JP3618450B2 - 多軸レーザ干渉測長機 - Google Patents

多軸レーザ干渉測長機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多軸レーザ測長機に関し、特に、NC工作機の複数の軸に対する移動距離の測長が自動的に行える多軸レーザ測長機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
NC工作機の各軸毎の移動距離を高精度に測定する装置として、レーザ測長機が知られている。この種のレーザ測長機は、レーザ光の送光部と干渉光の受光部を備えたレーザヘッドと、送光部から出射したレーザ光を反射するターゲットプリズム(コーナキューブ)と、これらの間に設置される干渉計とを基本構成として備えている。
【0003】
NC工作機の移動距離を測定する際には、ターゲットプリズムが移動するテーブルや主軸などに固設される。ところで、NC工作機の動作方向は、通常、x,y,zの3軸方向であり、例えば、図24に示すように、ひざ型縦フライス盤Aの移動テーブルの測長及び校正作業を行う場合には、作業者により先ず、x軸方向に向けて三脚上にレーザヘッド1を固定し、レーザヘッドの光軸に一致させてフライス盤Aの主軸位置に干渉計2を固定配置するとともに、これの延長上において移動テーブル上にターゲットプリズム3を固定配置する。
【0004】
通常、この準備作業をアライメントと称しており、それぞれの光軸あわせ、ホームポジション設定などのために15分程度の作業時間となる。
このx軸アライメント作業の後、ホームポジションを基準として実際にテーブルをx軸方向に移動させつつ測長機による測定及び校正を行うことができる。
この作業は、NCコントローラに接続されたコンピュータなど制御部のプログラムに従って順次自動的に実行され、x軸移動ピッチの確認及び補正、その他、例えば、ISO試験の内容に従った各種精度試験が自動的に行われ、NCコントローラにその測定結果及び校正内容を順次取込む。このような測定及び校正を完了するまでには、約50分程度の時間がかかる。
【0005】
x軸方向の測定の終了後は、前記と同様な手順によって作業者により、レーザヘッド1、干渉計2、ターゲットプリズム3をy軸方向に向けて配置し、このy軸方向アライメント作業の後、同様にして自動的に精度試験を行い、次いで、z軸方向アライメント作業を行い、自動的に精度試験を行えば、3軸方向の測定が完了する。
【0006】
しかしながら、このような従来のNC工作機の測長方法には、以下に説明する技術的な課題が指摘されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、上述した従来の測長方法では、各軸(x,y,z)毎に、光軸あわせ,ホームポジション設定などのために15分程度の作業時間がかかり,しかも、これに各軸(x,y,z)毎の測定,校正のための時間(約50分)が加わるため、合計で約195分の時間がかかっていた。
【0008】
この場合、各軸(x,y,z)について自動測定を行っている間は、作業者は、別の作業を行うことができる。しかし、実際には、作業者にとって一測定毎の50分の空き時間は、長いようで短かく、他の仕事に集中できなかったり、逆に他の仕事に時間をとられて、一測定毎のアライメント作業がずれ込む場合もあり、作業者にとっては、このような時間の管理が非常に煩わしいものとなっていた。
【0009】
本発明は、以上の問題を解決するために案出されたものであって、その目的とするところは、光源と干渉計との間のアライメント作業を行うことなくx,y,z軸の全ての測定が自動的に行える多軸レーザ干渉測長機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、レーザ光を発射する光源部と、入射したレーザ光を分光させて、NC工作機の直交するx,y,z軸方向に向けて出射させるとともに、測定光と参照光の干渉光を送出する干渉計本体と、その切替え機構とを内蔵した多軸干渉計と、前記光源部と前記干渉計本体との間に設置され、前記光源部からのレーザ光を前記干渉計本体に導く光ファイバと、前記NC工作機の測定位置に固定されて、前記x,y,z軸方向に出射したレーザ光を受けて前記干渉計本体側に反射する複数の反射ターゲットと、前記干渉計本体からの干渉光を受光する受光部と、前記切替え機構を制御するコントローラと、前記x,y,z軸方向毎に前記NC工作機を所定の手順により動作させつつ、前記レーザーヘッドの受光部で得られる測長データと、予め設定される基準データとを比較し、前記NC工作機にその校正値を与えるとともに、前記x,y,z軸の測定終了毎に前記コントローラに切替え動作を指令する制御部とで構成した。
この構成を有する多軸レーザ干渉測長機によれば、光源部と多軸干渉計の分光機構部との間に設置され、光源部からのレーザ光を分光機構部に導く光ファイバを有しているので、多軸干渉計と、これのx,y,z軸方向に配置される反射ターゲットの光軸合わせを1回だけ行えば、各軸の測長毎に自動的に多軸干渉計の出射方向を切替えて測長が継続される。
また、請求項2では、前記多軸干渉計は、前記光ファイバに対向する入射窓部と、前記受光部に対向する出射窓部とを開口したケーシングと、前記ケーシング内にあって、前記入,出射窓部に対向するように直線移動または回転移動可能に設置されたステージと、入射したレーザ光をx,y,z軸方向に向けて出射する前記分光機構部と、干渉計部とを有する干渉計本体とを備え、前記切替え機構は、前記ステージを直線移動または回転移動させて前記各分光機構部を前記入出射窓部に対面させる移動機構と、前記ステージの停止位置を検出する検出手段とを備えている。
前記干渉計本体は、前記移動機構の移動方向に沿って設けられ、前記ステージ上に固定設置された前記干渉計部と、前記ステージ上にあって、前記干渉計部の後方に設置された分光機構部とを備え、前記分光機構部は、前記干渉計部からの入射光を直進させる部位と、前記干渉計部からの入射光を上または下方向に反射させる部位と、前記干渉計部からの入射光を横方向に反射させる部位とで構成することができる。
また、前記干渉計本体は、前記入出射窓部の背面側に固定配置された前記干渉計部と、前記ステージ側に配置された分光機構部とを備え、前記分光機構部は、前記干渉計部からの入射光を直進させる部位と、前記干渉計部からの入射光を上または下方向に反射させる部位と、前記干渉計部からの入射光を横方向に反射させる部位とで構成することができる。
さらに、請求項5では、多軸干渉計は、前記光ファイバに対向する入射窓部と、前記受光部に対向する出射窓部とを開口したケーシングと、前記ケーシング内にあって、前記入,出射窓部に対向するように直線移動可能に設置されたステージと、入射したレーザ光をx,y,z軸方向に向けて出射する干渉計部を有する干渉計本体とを備え、前記切替え機構は、前記ステージを直線移動させて前記干渉計部を前記入出射窓部に対面させる移動機構と、前記ステージの停止位置を検出する検出手段とで構成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図9は、本発明にかかる多軸レーザ干渉測長機の第1実施例を示している。同図に示す測長機は、図1にそのシステム構成を示すように、所定波長のレーザ光を発射するレーザチューブが内蔵された光源部12と、多軸干渉計14と、光ファイバ15と、3個の反射ターゲット16と、多軸干渉計14に設けられた受光部17に接続されたディスプレイ18と、コンピュータ(制御部)20と、NC工作機を制御するNCコントローラ22と、多軸干渉計14のコントローラ24とから構成されている。
【0012】
光源部12には、所定波長のレーザ光Lを多軸干渉計14側に向けて発射するレーザチューブが内蔵されている。多軸干渉計14の詳細構造を、図2〜図5に示している。図2は、多軸干渉計14の全体構造の要部分解斜視図であり、図3は、その断面構造を示している。
本実施例の多軸干渉計14は、ボックス型に形成されており、角箱状のケーシング30と、ステージ32と、干渉計本体34と、切替え機構を構成する移動機構36とおよび検出手段38と、取付け基板39とを備えている。ケーシング30には、その一側面に光ファイバ15の一端に集光レンズ26を介して対向する入射窓部30aと、受光部17に対向する出射窓部30bが貫通形成されている。
【0013】
また、ケーシング30の上下面および入,出射窓部30a,30bと対向する面には、それぞれ貫通孔30c〜30eが設けられていて、これらの貫通孔30c〜30eを介して、測定光Mは、干渉計本体34から出射して、各反射ターゲット16に向かい、反射ターゲット16で反射して再び干渉計本体34側に戻る。
【0014】
ステージ32は、ケーシング30内にあって、入,出射窓部30a,30bに対向するように直線移動可能に設置されている。干渉計本体34は、干渉計部40と、分光機構部42とから構成されている。干渉計部40は、偏光ビームスプリッタ40aと、この偏光ビームスプリッタ40aの下面と後面にそれぞれ配置された一対の1/4波長板40b,40cと、1/4波長板40bの下面側に固設されたコーナプリズム40dとから構成されている。
【0015】
この干渉計部40は、ケーシング30の内面に垂直部39aが固設されたL字状の取付け基板39に支持されている。分光機構部42は、4つの部位〔1〕〜〔4〕から構成されており、これらの各部位〔1〕〜〔4〕がステージ32の移動方向に沿って、ステージ32上に一列状に配置されている。部位〔1〕には、何も設けられていない。
【0016】
部位〔2〕には、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を下方に反射するペンタプリズム420が設けられている。部位〔3〕には、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を上方に反射するペンタプリズム421が設けられている。部位〔4〕には、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を右方向に反射するペンタプリズム422が設けられている。
【0017】
移動機構36は、取付け基板39の水平部39bの上面に平行に固設された一対のリニアガイド36aと、このリニアガイド36aに摺動移動自在に嵌合された複数のスライダ36bと、駆動モータ36c(超音波モータ)と、駆動モータ36cの回転軸に固設されたピニオン36dと、一方のスライダ36bの内面側に固設され、ピニオン36dと歯合するラック36eとから構成されている。
【0018】
各スライダ36bは、ステージ32の下面側に固設されている。このように構成された移動機構36では、駆動モータ36cを回転駆動すると、ステージ32がリニアガイド36aに沿って直線移動する。検出手段38は、移動機構36でステージ32を移動させた際に、ステージ32上に設けられた分光機構部42の各部位〔1〕〜〔4〕が、それぞれ干渉計部40の偏光ビームスプリッタ40aと同じ光軸上に位置して、対向する位置を検出するものであり、取付け基板39の垂直部39aの内面に固設された複数個のホトインタラプタ38aと、ステージ32の側面に突設された検出子38bとから構成されている。
【0019】
複数のホトインタラプタ38aは、分光機構部42の部位〔1〕〜〔4〕にそれぞれ対応している。駆動モータ36cおよびホトインタラプタ38aのリード線は、ケーシング30の側面に設けられたコネクタ44を介して、外部に導出され、コントローラ24に接続されている。なお、ステージ30および取付け基板32には、ハウジング30の下面に設けられた貫通孔30dに対応するようにして透孔32a,39cが設けられている。
【0020】
図5には、上述した分光機構部42の4つの部位〔1〕〜〔4〕の各光路の詳細が示されている。同図(a)に示した部位〔1〕では、光ファイバ15からの入射光Lが偏光ビームスプリッタ40aで、これを直進透過する測定光Mと、この測定光Mと直交するように下方のコーナープリズム40d側に向かう参照光Rとに分けられ、干渉光(M+R)が入射光Lの上方を逆方向に通過して受光部17に受光される。
【0021】
部位〔2〕では、参照光Rと干渉光(M+R)は、部位〔1〕と同様な光路を辿るが、測定光Mは、ペンタプリズム420により参照光Rと同じ方向で、かつ、平行になるように反射され、反射ターゲット16側に向かう。
部位〔3〕では、参照光Rと干渉光(M+R)は、部位〔1〕と同様な光路を辿るが、測定光Mは、ペンタプリズム421により参照光Rと逆方向で、かつ、平行になるように反射され、反射ターゲット16側に向かう。
【0022】
部位〔4〕では、参照光Rと干渉光(M+R)は、部位〔1〕と同様な光路を辿るが、測定光Mは、ペンタプリズム422により入射光Lの光軸上で直交する方向に反射され、反射ターゲット16側に向かう。
光ファイバ15は、光源部12と多軸干渉計14との間に設置されて、光源部12から発射されるレーザ光を多軸干渉計14の干渉計本体34に導入するものであって、その出射面がコリメータレンズ26を介して、ケーシング30の入射窓部30aの中心に支持されている。なお、図3中に符号29で示した部材は、光ファイバ15の支持用スペーサである。
【0023】
受光部17は、図2,3および図6に示すように、受光光学系17aと、干渉光伝送用光ファイバ17bと、光電変換素子17cとから構成されている。受光光学系17aは、ケーシング30の側面に固設されたボックス31内にあって、出射窓部30bに入射面が対向するように設置されている。光ファイバ17bは、ボックス31を貫通するようにして取付けられている。
【0024】
受光光学系17aは、偏光ビームスプリッタ40aから送出される干渉光(M+R)を受光して、透過光と反射光に分割するビームスプリッタ170と、ビームスプリッタ170の反射光を受ける偏光板171および集光レンズ172と、ビームスプリッタ170の透過光を受ける1/4波長板173とを備えている。1/4波長板173の後部側には、入射光を透過光と反射光とに分割する偏光ビームスプリッタ174が設けられていおり、これらの透過光と反射光との光路中には、それぞれ集光レンズ175,176が介装されている。受光光学系17aで3つに分割された光A,B,Cは、それぞれ干渉光伝送用光ファイバ17bに導入され、その他端側に設置された光電変換素子17cにより電気信号に変換されて、ディスプレイ18に送出される。
【0025】
このように構成された受光部17では、ビームスプリッタ170に入射した干渉光(M+R)は、2つに分割され、一方は、1/4波長板173を、他方は、偏光板17に入射する。偏光板17は、偏光ビームスプリッタ40aに対して、45°傾いて配置されている。1/4波長板173も偏光ビームスプリッタも結晶軸が偏光ビームスプリッタ40aに対して、45°傾いている。
【0026】
この結果、光Aと同Bとでは、位相が180°ずれた状態となり、また、光Cは、位相が90°ずれている。従って、3個の光電変換素子17cから出力される信号は、図7に示すような状態となり、これらの信号から、X=A−BおよびY=2{C−(A+B)/2}を求め、この値(X,Y)から反射ターゲット16の変位dがコンピュータ20で演算される。
【0027】
なお、受光部17の構成は、図6に示した構成に限られることはなく、同図において光ファイバ17bを省略して、集光レンズ172,175,176からの光A,B,Cを光電変換素子17cでそれぞれ直接受光するようにしてもよい。次に、このように構成された多軸測長機を用いてNC工作機の測定,校正を行う場合について説明する。図8には、本発明の多軸測長機を使用してNC工作機(フライス盤A)の3軸の移動精度を測定し、かつ、その精度を校正する際の状態が示されている。
【0028】
同図に示すように、被測定物であるフライス盤Aの固定部位の主軸位置に、例えば、スピンドル部に直接ないしはマグネットを用いて多軸干渉計14が固設されている。
この干渉計14に対向してフライス盤Aの可動部分であるテーブルのx軸方向、y軸方向及び多軸干渉計14の真下であるz軸方向には、それぞれ反射ターゲット16が固定配置される。
【0029】
多軸干渉計14は、この例では、上述した分光機構部42の部位〔1〕がy軸方向に一致し、部位〔2〕がz軸方向に、また、部位〔4〕がx軸方向に一致するようにセットされる。各反射ターゲット16は、多軸干渉計14のケーシング30に設けられている貫通孔30c〜30eと同軸上に設置され、その後は、これを固定したまま全自動によりフライス盤Aの計測が行われることになる。
【0030】
なお、測定時における作業者による最初のアライメント作業は、反射ターゲット16の光軸合わせ及び3軸方向のホームポジション設定作業となるが、この作業は、概ね25分程度で終了する。
このときに行われるコンピュータ20の制御手順の一例を図9に示している。同図に示した手順では、スタートすると、まず、ステップ101で、コントローラ24に指令信号を送出して、駆動モータ36cを駆動することにより、入射および出射窓部30a,30bに対向する位置に、分光機構部42の部位〔4〕が対応するようにセットされる。
【0031】
続くステップ102では、NCコントローラ22に制御信号が送出され、この信号を受けたNCコントローラ22は、フライス盤Aを移動させて、x軸のホームポジションに位置させる。ステップ103では、コンピュータ20に搭載されているフロッピーディスクなどのソフトウエアの計測プログラム内容に沿ってフライス盤AのNCコントローラ22に順次駆動指令を与え、フライス盤Aを所定の手順により動作させる。
【0032】
そして、これらの動作に応じて変化する測定結果のデータと、プログラム中に内蔵されている基準データとを比較し、この比較結果によりピッチ誤差などの補正データを算出し、その校正値をNCコントローラ22に取込ませる。
この場合の精度試験内容は、繰返し位置決め精度試験、繰返し反転位置決め精度試験、ISO−230−2などであり、試験項目に応じてその作業時間が異なるものの、従来と同様に50分程度である。
【0033】
x軸についての全ての試験項目が完了したとステップ104で判断されると、コンピュータ20は、ステップ105でコントローラ24の起動を指令し、駆動モータ36cを駆動することにより、入射および出射窓部30a,30bに対向する位置に、分光機構部42の部位〔1〕が対応するようにセットされる。
この動作の確認後、前記と同様な手順によってy軸に関する各種精度試験が実行され(ステップ106〜108)、さらに、y軸の測定がステップ108で終了したと判断されると、測定光軸をz軸に切替え、同様な手順を繰返し、z軸の精度試験完了後システムを停止させる(ステップ109〜ステップ112)。
【0034】
この全作業時間は175分程度であり、そのうち作業員による最初のアライメント時間を除けば、自動計測時間は150分であるため、作業員にとっては十分な空き時間を得られ、その間を他の作業に有効活用できることになるうえ、作業完了後放置しておいても、実質的に全ての作業が完了しているので、作業時間の管理に煩わされることがない。
【0035】
図10〜図12は、本発明の第2実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。これらの図に示した第2実施例では、干渉計本体34aは、上記実施例と同様に、干渉計部40と分光機構部42aとから構成されている。
【0036】
干渉計部40は、上記第1実施例と同様に、偏光ビームスプリッタ40aと、一対の1/4波長板10b,40cと、コーナープリズム40dとから構成されているが、分光機構部42aは、何も設けられていない部位〔1a〕と、入射光Lを下方に反射する三角ミラー420aが設けられている部位〔2a〕と、入射光Lを上方に反射する三角ミラー421aが設けられている部位〔3a〕と、入射光Lを右横方向に反射する三角ミラー422aが設けられている部位〔4a〕とから構成されている。
【0037】
このように構成された分光機構部42aによると、各部位〔1a〕〜〔4a〕の測定光M,参照光Rおよび干渉光(M+R)が、図5に示した光路と同じ状態になるので、上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。
図13、図14は、本発明の第3実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。これらの図に示した第3実施例では、干渉計本体34bは、上記実施例と同様に、干渉計部40と分光機構部42bとを有している。
【0038】
干渉計部40は、偏光ビームスプリッタ40aと、コーナープリズム40dとから構成されていて、コーナープリズム40dが偏光ビームスプリッタ40aの上部側に配置されていて、第1実施例の干渉計部40から一対の1/4波長板40b,40cを実質的に除去した構造になっている。
分光機構部42bは、上記第1実施例と同様に何も設けない部位〔1b〕と、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を下方に反射するペンタプリズム420bが設けられている部位〔2b〕と、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を上方に反射するペンタプリズム421bが設けられている部位〔3b〕と、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を右方に反射するペンタプリズム422bが設けられている部位〔4b〕とから構成されている。
【0039】
このように構成された干渉計本体34によると、図14に各部位〔1b〕〜〔4b〕の光路を示すように、反射ターゲット16に向かう測定光Mと、反射ターゲット16で反射されて、分光機構部42bに戻る測定光Mとが別の光路を辿り、また、参照光Rもコーナープリズム40d内で反射して別の位置に出射するが、干渉光(M+R)は、受光部17に導かれるので、上記実施例と同様にNC工作機の自動測長が行える。
【0040】
このように構成した測長機によれば、反射ターゲット16に向かう光路と、反射ターゲット16から戻る光路とが全く異なっているので、偏光ビームスプリッタ40aやペンタプリズム420b〜422bなどは、大型になるものの、この実施例では、1/4波長板を全く使用しないので、干渉計本体42bが安価になる。
【0041】
図15は、本発明の第4実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示す実施例では、干渉計本体34cは、上記実施例と同様に、干渉計部40’と分光機構部42cとを有しており、これらはともにステージ32上に設置されている。
【0042】
干渉計部40’は、偏光ビームスプリッタ40a’と、この偏光ビームスプリッタ40a’の上面側に接着された4個のコーナープリズム40d’とから構成されていて、偏光ビームスプリッタ40a’は、ステージ32の移動方向に沿って細長く形成され、その前面側がケーシング30の入,出射窓部30a,30bに対向するようになっている。
【0043】
分光機構部42cは、上記第1実施例と同様に何も設けない部位〔1c〕と、偏光ビームスプリッタ40a’からの入射光を下方に反射するペンタプリズム420cが設けられている部位〔2b〕と、偏光ビームスプリッタ40a’からの入射光を上方に反射するペンタプリズム421cが設けられている部位〔3c〕と、偏光ビームスプリッタ40a’からの入射光を右方に反射するペンタプリズム422cが設けられている部位〔4c〕とから構成されている。
【0044】
このように構成した干渉計本体34cでは、干渉計部40’と分光機構部42cとがともにステージ32とともに移動するものの、分光機構部42cの光路は、第3実施例の図14と同様になり、その結果、第3実施例と同等の作用効果が得られる。
図16は、本発明の第5実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示す実施例では、第3実施例の分光機構部42bのペンタプリズム420b〜422bを三角ミラー420d〜422dに替えている。
【0045】
このように構成された干渉計本体34dによっても上記各実施例と同様にNC工作機の各軸に対する自動測長が行えるとともに、分光機構部42dを三角ミラー420d〜422dで構成しているので、実施例3の場合よりもさらに干渉計本体42cが安価になる。
図17および図18は、本発明の第6実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示す実施例では、干渉計本体34eは、上記各実施例と同様に、干渉計部40”と分光機構部42eとを有しており、これらはともにステージ32上に設置されている。
【0046】
干渉計部40”は、偏光ビームスプリッタ40a”と、この偏光ビームスプリッタ40a”の下面側に、1/4波長板40b”を介して接着された4個のコーナープリズム40d”とから構成されていて、偏光ビームスプリッタ40a”は、ステージ32の移動方向に沿って細長く形成され、その左端部側の出射面に1/4波長板40c”が配置され、その前面側がケーシング30の入,出射窓部30a,30bに対向するようになっている。
【0047】
分光機構部42eは、何も設けない部位〔1e〕と、偏光ビームスプリッタ40a”からの入射光を下方に反射するペンタプリズム420eが設けられている部位〔2e〕と、偏光ビームスプリッタ40a”からの入射光を上方に反射するペンタプリズム421eが設けられている部位〔3e〕と、偏光ビームスプリッタ40a”からの入射光を右方に反射するペンタプリズム422eが設けられている部位〔4e〕とから構成されている。
【0048】
また、各ペンタプリズム420e〜422eの出射面には、1/4波長版423eが固着されている。このように構成された干渉計本体34eを採用した場合には、部位〔1e〕〜〔4e〕の各光路が、図5に示した第1実施例と実質的に同一になるので、上記実施例と同等の作用効果が得られる。なお、図17中に符号82で示した部材は、移動機構36のラックピニオンのバックラッシ防止用のコイルバネである。
【0049】
図19は、本発明の第7実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示す実施例では、干渉計本体34fは、上記実施例と同様に、干渉計部40と、その後方側に配置される分光機構部42fとを有している。
【0050】
干渉計部40は、上記第3実施例と同様に、偏光ビームスプリッタ40aとコーナープリズム40dとから構成されていて、偏光ビームスプリッタ40aは、その前面側がレーザ光の入,出射窓部30a,30bに対向するように固定配置されている。一方分光機構部42fは、3個の反射ミラー420f,421f,422fから構成されていて、各ミラー420f,421f,422fは、円板状の回転ステージ380上に載置固定されている。
【0051】
回転ステージ380は、取付け板32に回転可能に支持されていて、その中心下面側に回転軸が固設された超音波モータ36cより回転駆動される。このときの回転位置は、モータ36cに連結されたロータリエンコーダ80により検出される。反射ミラー420f,421f,422fは、偏光ビームスプリッタ40aに対向できるように回転ステージ380の外周縁側に設けられている。
【0052】
回転ステージ380は、90°の等間隔で4つの部位〔1f〕〜〔4f〕に分割されていて、これらの3つの部位〔2f〕〜〔4f〕に反射ミラー420f,421f,422fが配置されていて、残りの1つの部位〔1f〕には、なにも配置されていない。このように構成された干渉計本体34fでは、回転ステージ380を回転させて、なにも配置されていない部位〔1f〕を偏光ビームスプリッタ40aに対向させると、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を、反射ターゲット16側に直進させることができる。
【0053】
また、回転ステージ380を回転させて、反射ミラー420fを偏光ビームスプリッタ40aに対向させると、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を下方向に反射させることができる。さらに、回転ステージ380を回転させて、反射ミラー421fを偏光ビームスプリッタ40aに対向させると、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を上方向に反射させることができる。
【0054】
またさらに、回転ステージ380を回転させて、反射ミラー422fを偏光ビームスプリッタ40aに対向させると、偏光ビームスプリッタ40aからの入射光を右横方向に反射させることができる。
つまり、この第7実施例では、上記第6実施例までに示した分光機構部が、4つの部位を直線状に配列したのに対して、これを回転ステージ380の周方向に配列しており、このように構成された干渉計本体34fにおいても上記各実施例と同等の作用効果が得られるとともに、このような構成を採用すると分光機構部42fの移動および切替えが簡単になる。
【0055】
20〜図24は、本発明の第8実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示す実施例では、干渉計本体34gは、上記実施例と異なり、上述した各実施例の分光機構部を兼ねた干渉計部4000を有している。
【0056】
干渉計部4000は、3個の偏光ビームスプリッタ4000a 〜4000c と、各偏光ビームスプリッタ4000a 〜4000c の一側面に固着されたコーナープリズム4000d 〜4000f とを備え、偏光ビームスプリッタ4000a 〜4000c が光ファイバ15の端面と受光部17とにそれぞれ対向するように、ステージ32上に一列状に配置されていて、以下の3つの部位〔1g〕〜〔3g〕を有している。
【0057】
部位〔1g〕では、入射光に対して、測定光が透過されるように、その上面側にコーナープリズム4000d が配置されている。
部位〔2g〕では、部位〔1g〕と同様に、偏光ビームスプリッタ4000bの内部に設けられた反射面が入射光に対して、45°傾斜して、反射光が上方を向かうように配置され、その背面側にコーナープリズム4000e が配置されている。部位〔3g〕では、偏光ビームスプリッタ4000cの内部に設けられた反射面が入射光に対して、45°傾斜して、反射光が右側に向かうように配置され、その背面側にコーナープリズム4000fが配置されている。
【0058】
図2に本実施例の干渉計部4000の光路の詳細を示している。同図において部位〔1g〕では、光ファイバ15から出射したレーザ光Lは、偏光ビームスプリッタ4000a に入射し、ここで透過光と反射光とに分光され、透過光が測定光Mとなって背面側のコーナープリズム16側に向かう。反射光は、参照光Rとしてコーナープリズム4000d に向かう。コーナープリズム16,4000dで反射した光は、再び偏光ビームスプリッタ4000a に入射し、この部分で相互に干渉させられ、干渉光(M+R)が受光部17に入射する。
【0059】
部位〔2g〕では、光ファイバ15から出射したレーザ光Lは、偏光ビームスプリッタ4000bに入射し、ここで透過光と反射光とに分光され、反射光が測定光Mとなって上方のコーナープリズム16側に向かう。透過光は、参照光Rとしてコーナープリズム4000eに向かう。コーナープリズム16,4000eで反射した光は、再び偏光ビームスプリッタ4000b に入射し、この部分で相互に干渉させられ、干渉光(M+R)が受光部17に入射する。
【0060】
部位〔3g〕では、光ファイバ15から出射したレーザ光Lは、偏光ビームスプリッタ4000c に入射し、ここで透過光と反射光とに分光され、反射光が測定光Mとなって右側方のコーナープリズム16側に向かう。透過光は、参照光Rとしてコーナープリズム4000fに向かう。コーナープリズム16,4000fで反射した光は、再び偏光ビームスプリッタ4000c に入射し、この部分で相互に干渉させられ、干渉光(M+R)が受光部17に入射する。
このように構成された干渉計本体34gによると、反射ターゲット16に向かう測定光Mと、反射ターゲット16で反射されて、干渉計部4000a〜4000c に戻る測定光Mとが別の光路を辿り、また、参照光Rもコーナープリズム4000d〜4000f内で反射して別の位置に出射することになるが、干渉光(M+R)は、受光部17に導かれるので、例えば、図22に示した状態から天地を逆にして、フライス盤Aに装着すると、上記実施例と同様にNC工作機の自動測長が行える。
【0061】
このように構成した測長機によれば、反射ターゲット16に向かう光路と、反射ターゲット16から戻る光路とが全く異なっているので、偏光ビームスプリッタ4000a 〜4000c が大型になるものの、分光機構部の機能を干渉計部4000で兼用しているので、部品点数が少なくなり、より一層実用性が増す。
なお、以上の実施例では作業手順としてx,y,z軸の順に行っているが、その順番は、任意に変更可能である。
【0062】
また、実施例における多軸干渉計14は、z軸方向の上部側の計測と、下部側の測長とを行えるようにしているが、いずれか一方の測長を行うようにしても良いし、双方の測長を行うようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】
以上実施例で詳細に説明したように、本発明にかかるNC工作機用多軸測長機によれば、多軸干渉計と光源部とのアライメント作業が不要になり、多軸干渉計とこれのx,y,z軸方向に配置されるターゲットの光軸合わせを行えば、各軸の測長が自動的に行われるため、作業者にとっては次の作業の待ち時間に拘束されることがなく、他の作業に専念できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第1実施例を示す全体システム構成図である。
【図2】同多軸レーザ測長機の多軸干渉計の分解斜視図である。
【図3】同干渉計の断面図である。
【図4】同干渉計の干渉計本体の説明図である。
【図5】(a)〜(d)は、図4に示した干渉計本体における各部位の光路説明図である。
【図6】同多軸レーザ測長機の受光部の一例を示す構成説明図である。
【図7】図6に示した受光部で検出される電気信号の波形図である。
【図8】本発明による多軸レーザ測長機をひざ型フライス盤の測定に適用した場合の配置を示す姿図である。
【図9】本発明の多軸レーザ測長機を用いた測定処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第2実施例を示す多軸干渉計の要部分解斜視図である。
【図11】図10の多軸干渉計の断面図である。
【図12】同干渉計の干渉計本体の平面図である。
【図13】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第3実施例を示す多軸干渉計の断面図である。
【図14】図13に示した干渉計の各部位における光路説明図である。
【図15】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第4実施例を示す干渉計本体の正面図,平面図および側面図である。
【図16】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第5実施例を示す多軸干渉計の要部分解斜視図である。
【図17】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第6実施例を示す多軸干渉計の要部分解斜視図である。
【図18】図17に示した多軸レーザ測長機の干渉計本体の正面図,平面図および側面図である。
【図19】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第7実施例を示す多軸干渉計の要部斜視図である。
【図20】本発明にかかる多軸レーザ測長機の第8実施例を示す多軸干渉計の要部分解斜視図である。
【図21】図20に示した多軸干渉計の組立状態の断面図である。
【図22】図20に示した多軸レーザ測長機の干渉計本体の正面図,平面図および側面図である。
【図23】図22に示した干渉計の各部位における光路説明図である。
【図24】ひざ型縦フライス盤に対する従来の測長機の配置を示す姿図である。
【符号の説明】
12 光源部
14 多軸干渉計
15 光ファイバ
16 移動コーナキューブ(ターゲット)
20 コンピュータ(制御部)
24 コントローラ
30 ケーシング
32 ステージ
36 移動機構
38 検出手段
39 取付け基板
34,34a〜34g 干渉計本体
40,40’,40”4000 干渉計部
42,42a〜42g 分光機構部

Claims (5)

  1. レーザ光を発射する光源部と、
    入射したレーザ光を分光させて、NC工作機の直交するx,y,z軸方向に向けて出射させるとともに、測定光と参照光の干渉光を送出する干渉計本体と、その切替え機構とを内蔵した多軸干渉計と、
    前記光源部と前記干渉計本体との間に設置され、前記光源部からのレーザ光を前記干渉計本体に導く光ファイバと、
    前記NC工作機の測定位置に固定されて、前記x,y,z軸方向に出射したレーザ光を受けて前記干渉計本体側に反射する複数の反射ターゲットと、
    前記干渉計本体からの干渉光を受光する受光部と、
    前記切替え機構を制御するコントローラと、
    前記x,y,z軸方向毎に前記NC工作機を所定の手順により動作させつつ、前記レーザーヘッドの受光部で得られる測長データと、予め設定される基準データとを比較し、前記NC工作機にその校正値を与えるとともに、前記x,y,z軸の測定終了毎に前記コントローラに切替え動作を指令する制御部とを備えたことを特徴とする多軸レーザ測長機。
  2. 前記多軸干渉計は、前記光ファイバに対向する入射窓部と、前記受光部に対向する出射窓部とを開口したケーシングと、
    前記ケーシング内にあって、前記入,出射窓部に対向するように直線移動または回転移動可能に設置されたステージと、
    入射したレーザ光をx,y,z軸方向に向けて出射する前記分光機構部と、干渉計部とを有する干渉計本体とを備え、
    前記切替え機構は、前記ステージを直線移動または回転移動させて前記各分光機構部を前記入出射窓部に対面させる移動機構と、
    前記ステージの停止位置を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の多軸レーザ測長機。
  3. 前記干渉計本体は、前記移動機構の移動方向に沿って設けられ、前記ステージ上に固定設置された前記干渉計部と、前記ステージ上にあって、前記干渉計部の後方に設置された分光機構部とを備え、
    前記分光機構部は、前記干渉計部からの入射光を直進させる部位と、前記干渉計部からの入射光を上または下方向に反射させる部位と、前記干渉計部からの入射光を横方向に反射させる部位とを有することを特徴とする請求項2記載の多軸レーザ測長機。
  4. 前記干渉計本体は、前記入出射窓部の背面側に固定配置された前記干渉計部と、前記ステージ側に配置された分光機構部とを備え、
    前記分光機構部は、前記干渉計部からの入射光を直進させる部位と、前記干渉計部からの入射光を上または下方向に反射させる部位と、前記干渉計部からの入射光を横方向に反射させる部位とを有することを特徴とする請求項2記載の多軸レーザ測長機。
  5. 前記多軸干渉計は、前記光ファイバに対向する入射窓部と、前記受光部に対向する出射窓部とを開口したケーシングと、
    前記ケーシング内にあって、前記入,出射窓部に対向するように直線移動可能に設置されたステージと、
    入射したレーザ光をx,y,z軸方向に向けて出射する干渉計部を有する干渉計本体とを備え、
    前記切替え機構は、前記ステージを直線移動させて前記干渉計部を前記入出射窓部に対面させる移動機構と、
    前記ステージの停止位置を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の多軸レーザ測長機。
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