JP3619375B2 - 振動工具の作業判定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動工具の作動に伴う振動を検出する振動センサと、検出した振動の波形に基づいて振動工具による作業が正常に行われたか否かを判定する確認手段とを備えた振動工具の作業判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルトやナットを自動的に締め付けるボルト・ナット締付装置において、駆動源であるモータからソケットを有する回転軸までのトルク伝達系にトルクセンサを配置し、このトルクセンサで検出した締め付けトルクが規定値に達したときにモータの駆動を停止して締付作業を終了するものが、特許第2540710号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるボルト・ナット締付装置では締め付けトルクが規定値に達したか否かによって締付作業が正常に行われたか否かを判定することができるが、ボルトに螺合するナットの一部をかしめて該ナットの弛みを防止するかしめインパクトのような振動工具では、上述したトルクによる判定を行うことができないため、それと異なる何らかの手法で作業が正常に行われたか否かを判定する必要がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、振動工具による作業が正常に行われたか否かを的確に判定することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、振動工具の作動に伴う振動を検出する振動センサと、検出した振動の波形に基づいて振動工具による作業が正常に行われたか否かを判定する判定手段とを備えた振動工具の作業判定装置であって、前記判定手段は、振動工具の作動中の所定期間内に振動の波形のボトム値のうちで下限値を下回るものの数をカウントし、カウント数が基準値以上の場合に作業が正常に行われたと判定し、カウント数が基準値未満の場合に作業が正常に行われなかったと判定することを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、振動工具の作動中の所定期間内に振動の波形のボトム値のうちで下限値を下回るものの数をカウントするので、振動工具による作業が正常に行われて充分な作業負荷が加わっている場合には、振動の波形のボトム値が低下するためにカウント数が基準値以上になって作業が正常に行われたと判定することができ、また振動工具による作業が正常に行われておらずに充分な作業負荷が加わっていない場合には、振動の波形のボトム値が上昇するためにカウント数が基準値未満になって作業が正常に行われていない判定することができる。このように、作業負荷の大小に応じて変化する振動の波形のボトム値に注目することにより作業が正常に行われたか否かの判定を的確に行うことができ、しかも所定期間内に下限値を下回るボトム値の数をカウントするので、ノイズの影響等を排除して一層的確な判定を行うことができる。
【0007】
また請求項2に記載された発明は、請求項1の構成に加えて、前記所定期間は、振動工具の作動開始から時間遅れをもって始まることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、作業が正常に行われたか否かを判定する所定期間が、振動工具の作動開始から時間遅れをもって始まるので、振動工具の作動開始直後の作動が不安定な状態で判定が行われるのを防止して判定精度を高めることができる。
【0009】
また請求項3に記載された発明は、請求項1の構成に加えて、前記判定手段が作業が正常に行われなかったと判定した場合に警報を発することを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、振動工具による作業が正常に行われなかった場合に警報が発せられるので、作業者に異常状態の発生を報知して適切な処置を促すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1は振動工具の作業確認装置の全体構成図、図2は正常時における振動波形を示すグラフ、図3は異常時における振動波形を示すグラフである。
【0013】
図1に示すように、自動車の生産ラインにおいてサスペンションのダンパーの上端に突出するボルト1をホイールハウスの上壁を貫通させてナット2で締結した後に、前記ナット2を本発明の振動工具を構成するかしめインパクト3でかしめて弛みを防止する。かしめインパクト3は、エアー供給源4から供給されるエアーで往復振動するかしめヘッド5を備えており、そのかしめヘッド5をナット2のフランジ2に当接させてボルト1の溝部1の内部に嵌入するようにかしめるようになっている。
【0014】
かしめインパクト3のグリップ部分に振動センサ6が設けられており、この振動センサ6の出力はアンプ7で増幅されてアナログコントローラ8に入力される。本発明の判定手段を構成するアナログコントローラ8はアンプ7で増幅された振動の波形を解析し、かしめインパクト3によるかしめ作業が正常に行われたか否かを判定する。判定結果はシーケンサ9に入力され、かしめ作業が正常に行われなかったと判定された場合に、シーケンサ9からの指令でブザーやランプよりなる警報手段10を作動させて作業者の警報を発するとともに、生産ラインのコンベア11を停止させるようになっている。
【0015】
図2および図3に示すグラフは、かしめインパクト3に設けた振動センサ6の出力をアンプ7で増幅した振動波形を示すものであり、図2はかしめインパクト3のかしめヘッド5が正しくナット2に当接してかしめ作業が正常に行われた場合に対応し、図3は前記かしめヘッド5がナット2に当接していない空打ちの状態に対応している。
【0016】
一般にかしめインパクト3のかしめヘッド5に負荷が作用している場合には振動波形のボトム値(波形の谷の部分の値)が低くなるが、かしめヘッド5に負荷が作用していない空打ち時にはボトム値が高くなる傾向がある。そこで、正常時の一般的なボトム値よりも高く、かつ異常時の一般的なボトム値よりも低い下限値Vmin を予め設定しておき、かしめインパクト3の作動開始から所定の時間遅れ(例えば0.1秒)をもって開始される所定期間(例えば2秒)の間に、波形のボトム値のうちで下限値Vmin を下回るものの数をカウントする。尚、かしめインパクト3の作動開始は、例えばかしめインパクト3の作動および停止を指令するスイッチの操作に基づいて検出することができる。
【0017】
而して、かしめインパクト3の作動中における2秒間の所定期間内に下限値Vmin を下回る波形のボトム値のカウント数が基準値(例えば4回)以上になれば、アナログコントローラ8はかしめインパクト3が正しくかしめ作業を行ったと判定する。図2における符号a,b,c,dは、下限値Vmin を下回る波形のボトム値の1番目〜4番目のものを示している。一方、かしめインパクト3が空打ちを行ったような場合には、図3に示すように、所定期間内に下限値Vmin を下回る波形のボトム値のカウント数が基準値以上になることがないため、前記所定期間が経過した時点でアナログコントローラ8はかしめインパクト3が正しくかしめ作業を行っていないと判定する。
【0018】
このようにアナログコントローラ8が、かしめインパクト3が正しくかしめ作業を行っていないと判定すると、シーケンサ9からの指令で警報手段10が作動して作業者に適切な対応処置を促すべく警報が発せられ、処置が完了するまで生産ラインのコンベア11が一時的に停止する。これにより、かしめ作業が終了しないまま不完全な製品が生産ラインのコンベア11上を流れる事態を未然に防止することができる。
【0019】
また、かしめインパクト3の作動開始直後は検出される振動波形が安定しないため、異常状態であっても波形のボトム値が下限値Vmin を下回ることがあるが、かしめインパクト3の作動開始から0.1秒後を判定を実行する所定期間の始点にしているので、振動波形が安定した後にカウントを開始して誤判定の発生を効果的に防止することができる。しかもボトム値のカウント数の基準値を複数回(4回)に設定しているので、仮にノイズ等により発生した波形のボトム値を誤ってカウントしても、それによってかしめインパクト3が正しくかしめ作業を行っていると誤判定される虞がない。
【0020】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0021】
例えば、実施例では所定期間を2秒に設定し、時間遅れを0.1秒に設定し、基準値を4回に設定しているが、それらの値は適宜変更可能である。また振動工具は実施例のかしめインパクト3に限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、振動工具の作動中の所定期間内に振動の波形のボトム値のうちで下限値を下回るものの数をカウントするので、振動工具による作業が正常に行われて充分な作業負荷が加わっている場合には、振動の波形のボトム値が低下するためにカウント数が基準値以上になって作業が正常に行われたと判定することができ、また振動工具による作業が正常に行われておらずに充分な作業負荷が加わっていない場合には、振動の波形のボトム値が上昇するためにカウント数が基準値未満になって作業が正常に行われていない判定することができる。このように、作業負荷の大小に応じて変化する振動の波形のボトム値に注目することにより作業が正常に行われたか否かの判定を的確に行うことができ、しかも所定期間内に下限値を下回るボトム値の数をカウントするので、ノイズの影響等を排除して一層的確な判定を行うことができる。
【0023】
また請求項2に記載された発明によれば、作業が正常に行われたか否かを判定する所定期間が、振動工具の作動開始から時間遅れをもって始まるので、振動工具の作動開始直後の作動が不安定な状態で判定が行われるのを防止して判定精度を高めることができる。
【0024】
また請求項3に記載された発明によれば、振動工具による作業が正常に行われなかった場合に警報が発せられるので、作業者に異常状態の発生を報知して適切な処置を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動工具の作業確認装置の全体構成図
【図2】正常時における振動波形を示すグラフ
【図3】異常時における振動波形を示すグラフ
【符号の説明】
3 かしめインパクト(振動工具)
6 振動センサ
8 アナログコントローラ(判定手段)
min 下限値

Claims (3)

  1. 振動工具(3)の作動に伴う振動を検出する振動センサ(6)と、検出した振動の波形に基づいて振動工具(3)による作業が正常に行われたか否かを判定する判定手段(8)とを備えた振動工具の作業判定装置であって、
    前記判定手段(8)は、振動工具(3)の作動中の所定期間内に振動の波形のボトム値のうちで下限値(Vmin )を下回るものの数をカウントし、カウント数が基準値以上の場合に作業が正常に行われたと判定し、カウント数が基準値未満の場合に作業が正常に行われなかったと判定することを特徴とする振動工具の作業判定装置。
  2. 前記所定期間は、振動工具(3)の作動開始から時間遅れをもって始まることを特徴とする、請求項1に記載の振動工具の作業判定装置。
  3. 前記判定手段(8)が作業が正常に行われなかったと判定した場合に警報を発することを特徴とする、請求項1に記載の振動工具の作業判定装置。
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