JP3619503B2 - 金属屋根材の連結構造 - Google Patents

金属屋根材の連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3619503B2
JP3619503B2 JP2002158708A JP2002158708A JP3619503B2 JP 3619503 B2 JP3619503 B2 JP 3619503B2 JP 2002158708 A JP2002158708 A JP 2002158708A JP 2002158708 A JP2002158708 A JP 2002158708A JP 3619503 B2 JP3619503 B2 JP 3619503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
roof
seal
metal
walls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002158708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004003150A (ja
Inventor
貴司 柳井
Original Assignee
株式会社淀川製鋼所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社淀川製鋼所 filed Critical 株式会社淀川製鋼所
Priority to JP2002158708A priority Critical patent/JP3619503B2/ja
Publication of JP2004003150A publication Critical patent/JP2004003150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3619503B2 publication Critical patent/JP3619503B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、隣接する金属屋根材どうしを連結するための屋根材連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の従来例に特許第2979382号公報がある。そこでは、図10に示すように屋根下地60に締結されるハット形断面の支持金具61と、支持金具61の左右に載置される折版屋根材62・62と、左右の折版屋根材62・62を連結する長尺の連結体63と、連結体63の上方外面を覆い隠すカバー64とで、縦葺屋根が構成されている。折版屋根材62は、長尺の帯板からなり、その左右両端に連結壁65を立ち上げ形成してある。折版屋根材62を支持金具61に当てがいながら連結体63を支持金具61に締結することにより、隣接する折版屋根材62・62の連結壁65・65どうしを連結体63で係合固定している。
【0003】
この屋根構造によれば、折版屋根材62を葺き上げた状態において、連結体63と連結壁65との間、およびカバー64と連結体63との間には、雨水を遮断する大きな空間A・Bを形成できる。この種の屋根材連結構造において、防水機能を強化するために、接合部をシール材で封止することは、例えば特開平8−120841号公報にみることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の屋根材連結構造によれば、連結体63と各連結壁65との間、およびカバー64と連結体63との間にそれぞれ空間Aおよび空間Bが形成されるので、雨水が屋根材の内部へ侵入するのをよく防止できる。しかし、各空間A・Bに雨水が侵入しない訳ではない。とくに、暴風雨時には横なぐりの雨が先の空間Aにまで侵入するのを避け切れない。
【0005】
しかも、空間Aに染み込んだ雨水は、この空間A内へ吹き込む風で空間周囲壁に沿って吹き上げられて連結体63と連結壁65との接合部に達し、さらに折版屋根材62の内面側へ侵入することがあり、防水機能の低下を避けられない。このように、従来の屋根材連結構造は、雨水の侵入を防止するための空間を備えている点で有意義ではあるが、空間内に入り込んだ雨水の処理が不十分である点に、なお改善の余地があった。
【0006】
屋根全体の外観上の意匠性を向上する必要上、外側上面はカバー64で覆い隠しているが、このカバー64は連結体63によって内面側の左右が支持されているに過ぎない。そのため、カバー64が金属薄板で形成してある場合に、積雪による雪の重みで、あるいは誤って作業者に踏み付けられてカバー64が変形することがあり、屋根全体の意匠性を損ないやすい不利がある。
【0007】
本発明の目的は、暴風雨時などの悪天候下でも、雨水の侵入を確実に阻止でき、長期使用時にも確実な防水性能を発揮できる屋根材連結構造を提供することにある。本発明の目的は、雪の重みや作業者の体重によってカバーが変形するのを防止でき、従って長期にわたって屋根の意匠性を維持し続けることができる屋根材連結構造を提供することにある。本発明の目的は、金属屋根材を正確に位置決めした状態で、しかも少ない手間で簡単に施工することができる屋根材連結構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図3および図4に示すように屋根壁4の左右両端に掛止部5・5が立設されている金属屋根材3・3どうしを連結するための屋根材連結構造において、屋根下地1に締結固定される長尺の吊子7と、吊子7に共締め固定される長尺の屋根連結体8および長尺のフレーム9と、フレーム9の外側上面を覆うカバー10とからなる。
【0009】
このうち吊子7は、屋根連結体8およびフレーム9を支持する締結壁16を有する。屋根連結体8は、吊子7の締結壁16に締結される主面壁18と、主面壁18の左右側端に立設した縦壁19・19とを一体に備えていて、隣接する金属屋根材3・3の掛止部5・5が左右の縦壁19・19にそれぞれ掛け止められるようになっている。フレーム9は、吊子7の締結壁16に屋根連結体8の主面壁18をはさんで締結される樋部20と、樋部20の左右に張り出されてカバー10を下面から支持する翼壁21・21と、翼壁21・21に連続して突設されたシール枠22・22とを一体に備えた成形条材からなる。そして、各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間が、図1に示すごとく各シール枠22に設けた第1シール材11と第2シール材12とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画されていることを特徴とする。
【0010】
具体的には、屋根連結体8の各縦壁19に連結された各金属屋根材3の掛止部5と、フレーム9の樋部20の外側面との間に、止水空間S1が形成されている。
【0011】
フレーム9の各翼壁21と樋部20との間には、水切り部24が凹み形成されており、各水切り部24の下面に、掛止部5が左右方向に遊動するを阻止するための位置決め突起25が突設されている。
【0012】
別の本発明は、図8および図9に示すように、屋根壁4の左右両端に掛止部5・5が立設されている金属屋根材3・3どうしを連結する屋根材連結構造であって、屋根下地1に締結固定される長尺の連結フレーム39と、連結フレーム39に固定される長尺のフレーム9と、フレーム9の外側上面を覆うカバー10とからなる。
【0013】
このうち、連結フレーム39は、図9に示すごとく、屋根下地1に固定される締結座43と、締結座43から立設された左右一対の縦壁44・44と、締結座43の両端に連続して突設されて、金属屋根材3・3を支持する支持壁45・45とを一体に備えた成形条材からなる。フレーム9は、連結フレーム39の両縦壁44・44に上方から外嵌する連結枠48と、連結枠48の左右両側に突設されたシール枠49・49と、連結枠48の上部に設けられてカバー10を受ける翼壁50と、各シール枠49の突端に設けられてカバー10を受ける受壁51とを一体に備えた成形条材からなる。連結フレーム39の左右の各縦壁44に掛け止めた各金属屋根材3の掛止部5と、フレーム9の連結枠48の両側壁とが、図8に示すごとく連結枠48の外側方からねじ込まれる締結具23で共締め固定されている。そして、各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間が、各シール枠49に設けた第1シール材40と、連結枠48の両側壁と各掛止部5との間に配置した第2シール材41とで、図8に示すごとく第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画されている。
【0014】
【発明の作用効果】
請求項1に係る本発明の屋根材連結構造では、隣接する金属屋根材3・3どうしは吊子7に共締め固定される屋根連結体8とフレーム9とで連結し、各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間が、図1に示すごとくシール枠22に設けた第1シール材11と第2シール材12とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画されている。つまり、第1シール材11、第1止水室R1、第2シール材12、第2止水室R2を設けることにより、幾重にも、毛細管現象による水の侵入を防止している。従って、各止水室R1・R2に雨水が吹き込むのを確実に防止でき、何らかの異常で雨水が各止水室R1・R2に入り込んだとしても、侵入した雨水がそれ以上は屋根内部へ侵入するのを阻止し、軒先へ排出できるので、暴風雨時などの悪天候下でも、雨水が金属屋根材3の内面側にまで侵入するのを長期にわたって確実に防止できる。
【0015】
フレーム9の左右に翼壁21・21を設け、フレーム9の外面を覆うカバー10を翼壁21・21で支持しているので、雪の重みなどの外力がカバー10に加わったとしても、外力の殆どを剛性に富むフレーム9に負担させることができるので、カバー10が斜めに傾いたり、変形したりするのを確実に防止できる。さらに、作業者が誤ってカバー10を踏み付けることがあっても、カバー10が凹み変形するのを防止できる。これら相まって、屋根の意匠性を長期にわたって良好な状態に維持し続けることができる。
【0016】
更に屋根連結体8に連結した各金属屋根材3の掛止部5と、フレーム9の樋部20の外側面との間に、止水空間S1が形成されていると、掛止部5を回り込んで止水空間S1内に入り込んだ雨水は、屋根連結体8の主面壁18に沿って軒側へ案内して排出できるので、思いもかけない突発的な現象によって、第1シール材11および第2シール材12による止水作用が破壊されたような最悪の場合にも、雨水が金属屋根材3の内部にまで入り込むのを更に確実に阻止し、防水機能の更なる向上を期すことができる。
【0017】
また、フレーム9の各翼壁21と樋部20との間に、水切り部24が凹み形成されていると、カバー10と翼壁21との間から染み込んだ雨水は、水切り部24で受け止めてそれ以上カバー内部へ入り込むのを防止できるうえ、水切り部24に達した雨水は、軒側へ流して排出できる。
【0018】
前記水切り部24の下面に位置決め突起25が設けられていると、吊子7上にフレーム9を組み付けた状態において、金属屋根材3は屋根連結体8に掛け止めた掛止部5を位置決め突起25で受け止めて、掛止部5が左右の外側方へ遊動するのを阻止し、適正に位置決めできるので、金属屋根材3・3を正確に位置決めした状態で、しかもより少ない手間で簡単に組むことができる。
【0019】
請求項4に係る本発明の屋根材連結構造では、図8および図9に示すごとく、隣接する各金属屋根材3の掛止部5を連結フレーム39の各縦壁44に掛け止め連結し、この連結部分に外嵌した連結枠48を縦壁44・44に締結して金属屋根材3・3を固定するようにした。そのうえで、各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間は、第1シール材40と第2シール材41とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画して、先の屋根材連結構造と同様に、第1シール材40、第1止水室R1、第2シール材41、第2止水室R2を設けるようにした。従って、これによれば、雨水の侵入を幾重にも阻止し、各止水空間R1・R2に雨水が吹き込むのを確実に防止できるうえ、毛細管現象による水の染み込みも各シール材40・41で防止できる。何らかの異常で雨水が各止水室R1・R2に入り込んだとしても、侵入した雨水がそれ以上は屋根内部へ侵入するのを阻止して軒先へ流して排出できる。暴風雨時などの悪天候下においても、雨水が金属屋根材3の内面へ侵入するのを確実に阻止できる。よって長期使用時にも確実な防水性能を発揮する。
【0020】
【実施例】
(実施例1) 図1ないし図5は本発明に係る屋根連結構造の実施例1を示す。図1において、符号1は屋根下地、2は防水シート、3は金属屋根材であり、左右両端に垂直の掛止部5・5が立設されている。
【0021】
屋根壁4の壁面には、四角形状の補強部4aが上面に膨出する状態で一定間隔置きに形成されており、壁面の左右両側にはシール壁4bが屋根壁4から立ち上がる状態で段違い状に形成されていて、掛止部5の基端に連続している。各掛止部5の上端は、外側面へ向かって反転状に折り曲げられて、後述する屋根連結体8に掛け止め連結できる。
【0022】
実施例1の屋根連結構造は、屋根下地1に締結固定される長尺の吊子7と、吊子7に共締め固定される長尺の屋根連結体8および長尺のフレーム9と、フレーム9の外側上面を覆うカバー10と、第1・第2のシール材11・12とを有する。
【0023】
図3において吊子7は、ステンレス板材を素材とするハット形断面の枠体からなり、シール材付きのセルフドリリングボルト(締結具)14で締結される左右一対の締結座15・15と、屋根連結体8およびフレーム9を屋根下地1に対して小間隔をあけて平行に支持するための締結壁16とを一体に備えている。
【0024】
屋根連結体8は、先の金属屋根材3と同様のニッケル−ステンレス複合板を素材とする樋体からなり、主面壁18と、主面壁18の左右側端に立設した縦壁19・19とを一体に備えている。その全幅寸法は吊子7の締結壁16の左右幅寸法より僅かに大きく設定する。その理由は後述する。
【0025】
フレーム9は、上向きに開口する樋部20と、樋部20の左右外側に張り出し形成されてカバー10を下面側から受け止め支持する部分円弧状の翼壁21・21と、各翼壁21の下面から下向きに突設されたシール枠22・22とを一体に備えた、アルミニウム製の成形条材からなる。
【0026】
樋部20は吊子7の締結壁16と同じ左右幅に形成してあり、その底壁が吊子7に載置した屋根連結体8の主面壁18と共にシール材付きのセルフドリリングボルト(締結具)23で締結壁16に締結固定される。各翼壁21と樋部20との間には、水切り部24がそれぞれ凹み形成されており、各水切り部24の下面に位置決め突起25がそれぞれ突設されている。
【0027】
先の各シール枠22は、図3に示すごとく位置決め突起25の外側方に突設してあり、枠下端と下端寄りの内面とに、それぞれ第1・第2のシール材11・12を装着するためのシール溝27・28が一体に形成してある。樋部20の両側壁の上端には、各翼壁21と協同してカバー10の中途部を支持する受壁29が内向き対向状に張り出し形成されている。翼壁21の外側端にも同様の受壁30が下向きに突設されている。
【0028】
カバー10はニッケル−ステンレス複合板を素材にして折り曲げ形成してあり、フレーム9の外側上面を覆い隠す部分円弧状の主覆壁32と、主覆壁32の左右両側端から下向きに折り曲げられた縦側壁33・33と、縦側壁33・33の下端から内向き対向状に折り曲げられた抜止壁34・34とを一体に備えている。
【0029】
カバー10は、図2に示すように上下長手方向の一端側からフレーム9に差し込み装着するが、この装着の便を図るためにカバー10の長さは短く(約35cm)設定してあり、縦側壁33・33および抜止壁34・34の上端側を切り欠いて重ねしろ部35としている(図5参照)。
【0030】
図3において第1シール材11は、丸管状の基部11aから帯状のシール壁11bが下方に向けて一体に突設された長尺のゴム成形品からなり、先のシール溝27に基部11aを嵌め込むことにより、フレーム9に一体装着する。第2シール材12も、同様の長尺のゴム成形品からなり、断面凸字状の基部12aと、これから内向き対向状に突出する断面楕円状のシール部12bとを一体に成形してなる。
【0031】
以下、上記の各屋根部品の組み立て手順を説明する。まず、防水シート2の表面に施した罫書き線に従って吊子7を載置し、その左右の締結座15・15をセルフドリリングボルト14で屋根下地1にねじ止めする。
【0032】
次に、屋根連結体8を吊子7の締結壁16の上面に載置し、その一方の縦壁19に既に葺かれた金属屋根材3(図4の向かって左側)の掛止部5を掛け止め連結する。同様にして右側の新規な金属屋根材3の掛止部5を、吊子7の他方の縦壁19に掛け止め連結する。この状態で、各シール材11・12が装着済みのフレーム9を吊子7上に被せ付け、樋部20の底壁を屋根連結体8の主面壁18上に重ねる。このとき、位置決め突起25が各金属屋根材3の掛止部5に当たって、屋根連結体8が左右方向の横外側へ大きく位置ずれするのを規制する。
【0033】
位置決めされた屋根連結体8およびフレーム9は、フレーム9の上方からねじ込まれるセルフドリリングボルト23で吊子7にねじ止めする。セルフドリリングボルト23は、長手方向において一定間隔置きに配するが、各締結個所においては、図1に示すように左右2個のセルフドリリングボルト23で屋根連結体8とフレーム9とを吊子7上に共に締め固定する。
【0034】
最後に、カバー10をフレーム9上に被せて差し込み装着し、その重ねしろ部35を上側のカバー10の内面に重ねたうえで、主覆壁32の左右2箇所をブラインドリベット36でフレーム9の翼壁21・21に固定する。図2においてブラインドリベット36は、上下に隣接するカバー10・10の重合部と、上下中途部の合計4箇所を締結する。
【0035】
このようにカバー10をフレーム9に固定した状態では、カバー10の主覆壁32がフレーム9の左右の翼壁21・21と、中央部左右の受壁29・29とで受け止められ、さらに左右の縦側壁33・33が垂直の受壁30・30で受け止められるので、雪の重みがカバー10に加わったとしても、カバー10が変形することはない。さらに、作業者が誤ってカバー10を踏み付けることがあっても、カバー10が部分的に凹み変形するのをよく防止する。
【0036】
以後は、同様にして新規の金属屋根材3を順に吹き上げて行くことにより、縦葺き屋根を構築できる。かかる本発明の屋根連結構造によれば、吊子7、屋根連結体8、金属屋根材3、フレーム9、カバー10を順に組み付けて締結することにより、左右に対向する金属屋根材3・3どうしを正確に位置決めした状態で、しかも少ない手間で簡単に組むことができる。
【0037】
金属屋根材3・3どうしを連結した図1の状態において、金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る外側の内隅空間は、フレーム9の各シール枠22に固定した第1シール材11と第2シール材12とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画される。詳しくは、下向きに延出する第1シール材11のシール壁11bの下端が金属屋根材3のシール壁4bに湾曲する状態で面接触して、先の内隅空間を内外に区分する。さらに、第2シール材12のシール部12bが金属屋根材3の各掛止部5に連なる縦壁に外側方から面接触して弾性変形し、掛止部5と第1シール材11との間の内隅空間を2分して、両シール材11・12の間に第1止水室R1が区画形成され、第2シール材12より掛止部5側には第2止水室R2が区画形成される。
【0038】
また、フレーム9の樋部20の両側壁と、屋根連結体8の縦壁19・19との間には、樋状の止水空間S1が形成される。この止水空間S1を確保するために、屋根連結体8の全幅寸法は吊子7の締結壁16の左右幅寸法より僅かに大きく設定してある。
【0039】
このように、金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間に、第1止水室R1と第2止水室R2とが区画形成されていると、暴風雨時などの悪天候下において、雨水が金属屋根材3の内面へ侵入するのを確実に阻止でき、長期使用時にも確実な防水性能を発揮する。暴風雨時には、横なぐりの雨がカバー10と金属屋根材3との隙間に吹き付けるが、風が強く吹き付けるほど、第1シール材11のシール壁11bは金属屋根材3のシール壁4bに押し付けられるので、シール壁11bが内向きに湾曲しない限り雨水の侵入はより確実に防止される。
【0040】
何らかの異常で、雨水が第1止水室R1に入り込んだとしても、第1止水室R1と第2止水室R2とは、第1シール材11より大きな接触面積で掛止部5の縦壁に接触する第2シール材12で遮断されているので、雨水が第2シール材12のシール部分を通過することはなく、毛細管現象を確実に防止できる。
【0041】
思いもかけない突発的な現象によって、第1シール材11および第2シール材12による止水作用が破壊されるなど、雨水が掛止部5を回り込んで止水空間S1内にまで入り込んだとしても、侵入した雨水は屋根連結体8の主面壁18に沿って軒側へ流れて排出されるので、雨水が金属屋根材3の内部に入り込むのを防止できる。屋根内部に負圧が作用する場合にも、金属屋根材3が浮き上がることはない。
【0042】
雨水はカバー10・10の間や、カバー10とフレーム9との間から、カバー10内へ入り込む可能性があるが、カバー10内へ入り込んだ雨水は、フレーム9の水切り部24によって軒先側へ流れ、あるいは樋部20によって軒先側へ流れるので、カバー10内へ入り込んだ雨水が金属屋根材3の内部に入り込むことはない。
【0043】
(実施例2) 図6および図7は本発明に係る屋根連結構造の実施例2を示す。そこでは吊子7の形態を変更し、第3シール材13を付加した点が、先の実施例1と異なる。すなわち吊子7は、断面四角形状の長尺の枠体で形成し、その底壁を締結座15にして、吊子7を屋根下地1に締結する。図示していないが、セルフドリリングボルト14をねじ込み操作するために、締結壁16にはねじ込み用の孔を設けてある。
【0044】
第3シール材13はゴム製の帯状体からなり、金属屋根材3の各掛止部5と各水切り部24の底壁下面との間を水密状に封止する。これにより、第2止水室R2の内外が、第2シール材12と第3シール材13とで封止遮断されるので、第1シール材11および第2シール材12による止水作用が破壊されても、雨水が止水空間に入るのを第3シール材13でも阻止できる。
【0045】
なお、この実施例2では第3シール材13を水切り部24の底壁側に配置する関係上、先の位置決め突起25を省略した。また、金属屋根材3のシール壁4bは屋根壁4と面一状に形成した。他は先の実施例1と同じであるので、同じ部材には同一符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとする。
【0046】
(実施例3) 図8および図9は本発明に係る屋根連結構造の実施例3を示す。この実施例3では、先の実施例における吊子7および屋根連結体8の機能を兼ね備えた連結フレーム39と、フレーム9と、カバー10と、第1・第2・第3のシール材40・41・42とからなる。金属屋根材3は、基本的に実施例1で説明したそれと同じであるが、掛止部5とシール壁4bとの上方への突出寸法を大きく設定した点、さらに掛止部5が鉤形に大きく内側へ折り曲げ形成されている点が異なる。
【0047】
そこでの連結フレーム39は、左右の締結座43・43間に金属屋根材3を掛け止めるための左右一対の縦壁44・44を立設し、各締結座43・43の両側端にそれぞれ金属屋根材3・3のシール壁4b・4bを受け止める支持壁45・45を逆L字状に突設した、アルミニウム製の成形条材からなる。左右の縦壁44・44間には、両縦壁44・44の上下中途部どうしを繋ぐ補強壁46と両縦壁44・44とによって上面が開口する排水用の樋部47が形成されている。中央の各縦壁44と左右の各支持壁45と各締結座43とによって、各縦壁44の基端の左右両側には、上面が開口する排水用の樋部55がそれぞれ形成されている。
【0048】
フレーム9は下向きに開口するコ字状の連結枠48と、連結枠48の左右両側壁の下端の左右外側に水平状に張り出し形成したシール枠49・49と、連結枠48の上端に形成された部分円弧状の翼壁50と、各シール枠49の突端に設けた上向きの受壁51とを一体に形成したアルミニウム製の成形条材からなる。各シール枠49の中途部の下面には、第1シール材40を装着するためのシール溝52が一体に形成してある。連結枠48の両側壁の左右外側には、シール枠49と受壁51とで上面が開口する排水用の樋部53がそれぞれ形成されている。
【0049】
カバー10は実施例1のそれと基本的に同じであるが、フレーム9や連結フレーム39と同様の長尺の成形枠体からなり、フレーム9に対して圧嵌装着する点が異なる。そのために、実施例1の抜止壁34に相当する壁部分は短く形成してある。第1シール材40は、実施例1における第2シール材12とほぼ同様に基部40aと、これから下向きに一体延出されたシール部40bとで形成してある。但し、ここでの第2シール材41と第3シール材42とは、それぞれゴム製の帯状体からなる。カバー10は長尺であってもよく短尺の場合のように重合部がないので防水性が短尺の場合よりよい。
【0050】
上記の各屋根部品は次の手順で組み立てる。まず、連結フレーム39の左右の各締結座43をセルフドリリングボルト14で屋根下地1にねじ止めする。次に、各縦壁44の上部外側面に第3シール材42をそれぞれ貼り付けたうえで、左右の各金属屋根材3のシール壁4bを支持壁45で受け止め、各金属屋根材3の掛止部5を各縦壁44の上端に掛け止める。左右の各掛止部5の外側面に第2シール材41を貼り付け、第1シール材40・40が装着済みのフレーム9を左右の金属屋根材3・3の連結部に被せ付ける。すなわち、フレーム9の連結枠48を連結フレーム39の両縦壁44・44に金属屋根材3・3をはさんだ状態で上方から外嵌する。
【0051】
フレーム9を上方から押さえ込んで左右の第1シール材40・40を金属屋根材3・3のシール壁4b・4bに密着させた状態で、連結枠48の両側壁の外側左右からセルフドリリングボルト23を各縦壁44にねじ込み、連結枠48、第2シール材41、掛止部5、第3シール材42を縦壁44に該ボルト23で締結固定する。最後にカバー10をフレーム9に圧嵌係合して、カバー10をフレーム9の翼壁50および受壁51・51で受け止め、実施例1と同様にしてブラインドリベット36でカバー10をフレーム9に固定する。
【0052】
上記のように金属屋根材3・3どうしを屋根連結構造で連結した状態においては、各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間が、図8に示すごとくフレーム9の各シール枠49に装着した第1シール材40と第2シール材41とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画される。さらに、第3シール材42によって各掛止部5と各縦壁44との接合面が水密状に封止される。従って、雨水が第1止水室R1や第2止水室R2へ入り込む余地はなく、より確実に防水機能を発揮する。
【0053】
連結枠48の左右の各樋部53へは、毛細管現象によって各受壁51とカバー10との間の隙間を介して雨水が入り込む余地があるが、侵入した雨水は該樋部53で軒先へと流れる。その一部がセルフドリリングボルト23を介して内部に染み込もうとしても、染み込んだ水は第1止水室R1と、連結フレーム39側の前記樋部47・55のいずれかで受けられ、いずれの区画においても軒先へ排出されて行くので、金属屋根材3の内面へ入り込むことはない。屋根に負圧が作用しても、金属屋根材3が浮き上がることはない。
【0054】
連結フレーム39およびフレーム9がそれぞれアルミニウム製の成形条材で形成されていると、両フレーム9・39に寸法のばらつきが出ない分だけ、金属屋根材3を正確に組み立てることができ、しかもシール材を確実に接触することができ、雨水の侵入をより確実に防止できる。
【0055】
吊子7および屋根連結体8は、それぞれアルミニウム条材で形成することができる。カバー10の主覆壁32の断面形状は、必ずしも部分円弧状に形成する必要はなく、コ字状や屋根形など任意の形状に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属屋根材どうしを連結した状態での縦断正面図
【図2】縦葺き屋根の一部を示す斜視図
【図3】構成部材の分解断面図
【図4】施工手順を説明する分解断面図
【図5】縦葺き屋根の一部破断側面図
【図6】実施例2の要部の縦断正面図
【図7】実施例2の構成部材の分解断面図
【図8】実施例3の要部の縦断正面図
【図9】実施例3の構成部材の分解断面図
【図10】従来例を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 屋根下地
3 金属屋根材
4 金属屋根材の屋根壁
5 金属屋根材の掛止部
7 吊子
8 屋根連結体
9 フレーム
10 カバー
11 第1シール材
12 第2シール材
16 吊子の締結壁
18 屋根連結体の主面壁
19 屋根連結体の縦壁
20 フレームの樋部
21 フレームの翼壁
22 フレームのシール枠
24 フレームの水切り部
25 フレームの位置決め突起
R1 第1止水室
R2 第2止水室
S1 止水空間

Claims (4)

  1. 屋根壁4の左右両端に掛止部5・5が立設されている金属屋根材3・3どうしを連結するための金属屋根材の連結構造であって、
    屋根下地1に締結固定される長尺の吊子7と、吊子7に共締め固定される長尺の屋根連結体8および長尺のフレーム9と、フレーム9の外側上面を覆うカバー10とを含み、
    吊子7は、屋根連結体8およびフレーム9を支持する締結壁16を有し、
    屋根連結体8は、吊子7の締結壁16に締結される主面壁18と、主面壁18の左右側端に立設した縦壁19・19とを一体に備えていて、隣接する金属屋根材3・3の掛止部5・5が左右の縦壁19・19にそれぞれ掛け止められるようになっており、
    フレーム9は、吊子7の締結壁16に屋根連結体8の主面壁18をはさんで締結される樋部20と、樋部20の左右に張り出されてカバー10を下面から支持する翼壁21・21と、翼壁21・21に連続して突設されたシール枠22・22とを一体に備えた成形条材からなり、
    各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間が、各シール枠22に設けた第1シール材11と第2シール材12とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画されていることを特徴とする金属屋根材の連結構造。
  2. 屋根連結体8の各縦壁19に連結された各金属屋根材3の掛止部5と、フレーム9の樋部20の外側面との間に、止水空間S1が形成されている請求項1記載の金属屋根材の連結構造。
  3. フレーム9の各翼壁21と樋部20との間に、水切り部24が凹み形成されており、
    各水切り部24の下面に、掛止部5が左右方向に遊動するを阻止するための位置決め突起25が突設されている請求項1または2記載の金属屋根材の連結構造。
  4. 屋根壁4の左右両端に掛止部5・5が立設されている金属屋根材3・3どうしを連結する金属屋根材の連結構造であって、
    屋根下地1に締結固定される長尺の連結フレーム39と、連結フレーム39に固定される長尺のフレーム9と、フレーム9の外側上面を覆うカバー10とを含み、
    連結フレーム39は、屋根下地1に固定される締結座43と、締結座43から立設された左右一対の縦壁44・44と、締結座43の両端に連続して突設されて、金属屋根材3・3を支持する支持壁45・45とを一体に備えた成形条材からなり、
    フレーム9は、連結フレーム39の両縦壁44・44に上方から外嵌する連結枠48と、連結枠48の左右両側に突設されたシール枠49・49と、連結枠48の上部に設けられてカバー10を受ける翼壁50と、各シール枠49の突端に設けられてカバー10を受ける受壁51とを一体に備えた成形条材からなり、
    連結フレーム39の左右の各縦壁44に掛け止めた各金属屋根材3の掛止部5と、フレーム9の連結枠48の両側壁とが、連結枠48の外側方からねじ込まれる締結具23で共締め固定されており、
    各金属屋根材3の屋根壁4から掛止部5に至る内隅空間が、各シール枠49に設けた第1シール材40と、連結枠48の両側壁と各掛止部5との間に配置した第2シール材41とで、第1止水室R1と第2止水室R2とに水密状に区画されている金属屋根材の連結構造。
JP2002158708A 2002-05-31 2002-05-31 金属屋根材の連結構造 Expired - Fee Related JP3619503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002158708A JP3619503B2 (ja) 2002-05-31 2002-05-31 金属屋根材の連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002158708A JP3619503B2 (ja) 2002-05-31 2002-05-31 金属屋根材の連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004003150A JP2004003150A (ja) 2004-01-08
JP3619503B2 true JP3619503B2 (ja) 2005-02-09

Family

ID=30428810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002158708A Expired - Fee Related JP3619503B2 (ja) 2002-05-31 2002-05-31 金属屋根材の連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3619503B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100989328B1 (ko) 2008-06-16 2010-10-25 이수익 조립식 건축물의 지붕 체결구조

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004003150A (ja) 2004-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7331145B2 (en) Flashing component for a roof window assembly
US6212834B1 (en) Flashing arrangement for windows, in particular roof windows
US4930275A (en) Skylight assembly
US8117785B2 (en) Gutter system
FI87387B (fi) Takpanel.
JP3619503B2 (ja) 金属屋根材の連結構造
JP4478433B2 (ja) 建築物の換気構造
HU215339B (hu) Takarólemez-elrendezés tetőelemek, főleg tetőablakok tetőszerkezetbe építéséhez
US20050016102A1 (en) Waterproof structure of building waterproof structure
JP3376434B2 (ja) 端部構造
JP2781957B2 (ja) 内部連結型の縦葺き屋根
JP3294578B2 (ja) 手摺笠木の壁際の仕舞い構造
JP2715063B2 (ja) 縦葺き屋根の軒先構造
JP2781955B2 (ja) 内部連結型の縦葺き屋根
JP5457862B2 (ja) 通気見切材及び建築物の外壁構造
JP2781956B2 (ja) 内部連結型の縦葺き屋根
JPH07279488A (ja) 膜構造物の雨樋取付け構造
JP3001870U (ja) 折板屋根における雨樋の取付け装置
JP2769685B2 (ja) 簡易屋根
JP3528706B2 (ja) 屋根の止水構造
JP3568492B2 (ja) 横葺型の屋根構造
JP2678425B2 (ja) 笠木の連結部の排水装置
JP4497680B2 (ja) バルコニー
JPH0988251A (ja) 折版屋根構造およびその折版屋根材
JP2019070225A (ja) 屋根材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees