JP3621693B2 - 干渉計装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検面からの波面形状を観察する干渉計装置、特にフィゾー型等の不等光路型干渉計装置に関し、詳しくは、ガラス板などの平行な2つの面を有する被検体についていずれか一方の面を被検面とした場合に、被検面の干渉縞に重畳される非被検面からの干渉縞ノイズを抑制し得る干渉計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、平行平面ガラスの表面形状を測定する手法として、可干渉性の良いレーザ光源を搭載したフィゾー型干渉計を用いることが従来より知られているが、この手法においては、可干渉性の良いレーザ光を使用しているために、平行平面ガラスの被検面の干渉縞のみならず被検面とは反対側の非被検面(以下、単に非被検面と称する)の干渉縞が同時に発生してしまう。すなわち、参照光と物体光の光路長差が互いに異なるフィゾー型干渉計(不等光路干渉計)においては、可干渉性の良いレーザ光束を使用することが必須となるため、基準面と被検面、基準面と非被検面、および被検面と非被検面からの光干渉が各々生じてしまう。通常、所望される干渉縞は基準面と被検面からの光干渉のみであるため、その他の面相互の光干渉によって生じる干渉縞はノイズとなり、被検面の形状を高精度で測定することが困難となってしまう。
【0003】
そこで従来、このような干渉縞ノイズを抑制する手法として、非被検面に屈折率マッチングオイルを塗り、その上から光散乱シートを張り付けることで、非被検面からの反射光を散乱させ、非被検面と他の面との相互の光干渉による干渉縞の発生を防止することが行なわれている。
【0004】
しかしながら、このような干渉縞ノイズ抑制手法では、非被検面とはいえ、被検体の一方の面にオイルを塗らなくてはならず、手間がかかるだけではなく、被検体が汚れるという不都合があり、さらに、厚みが薄い被検体においては、オイルを塗ったり、光散乱シートを張り付ける等の処理により、被検面自体の形状が変化するおそれがあった。
【0005】
そこで、このような問題を解決する手法として、フィゾー型干渉計の光源に、基準面位置を中心として光軸方向に周期的に干渉縞が生じるようなコヒーレンス関数を有する光を発振するものが知られている。なお、この光源としては、多モードの半導体レーザまたは複数本の半導体レーザが用いられる(米国特許公報 5,452,088)。
【0006】
この干渉計装置によれば、被検面位置では縞が発生し、被検面とは光軸方向に所定距離だけ離れた非被検面位置では縞が発生しないようにすることで被検面からの干渉縞のみを観察することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記米国特許公報記載の手法では、半導体レーザ光源毎に縦モードが決定されており、その光源毎にその干渉縞の縞周期が決定されてしまうので、被検体の光学的厚みが上記周期と一致する場合は、被検面についての干渉縞を良好なものとしつつ、非被検面についての干渉縞ノイズを除去することは困難となってしまう。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、透明な被検体の表面と裏面のように互いに対向する2つの面のうち、一方が被検面で、他方が被検面ではない面(非被検面)である場合に、該被検面についての干渉縞のコントラストは良好とし、かつ該被検面ではない面についての干渉縞の抑制を図り得る、高精度かつ安価な干渉計装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の干渉計装置は、単一縦モードのレーザ光を発振する波長走査が可能な光源を用い、透明な被検体の非被検面からの干渉縞ノイズを抑制する干渉計装置において、
干渉縞を受光する素子の1光蓄積期間に対し十分短い周期で、前記光源からのレーザ光を複数の波長に変調し、
該複数の波長に変調されたレーザ光を用いて前記被検体からの物体光と前記干渉計装置の基準面から参照光により生成される干渉光を前記素子により受光して、該干渉光を前記1光蓄積期間で積分するように構成し、
前記複数の波長の変調は、前記1光蓄積期間で積分された各波長の光が前記被検体の非被検面からの干渉縞ノイズを抑制し得る所定の光強度となるように、該各波長に対する変調期間が設定されていることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記光源が、前記波長変調を注入電流の変化に基づいて行なうレーザ光源であって、前記波長変調を行なうための注入電流の信号波形は、少なくとも、該注入電流と前記レーザ光源の出力との関係および時間軸に対する前記光強度の所望されるスペクトラム形状の2つの要素に基づいて決定されることが好ましい。
【0011】
また、前記波長変調を行なうための注入電流の信号波形は、前記光源から前記素子までの前記レーザ光の光量の減衰率についての要素を加味して決定されることがさらに好ましい。
【0012】
また、前記注入電流の信号波形は、前記各要素に基づいて決定されたデューティー比を有する矩形波形状をなすように形成することが好ましい。
【0013】
また、前記複数の波長が2波長の場合において、これら2波長のレーザ光に対する前記変調期間は、前記1光蓄積期間で積分された各レーザ光の光強度が互いに略等しくなるように設定することができる。
【0014】
また、前記レーザ光源は、半導体レーザ光源とすることが好ましい。
【0015】
さらに、前記干渉計装置はフィゾー型等の不等光路型とすることができ、この場合に特に有用である。
なお、上記「非被検面」とは、被検体のうち被検面以外の光学面をいうものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る干渉計装置について図面を用いて説明する。
図1は実施形態に係る干渉計装置の構成を示す概略図である。
【0017】
図示のように、この干渉計装置1は、透明な平行平面ガラス板(被検体)17の被検面17aの表面形状を干渉縞により観察するフィゾー型の干渉計本体10と、コンピュータ20と、モニタ21と、半導体レーザ光源(LD)11の電源(LD電源)22と、この電源(LD電源)22からの出力電流値を制御する制御信号を発生するファンクション・ジェネレータ23とを備えてなる。
【0018】
上記干渉計本体10は、半導体レーザ光源11からの可干渉光を平行光とするコリメータレンズ12、発散レンズ13、ビームスプリッタ14、コリメータレンズ15、被検体17との間にワークスペースを介して対向する、基準面16aを有する基準板16、ならびに光干渉により得られた干渉縞を撮像する撮像レンズ18およびCCD撮像装置19とを備えてなる。
【0019】
この干渉計本体10においては、半導体レーザ光源11からのレーザ光30を基準板16の基準面16aに入射させて、該基準面16aにおいて透過光束と反射光束とに2分割し、透過光束を平行平面ガラス17の被検面17aに入射させてその反射光を物体光とするとともに基準面16aにおける反射光を参照光とし、これら物体光および参照光の光干渉により生じる干渉光をコリメータレンズ15、ビームスプリッタ14、撮像レンズ18を介してCCD撮像装置19に導き、このCCD撮像装置19において干渉縞を撮像するようになっている。
【0020】
撮像された干渉縞はコンピュータ20において解析され、これにより被検面17aの表面形状を測定し得るようになっている。なお、撮像された干渉縞および解析された被検面17aの表面形状はモニタに表示されるようになっている。
【0021】
なお、基準板16aは、図示されないPZT駆動回路に接続されたピエゾ素子24を介して図示されない基準板支持部材に支持されている。そして、コンピュータ20からの指示にしたがい、ピエゾ素子24に所定電圧が印加され該ピエゾ素子24が駆動され、これにより基準板16aが光軸Z方向に所定位相分だけ移動せしめられる。この移動により変化する干渉縞の画像データはコンピュータ20に出力され、これら複数枚の画像データに対して、縞画像解析が行なわれる。
【0022】
上記半導体レーザ光源11は、温度制御機能が施されたものを用い、前述したように単一縦モードのレーザ光(例えば波長λが650nm付近)を発振し得るようになっている。さらに、注入電流を変化させると、出力されるレーザ光の波長と光強度が変化するという、一般の半導体レーザ光源としての特徴を有している。
【0023】
また、上記CCD撮像装置19は、1光蓄積期間が1/30(秒)のCCDを用いている。
また、上記ファンクション・ジェネレータ23から出力される上記制御信号は、矩形波(階段状矩形波を含む)とされており、その周波数は、例えば200Hz程度で、CCDにより撮像された画像情報を再生する際にフリッカが生じない程度の速さに設定されている。
【0024】
ところで、フィゾー型等の不等光路の干渉計装置1においては、基準面16aからの参照光と被検面17aからの物体光の光路長が互いに異なるため、可干渉性の良好な光を使用する必要があり、一般には、本実施形態のように照明光としてレーザ光を用いる。しかしながら、このように可干渉性の良好な光を照明光として用いると、図1において、基準面16aと被検面17aのみならず、基準面16aと被検体裏面17b、および被検面17aと被検体裏面17bからの光干渉も生じてしまう。したがって、基準面16aと被検面17aからの光干渉以外の光干渉によって生じる干渉縞はノイズとなり、被検面17aの形状を高精度で測定することが困難となってしまうことから、この干渉縞ノイズの発生を阻止するために、本実施形態の干渉計装置1においては、以下のような特徴点を備えている。
【0025】
すなわち、本実施形態の干渉計装置1の構成の主要な特徴点は、▲1▼単一縦モードの半導体レーザ光源11を用い、干渉縞を受光する素子(CCD撮像装置19のCCD)の1光蓄積期間に対し十分短い周期で光源11から出力されるレーザ光30を複数の波長に変調し、被検体17からの干渉光を上記素子により受光することで、その干渉光を上記1光蓄積期間に亘って積分する点、および▲2▼波長の変調は、上記1光蓄積期間に亘って積分された各波長の光が被検体17の被検体裏面(非被検面)17bからの干渉縞ノイズを抑制し得る所定の光強度と各々なるように、この各波長に対する変調期間が設定されている点にある。
【0026】
ところで、半導体レーザ光源は、注入電流を変化させることで波長が変化するという特徴を有する。干渉縞を受光する素子は、所定の光蓄積期間を有しているため、その1光蓄積期間よりも十分速い速度で波長を走査すれば、多波長の光を同時に出力する光源を用いて干渉縞を観察する場合と同様の結果が得られることになる。このような知見に基づき、例えば1995年5月光波センシング予稿集第75〜82頁にコヒーレンス関数を合成する手法が示されている。この手法によれば、矩形波を基準レベル(DCレベル)を中心として上下に振幅させながら、ランプ状に変化させてなる制御信号により注入電流を制御する(図11参照;注入電流の変化を表わす)ことで、所望とするコヒーレンス関数を生成している。これは、本実施形態の特徴点として挙げた上記▲1▼に相当する。しかしながら、上記▲1▼の特徴点のみを有するこのような手法によっては、前述した干渉縞ノイズのコントラストが0とならず、干渉縞ノイズを良好に抑制することができていない。
【0027】
本願発明者は、上述した手法において干渉縞ノイズを良好に抑制することができないのは、上述した矩形波の形状(互いに隣接する上向矩形波と下向矩形波のペア)が、図11に示すように、基準レベル(DCレベル)に対し上下で互いに等しい高さとなっており、注入電流が変化すれば光強度も変化することについて何ら考慮されていないことにあるとの見解に達し、注入電流の変化に対する光強度の変化についての関係を考慮して(例えば、ウィナー・キンチンの定理に基づき)、この矩形波の形状を決定すれば、干渉縞ノイズを良好に抑制することができることを見出した。
【0028】
このことを図8(A)、(B)を用いて概念的に説明する。まず、上述した予稿集に記載された技術について図8(A)を用いて説明すると、2つの波長λ、λの光が被検面17aの位置では互いに同位相となって干渉縞コントラストが最高となるが、被検体裏面17bの位置では互いに逆相となって干渉縞のコントラストが弱められるものの、2つの光の振幅が互いに異なるために、干渉縞を完全に消去することはできない。これに対し、本発明の干渉計装置1においては、図8(B)に示すように、被検面17aの位置では2つの光が同相となって、干渉縞コントラストが最高となり、その一方、被検体裏面17bの位置では、2つの光が逆相となり、しかも2つの光の振幅(光強度)が略等しく設定されているので、干渉縞は完全に消去されることになる。
【0029】
次に、干渉縞のコントラストの変化を表す図12を用いて、本実施形態の干渉計装置1の作用効果をさらに説明する。図12に示すように、本実施形態の干渉計装置1においては、干渉縞のコントラストが基準面16aおよび被検面17aで“山”の状態となるように、かつ被検体裏面17aで“谷”の状態となるように設定している。したがって、“山”と“山”が重ね合わされる、基準面16aと被検面17aからの干渉光はコントラストの良好な干渉縞を形成する。一方、“山”と“谷”が重ね合わされる、基準面16aと被検体裏面17aからの干渉光、および被検面17aと被検体裏面17aからの干渉光はコントラストが0の干渉縞を形成することから、干渉縞ノイズは消去されることになる。
【0030】
以下、本実施形態による干渉計装置1について、計算式を用い、被検面17aについての干渉縞のコントラストは良好とし、かつ被検体裏面17bについての干渉縞は消去する条件について説明する。なお、ここでは、簡単のため2つの波長を発生する場合について説明する。
【0031】
ここで説明する干渉計装置1は、上述した実施形態の構成を基本とし、さらに以下の如き条件を満足している。
【0032】
(1)半導体レーザ光源11の注入電流を時間軸に対し矩形波信号(CCDの1光蓄積期間に対して十分に短い周期を有する)を用いて変調することで2種類の波長の光が交互に出力されるように切り替える。
(2)CCDの1光蓄積期間において積分された2種類の波長の光の強度が互いに略等しくなるように矩形波信号のデューティー比が調整されている。
【0033】
これらの条件を満足していることから、1光蓄積期間が1/30(秒)のCCDにおいては、受光された2種類の波長の光を上記期間に亘り積分し、これら両者の1光蓄積期間における光強度を互いに略等しくすることで、光強度が互いに等しく、波長が互いに異なる2つの光を出力する、一般の2波長レーザ光源(常時2種のレーザ光を出力する光源)を用いた場合と同様の結果が得られることになる。また、上述した如き半導体レーザ光源11を用いた場合、注入電流を変調する矩形波信号(ファンクション・ジェネレータ23から出力される制御信号)の振幅を変化させることで、上記2種類の波長の差を変化させたり、DCレベルを変化させたりすることが可能である。
【0034】
ところで、半導体レーザ光源11は、注入電流を変化させると波長が変化することは前述したとおりであるが、本実施例のものでは注入電流を1mA変化させると、モードホップ点以外では、波長が8pm程度変化する。また、前述したように、矩形波信号により注入電流を変調し、かつ、CCDの1光蓄積期間よりも十分短い周期で注入電流を走査して2つの波長を生じさせた場合には、いわゆる2波長レーザ光源を用いて干渉縞を生じさせる場合と同様の結果が得られる。このような前提の下、上記2つの波長をλ、λとし、被検面17aと被検体裏面17bの光路長差を2L(=2nT、nは屈折率、Tは厚み)とすると、2種類の波長の光による2つの面からの反射光により生じる干渉縞の強度I(x,y)は、各光によって生じる干渉縞の強度I01(x,y)、I02(x,y)の和となり、下式(1)で表される。
【0035】
【数1】
Figure 0003621693
【0036】
【数2】
Figure 0003621693
【0037】
【数3】
Figure 0003621693
【0038】
【数4】
Figure 0003621693
【0039】
【数5】
Figure 0003621693
【0040】
【数6】
Figure 0003621693
【0041】
【数7】
Figure 0003621693
【0042】
したがって、上式(8)の条件を満足する場合には、コントラストが良好な干渉縞を得ることができることになる。
【0043】
【数8】
Figure 0003621693
【0044】
したがって、上式(10)の条件を満足する場合には、干渉縞を消すことができることになる。
【0045】
このことから、波長λと面間隔Lが既知の場合、2つの波長の差がΔλとなるように、かつ、CCDの1光蓄積期間内で得られる2つの波長の光の強度が互いに略等しくなるように設定するだけで、被検体裏面17bからの反射光によって生じる干渉縞を略消去することが可能である。
【0046】
ここで、被検体17である平行平面ガラスの屈折率nおよび厚みTを各々、1.5および6mmとし、また、一方の光の波長λを650nmであるとすれば、
m=0の場合、
Δλ=12pm
となる。
【0047】
また、注入電流をA(mA)とした場合、波長差Δλ(pm)と注入電流の関係式は、近似的に、
Δλ=8A
となる(ただし、モードホップ点は除く)。
【0048】
すなわち、1.5mAの振幅の矩形波信号で注入電流を変調すれば、被検体裏面17bからの干渉縞のコントラストを低下できる。ただし、この干渉縞を消去するためには、CCDに取り込まれた2つの波長の光の強度を略等しくすることが必要となる。上述したように、2つの波長が650nmと650.012nmであるとすれば、これら2つの光の強度比は、略2:3であるから、この場合には矩形波信号のHレベルとLレベルのデューティー比を、上記強度比の逆数である3:2程度とし、2つの波長の光の、CCDにより積分された光強度を略等しくする。なお、上記Hレベルとは、注入電流が大きいレベルであることを意味するものであり、逆に、上記Lレベルとは、注入電流が小さいレベルであることを意味するものである。
【0049】
上述した説明は、被検体裏面17bで干渉縞が生じないようにするための条件についての説明であるが、この干渉縞が生じていないことを確認するためには、図1に示す如きフィゾー型干渉計において、基準面16aを光軸Zに対し傾けたり、基準面16aを光路中から取り除く等し、基準面16aからの反射光がCCDに到達しないようにした状態で干渉縞を観察すればよい。
【0050】
なお、上述したようにして各条件を設定した後、基準面16aからの反射光の軸と被検体17の両面17a、17bからの反射光の軸を一致させた後、CCD上に干渉縞を生じさせる。
【0051】
この際には、基準面16aから被検面17aまでの距離Lを上式(8)にしたがって設定しておくことにより、被検面17aの形状を表す干渉縞のみを観察することが可能となる。
【0052】
なお、本発明の干渉計装置としては上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。例えば、上記実施形態と異なり、被検体17の基準面16aとは反対側の面(上記では被検体裏面17b)を被検面17aとすることも可能である。
【0053】
また、前記干渉計装置1の基準面がフィゾー型の球面参照面を有するように構成することも可能であり、これにより被検体が光学レンズ等の球面形状を有するものについても本発明を適用することが可能となる。
また、上記干渉計装置1が斜入射型の干渉計装置であっても適用可能である。
【0054】
また、本発明の干渉計装置としてはフィゾー型等の不等光路干渉計装置のみならず、マイケルソン型やマッハツェンダー型等の等光路型干渉計装置に適用することも可能である。
【0055】
さらに、上記実施形態においては、2種類の波長の光を用いているが、3種類以上の波長の光を用いるようにすれば、被検面についての干渉縞のコントラストをより向上させつつ、非被検面についての干渉縞の消去をより確実に行なうことができる。
さらに、光源としては半導体レーザ光源に限られるものではなく、他のレーザ光源を用いることも可能である。
【0056】
以下、具体的な実施例について図面を用いて説明する。
【0057】
<実施例1>
実施例1において使用した半導体レーザ光源11の特性は、以下のようになっている。図2および図3はこの特性を示すグラフである。
【0058】
(1)波長が連続的に変化し(注入電流の変化1mAに対し波長の変化は6〜9pm)、かつ注入電流が4mA以上となるような幅を有する、互いに分離された2つの領域(低波長領域および高波長領域)が存在する。
(2)上記分離された領域の間に1つのモードホップ領域が存在し、そのモードホップ領域の波長変化幅が約0.25nmである。
【0059】
この半導体レーザ光源11の波長特性および光強度特性に関する数値マップを下記表1に示す。
【0060】
【表1】
Figure 0003621693
【0061】
被検体17の板厚を5.67mm、屈折率を1.5とすると、被検面17aと被検体裏面17bとの光学的厚みtは8.5mmとなる。
図2に示すように、分離された2つの領域のうち低波長領域の一部についての波長特性および光強度特性に関する数値マップを表2に示す。
【0062】
【表2】
Figure 0003621693
【0063】
すなわち、この付近の領域(低波長領域)では、下式が成り立つ。
波長=7.6(A−34)+653907.6 pm
【0064】
ここで、光学的厚みtが8.5mmである被検体17の両面からの反射光による干渉縞をキャンセルするには、下記条件を満足することが必要となる。
8.5×2=(λ/2)/Δλ
すなわち、波長差Δλは
Δλ=0.6539076×0.6539076/(4×8500×1000×1000)=12.6pm
とすれば、上記干渉縞をキャンセルできる。
【0065】
これを注入電流に換算すると、
12.6/7.6=1.6mA
となる。すなわち、注入電流を1.6mA上げれば良いことになる。
よって、条件を満足する2つの波長を得るための注入電流は、
34mAと35.6mA
を選択すれば良いことになる。
【0066】
また、光強度は、注入電流1mA上昇する毎に約0.4mWだけ上昇するから、注入電流34mAのときの光強度が2.766であれば、注入電流35.6mAのときの光強度は3.406である。
【0067】
すなわち、両者のデューティー比を、
1:1.23
とすればよい。
【0068】
被検面17aの位置は、基準面16aから、
17mm
の位置に設定すればよい。
【0069】
なお、入力された、被検体17の厚みtおよび屈折率nの値に基づき、コンピュータ20によって被検面17aの位置を自動演算し、その演算値に応じて被検体17が所定の位置に自動的に移動するようなシステムを構築することも可能である。
【0070】
<実施例2>
(モードホップ領域を間に挟む;2波長レーザ光)
次に、下記表3に示す、モードホップ領域を挟んだ2点での干渉縞のキャンセルについて検討する。
【0071】
【表3】
Figure 0003621693
【0072】
すなわち、低波長領域に含まれる注入電流38mAの点と高波長領域に含まれる注入電流41mAの点との間で干渉縞がキャンセルされる場合の光学距離Lは、以下のように表される。
Figure 0003621693
【0073】
次に、モードホップ領域を挟んだ2つの波長領域の点間での最小波長差(注入電流をmA単位の整数値毎とした場合)は、下記表4に示すものとなる。
【0074】
【表4】
Figure 0003621693
【0075】
したがって、低波長領域に含まれる注入電流39mAの点と高波長領域に含まれる注入電流40mAの点との間で干渉縞がキャンセルされる場合の光学距離Lは、上記と同様に算出して以下のように表される。
L=0.412mm
【0076】
これは、モードホップ領域を挟んだ2点で干渉縞をキャンセルし得る、最大の光学距離となる。ここで、屈折率を1.5とすると、被検体17の板厚tは、
t=0.275mm
となる。
【0077】
次に、上記表1において、モードホップ領域を挟んだ2点で干渉縞をキャンセルし得る最小の光学距離を求める。上記表1において、注入電流の最も離れた2点は下記表5に示すものとなる。
【0078】
【表5】
Figure 0003621693
【0079】
この場合も、上記と同様にして光学距離Lを求めると以下のように表される。
L=0.323mm
【0080】
ここで、屈折率を1.5とすると、被検体17の板厚tは、
t=0.215mm
となる。
【0081】
すなわち、上記表1における、モードホップ領域を挟んだ2点で測定できる厚みtは、下記範囲または下記範囲の2m+1(m=0、1、2、3……)倍となる。
t=0.215mm〜0.275mm
【0082】
<実施例3>
(モードホップ領域なし;2波長レーザ光)
実施例3は、表1に示されるモードホップ領域が存在しない範囲(高波長領域あるいは低波長領域)中の2点を選択して示すものである。
【0083】
まず、最大の光学距離Lは、例えば、注入電流の大きい領域(高波長領域)では、以下のようにして求められる。
まず、下記表6に示すように、注入電流が41mAと42mAとなる2点を選択する。
【0084】
【表6】
Figure 0003621693
【0085】
すなわち、注入電流41mAの点と注入電流42mAの点との間で干渉縞がキャンセルされる場合の光学距離Lは、上述した実施例2と同様にして以下のように表される。
L=14.27mm
【0086】
ここで屈折率を1.5とすると、被検体17の板厚tは、
t=9.5mm
となる。
【0087】
一方、最小の光学距離Lは、例えば、注入電流の大きい領域(高波長領域)では、以下のようにして求められる。
まず、下記表7に示すように、注入電流が40mAと44mAとなる2点を選択する。
【0088】
【表7】
Figure 0003621693
【0089】
すなわち、注入電流40mAの点と注入電流44mAの点との間で干渉縞がキャンセルされる場合の光学距離Lは、上述した場合と同様にして以下のように表される。
L=3.25mm
【0090】
ここで屈折率を1.5とすると、被検体17の板厚tは、
t=2.17mm
となる。
【0091】
すなわち、上記表1における、モードホップ領域を挟まない2点で測定できる厚みt(注入電流1mAを最小変調幅とした場合)は、下記範囲または下記範囲の2m+1(m=0、1、2、3……)倍となる。
t=2.17〜9.50mm
【0092】
<実施例4>
(モードホップ領域なし;多波長(3波長以上)レーザ光;各レーザ光の光量は互いに等しい)
実施例4は、表1に示されるモードホップ領域が存在しない範囲(高波長領域あるいは低波長領域)中の3点以上を選択して下記演算を行なうものである。
【0093】
まず、最大の光学距離Lは、例えば、注入電流の小さい領域(低波長領域)では、以下のようにして求められる。
まず、注入電流が34mA、35mA、36mA、37mA、38mAとなる5点を選択する。
この5点についての、この半導体レーザ光源11の波長特性および光強度特性に関する数値マップを下記表8に示す。
【0094】
【表8】
Figure 0003621693
【0095】
上記表8に示すように、上記5つの注入電流により各々互いに異なる波長のレーザ光が発生することになるが、それらの光強度比は1:1.15:1.28:1.43:1.56となるから、1光蓄積期間内にCCDにおいて受光される各レーザ光の強度を等しくしたい場合には、デューティ比は1.56:1.43:1.28:1.15:1とすればよい。
【0096】
図4は、このようにして決定されたデューティ比により階段状に変化する注入電流の変化を示すものであり、図5はCCDの1光蓄積期間内で積分された5つの波長の光の強度が互いに等しくなることを示すものである。
【0097】
このように注入電流を変化させることにより、不用な干渉縞を良好に消去することができる。
【0098】
<実施例5>
(モードホップ領域なし;多波長(3波長以上)レーザ光;1光蓄積期間に亘り積分して得られる光強度が各レーザ光毎に異なる)
次に、上記5点の中心となる、注入電流36mAの点についての光強度を3とおき、その両脇の点である注入電流35mAおよび37mAの光強度を2、さらにその両脇の点である注入電流34mAおよび38mAの光強度を1というようにして、全体として三角波状のスペクトル分布をとるようにした場合には、各注入電流についてのデューティー比は、下記表9に示す如くなる。
【0099】
【表9】
Figure 0003621693
【0100】
図6は、この場合におけるCCDの1光蓄積期間内で積分された5つの波長の光の強度を示すものである。
図7は、このようにして決定されたデューティ比により階段状に変化する注入電流の変化を示すものである。
このように、3波長以上の光を用いる場合には、注入電流を変化させることによっても、不用な干渉縞を良好に消去することができる。
【0101】
<得られた干渉縞画像>
図9は、本実施形態(実施例1、2)を用いて得られた干渉縞画像を示すものであり、図10は、従来技術を用いて得られた干渉縞画像を示すものである。これら2つの干渉縞画像の比較から明らかなように、本実施形態においては、干渉縞ノイズのないコントラストの良好な干渉縞画像を得ることができる。
【0102】
【発明の効果】
本発明の干渉計装置においては、以下の特徴点を備えている。
すなわち、▲1▼単一縦モードの半導体レーザ光源を用い、干渉縞を受光する素子の1光蓄積期間に対し十分短い周期で光源から出力される光を複数の波長に変調し、被検体からの干渉光を上記素子により受光することで、その干渉光を上記1光蓄積期間に亘って積分する点、および▲2▼波長の変調は、上記1光蓄積期間に亘って積分された各波長の光が被検体の非被検面からの干渉縞ノイズを抑制し得る所定の光強度と各々なるように、この各波長に対する変調期間が設定されている点、である。
【0103】
したがって、干渉縞を受光する素子は、所定の光蓄積期間を有しているため、その1光蓄積期間よりも十分速い速度で波長を走査すれば、多波長の光を同時に出力する光源を用いて干渉縞を観察する場合と同様の結果が得られる。
しかも、注入電流が変化すれば光強度も変化することに着目し、注入電流の変化に対する光強度の変化についての関係を考慮して光源の注入電流を制御するようにしているから、被検面についての干渉縞のコントラストを最高としつつ、非被検面についての干渉縞(干渉縞ノイズ)の消去をより確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る干渉計装置の概略図
【図2】本発明の実施形態に係る半導体レーザ光源の注入電流と出力光波長の関係を示すグラフ
【図3】本発明の実施形態に係る半導体レーザ光源の注入電流と出力光の強度の関係を示すグラフ
【図4】実施例4における半導体レーザ光源の注入電流の変化を示すグラフ
【図5】実施例4におけるCCDの1光蓄積期間に亘って積分された5つの波長の光の強度を示すグラフ
【図6】実施例5におけるCCDの1光蓄積期間に亘って積分された5つの波長の光の強度を示すグラフ
【図7】実施例5における半導体レーザ光源の注入電流の変化を示すグラフ
【図8】公知文献記載の干渉計装置を用いた場合の作用効果を概念的に示す図(A)および本実施形態の干渉計装置を用いた場合の作用効果を概念的に示す図(B)
【図9】本実施形態の干渉計装置を用いて得られた干渉縞画像
【図10】従来技術の干渉計装置を用いて得られた干渉縞画像
【図11】公知文献記載の干渉計装置の半導体レーザ光源の注入電流の変化を示すグラフ
【図12】本実施形態の干渉計装置の作用を示す図
【符号の説明】
1 干渉計装置
10 干渉計本体
11 半導体レーザ光源(LD)
12 コリメータレンズ
13 発散レンズ
14 ビームスプリッタ
15 コリメータレンズ
16 基準板
16a 基準面
17 平行平面ガラス板(被検体)
17a 被検面
17b 被検体裏面
18 撮像レンズ
19 CCD撮像装置
20 コンピュータ
21 モニタ
22 電源(LD電源)
23 ファンクション・ジェネレータ
24 ピエゾ素子
30 レーザ光

Claims (7)

  1. 単一縦モードのレーザ光を発振する波長走査が可能な光源を用い、透明な被検体の非被検面からの干渉縞ノイズを抑制する干渉計装置において、
    干渉縞を受光する素子の1光蓄積期間に対し十分短い周期で、前記光源からのレーザ光を複数の波長に変調し、
    該複数の波長に変調されたレーザ光を用いて前記被検体からの物体光と前記干渉計装置の基準面からの参照光により生成される干渉光を前記素子により受光して、該干渉光を前記1光蓄積期間で積分するように構成し、
    前記複数の波長の変調は、前記1光蓄積期間で積分された各波長の光が前記被検体の非被検面からの干渉縞ノイズを抑制し得る所定の光強度となるように、該各波長に対する変調期間が設定されていることを特徴とする干渉計装置。
  2. 前記光源が、前記波長変調を注入電流の変化に基づいて行なうレーザ光源であって、前記波長変調を行なうための注入電流の信号波形は、少なくとも、該注入電流と前記レーザ光源の出力との関係および時間軸に対する前記光強度の所望されるスペクトラム形状の2つの要素に基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載の干渉計装置。
  3. 前記波長変調を行なうための注入電流の信号波形は、前記光源から前記素子までの前記レーザ光の光量の減衰率についての要素を加味して決定されることを特徴とする請求項2記載の干渉計装置。
  4. 前記注入電流の信号波形は、前記各要素に基づいて決定されたデューティー比を有する矩形波形状をなすことを特徴とする請求項2または3記載の干渉計装置。
  5. 前記複数の波長が2波長であって、これら2波長のレーザ光に対する前記変調期間は、前記1光蓄積期間で積分された各レーザ光の光強度が互いに略等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の干渉計装置。
  6. 前記レーザ光源が、半導体レーザ光源であることを特徴とする請求項2から5のうちいずれか1項記載の干渉計装置。
  7. 前記干渉計装置がフィゾー型等の不等光路型であることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の干渉計装置。
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