JP3619528B2 - 空気調和機における起動方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジンなどによって駆動する圧縮機を備えた空気調和機における起動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の空気調和機としては、圧縮機・四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路を形成する装置が、例えば特公平3−32712号公報、特開平3−51676号公報などに開示されている。
【0003】
上記構成の空気調和機においては、フロンなどの冷媒を圧縮/膨張を繰り返すことにより、冷凍サイクルを形成しているが、圧縮機には摩擦を減じるために鉱物油などの冷凍機油が封入されている。この鉱物油には冷媒が溶解する性質があり、冷媒が多量に溶解した状態で圧縮機を本格的に駆動すると、溶解していた冷媒が圧力の低下する流入口部で気化し、この時生じた気泡がオイルポンプ内に浸入して管路を閉塞するので、軸受けに冷凍機油が供給されなくなって潤滑不良を起こし、最悪の場合には圧縮機の破損事故につながる。
【0004】
このため、通常は圧縮機のクランクケースに電熱器を取付けておき、冷凍運転を停止する時にはこの電熱器に通電して冷媒温度の低下を防止し、冷媒が冷凍機油に溶解しない対策が講じられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記対策が採られた空気調和機においても、設備を新設した時や、何らかの原因で電熱器への通電時間が不足した時には、多量の冷媒が冷凍機油に溶解した状態で起動され、前記問題を引き起こすことがあり、この点の解決が課題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来技術の課題を解決するための具体的手段として、クランクケースに電熱器を有する圧縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路が形成される空気調和機の起動方法であって、前記電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度が所定温度に達していない時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行い、その後、通常のクランキングを行って定常運転を開始することを特徴とする空気調和機における起動方法を提供することにより、前記した従来技術の課題を解決するものである。
【0008】
【作用】
クランクケースに取り付けた電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って速やかに定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度も所定温度に達せず、冷凍機油に冷媒が多量に溶解している時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行うので、冷媒流入口部の圧力が徐々に低下し、冷凍機油に溶解していた冷媒が少しづつ気化して取り除かれる。
【0009】
このため、予備クランキングに続いて行う通常クランキング・通常運転の時には、冷媒は殆ど冷凍機油に溶解していない。したがって、圧縮機の冷媒流入口部で圧力が急低下しても冷媒の気泡を生じることがなく、従来問題になっていた冷媒泡の管路閉塞に起因するオイル供給不足・潤滑不良の問題点が解消される。
【0010】
【実施例】
図3は、本発明になる起動方法で運転が開始される空気調和機の基本構成を示したもので、図中1は例えばガスエンジン2によって駆動される圧縮機、3は冷/暖切替用の四方弁、4は室内熱交換器、5は室外熱交換器であり、何れもそれ自体は従来周知の機器であって、冷媒管6を介して順次連結され、実線矢印で示した冷房回路Aと、破線矢印で示した暖房回路Bとを形成している。
【0011】
圧縮機1のクランクケース(図示せず)には加熱のための電熱器11が設置され、クランクケースを介して内部の冷媒が加熱できるようになっている。
【0012】
また、冷凍運転停止時における前記電熱器11への通電時間を計測するタイマー機能を有し、室内熱交換器4を設置した室内からの運転指令などに基づいて、ガスエンジン2の運転を制御する制御器7が設置されている。
【0013】
前記制御器7には、圧縮機1が吐出する冷媒の温度を計測するための温度センサ8と、ガスエンジン2を起動させるスタータ21と、燃料弁22とが接続され、温度センサ8が検出する吐出冷媒温度によって、スタータ21の操作と燃料弁22の開度とが調節できるようになっている。
【0014】
上記構成になる空気調和機の起動方法を図1に基づいて説明すると、ステップS1では電熱器11への通電時間が所定時間、例えば8時間に達したか否かを判定する。この判定に用いる時間は、電熱器11への通電加熱により大部分の冷媒が冷凍機油から蒸発分離され、直ちに本格的な定常運転を開始しても圧縮機1の低圧側で冷媒の気泡を生じることがなくなる時間であり、通常は機器を設計する時点で設定されるが、使用者側で書き替え可能とすることもできる。
【0015】
したがって、前記ステップS1においてイエス、すなわち電熱器11への通電時間が所定時間に達し、冷凍機油の中の大半の冷媒が蒸発分離され、直ちに本格的な定常運転を行っても圧縮機1の低圧側で冷媒の気泡を生じることがないと判定された時には、ステップS4の燃料弁22を開いて行う通常のクランキングに移行し、続いてステップS5の定常運転を開始する。
【0016】
一方、前記ステップS1でノー、すなわち電熱器11への通電時間が不足であり、冷凍機油中の冷媒の蒸発分離が不十分であって、本格的な定常運転を行うと圧縮機1の低圧側で冷媒の気泡を多量に生じると判定された時には、ステップS2に移行する。
【0017】
ステップS2においては、温度センサ8が検出する圧縮機1の吐出側冷媒温度が所定温度、例えば60℃を越えているか否かを判定する。ここで冷媒の温度を判定するのは、機器点検などのために運転を短時間停止した時には、前記温度はまだ十分に高く、冷凍機油に多量の冷媒が溶解していないことは明らかであるから、冷媒の溶解度合いを知る指標として用いることができるためである。
【0018】
したがって、前記冷媒温度が前記所定温度を越えておれば、電熱器11への通電時間が前記所定時間に達していなくても、この場合は直ちに起動しても冷媒の気泡を冷凍機油の中に生じることがないので、イエスの側のステップS4・S5に移行して定常運転を開始する。
【0019】
一方、前記冷媒温度が前記所定温度以下であると判定されると、この場合は冷媒が冷凍機油にまだ多量に溶解していることになるので、ステップS3に移行して予備クランキングを行う。
【0020】
この判定の基準となる前記冷媒温度も、通常は機器を設計する時点で設定されるが、使用人側で書き替え可能とすることもできる。
【0021】
ステップS3で行う予備クランキングは、例えば400〜500rpm程度の比較的遅い回転数で、図2に例示したように、スタータ21を燃料弁22を閉じた状態で、例えば7秒間だけオン、7秒間だけオフする操作を3回繰り返し、その後3分間強制的に停止するものである。
【0022】
このような予備クランキングを行うことにより、圧縮機1の冷媒流入口部における圧力が徐々に低下し、冷凍機油に溶解していた冷媒を少しづつ気化して追い出すことができる。
【0023】
続いて、前記ステップS4の燃料弁22を開いて行う通常のクランキングに移行し、さらにステップS5の定常運転に移行する。
【0024】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0025】
例えば、上記実施例では温度センサ8を圧縮機1の冷媒吐出口側に設置して吐出冷媒の温度を検出して起動を制御したが、温度センサ8をガスエンジン2のエンジン冷却水回路中に設け、エンジン冷却水の温度によって上記制御を行うことも可能である。また、圧縮機1の内部の冷媒温度を計測して制御することも可能である。
【0026】
また、圧縮機1の駆動手段としてはガスエンジンを使用したが、ガソリンエンジン・ガスエンジン・電動モータなどにより駆動されるものであっても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、クランクケースに電熱器を有する圧縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路が形成される空気調和機の起動方法であって、前記電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度が所定温度に達していない時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行い、その後、通常のクランキングを行って定常運転を開始することを特徴とする空気調和機における起動方法であるので、
【0029】
冷凍機油に溶解した冷媒が急激に気化して気泡を生じることがないし、長時間運転を停止してオイル不足となった軸受けに、予め冷凍機油を供給することが可能であるから、長時間の運転停止後でも起動が無理なくスムースに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】起動時の制御方法を示す説明図である。
【図2】予備クランキングの方法を示す説明図である。
【図3】装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮機
11 電熱器
2 ガスエンジン
21 スタータ
22 燃料弁
3 四方弁
4 室内熱交換器
5 室外熱交換器
6 冷媒管
7 制御器
8 温度センサ
A 冷房回路
B 暖房回路
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジンなどによって駆動する圧縮機を備えた空気調和機における起動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の空気調和機としては、圧縮機・四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路を形成する装置が、例えば特公平3−32712号公報、特開平3−51676号公報などに開示されている。
【0003】
上記構成の空気調和機においては、フロンなどの冷媒を圧縮/膨張を繰り返すことにより、冷凍サイクルを形成しているが、圧縮機には摩擦を減じるために鉱物油などの冷凍機油が封入されている。この鉱物油には冷媒が溶解する性質があり、冷媒が多量に溶解した状態で圧縮機を本格的に駆動すると、溶解していた冷媒が圧力の低下する流入口部で気化し、この時生じた気泡がオイルポンプ内に浸入して管路を閉塞するので、軸受けに冷凍機油が供給されなくなって潤滑不良を起こし、最悪の場合には圧縮機の破損事故につながる。
【0004】
このため、通常は圧縮機のクランクケースに電熱器を取付けておき、冷凍運転を停止する時にはこの電熱器に通電して冷媒温度の低下を防止し、冷媒が冷凍機油に溶解しない対策が講じられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記対策が採られた空気調和機においても、設備を新設した時や、何らかの原因で電熱器への通電時間が不足した時には、多量の冷媒が冷凍機油に溶解した状態で起動され、前記問題を引き起こすことがあり、この点の解決が課題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来技術の課題を解決するための具体的手段として、クランクケースに電熱器を有する圧縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路が形成される空気調和機の起動方法であって、前記電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度が所定温度に達していない時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行い、その後、通常のクランキングを行って定常運転を開始することを特徴とする空気調和機における起動方法を提供することにより、前記した従来技術の課題を解決するものである。
【0008】
【作用】
クランクケースに取り付けた電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って速やかに定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度も所定温度に達せず、冷凍機油に冷媒が多量に溶解している時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行うので、冷媒流入口部の圧力が徐々に低下し、冷凍機油に溶解していた冷媒が少しづつ気化して取り除かれる。
【0009】
このため、予備クランキングに続いて行う通常クランキング・通常運転の時には、冷媒は殆ど冷凍機油に溶解していない。したがって、圧縮機の冷媒流入口部で圧力が急低下しても冷媒の気泡を生じることがなく、従来問題になっていた冷媒泡の管路閉塞に起因するオイル供給不足・潤滑不良の問題点が解消される。
【0010】
【実施例】
図3は、本発明になる起動方法で運転が開始される空気調和機の基本構成を示したもので、図中1は例えばガスエンジン2によって駆動される圧縮機、3は冷/暖切替用の四方弁、4は室内熱交換器、5は室外熱交換器であり、何れもそれ自体は従来周知の機器であって、冷媒管6を介して順次連結され、実線矢印で示した冷房回路Aと、破線矢印で示した暖房回路Bとを形成している。
【0011】
圧縮機1のクランクケース(図示せず)には加熱のための電熱器11が設置され、クランクケースを介して内部の冷媒が加熱できるようになっている。
【0012】
また、冷凍運転停止時における前記電熱器11への通電時間を計測するタイマー機能を有し、室内熱交換器4を設置した室内からの運転指令などに基づいて、ガスエンジン2の運転を制御する制御器7が設置されている。
【0013】
前記制御器7には、圧縮機1が吐出する冷媒の温度を計測するための温度センサ8と、ガスエンジン2を起動させるスタータ21と、燃料弁22とが接続され、温度センサ8が検出する吐出冷媒温度によって、スタータ21の操作と燃料弁22の開度とが調節できるようになっている。
【0014】
上記構成になる空気調和機の起動方法を図1に基づいて説明すると、ステップS1では電熱器11への通電時間が所定時間、例えば8時間に達したか否かを判定する。この判定に用いる時間は、電熱器11への通電加熱により大部分の冷媒が冷凍機油から蒸発分離され、直ちに本格的な定常運転を開始しても圧縮機1の低圧側で冷媒の気泡を生じることがなくなる時間であり、通常は機器を設計する時点で設定されるが、使用者側で書き替え可能とすることもできる。
【0015】
したがって、前記ステップS1においてイエス、すなわち電熱器11への通電時間が所定時間に達し、冷凍機油の中の大半の冷媒が蒸発分離され、直ちに本格的な定常運転を行っても圧縮機1の低圧側で冷媒の気泡を生じることがないと判定された時には、ステップS4の燃料弁22を開いて行う通常のクランキングに移行し、続いてステップS5の定常運転を開始する。
【0016】
一方、前記ステップS1でノー、すなわち電熱器11への通電時間が不足であり、冷凍機油中の冷媒の蒸発分離が不十分であって、本格的な定常運転を行うと圧縮機1の低圧側で冷媒の気泡を多量に生じると判定された時には、ステップS2に移行する。
【0017】
ステップS2においては、温度センサ8が検出する圧縮機1の吐出側冷媒温度が所定温度、例えば60℃を越えているか否かを判定する。ここで冷媒の温度を判定するのは、機器点検などのために運転を短時間停止した時には、前記温度はまだ十分に高く、冷凍機油に多量の冷媒が溶解していないことは明らかであるから、冷媒の溶解度合いを知る指標として用いることができるためである。
【0018】
したがって、前記冷媒温度が前記所定温度を越えておれば、電熱器11への通電時間が前記所定時間に達していなくても、この場合は直ちに起動しても冷媒の気泡を冷凍機油の中に生じることがないので、イエスの側のステップS4・S5に移行して定常運転を開始する。
【0019】
一方、前記冷媒温度が前記所定温度以下であると判定されると、この場合は冷媒が冷凍機油にまだ多量に溶解していることになるので、ステップS3に移行して予備クランキングを行う。
【0020】
この判定の基準となる前記冷媒温度も、通常は機器を設計する時点で設定されるが、使用人側で書き替え可能とすることもできる。
【0021】
ステップS3で行う予備クランキングは、例えば400〜500rpm程度の比較的遅い回転数で、図2に例示したように、スタータ21を燃料弁22を閉じた状態で、例えば7秒間だけオン、7秒間だけオフする操作を3回繰り返し、その後3分間強制的に停止するものである。
【0022】
このような予備クランキングを行うことにより、圧縮機1の冷媒流入口部における圧力が徐々に低下し、冷凍機油に溶解していた冷媒を少しづつ気化して追い出すことができる。
【0023】
続いて、前記ステップS4の燃料弁22を開いて行う通常のクランキングに移行し、さらにステップS5の定常運転に移行する。
【0024】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0025】
例えば、上記実施例では温度センサ8を圧縮機1の冷媒吐出口側に設置して吐出冷媒の温度を検出して起動を制御したが、温度センサ8をガスエンジン2のエンジン冷却水回路中に設け、エンジン冷却水の温度によって上記制御を行うことも可能である。また、圧縮機1の内部の冷媒温度を計測して制御することも可能である。
【0026】
また、圧縮機1の駆動手段としてはガスエンジンを使用したが、ガソリンエンジン・ガスエンジン・電動モータなどにより駆動されるものであっても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、クランクケースに電熱器を有する圧縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路が形成される空気調和機の起動方法であって、前記電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度が所定温度に達していない時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行い、その後、通常のクランキングを行って定常運転を開始することを特徴とする空気調和機における起動方法であるので、
【0029】
冷凍機油に溶解した冷媒が急激に気化して気泡を生じることがないし、長時間運転を停止してオイル不足となった軸受けに、予め冷凍機油を供給することが可能であるから、長時間の運転停止後でも起動が無理なくスムースに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】起動時の制御方法を示す説明図である。
【図2】予備クランキングの方法を示す説明図である。
【図3】装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮機
11 電熱器
2 ガスエンジン
21 スタータ
22 燃料弁
3 四方弁
4 室内熱交換器
5 室外熱交換器
6 冷媒管
7 制御器
8 温度センサ
A 冷房回路
B 暖房回路
Claims (1)
- クランクケースに電熱器を有する圧縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器などを順次連結して冷/暖房回路が形成される空気調和機の起動方法であって、前記電熱器への通電時間が所定時間に達した時と、冷媒温度または前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水温度が所定温度に達した時には通常のクランキングを行って定常運転を開始し、前記通電時間が所定時間に達せず、且つ、冷媒温度または前記冷却水温度が所定温度に達していない時には、前記圧縮機を短時間繰り返し駆動する予備クランキングを行い、その後、通常のクランキングを行って定常運転を開始することを特徴とする空気調和機における起動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25564892A JP3619528B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 空気調和機における起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25564892A JP3619528B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 空気調和機における起動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682104A JPH0682104A (ja) | 1994-03-22 |
JP3619528B2 true JP3619528B2 (ja) | 2005-02-09 |
Family
ID=17281674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25564892A Expired - Fee Related JP3619528B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 空気調和機における起動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3619528B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101675101B1 (ko) * | 2014-09-30 | 2016-11-11 | 주식회사 디어포스멤브레인스 | 내오염성이 우수한 pvdf 중공사 분리막 제조방법 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP25564892A patent/JP3619528B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0682104A (ja) | 1994-03-22 |
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