JP3628081B2 - 止水構造およびパイプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプルーフ工法を実施するために地中に挿入され、地中で互いに連結された一対のパイプ相互の連結部から地下水が流出することを阻止するための止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイプルーフ工法を実施するため、例えば発進立坑から到達立坑に向けて、複数のパイプが地中に挿入され、これにより、互いに平行な複数のパイプ列が地中に配置される。各列の両端部は、後の支保工による支持のために発進立坑および到達立坑にそれぞれ突出する。互いに隣り合う2列のパイプにはそれぞれこれらの長手方向へ伸びる雌形継手と該雌形継手に受け入れられる雄形継手とが設けられており、両パイプは両継手により互いに連結されている。
【0003】
ところで、地下水位の高い地盤では、1列目の複数のパイプを地中に挿入した後、2列目のパイプを地中に挿入すると、地下水が、2列目のパイプの雄形継手が受け入れられた1列目のパイプの雌形継手を導水路として発進立坑に導かれる。この地下水は、発進立坑内に突出する1列目のパイプの端部まで導かれることなく、発進立坑の坑壁を規定する土留壁の近傍で前記雌形継手と前記雄形継手との間から噴出する。このような地下水の噴出現象は到達立坑内においても生じ、また、前記発進立坑または前記到達立坑を構築することなしに土留壁から地山にパイプを挿入した場合にも生じる。
【0004】
発進立坑または到達立坑内への地下水の噴出を止めるため、土留壁の壁面の近傍における前記雌形継手と前記雄形継手とが規定する空間に詰め物をすることが考えられる。しかし、前記雌形継手と前記雄形継手とが規定する空間の横断面形状は複雑であり、詰め物で前記空間を隙間なく埋めることは容易でなく、実際には不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、パイプルーフ工法を実施するために端部を残して地中に挿入された第1のパイプと、該第1のパイプと平行に地中に挿入された第2のパイプとを相互に連結する雌形継手および雄形継手相互間からの地下水の流出を阻止するための止水構造を提供することにある。
また、本発明の目的は、この止水構造に適用されるパイプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、パイプルーフ工法を実施するために土留壁を貫通されかつ端部を残して地中に配置された第1のパイプと、前記第1のパイプと平行に地中に配置された第2のパイプとにそれぞれ設けられ前記第1のパイプの側部および前記第2のパイプの側部をそれぞれ長手方向へ伸びる雌形継手と該雌形継手に受け入れられた雄形継手との間からの地下水の流出を阻止するための止水構造であって、前記立坑の土留壁に形成された、前記第1のパイプが貫通する孔と、該孔に連なり前記第2のパイプの挿通を許す孔とを有するコンクリートブロックと、第1および第2のパイプ間に配置され前記コンクリートブロックに埋め込まれた弾性体と、前記第1のパイプの端部に設けられ前記雌形継手の一部を欠く欠如部とを含み、前記弾性体が、前記欠如部を規定する前記第1のパイプの側部に接しかつ前記第1のパイプの雌形継手の解放端を塞ぎ、また、前記第2のパイプの雄形継手の液密的な挿通を許す孔を有しかつ前記第2のパイプの側部に当接可能である。好ましくは、前記弾性体を上下方向に関して圧縮するための圧縮手段を含む。
【0007】
また、好ましくは、前記第2のパイプの相対する他の側部に止水部材が嵌め込まれた雌形継手を設け、さらに、前記コンクリートブロックに埋め込まれ前記第2のパイプの雌形継手の挿通を許す孔を有しかつ前記第2のパイプの前記雌形継手および側部に密接可能である第2の弾性体を配置する。前記弾性体および前記第2の弾性体は前記第2のパイプの周囲を取り巻く環状体とすることができる。前記環状体は前記第1のパイプに接する部分を除き、前記パイプの挿入方向に向けて先細の外周面を有するものとすることができる。好ましくは、前記第2の弾性体を上下方向に関して圧縮するための第1の圧縮手段と、前記第2の弾性体を前記第2のパイプに向けて圧縮するための第2の圧縮手段とを含む。また、好ましくは、前記環状体を吊り下げるための手段とを含む。
【0008】
本発明は、また、前記止水構造に適用される一組のパイプに関し、一方のパイプが該パイプの一方の側部を長手方向へ伸びる雌形継手を有し、また、他方のパイプが該パイプの一方の側部を長手方向へ伸び、前記雌形継手に受け入れられる雄形継手を有し、前記一方のパイプの雌形継手が該パイプの一端からその他端に向けて伸び該他端から間隔をおかれた箇所で終わる。
【0009】
前記一方のパイプの他方の側部にその一方の側部の雌形継手に対応して伸びる他の雌形継手を設けることができる。さらに、前記他方のパイプの他方の側部に該パイプの一端からその他端に向けて伸び、該他端から間隔をおかれた箇所で終わる雌形継手を設けることができる。
【0010】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、前記第1のパイプの端部に雌形継手の一部を欠く欠如部を設け、この欠如部を利用して両パイプ間に前記弾性体を配置し、前記弾性体が、前記欠如部を規定する第1のパイプの側部に密接しかつ前記第1のパイプの雌形継手の解放端を塞ぎ、また、前記第2のパイプの雄形継手の液密的な挿通を許す孔を有しかつ前記第2のパイプの側部に密接可能であるようにしたことから、前記第1のパイプと平行に第2のパイプを地中に挿入するとき、および、挿入後、前記雌形継手を伝って移動する地下水を堰止め、また、この堰止めによって両継手相互間から両パイプ相互間に漏れ出る地下水の流出を阻止することができる。したがって、前記第2のパイプの挿入作業の間および挿入作業後における地下水の流出を完全に阻止することができる。
【0011】
前記弾性体を前記圧縮手段により上下方向に関して圧縮すると、前記弾性体の両パイプの側面に対する接触圧力が高められ、その密接性をより向上させることができる。
【0012】
前記第2のパイプの他の側部に止水部材が嵌め込まれた雌形継手を設け、他方、前記第2のパイプの雌形継手の挿通を許す孔を有しかつ前記第2のパイプの雌型および側面に密接可能である第2の弾性体を配置すれば、前記雌型の内部および外面を伝う地下水の前記立坑への移動を阻止することができる。
【0013】
前記弾性体および前記第2の弾性体を前記第2のパイプの周囲を取り巻く環状体からなる一つの部材とすることにより、止水構造を形成するときの前記弾性体の取り扱いを容易にすることができる。また、前記環状体が前記第1のパイプに接する部分を除き、前記パイプの挿入方向に向けて先細の外周面を有するものとするときは、その再使用のために行なう前記コンクリートブロックからの取り外しを容易にすることができる。前記第2の弾性体を上下方向に関して圧縮するための第1の圧縮手段と、前記第2の弾性体を前記第2のパイプに向けて圧縮するための第2の圧縮手段とを設けることにより、前記第2のパイプの側面およびその雌形継手に対する前記第2の弾性体の密接の度合いを高め、止水性をより向上させることができる。また、前記環状体に吊り下げ手段を設けることにより、前記環状体の配置および撤去の各作業を容易に行うことができる。
【0014】
前記第1のパイプの前記欠如部は、例えば、パイプの一端から他端に伸びる雌形継手の一部を切除することによって形成することができる。しかし、パイプの一端からその他端に向けて伸び、該他端から間隔をおかれた箇所で終わる雌形継手を有するパイプを予め準備しておけば、前記他端から前記間隔をおかれた箇所までの部分を欠如部として利用することができる。また、このような雌形継手はパイプの相対する両側部、あるいは、雄形継手が設けられたパイプのもう一方の側部に設けておくことができる。これによれば、互いに隣接する複数列のパイプの立坑内に残る端部相互間に継手のない空間を形成することができ、これにより、パイプルーフ工法の実施に必要である、地中に挿入された複数列のパイプの端部を後にこれらのパイプに対して直角な横方向へ伸びる支保工で支持するとき、前記空間を前記支保工の設置作業のための手入れ空間、モルタル投入用空間等として利用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
トンネル、地下室等の空間を地中に形成するための方法の一つであるパイプルーフ工法を実施するため、発進立坑から到達立坑に至る互いに平行な複数列のパイプが配置される。あるいは、発進立坑または到達立坑を構築することなしに、土留壁を貫通する互いに平行な複数列のパイプが地中に配置される。地中に配置された各列のパイプは複数のパイプからなり、互いに隣接するパイプ列は前記パイプに予め設けられた雌形継手およびこれに受け入れられる雄形継手を介して相互に連結される。
【0016】
各列の複数のパイプは、油圧ジャッキのような推進装置を用いて、地中に順次に推進される。より詳細には、各列の複数のパイプは、前記推進装置の推進力を受けて地中に推進されたシールド型掘削機の後に続けて地中を順次に推進される。
【0017】
図1〜図3は、このようにして地中10に推進された複数のパイプからなる第1のパイプ列12の一部と、第1のパイプ列12に隣接する第2のパイプ列14の一部と、発進立坑16の一部とを示す。
【0018】
第1のパイプ列12は発進立坑16から到達立坑(図示せず)に達しているのに対して、第2のパイプ列14は発進立坑16から未だ前記到達立坑に達していない状態にある。
【0019】
発進立坑16にはその坑壁を実質的に規定するコンクリート、鋼矢板等で形成された土留壁18が設けられている。土留壁18は、互いに連通する2つの孔20,22を有する。土留壁18には、互いに連通する2つの発進坑口24,26が設けられたコンクリートブロック28が設置されている。コンクリートブロック28の両発進坑口24,26は土留壁18の両孔20,22にそれぞれ整合しており、両パイプ列12,14の各パイプはこれらの発進坑口24,26および孔20,22を通して地中10に推進される。
【0020】
推進方向に関する第1のパイプ列12における最後方のパイプ30は、その端部(後端部)31が発進立坑16内に残るようにコンクリートブロック28の坑口24から突出している。第2のパイプ列14についても、同様に、最後方のパイプ(図示せず)の端部が発進立坑16内に残置される。また、各列のパイプの最前方のパイプの端部(前端部)も、前記到達立坑内にあるように設定される。各立坑内を伸びる各列のパイプの端部は、後に各立坑内に設置される支保工による支持のために利用される。前記発進立坑または前記到達立坑を設けることなしに前記パイプを地中に設置する場合には、各列の前記パイプの端部は、地山の崩壊を防止するための土留壁に設けられるコンクリートブロックから空中に突出する。
【0021】
第1のパイプ列12の各パイプは、該パイプの両側部をそれぞれ長手方向へ伸びる一対の雌形継手32,34を有する。これに対して、第2のパイプ列14の各パイプは該パイプの両側部をそれぞれ長手方向へ伸びる雄形継手36および雌形継手38を有する。雄形継手36は、第2のパイプ列14の各パイプをコンクリートブロックの発進坑口26に挿入するとき、その一部が第1のパイプ列12の一方の雌形継手32に受け入れられ、推進の進行とともにその全部が雌形継手32に受け入れられ、これにより、第2のパイプ列14の各パイプが第1のパイプ列12の各パイプに連結される。第1のパイプ列12の他方の雌形継手34は、後に第1のパイプ列12の左隣に配置される、第2のパイプ列14と同様のパイプ列との連結に用いられる。第2のパイプ列14の雌形継手38も、また、後に第2のパイプ列14の右隣に配置される、第2のパイプ列14と同様のパイプ列との連結に用いられる。
【0022】
図示の雌形継手32,34および38は、それぞれ、一対の山形鋼をこれらの内側のコーナー部が互いに相対するように周方向に間隔をおいて配置してなり、また、雄形継手36は一対の山形鋼をこれらの外側のコーナー部が互いに相対するように周方向に間隔をおいて配置してなる。
【0023】
地下水位の比較的高い地山にパイプルーフ工法を適用するときは、地山中の地下水が各雌形継手を導水路として流れ、発進立坑16内に流出する。これを阻止するため、互いに係合する雌形継手32および雄形継手36相互について本発明の止水構造が適用されており、また、雄形継手と非係合状態にある雌形継手34,38については各雌形継手内に発泡プラスチック材料、非透水性の粘性材料(油性粘土、こんにゃく、パテ等)からなる詰物40が配置されている。詰物40は、また、パイプの推進時に前記雌形継手内への土砂の侵入を阻止する。詰物40は、これが配置された前記雌形継手内に前記雄形継手が挿入されるときに破壊または圧縮変形される。本発明の止水構造は、前記雄形継手の挿入により詰物40が破壊され、取り除かれた後または圧縮変形された後の前記雌型部継手内を流れる地下水を止める。
【0024】
本発明の止水構造は、第1のパイプ列12の前記推進方向に関する最後方のパイプすなわち発進立坑16に端部を残して設置されたパイプ(以下「第1のパイプ」という。)30と、順次に推進される第2のパイプ列14を構成する各パイプ(以下「第2のパイプ」という。)42とに適用され、コンクリートブロック28と、第1および第2のパイプ30,42間に配置されかつコンクリートブロック28に埋め込まれた弾性体44と、第1のパイプ30の端部に設けられた雌形継手32の欠如部46とを含む。
【0025】
コンクリートブロック28は、第1のパイプ列12の推進のために先に形成されたブロック部48と、第2のパイプ列14の推進のためにその後に形成されブロック部48に連なるブロック部50とからなる。符号52はブロック部48を成形するための型枠の一部として用いられた、端部が土留壁18に固定された角筒体を示す。また、符号54および56は、それぞれ、ブロック50を成形するために用いられた型枠を構成する、解放一端部が土留壁18に固定された角筒体と、該角筒体の解放他端部を塞ぎかつ第2のパイプ42の挿通を許す孔を有する蓋体とを示す。
【0026】
図示の弾性体44はゴム材料、弾性プラスチック等からなり、欠如部46を規定する雌1のパイプ30の側部に密接する円筒面からなる一側面58と、第2のパイプ雌2の側部に密接可能である円筒面からなる他側面60と、第1のパイプ30の雌形継手32の解放端62に接しこれを塞ぐ平坦な一端面64と、第2のパイプ42の雄形継手36の液密的な挿通を許す、該雄形継手の長手方向に伸びる溝66とを有する。弾性体44の平坦な他端面68は、コンクリートブロック28から立坑16内に突出している。溝66は弾性体44の両端面64,68に開口しかつ他側面60に解放している。
【0027】
第1のパイプ30の雌形継手32の欠如部46は、ここに弾性体44を受け入れることができるように、第1のパイプ30の長手方向に関して、弾性体44の長さ寸法(両端64,68間の距離)以上の長さを有する。図示の例の欠如部46は、第1のパイプ30の前記端部の先端から土留壁18の孔20内の箇所まで伸びる。また、欠如部46は、第1のパイプ30の前記先端から始まる図示の例に代えて、該先端から長手方向に間隔をおかれた箇所から始まるものであってもよい。
【0028】
この止水構造によれば、第1のパイプ30の雌形継手32の解放端62が弾性体44の端面64で閉鎖されているため、雌形継手32内に入り込んだ地下水の発進立坑16に向けての移動を止めることができる。また、第2のパイプ42を地中に挿入すべく第2のパイプ42がブロック28の坑口26に入れられ、その雄形継手36が弾性体44の溝66を通過するとき、雄形継手36を構成する両山形鋼の内面36aおよび外面36bが弾性体44に密接し、かつ、相対する両パイプ30,42の側部と弾性体44とが密接することから、雌形継手32の解放端62の閉鎖によって該雌形継手からあふれ出て、雌形継手32の外面(両山形鋼の外面32a)、雄形継手36の前記外面、両パイプ30,42の側面を伝って長手方向へ流れる地下水の通過を阻止することができる。その結果、両パイプ30,42間から発進立坑16内への流れ込みを阻止することができる。
【0029】
図示の例では、弾性体44による止水効果をさらに高めると共に、第2のパイプ42とコンクリートブロック28の坑口26との間からの水漏れを防ぎかつ第2のパイプ42が坑口26を円滑に移動し得るように、スポンジ製のシート70がコンクリートブロック28に埋め込まれている。シート70は、その一部72が第1のパイプ30の雌形継手32の前記端部の周囲と、第2のパイプ42の周囲とを覆い、また、この一部72に第2のパイプ42の端部側に連なる残部74が弾性体44の一部と第2のパイプ42の周囲とを覆っている。
【0030】
図4に示すように、コンクリートブロック28に埋め込まれた第2の弾性体76を配置することができる。ゴム材料、弾性プラスチック等からなる第2の弾性体76は、長手方向に関して弾性体44と同じ長さ寸法を有し、弾性体44と相対して配置されている。第2の弾性体76は、第2のパイプ42の雌形継手38の周囲を取り巻きかつ該雌形継手の挿通を許す溝78を有し、また、第2のパイプの雌形継手38の外面および第2のパイプ42の側部である周面の一部に密接可能である円筒面の一部からなる曲面80とを有する。溝78は弾性体76の両端面に開口しかつ曲面80に解放している。この第2の弾性体76によれば、雌形継手38の外面およびこれに連なる第2のパイプ42の周面を伝う地下水の移動を阻止することができる。
【0031】
コンクリートブロック28のブロック部50を成形するとき、ブロック部48の一部を削り取って第1のパイプ30の端部の欠如部46およびその周面の一部を露出させ、また、コンクリート製の土留壁18の一部を削り取ってその孔22を拡大する(図2および図4参照)。その後、第2のパイプ列14の推進予定線上に前記シールド型掘削機を配置しかつ第1のパイプ30の欠如部46を規定する周面と前記シールド型掘削機の一側面との間に弾性体44を配置し、また、弾性体44から所定の間隔をおいて、前記シールド型掘削機の他側面に接するように第2の弾性体76を配置する。次いで、前記シールド型掘削機の長手方向に関する一部をスポンジシート70で覆い、前記シールド型掘削機の周囲を巡り第1のパイプ30の周面に至る両縁部を該第1のパイプ30の周面に接着する。その後、角筒体54および蓋体56が規定する空間にコンクリートを打設する。これにより、両弾性体44,76と、スポンジシート70とがコンクリートブロック28に埋め込まれ、また、コンクリートブロック28中に両弾性体44,76による第2のパイプの両継手36,38の移動空間が確保される。
【0032】
ところで、欠如部46を有する第1のパイプ30は、パイプの一端から始まりその他端で終わる雌形継手を有するパイプの前記雌形継手の一部を切除することにより、あるいは、図5に示すように、パイプの一端から始まりその他端から間隔をおかれた箇所で終わる雌形継手を有するパイプをもって準備することができる。
【0033】
図示の例では、第2のパイプ列14の最前方のパイプおよび最後方の第2のパイプ42のみが雌形継手38の欠如部を有し、また、全ての第2のパイプがその一端からその他端まで伸びる雄形継手を有する。この例に代えて、前記最前方および最後方に配置される第2のパイプ42について、図5に示すように、雄形継手36が雌形継手38と同様に第2のパイプ42の一端からその他端に向けて伸び、該他端から間隔をおかれた箇所で終わるものとすることができる。
【0034】
また、この第2のパイプ42を使用するときは、互いに連結される第2のパイプの端部と第1のパイプ30の端部との間、または、互いに連結される1組のパイプ列の端部間に、雌形継手および雄形継手が存在しない空間82(図6)を得ることができる。この空間82は、後にパイプ列の端部を立坑内において支持する際、H形鋼84と各パイプの端部との間に、各パイプの端部をその下側の曲面に沿って湾曲する曲面を有する一対の板部材86を配置するのに役立つ。すなわち、空間82を手入れ空間として板部材86を支える間に該板部材をH形鋼84に溶接することができ、その後、空間82を通して上方から両板部材86間にモルタルを打設することができる(図7参照)。
【0035】
図8および図9に示すように、弾性体44を上下方向に関して圧縮するための圧縮手段88と、第2の弾性体76を上下方向に関して圧縮するための第1の圧縮手段90と、第2の弾性体76を第2のパイプ42に向けて圧縮するための第2の圧縮手段92とを設けることができる。
【0036】
図示の圧縮手段88は弾性体44の上下にそれぞれ配置された2対のボルト・ナット組立体96からなる。各ボルト・ナット組立体96は前記型枠の蓋体56に溶接されたブラケット(図示せず)に支持され上下方向に伸びる。ボルト・ナット組立体96は、前記ブラケットに固定されたスリーブ98と、スリーブ98に通されたボルト100と、ボルト100に螺合されたナット102と、ボルト100の先端に該ボルトの回転を許すように取り付けられた、各対のボルトナット組立体に共通のプレート104と、ナット102とプレート104との間に配置されたコイルばね106とからなる。
【0037】
この圧縮手段88によれば、ナット102に対してボルト100を回転させることにより、弾性体44の頂面および底面のそれぞれに対するプレート106の相対位置を変えることができ、これにより、プレート106からの弾性体44に対する圧縮力の大きさを変えることができる。弾性体44を上下方向に圧縮することにより、弾性体44を弾性変形させてその両側面58,60を両パイプ30,42の側面に押しつけることができる。その結果、弾性体44と両パイプ30,42との間の密着性がより高められる。
【0038】
第2の弾性体76に関する第1および第2の圧縮手段90,92は、それぞれ、上下一対のボルト・ナット組立体108と、横方向へ伸びる3つのボルト・ナット組立体110とからなる。これらのボルト・ナット組立体は、弾性体44に適用されたボルト・ナット組立体96と同様である。なお、図9に、各ボルト・ナット組立体108,110のスリーブ98を支持するブラケット112を示す。
【0039】
第1および第2の圧縮手段90,92により、それぞれ、プレート104を介して第2の弾性体76の頂面および底面と、その側面とに圧縮力を加えて第2の弾性体76を弾性変形させると、湾曲面からなる他の側面80が第2のパイプ42の側面により密接し、また、第2のパイプの雌形継手の外面により密接する。
【0040】
図10および図11を参照すると、弾性体44のための圧縮手段88の他の例、および、第2の弾性体76のための第1および第2の圧縮手段90,92の他の例が示されている。
【0041】
圧縮手段88は、上下方向に伸びる上下2対のボルト・ナット組立体114からなる。各ボルト・ナット組立体114は、前記型枠の角筒体54、コンクリートブロック28およびスポンジシート70を貫通して伸び、弾性体44の前記頂面および底面のそれぞれに達するさや管116に通されたボルト118と、ボルトに螺合されかつ角筒体54に溶接されたナット120とからなる。これによれば、ボルト118を回転させると、弾性体44にボルト118の先端が突き当たり圧縮力を及ぼす。圧縮力が弾性体44の前記頂面および底面のそれぞれに均一に及ぼされるように、前記頂面および底面のそれぞれに鋼製のプレート122を貼り付けることが望ましい。
【0042】
第2の弾性体76のための第1および2の圧縮手段90,92についても、ボルト・ナット組立体114と同様のボルト・ナット組立体が適用され、第2の弾性体76に対して圧縮作用を及ぼすことから、説明の重複を避けるため、ボルト・ナット組立体114について用いた符号を付すに止める。また、第2の弾性体76の頂面、底面および側面にも、前記したと同様の目的で、プレート122と同様の鋼製のプレート124,126が貼り付けられている。
【0043】
図12〜図16に示すように、弾性体44および第2の弾性体76を個々に使用することに代えて、第2のパイプ42の周囲を取り巻くゴム製の環状体130を用いることができる。両弾性体44,76を一体にしてなる環状体130は、両弾性体44,76を個々に扱う場合と比べて、その取り扱いが便利である。
【0044】
環状体130は、弾性体44の両側面58,60に対応する、第1のパイプ30の側面および第2のパイプ42の側面にそれぞれ密接可能の両円筒面132,134と、弾性体44の溝66に対応する、第2のパイプ42の雄形継手36の液密的な挿通を許す溝136とを有する。また、弾性体44の端面に対応する、第1のパイプの雌形継手32の解放端を閉鎖するための端面138を有する。環状体130は、また、その円筒面134に相対する箇所に、第2の弾性体76の孔78に対応する、第2のパイプ42の雌形継手38の挿通を許しかつその外面に密接可能である溝140を有する。
【0045】
環状体130は、両弾性体44,76と同様、コンクリートブロック28に埋め込まる。この環状体130の再使用のためのコンクリートブロック28からの抜き出しやすさを考慮して、環状体130の外周面142を第2のパイプ42の挿入方向または推進方向に向けて先細にすることが望ましい。但し、第1のパイプ30の側面に接する円筒面132は除く。円筒面132は第1のパイプ30の側面と平行に伸びる。
【0046】
さらに、環状体130の設置または撤去のために用いられる吊下手段144,146が前記環状体に取りつけられている。
【0047】
各吊下手段144,146は、それぞれ、複数のボルト・ナット組立体と、各ボルト・ナット組立体に着脱可能に取り付けられた吊輪とからなる。吊下手段114の各ボルト・ナット組立体148は、環状体130をその厚さ方向(半径方向)へ貫通するボルト150と、ボルト150に螺合されたナット152とからなる。ボルト150の頭部およびナット152は、環状体130の内周面および外周面に設けられこれらの周面に沿って伸びる溝154,156に受け入れられている。ボルト150の頭部およびナット152はそれぞれプレートを介して環状体130に接している。
【0048】
吊下手段146の各ボルトナット組立体158は、環状体130を軸線方向に貫通するボルト160と、ボルト160に螺合されたナット162とからなり、ボルト160の頭部およびナット162はそれぞれプレートを介して環状体130の両端面に接している。
【0049】
前記吊輪は、各ボルト150,160の先端部に螺合可能であるアイナット164からなる。環状体130の設置およびその撤去の際、アイナット164を適当なボルトに取り付け、これにロープを通し、前記環状体130を吊り降ろしまたは吊り上げることができ、これにより、環状体130の設置および撤去作業を容易にすることができる。
【0050】
図17〜図22に、第1のパイプ30に設けられる雌形継手32および第2のパイプ42に設けられる雄形継手36の他の例を示す。図17、図18および図19に示す雌形継手32はぞれぞれC形の横断面形状を有する。また、図17、図18および図19に示す雄形継手36はそれぞれT形、円形およびこれに連なるI形、および、C形の横断面形状を有する。図20および図21に示す雌形継手32は図1に示すものと同様の横断面形状を有し、また、雄形継手36は、図17および図18に示すものと同様の横断面形状を有する。図22に示す雌形継手32および雄形継手36はそれぞれC形およびI形の横断面形状を有する。これらの例の雄形継手が通される前記弾性体および前記環状体に設けられる溝は、これらの例の雄形継手の外形とほぼ同じ形を有する。なお、図18および図21に示す雄形継手36の円形の部分は、土砂の侵入を防止するため、その両端面が板材で閉鎖される。
【0051】
本発明に係る、止水構造と、図5および図6に示すようなパイプの組み合わせとは、到達立坑にも適用することができ、これらは、発進立坑におけると全く同様、両パイプ相互の連結部から到達立坑への地下水の流入の阻止および到達立坑内におけるパイプの端部の支持に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る止水構造と、これが適用され第1のパイプおよび第2のパイプとの正面側の横断面図である。
【図2】止水構造と、第1のパイプおよび第2のパイプとの平面側の横断面図である。
【図3】図2の線3−3に沿って得た横断面図である。
【図4】図1の線4−4に沿って得た縦断面図である。
【図5】本発明に係る1組のパイプの部分斜視図である。
【図6】図5に示すパイプを使用して地中に挿入された複数のパイプをこれらの端部で支持する支保工の正面図である。
【図7】図6の線7−7に沿って得た部分概略断面図である。
【図8】弾性体および第2の弾性体の圧縮手段を示す、図1と同様の横断面図である。
【図9】第2の弾性体の圧縮手段の右側面図である。
【図10】弾性体および第2の弾性体の他の例の圧縮手段を示す、図8と同様の横断面図である。
【図11】第2の弾性体の他の例の圧縮手段を示す、図9と同様の右側面図である。
【図12】弾性体および第2の弾性体を一体にしてなる環状体を用いた止水構造の図3と同様の横断面図である。
【図13】図12の線13−13に沿って得た縦断面図である。
【図14】環状体の正面図である。
【図15】図14の線15−15に沿って得た断面図である。
【図16】図14の線16−16に沿って得た断面図である。
【図17】雌形継手および雄形継手の他の例の横断面図である。
【図18】雌形継手および雄形継手の他の例の横断面図である。
【図19】雌形継手および雄形継手の他の例の横断面図である。
【図20】雌形継手および雄形継手の他の例の横断面図である。
【図21】雌形継手および雄形継手の他の例の横断面図である。
【図22】雌形継手および雄形継手の他の例の横断面図である。
【符号の説明】
16 発進立坑
18 土留壁(坑壁)
28 コンクリートブロック
30 第1のパイプ
32 雌形継手
36 雄形継手
42 第2のパイプ
44 弾性体
46 欠如部
66 弾性体の孔
Claims (10)
- パイプルーフ工法を実施するために土留壁を貫通されかつ端部を残して地中に配置された第1のパイプと、前記第1のパイプと平行に地中に配置された第2のパイプとにそれぞれ設けられた、前記第1のパイプの側部と第2のパイプの側部とをそれぞれ長手方向へ伸びる雌形継手と該雌形継手に受け入れられた雄形継手との間からの地下水の流出を阻止するための止水構造であって、前記土留壁に形成された、前記第1のパイプが貫通する孔と該孔に連なり前記第2のパイプの挿通を許す孔とを有するコンクリートブロックと、第1および第2のパイプ間に配置されかつ前記コンクリートブロックに埋め込まれた弾性体と、前記第1のパイプの端部に設けられ前記雌形継手の一部を欠く欠如部とを含み、前記弾性体が、前記欠如部を規定する前記第1のパイプの側部に接しかつ前記第1のパイプの雌形継手の解放端を塞ぎ、また、前記第2のパイプの雄形継手の液密的な挿通を許す溝を有しかつ前記第2のパイプの側部に当接可能である、止水構造。
- さらに、前記第2のパイプが、その他方の側部に止水部材が嵌め込まれた雌形継手を有し、また、前記コンクリートブロックに埋め込まれ前記第2のパイプの雌形継手の挿通を許す孔を有しかつ前記第2のパイプの前記雌形継手およびその側部に密接可能である第2の弾性体を含む、請求項1に記載の止水構造。
- 前記弾性体および前記第2の弾性体が前記第2のパイプの周囲を取り巻く環状体からなる、請求項2に記載の止水構造。
- 前記環状体が前記第1のパイプに接する部分を除き、前記パイプの挿入方向に向けて先細の外周面を有する 請求項3に記載の止水構造。
- さらに、前記弾性体を上下方向に関して圧縮するための圧縮手段を含む、請求項1に記載の止水構造。
- さらに、前記第2の弾性体を上下方向に関して圧縮するための第1の圧縮手段と、前記第2の弾性体を前記第2のパイプに向けて圧縮するための第2の圧縮手段とを含む、請求項2に記載の止水構造。
- さらに、前記環状体に設けられた、前記環状体を吊り下げるための手段を含む、請求項3に記載の止水構造。
- 請求項1に記載の止水構造に適用される一組のパイプであって、一方のパイプがその一方の側部を長手方向へ伸びる雌形継手を有し、また、他方のパイプがその一方の側部を長手方向へ伸び、前記雌形継手に受け入れられる雄形継手を有し、前記一方のパイプの雌形継手が該パイプの一端からその他端に向けて伸び、該他端から間隔をおかれた箇所で終わる、パイプ。
- 前記一方のパイプが、その他方の側部を長手方向へ伸びる雌形継手を有し、該雌形継手が前記一方のパイプの一端からその他端に向けて伸び、該他端から間隔をおかれた箇所で終わる、請求項8に記載のパイプ。
- 前記他方のパイプが、その他方の側部を長手方向へ伸びる雌形継手を有し、該雌形継手が前記他方のパイプの一端からその他端に向けて伸び、該他端から間隔をおかれた箇所で終わる、請求項8または9に記載のパイプ。
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