JP3620525B2 - 誘電体導波管型フィルタ及びその特性調整方法 - Google Patents

誘電体導波管型フィルタ及びその特性調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は主にマイクロ波帯やミリ波帯で用いられる誘電体導波管型共振器、誘電体導波管型フィルタおよびその特性調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘電体共振器を用いたマイクロ波帯の誘電体共振器としては、円柱状または円筒状の誘電体をシールドケースの内部に配置したTE01δモードの誘電体共振器、角柱状の誘電体を金属ケースまたは導体膜を形成したケースの上面から下面にわたるように配置したTM110モードの誘電体共振器、或いは誘電体の内部に内導体を設け、外部に外導体を設けたTEMモードの誘電体共振器、がそれぞれの特性を生かして目的に応じてマイクロ波デバイスに用いられている。
【0003】
このような誘電体共振器は、共振エネルギの多くを誘電体部分に集中させることによって、また更に誘電体と空気との境界面に近似的に作り得る磁気的壁を偶モードの対称面に一致させることによって小型化を図ることができる。そして、金属ケースと誘電体共振器の寸法・形状・誘電率や金属ケース内での誘電体の配置などによって共振周波数および無負荷Qが設定されている。
【0004】
誘電体セラミクス等の誘電体材料の外面に導電体膜を形成した誘電体導波管型共振器は、誘電体材料の誘電率をεrとすれば、空胴の導波管回路素子に対して、1/√εrの大きさで構成できるため、小型で低損失なマイクロ波およびミリ波帯でのフィルタへの応用が検討されている。このような誘電体導波管型フィルタをマイクロストリップライン等と組み合わせて回路を構成する場合、図33〜図35に示すような構造で誘電体導波管型フィルタと外部回路との結合をとっている。図33に示す例では、誘電体ブロック1の外面に導電体膜2を形成し、その中央をQの高い導波系とし、両端をTEM同軸共振器として構成している。図34に示す例では、誘電体ブロックの外面に導電体膜2とともにスタブ9を形成して、このスタブ9によって導波管共振系との結合および外部のマイクロストリップラインとの結合をとっている。また図35に示す例では、誘電体ブロック1の所定面に孔を開け、その内部にプローブ10を挿入し、導波管共振モードと結合させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のTE01δモード、TM110モード、TEMモードの各誘電体共振器の構造によれば共振周波数を設定できるため、各部の寸法関係を設定することによって所望の共振周波数および無負荷Qが比較的容易に得られる。しかしながら、これらの各誘電体共振器については、それらの構造に起因して設計上または製造上の難点を挙げることができる。即ち、TE01δモードの誘電体共振器では、シールドケース内の所定位置に誘電体共振器を固定配置するための構造が複雑である。また、TM110モードの誘電体共振器では、柱状誘電体と実電流の流れる金属ケースまたは導体膜を形成したケースとの接合が容易ではなく、また柱状誘電体と外導体を形成する部材とを一体化する構造を採る場合には高度な成形技術が要求される。さらに内部の柱状誘電体を加工するために開放面が必要であり、しかも共振器として使用する際には、その開放面を導体で被う必要があり、製造上および組み立て作業の点でもコスト高の要因となり得る。さらに、TEMモードの誘電体共振器では、高い無負荷Qを得るためには、外形寸法を大きくすることになるが、外形寸法を大きくすると高次の共振モードの共振周波数が、利用しようとするTEMモードの共振周波数に近接するため、数種類の誘電体材料しか選択できない現状では、無負荷Qの設計範囲にも限界がある。また、誘電体ブロックに複数の内導体形成孔を設け、且つ各内導体形成孔の中間位置に結合用孔を設けて、共振器間の実効誘電率を調整して結合調整を行って、帯域通過フィルタとして用いるようにしたものでは、誘電体ブロックに形成した複数の孔のうち、内導体形成用孔にのみ内導体を形成し、結合用孔には導体が付かないようにするため、製造が複雑化する欠点が挙げられる。
【0006】
一方、導波管型の誘電体共振器として、誘電体セラミクスの外面に導電体膜を形成して、丁度空洞共振器内に誘電体を充填した形の誘電体導波管型共振器が知られている。この誘電体導波管型共振器は、誘電体の比誘電率をεrとすれば、その波長短縮効果により全体に1/√εrに小型化できる。ここで、TE101モードとして知られる誘電体導波管型共振器の構成を図31に示す。この共振器内の波長λgはλg=2ac/√(a +c )で定まり、これによって共振周波数が定まる。また無負荷Qは波長λg、表面の導電体膜の表皮深さδ、および寸法a,b,cによって定まり、寸法a,b,cが大きくなるほど無負荷Qは大きくなる。このような誘電体導波管型共振器は、同じ共振周波数を有する誘電体同軸共振器に比べればサイズが大きくなり、無負荷Qの高い共振器を得やすい。
【0007】
しかし、図33に示した従来の誘電体導波管型フィルタの構造では、マイクロストリップラインとの結合が容易であるものの、同軸共振器部分の無負荷Qが導波管共振器に比べて低いため、全体の無負荷Qが低下するという問題があった。また、図34に示した構造では、強い結合をとるためにはスタブ9の寸法を長くしなければならず、それに伴って導電体膜2との間隙から電磁波が洩れやすく、外部に対するリークの影響が大きくなる。図35に示した例では、プローブ10を共振器とは別部品として設けなければならず、更に誘電体ブロック1に対してプローブ10をいかに確実に保持させるかが課題であった。
【0008】
この発明の目的は、外部回路との結合構造において、特別な部材を必要としない単純な構造で、且つ外部に対する電磁波のリークの少ない結合回路構造をとることのできる誘電体導波管型共振器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、誘電体ブロックの外面に導電体膜を形成した誘電体導波管型共振器に結合用電極を設けてフィルタを構成する際、特別な部材を用いることなく、且つ外部に対する電磁波のリークを少なくするものであって、
誘電体ブロックの外面に前記導電体膜から絶縁された端子電極を形成し、前記誘電体ブロックの内部に、略直線状に延びる孔と、これに交わる孔とから構成される孔を形成するとともに、当該孔の内面に、前記略直線状に延びる孔の一方端が前記端子電極に接続され、他方端が前記導電体膜に接続され、前記交わる孔の端部が前記導電体膜に接続された結合用電極を形成したことを特徴としている。この構造によって、結合用電極は誘電体ブロックの外面の導電体膜とともに結合ループを構成し、誘電体導波管型共振器の共振モードと磁界結合する。
【0010】
また、誘電体ブロックの外面に前記導電体膜から絶縁された端子電極を形成し、前記誘電体ブロックの内部に、略直線状に延びる孔と、これに交わる孔とから構成される孔を形成するとともに、当該孔の内面に、前記略直線状に延びる孔の一方端が前記端子電極に接続され、他方端が孔の内部で開放され、前記交わる孔の端部が前記導電体膜に接続された結合用電極を形成したことを特徴としている。この構造によって、結合用電極は誘電体導波管型共振器の共振モードと電界結合する。
【0011】
いずれの場合でも、結合用電極の一端が接続されている誘電体ブロック外面の端子電極から、外部の例えばマイクロストリップラインとの接続が可能となる。しかも、特別なプローブ等の部材を外部から挿入する必要がなく、また外部に対する電磁波のリークも少ない結合回路構造となる。
【0012】
また、上記貫通孔を、略直線状に延びる孔とこれに交わる孔とから構成したことにより誘電体ブロックの内部で自由度の高い形状の結合用電極が容易に形成できるようになる。
【0014】
また、この発明は、誘電体ブロックに、該誘電体ブロックの長手方向を区分する節となる、内面に導電体膜を形成した溝を設けたことを特徴としている。この構造によって、単一の誘電体ブロックを用いて複数段の共振器からなる誘電体導波管型フィルタを得る。
【0015】
また、この発明は、前記孔の内面に形成された結合用電極を部分的に削除することによって、外部回路との結合量を調整することを特徴としている。このように結合用電極を部分削除すれば、特別な調整用部材を用いることなく、また外部に対する電磁波のリークを生じさせることなく、結合量の調整を容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
先ず、この発明に係る誘電体導波管型フィルタの基本形となる幾つかの誘電体導波管型共振器について、図1〜図14を参照して説明する。
図1に示す誘電体導波管型共振器(以下単に「誘電体共振器」という。)において(A)は外観斜視図、(B)はその断面図である。図において1はほぼ直方体形状をなす誘電体ブロックであり、その中央部に丸穴形状の貫通孔12を設けている。誘電体ブロック1の外面(六面)には導電体膜2を形成している。(A)に示す誘電体ブロックの側面に示す矢印は誘電体ブロック1内部(中央部または中央部付近)の電界分布を誘電体ブロック1の2つの側面に投影したものであり、これを誘電体ブロック内部に表せば図31に示したものと同様になり、誘電体ブロック1の中央部ほど図における鉛直方向の電界のエネルギーが高く、端面にいくほど低くなる。(ここでは矢印の長さで電界強度を表している。)ただし、図1に示す例では,誘電体ブロック1の中央部に貫通孔12を形成していて、貫通孔12内部の誘電率は誘電体ブロック1の誘電率より低いため、貫通孔12内の電界強度は低い。
【0017】
図1に示した誘電体共振器は、図31に示した座標系で表せばTE101モードの共振モードを持つ。誘電体ブロック1の外形寸法a,b,cは、所望の無負荷Qが得られ、所望の共振周波数に近く且つその共振周波数より低い値が得られるように定める。そして、貫通孔12の内径寸法によって所望の共振周波数を得る。貫通孔12は誘電体ブロック1の成形時に同時に設けるか、直方体状の誘電体セラミクスの焼成前の段階でドリル加工により形成してから焼成するか、あるいは誘電体セラミクスを焼成し、導電体膜2を設けた後に切削加工する。
【0018】
なお、図1では示していないが、この誘電体共振器に信号入出力手段を設ける場合、誘電体ブロック1にプローブに相当する穴をあけ、その内面に導電体膜を形成する方法や、誘電体ブロックの一端面を開放して、その面に励振用ストリップを形成すればよい。
【0019】
図2に示す誘電体共振器において12aは図1に示した貫通孔12と同様に、電界強度の高い誘電体ブロックの中央部に設けた貫通孔である。12bは電界強度の比較的低い誘電体ブロック1の端部付近に設けた貫通孔である。このように電界強度の低い箇所に貫通孔12bを形成することにより、また内径の小さな貫通孔12bを形成することにより共振周波数の微調整を行うことが容易となる。
【0020】
図3に示す誘電体共振器では、誘電体ブロック1に対して貫通していない窪み14を設けている。この構成によれば、窪み14の内径寸法だけでなく、深さ寸法によっても共振周波数の設定を行うことができるようになる。なお、窪み14は誘電体ブロック1の上面だけでなく上面とともに下面に形成してリッジ型としてもよい。
【0021】
この発明を適用する誘電体導波管型フィルタを構成する誘電体導波管型共振器は、図4に示すように、その誘電体ブロック1が直方体であるものに限らず、円柱形状または円筒形状としてもよく、直方体状誘電体ブロックを用いる場合と同様に、その外形寸法によって無負荷Qおよび概ねの共振周波数を定め、貫通孔12を形成しても、所望の共振周波数に設計または調整することができる。
【0022】
図5に示す誘電体共振器は誘電体ブロック1の側面に投影した電界分布で示す第1の共振モードと、同誘電体ブロックの側面に投影した電界分布を抜き出して示す第2の共振モードとを有する。貫通孔12a,12bは第1・第2の共振モードにおける電界強度のほぼ等しい位置に形成していて、2つの共振モードに与える摂動効果はほぼ等しい。これによって第1と第2の共振モードの共振周波数を同時に調整できるようになる。図5では2つの貫通孔を設けたが、これはいずれか一方にのみ設けてもよい。
【0023】
図5に示した2つの共振モードを有する誘電体共振器の場合、誘電体ブロック1の例えば中央部に貫通孔を設ければ、その貫通孔は第1の共振モードの共振周波数を上昇させることになるが、第2の共振モードに対しては、貫通孔を設けることによる電界に対する摂動効果が小さいため、共振周波数は殆ど変化しない。また、逆に第2の共振モードの電界強度が高く、第1の共振モードの電界強度が低い箇所に貫通孔を設ければ、その貫通孔を設けることによる、第2の共振モードにおける電界に対する摂動効果は大きく、第1の共振モードにおける電界に対する摂動効果は小さいため、第1の共振モードの共振周波数を殆ど変化させることなく、第2の共振モードの共振周波数が上昇することになる。このように貫通孔の形成位置によって、複数の共振モードのうち或る共振モードの共振周波数を選択的に変化させることができる。
【0024】
図6に示す誘電体共振器における誘電体ブロック1の側面に投影した矢印は、第1の共振モードの電界分布、誘電体ブロック1の上面に投影した矢印は第2の共振モードにおける電界分布をそれぞれ示している。但し図では電界分布を簡略化して表していて、第1の共振モードは例えばTE111モード、第2の共振モードは例えばTM111モードである。従って、この2つの共振モードは縮退モードの関係にある。この場合、貫通孔12の形成位置および形成方向によって、第1と第2の共振モードにおける共振周波数を選択的に、或いは同時に設定することになる。
【0025】
図7に示す誘電体共振器において、誘電体ブロック1は図における上下面を正方形とする直方体形状とし、六面に導電体膜を形成している。図における誘電体ブロック1の上面に投影した矢印は第1と第2の共振モードにおける電界分布の方向を代表して示すものであり、この2つの共振モードはいずれもTE101モードとなって、2重の縮退モードの関係となって共振周波数は等しくなる。(この場合、図における水平面方向をx,y方向とし、鉛直方向をz軸としている。)同図の(A)に示すように、誘電体ブロック1の中央にz軸方向に貫通孔12を設けた場合、2つの共振モードにおける電界に対する摂動効果が等しくなり、2つの共振モードの共振モード周波数は同時に同じ量だけ変化する。これに対し、同図の(B)に示すように、貫通孔12の形成位置を中央からずらせば、2つの共振モードにおける電界に対する摂動効果に差が生じて、2つの共振モードの共振周波数が変わることになる。これによって縮退が解かれて、2つの共振モードは結合することになる。
【0026】
図8に示す誘電体共振器では、図7に示した場合と異なり、貫通孔12を長方形面に形成している。これによってこの貫通孔に沿った方向の電界成分を持つ共振モードに対して、他方の共振モードに比較して大きな摂動を与え、2つの共振モードを結合させることができる。また、貫通孔12の大きさと形成位置によって結合の強さを設定できるようになる。
【0027】
図9に示す誘電体共振器では、円柱形状の誘電体ブロック1の外面に導電体膜を形成することによって、図における上面に投影した力線で示すように2つの共振モード(TE111モード)が生じる。(実線と破線の力線はいずれも電界分布を示す。)このような誘電体ブロックに対してz軸方向に垂直な方向に貫通孔12を設けたことにより、その貫通孔の方向に沿った電界成分を持つ共振モードに大きな摂動を与え、2つの共振モードにおける共振周波数に差が生じ、両者は結合することになる。
【0028】
図10に示す誘電体共振器は立方体形状の誘電体ブロック1に対し導電体膜を六面に形成している。これによって、図中に矢印で示すように3軸方向に電界成分を持つ3つの共振モードが生じ、それらは3重の縮退モードとなる。このような誘電体共振器に対して、貫通孔12を形成することによって、その貫通孔に沿った方向の電界成分を持つ共振モードに大きな摂動を与え、他の2つの共振モードの共振周波数に対して差をもたせることができる。
【0029】
図11に示す誘電体共振器では、以上に示した誘電体共振器とは異なった形状の貫通孔を形成している。図11の(A)に示すように、深さ方向の位置によって内径の異なるステップ形状の貫通孔12を形成してもよい。また同図の(B)に示すように深さ方向に内径を次第に異ならせたテーパー形状の貫通孔12を形成してもよい。このような構成によって、内径の大きな箇所で共振周波数の粗調整を行い、内径の小さな箇所で微調整を行うことが容易となる。
【0030】
図12に示す誘電体共振器では、(A)の場合、貫通孔の内部に誘電体15を充填している。また、(B)の場合、貫通孔の一部に誘電体15を充填している。充填する誘電体15の誘電率が誘電体ブロック1の誘電率より大きな場合には、誘電体15を設けることによって、共振周波数が低下し、同一の共振周波数で比較した場合に全体に小型化される。共振器全体の共振周波数特性はこれらの充填した誘電体15を含んだ特性であり、例えば周波数温度特性の異なる材料を用いた場合には、誘電体ブロック1の周波数温度特性との合成によって共振器全体の温度特性が定まるので、誘電体材料を選定して、誘電体ブロック1の周波数温度特性を誘電体15の周波数温度特性で打ち消すようにすることによって温度特性を改善することも容易となる。
【0031】
図13に示す誘電体共振器において、16は貫通孔12の開口部を被う導電体であり、例えば銅箔を導電体膜2に半田付けなどによって固定接続している。この導電体16は貫通孔12から外部への電磁界の漏洩および外部回路との電磁界結合を遮断する。
【0032】
このように、導電体膜によって貫通孔12から外部への電磁界の漏洩および外部回路との電磁界結合を遮断する代わりに、図14に示すように、誘電体共振器全体をケース17に収納することによって、シールドするようにしてもよい。
【0033】
次に、この発明の第1の実施形態である誘電体導波管型フィルタの構成を図15〜図17を参照して説明する。
【0034】
図15は誘電体導波管型フィルタの斜視図であり、(A)は回路基板に対する実装状態での斜視図、(B)は誘電体導波管型フィルタを裏返した状態での斜視図である。同図に示すように、直方体状の誘電体ブロック1の内部に斜め方向に2つの貫通孔5を形成していて、その内面に結合用電極4を形成している。誘電体ブロック1の外面には導電体膜2とともに、この導電体膜2から絶縁された2つの端子電極3を形成している。上記貫通孔5の内面の結合用電極4の一方端は端子電極3に接続し、他方端は導電体膜2に接続している。図16は図15の(A)に示した2つの貫通孔部分を通る断面図である。図17は共振モードを示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図であり、実線の矢印およびドットは電界、破線は磁界をそれぞれ示している。この例ではTE101モードを利用していて、結合用電極4と誘電体ブロック外面の導電体膜2とによる結合ループが共振モードの主に磁界成分と結合する。
【0035】
図15に示したような貫通孔5は誘電体セラミクスの成型時に同時に形成するか、成型後または更に焼成後の後加工でドリル加工により形成すればよい。また、導電体膜2、結合用電極4および端子電極3はディッピング法やメッキ法により全面に導電体膜を形成した後にエッチングによりパターン化すればよい。また導電体膜2および端子電極3のパターンはAgペースト等のスクリーン印刷により直接形成することも可能である。
【0036】
図18は第2の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図である。第1の実施形態と異なり、誘電体ブロックの縦方向に2つの貫通孔5を形成し、その内面に結合用電極4を形成し、一方端を誘電体ブロック1の外面に形成した端子電極3に接続し、他方端を誘電体ブロック1の外面に形成した導電体膜2に接続している。このような構造であっても、結合用電極4と導電体膜2とによって結合ループが構成され、この結合ループがTE101の共振モードと磁界結合することになる。
【0037】
図19は第3の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図であり、(A)は回路基板に対する実装状態での斜視図、(B)はそれを裏返した状態での斜視図である。この例では誘電体ブロック1の内部にL字型の貫通孔5を形成していて、その内面に結合用電極4を形成している。また、誘電体ブロック1の外面には導電体膜2を形成していて、誘電体ブロック1の対向する端面に、導電体膜2から絶縁状態で端子電極3を形成している。結合用電極4の一方端は端子電極3に接続し、他方端は導電体膜2に接続している。この場合も結合用電極4と導電体膜2とによって結合ループを構成し、この結合ループがTE101の共振モードと磁界結合する。
【0038】
図19に示したような貫通孔5は、L字型のワックスを鋳込んで成型した後に、焼成時にワックスをとばす、いわゆるロストワックス法で形成することができる。
【0039】
図20は第4の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図および断面図である。誘電体ブロック1の内部には縦方向に2つの貫通孔5を形成し、これらの貫通孔5にそれぞれ直交する横方向に孔6を形成している。誘電体ブロック1の外面には導電体膜2および端子電極3を形成していて、貫通孔5および孔6の内面には結合用電極4を形成している。貫通孔5の内面に形成した結合用電極4の一方端は端子電極3に接続し、他方端は導電体膜2に接続し、さらに孔6の内面の結合用電極4の外側端を導電体膜2に接続している。このような構造の場合、孔6の図20における高さ方向の位置によって結合用電極4と導電体膜2とによる結合ループのループ面積が定まるため、孔6の高さ方向の位置によって外部回路との結合量を定めることができる。
【0040】
次に他の誘電体導波管型フィルタの構造およびその特性調整方法の例を図21〜図23を参照して説明する。
【0041】
図21は第5の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの構造およびその特性調整方法を示す断面図である。図18に示した誘電体導波管型フィルタと同様に、誘電体ブロック1の縦方向に2つの貫通孔5を形成し、その内面に結合用電極4を形成し、一方端を誘電体ブロック1の外面に形成した端子電極3に接続している。(A)は貫通孔5の上面から回転砥石等による切削装置によって一定内径の孔を誘電体ブロックの上面から一定深さにまで形成した例であり、(B)は貫通孔5内の一部をその内径を広げるように切削した例である。このようにして切削部7を形成することによって、結合用電極4の先端が導電体膜2から分離し、開放状態となって、結合用電極4はプローブとして作用する。すなわち結合用電極4は共振器の共振モードと主に電界結合することになる。このような特性調整方法の場合、切削部7の切削量(深さ)によって結合用電極4の長さが変化し、これによって結合量を調整することができる。
【0042】
図22は第6の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの構造およびその特性調整方法を示す断面図である。図20に示した誘電体導波管型フィルタと同様に、誘電体ブロック1の内部には縦方向に2つの貫通孔5を形成し、これらの貫通孔5にそれぞれ直交する横方向に孔6を形成している。誘電体ブロック1の外面には導電体膜2および端子電極3を形成していて、貫通孔5および孔6の内面には結合用電極4を形成している。貫通孔5の内面に形成した結合用電極4の一方端は端子電極3に接続し、孔6の内面の結合用電極4の外側端を導電体膜2に接続している。(A)は貫通孔5の上面から回転砥石等による切削装置によって一定内径の孔を誘電体ブロックの上面から一定深さにまで形成した例であり、(B)は貫通孔5内の一部をその内径を広げるように切削した例である。このようにして切削部7を形成すれば、図19に示した誘電体導波管型フィルタと同様の構造となる。そして切削部7の切削量によって共振モードとの電磁気的結合量が変化し、これによって外部回路との結合量の調整が可能となる。
【0043】
図23は第7の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタにおける特性調整方法を示す断面図である。このフィルタの構造は図18に示したものと同様に、誘電体ブロックの短軸方向に2つの貫通孔5を形成し、その内面に結合用電極4を形成し、一方端を誘電体ブロック1の外面に形成した端子電極3に接続し、他方端を誘電体ブロック1の外面に形成した導電体膜2に接続している。この例では、貫通孔5の図における上面から結合用電極4の一部とともに誘電体ブロック1の一部を切削して切削部7を形成している。結合用電極4の一方端は導電体膜2に接続されたままであるので、この結合用電極4と導電体膜2とは結合ループを構成している。しかし、結合用電極4の一部を削除することによって、結合用電極4の形状が変化するため、共振モードと結合用電極4との電気的結合量に変化が生じる。このように切削部7の形状および切削量によって結合量を調整する。
【0044】
なお、以上に示した構造の誘電体導波管型フィルタおよびその特性調整方法以外にも、例えば図19に示した構造で、結合用電極4の短絡端側(導電体膜接続側)の開口部から、開口部付近または奥部の結合用電極4を部分的に削除したり、または図22に示した状態から更に孔6の開口部付近または奥部の結合用電極4を部分的に削除すれば、L字型のプローブとして作用させることができる。そして、その切削量によって共振モードとの電磁気的結合量が変化し、これによって外部回路との結合量の調整が可能となる。
【0045】
なお、上述した例では、TE101モードの共振モードを利用する場合について説明したが、その高次のモードを利用する場合にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0046】
次に複数段の共振器からなる誘電体導波管型フィルタの構成を図24〜図30を参照して説明する。
【0047】
図24は第8の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図、図25はその断面図である。両図に示すように、誘電体ブロックは略直方体形状を成し、その外面に導電体膜2を形成している。誘電体ブロック1の長手方向の途中には、その長手方向を区分する節となる溝20を形成している。この溝20の内面には導電体膜2を形成している。溝20で区分される領域はそれぞれ共振器として作用する。この共振器領域に、誘電体ブロックの短軸方向に貫通する貫通孔12a,12bを設けている。この貫通孔12a,12bの内面には導電体膜を形成していない。誘電体ブロックの図における側面には端子電極3a,3bを形成していて、誘電体ブロック1の側面の端子電極3a,3bから誘電体ブロック1の底面の導電体膜2にかけて、内部に貫通孔5a,5bを形成していて、その貫通孔5a,5bの内面に結合用電極4a,4bを設けている。この構造により、2つの端子電極3a,3bを入出力部とする2段の共振器からなる帯域通過特性を有する誘電体導波管型フィルタを得る。フィルタ特性は、2段の共振器の共振周波数によって定め、この2段の共振器の共振周波数は貫通孔12a,12bの内径によって定める。たとえば設計段階で貫通孔12a,12bの位置および寸法を決定しておくか、調整段階で貫通孔12a,12bの内面を必要量部分削除する。
【0048】
図26は第9の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図、図27はその断面図である。図24および図25に示したものと異なる点は入出力部の構造である。この例では、誘電体ブロック1の短軸方向に貫通孔5a,5bを設けて、その内面に内部で開放した結合用電極4a,4bをそれぞれ形成している。この構造によれば、共振周波数設定用の貫通孔12a,12bと結合用電極形成用の貫通孔5a,5bとが同一方向にあるので、誘電体ブロックの成型金型の構造が簡単となる。
【0049】
図28は第10の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの断面図である。図において13は絶縁体基板であり、このフィルタは大別して誘電体ブロック側と絶縁体基板側とに分けられる。誘電体ブロック側の構造は、結合用電極4a,4bを設けていないことを除いて、図26および図27に示したものと略同様である。絶縁体基板13にはピン状導電体11a,11bを突出させていて、このピン状導電体11a,11bが誘電体ブロック側の貫通孔5a,5bに挿入されるように、両者を接合させている。絶縁体基板13にはピン状導電体11a,11bに導通する入出力電極18a,18bを形成していて、この電極を介して外部の回路と接続する。
【0050】
図29は第11の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの断面図である。図において誘電体ブロック1の構造は、結合用電極4a,4bを設けていないことを除いて、図26および図27に示したものと略同様である。11a,11bはピン状導電体であり、合成樹脂などからなる絶縁体19a,19bとともに貫通孔5a,5b内に圧入している。このピン状導電体11a,11bは絶縁体19a,19bから絶縁状態を保っている。外部の回路とは、このピン状導電体11a,11bを介して接続する。
【0051】
図30は第12の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図である。この例は3段の共振器からなる送信フィルタと3段の共振器からなる受信フィルタとを一体化したアンテナデュプレクサである。図に示すように、誘電体ブロックは略直方体形状を成し、その外面に導電体膜2を形成している。誘電体ブロックの長手方向の途中には、その長手方向を区分する節となる溝20を形成している。この溝20の内面には導電体膜2を形成している。溝20で区分される領域はそれぞれ共振器として作用し、これらの共振器領域に、誘電体ブロックの短軸方向に貫通する貫通孔12a,12b,12c,12d,12e,12fをそれぞれ設けている。これらの貫通孔12a〜12fの内面には導電体膜を形成していない。また、両端の2つの共振器領域と中央の共振器領域には結合用電極形成用の貫通孔5a,5c,5bをそれぞれ形成している。これらの貫通孔の内面には図27に示したものと同様の結合用電極を形成している。貫通孔5a内面の結合用電極が送信回路へ接続され、貫通孔5c内面の結合用電極が受信回路へ接続され、貫通孔5b内面の結合用電極がアンテナへ接続される。この構造により、貫通孔12a,12b,12cは送信フィルタを構成する3段の各共振器の共振周波数を定め、貫通孔12d,12e,12fは受信フィルタを構成する3段の各共振器の共振周波数を定める。したがって、送信フィルタおよび受信フィルタの特性は設計段階で貫通孔12a,12b,12c,12d,12e,12fの位置および寸法を決定しておくか、調整段階でそれらの貫通孔の内面を部分削除する。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば、誘電体ブロックの外面に前記導電体膜から絶縁された端子電極を形成し、前記誘電体ブロックの内部に孔を形成するとともに、当該孔の内面に、一方端が前記端子電極に接続され、他方端が前記導電体膜に接続された、または他端が孔内部で開放された結合用電極を形成したことにより、特別な部材を用いることなく、且つ外部に対する電磁波のリークの少ない誘電体導波管型フィルタが得られる。
【0053】
また、この発明によれば、上記貫通孔を、略直線状に延びる孔とこれに交わる孔とから構成したことにより、誘電体ブロックの内部で自由度の高い形状の結合用電極が容易に形成できるようになる。
【0055】
また、この発明によれば、誘電体ブロックに、該誘電体ブロックの長手方向を区分する節となる、内面に導電体膜を形成した溝を設けて、複数段の共振器を構成したことにより、単一の誘電体ブロックを用いながら、複数の共振器を備えた誘電体導波管型フィルタが得られる。
【0056】
また、この発明によれば、孔の内面に形成された結合用電極を部分的に削除することによって、外部回路との結合量を調整することにより、誘電体ブロックの孔の内面に形成した結合用電極を部分的に削除するだけで外部回路との結合量調整ができるので、その調整作業が極めて簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体共振器の構成を示す図
【図2】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図3】誘電体共振器の構成を示す断面図
【図4】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図5】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図6】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図7】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図8】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図9】誘電体共振器の構成を示す斜視図
【図10】誘電体共振器の斜視図
【図11】誘電体共振器の断面図
【図12】誘電体共振器の断面図
【図13】誘電体共振器の断面図
【図14】誘電体共振器の断面図
【図15】第1の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図
【図16】同フィルタの断面図
【図17】同フィルタの共振モードの例を示す図
【図18】第2の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図
【図19】第3の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図
【図20】第4の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図および断面図
【図21】第5の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの構造およびその特性調整方法の例を示す断面図
【図22】第6の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの構造およびその特性調整方法の例を示す断面図
【図23】第7の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの特性調整方法の例を示す断面図
【図24】第8の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図
【図25】同誘電体導波管型フィルタの断面図
【図26】第9の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図
【図27】同誘電体導波管型フィルタの断面図
【図28】第10の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの断面図
【図29】第11の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの断面図
【図30】第12の実施形態に係る誘電体導波管型フィルタの斜視図
【図31】一般的な誘電体導波管型共振器の構成を示す図
【図32】誘電体導波管型共振器の構成例を示す斜視図
【図33】従来の誘電体導波管型共振器の外部結合回路構造を示す斜視図
【図34】従来の誘電体導波管型共振器の外部結合回路構造を示す斜視図
【図35】従来の誘電体導波管型共振器の外部結合回路構造を示す部分破断斜視図
【符号の説明】
1−誘電体ブロック
2−導電体膜
3−端子電極
4,4a,4b−結合用電極
5,5a〜5c−貫通孔
6−孔
7−切削部
8−入出力端子
9−スタブ
10−プローブ
11a,11b−ピン状導電体
12,12a〜12f−貫通孔
13−絶縁体基板
14−窪み
15−誘電体
16−導電体
17−ケース
18a,18b−入出力電極
19a,19b−絶縁体
20−溝

Claims (4)

  1. 誘電体ブロックの外面に導電体膜を形成した誘電体導波管型フィルタにおいて、
    誘電体ブロックの外面に前記導電体膜から絶縁された端子電極を形成し、前記誘電体ブロックの内部に、略直線状に延びる孔と、これに交わる孔とから構成される孔を形成するとともに、当該孔の内面に、前記略直線状に延びる孔の一方端が前記端子電極に接続され、他方端が前記導電体膜に接続され、前記交わる孔の端部が前記導電体膜に接続された結合用電極を形成したことを特徴とする誘電体導波管型フィルタ。
  2. 誘電体ブロックの外面に導電体膜を形成した誘電体導波管型フィルタにおいて、
    誘電体ブロックの外面に前記導電体膜から絶縁された端子電極を形成し、前記誘電体ブロックの内部に、略直線状に延びる孔と、これに交わる孔とから構成される孔を形成するとともに、当該孔の内面に、前記略直線状に延びる孔の一方端が前記端子電極に接続され、他方端が孔の内部で開放され、前記交わる孔の端部が前記導電体膜に接続された結合用電極を形成したことを特徴とする誘電体導波管型フィルタ。
  3. 前記誘電体ブロックに、該誘電体ブロックの長手方向を区分する節となる、内面に導電体膜を形成した溝を設けて、複数段の共振器を構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の誘電体導波管型フィルタ。
  4. 請求項1,2,3のいずれかに記載された誘電体導波管型フィルタの前記孔の内面に形成された結合用電極を部分的に削除することによって、外部回路との結合量を調整することを特徴とする誘電体導波管型フィルタの特性調整方法。
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