示の例に限らず、隣接ロッド間に移動翼を交互に配置したり、攪拌翼と移動翼を交互に配置したりして施工対象地盤の削孔混練に適するものに構成させる。なお、図中、13はガントリ、16は振止装置、18は連結装置である。
【0009】
図3はオーガー支柱に装備したゴンドラを示すもので、(a)は拡大正面図、(b)はその平面図である。このゴンドラ35はオーガー支柱11に設けたガイドレール33に沿って昇降自在で、かつロッド等の各連結段階で連結部に接近できるよう水平面内に回動できるようになっている。すなわち、オペレータに指示してゴンドラ35をロッド等の連結高さ近く移動させたのち、ステージ35a、35bに乗務した作業員がターンロック装置36aのハンドル36bを操作して図3(b)の鎖線で示すように、連結部に接近できるよう水平面内に回動し連結部の挿入孔に横方向からピン65、65を挿入する。ピン挿入で連結したのち、図3(b)の実線の位置に待避させる。図中、符号34はゴンドラ35のガイドレール、37はガイドローラ、37aはガイドギブ、38は落下防止装置である。
【0010】
図4は、混練軸組立体の攪拌・移動作用部を構成する3本のロッド21、22、23の拡大正面図である。
中央のロッド22は左右のロッド23、23より短いものが使用される。これらのロッドは攪拌翼31と移動翼(螺旋翼)32とを交互に配置しているが、その配置関係は図示のものに限定されない。各ロッドの内部中心にセメントミルク注入孔30を有し、上端にピン挿通孔をもつ6角凹部26、下端にピン挿通用半円孔をもつ6角凸部25を形成させている。また、下端近くに連結装置18(図1、2)に係合するフランジ状のガイド28を設けている。図示例では右ネジ式(正ネジ)の螺旋翼を示したが、左ネジ式のものとしてもよい。
【0011】
図5aはロッドの連結部を接近させた状態の拡大側面図、図5bは連結完了状態の拡大側面図、図5cは図5aのA−A線で切断して見た斜視図である。
ロッド21、22、23は、図4に示したものと同じく、上端に6角凹部26、下端に6角凸部25が形成されている。6角凹部26内の対向する2辺の面(6角幅の面)を含む部分にロッド軸心と直交する方向の2つのピン挿通孔26aをあける。対向する6角幅の面には挿通孔26aにつながる挿通半円孔又は半円溝26bを削成する(図5c参照)。また、前記6角凸部25の対向する2辺の面をえぐってロッド軸心と直交し、かつ前記挿通半円孔又は半円溝26aと対応する2本の挿通半孔25aを設ける(図5a参照)。
このように、上段ロッド21の6角凸部25を、下段ロッド22又は23の6角凹部26を嵌合したときに、凸部側の挿通半円孔25aと凹部側の挿通孔26aとが連通するから、各挿通孔に横ピン65、65を嵌挿して連結する(図5b)。連結部における横ピン65、65は、凸部側の挿通半円孔25aと凹部側の挿通半円孔26aとの部分でそれぞれ分布曲げ荷重を受けるが、剪断を受けないため、吊り下げ荷重に充分耐える。
オーガースクリューヘッド24は、図12について後述するように、上端に、最下段ロッドの6角凸部25に嵌合しうる6角凹部26を有し、かつ凹部内の6角幅対向面を含む部分に横ピン通し用の挿通孔64、64を設けている。
【0012】
図7は直立荷台を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
直立荷台40は、前記ロッドの外径より僅かに大きな内径を有してロッドを起立保持させるようロッド下部分を挿合しうる円筒体42と、底板44と、円筒体を敷き鉄板又は架台41に取付け自在に固着するボルトなどの固着手段46とを主要部分として構成される。底板44は固着手段46であるボルト46を通すための複数(図では8個)の孔45を有している。円筒体42の周囲には補強板43が固着され、上縁にはスリーブ挿合時のシャックルとの干渉を避けるための切り欠き又は逃げ47を設けている。
【0013】
図8は直立荷台40にスリーブ50を挿合した状態の一部縦断面図である。
ロッドの直径は258mmが一般的であるが、小径216mmまたは大径267mmのものが使用されている。小径ロッドを垂直に起立させるには、予め一般径用の直立荷台40内に所定肉厚で小径ロッドを挿合できる内径のスリーブ50を挿入する。
前述のように、円筒体42の上縁に切り欠き又は逃げ47を設けているので、挿入時には、シャックル52で吊り上げたスリーブ50を直立荷台40の円筒体42に落とし込む際に、切り欠き又は逃げ47によってシャクルとの干渉を避けてスムーズに挿合または離脱作業を行うことができる。大径のロッドの場合には、大径用の直立荷台を用意しておけばよい。図中、51、51aは直立荷台40からスリーブ50に向けて通した定着又は位置決めボルト、53はシャックル52のボルト、54はワイヤである。
【0014】
図9は、直立荷台に混練軸(スクリューロッド)を挿合して立てた状態の正面図を示す。直立荷台40は、ボルト(固着手段)46を用いて敷き鉄板または架台41に起立状態に固着されている。この直立荷台40に対し、各種ロッド、例えば移動翼32付きのロッド23の上端に吊り具55を挿合しピン65、65を挿入して吊り上げ、ロッド下端の6角凸部25を下にして円筒体42に挿合し垂直に起立させる。図示の場合はスリーブ50を用いて小径ロッドを起立させているが、一般径のときには、スリーブ50を取り外しておく。
【0015】
図10は、吊り治具を示し、(a)は正面図、(b)側面図、(c)は平面図である。
吊り治具55は、前記ロッド上端における凹部26の6角幅に挿合される距離をおいて対向配置された治具本体56、56と、治具本体の外面にあけた2本の平行するピン挿通半孔57、57と、前記凹部26の対向する6角形直径長さ内に収まる立板59、59と、治具本体の上部に設けたシックル受け孔62とからなる。本体56は前記6角凹部を形成させた2本の挿通孔に対応する位置に治具本体のロッド軸心と直交する方向の2本のピン挿通半孔57、57を有している。なお、58は位置決め板、60は側板、61は中央板61、63は上板、64はピン孔である。
【0016】
図11は、大口径用吊り治具を示し、(a)は正面図、(b)平面図である。
大口径ロッド用吊り治具70は、円筒部66の上部に上板71を固着し、上板71に立て板71a、板71aと中央板72とを設け、中央板72にシャンク孔73をあけたものである。円筒部66には大口径ロッドの6角凹部等にあけた孔の位置にボルト通し孔67、67を設けてボルト68、68を挿通して大口径ロッド等を吊り上げる。66は円筒部、69はナットである。
【0017】
図12はオーガースクリューヘッド24の側面図を示す。オーガースクリューヘッド24は上部に6角凹部26と2つのピン挿通孔64、64を有する本体の内部中央にセメントミルク注入孔30と、吐出弁74とを有し、本体外部に刃77付きの螺旋翼76、76を有している。図示例では左ネジ式(逆ネジ)の螺旋翼を示したが、右ネジ式のものとしてもよい。
図13は、オーガースクリューヘッド24を受荷台に載置した状態の斜視図である。スクリューヘッド受荷台80は、基台81とつなぎ材82と平行する横材83とで構成されており、基台81の上部にオーガースクリューヘッド24を載置したとき、平行する横材83でが刃部77との干渉を避けて螺旋翼部76を支持し、上部の6角凹部26を上向きにして本体の垂直状態を確保するようにしている。つなぎ材82には複数のボルト孔82aを設けて、基台81、81間の幅を変更可能にして大口径のオーガースクリューヘッドの載置にも対応できる構造になっている。
【0018】
図6は、連結方法の概略を示すもので、(a)は直立させた上段混練軸(ロッド)の上端に向けアースオーガの多軸装置を下降させる状態の正面図、(b)は上段混練軸の上端をアースオーガの多軸装置に連結させた状態の正面図、(c)は吊り上げた上段混練軸の下端を、直立させた次段混練軸の上に接近させて連結した状態の正面図、(d)は吊り上げた上下段混練軸の下端を、受荷台に静置したオーガースクリューヘッドの上に接近させて連結する状態の正面図、(e)は多軸装置に上下の混練軸とオーガースクリューヘッド連結させた混練軸組立体の正面図である。
【0019】
上記の多軸オーガのスクリューロッドを連結するには、まず、敷き鉄板又は架台に固定した直立荷台40に上段ロッド21を垂直に立てかける(図6a)。この状態で、多軸装置15を下降させて該装置の凸部を上段ロッド21の上端に接近させる。このとき、多軸本体機10の支柱11に昇降自在で、かつロッド連結部に接近自在なゴンドラ35に乗り込んだ作業員が、ターンロック装置36を操作して連結部に近づき、心合わせしながら連結部を嵌合し横ピンを挿入して連結する(図6b)。これを繰り返して、最上段ロッド3本を連結する。
次に、多軸装置に最上段ロッド群を所定高さに吊り上げたのち、次段ロッドを直立荷台40に立てかける(6c)。その上端に向け上段ロッドを下降させると共に、ゴンドラ35に乗り込んだ作業員が、上段ロッドの下部連結部に近づき、水平面内並びに上下方向移動操作をオペレータに指示して連結端の心合わせしながら連結部を嵌合し横ピンを嵌挿して連結する。さらに、オーガースクリューヘッド24を受荷台に載置し下段ロッドを下降させてオーガースクリューヘッドの上端凹部26に嵌合し横ピンを嵌挿して連結する(図6d)。これを反復して3連のロッドを組立てる(図6e)。
このように、連結時には、ロッドを直立荷台に垂直に立てているためロッドが転倒するおそれがなく、安定した立姿勢であるため簡単迅速に心合わせ連結することが可能である。また、解体時には、前記組立と逆の手順で行う。
【0020】
図14(a)はオス形ジョイント部の平面図、(b)は一部縦断面図を示す。オス形ジョイント部材85は、6角筒状の本体86の下端に段部87を設けて、段部87に異形ロッド端又はその6角凹部に挿合し溶接により結合する。6角筒状の本体86にピン挿通えぐり孔(または半円孔)88を形成させて上段ロッド接続時にピンを嵌挿するものである。
【0021】
図15(a)は、メス形ジョイント部材90の平面図、(b)は一部縦断面図であって、メス形ジョイント部材90は、6角筒状の本体91の下端に段部92を設けて、段部92に異形ロッド端又はその6角凹部に挿合し溶接により結合する。一方、本体91にピン挿通孔93を形成させて下段ロッド接続時にピンを嵌挿するものである。
【0022】
図16(a)は、段違いオス形ジョイント部材の一部縦断面図、(b)は同メス形ジョイント部材の一部縦断面である。
段違いオス形ジョイント部材94は、6角筒状の本体91aの上端に段部92aを設けて、異形ロッド端又はその6角凹部に挿合し溶接により結合する一方、6角筒状の本体91aに段違いのピン挿通えぐり孔95、96を形成させて下段ロッドを接続する。
段違いメス形ジョイント部材97は、内部に凹部26を有する6角筒状の本体91bの上端に段部92bを設けて、異形ロッド端又はその6角凹部に挿合し溶接により結合する一方、6角筒状の本体91bに段違いのピン孔98、99を形成させて上段ロッドを接続するものである。
【0023】
図17は段違いオス形ジョイント部材用吊り具100を示す。
この吊り具は、ロッドの6角凸25に嵌挿できる6角凹部106を有する本体101の上部に、上板102、立て板103、103及び横板104を固着し、横板104にシャックル孔105を形成すると共に、6角凹部に嵌挿できる6角筒部106に、軸心と直交する方向の段違い孔を設けている。6角筒部106にロッドの6角凸25を嵌挿したのちボルト75、75を挿通し、上部にシャックルを掛けて吊り上げる。解体するときには、逆の手順でロッドと吊り具とを切り離す。
なお、段違いメス形ジョイント部材用吊り具は、図示を省略したが、ロッドの6角凹部に嵌挿できる6角筒部の周面に、一対の段違いボルト挿通えぐり孔を設けるものてある。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、本発明は、専用の吊り治具で吊り上げた攪拌ロッドを敷き鉄板等に固着した直立荷台に挿合して自立させ、その上部にアースオーガの多軸装置または上段ロッドとの6角連結部分を接近させてジョイント結合させると共に、スクリュースクリューヘッド受荷台を利用することで、スクリュースクリューヘッドのスムーズなジョイント結合を安全、かつ迅速に行うことができる。また、本体(削孔混練装置)と相伴クローラークレーンとが互いに単独作業ができるので、安全性が非常に高く、しかも従来法の組立・解体作業に比べ作業効率が非常に良好で、30〜40%の削減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における削孔混練装置の側面図。
【図2】アースオーガーの多軸装置に3連混練軸組立体を結合させた状態の正面図。
【図3】オーガー支柱に装備したゴンドラを示し、(a)は拡大正面図、(b)はその平面図。
【図4】攪拌翼及び移動翼付き混練軸の拡大正面図。
【図5】ロッドの連結部を示すもので、(a)は連結部を接近させた状態の拡大側面図、(b)は連結完了状態の拡大側面図、(c)は図5(a)のA−A線に沿って断面したものを上から見た状態の斜視図。
【図6】連結方法の概略を示すもので、(a)は直立させた上段混練軸(ロッド)の上端に向けアースオーガの多軸装置を下降させる状態の正面図、(b)は上段混練軸の上端をアースオーガの多軸装置に連結させた状態の正面図、(c)は吊り上げた上段混練軸の下端を、直立させた次段混練軸の上に接近させて連結した状態の正面図、(d)は吊り上げた上下段混練軸の下端を、受荷台に静置したオーガースクリューヘッドの上に接近させて連結する状態の正面図、(e)は多軸装置に上下の混練軸とオーガースクリューヘッド連結させた混練軸組立体の正面図。
【図7】直立荷台を示し、(a)は正面図、(b)は平面図。
【図8】直立荷台にスリーブを挿合した状態の一部縦断正面図。
【図9】直立荷台に混練軸を挿合して立てた状態の正面図。
【図10】吊り治具を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図11】大口径用吊り治具を示し、(a)は正面図、(b)は平面図。
【図12】オーガースクリューヘッドの側面図。
【図13】オーガースクリューヘッドを受荷台に載置した状態の斜視図。
【図14】オス形ジョイント部材を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図15】メス形ジョイント部材を示し、(a)は平面図、(b)は一部縦断面図。
【図16】段違いジョイント部材を示し、(a)は段違いオス形ジョイント部材の縦断面図、(b)は段違いメス形ジョイント部材の縦断面。
【図17】 段違いオス形ジョイント部材用吊り治具の正面図。
【符号の説明】
10 多軸本体機 11 支柱 12 メインワイヤ
13 ガントリ 14 アースオーガ 15 多軸装置
16 振止装置 18 連結装置
20 混練軸組立体(オーガスクリューロッド) 21 ロッド
22 攪拌翼付きロッド 23 攪拌翼と移動翼付きのロッド
24 オーガースクリューヘッド 25 6角凸部
26 6角凹部 30 セメントミルク注入孔
31 攪拌翼 32 移動翼(螺旋翼) 35 ゴンドラ
36 ターンロック装置 40 直立荷台 41 敷き鉄板
42 円筒体 43 補強板 44 底板
45 ボルト孔 46 ボルト(固着手段) 47 切り欠き
48、49 ボルト孔 50 スリーブ 51 ボルト
52 シャクル 53 ボルト 54 ワイヤ
55 吊り具 56 吊り具本体 57 ピン挿通えぐり孔
58 位置決め板 62 シャクル孔 63 上板
64 ピン孔 65 横ピン 66 円筒部
70 大口径ロッド用吊り治具 74 吐出弁 75 横ピン
76 螺旋翼 77 刃 80 受荷台
81 基台 85 オス形ジョイント部材
86 本体 87 段部
88 ピン挿通えぐり孔 90 メス形ジョイント部材
91 本体 92 段部 93 ピン孔
94 段違いオス形ジョイント部材 95、96 段違いえぐり孔
97 段違いメス形ジョイント部材 98、99 段違い孔
100 大口径ロッド用吊り治具

Claims (9)

  1. 地盤領域を削孔しながらソイルセメントを注入攪拌してソイルセメント柱列による連壁を造成するため多軸オーガスクリューロッドを現場にて組立てる際に、直立荷台に起立させた上段ロッドをアースオーガの多軸装置に連結して吊り上げ、次いで前記直立荷台に次段ロッドを起立させ、上段ロッドを下降させ順次両ロッドの連結部に横ピンを挿入して連結したのち、連結されたロッドを吊り上げて最下段ロッド先端をオーガースクリューヘッド上部に挿入し連結部に横ピンを挿入して連結することを特徴とする多軸オーガスクリューロッドの連結方法。
  2. 複数段のオーガースクリューロッドの連結部に横方向からピンを挿通して連結する方法であって、
    (a)直立荷台に起立させた上段ロッドに向けアースオーガの多軸装置を下降させて、該ロッドの上端をアースオーガの多軸装置に連結させ、
    (b)多軸装置に連結された上段ロッドを吊り上げると共に、次段ロッドを前記直立荷台に起立させ、
    (c)直立荷台に起立させた次段ロッドに向けアースオーガの多軸装置を下降させて、該ロッドの上端を上段ロッドの下端に連結させ、
    (d)多軸装置の上昇により連結された上段ロッドと次段ロッドを吊り上げると共に、オーガースクリューヘッドを受荷台に載置し、
    (e)受荷台に置いたオーガースクリューヘッドに向け多軸装置を再度下降させ、連結された次段ロッドの下端をオーガースクリューヘッドの上端に連結して一連のロッド組立体とし、
    (f)前記各連結段階でオーガー支柱に対し昇降自在で、かつ前記連結部に接近できるよう水平面内に回動しうるゴンドラに乗り込んだ作業員によって連結部に横方向からピンを挿入する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多軸オーガスクリューロッドの連結方法。
  3. 周縁一部をラップさせた3連のソイルセメント柱列を造成すべく、各段に3本のロッド及びオーガースクリューヘッドを、それぞれ連結して3連の攪拌ロッド組立体とすることを特徴とする請求項1または2に記載の多軸オーガスクリューロッドの連結方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の連結方法と逆の手順で多軸オーガスクリューロッドを解体する方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の連結・解体方法に用いるスクリューロッドは、上端に6角凹部、下端に6角凸部が形成され;前記6角凹部内の対向する2辺の面(6角幅の面)を含む部分にロッド軸心と直交する方向の2つのピン挿通孔を設けると共に、対向する6角幅の面には挿通孔につながる第1の挿通半円孔又は半円溝を削成し;前記6角凸部の対向する2面にはロッド軸心と直交し、かつ前記第1の挿通半円孔と対応する第2の挿通半円孔又は半円溝を設けてなり;上段ロッドの6角凸部を下段ロッドの6角凹部に嵌合させて各挿通孔に横ピンを挿通して連結するようにしたことを特徴とするオーガースクリューロッド。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の連結・解体方法に用いるオーガースクリューヘッドは、上端に、最下段ロッドの6角凸部に嵌合しうる6角凹所を有し、かつ6角凹所部分に横ピン通し用の挿通孔を設けていることを特徴とするオーガースクリューヘッド。
  7. 請求項1または2に記載の連結方法に用いる直立荷台は、前記スクリューロッドの外径より僅かに大きな内径を有して、前記ロッドを起立保持させるようロッド下部分を挿合しうる円筒体と、該円筒体を敷き鉄板又は架台に取付け自在に固着する固着手段とからなることを特徴とする直立荷台。
  8. 請求項1ないし4のいずれかに記載の連結・解体方法に用いる吊り治具は、スクリューロッドの上端に形成された6角凹部の挿合され、かつ治具本体と、該本体の上部に設けたシャンク受けとからなり、かつ前記6角凹部を形成させた2本の挿通孔に対応する位置に治具本体のロッド軸心と直交する方向の2本のピン挿通半孔を有している吊り治具。
  9. 請求項2に記載のオーガースクリューヘッド受荷台は、基台の上部にオーガースクリューヘッドの刃部との干渉を避けて螺旋翼部を支持する平行の横材から構成されていることを特徴とするオーガースクリューヘッド受荷台。
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