JP3634321B2 - ソーセージ原料のボーンセパレータ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、軟骨、骨くず、筋などの不純物を除去するソーセージ原料のボーンセパレータに関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
たとえば、荒挽きソーセージについては、それに軟骨、骨くず、筋などの不純物が混入し、不純物によってソーセージの食感が損なわれるだけではなく、消費者の歯を傷め、社会問題を呈するおそれがある。したがって、ソーセージの製造工程において、ソーセージ原料から軟骨、骨くず、筋などの不純物を除去することは重要であり、それを達成する装置がすでに開発されている。特開2000−342165号公報に記載されているボーンセパレータがそれである。
【0003】
同公報のボーンセパレータでは、多数のスリットがスリットドラムの周壁に形成され、ソーセージ原料がスリットドラム内に導入され、スリットドラムのスリットを通り、排出される。したがって、スリットドラムによってソーセージ原料が濾過され、ソーセージ原料から軟骨、骨くず、筋などの不純物が除去される。さらに、不純物がスリットドラムのスリットに詰まったとき、その都度それを掻き落とす必要があり、同公報のボーンセパレータでは、スクレーパブレードがスリットドラムの内周面に沿って回転する。
【0004】
しかしながら、同公報のボーンセパレータの場合、そのスクレーパブレードは必ずしも効果的ではない。スクレーパブレードはスリットドラムの内周面に沿って回転するだけであり、不純物がスリットドラムの内周面に付着したとき、スクレーパブレードによってそれを掻き落とすことはできるが、問題はスリットドラムの内周面に付着した不純物ではなく、スリットに詰まった不純物である。スクレーパブレードをスリットドラムの内周面に沿って回転させても、不純物がスリットドラムのスリットに詰まったとき、スクレーパブレードによってそれを掻き落とすことができるとは限らない。このため、不純物がそのまま残り、効率が大幅に低下することがあり、その改良が強く要望されている。
【0005】
【発明の目的】
したがって、この発明は、軟骨、骨くず、筋などの不純物を除去するソーセージ原料のボーンセパレータにおいて、不純物がボーンセパレータに詰まらないようにすることを目的としてなされたものである。
【0006】
【発明の構成】
この発明によれば、スクレーパプレートが多数のバーと組み合わされる。スクレーパプレートは多数の透孔を有し、バーは間隙を置いて平行に並列され、各透孔に挿入される。さらに、駆動機構がそれと組み合わされ、スクレーパプレートがバーの長さ方向に往復移動する。したがって、ソーセージ原料をバーの間隙に通し、バーによってソーセージ原料を濾過し、ソーセージ原料から軟骨、骨くず、筋などの不純物を除去することができ、不純物がバーの間隙に詰まったとき、スクレーパプレートによってそれを掻き落とすことができる。
【0007】
好ましい実施例では、各透孔がスクレーパプレートの周縁に沿って形成され、各バーが環状に配列され、各透孔に挿入される。そして、ソーセージ原料がバーの配列位置の内側に導入され、バーの間隙を通り、排出される。
【0008】
駆動機構はシリンダとロッドからなり、ロッドはバーの配列位置の内側に配置され、バーに平行にのび、スクレーパプレートに連結される。そして、シリンダによってロッドが軸方向移動する。
【0009】
【実施例の説明】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0010】
図1および図2はこの発明にかかるソーセージ原料のボーンセパレータを示す。このボーンセパレータでは、スクレーパプレート1が多数のバー2と組み合わされており、スクレーパプレート1は多数の透孔3を有し、バー2は間隙を置いて平行に並列され、各透孔3に挿入されている。この実施例では、スクレーパプレート1としてディスク状のものが使用され、各透孔3がスクレーパプレート1の周縁に沿って形成されており、各バー2が環状に配列され、各透孔3に挿入されている。さらに、バー2の配列位置の内側において、連通孔4がスクレーパプレート1の適所に形成されており、ソーセージ原料をその連通孔4に通すことができる。
【0011】
さらに、スクレーパプレート1およびバー2が円筒状のシェル5内に収容され、スクレーパプレート1はシェル5と同心に配置され、バー2はシェル5の軸方向にのび、シェル5と同心に配列されている。したがって、シェル5およびバー2が二重筒状に配置され、そのバー2がスクレーパプレート1の透孔3に挿入されているものである。さらに、エンドキャップ6がシェル5の一端に設けられ、エンドキャップ7がシェル5の他端に設けられ、各エンドキャップ6,7によってシェル5の両端が閉じられており、シェル5内において、取り付けリング8,9によってバー2の両端が固定され、支持され、取り付けリング8はシェル5の周壁に固定され、取り付けリング9はシェル5の周壁またはエンドキャップ7に固定されている。
【0012】
さらに、このボーンセパレータはスクレーパプレート1の駆動機構を有する。駆動機構はシリンダ10とロッド11からなり、シリンダ10は一方のエンドキャップ6の中央に取り付けられている。ロッド11はシェル5内に収容され、バー2の配列位置の内側に配置され、バー2に平行にのび、スクレーパプレート1に連結されており、その位置はシェル5の周壁の中心軸上であり、バー2の配列位置の中心軸上である。そして、シリンダ10によってロッド11が軸方向移動する。したがって、スクレーパプレート1をバー2の長さ方向に往復移動させることができる。この実施例では、タイマによってシリンダ10が駆動され、設定時間毎にスクレーパプレート1が往復移動する。
【0013】
さらに、スリーブ12が一方のエンドキャップ6の適所に設けられ、パイプ13がそのスリーブ12に接続されている。パイプ13はピストン状の開閉バルブ14を有し、開閉バルブ14はパイプ13内に収容され、スリーブ12の位置に配置されている。したがって、開閉バルブ14によってスリーブ12の出口ポートが閉じられているものである。さらに、開閉バルブ14がシリンダ15に連結されており、タイマによってシリンダ15が駆動され、設定時間毎に開閉バルブ14が往復移動し、これによってスリーブ12の出口ポートが開かれる。
【0014】
さらに、カプラ16が他方のエンドプレート7の中央に設けられ、パイプまたはホースによってカプラ16と送りポンプが接続されており、カプラ17がシェル5の周壁に設けられ、パイプまたはホースによってカプラ17と充填機が接続されている。送りポンプはソーセージ原料を送るためのものである。充填機はソーセージ原料を充填するためのものである。
【0015】
したがって、このボーンセパレータでは、送りポンプによってソーセージ原料が送られ、それがエンドプレート7のカプラ16を通り、スクレーパプレート1の連通孔4を通り、バー2の配列位置の内側に導入される。その後、ソーセージ原料がバー2の間隙を通り、バー2とシェル5間に排出され、シェル5のカプラ17に導入される。したがって、バー2によってソーセージ原料が濾過され、ソーセージ原料から軟骨、骨くず、筋などの不純物が除去され、不純物は各バー2に沿って流動し、エンドプレート6に向かって進行し、スリーブ12内に導入される。その後、ソーセージ原料がシェル5のカプラ17を通り、充填機に送られ、充填機において、ソーセージ原料がケーシングに充填される。したがって、製造されたソーセージに軟骨、骨くず、筋などの不純物が混入することはない。
【0016】
さらに、これと同時に、タイマによってシリンダ10が駆動され、ロッド11が軸方向移動し、スクレーパプレート1が往復移動する。したがって、不純物がバー2の間隙に詰まったとき、スクレーパプレート1によってそれが掻き落とされる。スリーブ12内に導入された不純物については、それがスリーブ12内で堆積する。さらに、タイマによってシリンダ15が駆動され、開閉バルブ14が往復移動し、これによってスリーブ12の出口ポートが開かれ、不純物がパイプ13内に押し出され、排出され、回収される。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ソーセージ原料をバーの間隙に通し、バーによってソーセージ原料を濾過し、ソーセージ原料から軟骨、骨くず、筋などの不純物を除去することができる。さらに、不純物がバーの間隙に詰まったとき、スクレーパプレートによってそれを掻き落とすことができる。したがって、不純物がバーの間隙に残らず、効率が大幅に低下することはなく、所期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 スクレーパプレート
2 バー
3 透孔
10 シリンダ
11 ロッド
Claims (3)
- 多数の透孔を有するスクレーパプレートと、
間隙を置いて平行に並列され、前記各透孔に挿入された多数のバーと、
前記スクレーパプレートを前記バーの長さ方向に往復移動させる駆動機構とからなり、
ソーセージ原料を前記バーの間隙に通し、前記バーによって前記ソーセージ原料を濾過し、前記ソーセージ原料から軟骨、骨くず、筋などの不純物を除去するとともに、前記不純物が前記バーの間隙に詰まったとき、前記スクレーパプレートによってそれを掻き落とすようにしたことを特徴とするソーセージ原料のボーンセパレータ。 - 前記各透孔が前記スクレーパプレートの周縁に沿って形成され、前記各バーが環状に配列され、前記各透孔に挿入されており、前記ソーセージ原料が前記バーの配列位置の内側に導入され、前記バーの間隙を通り、排出されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のボーンセパレータ。
- 前記駆動機構はシリンダとロッドからなり、前記ロッドは前記バーの配列位置の内側に配置され、前記バーに平行にのび、前記スクレーパプレートに連結されており、前記シリンダによって前記ロッドが軸方向移動するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のボーンセパレータ。
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KR101900218B1 (ko) * | 2018-01-03 | 2018-09-18 | 박민철 | 생선살 분리장치 |
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- 2002-04-05 JP JP2002103599A patent/JP3634321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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